JPH03117328A - 過渡安定度判別支援装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は潮流及び過渡安定度計算プログラムを用い−た
電力系統現象解析にあたって、知識工学（以下ＡＩ）を
応用した過渡安定度判別支援装置に関する。

（従来の技術） 従来、過渡安定度解析支援システムによって、過渡安定
度計算後の系統の安定判別を行なう場合、安定判別要素
である個々の発電機の位相、及び速度偏差を時間毎のグ
ラフにしてデイスプレィに表示し、個々の発電機間の位
相差や速度偏差の開きや形状から、過渡安定度解析支援
システム使用者（以下解析者）が安定性を判定している
。これ以外に個々の発電機間の位相差が一定基準以上と
なれば、不安定とする知識をもつ知識ベースを用いた推
論エンジンにより、過渡安定度の安定判別を行ない、解
析者に提示するものもある。

即ち、第６図に示されるように過渡安定度計算結果８に
もとづいて、過渡安定度判別Ａ９では、解析者の要求に
合わせ、グラフの移動、拡大、スケール変更等の機能を
もつグラフ作成ルーチン１０により、位相差等の発電機
諸量のグラフを作成し、解析者は視覚により形状から安
定性判別を行なう。

また、過渡安定度判別８１１では、過渡安定度計算結果
８から、発電機の位相を抽出し、発電機間の位相差と判
定しきい値からなる過渡安定度判定ルールをもつにＢ３
と、これを駆動する推論エンジン４により、安定性判別
を行なう。

（発明が解決しようとする課題） 上記従来方式において、安定度判別要素である各発電機
の位相もしくは速度偏差のグラフを表示して過渡安定度
の安定判別を行なう方式のものは、安定度解析に習熟し
た解析者にとって、グラフの形状から安定度判別を行な
うことが可能であるが、グラフのスクールや表示範囲の
選択等のわずられしさがある。また、安定度解析にあま
り習熟していない解析者にとっては、発電機の位相や速
度偏差のグラフから安定性の判別が難しい。

更に、発電機間の位相差情報を用い、安定判別を行なう
知識をもつ知識ベースと推論エンジンとにより、安定判
別を行なう方式では、発電機間の位相差のみにより安定
判別を行なうものであるために、系統によって、安定、
不安定のしきい値を変更する必要があり、これをルール
化することが難しい。また、簡単な系統では安定性判別
可能であるが、複雑な系統、事故様相では誤判定する可
能性の問題点がある。

本発明は上記率・ｍに鑑みてなされたものであり、高速
かつ正確な安定判別の可能な過渡安定度判別支援装置を
提供することを目的としている。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 上記目的を達成するため、本発明は電力系統データを格
納したデータベースと、過渡安定度を解析するために必
要となる電力系統の知識を格納した知識ベースと推論エ
ンジンとを用いて過渡安定度解析を行なう過渡安定度判
別支援装置において、系統にある各発電機を時間毎の位
相差によってグループ分けする手段と、各発電機グルー
プ毎の平均位相の差と平均速度偏差の差を比較する手段
と、前記比較手段による差が所定値以上であるとき脱調
判定する手段とから構成した。

（作　用） 先ず、各発電機の位相と速度偏差とを取込み、各発電機
をその位相によりグループ分けする。そして各グループ
毎の平均位相と平均速度偏差とを計算し、各グループ毎
の前記多値を用いて安定判別を行なう。

（実施例） 以下図面を参照して実施例を説明する。

第１図は過渡安定性を判別する際の過渡安定度解析支援
システム１の概念図である。そして図に示されるように
、系統データを蓄えるデータベース２（以下ＤＢ）と、
過渡安定度の計算結果を解析するための知識を蓄える知
識ベース３（以下ＫＢ）と、前記ＫＢ３を用いて推論を
行なうための推論エンジン４、及び過渡安定度計算を行
なう中央演算装置５（以下ＣＰυ）から構成される。な
お、３０はＡＩ用計算機である。

第２図は過渡安定度解析支援システム１において、過渡
安定度計算６を行なった後、にＢ３を用い、推論エンジ
ン４により推論を行ない、過渡安定度解析７を行なうま
でを示す説明図である。

第３図は本発明による過渡安定度判別手法を説明する図
である。

過渡安定度解析７において、過渡安定度計算結果８と過
渡安定度判別Ａ９は従来と同様であるが、過渡安定度判
別８１１の代わりに過渡安定度判別Ｃ１２を設ける。こ
の過渡安定度判別Ｃ１２では、安定判別に対する判定ル
ールが過渡安定度判別Ｂ１１の判定ルールと異なるため
、それによりＫＢ３とこれを駆動する推論エンジン４の
変更がある。この変更されたＫＢと推論エンジンを、そ
れぞれにＢ１３゜推論エンジン１４とする。

第４図は過渡安定度判別ＣＩ２の処理内容を示す概略フ
ローチャートである。

ステップＳ４１において、過渡安定度計算結果８から、
各発電機の位相、速度偏差を取込む。ステップＳ４２で
は各発電機をその位相により分類する。

ステップ５４３では各発電機グループ毎の平均位相と平
均速度偏差を計算する。ステップＳ４４では各発電機グ
ループ毎の平均位相と平均速度偏差から安定判別を行な
う。ステップＳ４５では次の時間ステップへの安定判別
グループへ進む。

第５図は過渡安定度判別Ｃ１２における安定判別例を示
す概略グラフである。

第５図の概略グラフにおいて、縦軸は発電機の位相、横
軸は時間を示す。

過渡安定度計算結果８により、各発電機の位相が第５図
に示すように位相によって分割される傾向を示したとき
、ステツブＳ４２の発電機分類により、発電機グループ
Ａ２０と発電機グループ８２１とに分類する。ステツブ
Ｓ４３の安定度判別量計算により、各発電機グループの
平均位相と平均速度偏差が計算される。各グループ間位
相差２２が一定値を越えると、各グループ間の平均速度
偏差が照合され、に８１３による知識を用い、推論エン
ジン１４により安定判別を行なう。

に８１３において判別を行なうための知識としζは、各
発電機グループ間の位相、速度偏差が一定値を越えると
不安定とするルールがある。

に８１３における安定判別ルールとしては次のものも考
えられる。即ち、各発電機のトルク、回転速度から運動
エネルギーを各発電機グループについて計算し、加速エ
ネルギーと減速エネルギーの均衡により、各発電機グル
ープ間の脱調（安定性）判定を行なうようにしてもよい
。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明によれば過渡安定度判別支
援装置を過渡安定度解析支援システムに付加したので、
過渡安定性の判別が高速かつ容易になり、過渡安定度解
析支援システムとしてより充実したものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による過渡安定性を判別する際の過渡安
定度解析支援システムの概念図、第２図は過渡安定度解
析支援システムにおいて、過渡安定度計算後知識を用い
推論エンジンにより過渡安定度を解析することを説明す
る図、第３図は過渡安定度判別を含む過渡安定度解析の
概要を示す図、第４図は本発明による過渡安定度判別装
置の処理内容を示す概略フローチャート、第５図は本発
明による過渡安定度判別装置における安定判別例を示す
概略グラフ、第６図は従来の過渡安定度解析の概要を示
す図である。 １・・・過渡安定度解析支援システム ２・・・データベース（ＯＢ） ３・・・知識ベース（ＫＢ） ４・・・推論エンジン ５・・・中央演算装置（ｃｐｕ　） ３０・・・ＡＩ用計算機

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 電力系統データを格納したデータベースと、過渡安定度
   を解析するために必要となる電力系統の知識を格納した
   知識ベースと推論エンジンとを用いて過渡安定度解析を
   行なう過渡安定度判別支援装置において、系統にある各
   発電機を時間毎の位相差によってグループ分けする手段
   と、各発電機グループ毎の平均位相の差と平均速度偏差
   の差を比較する手段と、前記比較手段による差が所定値
   以上であるとき脱調判定する手段とを備えたことを特徴
   とする過渡安定度判別支援装置。