JPH03108820A - 時分割多重移動体通信装置 - Google Patents

時分割多重移動体通信装置

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Publication number
JPH03108820A
JPH03108820A JP1245569A JP24556989A JPH03108820A JP H03108820 A JPH03108820 A JP H03108820A JP 1245569 A JP1245569 A JP 1245569A JP 24556989 A JP24556989 A JP 24556989A JP H03108820 A JPH03108820 A JP H03108820A
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JP
Japan
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antenna
standing wave
time
wave ratio
circuit
Prior art date
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Pending
Application number
JP1245569A
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English (en)
Inventor
Akio Tsuzuki
顕夫 続木
Tetsuya Shimazaki
島崎 哲哉
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Iwatsu Electric Co Ltd
Original Assignee
Iwatsu Electric Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH03108820A publication Critical patent/JPH03108820A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は時分割多重を用いた移動体通信装置に関するも
のである。さらに具体的には時分割多重により送受信ア
ンテナの整合状態を常に補正し、安定度の高い通信を確
保するのに適した移動体通信装置を提供せんとするもの
である。
し従来の技術] 従来の移動体通信において使用されているアンテナ整合
手段について、第4図を用いて説明する。
第4図(a>の装置は、アンテナ802−1と、送信1
801と、アンテナ802−1からの反射電力を取り出
すための反射ブリッジ804と、反則ブリッジ804か
らの出力により、アンテナ802−1の定在波比を測定
するための定在波比測定回路805と、アンテナ整合器
803−1より構成されている。ここで、反射ブリッジ
804より取り出されたアンテナ802−1からの反射
波は、定在波比測定回路805により定在波比として測
定される。また定在波比測定回路805は、測定された
定在波比が最小になるようにアンテナ整合器803−1
を制!Ilする。
第4図(b)の装置は、アンテナ802−2と、受信1
806と、アンテナ整合器803−2から構成されてい
る。このアンテナ整合器803−2は、アンテナ802
−2の定在波比が最小になるように、めらかしめ調整さ
れている。
最初にアンテナの定在波比(SWR)特性について、第
5図を用いて簡単に説明する。アンテナの特性を表わす
パラメータにはいくつかあるが、その中でSWR特性は
重要なパラメータである。
SWRは低いほど望ましく、−船釣には1.5〜2.0
以下が理想的な値とされている。第5図(a>は周波数
−3WR特性の例を表わしている。
いま目的とする周波数帯がflないしf2とすると、ア
ンテナを設計する際、その中心周波数fIllがアンテ
ナの共振周波数foに一致するようにする。第5図(a
)では、flないしf2の周波数帯において、許容され
るSWRの限界値5WRQ以下におさまっている(太線
部分)。この状態が常に保たれれば何等問題はない。
しかしながら、移動体通信における移動無線機において
は、アンテナの特性は常に不安定な状態におかれている
。すなわち人体(使用者)の影響や、通話中の移動によ
る環境変化(金属物への接近等)のためアンテナの共振
周波数f。がずれ、整合が悪化したりすることにより送
受信状態が変動し、安定した通信が得られない場合があ
る。たとえば第5図(b)のように、アンテナの共振周
波数f。が低い方へずれると、周波数帯f1ないしf2
の内、flないしf3 (太線部分)ではSWRが5W
Ro以下を満足するが、f3ないし12部分は所定のS
WR値5WRoを満足していない。また第5図(C)の
ように、共振周波数f。
が逆に高い方へずれても同じような問題が生ずる。
そこで、このようなアンテナの共振周波数foのずれ、
すなわち不整合状態が起こったときの対策として、送信
時におけるアンテナ整合の手段として、第4図(a)の
構成が使用されている。
[発明が解決しようとする課題] 第4図(a>に示した送信時のアンテナ整合手段は、送
信中にアンテナの整合がとれるものの、送信機801と
定在波比測定回路805との間に挿入されている反射ブ
リッジ804の影響で、送信電力の損失とS/N (信
号対雑音比)の悪化があり、また送信中に整合をおこな
うために、最適な整合を得るまでの期間は、アンテナ特
性が不安定になるという解決されるべき課題があった。
また、第4図(b)に示した構成では、送信時において
は、アンテナからの反射電力を得ることが不可能であり
、アンテナ整合器803−2はあらかじめ理想的な環境
(人体や金属物がそばにない状態)等、一定の環境を想
定して調整されたものであり、使用中の環境変化による
アンテナの整合状態の変化には対応できないという未解
決の問題があった。
[課題を解決するための手段] 無線基地局と複数の移動無線機との間の通信において、
時間的に圧縮した区切られた信号を送受信するために複
数個に分割されたフレーム構成のタイム・スロットを使
用し、特定の移動無線機との通信には、その内の1つの
タイム・スロットを用いる時分割多重移動体通信方式に
おいて、移動無線機において自身に割り宛てられたタイ
ム・スロット以外の時間を使用して送信アンテナの定在
波比を測定するための回路と、自身に割り宛てられたタ
イム・スロット以外の時間を使用して受信アンテナの定
在波比を測定するための回路と、送信アンテナの定在波
比を測定する期間、送信機の送信電力を制御する回路と
、送信アンテナの定在波比測定手段の測定結果と受信ア
ンテナの定在波比測定手段の測定結果にもとづいて、送
信アンテナの定在波比と受信アンテナの定在波比が最適
な値になるようにアンテナの整合をするための回路を設
けた。
[作用] このような、構成により、送信に関しては、送信すべき
タイム・スロット以外の時間を利用してあらかじめ定在
波比測定回路による測定結果にもとづいてアンテナの整
合を行ない、送信すべきタイム・スロットではその定在
波比測定回路を切り離して送信を行ない、受信に関して
は、受信すべきタイム・スロット以外の時間を利用して
、あらかじめ定在波比測定回路による測定結果にもとづ
いてアンテナの整合を行ない、受信すべきタイム・スロ
ットではその定在波比測定回路を切り離して受信を行な
うようにした。
したがって、移動無線機のアンテナ周辺の環境が変化し
てもアンテナは常に最良の整合状態に保たれ、安定した
通話品質が確保されるようになった。
[実施例] 本発明の一実施例を第1A図により説明する。
第1A図は本発明の実施において用いられる通信システ
ムの構成概念図であり、ここで、30は無線基地局であ
り、通信網10とn個の移動無線機100−1〜100
−nとの間の通信を、時分割圧縮多重により可能にして
いる。無線基地局30では、移動無線機100−1〜1
00−nに対する通信においては、区切って時間圧縮さ
れたアナログ信号よりなるnlのタイム・スロットを送
出する。n個のタイム・スロットは1つのフレームを構
成している。n個の移動無線機100−1〜100−n
に対しては、各1個のタイム・スロットを割り当てて、
通信が行なわれる。
第1B−1図には、移動無線機100の回路構成が示さ
れている。
まず、送信動作について説明する。送信定在波比を測定
するために切替えるスイッチ152−2はa側に倒した
ときに通常の送信動作、b側に倒したときはアンテナ整
合動作を行なう。このスイッチ152−2の動作タイミ
ングは、制御部140から測定スイッチ制御器155を
介して指示される。
スイッチ152−2がa側に倒されているとき、電話機
部101より出力された信号は、速度変換回路131に
より一定時間間隔でサンプリングされ時間圧縮される。
この時間圧縮率は、時間圧縮された電話機部101から
の信号のほかに、同期信号や後述する保護時間を考慮し
て、無線基地局30との間で使用される信号の1フレー
ムに含まれたタイム・スロットの数nの逆数より小さく
する必要がある。この時間圧縮をするには一定期間のア
ナログ信号を、たとえばアナログ時間遅延素子(BBD
、CODなど)に書き込み、書込速度のn倍より大きい
速度で読み出せばよい。また、アナログ信号を、−旦、
A/D変換してメモリに書き込み、書込速度のn倍より
大きいクロック周波数で読出して、D/A変換してもよ
い。これらの時間圧縮は公知の技術である。
速度変換回路131で時間圧縮された信号は、信号割当
回路129に印加され、この移動無線機100と無線基
地局30との間の通信用に割り当てられたタイム・スロ
ットにより、同期信号を付加されて無線送信回路132
を経て送信される。
この同期信号は、無線基地局30からの信号を無線受信
回路135で受信した信号から、同期用の信号を抽出し
て、クロックを発生するクロック発生器141により得
られたものである。
第2A図(a>には、移動無線機100から無線基地局
30へ送信する上り信号のフレーム構成を成すタイム・
スロットSU1.SU2.・・・、SUnが、同図2A
図(b)には、無線基地局30から移動無線機100へ
送信する下り信号のフレーム構成を成すタイム・スロッ
トSD1.SD2゜・・・、SDnが、示されている。
タイミング発生器142(第1B−1図)では、制御部
140からの指示とクロック発生器141からのクロッ
クを受けて、移動無線機100に付与された、タイム・
スロット、たとえばSUlの期間、スイッチ122−2
をシンセサイザ121−2の出力側に接続し、所定の無
線周波数で、指定されたタイム・スロットSU1の期間
、圧縮された信号を送信する。このタイム・スロット、
たとえばSUlには、第2A図(a>に示すように、同
期信号と制御信号または圧縮された通話信号が含まれて
いる。
送信におけるアンテナの整合動作について説明する。送
信定在波比を測定するために切替えるスイッチ152−
2がb側に倒されているとき、無線送信回路132から
は搬送波のみが出力されており、それは送信定在波比を
測定するためのSWR測定器153−2に印加される。
なお通常の送信電力を加えてアンテナの整合動作を行な
ったのでは、アンテナ102から不要な電波が送信され
、他の通信に妨害を与えることになる。したがって、送
信電力制御器154により整合動作中は送信電力を十分
率さな値(たとえば電波法で定めるところの微弱電波以
下)に制御する。アンテナの整合には、このような小さ
な電力で十分である。しかしながら、なお他の通信に妨
害を与えるおそれがある場合には、システム全体として
、共通のアンテナ整合用の空きタイム・スロットを設け
て、全ての移動無線機100が一斉にアンテナ整合を行
うようにすることも可能である。
送信定在波比測定用のSWR測定器153−2の回路の
詳細を第1B−2図に示す。同様に動作する受信用のS
WR測定器153−1の回路の詳細を第1B−3図に示
し、同時に説明する。搬送波は、反射ブリッジ601 
(501)に印加される。一方、反射ブリッジ601 
(501)は、送(受)信定在波比測定用のスイッチ1
52−2(152−1)とアンテナ整合器151を介し
てアンテナ102に接続されており、アンテナ102か
らの反射電力が得られるようになっている。
得られた反射電力は、電力−電圧変換回路605(50
5)を通って反射電力の変化が電圧変化に変換される。
ところで反射ブリッジ601 (501)で得られるア
ンテナ102からの反射電力は、−船釣にリターン・ロ
スと呼ばれるものが大きくなるほど小さくなる。
一方、定在波比SWRは、反射係数「を用いて次式で表
わされる。
5WR−(1+1rl)/(1−1rl)(1) l r l −10””。(2) ここで、RLはリターン・ロスである。
(1)、(2)式から明らかなようにリターン・ロスR
Lが大きくなるほど定在波比SWRが小さく、すなわち
、アンテナ102の整合が良くなることがわかる。した
がって、アンテナ102の整合が良好な場合には、電力
−電圧変換回路605(505)の出力電圧は小ざい。
つぎに、アンテナ整合器151の回路の詳細を第1B−
4図に示し説明する。送受信分波回路701−1.70
1−2は、送信周波数帯域と受信周波数帯域が一般的に
異なっているため、両者がそれぞれ他方へ影響を及ぼす
のを防いでおり、それぞれインダクタンスL3−1 (
13−2)、コンデンサC3−1(C3−2)を含んで
いる。
インダクタンスし2−1 (L2−2)とコンデンサC
2−1(C2−2)を介して送受信分波回路701−1
 (701−2)に接続されたバラクタ・ダイオード7
02−1 (702−2)は、SWR測定器153−1
 (153−2)からの制御用の直流電圧を抵抗R1−
1(R1−2)を介して印加されて、バラクタ・ダイオ
ード702−1(702−2)のキャパシタンスが変化
し、その結果、アンテナ102の共振周波数foが変化
する。
バラクタ・ダイオード702−1 (702−2)のア
ノード側は、インダクタンスL1−1 (11−2)に
より直流的に接地され、高周波的にはコンデンサC1−
1(C1−2)を介してスイッチ152−1 (152
−2)へ接続されている。
共振周波数f0の変化の様子を、第3A図に示している
。アンテナ整合制御電圧発生回路604(第1B−2図
)または504(第1B−3図)の出力電圧E がE 
 ・ からE   まで変化1    1m+n   
   1 maxすると、バラクタ・ダイオード702
−1 (702−2)のキャパシタンスCvがCvII
IaxからCV minまで変化し、アンテナ102の
共振周波数foがf。maxからf  ・ まで変化す
る。
 m1n SWR測定器153−2 (153−1)では、アンテ
ナ整合制御電圧発生回路604 (504)により、制
御部140からの指示で一定のステップで変化する直流
電圧が印加されるようになっている。この直流電圧E1
の変化によって、アンテナ102の共振周波数fo (
第3A図)が変化するとともに、定在波比SWRも変化
する。
この定在波比SWRの変化の様子は第3B図に示されて
いる。アンテナ整合制御電圧発生回路604 (504
)の出力電゛圧E は、E  ・ から1   111
11n EllIIaxまで適当なステップで変化するように制
御部140より指示される。このEl。io、[Elゎ
、Xおよびその変化のステップは、アンテナ102の共
振周波数foの変化が移動無線機100の周囲の状況変
化に対応して、アンテナ102の整合性が十分良好に得
られるように制御部140内にプログラムされている。
第1B−2図(第1B−3図)において、アンテナ整合
−wJN圧発生回路604 (504)の出力電圧と、
それに対応する電力−電圧変換回路605 (505)
の出力は、それぞれA/D変換器602−1,602−
2 (502−1,502−2)でディジタル信号に変
換され、両者の値はメモリ603 (503)に−旦貯
えられる。それらの結果は制御部140へ通知される。
その通知を受けた制御部140は、アンテナ102の整
合状態が最良の部分(第3B図E1=E1P、 El 
−E2P=の点)を判断し、アンテナ整合器151にS
WR測定器153−2,153−1からそれぞれ加える
最適な電圧E1=E1pおよびEl−El、をアンテナ
整合制御電圧発生回路604 (504)に指示する。
以上のようにしてアンテナ102は、そのときの状態に
おいて、共振周波数foが所定の周波数からずれて不整
合状態になっても、アンテナの共振周波数f。を変化さ
せて常に最適な整合をとることができ、移動無線機10
0の周辺の環境変化に関わらず、常に安定した送信を行
うことが可能となる。このアンテナ102の整合動作は
、移動無線機100自身に割当てられたタイム・スロッ
ト以外の待ち時間を利用して行えばよく、これは制御部
140が、そのタイミングを決定することにより実現可
能となる。
また移動無線機100の待機中は、送信における整合動
作は行う必要がなく、発呼、めるいは着呼時における応
答の際、送信するタイム・スロットが決定した時点で整
合動作を開始すればよい。
つぎに受信動作の送信動作と異なる点について説明する
。受信定在波比測定用のスイッチ152−1は、第1B
−1図においてa側に倒したとき通常の受信動作、b側
に倒したときはアンテナ整合動作を行う。
スイッチ152−1の動作タイミングは、制御部140
より測定スイッチ制御器155を介して指示される。ス
イッチ152−1がa側に倒されているときの受信動作
は以下のようになる。
無線基地局30からは第2A図(b)に示す下りのタイ
ム・スロットSD1.SD2.・・・、SDnを用いて
、タイム・スロット5D−1は移動無線1100−1宛
に、タイム・スロット5D−2は移動無線m100−2
宛に、・・・、タイム・スロット5D−nは移動無線機
100−n宛にそれぞれ送信される。それぞれのタイム
・スロットの先頭にはそれぞれ同期信号が付加されてい
る。
また基準水晶発掘器120からは、基準信号がシンセサ
イザ121−1,121−2,121−3に印加されて
いる。シンセサイザ121−1゜121−2は無線信号
の送受に必要な周波数を発生しており、シンセサイザ1
21−1の出力は、スイッチ122−1を介して無線受
信回路135に印加され局部発掘信号として作用する。
またシンセサイザ121−3は受信におけるアンテナの
整合動作を行なうのに必要な周波数、すなわち受信周波
数と同一の周波数を発生している。
クロックと制御部140からの指示を受けたタイミング
発生器142では、指示された無線チャネルで送受信す
るために、スイッチ122−1゜122−2をオン・オ
フする制御信号を発生する送受信断続制御器123と、
送受信のアンテナの定在波比測定用のスイッチ152−
2,152−1を制御するための測定スイッチ制御器1
55へタイミング信号を送出している。無線基地局30
から特定の移動無線ll00宛に制御信号あるいは通話
信号が送出されると、これを無線受信回路135で受信
した移動無線11100においては、受信信号をクロッ
ク発生器141へ送り、受信信号に含まれた同期信号を
抽出して必要なりロックを発生し、これが制御部140
へ送られる。
無線受信回路135で受信された信号は信号選択回路1
11で移動無線機100宛のタイム・スロットのみを抽
出し、速度復元回路138で元のピッチに時間伸長され
、電話機部101へ送られる。 受信におけるアンテナ
の整合動作は、受信定在波比測定用のスイッチ152−
1がb側に倒されているときに行なわれる。シンセサイ
ザ121−3からは受信周波数と同一の周波数の搬送波
が出力されており、それはSWR測定器153−1に印
加される。このシンセサイザ121−3の出力は他の通
信に妨害を与えないよう十分小ざな値に押える必要があ
る。
しかしながら、なお他の通信に妨害を与える恐れがある
場合には、システム全体として、共通のアンテナ整合用
の空きタイム・スロットを設けて、全ての移動無線機1
00が一斉にアンテナ整合を行なうようにすることも可
能である。
受信定在波比測定用のSWR測定器153−1の詳細は
第1B−3図に示すようになっているが、受信における
アンテナの整合動作は、基本的に送信側と同一であり、
送信側が無線送信回路132から出力される搬送波を利
用して定在波比を測定するのに対し、受信側では定在波
比測定用のシンセサイザ121−3を持っているところ
が異なっているのみで、その構成も第1B−2図のそれ
と同じである。
以上の結果、アンテナ102はその時の状態において、
共振周波数foが所定の周波数からずれて不整合状態に
なっても、アンテナ102の共振周波数f。を変化させ
て最適な整合をとることができ、移動無線1100の周
辺の環境変化に関わらず、常に安定した受信を行なうこ
とが可能となる。この受信アンテナの整合動作は、移動
無線機100自身に割当てられたタイム・スロット以外
の待ち時間を利用して行えばよく、これは制御部140
がそのタイミングを決定することにより実現可能である
移動無線機100が待機状態にあるときは、無線基地8
30からの着呼信号の周波数に整合がとられている。通
話開始時に、もし無線基地局30からの指示によって使
用周波数が別の周波数に指定されたならば、シンセサイ
ザ121−3の発振周波数もこれに合せればよい。
ここでSWR測定器153−1,153−2は送信用お
よび受信用のそれぞれに設けたが、第1B−2図および
第1B−3図に示すように、その構成は同一であるから
、1個のSWR測定器を送受信の両用に切替えて使用す
ることも、また、送信用のみ、あるいは受信用のみ設け
ることも可能である。
第1C図には、無線基地局30の回路構成が示されてい
る。
信号処理部31は電話網10と接続されており、電話網
10からのn個の移動無線機100宛の信号は信号速度
変換回路51−1.51−2.・・・。
51−nを含む信号速度変換回路群51に印加される。
n個の各移動無線機100宛の信号は信号速度変換回路
群51において、それぞれ一定時間間隔でサンプルされ
、さらに時間圧縮され、この時間圧縮された信号は信号
割当回路52−1.52−2.・・・ 52−nを含む
信号割当回路群52に印加され、ここでクロック発生器
41からのクロックをもとにタイミング発生器42でつ
くられた同期信号を付加して、第2A図(b)に示すタ
イム・スロットの構成により無線送信回路32を介して
送信される。
各移動無線機100からの上り無線信号は、無線受信回
路35で受信され、受信された信号は信号選択回路39
−1.39−2.・・・、39−nを含む信号選択回路
群39に印加され、制御部40の指示により、各移動無
線1100からのタイム・スロットSU1〜Sunによ
り送られてくる信号をそれぞれ選択分離する。この選択
分離された各信号は時間圧縮されているから、これらを
信号速度復元回路3B−1,38−2,・・・、38−
nを含む信号速度復元回路群38に印加し、そこで各信
号は元のピッチに時間伸長されて、それが信号処理部3
1を経て電話網10へ伝送される。
移動無線機100から無線基地局30への送信、あるい
は、無線基地局30から移動無線機100への送信信号
は時間圧縮されて受信側で元のピッチに復元されるが、
この間において時間の経過、すなわち遅延時間τが生ず
る。
第2B図は遅延時間τを説明するためのタイム・チャー
トであり、(a)には、送信側の1つの音声あるいは制
御信号を周期T(1フレームの周期)でサンプリングし
たものをA1.A2.A3゜・・・で表わし、それらを
T/nに時間圧縮したものを81.B2.・・・とじて
(b)に表わし、時間圧縮して送信されてきた信号を受
信側で時間伸長して元のピッチで復元した信号を(C)
に示している。
ここで、保護時間1gは無線基地局30と各移動無線機
100との間の距離が異なっているために、タイム・ス
ロットの重なりや離散を防ぐために必要とされるもので
ある。
また、遅延時間τは、 τ=T +T/n + tg =  (1+1/n)x丁 +  t       (
3)で表わされる。ここでnは通信の多重度(1フレー
ム中のタイム・スロットの数)である。
たとえば、通信の多重度n=10.1フレームの周期T
−10ms、 t、 = 1 /30m5 (無線基地
局30と各移動無線機100との距離の差を現在実用化
されている自動車電話の最大ゾーン半径と同一の距離1
0KJnと仮定し、伝搬時間差は10x 10−3/3
x 108=1/30m5)と仮定すると、(1)式よ
りτは111IISとなるが、実際には通話相手からの
応答を期待するので、この時間は往復で考慮する必要が
あり、したがって遅延時間はτ= 22m5を必要とす
る。この値は衛星通信の場合(250ms >に比較し
て十分小さく、このシステムが十分な実用性を有してい
ることがわかる。この遅延時間τをさらに小さくするた
めには、1フレームの周期Tを短くすればよい。このほ
かに、無線基地局30や移動無線機100における無線
送信回路、無線受信回路や有線伝送系等での遅延および
電波伝搬路の遅延時間があるが、これらはいずれも小さ
な値なので無視し得るものである。
つぎにアンテナの同調を行なう周波数の範囲と同調のス
テップについて説明する。
いまアンテナ102に人体や金属物等が接近して、アン
テナの共振周波数foが変化する。その変化量を、使用
周波数の20%と仮定する。すなわち、アンテナの共振
周波数f。が0.9fo〜1.1foまで変化するもの
とする。これはたとえば、fo−800MH2としたと
き、共振周波数が720MH2〜880M HZまで変
化することを示しており、前提条件としては十分に大き
な値である。
また、アンテナ102の共振点(SWRが最小になる周
波数)と、実際に使用する周波数は必ずしも正確に一致
させる必要はなく、ある条件(たとえばSWR< 1.
5>のもとて許容範囲が設定される。いま、この許容範
囲を目的周波数の0.5%と仮定する。アンテナの帯域
幅は、さまざまな条件で定まるが、通常は少なくとも数
%(SWR<1.5)は得られるものであり、0.5%
という仮定は、それに対し十分余裕をもったものである
と言える。
さらにSWR測定のステップを0.5%の半分の0.2
5%で行うものと仮定すると、アンテナ102の共振周
波数f。の20%の範囲を、その周波数の0625%の
ステップでSWRの測定をすることになり、20/ 0
.25 =80点の測定点が必要となる。
いま1フレーム−の周期T、そこに含まれるタイム・ス
ロットの数n(第2B図)が、n=10. T=10m
sの時分割多重システムで、1スロット分の期間をこの
アンテナ102の整合に使用すると、1msの間に80
点のSWR測定、メモリ書込、メモリ続出、比較等の作
業を行なうことになり、1点につき11nS/80= 
0.0125 ms必要となる。これは現在のマイクロ
・コンピュータ技術で十分実現可能である。またこれ等
の設定条件は、共振周波数f0の変動を十分大きく、ま
たステップを十分小ざくしたものであるので実際のシス
テムでは、さらに時間的な余裕が生ずるであろう。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、本発明によるならば、
アンテナの共振周波数が変化して不整合状態となっても
、アンテナの共振周波数を変化させて常に最適な整合を
とることができ、移動無線機の周辺の環境変化に関わら
ず、常に安定した送受信を行えることになる。これは従
来の送信時におけるアンテナ整合手段と比較して、送信
電力のロスやS/Nの劣化がなく、また従来不可能であ
った受信時のアンテナ整合も同じように最適にとること
ができるので人体の影響や周辺の影響によるアンテナの
特性の変化を受けやすい移動体通信に極めて適したもの
である。したがって本発明の効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
第1A図は本発明の実施において用いられる通信システ
ムの構成概念図、 第1B−1図は本発明の実施において用いられる通信シ
ステムの移動無線機の回路構成図、第1B−2図は第1
B−1図に示した移動無線機の回路構成の構成要素であ
る送信定在波比測定用のSWR測定器の一実施例の回路
構成図、第1B−3図は第1B−1図に示した移動無線
機の回路構成の構成要素である受信定在波比測定用のS
WR測定器の一実施例の回路構成図、第1B−4図は第
1B−1図に示した移動無線機の回路構成の構成要素で
あるアンテナ整合器の一実施例の具体的な回路図、 第1C図は本発明の実施において用いられる通信システ
ムの無線基地局の回路構成図、第2A図は無線基地局と
移動無線機との間で送受信される信号のタイム・スロッ
ト構成図、第2B図は無線基地局と移動無線機との間で
発生する遅延時間を説明するためのタイム・チャート、 第3A図は第1B−2図および第1B−3図に示したア
ンテナ整合制御電圧発生回路の出力電圧と第1B−4図
に示したバラクタ・ダイオードおよびアンテナの共振周
波数の特性を表わす特性図、第3B図は第1B−2図お
よび第1B−3図に示したアンテナ整合制御電圧発生回
路の出力電圧と電力−電圧変換回路の出力電圧の特性お
よびアンテナのSWR特性を表わす特性図、 第4図は従来のアンテナの整合手段を表わす回路構成図
、 第5図は第4図に示した従来例のアンテナの周波数一定
在波比特性を説明するための図である。 O・・・電話網     30・・・無線基地局1・・
・信号処理部   32・・・無線送信回路5・・・無
線受信回路 8・・・信号速度復元回路群 8−1〜38−n・・・送信速度復元回路9・・・信号
選択回路群 9−1〜39−n・・・信号選択回路 40・・・制御部 41・・・クロック発生器 42・・・タイミング発生器 51・・・信号速度変換回路群 51−1〜51−n・・・信@速度変換回路52・・・
信号割当回路群 52−1〜52−n・・・信号割当回路100.100
−1〜100−n・・・移動無線機101・・・電話機
部   102・・・アンテナ111・・・信号選択回
路 120・・・基準水品発振器121−1.121−
2゜ 121−3・・・シンセサイザ 122−1,122−2・・・スイッチ123・・・送
受信断続制御器 129・・・信号割当回路 131・・・速度変換回路
132・・・無線送信回路 135・・・無線受信回路
13B・・・速度復元回路 140・・・制御部141
・・・クロック発生器 142・・・タイミング発生器 151・・・アンテナ整合器 152−1,152−2・・・スイッチ153−1.1
53−2・・・SWR測定器154・・・送信電力制御
器 155・・・測定スイッチ制御器 501.601・・・反射ブリッジ 502−1.502−2゜ 602−1,602−2・・・A/D変換器503.6
03・・・メモリ 504.604・・・アンテナ整合制御電圧発生回路5
05.605・・・電力−電圧変換回路701−1,7
01−2・・・送受信分波回路702−1,702−2
・・・バラクタ・ダイオード801・・・送信機 802−1,802−2・・・アンテナ803−1.8
03−2・・・アンテナ整合器804・・・反射、ブリ
ッジ 805・・・一定在波比測定回路 806・・・受信機。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、無線基地局(30)と複数の移動無線機(100)
    との間の通信に、時間的に圧縮した区切られた信号を用
    いて交信するために複数個に分割されたフレーム構成の
    多数のタイム・スロットを使用し、特定の移動無線機と
    の間の通信には1つのタイム・スロットを用いる移動体
    通信装置において、 前記移動無線機が、 前記多数のタイム・スロットのうち自己に割当てられた
    タイム・スロット以外の時間を使用してアンテナの定在
    波比を測定するための送信定在波比測定手段(153−
    2)と、 前記アンテナの定在波比を測定する間、無線送信回路(
    132)の送信電力を制御する送信電力制御手段(15
    4)と、 前記送信定在波比測定手段の測定結果にもとづいて、前
    記アンテナの定在波比が最適な値になるように前記アン
    テナの整合をとるためのアンテナ整合手段(151)と を含む時分割多重移動体通信装置。 2、無線基地局(30)と複数の移動無線機(100)
    との間の通信に、時間的に圧縮した区切られた信号を用
    いて交信するために複数個に分割されたフレーム構成の
    多数のタイム・スロットを使用し、特定の移動無線機と
    の間の通信には1つのタイム・スロットを用いる移動体
    通信装置において、 前記移動無線機が、 前記多数のタイム・スロットのうち自己に割当てられた
    タイム・スロット以外の時間を使用してアンテナの定在
    波比を測定するための受信定在波比測定手段(153−
    1)と、 前記受信定在波比測定手段の測定結果にもとづいて、前
    記アンテナの定在波比が最適な値になるように前記アン
    テナの整合をとるためのアンテナ整合手段(151)と を含む時分割多重移動体通信装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002232319A (ja) * 2001-02-01 2002-08-16 Fujitsu Ltd 情報処理装置および通信監視制御プログラム
JP2006340028A (ja) * 2005-06-02 2006-12-14 Fujitsu Ltd アンテナ自動整合装置

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JP2002232319A (ja) * 2001-02-01 2002-08-16 Fujitsu Ltd 情報処理装置および通信監視制御プログラム
JP2006340028A (ja) * 2005-06-02 2006-12-14 Fujitsu Ltd アンテナ自動整合装置

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