JPH0310557Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電気電子鍵盤楽器に関し、使用者が電
気電子鍵盤楽器を購入しやすいようにすると共に
可搬性を向上することをその目的とするもので、
発振器からなる音源、押鍵により閉成するスイツ
チ、フイルタ及び増幅器を内蔵し、押鍵した鍵に
対応した楽音信号を発生すると共に該鍵にキヤプ
スタンを設けた別体構成の鍵盤部を、張弦フレー
ム、アクシヨン機構、弦の振動を電気信号に変換
するピツクアツプ及び該ピツクアツプに増幅器を
介して接続されたスピーカ等の発音器を具備する
電気鍵盤楽器本体に装着して前記鍵盤部の鍵と前
記アクシヨン機構とをキヤプスタンを介して機械
的に連結して構成し、前記電気鍵盤楽器本体とは
独立に前記鍵盤部のみでも演奏可能としたことを
特徴とする。

以下本考案の実施例を図面につき説明する。

第１図Ａ，Ｂは、発振器からなる音源、押鍵に
より閉成するスイツチ、フイルタ、増幅器等を内
蔵した別体構成の鍵盤部を示す。このものは押鍵
を鍵盤の下面に設けたスイツチ（図示しない）に
より押鍵に対応した楽音信号に変換しこれを増幅
して、外部スピーカで発音させるものであり、そ
の下部には外部スピーカ等に接続するコネクタ１
が設けられている。２は鍵の先端に設けたキヤプ
スタンであつて、ケースから露出しており、単独
で使用するときはカバーをかぶせておく。２０は
単独で使用するときの脚である。

この鍵盤部３は、前記コネクタ１を介して外部
スピーカ等（図示しない）に接続すれば、電気鍵
盤楽器本体４と分離してこれのみでも演奏するこ
とが可能である。

第２図は、この鍵盤部３を装着した電気電子鍵
盤楽器を示し、第３図示のように鍵盤部３を電気
鍵盤楽器本体４に矢印で示すように装着し、鍵盤
部３に前脚５を固定する。第２図及び第３図にお
いて、６ａ，６ｂ及び６ｃはそれぞれ張弦フレー
ムに装着したアクシヨン機構を覆うケース部材、
張弦フレームの下前部を覆うケース部材及び張弦
フレームの後部を覆うケース部材であり、７，７
はケース部材６ｃの側面に設けた切欠部より露出
する張弦フレーム８にねじ止め９して電気鍵盤楽
器本体を地上から浮かせて支持する脚部材であ
る。

第４図は鍵盤部の電気鍵盤楽器本体への装着構
造を示し、第５図はその分解図を示す。

第４図及び第５図において、１０は張弦フレー
ム１１にねじ止めしたブラケツトで、これはアク
シヨン機構１２をブラケツト１３を介して張弦フ
レーム１１に装着するものであり、その下方には
鍵盤部３の先端部を支持する２つの差込み片１
４，１４が形成されている。１５は弦１６の振動
を電気振動に変換するピツクアツプ、１７はブラ
ケツト１０の近傍の張弦フレーム１１に設けたコ
ネクタで、鍵盤部３を差し込み片１４，１４間に
押し込んだ時コネクタ１と結合するものである。

電気鍵盤楽器本体へ装着された電子楽器として
の鍵盤部３は、鍵の先端に設けたキヤプスタン２
がアクシヨン機構１２の下に当接されるようにな
つているから、押鍵に伴つてアクシヨン機構１２
が作動して弦１６を打弦し、ピツクアツプ１５で
弦１６の振動が電気信号に変換される。

第６図は鍵盤部３を電気鍵盤楽器本体に装着し
た時の電気回路で、１８は複数のピツクアツプ１
５、その出力をミキシングするミキシング回路及
び増幅器から成るピツクアツプ回路２１の出力並
びに発振器から成る音源、フイルタ、増幅器及び
鍵スイツチ等を内蔵し、押鍵した鍵に対応した楽
音信号を出力する鍵盤部３の出力をミツクスする
ミキシング回路、１９は増幅器である。

かくして、ピツクアツプ１５から出力した減衰
音信号と鍵盤部３から出力した楽音信号とがミツ
クスされて、図示しないスピーカからミツクスさ
れた信号に対応する楽音が放出される。

尚、前記ピツクアツプ１５から出力した減衰音
信号と鍵盤部３から出力した楽音信号をミツクス
しないでそれぞれ単独に出力するように構成して
もよいことは勿論である。

このように本考案によるときは、発振器からな
る音源、押鍵により閉成するスイツチ、フイルタ
及び増幅器を内蔵し、押鍵した鍵に対応した楽音
信号を発生すると共に該鍵にキヤプスタンを設け
た別体構成の鍵盤部を、張弦フレーム、アクシヨ
ン機構、弦の振動を電気信号に変換するピツクア
ツプ及び該ピツクアツプに増幅器を介して接続さ
れたスピーカ等の発音器を具備する電気鍵盤楽器
本体に装着して前記鍵盤部の鍵と前記アクシヨン
機構とをキヤプスタンを介して機械的に連結して
構成し、前記電気鍵盤楽器本体とは独立に前記鍵
盤部のみでも演奏可能としたので、使用者は初め
鍵盤部のみを購入してこれで演奏を行ない、後に
電気鍵盤楽器本体を購入して、これに前記鍵盤部
を結合し電気電子鍵盤楽器とすることができ、し
たがつて電気電子鍵盤楽器を購入しやすく、また
鍵盤部の取外しが容易で可搬性が向上する等の効
果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａ及びＢは本考案の鍵盤部の斜視図及び
背面図、第２図は本考案の電気電子鍵盤楽器の一
例の斜視図、第３図はその分解斜視図、第４図は
鍵盤部の装着状態を示す本考案の要部の側面図、
第５図はその分解斜視図、第６図は電気回路図で
ある。 １……コネクタ、２……キヤプスタン、３……
鍵盤部、４……電気鍵盤楽器本体、６ａ〜６ｃ…
…ケース部材、１４，１４……差込み片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 発振器からなる音源、押鍵により閉成するスイ
   ツチ、フイルタ及び増幅器を内蔵し、押鍵した鍵
   に対応した楽音信号を発生すると共に該鍵にキヤ
   プスタンを設けた別体構成の鍵盤部を、張弦フレ
   ーム、アクシヨン機構、弦の振動を電気信号に変
   換するピツクアツプ及び該ピツクアツプに増幅器
   を介して接続されたスピーカ等の発音器を具備す
   る電気鍵盤楽器本体に装着して前記鍵盤部の鍵と
   前記アクシヨン機構とをキヤプスタンを介して機
   械的に連結して構成し、前記電気鍵盤楽器本体と
   は独立に前記鍵盤部のみでも演奏可能としたこと
   を特徴とする電気電子鍵盤楽器。