JP3027699U - 弦楽器の弱音練習器 - Google Patents

弦楽器の弱音練習器

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晧 中田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 他人には小さい音でしか聞こえず、演奏者
自身には、大きく、良い音できこえるようにした、バイ
オリン・ビオラ・チェロの弱音練習器。 【構成】 大きく、重い物質で出来た、駒に取り付け
られる弱音器、その一部に、振動センサーを取り付け、
得られた信号を、電気的に加工・処理し、補正を加えた
音を演奏者だけに、聞こえる様に構成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案はバイオリン・ビオラ・チェロの音を、本来の音量より下げた状態に して、弱音で練習する装置である。
【0002】
【従来の技術】
従来、バイオリン・ビオラ・チェロの弱音器は木・プラスチック・ゴム・針金 ・金属等のブロックを、何らかの方法で駒に取り付け、駒の振動を抑えたり、振 動を吸収したりして、音量・音質を変えていた。 これは音楽上の表現の変化が得られる為、曲の途中でも着脱出来る様な構造に なっている。 そこで、この弱音効果をもっと積極的に利用し、音量を出来る限り下げて、夜 の静な所でも、近隣の人々に迷惑を掛けない様に、練習ができる事を狙った、練 習用弱音器が登場してきた。 実用新案登録 第3018815号 及び 第3018816号 である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが前述の「実用新案登録の弱音器」では、弱音効果を大きく、すればす る程、演奏者自信に聞こえる音も、音量はさがり・音色は変化してしまい・迫力 は無くなり・音楽表現は低下してしまい、練習の成果が上がらなくなってしまう 。やがて練習に励みが無くなり、止めてしまう。 そこで、演奏者だけには、出来るだけ弱音器を付けなかった時の、元の音量・ 音質で聞こえる様にする事が課題である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前述の如く、弱音器を駒に取り付け、弱音になったと言っても、弦は弓の擦動 により、従来通り振動し、駒を伝わり本体にも伝達している。 そこで少しでも残った振動を、振動ピックアップ又はマイク等で取り出す。 その電気的信号を増幅器・電気的フィルター等で、出来るだけ弱音器を付ける前 の音量・音質の状態になる様に補正し、ヘッドホーン・イヤホーン等により、演 奏者だけに聴かせる様に形成する。 尚 以降 振動を検出するピックアップ又はマイクロフォン等の 機械振動−電気振動変換器を振動センサーと呼称する。 一方 実用面から見た時、大きく・重い弱音器と振動センサーを別々の位置に 取り付けた場合。 更に電気信号を処理する増幅・電気的フィルター・電源等の 電子部品をバイオリン・ビオラ・チェロ本体と別な位置に設けた場合。各々の部 品・ユニットの配置がバラバラになり、着脱が複雑になってしまう。 又 長い ケーブルは散乱し、セッティング・後片付けに時間を費やす事になってしまう。 そこで弱音器と振動センサーを一体にし、他方 必要な電子部品を肩当てに取 り付け、又はエンドピン・テールピース取り付ける様にする。 それにより 通常の弱音器と肩当てを、バイオリン・ビオラ・チェロの本体に装着するのと同 じ動作で、演奏準備完了になる。 後はヘッドホーン・イヤホーンを差し込む だけである。
【0005】
【作用】
前記説明の通り、駒の振動を多く吸収するには大きく、重い物体を、駒との接 合面積をいかに大きく出来るかに掛かっている。 しかし 従来の弱音器の様 に、駒の上から挾む方式の物では、取り付けられる大きさには限度があり、更に 演奏中に弦と弓が接する大切な部分が見えなくなる。 そこで駒の側面には大きな面積があり、その前後には、演奏上支障にならない 大きな空間があるので、そこを利用する。 大きく、重い物体に更に振動セン サーを設けるには、それ相当の大きさが必要となり、前述の大きな空間が必要に なる。
【0006】
【実施例】
本考案の実施例は、実用新案登録 第3018815号・第3018816号 の弱音器を改良・改造し、本考案の構造に直した物で説明する。 図1は、実用新案登録 第3018815号・第3018816号の構造を一 部改良を加えた一例を示す斜視図である。 11は 所定重量の重りである。 12は 当該 重り11の上部、所定場所に取り付けられた、バネ性を持っ た爪金具である。 13は 重り11と爪金具12を結合する結合ネジである。 図2は、上記した弱音器を、バイオリン本体に取り付けた時の斜視図である。 1は 弱音器 2は駒 3は弦 4は バイオリン又はビオラ本体 である。 図1中爪金具12は、弦3に接触しない様に、弦3の下から上に差し入れ、爪金 具12が駒2を乗り越えた所で下に下げ、駒2の上部に引っ掛ける状態にして、 下に押し下げる。 それにより弱音器1は駒2に密着保持する。 図3は、本考案の振動センサー付弱音器の一例を示す、斜視図である。 11は 所定の重量の重りであり、ほぼ中央に、後述の振動センサーを収納 する為の、貫通穴を持つ。 12は 爪金具で、板状のバネ材を所定の形状に加工した物である。 13は は重り11、と爪金具12を結合するネジである。 14は 振動センサー 15は 電気的出力を取り出すリード線 16は クッション材 17は 接着材 18は 振動センサー14の保護カバー である。 即ち 重り11の貫通穴を、爪金具12で蓋として覆われた空間の中に、振動 センサー14をクッション材16を介して、接着材17で固定する。 これは振動センサー14の素子の種類により、センサー感度が異なったり、周 波数特性がいろいろあるので、クッション材16の材質・形状を変えて、調整出 来る様にした物である。 図4は、前述図3とは異なった方法で振動センサー14を取り付けた例である 。 尚 図4の(イ)、(ロ)は共通の符号を使用する。 11は 所定に重量の重り 12は 爪金具 13は 重り11、と爪金具12の結合ネジ 14は 振動センサー 15は 電気出力を取り出すリード線 16は クッション材 17は 接着剤 である。 (イ)は 振動センサー14の周囲を囲わず、空間に出した例である。 (ロ)は 振動センサー14を、駒2から離した空間でピクアップする方法の 例である。 その他いろいろな方式が考えられるが、ここでは割愛する。 図5は 振動センサー14で得られた電気信号を、電子回路により加工・処理 するブロック図の例である。 14は 先に説明した、振動センサー 621は 電子出力を導く為のケーブル 622は コネクター 623は 振動センサーのヘッドアンプ 624は 周波数可変フィルター ローパス・ハイパス・バンドパス各フィルターの内、どの様な形式の物を使うか は、振動センサーの特性に応じて、設計的に決めるものである。 625は 利得可変の増幅器 626は 残響付加回路 627は エコー付加回路 628は 効果付加回路の切り替え器 629は 電気出力を取り出すコネクター 630は ヘッドホーン又はイヤホーンである。 631は 電源スイッチ及びパイロットランプである。 63は 電源用電池 即ち 弱音器1に取り付けられた、振動センサー14により、得られた電気振 動は、先に述べた通り、振動を吸収されたり、抑えられたりした、残存振動がピ ックアップされる為、そのまま聴いたのでは、楽器としてのバランスを欠いた、 音楽にならない振動出力しか得られない。 一般的に低音では減衰が少なく、高音では減衰が多く、中音では凹凸が多い。 そこで弱音器を付ける前の音色・音量・バランスに戻すため、電気フィルター を使ったり、電気的残響付加626やエコー付加627等を使って補正をする。 図6は 図5の電子回路をバイオリン・ビオラの代表的な肩当てに、装着した 実装例である。 61は 一般に普及しているバイオリン・ビオラの肩当て 62は 本考案の電子回路を実装したコントロールボックス 63は 電子回路に供給する電源電池 611は 前記コントロールボックス62・電池63を肩当て61に取り付 ける為の取り付け金具である。 631は 電源スイッチ及びパイロットランプである。 632は 振動センサー14の出力を受けるコネクター 633は 図5で述べた効果付加回路の切り替え器のノブ 634は 図5で述べた利得可変増幅器625の操作ノブ 635は 図5で述べた周波数可変フィルター624の操作ノブ 636は 前述のコントロールボックスの出力としてヘッドホーン及びイヤ ホーンに接続するコネクターである。 即ち 肩当て61はバイオリン・ビオラ本体4の裏板のパフリングライン上に 密着して取り付けられるので、裏板と肩当ての間には隙間がある。 この隙間を 含めた空間にコントロールボックス62と電池63等を設ける。 図7は 前述より説明して来た、本考案の弱音練習器を、一セットとして示す 斜視図である。 符号は重複するが 1は 本考案の振動センサー付弱音器 4は バイオリン・ビオラ本体 61は 一般的な肩当て 62は コントロールボックス 63は 電池 630は ヘッドホーン及びイヤホーン
【0007】
【考案の効果】
本考案は従来に無い、大き、重い弱音器でアコースチック音を極端に、小さく し、他人に聞こえなくし、迷惑の掛からない様にする。 その一方で、演奏者 自身には電気的補正によって、出来るだけ通常音で練習に励む事が出来る様にす る。 実用面では弱音器とセンサーを一体化し、一方 電池・補正回路を誰でも使う 肩当てと、一体化した事により、演奏には支障無く、自由に移動出来、セッティ ングも簡便になる。 セッティングを外せば、元のアコースティック音にもどる。 尚 チェロでも同様な構成で実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実用新案登録 第3018815号 及び第
3018816号を一部改良した弱音器の斜視図
【図2】 上記弱音器をバイオリン・ビオラ本体に取り
付けた時の斜視図
【図3】 本考案の振動センサー付弱音器の一例を示す
斜視図
【図4】 (イ)本考案の振動センサ一付弱音器の二つ
目の例を示す図 (ロ)本考案の振動センサー付弱音器の三つ目の例を示
す図
【図5】 振動センサー出力を電子的に加工・処理する
回路のブロック図
【図6】 バイオリン・ビオラの一般的な肩当てに、コ
ントロールボックス及び電池を装着した時の斜視図
【図7】 本考案の弱音練習器を一セットとして示した
図である。
【符号の説明】
1・・・弱音器 2・・・駒 3・・・弦 4・・・バイオリン
・ビオラ本体 11・・重り 12・・爪金具 13・・止めネジ 14・・振動センサ
ー 15・・リード線 16・・クッション
材 17・・接着剤 18・・保護カバー 61・・バイオリン・ビオラ肩当て 62・・コントロ
ールボックス 63・・電池 611・・取り付け金具 621・・振動セン
サーケーブル 622・・コネクター 623・・ヘッドアンプ 624・・周波数可
変フィルター 625・・利得可変の増幅器 626・・残響付加
装置 627・・エコー付加装置 628・・効果回路
切り替え器 629・・出力コネクター 630・・ヘッドホーン又はイヤホーン 631・・電源スイッチパイロットランプ 632・・コネクター 633・・回路切り替え器ノブ 634・・利得可変増幅器操作ノブ 635・・周波数可変フィルター操作ノブ 636・・ヘッドホーン・イヤホーン用コネクター

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駒に取り付ける弱音器の一部に、振動
    を検出するピックアップ又はマイクロフォン等の、機械
    振動−電気振動変換器を設け、得られた電気信号を、増
    幅器や電気的フィルター等で加工・処理し、その信号を
    ヘッドホーンやイヤホーンで聴く様に形成した事を特徴
    とする、バイオリン・ビオラ・チェロの弱音練習器。
  2. 【請求項2】 上記 「請求項1」において、増幅器
    ・電気的フィルター及びその電源となる電池・各部分を
    接続するコネクター等を肩当てに設けた事を特徴とす
    る、バイオリン・ビオラの弱音練習器。
  3. 【請求項3】 上記 「請求項1」において、増幅器
    ・電気的フィルター及びその電源となる電池・各部品を
    接続するコネクター等をテールピース又はエンドピンに
    設けた事を特徴とする、チェロの弱音練習器。
  4. 【請求項4】 上記 「請求項1」において、電気的
    フィルターの周波数特性を変え、音質の調整を行い、増
    幅器の増幅度を変え、音量の調整を行なう構造にした、
    バイオリン・ビオラ・チェロの弱音練習器。
  5. 【請求項5】 上記 「請求項1」において、ピック
    アップ・マイクロフオン等で得られた電気信号に、残響
    付加・エコー付加等、電気音響的効果を付加する様に形
    成した事を特徴とする、バイオリン・ビオラ・チェロの
    弱音練習器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108053807A (zh) * 2018-02-07 2018-05-18 大连大学 一种可调式小提琴弱音器及其调节方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108053807A (zh) * 2018-02-07 2018-05-18 大连大学 一种可调式小提琴弱音器及其调节方法
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