JPH03116024A - 液晶表示素子 - Google Patents

液晶表示素子

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JPH03116024A
JPH03116024A JP25245089A JP25245089A JPH03116024A JP H03116024 A JPH03116024 A JP H03116024A JP 25245089 A JP25245089 A JP 25245089A JP 25245089 A JP25245089 A JP 25245089A JP H03116024 A JPH03116024 A JP H03116024A
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cell
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JP25245089A
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Inventor
Tetsushi Yoshida
哲志 吉田
Toshiomi Ono
俊臣 小野
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、TN型の液晶表示素子に関するものである。
〔従来の技術〕
最近、テレビジョン画像等を表示するドツトマトリック
ス液晶表示素子は、大画面化および高解像度化のために
表示画素数が極めて多くなってきており、これにともな
って、高デユーテイでマルチプレックス駆動できること
が要求されている。
しかし、従来から広く使用されているTN型の液晶表示
素子は、高デユーテイでマルチプレックス駆動すると動
作マージンが低下し、そのために表示コントラストが低
下するとともに視野角特性も悪くなるという問題をもっ
ている。
このため、最近では、液晶のしきい値特性を急俊にして
マルチプレックス駆動特性をよくするため、液晶分子を
通常のTN型液晶表示素子よりも大きなツイスト角(1
80’〜270” )でツイスト配列させたSTN型液
晶表示素子が開発されているが、このSTN型液晶表示
素子は、液晶のしきい値特性は急俊であるが、その反面
、応答速度が著しく低下するだけでなく、液晶層の各波
長の光に対する屈折率異方性が異なっているため、特定
の波長域の光の透過率が大きくなり、表示画面に着色を
生ずるという問題をもっている。
そこで出願人は、90’ツイストのTNモードでも、し
きい値特性の急俊性が得られる液晶表示素子を開発し、
先に特許出願した(特願昭6L−190269号および
特願昭63−258815号参照)。
第7図〜第9図に、出願人が先に特許出願した液晶表示
素子の構成を示した。
この液晶表示素子の構成を説明すると、第7図において
、1,2は枠状のシール材3を介して重合接着された一
対の透明基板であり、この側基板12の対向面には透明
な表示用電極4,5が形成され、その上には、ラビング
等によって配向処理された配向膜6,7が形成されてい
る。LCは側基板1,2間に封入されたネマティック液
晶であり、この液晶LC中には液晶分子配列にねじれ性
を与える光学活性物質(例えばカイラル液晶)が混入さ
れており、この液晶LCの分子は、側基板1,2面の配
向膜6,7によりその向きを規制されて、側基板1,2
間においてツイスト配列している。8.9は側基板1,
2の外面側に配置された一対の偏光板である。
第9図は上記側基板1,2の配向処理方向(配向膜6,
7のラビング方向)と一対の偏光板8゜9の偏光軸(透
過軸または吸収軸)の方向を示しており、ここでは、液
晶分子を、光の入射側(図において紙面の裏側)から見
て右回りにツイスト配列させる場合の例を示している。
第9図(b)は側基板1,2の配向処理方向AI、A2
を示しており、下基板1の配向処理方向A1と−E基板
2の配向処理方向A2は素子面(表示面)の縦軸yに対
し互いに逆方向にほぼ45°ずつずれた方向にあり、ま
た上基板2の配向処理方向A2は、下基板1の配向処理
方向A1に対して、液晶分子の腕間性と同方向(下基板
1から見て右回り方向)にほぼ90″ずれている。また
、第9図(b)においてTは側基板1,2間における液
晶分子配列のツイスト方向を示しており、液晶LCは右
旋性の光学活性物質を混入したものとされ、この液晶L
Cの分子は、その右旋性により、下基板1から上基板2
に向かって右回りにほぼ90’のツイスト角でツイスト
配列している。また、第9図(a)は上偏光板9の偏光
軸方向B2を示し、第9図(c)は下偏光板8の偏光軸
方向B1を示しており、下偏光板8の偏光軸方向B1は
下基板1の配向処理方向A1とほぼ平行な方向(素子面
の横軸Xに対して45″の方向)にあり、上偏光板9の
偏光軸方向B2は下偏光板8の偏光軸方向B1とほぼ平
行な方向にある。
第8図は上記液晶表示素子における側基板1゜2間での
液晶分子配列状態をそのツイスト方向に沿って展開して
見た状態を示したもので、液晶分子aは、下基板1面で
のプレチルト方向の傾きと上基板2面でのプレチルト方
向の傾きとが互いに逆で、かつ基板1.2面から離れる
にしたがってプレチルト角θが小さくなる状態にツイス
ト配列している。
この液晶表示素子によれば、側基板1.2間の液晶分子
aの配列状態を、そのツイスト方向に沿って展開して見
たときに、側基板1,2面でのプレチルト方向の傾きが
互いに逆でかつ基板1.2面から離れるにしたがってプ
レチルト角θが小さくなる状態に配列させているから、
印加電圧に対する光学的変化が大きくなり、したがって
、応答速度を低下させることなくしきい値特性を急俊に
して、高デユーテイでのマルチプレックス駆動に対して
も、良好なコントラストおよび広視野角を得ることがで
きる。
〔発明が解決しようとする課題〕 しかしながら、上記第7図〜第9図に示した液晶表示素
子は、しきい値特性の急俊性には優れているが、その反
面、液晶層の旋光分散現象によって各波長光ごとの旋光
角度がずれるために、可視光帯域の全波長域の光の透過
率をほぼ等しくすることができず、ある程度の表示画面
の着色は避けられないという問題をもっていた。このた
め、上記液晶表示素子は、白黒画像を表示するものにお
いては、白の表示に着色を生じて良好な白黒表示が得ら
れなかった。また各画素表示部に赤、緑。
青のカラーフィルタを設けてフルカラー画像を表示する
ものにおいては、赤、緑、青の各波長光ごとの最適なΔ
n−d(液晶の屈折率異方性Δnと液晶層の層厚dとの
積)の値が異なるために、黒の表示が悪くなる(青味が
かった色となる)から、良好なカラー表示を得るには、
各色のカラーフィルタの厚さを変えて各色の画素表示部
の液晶層厚dをΔnodの値が最適になるようにする必
要があった。
本発明は上記のような実情にかんがみてなされたもので
あって、その目的とするところは、応答速度を低下させ
ることなくしきい値特性を急俊にして、高デユーテイで
のマルチプレックス駆動に対しても、良好なコントラス
トおよび広視野角を得ることができ、しかも、白黒画像
を表示するものにおいては良好な白黒表示が得られ、フ
ルカラー画像を表示するものにおいては、各色のカラー
フィルタの厚さを変えて各色の画素表示部の液晶層厚を
調整することなく良好なカラー表示を得ることができる
液晶表示素子を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の液晶表示素子は、表示用電極を有しかつ液晶分
子を両基板間においてほぼ90°ツイスト配列させた第
1の液晶セルの光入射側または出射側に、液晶分子を両
基板間においてほぼ90°ツイスト配列させた第2の液
晶セルを配置し、この両液晶セルをはさんでその両側に
偏光板を配置してなり、かつ、前記両液晶セルのうち少
なくとも第1の液晶セルの液晶分子は、両基板間での液
晶分子配列状態をそのツイスト方向に沿って展開して見
たとき、一方の基板面でのプレチルト方向の傾きと他方
の基板面でのプレチルト方向の傾きとが互いに逆でかつ
基板面から離れるにしたがってプレチルト角が小さくな
る状態にツイスト配列させるとともに、前記両液晶セル
の液晶分子配列のツイスト方向を互いに逆向きとし、さ
らに前記両液晶セルの互いに隣接する側の液晶分子配列
方向を互いにほぼ直交させたことを特徴とするものであ
る。
〔作用〕
すなわち、本発明の液晶表示素子は、画像を表示する第
1の液晶セルを、出願人が先に特許出願した前述の液晶
表示素子と同様な構成とすることにより、応答速度を低
下させることなくしきい値特性を急俊にして、高デユー
テイでのマルチプレックス駆動に対しても、良好なコン
トラストおよび広視野角を得ることができるようにし、
さらに、この第1の液晶セルの光入射側または出射側に
、表示用電極を有さない第2の液晶セルを配置すること
によって、第1の液晶セルにおける表示の着色を上記第
2の液晶セルによって打ち消してやるようにしたもので
あり、前記両液晶セルの液晶分子配列のツイスト角をそ
れぞれほぼ同じ角度(はぼ90” )とするとともに、
この両液晶セルの液晶分子配列のツイスト方向を互いに
逆向きとし、さらに前記両液晶セルの互いに隣接する側
の液晶分子配列方向を互いにほぼ直交させておけば、第
1の液晶セルと第2の液晶セルの液晶層の旋光分散現象
によって生じた各波長光ごとの旋光角度のずれを第2の
液晶セルによってほぼ一致させることができるから、全
ての波長域の光の透過率をほぼ均一にして表示画面の着
色をなくすことができる。
したがって、白黒画像を表示するものにおいては白の表
示性も良くして着色を良好な白黒表示が得ることができ
るし、またフルカラー画像を表示するものにおいては、
各色のカラーフィルタの厚さを変えて各色の画素表示部
の液晶層厚を調整することなく、黒の表示性も良くして
良好なカラー表示を得ることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図は本実施例の液晶表示素子の断面を示している。
この液晶表示素子は、画像を表示するための第1の液晶
セル(以下表示セルという)10の光入射側(図におい
て下側)に、色補償のための第2の液晶セル(以下補償
セルという)20を積層配置し、この両液量セル10.
20をはさんでその両側に偏光板41.42を配置した
ものであり、上記表示セル10は、下基板3oと上基板
31とを枠状のシール材33aを介して重合接着して構
成されている。そして、この表示セル1゜の両基板30
.31の対向面には透明な表示用電極34.35 (例
えば単純マトリックス型の液晶セルの場合は走査電極と
信号電極、TPTアクティブマトリックス型の液晶セル
の場合は画素電極と対向電極、)が形成されており、そ
の上には、ラビング等によって配向処理された配向膜3
637が形成されている。LClは表示セル1oの両基
板30.31間に封入されたネマティック液晶であり、
この液晶LCl中には液晶分子配列にねじれ性を与える
光学活性物質(例えばカイラル液晶)が混入されており
、この液晶Lc1の分子は、両基板30.31面の配向
膜36.37によりその向きを規制されて、両基板30
.31間においてツイスト配列している。
また、補償セル20は、上記表示セル10の下基板30
を上基板として兼用し、この上基板30と下基板32と
を枠状のシール材33bを介して重合接着して構成され
ている。この補償セル20の下基板33と上基板30と
の対向面には表示用電極はなく、ラビング等によって配
向処理された配向膜38,39だけが形成されている。
LC2は補償セル20の両基板32.30間に封入され
たネマティック液晶であり、この液晶LC2中には、上
記表示セル10の液晶LC1に混入した光学活性物質と
は逆方向の腕白性をもつ光学活性物質(例えばカイラル
液晶)が混入されており、この液晶LC2の分子は、両
基板32.30面の配向膜38,39によりその向きを
規制されて、両基板32.30間において上記表示セル
10の液晶分子配列のツイスト方向とは逆方向にツイス
ト配列している。
なお、表示セル10の液晶LC1と補償セル20の液晶
LC2とは同じネマティック液晶(ただし混入する光学
活性物質の腕白性は異なる)、両液量セル10.20の
液晶層の層厚も同じ層厚であり、両液量セル10.20
のΔn−d(液晶の屈折率異方性Δnと液晶層厚dとの
積)の値は同じになっている。
第4図は上記表示セル10の両基板30.31の配向処
理方向(配向膜36,37のラビング方向)および補償
セル20の両基板32.30の配向処理方向(配向膜3
8,39のラビング方向)と、一対の偏光板41.42
の偏光軸(透過軸または吸収軸)の方向を示しており、
ここでは、表示セル10の液晶分子を光の入射側(図に
おいて紙面の裏側)から見て右回りにツイスト配列させ
、補償セル20の液晶分子を光の入射側から見て左回り
にツイスト配列させる場合の例を示している。
まず、表示セル10の両基板30.31の配向処理方向
について説明すると、第4図(b)は表示セル10の両
基板30.31の配向処理方向All、 Al1を示し
ており、この表示セル10の下基板30の配向処理方向
Allと上基板31の配向処理方向AI2は素子面(表
示面)の縦軸yに対し互いに逆方向にほぼ45″ずつず
れた方向にあり、上基板31の配向処理方向A12は、
下基板30の配向処理方向Allに対して、液晶分子の
腕白性(右旋性)と同方向(下基板30側から見て右回
り方向)にほぼ90″ずれている。また、第4図(b)
においてT1は表示セル10の両基板3031間におけ
る液晶分子配列のツイスト方向を示しており、表示セル
10の液晶LC1は右旋性の光学活性物質を混入したも
のとされ、この液晶LC1の分子は、その右旋性により
、下基板30から上基板31に向かって右回りにほぼ9
0″のツイスト角でツイスト配列している。すなわち、
第2図は表示セル10における両基板30.31間での
液晶分子配列状態をそのツイスト方向に沿って展開して
見た状態を示したもので、表示セル10の液晶分子a1
は、上基板31の配向処理方向AI2が下基板30の配
向処理方向Allに対して液晶分子の腕白性と同方向に
ずれていることによって、下基板30面でのプレチルト
方向の傾きと上基板31面でのプレチルト方向の傾きと
が互いに逆で、かつ基板30.31面から離れるにした
がってプレチルト角θ1が小さくなる状態にツイスト配
列されている。
また、第4図(c)は補償セル20の両基板32.30
の配向処理方向A21. A22を示している。この補
償セル20の下基板32の配向処理方向A21は表示セ
ル10の下基板30の配向処理方向Allと同じ方向、
上基板30の配向処理方向A22は表示セル10の上基
板31の配向処理方向A12と同じ方向であり、上基板
30の配向処理方向A22は、下基板32の配向処理方
向A21に対して、補償セル20における液晶分子の腕
白性(左旋性)と逆方向(上基板32側から見て右回り
方向)にほぼ90°ずれている。そして、この補償セル
20と表示セル10の互いに隣接する側の配向処理方向
(基板30の下面と上面の配向処理方向)A22. A
llは互いにほぼ直交している。また、第4図(C)に
おいてT2は補償セル20の両基板32.30間におけ
る液晶分子配列のツイスト方向を示しており、補償セル
20の液晶LC2は左旋性の光学活性物質を混入したも
のとされ、この液晶LC2の分子は、その左旋性により
、下基板32から上基板30に向かって左回りにほぼ9
0゜のツイスト角でツイスト配列している。すなわち、
第3図は補償セル20における両基板32.30間での
液晶分子配列状態をそのツイスト方向に沿って展開して
見た状態を示したもので、補償セル20の液晶分子a2
は、上基板30の配向処理方向A22が下基板30の配
向処理方向A21に対して液晶分子の腕間性と逆方向に
ずれていることによって、通常のTN型液晶表示素子と
同様に、両基板32.30間において−様なプレチルト
角θ2をもってツイスト配列されている。
また、第4図(a)は上偏光板42の偏光軸方向B2を
示し、第4図(d)は下偏光板41の偏光軸方向B1を
示しており、下偏光板41の偏光軸方向B1は補償セル
20の下基板32の配向処理方向A21とほぼ直交する
方向(素子面の横軸Xに対して45@の方向)、上偏光
板42の偏光軸方向B2は表示セル10の上基板31の
配向処理方向A12とほぼ直交する方向(素子面の横軸
Xに対して45°の方向)あり、上偏光板42の偏光軸
方向B2と下偏光板41の偏光軸方向B1とはほぼ直交
している。
しかして、この実施例の液晶表示素子においては、画像
を表示する表示セル10の両基板30゜31間の液晶分
子a1の配列状態を、そのツイスト方向に沿って展開し
て見たときに、両基板30゜31面でのプレチルト方向
の傾きが互いに逆でかつ基板30.31面から離れるに
したがってプレチルト角θ1が小さくなる状態に配列さ
せているから、出願人が先に特許出願した第7図〜第9
図に示した液晶表示素子と同様に、印加電圧に対する光
学的変化が大きくなり、したがって、応答速度を低下さ
せることなくしきい値特性を急俊にして、高デユーテイ
でのマルチプレックス駆動に対しても、良好なコントラ
ストおよび広視野角を得ることができる。
そして、この液晶表示素子では、上記表示セル10の光
入射側に上記補償セル20を配置し、上記表示セル10
と補償セル20の液晶分子配列のツイスト角をそれぞれ
ほぼ同じ角度(はぼ90°)とするとともに、この両液
晶セル10.20の液晶分子配列のツイスト方向を互い
に逆向きとし、さらに前記両液晶セル10.20の互い
に隣接する側の液晶分子配列方向を互いにほぼ直交させ
ているから、表示セル10の液晶層の旋光分散現象によ
って生じた各波長光ごとの旋光角度のずれが補償セル2
0によってほぼ一致し、全ての波長域の光の透過率をほ
ぼ均一になる。したがって、この液晶表示素子によれば
、表示セル10における表示の着色を上記補償セル20
によって打ち消して、表示画面の着色をなくすことがで
きるから、白黒画像を表示するものにおいては白の表示
性も良くして着色を良好な白黒表示が得ることができる
し、またフルカラー画像を表示するものにおいては、各
色のカラーフィルタの厚さを変えて各色の画素表示部の
液晶層厚を調整することなく、黒の表示性も良くして良
好なカラー表示を得ることができる。
すなわち、下記の[表1]は、上記実施例の液晶表示素
子と、出願人が先に特許出願した第7図〜第9図に示し
た液晶表示素子(以下、先願素子という)とにそれぞれ
赤、緑、青のカラーフィルタを設け、この画素子を30
℃において)KHzでスタティック駆動して、透過率が
50%になるときの電圧VsL(50%)と、しきい値
特性の急使性[透過率が50%になるときの電圧Vst
(50%)と透過率が596になるときの電圧Vst(
5%)との比] γとを調べた結果を示したもので、こ
こでは、実施例素子の表示セル10と先願素子とは同一
のものとし、また赤、緑、青のカラーフィルタはそれぞ
れ、610na+  545nm、  435naで透
過率が最大値を示すものを使用した。
[表1] この[表1]からも分かるように、上記実施例の液晶表
示素子は、しきい値特性の急使性γは先願素子とほぼ同
等であり、したがって先願素子と同様に、STN型の液
晶表示素子に比べて高い応答性をもっており、また通常
のTN型液晶表示素子に比べても、しきい値特性の急使
性がよいために、高デユーテイでのマルチプレックス駆
動が可能である。また、上記実施例の液晶表示素子は、
赤、緑、青の表示に対するVst(50%)の変化率(
赤を表示するときのVst(50%)と青を表示すると
きのVst(50%)との比率)が、4.2774.1
0−1.041であり、先a素子のVSt(50%)の
変化率(4,30/4.04−1..084 )よりも
小さいから、ON状態(明状態)での白色表示は上記先
願素子に比べて良好である。
また、第5図および第6図は、上記実施例の液晶表示素
子と上記先願素子との電圧−透過率特性を上述の条件で
調べた結果を示したもので、第5図は実施例素子の電圧
−透過率特性、第6図は先出願素子の電圧−透過率特性
を示している。そして、先願素子では、第6図に示すよ
うに、赤、緑。
青の各波長光ごとの最適なΔn−dの値が異なるため、
OFF状態(暗状態)での青色光の透過率が大きく、し
たがって黒の表示が青味がかった色となるから、黒の表
示が悪くなる(青味がかった色となる)から、良好なカ
ラー表示を得るには、各色のカラーフィルタの厚さを変
えて各色の画素表示部の液晶層厚dをΔn−dの値が最
適になるようにする必要がある。しかし、上記実施例の
液晶表示素子では、第5図に示すように、OFF状態(
暗状態)でも光の透過率は赤、緑、青の各波長光の全て
に通じて小さい。これは、補償セル20による色補償が
ほぼ完全に行われていることを示しており、したがって
、上記実施例の液晶表示素子によれば、黒色表示もほぼ
完全な黒色となるから、良好なフルカラー表示を得るこ
とができる。
また、下記の[表2]は、上記実施例の液晶表示素子と
上記先願素子について、緑色のカラーフィルタを備えて
緑色の表示を行なわせときの、温度変化に対するVst
(50%)としきい値特性の急使性γとを調べた結果を
示している。
[ 表 コ この「表2」のように、温度が10℃〜50℃に変化し
たときのしきい値特性の急使性γの変化は、実施例素子
も先願素子もほぼ同じであるが、温度変化に対するVs
t(50%)の変化は、実施例素子では4.70/ 3
.74−1.2Bであり、先願素子のVst(50%)
の変化(4,82/ 3.54−1.36)に比べて著
しく小さくなっている。これは。上記実施例の液晶表示
素子は表示セル10における表示の着色を補償セル20
で補償しているため、その分だけVst(50%)の変
化が小さくなると考えられる。したがって上記実施例の
液晶表示素子によれば、温度変化に対しても、駆動電圧
を変えることなく良好な表示を得ることができる。
なお、上記実施例では、表示セル10と補償セル20の
隣接する側の基板(表示セル10の下基板と補償セル2
0の上基板)を1枚の基板30で兼用しているが、表示
セル10と補償セル20の隣接する側の基板はそれぞれ
別の基板としてもよく、また、補償セル20は表示セル
10の光出射側に配置してもよい。さらに、上記実施例
では、補償セル20の液晶分子を、通常のTN型液晶表
示素子と同様に−様なプレチルト角をもってツイスト配
列させているが、この補償セル20の液晶分子は、表示
セル10と同様に、液晶分子配列状態をそのツイスト方
向に沿って展開して見たとき、一方の基板面でのプレチ
ルト方向の傾きと他方の基板面でのプレチルト方向の傾
きとが互いに逆でかつ基板面から離れるにしたがってプ
レチルト角が小さくなる状態にツイスト配列させておい
てもよい。
〔発明の効果〕
本発明の液晶表示素子によれば、画像を表示する第1の
液晶セルを、その両店板間での液晶分子配列状態をその
ツイスト方向に沿って展開して見たとき、一方の基板面
でのプレチルト方向の傾きと他方の基板面でのプレチル
ト方向の傾きとが互いに逆でかつ基板面から離れるにし
たがってプレチルト角が小さくなる状態にツイスト配列
させているから、応答速度を低下させることなくしきい
値特性を急使にして、高デユーテイでのマルチプレック
ス駆動に対しても、良好なコントラストおよび広視野角
を得ることができる。しかも、本発明の液晶表示素子に
よれば、上記第1の液晶セルの光入射側または出射側に
、表示用電極を有さない第2の液晶セルを配置すること
によって、第1の液晶セルにおける表示の着色を上記第
2の液晶セルによって打ち消してやるようにしているた
め、全ての波長域の光の透過率をほぼ均一にして表示画
面の着色をなくすことができ、したがって、白黒画像を
表示するものにおいては白の表示性も良くして着色を良
好な白黒表示が得ることができるし、またフルカラー画
像を表示するものにおいては、各色のカラーフィルタの
厚さを変えて各色の画素表示部の液晶層厚を調整するこ
となく、黒の表示性も良くして良好なカラー表示を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本発明の一実施例を示したもので、第
1図は液晶表示素子の断面図、第2図は第1の液晶セル
の液晶分子配列状態をそのツイスト方向に沿って展開し
て見た図、第3図は第2の液晶セルの液晶分子配列状態
をそのツイスト方向に沿って展開して見た図、第4図は
第1の液晶セルと第2の液晶セルの両基板配向処理方向
と一対の偏光板の偏光軸方向を示す平面図、第5図は液
晶表示素子の電圧−透過率特性図である。第6図は出願
人が先に特許出願した液晶表示素子の電圧−透過率特性
図、第7図および第8図は出願人が先に特許出願した液
晶表示素子の断面図およびこの液晶表示素子の液晶分子
配列状態をそのツイスト方向に沿って展開して見た図、
第9図は同液晶表示素子の両基板配向処理方向と一対の
偏光板の偏光軸方向を示す平面図である。 10・・・第1の液晶セル(表示セル)、20・・・第
2の液晶セル(補償セル) 、30.31.32・・・
基板、34.35・・・表示用電極、36.37゜38
.29・・・配向膜、All、 A12. A21. 
A22・・・配向処理方向、LSI、LC2・・・液晶
、a1a2・・・液晶分子、T1・・・第1の液晶セル
の液晶分子配列のツイスト方向、T2・・・第2の液晶
セルの液晶分子配列のツイスト方向、θ1.θ2・・・
プレチルト角、41.42・・・偏光板、Bl、B2・
・・偏光軸方向。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 表示用電極を有しかつ液晶分子を両基板間においてほぼ
    90°ツイスト配列させた第1の液晶セルの光入射側ま
    たは出射側に、液晶分子を両基板間においてほぼ90°
    ツイスト配列させた第2の液晶セルを配置し、この両液
    晶セルをはさんでその両側に偏光板を配置してなり、か
    つ、前記両液晶セルのうち少なくとも第1の液晶セルの
    液晶分子は、両基板間での液晶分子配列状態をそのツイ
    スト方向に沿って展開して見たとき、一方の基板面での
    プレチルト方向の傾きと他方の基板面でのプレチルト方
    向の傾きとが互いに逆でかつ基板面から離れるにしたが
    ってプレチルト角が小さくなる状態にツイスト配列させ
    るとともに、前記両液晶セルの液晶分子配列のツイスト
    方向を互いに逆向きとし、さらに前記両液晶セルの互い
    に隣接する側の液晶分子配列方向を互いにほぼ直交させ
    たことを特徴とする液晶表示素子。
JP25245089A 1989-09-29 1989-09-29 液晶表示素子 Pending JPH03116024A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0527211A (ja) * 1991-07-24 1993-02-05 Canon Inc 強誘電液晶素子

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0527211A (ja) * 1991-07-24 1993-02-05 Canon Inc 強誘電液晶素子

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