JPH0311161Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は主として家庭において使用される箱入
りごみ袋に関するものである。

（従来の技術） 従来、家庭などにおいて生じるごみ類を収納す
るためのごみ袋としては一袋宛切り離すためのミ
シン目を設けた連鎖状袋体をロール状に巻いて引
き出し口を設けた箱内に収納したものが知られて
いるが、前記のようなごみ袋は引き出した連鎖状
袋体の一端から一袋宛適確に切り離す操作が容易
でない難点があつた。そこで、実開昭57−199526
号公報にみられるように、多数の袋を一袋の上端
辺部を後続の一袋の下端辺部の裏面側に若干量食
い込ませたものとしてロール状に巻き束ねた巻物
を紙箱内に回動自在に収納したものが提案されて
いるが、このようなものでは取出口に臨む一袋を
指先に抓んで引き出しても巻物が的確に回動して
後続の袋が取出口から露出されにくく、また、封
口のための結束材を別に用意しなければならな
い。

（課題を解決するための手段） 本考案はこのような従来のものにみられる難点
を解決するためになされた箱入りごみ袋であつ
て、縦長に折り畳んだ多数のごみ袋を一袋のごみ
袋の上端辺部を後続の一袋のごみ袋の下端辺部の
裏側に若干量食い込ませたものとしてロール状に
巻き束ねた巻物を紙箱内に回動自在に収納し、ま
た、前記紙箱にはその隣接する上面側から前面側
に亘つて前記巻物の幅より若干狭い幅の切取用ミ
シン目をもつてした取出口を設け、さらに、前記
紙箱内には前記取出口４の開口幅より長く、かつ
紙箱１内に収納されたごみ袋２の枚数に等しく枚
数の結束材５が切取り容易に連結されたシート材
の結束材群を前記巻物に添わせて紙箱の取出口に
臨ませて内蔵させたことを特徴とするものある。

（実施例） 次に、本考案を図示の実施例について詳細に説
明する。

２は幅10〜20cm程度に縦長に折り畳んだ多数の
ごみ袋であつて、各ごみ袋２はその一端の上端辺
部を後続の一袋の下端辺部の裏面側に若干量食い
込ませたものとしてロール状に巻き束ねた巻物３
として紙箱１内に回動自在に収納している。ま
た、前記紙箱１にはその隣接する上面側から前面
側に亘つて前記巻物３の幅より若干狭い幅の切取
用ミシン目をもつてした取出口４を設け、さら
に、前記紙箱１内には前記取出口４から引き出さ
れたごみ袋２の開口を封じる結束材５を内蔵させ
ている。結束材５は前記取出口４の開口幅より長
く、かつ紙箱１内に収納されたごみ袋２の枚数に
等しい枚数が切取り容易に連結されたシート状の
結束材群とされていてこの連結状態で前記巻物３
に添わせて紙箱１の取出口４に臨む位置に内蔵さ
れている。

（作用） このように構成されたものは、切取用ミシン目
をもつてした取出口４を開口して紙箱１内に回動
自在に収納している多数のごみ袋２をロール状に
巻き束ねた巻物３の露呈された一袋のごみ袋２を
指先に抓んで引き出せば、該巻物３は回動して容
易に一袋のごみ袋２を取り出すことができるもの
であるが、前記一袋のごみ袋２はその上端辺部を
後続の一袋のごみ袋２の下端辺部の裏面側に若干
量食い込ませているため、該一袋のごみ袋２が引
き出されるのに伴い後続の一袋のごみ袋２はその
上端辺部を第２図に示すように取出口４から露出
されることとなり、従つて、次にごみ袋２を使用
する際にはこの露出した上端辺部を指先に抓んで
引き出せばよく、以下同様にして次々と一袋のご
み袋２を手数なく簡単に引き出せるものであつ
て、しかも、前記取出口４は多数のごみ袋２の巻
物３の幅より若干狭い幅となつているため、該取
出口４から引き出される一袋のごみ袋２と後続の
一袋のごみ袋２とは該取出口４を通過の際に左右
両側辺を狭窄されることとなり、その結果、前記
引き出される一袋のごみ袋２の上端辺部と後続の
一袋のごみ袋２の下端辺部との食い込みによる重
合箇所の摩擦抵抗は向上されて後続の一袋のごみ
袋２は常に確実に取出口４からその上端辺部を露
出させた第２図に示す状態となるものである。し
かして、前記取出口４から引き出した縦長に折り
畳んだごみ袋２は展開してこれに例えば台所から
出たごみ類を入れたうえは紙箱１内に内蔵させた
ごみ袋２の開口を封じる結束材５をもつて封口す
れば、即座にごみ類を整然と処置できるものある
が、特に、結束材５は前記取出口４の開口幅より
長く、かつ紙箱１内に収納されたごみ袋２の枚数
に等しい枚数が切取り容易に連結されたシート状
の結束材群に構成されていてこの状態で前記巻物
３に添わせて紙箱１の取出口４に臨む位置に内蔵
されているので、一袋のごみ袋２を紙箱１より引
き出すうえで何ら支障がないうえに、封口時には
取出口４より指をさしこんで結束材群の一端の結
束材５を切取つて封口すればよく、多数本の結束
材５が分離されているもののように紙箱１の一部
を結束材収納部に区画しておかなくても散乱する
ことがなく、取扱上便利なものである。

（考案の効果） 本考案は以上の説明から明らかなように、多数
のごみ袋を縦に折り畳んだものとして小さい紙箱
の内部に収納したために取扱いに便であるうえご
み袋を一袋宛簡単且つ確実に紙箱から引き出しが
でき、ごみ類を入れた後のごみ袋は即座に封口し
て処置できるものであつて、特に、結束材が切離
容易なシート状の結束材群に構成されているの
で、一袋のごみ袋を紙箱より引き出すうえで何ら
支障がないうえ紙箱の一部を結束材収納部に区画
しておかなくても散乱することがなくて取扱上便
利な利点もあり、従来の箱入りごみ袋の難点を解
決したものとして実用的価値極めて大なものであ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
一部切欠斜視図、第２図は使用状態において示す
一部切欠斜視図である。 １……紙箱、２……ごみ袋、３……ロール状に
巻き束ねた巻物、４……取出口、５……結束材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 縦長に折り畳んだ多数のごみ袋２を一袋のごみ
   袋２の上端辺部を後続の一袋のごみ袋２の下端辺
   部の裏面側に若干量食い込ませたものとしてロー
   ル状に巻き束ねた巻物３を紙箱１内に回動自在に
   収納し、また、前記紙箱１にはその隣接する上面
   側から前面側に亘つて前記巻物３の幅より若干狭
   い幅の切取用ミシン目をもつてした取出口４を設
   け、さらに、前記紙箱１内には前記取出口４の開
   口幅より長く、かつ紙箱１内に収納されたごみ袋
   ２の枚数に等しい枚数の結束材５が切取り容易に
   連結されたシート状の結束材群を前記巻物３に添
   わせて紙箱１の取出口４に臨ませて内蔵させたこ
   とを特徴とする箱入りごみ袋。