JPH03107436A - 耐応力腐食割れ性に優れたジルコニウム合金 - Google Patents
耐応力腐食割れ性に優れたジルコニウム合金Info
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- JPH03107436A JPH03107436A JP24541989A JP24541989A JPH03107436A JP H03107436 A JPH03107436 A JP H03107436A JP 24541989 A JP24541989 A JP 24541989A JP 24541989 A JP24541989 A JP 24541989A JP H03107436 A JPH03107436 A JP H03107436A
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Landscapes
- Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、硝酸製造プラントのような硝酸を取り扱うプ
ラント、特に共沸濃度(69,8%1lNO3)以上の
硝酸溶液を扱う装置の構成材料として適したジルコニウ
ム合金に関する。
ラント、特に共沸濃度(69,8%1lNO3)以上の
硝酸溶液を扱う装置の構成材料として適したジルコニウ
ム合金に関する。
(従来の技術)
ジルコニウム(以下「Zr」とも云う)は、硝酸環境下
では耐全面腐食性は非常に優れていることは良く知られ
ている。
では耐全面腐食性は非常に優れていることは良く知られ
ている。
硝酸は、比重1.42 (約70%)で共沸点を持つ。
沸点はこの共沸点で極大値である123°Cとなる。
これより低濃度側では沸点は水の沸点である100°C
まで下り、一方、高濃度側では86°Cまで下がる。
まで下り、一方、高濃度側では86°Cまで下がる。
硝酸はこのように共沸点をもつので、通常の蒸留による
濃縮では共沸濃度までしか濃縮できない。
濃縮では共沸濃度までしか濃縮できない。
そのため、共沸濃度以上の硝酸を製造している硝酸製造
プラントにおいては、硫酸による脱水等の特別な方法が
とられている。
プラントにおいては、硫酸による脱水等の特別な方法が
とられている。
したがって、硝酸製造プラントにおいては常に共沸濃度
以上の硝酸を扱うことになり、現状ではステンレス鋼な
どを構造材として使用したり、合金材を頻繁に取り替え
ながら使用している。
以上の硝酸を扱うことになり、現状ではステンレス鋼な
どを構造材として使用したり、合金材を頻繁に取り替え
ながら使用している。
(発明が解決しようとする課題)
前記したように、硝酸は共沸点を持つが、この共沸濃度
以下と共沸濃度以上では腐食性は全く異なり、異質の腐
食挙動を示す。
以下と共沸濃度以上では腐食性は全く異なり、異質の腐
食挙動を示す。
すなわち、Zrは硝酸中では耐食性が優れていると報告
されているが、共沸濃度以上の硝酸中では、強制的に電
位を負荷しなくても応力腐食割れ(SCC)が発生する
ことが報告されている(T−L、Yau:Corr。
されているが、共沸濃度以上の硝酸中では、強制的に電
位を負荷しなくても応力腐食割れ(SCC)が発生する
ことが報告されている(T−L、Yau:Corr。
5ion 39(1983)’ p、167)。この報
告によれば、工業用線Zrである702(ASTM)は
70%HNO,中ではSCCを発生しないが、80%以
上ではSCCを発生した。通常、温度が低くなると耐食
性は向上するが、共沸濃度以上では常温付近でもSCC
を発生するようになる。
告によれば、工業用線Zrである702(ASTM)は
70%HNO,中ではSCCを発生しないが、80%以
上ではSCCを発生した。通常、温度が低くなると耐食
性は向上するが、共沸濃度以上では常温付近でもSCC
を発生するようになる。
従来より、共沸濃度以下の硝酸中における耐食性を向上
させるため、ZrにTiを添加する方法が提供されてい
る(特開昭62−222037号公報)が、5CC1特
に共沸濃度以上の硝酸中におけるSCCに関して何ら示
唆するところはない。しかも、上述の提案は、原子力燃
料の再処理を目的としたプラントの構造材としてであり
、このようなプラントでは共沸濃度以上の硝酸を使うこ
とはない。また、前述のように共沸濃度以下の硝酸が濃
縮されて共沸濃度以上の硝酸になることはないので、本
発明が想定しているような環境とは全く異なる環境での
Zr合金の挙動を述べているにすぎない。
させるため、ZrにTiを添加する方法が提供されてい
る(特開昭62−222037号公報)が、5CC1特
に共沸濃度以上の硝酸中におけるSCCに関して何ら示
唆するところはない。しかも、上述の提案は、原子力燃
料の再処理を目的としたプラントの構造材としてであり
、このようなプラントでは共沸濃度以上の硝酸を使うこ
とはない。また、前述のように共沸濃度以下の硝酸が濃
縮されて共沸濃度以上の硝酸になることはないので、本
発明が想定しているような環境とは全く異なる環境での
Zr合金の挙動を述べているにすぎない。
本発明は、以上の点に鑑み、硝酸中、特に共沸濃度以上
の硝酸中における耐SCC性を向上させた、Zr合金を
提供することを目的としている。
の硝酸中における耐SCC性を向上させた、Zr合金を
提供することを目的としている。
(課題を解決するための手段)
前記目的を達成するため、本発明者らは種々検討を行っ
た結果、特に共沸濃度以上の硝酸中における耐SCC性
にすくれた合金を特願平1−114789号として提案
した。その後さらに検討をつづけZrに対し、Ta単独
またはTiと複合して添加することにより、共沸濃度以
上の硝酸中ではもちろんその濃度以下の硝酸溶液中でも
SCC抵抗性の高い合金となることを知見し、本発明を
完成した。
た結果、特に共沸濃度以上の硝酸中における耐SCC性
にすくれた合金を特願平1−114789号として提案
した。その後さらに検討をつづけZrに対し、Ta単独
またはTiと複合して添加することにより、共沸濃度以
上の硝酸中ではもちろんその濃度以下の硝酸溶液中でも
SCC抵抗性の高い合金となることを知見し、本発明を
完成した。
よって、本発明の要旨とするところは、重量%で、Ta
:1〜20%、残部不可避不純物およびZrよりなる、
耐応力腐食割れ性に優れたジルコニウム合金である。
:1〜20%、残部不可避不純物およびZrよりなる、
耐応力腐食割れ性に優れたジルコニウム合金である。
さらに、必要に応じ、Ti:1〜30%を添加してもよ
い。
い。
(作用)
本発明において合金成分組成範囲を限定した理由を説明
する。なお、本明細書においてr%コは特に指示しない
限りいずれも「重量%」である。
する。なお、本明細書においてr%コは特に指示しない
限りいずれも「重量%」である。
Ta: Zrの耐SCC性を向上させるため1%以上を
添加する。特に共沸濃度以上の硝酸に対しては5%以上
の添加が望ましい。さらに好ましくは10%以上である
。上限はコストおよび加工性の点より20%とする。
添加する。特に共沸濃度以上の硝酸に対しては5%以上
の添加が望ましい。さらに好ましくは10%以上である
。上限はコストおよび加工性の点より20%とする。
Ti:Taに加え、Tiを1%以上添加するとさらに耐
SCC性が向上する。ただし、加工性の点より上限は3
0%とする。
SCC性が向上する。ただし、加工性の点より上限は3
0%とする。
残部: Fe、 Cr、 N、 H,O等の微量の不可
避不純物とZrである。
避不純物とZrである。
なお、本発明にあってそのような不可避不純物は、いわ
ゆる不純物として存在するのであって、その上限は特に
制限的ではない。しかし、特に共沸濃度以上の硝酸中で
の耐SCC性を改善するにはそれらは可及的に少ない方
が良い。
ゆる不純物として存在するのであって、その上限は特に
制限的ではない。しかし、特に共沸濃度以上の硝酸中で
の耐SCC性を改善するにはそれらは可及的に少ない方
が良い。
一般に通常の硝酸中では合金の加工性を考えて、以下の
ように制限すればよい。
ように制限すればよい。
FeおよびCr: Zrとの金属間化合物の量を増大さ
せ曲げ性を劣化させるのでそれぞれPe:0.3%以下
、Cr:0.1%以下とする。
せ曲げ性を劣化させるのでそれぞれPe:0.3%以下
、Cr:0.1%以下とする。
酸素:0.2%を越えると曲げ性が悪くなるので上限を
0.2%とする。
0.2%とする。
N:曲げ性能が劣化するため上限は0.05%とする。
H:水素化物の形成による曲げ性能の低下がみられるた
め、0.01%以下とする。
め、0.01%以下とする。
(実施例)
本発明を実施例により具体的に説明する。
第1表に供試材の化学成分および5SRT (Slow
Strain Rate Technique)試験に
よる試験結果を示す。
Strain Rate Technique)試験に
よる試験結果を示す。
供試合金は、真空溶解後、熱間圧延を施し、650℃で
焼鈍を実施して得たものであった。
焼鈍を実施して得たものであった。
5SRT試験は、平行部直径3mmX長さ20mmの引
張試験片を用い、沸騰硝酸中で2.17XIQ−63−
1の歪速度で引張ることにより実施した。40%の硝酸
中では電位を付加しない場合と電位を付加する場合の両
方実施し、共沸濃度の70%およびそれ以上の80%、
98%の硝酸中では電位は付加しなかった。
張試験片を用い、沸騰硝酸中で2.17XIQ−63−
1の歪速度で引張ることにより実施した。40%の硝酸
中では電位を付加しない場合と電位を付加する場合の両
方実施し、共沸濃度の70%およびそれ以上の80%、
98%の硝酸中では電位は付加しなかった。
試験温度は、それぞれの濃度での沸点で行った。
SCCの判定は破断歪量と破面観察とで行い、同し温度
のシリコンオイル中で同し引張り試験を実施した場合の
破断歪量と比較し、歪量が減少すると七もに、破面がS
CC特有の粒内へき閉状になっているものをSCC発生
とした。
のシリコンオイル中で同し引張り試験を実施した場合の
破断歪量と比較し、歪量が減少すると七もに、破面がS
CC特有の粒内へき閉状になっているものをSCC発生
とした。
結果を同じく第1表に示す。
(以下余白)
第1表に示された結果からも分かるように、共沸濃度以
下の40%硝酸中では純Zrに電位を付加することによ
りSCCを発生する。
下の40%硝酸中では純Zrに電位を付加することによ
りSCCを発生する。
ずなわち、純Zrは1.3v以上の電位でSCCを発生
するが、Taを1%以上添加することにより耐SCC性
を改善できる。自然浸漬では、共沸濃度以上の高濃度硝
酸中で純ZrはSCCを発生し、5%以上のTaを添加
することがを効であることが分かる。
するが、Taを1%以上添加することにより耐SCC性
を改善できる。自然浸漬では、共沸濃度以上の高濃度硝
酸中で純ZrはSCCを発生し、5%以上のTaを添加
することがを効であることが分かる。
また、Ta添加に加え、Tiを添加することにより耐S
CC性はさらに改善される。
CC性はさらに改善される。
(発明の効果)
純Zrは硝酸中においてSCCを発生するという欠点が
あったが、本発明によりZrに適量のTaを加えるか、
TaとTiを複合添加することにより耐SCC性を改善
でき、特に共沸濃度以上の硝酸に対して耐食性の優れた
合金を提供できたことにより、産業上益するところ極め
て大である。
あったが、本発明によりZrに適量のTaを加えるか、
TaとTiを複合添加することにより耐SCC性を改善
でき、特に共沸濃度以上の硝酸に対して耐食性の優れた
合金を提供できたことにより、産業上益するところ極め
て大である。
Claims (2)
- (1)重量%で、Ta:1〜20%、残部不可避不純物
およびZrよりなる、耐応力腐食割れ性に優れたジルコ
ニウム合金。 - (2)さらに、Ti:1〜30%を加えた請求項1記載
のジルコニウム合金。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24541989A JPH03107436A (ja) | 1989-09-21 | 1989-09-21 | 耐応力腐食割れ性に優れたジルコニウム合金 |
DE68916235T DE68916235T2 (de) | 1989-05-08 | 1989-12-06 | Legierung auf Zirkon-Basis mit erhöhter Beständigkeit gegen Korrosion durch Salpetersäure und mit guter Kriechbeständigkeit. |
EP89122542A EP0396821B1 (en) | 1989-05-08 | 1989-12-06 | Zirconium alloy having improved corrosion resistance in nitric acid and good creep strength |
US07/447,843 US5026521A (en) | 1989-05-08 | 1989-12-08 | Zirconium-titanium and/or tantalum oxygen alloy |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24541989A JPH03107436A (ja) | 1989-09-21 | 1989-09-21 | 耐応力腐食割れ性に優れたジルコニウム合金 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03107436A true JPH03107436A (ja) | 1991-05-07 |
Family
ID=17133376
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24541989A Pending JPH03107436A (ja) | 1989-05-08 | 1989-09-21 | 耐応力腐食割れ性に優れたジルコニウム合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03107436A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015030131A1 (ja) * | 2013-08-30 | 2015-03-05 | 株式会社Ihi | 生体用ジルコニウム合金、その製造方法およびその生体用ジルコニウム合金を用いた生体用医療器具 |
CN112281026A (zh) * | 2020-10-28 | 2021-01-29 | 西部新锆核材料科技有限公司 | 一种耐蚀锆合金及其铸锭的制备方法和应用 |
-
1989
- 1989-09-21 JP JP24541989A patent/JPH03107436A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015030131A1 (ja) * | 2013-08-30 | 2015-03-05 | 株式会社Ihi | 生体用ジルコニウム合金、その製造方法およびその生体用ジルコニウム合金を用いた生体用医療器具 |
JPWO2015030131A1 (ja) * | 2013-08-30 | 2017-03-02 | 株式会社Ihi | 生体用ジルコニウム合金、その製造方法およびその生体用ジルコニウム合金を用いた生体用医療器具 |
CN112281026A (zh) * | 2020-10-28 | 2021-01-29 | 西部新锆核材料科技有限公司 | 一种耐蚀锆合金及其铸锭的制备方法和应用 |
CN112281026B (zh) * | 2020-10-28 | 2022-03-29 | 西部新锆核材料科技有限公司 | 一种耐蚀锆合金及其铸锭的制备方法和应用 |
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