JPH03109052A - Ｘ線ｃｔ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的コ （産業上の利用分野） 本発明は、撮影データのキャリブレーションを定期的に
行うためのファントムを着脱自在に備えるＸ線ＣＴ装置
に関する。

（従来の技術） Ｘ線ＣＴ装置は第５図に示すように被検体３を支持する
寝台部１と、Ｘ線管４と検出器５から成るＸ線撮影機構
を内蔵する架台部２とから構成されている。寝台部１は
被検体３を直接支持して水平方向Ｘに移動可能な天板６
．この天板６の高さ位置を垂直方向Ｚに調整する高さ調
整部７を備えている。また架台部２は天板６によって水
平方向Ｘに移動された被検体３を案内するドーム８を備
え、第６図のようにドーム８内に案内された被検体３の
撮影面（スライス面）での周囲を、前記撮影機構を構成
するＸ線管４と検出器５を一体的に回転させながらＸ線
曝射を行ってＣＴ撮影が開始される。この場合天板６を
水平方向Ｘにずらすことにより、任意のスライス面を選
択してこの断層像を撮影することができる。このように
して撮影された断層像は第４図のようにデイスプレィ９
に表示されて診断に供される。

ここでＸ線ＣＴ装置は、被検体３の周囲を撮影機構を回
転して得られたＸ線吸収係数を基にコンピュータによっ
て演算処理を施して画像再構成を行い、断層像であるＣ
Ｔ像を作成するようにしている。この場合Ｘ線吸収係数
に従って濃淡像を作成するため、Ｘ線吸収係数に応じて
ＣＴ値を設定し例えば水を０．空気を−１０００のよう
に精密に値を割当てることにより、濃淡階調に優れた断
層像が形成されるように構成されている。これによって
僅かなＣＴ値の違いがあっても正常部位と異常部位とを
区別できるので、特定部位の症状を正確に把握すること
ができる。

ところでＸ線吸収係数を測定する撮影機構を構成してい
るＸ線管及び検出器の性能は経時的に変化するので、こ
のまま継続して動作させた場合には測定誤差が生じてき
て正確な画像再構成が困難となる。このためＸ線ＣＴ装
置においては定期的にＣＴ値のキャリブレーションを施
すことが図られている。このキャリブレーションは架台
部２内の撮影領域Ｓに被検体３を配置しない状態で、第
３図のように、基準となるＣＴ値を得るためのファント
ム（擬似検体）例えばＣＴ値Ｏを得るための水ファント
ム１０を配置して初期化撮影を施すことによって行われ
ている。この場合水ファントム１０は単純な円筒状容器
１１内に水を満した状態で、支持部材１２を介して天板
６に仮固定して撮影が行われる。このファントム撮影時
のＸ線曝射はスライス面でに沿って行われるので、撮影
領域Ｓ内には水ファントム１０しか配置されていない。

撮影終了後は水ファントム１０は天板６から取除かれて
第６図のような本番のＣＴ撮影に備えられる。

（発明が解決しようとする課題） ところで従来のＸ線ＣＴ装置では、キャリブレーション
のための水ファントム撮影時は撮影領域Ｓに水ファント
ム１０しか配置されていなかったのが、本番のＣＴ撮影
時には撮影領域Ｓに被検体３だけでなくこれを支持する
天板６も配置されるために、この天板６の存在によって
測定ＣＴ値の実際のＣＴ値とのずれ量いわゆるシフト量
が多くなってくるという問題がある。このため診断情報
としての正確なＣＴ両画像断層像）の作成が困難となる
。

本発明は以上のような問題に対処してなされたもので、
測定ＣＴ値のシフト量を減少するようにしたＸ線ＣＴ装
置を提供することを目的とするものである。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために本発明は、被検体の撮影とは
別に基準となるＣＴ値を得るためのファントムを定期的
に撮影して撮影データのキャリブレーションを行うＸ線
ＣＴ装置において、被検体を支持する天板又はこの天板
と同等部材と同時に撮影されるファントムを着脱自在に
備えたことを特徴とする。

（作　用） 予めファントムと天板を撮影領域に配置してキャリブレ
ーションのための初期化撮影を行うので、ファントム撮
影時と本番のＣＴ撮影とで天板の存在による差はなくな
る。従って測定ＣＴ値のシフト量を減少することができ
、正確な診断情報を得ることができる。

（実施例） 以下図面を参照して本発明の詳細な説明する。

第１図は本発明のＸ線ＣＴ装置の実施例を示す側面図で
、１は被検体を天板６によって支持する寝台部で、この
天板６の水平方向Ｘの位置及び垂直方向Ｚの位置は任意
に調整可能になっている。

２は架台部で天板６によって水平方向Ｘに移動される被
検体を案内するドーム８を備え、このドーム８の周囲に
は被検体の撮影面（スライス面）（を規定するようにＸ
線管４と検出器５とが一体的に回転する撮影機構を備え
ている。

１０は水ファントムが円筒状容器１１に満された状態で
、支持部材１２を介して天板６に着脱自在に仮固定され
ている。水ファントム１０はスライス面Ａ上に配置され
ると共に、水ファントム１０の下方には天板６と同−材
料例えば強化プラスチックから成りかつ同一形状に形成
された天板類似部材１３が同様にスライス面で上に配置
されている。またこれら水ファントム１ｏ及び天板類似
部材１３は共に撮影領域Ｓに納まるように配置されてい
る。このような水ファントム１０及び天板類似部材１３
はキャリブレーションのための初期化撮影を行うための
ものであり、天板６上には被検体は支持されない。また
撮影機構の回転中心と水ファントム１０の中心とは、診
断対象部位に応じて任意に調整され両者が一致するよう
に、又はずれるように調整される。

次に本実施例の作用を説明する。

キャリブレーションのための水ファントム撮影時は第１
図のように、撮影領域Ｓに収まるようにかつスライス面
で上に水ファントム１０及び天板類似部材１３を配置し
た状態で初期化撮影を行う。

これによってキャリブレーションのための基準となる測
定ＣＴ値は、水ファントム１０単独でなくこれに天板類
似部材１３を見込んだ分の値が得られることになる。従
ってこの水ファントム撮影終了後、水ファントム１０及
び天板類似部材１３を取除いて、第６図のように撮影領
域Ｓに被検体３及びこれを支持した天板６を配置して本
番のＣＴ撮影を行っても、天板６が配置されたことによ
る影響はなくなる。これによって測定ＣＴ値の実際のＣ
Ｔ値とのシフト量が多くなるという問題は改善され、測
定ＣＴ値のシフト量は減少される。これに伴い診断情報
としての正確なＣＴ両画像作成が容易となる。

第２図（ａ）乃至（Ｃ）は本発明の他の実施例による水
ファントム１０の配置態様を示すもので、第２図（ａ）
は天板６自身を水ファントム１０と共にスライス面で上
に配置した例を示すものである。また第２図（ｂ）は水
ファントム１０を満たす円筒状容器１１を天板６と同一
材料で構成してスライス面１上に配置した例を示すもの
である。

さらに第２図（Ｃ）は水ファントム１０を満たす円筒状
容器１１に貫通孔１４を設けてこの貫通孔１４に天板６
の端部を挿入し、水ファントム１０及び天板６をスライ
ス面で上に配置した例を示すものである。

このような各実施例においても、キャリブレーションの
水ファントム撮影時水ファントム１０及び天板６又は天
板類似部材は共に撮影領域Ｓに配置されて初期化撮影さ
れるので前記実施例と同様な効果を得ることができる。

なお、水ファントム１０を支持している支持部材１２は
、スライス面ｐから外れるように配置されるので、水フ
ァントム撮影時測定ＣＴ値には何らの影響も与えないの
で任意の材料を用いることができ、例えばアルミニウム
を用いることができる。

［発明の効果］ 以上述べたように本発明によれば、キャリブレーション
のための水ファントム撮影時天板を見込んだ初期化撮影
を行うようにしたので、本番のＣＴ撮影時に天板の存在
による影響をなくして測定ＣＴ値のシフト量を減少する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のＸ線ＣＴ装置の実施例を示す側面図、
第２図（ａ）、（ｂ）、（ｃ）は本発明の他の実施例に
よるＸ線ＣＴ装置の主要部を示す側面図、第３図は従来
例を示す側面図、第４図はＸ線ＣＴ装置による撮影結果
を示す表示例、第５図及び第６図はＸ線ＣＴ装置の構成
を示す斜視図及び側面図である。 ２・・・架台部、　　　６・・・天板、８・・・ドーム
、　　　　１０・・・水ファントム、１１・・・円筒状
容器、１３・・・天板類似部材。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）被検体の撮影とは別に基準となるＣＴ値を得るた
   めのファントムを定期的に撮影して撮影データのキャリ
   ブレーションを行うＸ線ＣＴ装置において、被検体を支
   持する天板又はこの天板と同等部材と同時に撮影される
   ファントムを着脱自在に備えたことを特徴とするＸ線Ｃ
   Ｔ装置。
2. （２）天板と同等部材が天板と同一材料かつ同一形状か
   ら成り天板に着脱自在に取付けられる部材である請求項
   １記載のＸ線ＣＴ装置。