JPH0310606B2 - - Google Patents

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JPH0310606B2
JPH0310606B2 JP57057257A JP5725782A JPH0310606B2 JP H0310606 B2 JPH0310606 B2 JP H0310606B2 JP 57057257 A JP57057257 A JP 57057257A JP 5725782 A JP5725782 A JP 5725782A JP H0310606 B2 JPH0310606 B2 JP H0310606B2
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JP
Japan
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acid
bloat
trialkyl
hydroxyalkyl
ammonium
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JP57057257A
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JPS58174314A (ja
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Takayoshi Masuda
Keisuke Watanabe
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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  • Feed For Specific Animals (AREA)
  • Fodder In General (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は反芻動物の鼓脹症予防剤、又は治療剤
に関する。更に詳しくは、トリアルキル(2−ヒ
ドロキシアルキル)アンモニウムカルボキシレー
トを含有して成る反芻動物の鼓脹症予防剤、又は
治療剤に関するものである。 鼓脹症は、牛や羊の如き反芻動物の第1胃及び
第2胃が、内部に蓄積した発酵ガスによつて過度
に膨張する疾病である。鼓脹症にかかつた反芻動
物は、食欲不振に陥り、増体量や泌乳量の低下を
来し、又、甚だしい時は呼吸困難となつて窒素死
することがある為、肉牛、乳牛、子牛、羊等の飼
養上、最も恐ろしい病気の一つである。 鼓脹症の原因については従来から種々の説が唱
えられているが、現在では豆科牧草の多給や濃厚
飼料の多給等が定説となつている。即ち、豆科牧
草を多給した場合には豆科牧草中に含まれている
サポニンや植物蛋白等の起泡性物質の作用によつ
て第1胃内容物が泡沫化し易くなり、又、濃厚飼
料多給の場合には第1胃内における異常発酵、内
容液の粘稠性の増大等を起し易くなる為、いずれ
の場合も〓気によるガスの排出が妨害され、第1
胃及び第2胃が過度の拡張を起すと考えられてい
る。 従来、鼓脹症を予防、又は治療する方法として
は、(1)牧草地に大量の油脂を散布する方法、(2)濃
厚飼料に対する粗飼料の併用量を適正に保つ方
法、(3)飲水やミネラルブロツク中にシリコーン、
ポリプロピレングリコール(別名ポリオキシプロ
ピレングリコール)、ポリオキシプロピレンポリ
オキシエチレンブロツクポリマー等の消泡剤を常
時添加する方法、(4)胃カテーテルや套管針を用い
てガスを排出する治療方法、(5)多量のシリコー
ン、ポリプロピレングリコール、ポリオキシプロ
ピレンポリオキシエチレンブロツクコポリマー、
鉱物油、植物油等の消泡剤を投与する治療方法等
が知られているが、夫々次の様な欠点を有してい
る。即ち、(1)は広大な牧草地に油脂を散布する必
要がある為、手間がかかる上、経済的ではなく、
又、(2)は我国の様な濃厚飼料多給による肉牛の早
期肥育方式等と矛盾する一面を有すると共に、完
壁な効果を期待するのは困難であり、又、(4)は専
門家を必要とし、しかも鼓脹症の原因が除去され
ない限り再発を繰り返す可能性が高い。又、(3)や
(5)は比較的良好な効果を発揮することができる
が、現在知られている大部分の消泡剤は長期連続
投与や一時の多量投与によつて消化障害を引き起
すので問題がある。従つて、消泡効果その他の点
でより優れた性能と高い安全性とを兼ね備えた薬
剤の出現が待ち望まれているのが現状である。 本発明者らはかかる現状に鑑み、鋭意検討を重
ねた結果、トリアルキル(2−ヒドロキシアルキ
ル)アンモニウムカルボキシレートが優れた消泡
効果、第1胃液のPH上昇効果等の諸特性を有し、
しかも高安全性である為、反芻動物の鼓脹症予防
剤、又は治療剤として好適であることを見い出
し、本発明を完成させるに至つたものである。 すなわち、本発明に従つて、 (1)一般式 RCOO 〔R1R2R3NC(R4)PR5)C(R6
(R7)OH〕 () (式中RCOO は炭素数6〜24の脂肪酸アニオ
ン、R1、R2及びR3は低級アルキル基、R4、R5
R6及びR7は水素原子、又は低級アルキル基を表
わす) で示されるトリアルキル(2−ヒドロキシアルキ
ル)アンモニウムカルボキシレートを含有して成
る反芻動物の鼓脹症予防剤、又は治療剤。 (2)トリアルキル(2−ヒドロキシアルキル)アン
モニウムカルボキシレートがトリメチル(2−ヒ
ドロキシエチル)アンモニウムカルボキシレート
である特許請求の範囲第1項記載の反芻動物の鼓
脹症予防剤、又は治療剤。 が提供される。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明の反芻動物の鼓脹症予防剤、又は治療剤
が対象とする反芻動物は肉用牛、乳用牛、子牛、
羊、山羊等が代表的な例である。 又、本発明に使用されるトリアルキル(2−ヒ
ドロキシアルキル)アンモニウムカルボキシレー
トとは、 一般式 RCOO 〔R1R2R3NC(R4)(R5)C(R6Q(R7
OH〕 () (式中RCOO は炭素数6〜24の脂肪酸アニオ
ン、R1、R2及びR3は低級アルキル基、R4、R5
R6及びR7は水素原子、又は低級アルキル基を表
わす) で示される化合物を指し、形式上、上記一般式
()から明らかなごとく、(イ)コリン、又はその
同族体成分と(ロ)脂肪酸成分とから構成されている
化合物である。 (イ)しかして、これらのトリアルキル(2−ヒド
ロキシアルキル)アンモニウムカルボキシレート
を構成するコリン、又はその同族体成分として
は、コリン、即ち水酸化トリメチル(2−ヒドロ
キシエチル)アンモニウム、水酸化エチルジメチ
ル(2−ヒドドキシエチル)アンモニウム、水酸
化ジエチルメチル(2−ヒドロキシエチル)アン
モニウム、水酸化トリエチル(2−ヒドロキシエ
チル)アンモニウム、水酸化イソプロピルジメチ
ル(2−ヒドロキシエチル)アンモニウム、水酸
化ジイソプロピルメチル(2−ヒドロキシエチ
ル)アンモニウム、水酸化トリイソプロピル(2
−ヒドロキシエチル)アンモニウム、水酸化トリ
−n−プロピル(2−ヒドロキシエチル)アンモ
ニウム、水酸化トリ−n−ブチル(2−ヒドロキ
シエチル)アンモニウム、水酸化トリメチル(2
−ヒドロキシプピル)アンモニウム、水酸化エチ
ルジメチル(2−ヒドロキシプロピル)アンモニ
ウム、水酸化ジエチルメチル(2−ヒドロキシプ
ロピル)アンモニウム、水酸化トリイソプロピル
(2−ヒドロキシプロピル)アンモニウム、水酸
化トリ−n−ブチル(2−ヒドキシプロピル)ア
ンモニウム、水酸化トリメチル(2−ヒドロキシ
ブチル)アンモニウム、水酸化トリメチル(2−
ヒドロキシペンチル)アンモニウム、水酸化トリ
メチル(2−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ア
ンモニウム等の第4級アンモニウム塩が代表的な
例である。 中でもコリンは、大豆や卵黄中のレシチンの構
成成分となつており、極めて安全性が高く、しか
も有機合成法によつて大量生産が行なわれている
為、安価に入手できるので本発明に最も有利に使
用し得る第4級アンモニウム塩の一つである。 (ロ)一方、トリアルキル(2−ヒドロキシアルキ
ル)アンモニウムカルボキシレートを構成する脂
肪酸成分としては、炭素数6〜24の脂肪酸が用い
られる。これらの脂肪酸は飽和脂肪酸、又は不飽
和脂肪酸のいずれでも良い。又、脂肪酸の炭素鎖
は直鎖型に限定されず、分岐型のものでも良く、
更に、水酸基等の置換基を有する脂肪酸でも差支
えない。尚、脂肪酸は必ずしも一塩基酸に限定さ
れず、二塩基酸等も用いることが可能である。 これらの脂肪酸の代表的なものとしてカプロン
酸、エナント酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カ
プリン酸、ラウリン酸、トリデカン酸、2−メチ
ルテトラデカン酸、5−メチルテトラデカン酸、
2,2−ジメチルテトラデカン酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン
酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、オ
レイン酸、エライジン酸、リノール酸、リノレン
酸、リシノール酸、アラキドン酸、エイコサペン
タエン酸、エルカ酸、アゼライン酸、セバシン
酸、1,20−エイコサメチレンジカルボン酸等を
例示することができる。 尚、上記コリン、又はその同族体成分や脂肪酸
成分は必ずしも単品を用いる必要はなく、二種以
上を併用することも可能である。 本発明で用いる、上記した一般式()で示さ
れるトリアルキル(2−ヒドロキシアルキル)ア
ンモニウムカルボキシレートは、前記した(イ)コリ
ン、又はその同族体と(ロ)脂肪酸とを無溶媒条件
下、好ましくは水や有機溶媒等の共存下、室温乃
至加熱条件下に中和反応を行なう方法等によつて
容易に製造することができる。これを反応式で示
せば次のようになる。 〔R1R2R3NC(R4)(R5)C(R6)(R7)OH〕
OH +RCOOH→RCOO 〔R1R2R3NC(R4
(R5)C(R6)(R7)OH〕 +H2O() 又、もちろん、コリン、又はその同族体の炭酸
塩、亜硫酸塩の如き弱酸塩と脂肪酸とを反応させ
る方法、トリアルキルアミン、アルキレンオキシ
ド及び脂肪酸を反応させる方法、トリアルキルア
ミンの脂肪酸塩とアルキレンオキシドとを反応さ
せる方法等によつて製造することも可能である。 又、コリン、又はその同族体は、例えばコリン
の場合を例示すれば、塩化コリンやリン酸コリン
の如き強酸塩の形で市販されている場合が多い
が、この様な場合には該強酸塩を予めアルカリや
塩基性陰イオン交換樹脂等で処理してコリン、又
はコリン同族体を遊離させた後、脂肪酸と中和反
応させる方法等を用いれば良い。 しかして、上記中和反応等を水を溶媒として行
う方法は、生成したトリアルキル(2−ヒドロキ
シアルキル)アンモニウムカルボキシレートを水
溶液、水性懸濁液、水性ペースト等の形でそのま
ま各種用途に使用することが可能な為、特に有利
である。又、水や有機溶媒を用いた場合でも、目
的に応じ、蒸発濃縮、晶析等任意の方法を用いる
ことにより、トリアルキル(2−ヒドロキシアル
キル)アンモニウムカルボキシレートを単離する
ことも可能である。 尚、トリアルキル(2−ヒドロキシアルキル)
アンモニウムカルボキシレートは必ずしも前記し
た方法に従つて前もつて調製しておく必要はな
く、例えば第4級アンモニウム塩であるコリン、
又はその同族体と脂肪酸の夫々を遊離の形で使用
し、本発明の反芻動物の鼓脹症予防剤、又は治療
剤中でトリアルキル(2−ヒドロキシアルキル)
アンモニウムカルボキシレートを生成させる方法
等を採用することも可能であり、この様な方法を
用いた場合にも本発明に該当する。 本発明に使用されるトリアルキル(2−ヒドロ
キシアルキル)アンモニウムカルボキシレートは
必ずしも高度に精製されたものである必要はな
く、トリアルキル(2−ヒドロキシアルキル)ア
ンモニウムカルボキシレートを製造する際一部未
反応のまま残存、又は残存する可能性のあるコリ
ン、又はその同族体や脂肪酸等の如く、安全性の
高いものであれば含有されていても特に支障はな
い。 本発明の反芻動物の鼓脹症予防剤、又は治療剤
は、上記のごとくして得られた、一般式()で
示されるトリアルキル(2−ヒドロキシアルキ
ル)アンモニウムカルボキシレートを、粉末状、
粒状、ペレツト状、クランブル状、キユーブ状、
タブレツト状、半湿状、ペースト状、水溶液状、
水性懸濁液状等の任意の形態に調製してなるもの
である。 尚、上記の各種形態に調製する際、水の他、小
麦粉、デンプン、デキストリン等や飼料用原料と
して広く使用されている乾草、牧草、サイレージ
等の粗飼料;トウモロコシ、マイロ(コーリヤ
ン)等の穀類;米ぬか、脱脂米ぬか、ふすま等の
糟糖類;大豆油粕、菜種油粕、綿実油粕、亜麻仁
油粕等の油粕類;牛脂、大豆油、パーム油、ココ
ナツ油、魚油等の油脂類等をいわゆる希釈剤とし
て用いても良い。尚、希釈剤は必ずしも上記のも
のに限定されず、それ自体生理学的に無害のもの
であればいかなるものでも使用することができる
ことはもちろんである。 本発明の反芻動物の鼓脹症予防剤、又は治療剤
を対象とする反芻動物に投与する場合には、上記
の各種形態に調製したものを飲水や飼料とは別個
に給与するか、又は強制的に第1胃内に注入して
も良いが、通常、飲水に添加するか、又は飼料に
添加・配合して給与する方法が最も便利である。
尚、牧草主体の飼養方式の場合には、本剤を牧草
に噴霧する方法を採用することも可能である。 本発明の反芻動物の鼓脹症予防剤、又は治療剤
の使用量は、対象とする反芻動物の種類、日令、
体重等や予防剤として用いる場合と治療剤として
用いる場合の区分、投与方法、鼓脹症の程度、給
与飼料の種類等によつて異なり、一律に規定する
ことはできないが、例えば飲水や飼料に添加して
投与する場合には、最終的に動物に給与する飲水
や飼料に対してトリアルキル((2−ヒドロキシ
アルキル)アンモニウムカルボキシレートが通
常、0.005〜10重量%、(反芻動物の体重1Kg当た
りの該化合物の投与量として0.001〜2g/日.
Kg)、好ましくは0.01〜5重量%、(反芻動物の体
重1Kg当たりの該化合物の投与量として0.002〜
1g/日.Kg)、最も好ましくは0.02〜3重量%
(反芻動物の体重1Kg当たりの該化合物の投与量
として0.004〜0.6g/日.Kg)程度が適当である。
トリアルキル(2−ヒドロキシアルキル)アンモ
ニウムカルボキシレートの使用量が、上記した範
囲の下限値未満の場合には本発明の効果を充分に
発揮しにくくなり、又、上限値よりも多量に用い
ても特別の効果は発揮されず、寧ろ経済的でなく
なる為、いずれも好ましくない。 尚、予防剤として使用する場合には比較的低濃
度でも連続投与すれば充分に効果を発揮すること
が可能であるが、治療剤として使用する場合には
予防剤の場合よりも高濃度で用いる方が短期間で
本発明の効果を発揮することができる。 尚、本発明の反芻動物の鼓脹症予防剤、又は治
療剤は、通常、単独で使用されるが、無論、既存
のシリコーン、ポリプロピレングリコール、ポリ
オキシプピロピレンポリオキシエチレンブロツク
コポリマー、油脂等の消泡剤やその他の薬剤と併
用することもできる。 本発明の反芻動物の鼓脹症予防剤、又は治療剤
は優れた消泡効果を有している為、反芻動物の第
1胃液の泡沫化を未然に防止したり、又、泡沫化
した第1胃液を正常な状態に戻すことが可能であ
る。 又、本発明の薬剤は第1胃液のPHを適度に上昇
させる作用をも有している。一般に、健康状態に
ある反芻動物の第1胃液のPHは6.5〜7.5程度であ
るが、濃厚飼料多給の場合や第1胃内で異常発酵
等によつて鼓脹症が誘起された場合にはPHが低下
する傾向を示すことが多く(鼓脹症にも種々の型
がある為、PHが健康状態の場合と略同等の場合も
ある)、PHが4〜5程度迄低下することも稀では
ない。第1胃液のPHの極端な低下は第1胃内に棲
息しているバクテリアやプロトゾアの如き微生物
を死滅させる危険性をも高める為、大きな問題で
ある。 本発明の薬剤の有する第1胃液の適度なPH上昇
作用は、第1胃内の微生物に適する環境を維持、
又は回復し、前述の消泡作用と相俟つて鼓脹症を
予防、又は治療する効果を発揮する。 しかも、本発明の薬剤は極めて安全性が高い
為、反芻動物に長期間連続投与したり、又、一時
に多量に投与しても安全性の点で全く問題がな
い。 以上に詳述した如く、本発明の反芻動物物の鼓
脹症予防剤、又は治療剤は優れた消泡効果、反芻
動物の第1胃液の適度なPH上昇作用等の諸特性と
高い安全性とを兼備している為、反芻動物の鼓脹
症予防剤、又は治療剤としての利用価値が高い。 以下に実施例、比較例並びに参考例によつて本
発明を更に詳細に説明する。 実施例 1〜11 豆科牧草多給時に頻発する鼓脹症に対する“本
発明の反芻動物の鼓脹症予防剤、又は治療剤”の
投与効果、特に消泡効果をモデル的に検討する
為、0.25重量%濃度のサポニン水溶液に対して
“トリアルキル(2−ヒドロキシアルキル)アン
モニウムカルボキシレートを含有する表−1に記
載した各種の本発明の反芻動物の鼓脹症予防剤、
又は治療剤”を所定濃度(表−1に記載)になる
様添加した際の該水溶液の起泡力を測定した。結
果を表−1に示した。尚、起泡力の測定方法は下
記の通りである。 起泡力の測定方法 0.25重量%濃度のサポニン水溶液に本発明の反
芻動物の鼓脹症予防剤、又は治療剤を所定量添加
して混合後、25℃、又は40℃の温度でRoss&
Miles法(日本工業規格JIS K 3362)により起
泡直後並びに5分後の泡高(mm)を測定する。 比較例 1〜2 本発明の反芻動物の鼓脹症予防剤、又は治療剤
を全く添加せず、0.25重量%濃度のサポニン水溶
液のみの場合の起泡力を実施例1〜11と同様の方
法で測定した(測定温度は比較例1が25℃、比較
例2は40℃)。結果を表−1に示した。 参考例 1 市販の鼓脹症防止剤(ポリオキシプロピレンポ
リオキシエチレンブロツクコポリマー:分子量
1250、ポリオキシエチレン部分の含量20%)を
0.25重量%濃度のサポニン水溶液中の濃度が0.25
重量%%になる様に添加後、該水溶液の起泡力を
実施例1〜11と同様の方法で測定(測定温度は25
℃)した結果、起泡力は65mm(直後)、57mm(5
分後)であつた。 参考例 2 市販の鼓脹症防止剤の濃度が0.05重量%である
以外は参考例1と全く同一の条件で測定した結
果、起泡力は172mm(直後)、152mm(5分後)で
あつた。 参考例 3 本発明のトリアルキル(2−ヒドロキシアルキ
ル)アンモニウムカルボキシレートの急性毒性試
験 試験方法 (a) 検体の種類 実施例7及び12で使用したものと同一の化合物
(コリン/牛脂脂肪酸系) (b) 投与経路 経口 (c) 試験動物 マウス;d,dY−N系雄及び雌 週令及び試験開始時体重;約5週令、雄22〜
26g、雌20〜24g (d) 試験期間 7日間 (e) 検液の調整方法 検体10gを蒸留水で希釈して100mlとし、これ
を検液として併用した。 (f) 検液の投与方法 胃ゾンデにより1回、強制経口投与した。 (g) 1試験群当りの動物数 雄、雌各10匹 試験結果
【表】 上の表に示したように、いずれの試験群におい
ても死亡例は認められなかつた。 実施例 12 体重約450Kgのホルスタイン雄去勢牛10頭を用
い、各群5頭ずつの2群(試験群、対照群)に分
け、各群に表−2に記載した濃厚飼料を不断給餌
(試験群、対照群の濃厚飼料の平均給与量は、そ
れぞれ、10Kg/日/頭、9Kg/日/頭。また、濃
厚飼料とは別に、稲ワラ、乾草半々から成る粗飼
料を1Kg/頭/日給与)し、4週間の試験を実施
した。 その結果、対照群の牛のうち2頭に腹部の過度
の膨脹が断続的に認められ、軽度の鼓脹症が発生
したが、試験群の牛には鼓脹症の発生は認められ
なかつた。尚、試験期間中、2週目及び4週目に
全ての牛の第1胃液を採取し、PHを測定した結
果、試験群は7.0、対照群は6.5(いずれも2週目
と4週目の測定値の平均値)であつた。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 RCOO 〔R1R2R3NC(R4)(R5)C(R6)(R7
    OH〕 () (式中RCOO は炭素数6〜24の脂肪酸アニオ
    ン、R1、R2及びR3は低級アルキル基、R4、R5
    R6及びR7は水素原子、又は低級アルキル基を表
    わす) で示されるトリアルキル(2−ヒドロキシアルキ
    ル)アンモニウムカルボキシレートを含有して成
    る反芻動物の鼓脹症予防剤、又は治療剤。 2 トリアルキル(2−ヒドロキシアルキル)ア
    ンモニウムカルボキシレートがトリメチル(2−
    ヒドロキシエチル)アンモニウムカルボキシレー
    トである特許請求の範囲第1項記載の反芻動物の
    鼓脹症予防剤、又は治療剤。
JP57057257A 1982-04-08 1982-04-08 反芻動物の鼓脹症予防剤、又は治療剤 Granted JPS58174314A (ja)

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