JPH03108438A - 害鳥獣防除装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、太陽光と大気中の水分をエネルギー源とし
て害鳥獣を駆除する害鳥獣防除装置に関するものである
。

〔従来の技術〕

変電所の電気設備や送電線の鉄塔や電線に、カラスなど
の鳥が糞をして漏電や短絡事故などの障害を引き起こす
ことがある。また、田畑や果樹園或は漁場における害鳥
獣による被害も多数報告されている。害鳥猷を防除する
ために種々の技術例えば風力で動作する疑似猛鳥獣のよ
うな揺動体、超音波発生装置或はプロパン等のガス爆発
時の轟音と閃光を利用する装置等が知られている。

第２図は、従来の害鳥獣防除装置として例えば特公昭６
１−３０５３４号公報に示された溝用爆音機のガス発生
機の断面図であり、（１）はカーバイド容器、（２）は
カーバイド容器（１）内に収納されたカーバイド、（３
）はカーバイド容器（１）の上に設置されたステンレス
製の水槽、（４）は水槽（３）内に蓄えられた水、（５
）は水槽（３）の中央に配設された水系パイプ、（６）
は水系パイプ（５）に挿通した水系である。

従来の害鳥獣防除装置としての爆音機は、カーバイド（
２）と水（４）とを反応させてアセチレンガスを発生さ
せ、発火石と摩擦輪とを用いた発火装置（図示せず）に
よって前記アセチレンガスを爆発燃焼させ、音と光とを
発生させるようにしたものである。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記のような従来の溝用爆音機は、爆音発生のエネルギ
ー源としてカーバイド（２）と水（４）とを反応させて
アセチレンガスを用いているため、エネルギー源の水（
４）とカーバイドク２）を定期的に補強する必要がある
。従って、送電線の鉄塔上のような容易に上記エネルギ
ー源を補給できないような所には採用できなく、また市
街地においては、夜間の迷惑になるため発火装置をその
都度停止する必要があるなどの問題点があった。

さらに、発火装置として発火石と摩擦輪とを用いている
ため、発火石が雨や湿気で湿ったり煤で汚れて発火機能
を果たさないことがあるなどの問題点もあった。

この発明は、上記の問題点を解消するためになされたも
ので、エネルギー源となる材料を補給する必要がなく、
かつ発火装置も電気点火式の信頼性の高い装置を備えた
害鳥獣防除装置を提供することを目的とするものである
。

〔課題を解決するための手段〕

この発明に係る害鳥獣防除装置は、太陽電池を電源とし
た多孔性陰極と多孔性陽極とを有する固体電解質と、前
記陰極と前記陽極との間の印加した電圧により前記固体
電解質と外気との電解反応により発生した水素ガスと酸
素ガスとを収容する混合ガス室と、この混合ガス室から
水素ガスと酸素ガスとの混合ガスを導く爆発室と、この
爆発室内に設けられ前記太陽電池を電源とした高電圧発
生器の間欠的な出力電圧により前記水素ガスを爆発燃焼
させる電気式点火装置とを備えたものである。

〔作　用〕

この発明における害鳥獣防除装置においては、両面に多
孔性電極を形成した固体電解質に太陽電池を電源として
直流電圧を印加し、大気中の水分を電気分解させて陰極
面で発生した水素ガスを爆発室に導くとともに、爆発室
内に電気式点火装置を配設し、太陽電池の出力を電気式
点火装置に給電することによって間欠的に水素ガスの爆
発燃焼分生じせしめて、その時に発生する轟音による威
嚇によって有害な鳥獣を防除するようにしたものである
。

〔実施例〕

以下この発明の実施例について説明する。第１図はこの
発明の一実施例における害烏猷防除装置の概略断面図で
ある。

図において、（１０）は太陽電池、（１１）は太陽電池
（ｌＯ）を電源とした高電圧発生器で、図示しないコン
デンサと抵抗または変圧器とコンデンサと抵抗とで構成
されている。　（１２）は爆音発生用エネルギーを生成
するガス生成室で、通気孔（１３）が形成されている。

　（１４）はガス生成室（１２）内に収納された固体電
解質で、例えば、商標名アシプレックスに１０１やナフ
ィオン１１７等のスルホン酸型陽イオン交換膜の両面に
多孔性の白金めっき膜を形成し一面を陰極（１５）、他
面を陽極（１６）としたもので、この陰極（１５）と陽
極（１６）との画電極は前記太陽電池（１０）を電源と
している。　（１７）は混合ガス室で、陰極（１５）と
陽極（１６）との間に印加される直流電圧により固体電
解ｆｆ（１４）と外気との電界反応により発生した水素
ガスと酸素ガスとを収容する。（１８）は混合ガス室（
１７）で混合された水素ガスと酸素ガスとを導く爆発室
、（１９）は爆発室（１８）内に設けられ前記高電圧発
生器（１１）の間欠的な高圧出力を受は放電火花を出す
電気式点火装置としての放電ギャップ、（２１）は爆発
室（１８）の轟音、爆風等の噴き出し口（２２）に設け
られた揺動体を示す。

上記のように構成された害烏猷防除装置においては、太
陽電池（１０）の出力を固体電解質（１４）の陰極（１
５）と陽極（１６）との間に給電し、画電極（１４）と
（１５）との間に約２−３■の直流電圧を印加すると、
固体電解質（１４）の陰極（１５）では、外気との関係
で２１１”　＋　２ｅ−→８２、陽ｆｉ（１６）では、
Ｈ２Ｏ−＋２１１’　＋１７２０２の電解反応が起こり
、陽極（１６）側では酸素ガスが、陰極（１５）ＩＩＩ
では水素ガスがそれぞれ発生する。この水素ガスと酸素
ガスとは、混合ガス室（１７）へ導かれ、かつ混合され
た水素ガスと酸素ガスとは爆発室（１８）へ導かれる。

前記ガスの移動は総てガスの拡散によって行われる１丈
な、水素ガスは下限４．０％、上＠７５％の範囲にわた
る爆発範囲を有しており、爆発室（１８）に導かれた水
素ガスと酸素ガスとの混合ガスは高電圧発生器（１１）
に充電された電気エネルギーによって間欠的に作動する
放電ギャップ（１９）で爆発燃焼され轟音と爆風とを発
生させる。この爆風によって揺動体（２１）が揺動また
は回転し鳥または獣を威嚇する。

なお、上記の実施例では爆発室（１８）における電気式
点火装置として放電ギャップ（１９）を用いた場合につ
いて説明したが、これに限定されるものでなく、例えば
、抵抗体を赤熱させる電気式点火装置を用いることもで
きる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、この発明の害鳥式防除装置によれ
ば、太陽電池と固体電解質とを利用して、大気中の水分
を分解して水素ガスを発生させ水素ガスを爆発燃焼させ
て害鳥式を防除するようにしなので、太陽光と大気中の
水分という自然エネルギーだけをエネルギー源として害
鳥式の駆除が行えることができ、送電線の鉄塔の上に設
置したような場合にもエネルギー源となる原料を補給す
る必要がないためランニングコストが全く不要であると
いう優れた効果を有している。また、太陽電池を電源と
した電気式点火装置としたので、発火機能が良好となる
ばかりか、カラスやスズメのような防除を必要とする動
物は昼行性のものが殆どであり、太陽電池が動作する時
間帯と有害動物の駆除を必要とする時間帯が一致してお
り、自然エネルギーのみによって有効な害鳥式の防除が
行えるという効果も有している。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す概略断面図、第２図
は従来の害鳥獣防除用の爆音機のガス発生機の断面図で
ある。 （１０）は太陽電池、（１１）は高電圧発生器、（ｉ４
）は固体電解質、（１５）は陰極、（１６）は陽極、（
１７）は混合ガス室、（１８）は爆発室、（１９）は放
電ギャップである。 なお、各図中、同一符号は同−又は相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　太陽電池と、この太陽電池を電源とした多孔性陰極と
   多孔性の陽極とを有する固体電解質と、前記陰極と前記
   陽極との間の印加した電圧により前記固体電解質と外気
   との電解反応により発生した水素ガスと酸素ガスとを収
   容する混合ガス室と、この混合ガス室から水素ガスと酸
   素ガスとの混合ガスを導く爆発室と、この爆発室内に設
   けられ前記太陽電池を電源とした高電圧発生器の間欠的
   な出力電圧により前記水素ガスを爆発燃焼させる電気式
   点火装置とを備えたことを特徴とする害鳥獣防除装置。