JPH03113212A - 蓄熱床暖房装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、蓄熱効率を高めた蓄熱床暖房装置に関するも
のである。

［従来技術］ 従来、蓄熱床暖房装置としては、第５図に示すように、
蓄熱材をパネル状にしてヒーター一体型のものが知られ
ている。

このものは、放熱層１と蓄熱層３とからなるものを床下
地材６に配置されて構成されている。

蓄熱層１は、表面材１ａと表面下地材１ｂとからなり、
該蓄熱層３は蓄熱材３ａとヒーター４と断熱材５とから
構成されている。

蓄熱材３ａはヒーター４にて加熱され蓄熱し、放熱層ｌ
を通じて室内に放熱している。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、上記に示した従来技術による蓄熱床暖房
装置においては、−旦蓄えられた熱が室温に応じて垂れ
流し的に放熱され、必要なときに必要な量だけ取り出す
ということが困難なものであった。

本発明は、上記従来技術の間社点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、放熱の必要性に応じて放
熱制御が容品に行える蓄熱床暖房装置を提供することに
ある。

［課題を解決するための手段］ 本発明の蓄熱床暖房装置は、床表面材を有する放熱層と
、蓄熱材と該蓄熱材へ熱を供給するヒーターとを有する
蓄熱層との間に空気層を設けると共に、該蓄熱層を上下
移動させる移動装置を有することを特徴とするものであ
る。

［作用］ 本発明の蓄熱床暖房装置の作用は、放熱層と蓄熱層との
間の空気層の厚みを変えることにより空気層の熱抵抗が
変化させることができ、放熱層からの放熱量が制御され
る。

［実施例］ 本発明の蓄熱床暖房装置の実施例について、図に基づい
て説明する。

第１図は、本発明の蓄熱床暖房装置の第１実施例の構成
を示すものである。

第１図に示すように、放熱層ｌと蓄熱層３との間に空気
層７を有し、該空気層７の厚みを可変とするため蓄熱層
３を上下移動させる移動装置２を有する構成とされてい
る。

以下本実施例の蓄熱床暖房装置の構成の詳細と動作につ
いて説明する。

放熱層１は、表面材１ａと表面下地材１ｂとからなり、
床下地材６に対し取付は位置が固定された構造となって
いる。

その下に空気層７を介して蓄熱層３が配されている。

該蓄熱層３は蓄熱材３ａとヒーター４と断熱材５および
補強材８とから構成され、空気層７の厚みを可変とする
ために該蓄熱層３は上下に移動可能な構造とされている
。

蓄熱材３ａは相転移点が３０から５０°Ｃの市販の潜熱
蓄熱材（旭電化工業株式会社製の商標アゾカサ−モトツ
ブ）を用い、該潜熱蓄熱材を粒状物へ含浸し保持させた
ものを珪酸カルシウム板に混入せしめたものである。

粒状物としては特開昭６２−１８７７８２号公報にも示
されているように、架橋されたポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリブテン（ポリブチレンも含める）、結晶性
ポリスチレン、ポリ（４−メチル−ペンテン−１）など
の架橋されたポリオレフィンのベレットが好ましい。

本実施例においては、粒径が約２ミリの架橋ポリエチレ
ンベレットを用い、粒状物への潜熱蓄熱材の含浸量は、
含浸後の総重量に対して７５％にしたも、のを用いてい
る。

なお、粒状物に含浸させた潜熱蓄熱材の染み出し防止の
ためには、潜熱蓄熱材を含浸させた後、粒状物の表面へ
コーティング材料をスプレーし、潜熱蓄熱材の染み出し
防止被膜３を形成させる。コーティング材料としては、
ここでは、ポリカーボネート樹脂のジクロロメタン５％
溶液を用い、前述潜熱蓄熱材含浸の粒状物を４５°Ｃの
気流中でスプレーし、皮膜厚みが約１０ミクロンの潜熱
蓄熱材の染み出し防止被膜３を形成している。

蓄熱層３を上下移動させる移動装置！２はバー１０と、
該バーＩＯのほぼ中点にラチェット支点９と該バー１０
の一端にラチェット解除把手１）および該バーの他端に
蓄熱層移動棒１２を有する構造となっている。

ラチェット支点９は表面下地材２の横端面に固定されて
取り付けられ、蓄熱層移動棒１２は蓄熱層３を抱えるよ
うにレバー１０に取り付けられである。

夜間の電力などを利用ルてヒーター４にて蓄熱材３ａへ
加熱蓄熱された熱は、空気Ｎ７を介して表面層１から放
熱される。

常時、空気層７の抵抗が最大となるようされている。す
なわち、移動装置２により空気層７の厚みが最大となる
ように蓄熱層３が最も下にくるようにセットされている
。

ここで、空気層の厚みは、最も大きくなるところで５〜
とされであるがこれは、空気層の熱抵抗が厚み５４す近
辺で最大辺＜　（０，２ｍ”ｈ−Ｃ／Ｋｃａｌ程度）に
なるためである。

蓄熱層３から放熱層１を経て室内への放熱量を多くする
ときは、移動装置２のレバー１０を操作し、ラチェット
支点９を中心に回転させて、てこの原理で蓄熱層移動棒
１２にて蓄熱層３を持ち上げ、空気層７の厚み中を小さ
くし、空気層７の熱抵抗を下げることにより行われる。

ラチェット支点は逆回転防止の歯車を存し、蓄熱Ｎ３を
任意の位置にて保持することができ、またラチェット解
除把手を操作することにより、これを解除し、蓄熱層３
を状態の位置へ戻すことができる。

本実施例による蓄熱床暖房装置を用いた場合の室内温度
制御の機能を、空気層７を有しないものすなわち放熱層
１と蓄熱層３とが密着した従来のものと比較したものを
第４図に示した。

これは、共に夜間電力（ＰＨ１０時からＡＭ７時）を利
用しヒーター４にて蓄熱材３ａに蓄熱し、室内へ放熱さ
せたものである。

空気層７を有しない場合（図中実線）は昼間の外気温度
が最高となる頃に室温も最高となり、朝方と夜間（夕方
から就寝まで）の最も暖かさが欲しいときに室温が低い
結果となっている。

これに対し、本実施例の蓄熱床暖房装置の空気層７によ
る放熱調節（図中破線）においては、はぼコンスタント
な室温制御が得られている。

第２図は、本発明の蓄熱床暖房装置の第２実施例の構成
を示すものである。

第２図に示すように、この例では実施例１とは移動装置
２が異なっており、この点を中心に述べる。

実施例１と同様に、放熱層ｌと蓄熱層３との間に空気層
７を有し、該空気層７の厚みを可変とするための蓄熱Ｎ
３を上下移動させる移動装置２を有する構成とされてい
る。

移動装置２は、形状記憶合金１３と制御用ヒーター１４
とからなり、蓄熱層３の下に配置され、床下地材６に固
定されている。

蓄熱層３の上下移動は形状記憶合金１３のばねの伸縮に
て行うもので、形状記憶合金１３は、蓄熱材３ａからの
温度の影響を受けないように、蓄熱材３ａの相転移点よ
りやや高め（＋２から３゜Ｃ）で縮み、より高い温度（
＋２０から３０°Ｃ）で伸びるばね状のものが使用され
ている。

制御用ヒーター１４にて形状記憶合金１３のばねの伸縮
制御が行われ、空気層７の厚みの調節が行われる。

第３図は、本発明の蓄熱床暖房装置の第３実施例の構成
を示すものである。

第３図に示すように、この例では実施例１とは移動装置
２が異なっており、この点を中心に述べる。

実施例１と同様に、放熱層１と蓄熱層３との間に空気層
７を有し、該空気層７の厚みを可変とするための蓄熱層
３を上下移動させる移動装置２を有する構成とされてい
る。

移動装置２は、モーター１５と減速機１６とカム１７と
からなり、蓄熱Ｎ３の下に配置され、床下地材６に固定
されている。

減速４１！１）６を介してカム１７ヘモーター１５から
の回転を伝え、カム１７の回転にて蓄熱層３を上下移動
させる。

カム１７は楕円形の金属円板でその長手方向の中心を外
して減速ＷＪ１６からの回転伝達軸が取り付けられてい
る。

なお、本実施例においては、モーター１５はステップモ
ーターを用い、ステップ制御にて、カム１７の楕円の長
径または短径が床下地材６に対し垂直に止まるようにさ
れている。

［発明の効果］ 本発明の蓄熱床暖房装置によれば、放熱層と蓄熱層との
間の空気層の厚みを変えることにより空気層の熱抵抗が
変化させることができ、放熱層からの放熱量が制御され
るので、放熱の必要性に応じて放熱制御が容易に行える
効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の蓄熱床暖房装置の第１実施例の一部
縦断面斜視図、第２図は、本発明の蓄熱床暖房装置の第
２実施例の縦断面図、第３図は、本発明の蓄熱床暖房装
置の第３実施例の縦断面図、第４図は、本発明の蓄熱床
暖房装置の機能の説明図、第５図は、従来例の断面図で
ある。 ｌ・−・−放熱層、１ａ・−・表面材、１ｂ・・−表面
下地材、２−・・−移動装置、３・・−蓄熱層、３ａ−
蓄熱材、４−・・・ヒーター、５・−・−断熱材、６・
・−・床下地材、７・−・・空気層、８・・−補強材、
９・・−・ラチェット支点、１０−・−レバー、１）−
　　ラチェット解除把手、１２−・−蓄熱部移動棒、１
３−　　形状記憶合金、１４−・制御用ヒーター、１５
−・・モーター、１６・−減速機、１７−・カム。 第１図 第２図 第３図 第４図 ｎ判（叶）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）床表面材を有する放熱層と、蓄熱材と該蓄熱材へ
   熱を供給するヒーターとを有する蓄熱層との間に空気層
   を設けると共に、 該蓄熱層を上下移動させる移動装置を有することを特徴
   とする蓄熱床暖房装置。