JPH0312435Y2 - - Google Patents

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JPH0312435Y2
JPH0312435Y2 JP1986112445U JP11244586U JPH0312435Y2 JP H0312435 Y2 JPH0312435 Y2 JP H0312435Y2 JP 1986112445 U JP1986112445 U JP 1986112445U JP 11244586 U JP11244586 U JP 11244586U JP H0312435 Y2 JPH0312435 Y2 JP H0312435Y2
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molten metal
filter
side filter
outflow side
reaction vessel
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  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、接種剤や合金化用粉粒等の溶湯添加
剤を効率よく溶湯に添加することができる溶湯添
加剤反応容器に関する。
(従来の技術と問題点) 周知のように型内接種方法は、接種剤のフエー
デイング現象が生じにくく、鋳造上極めて有益な
接種方法である。
この方法は第3図に示すような鋳型21によつ
て実施されている。この鋳型21は、砂型で形成
された上型22と下型23とで構成され、該鋳型
21の内部に形成された製品鋳造空間24と該上
型22に形成された湯口25との間に湯道26が
形成されている。該湯道26の中途には、接種剤
27を収納した反応室28が設けられ、その上端
出口にフイルター29が設けられている。30は
押湯部鋳造空間である。
かかる鋳型21では、鋳型21に該反応室28
を形成する必要があると共に、該反応室28内へ
の該接種剤27の収納とフイルター29の設置を
各別に行う面倒があり、また該反応室28内での
溶湯と該接種剤27との反応に際し、溶湯中のノ
ロ、ドロス、スラグ等によつて接種効率が低下
し、更に該スラグ等が該フイルター29によつて
十分除去されないという問題があつた。
また、前記反応室28には、溶湯成分の調整な
いし合金化元素添加のために特定組成の金属粉粒
が収納される場合があるが、接種剤の場合と同様
に、溶湯中のスラグ等の不純物のために添加効率
が上らないという問題点があつた。
本考案はかかる問題点に鑑みなされたもので、
従来の問題点を解消し、溶湯中のスラグ等によつ
て溶湯添加剤の溶湯に対する添加効果を向上せし
め、更には、鋳造製品の品質の向上をもたらす手
段を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、叙上の目的を達成するためになされ
た溶湯添加剤反応容器を提供するもので、筒状容
器本体2の内部に溶湯添加剤10が収納され、溶
湯流入側開口に流入側フイルター3が溶湯流出側
開口に流出側フイルター4aが設けられ、且つ該
流入側フイルター3は該流出側フイルター4aよ
り開孔率が大とされていることを特徴とする溶湯
添加剤反応容器に存する。
(作用) 該本考案の容器は、鋳型の湯口側に設置し、そ
の流入側フイルター3によつて溶湯中に含まれる
スラグ等の不純物は除去され、該反応容器1内に
流入した溶湯は浄化されているので、該反応容器
1内の該溶湯添加剤10との反応を良好に行うこ
とができる。同時に、該流出側フイルター4a
は、該流入側フイルター3に比べ開孔率が小さい
ので、該反応容器1内の溶湯の滞留状態を良好に
し、該溶湯添加剤10との接触時間を適当に保持
し、良好な反応を行うことができる。更に、溶湯
中に残留スラグがあるとき、或いは反応によりス
ラグを生じた場合は、該流出側フイルター4a
は、その溶湯中のスラグ等を除去し、製品鋳造キ
ヤビテイへの流入を防止する。
(実施例) 以下、第1図を参照して本考案の実施例に係る
反応容器1について詳述する。
反応容器1は、筒状容器本体2の内部に溶湯添
加剤10を収納し、その溶湯流入側開口に流入側
フイルター3(フイルター開孔率35±5%程度)
を設け、その溶湯流出側開口には少なくとも1段
の流出側フイルター4aを設ける。図示の例で
は、2段の流出側フイルター4a,4b(フイル
ター開孔率25±5%程度)を列設した。該流入側
フイルター3および該流出側フイルター4a,4
bは、その夫々の周縁を該キヤツプ5,6a,6
bで該筒状容器本体2の両端の開口に張着されて
いる。該容器本体2や該キヤツプ5,6a,6b
は、セラミツク等の耐火材や高融点金属材で形成
されている。
本実施例において、前記の流入側および流出側
フイルター3,4a,4bは、網状フイルターで
形成されており、該網状フイルターは、高温溶湯
に耐えることができる炭素繊維やSiO2を75重量
%含有したガラス繊維で織製されたものが好適で
ある。
尚、本考案に該網状フイルターを用いる場合、
該キヤツプ5,6a,6bの内周に形成されたテ
ーパ嵌合面によつて容易に該容器本体2に張着で
きるので、耐火繊維の織製布をそのまま使用で
き、経済性に富み、また鋳造製品の品質向上の見
地からも好ましい。なぜならば、フェノールレジ
ン等の有機保形剤を塗布、乾燥した網状フイルタ
ーは高価であり、また有機保形剤が溶湯と接する
ことにより発生するガス鋳造欠陥の原因となるか
らである。
更に本考案によれば、該流入側フイルター3お
よび該流出側フイルター4a,4bの該容器本体
2への溶湯流入側開口と溶湯流出側開口とに夫々
設ける場合、溶湯が該反応容器1中で一旦滞留す
るように、該流出側フイルター4aの開孔率を該
流入側フイルター3のそれより小とする。この結
果、溶湯の該反応容器1内に滞留することによつ
て、該溶湯と該溶湯添加剤10とが確実に反応す
るようになる。尚、該反応容器1中の該溶湯添加
剤10の量は、注湯溶湯量、添加目的によつて適
宜決定される。
かくして、本考案の該溶湯添加剤反応容器1
は、鋳型の湯口側に設置して使用され、溶湯中の
スラグ等は先ず該流入側フイルター3によつて除
去され、その浄化された溶湯となつて該反応容器
内1内に入るので、該溶湯は、スラグ等に邪魔さ
れずに溶湯添加剤10との接触反応が向上する。
更に該溶湯中に、該フイルター3によつて除去さ
れない残留スラグ等が存在する場合は、該流出側
フイルター4a,4bによつて完全に又はほゞ完
全に除去される。また、溶湯と該溶湯添加剤10
との反応によつて生じたスラグ等も、少なくとも
1段、好ましくは複数段列設された流出側フイル
ター4a,4bによつて完全に又はほゞ完全に除
去され、該溶湯添加剤10が高能率に添加された
面も清浄な溶湯が製品鋳造キヤビテイへ注入され
ることになる。
本実施例では、フイルターとして網状フイルタ
ーを用いたが、本考案はこれに限らず、内外に連
通した空隙を有する発泡セラミツクフイルターや
ハニカム構造のセラミツクフイルターでもよく、
これらを該容器本体2の開口端に直接冠着させて
反応容器を形成することができる。もつとも、網
状フイルターは、溶湯中のスラグ等の除去効果に
優れるので好適である。
該溶湯添加剤10を収容した該反応容器1は、
例えば第2図の上型12と下型13とで構成され
た鋳型11に示すように、見切面に臨接した湯口
部分に配設される。同図において、14は製品鋳
造空間、15は湯口、16は湯道、17は押湯鋳
造空間である。
この該鋳型11においては、反応容器1を湯口
15の下部にセツトするだけで該鋳型11中に該
溶湯添加剤10と該流入側フイルター3と該流出
側フイルター4aとを同時に容易に配設すること
ができるから、上記従来のように添加剤の設置と
フイルターの設置が各別に行う場合、設置作業が
簡単化することができ、又、例えば、図示のよう
に湯道16を極めて簡単な構造にすることができ
る。
(考案の効果) このように本考案の溶湯添加剤反応容器を、筒
状容器本体2の内部に溶湯添加剤10を収納し、
溶湯流入側開口に流入側フイルター3を、その溶
湯流出側開口に流出側フイルター4aを夫々設
け、且つ該流出側フイルター4aの開孔率を該流
入側フイルター3の開孔率よりも小さく構成した
ので、外部からの溶湯は、先ず該流入側フイルタ
ー3の過作用で、含有するスラグ等が除去さ
れ、浄化された溶湯となつて該反応容器内に流入
する効果をもたらす。従つて又、該溶湯は、該反
応容器内の溶湯添加剤と良好に反応することがで
きる効果をもたらすと共に、該流入側フイルター
3に比し該流出側フイルター4aの開孔率を小さ
く構成したので、該反応容器1内での前記溶湯の
滞留をもたらし、該溶湯の該添加剤10との反応
を向上せしめられる効果をもたらす。
更に、該流入側フイルター3により除去されず
に溶湯中に残留するスラグ等がある場合、或いは
該反応によつてスラグ等が生じた場合でも、該流
出側フイルター4aによつて過除去されるの
で、浄化された溶湯を鋳型のキヤビテイに流入せ
しめ、鋳造製品の品質の向上をもたらす効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る溶湯添加剤反
応容器の断面図、第2図は該反応容器を設置した
鋳型の断面図、第3図は従来の溶湯添加剤を内蔵
した鋳型の断面図を示す。 2……容器本体、3……流入側フイルター、4
a……流出側フイルター、10……溶湯添加剤。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 筒状容器本体2の内部に溶湯添加剤10を収納
    し、溶湯流入側開口に流入側フイルター3を、溶
    湯流出側開口に流出側フイルター4aを夫々設
    け、且つ該流出側フイルター4aの開孔率を該流
    入側フイルター3の開孔率より小さくして成るこ
    とを特徴とする溶湯添加剤反応容器。
JP1986112445U 1986-07-22 1986-07-22 Expired JPH0312435Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1986112445U JPH0312435Y2 (ja) 1986-07-22 1986-07-22

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JP1986112445U JPH0312435Y2 (ja) 1986-07-22 1986-07-22

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Publication Number Publication Date
JPS6319938U JPS6319938U (ja) 1988-02-09
JPH0312435Y2 true JPH0312435Y2 (ja) 1991-03-25

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ID=30993332

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JP1986112445U Expired JPH0312435Y2 (ja) 1986-07-22 1986-07-22

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5113467U (ja) * 1974-07-17 1976-01-31

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5113467U (ja) * 1974-07-17 1976-01-31

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JPS6319938U (ja) 1988-02-09

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