JPH03104621A - 光硬化型ｆｒｐ複合シートを用いた成形品の製造方法。 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、戒形材料として、光照射によって硬化する光
硬化型ＦＲＰ複合シートを用い、種々の戒形品を製造す
る為の製造方法に関するものである。

（従来の技術） 従来、紫外線等の光照射によって硬化する強化鐵維入り
不飽和ポリエステル樹脂製シート（以下「光硬化型ＦＲ
Ｐシ一ト」という）を用いて、自動車内装材、壁材、屋
根材、雨樋等を威形するのに、通常、光硬化型ＦＲＰシ
一トに他の材質からなるシートを積層して複合シートと
したもの（以下「光硬化型ＦＲＰ複合シート」という）
の長尺体を一方向に移送しつつ、定尺に切断するか、或
いはそのままの状態で光硬化成形型に装入し、賦型する
と共に、光照射装置から紫外線等を照射して硬化させ、
目的の戒形品を連続的に製造する方法が知られている。

この場合、未硬化状態の光硬化型ＦＲＰ複合シートは柔
らかすぎてクランプ等による把持が極めて困難であるた
め種々の研究がなされている。その一つとして例えば特
開昭６２−１９４３２号公報には、戒形工程に紫外線硬
化型ＦＲＰシ一トを送り込むに際して、その端縁のみを
先ず硬化してクランブ等で把持し易い状態にする技術が
示されている。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、上記従来技術では、戊形型に装入するに
際して、シートの両側端縁、或いは四周端縁を先ず硬化
させて成形型への装入具のクランブで把持し易い状態に
するという一つの工程が増え、生産速度、設備費等で不
利になるという問題があった。

本発明は、叙」二の如き従来技術の問題点を解決し、特
に新たな工程を付加することなく、取扱難い光硬化型Ｆ
ＲＰ複合シートであっても、容易に成形工程に送り込む
ことの出来る或形品の製造方法を提供することを目的と
してなされたものである。

（課題を解決する為の手段） 本発明の１は、上向きの型面を有する真空もしくは圧空
成形型、出し入れ自在なシート供給板、下面に減圧吸引
孔又は吸引、吹き出し切替え自在な圧力流体流通孔を有
する把持具を、この順に下から上に配設し、光硬化型Ｆ
ＲＰ複合シートを成形型に装入するに際し、該シートを
シート供給板上に載置して装入し、次いで把持具を下方
に移動するか、或いはシート供給板を上方に移動して、
シートを減圧吸引力により把持し、シート供給板を型外
に移動した後、真空もしくは圧空戊形型を上方に移動す
るか、或いは把持具をシートと共に下方に移動してシー
トの端縁を成形型の周辺に押圧した状態で賦型し、硬化
することを特徴とする光硬化型ＦＲＰ複合シートを用い
た戊形品の製造方法をその要旨とするものであり、本発
明の２は、下向きの型面を有する真空もしくは圧空成形
型の下方に、シート供給板を出し入れ自在に配設し、光
硬化型ＦＲＰ複合シートを戊形型に装入するに際し、該
シートをシート供給板上に載置して装入し、次いで成形
型を下方に移動するか、或いはシート供給板を上方に移
動してシートの端縁を成形型の周辺に押圧した状態で賦
型し、硬化することを特徴とする光硬化型ＦＲＰｉ合シ
ートを用いた戒形品の製造方法をその要旨とするもので
ある。

本発明に於ける光硬化型ＦＲＰシ一トを構戒する戒分と
しては、主或分としての液状の熱硬化性樹脂、光重合開
始剤のほかに、重合促進剤、硬化触媒等が用いられる。

主或分としての液状の熱硬化性樹脂としては、例えば不
飽和ポリエステル、不飽和モノカルボン酸変或ビニルエ
ステル、不飽和エボキシ樹脂等のボリマーとスチレン、
α−メチルスチレン、（メタ）クリル酸エステル等の不
飽和化合物との混合物が通常用いられる。

光重合開始剤としては、ベンゾイン系、アゾ系ジフエニ
ルサルファイド系等であり、ベンゾインメチルエーテル
、ベンゾインエチルエーテル、ペンゾインイソプロピー
ルエーテル等のベンゾイン系が好ましい。

重合促進剤、硬化触媒としては、通常、不飽和ポリエス
テル樹脂に用いられているものであれば何でも良く、重
合促進剤としては例えば第三級アミンが、又硬化触媒と
しては、ｔ−ブチルバーアセテート、ｔ−プチルバーイ
ソブチレート等が挙げられる。

又、補強の為の繊維としては、ガラス繊維が最も好適で
あるが、場合によっては光の透過を阻害しない範囲内で
炭素繊維、セラミンク繊維等も用いることが出来る。

本発明では上記各種繊維からなる補強材を、例えばマッ
ト、シートの形にしたものに、前記不飽和ポリエステル
樹脂を主威分とする液状配合物を含浸させて光硬化型Ｆ
ＲＰシ一トを形成する。

そして、本発明においては更に光硬化型ＦＲＰシ一トの
両面或いは片面に表皮を形或する為の別のシートを積層
して、光硬化型ＦＲＰ複合シートの形としたものを使用
する。これは前述の通り、光硬化型ＦＲＰシ一トは、ブ
リブレグとも称し、単独ではべと付きが激しく且つ柔ら
か過ぎて取扱に難渋する為であり、当然、光照射側の面
は、光透過性の透明もしくは反透明のプラスチックフイ
ルムが使用される。該フイルムとしては無色透明なポリ
ビニルアルコール樹脂製のフイルムが好適であるが、光
照射しない反対側のフイルムは、着色したものであって
も、或いは更に発泡シートを積層したものであっても良
い。この積層されるフイルムとしてポリビニルアルコー
ル樹脂製のフイルムを採用した場合は、通常、光照射に
よりＦＲＰシ一トから容易に剥離することが出来、戒形
後は成形体から剥離除去されるが、戊形品の用途によっ
ては、その耐候性を維持向上する為に、ＦＲＰシ一トと
接着性がよく且つ光透過性を具備したものを選択し使用
することもある。この場合、積層されるフイルムは戒形
後においても戊形体の一部を形或するのである。かかる
フィルムとしては、塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポ
リエステル樹脂、ボリスチレン樹脂等の合或樹脂製のフ
ィルムが好適である。

本発明に於ける戊形手段としては、圧空威形法、真空戒
形法等が挙げられ、何れに於いても賦型後核型上に紫外
線ランプ等の光源を装入して硬化する．このときの光硬
化の光エネルギー源としては紫外線、可視光線等公知の
活性光線が全て挙げられる。

（作用） 本発明の１は、光硬化型ＦＲＰ複合シー１・を成形型に
装着するに際して、減圧力を用いて把持した状態で装着
し、シートの端縁を成形型の周辺に押圧した後賦型し、
硬化するので、柔らかい未硬化状態の光硬化型ＦＲＰ複
合シートであっても、容易に成形型に送り込むことが出
来る。

又、本発明の２は、光硬化型ＦＲＰ複合シートを成形型
に装着するに際して、シートをシート供給板上に載置し
た状態で装入し、且つシート供給板もしくは成形型を移
動してシートの端縁を成形型の周辺に押圧して装着した
後賦型し、硬化するので、柔らかい未硬化状態の紫外線
硬化型ＦＲＰシートであっても、容易に成形型に送り込
むことが出来る。

（実施例） 第１図〜第４図は、本発明の１の一実施例を示す図であ
って、１は上向きの型面２を有する真空成形型であり、
型面２には多数の減圧吸引孔３が穿設され、空洞部４を
経て図示しない吸引源の駆動により流出孔５より吸引さ
れる。６はシート供給板であって、エヤーシリンダーを
動力源として往復運動する図示しないシート供給板操作
装置により真空成形型１の直上と型外の所定位置の何れ
かに自在に移動可能に配設することが出来る。

７は光硬化型ＦＲＰ複合シートであって、シート供給板
６上に載置され、厚さ２ｍｍの光硬化型ＦＲＰシ一ト８
の両面に、厚さ４０μのポリビニルアルコール樹脂製の
シ一ト９、１０を貼りつけて積層したものである。この
光硬化型ＦＲＰ複合シート７は、不飽和ポリエステル樹
脂（＃２０６４；昭和高分子社製）１００重量部に、光
硬化剤（イルガキュア＃６５１：日本チバガイギー社製
）０．５重量部と増粘剤（酸化マグネシウム）１．５重
量部を混合して液状配合物を調製し、この配合物をガラ
ス繊維ストランドマット＃４５０を２枚重ねてなるマッ
トに含浸させて、ガラス繊維含有量約２０〜３０重量％
のシ一ト状プリブレグとしたものである。

１１は把持具であって、下面に圧力流体流通孔１２を多
数穿設し、空洞部ｌ３を経て図示しない吸引・熱風送風
源の駆動により流出７Ｌ１４より吸引・圧送される。

しかして定尺に切断した光硬化型ＦＲＰ複合シ一ト７を
、シート供給板６上に載置して第１図のように真空成形
型１上に装入する。次いで第１図に示すように把持具ｌ
｛を矢印の方向に下降しつつ吸引源を駆動し、第２図の
ように光硬化型ＦＲＰ複合シ一ト７を吸引把持すると共
に、シート供給板６は第１図矢印の方向に離脱させる。

次に、真空成形型１を第２図に示す矢印の方向に移動し
て第３図に示すように、光硬化型ＦＲＰ複合シ一ト７を
介して把持具１１に押しつけ、シ一ト７の端縁を戊形型
１の周辺に押圧した状態で成形型ｌの吸引源を駆動し、
空洞部４を経て減圧吸引孔３より吸引して賦型する。こ
のとき必要とあれば、第２図の状態にあるときに、シ一
ト７を図示しない赤外線ヒーターで加熱するか、或いは
把持具｛ｌを吹き出しに切り換えて別の熱風供給源より
把持具１１に熱風を送り込み、圧力流体流通孔１２より
熱風を吹き出させて加熱する。

かくして賦型が完了したならば、尚、減圧吸引孔３より
吸引しつつ、把持具ｌ１を元の位置に復元し、予めシー
ト供給機６と反対側に配設した複数の紫外線ランプ１５
を並設した光源１６を成形型ｌ上に装入し、紫外線ラン
ブ１５より紫外線を照射して硬化せしめ、硬化が終わっ
たならば、光源１６を第４図に示す矢印方向に移動して
元の位置に復元し、成形体１７を脱型して、一つの成形
サイクルが完了する。

次に第５〜７図を用いて、本発明の２の一実施例につい
て説明する。

１８は下向きの型面１９を有する真空成形型であり、型
面１９には多数の減圧吸引孔２０が穿設され、空洞部２
１を経て図示しない吸引源の駆動により流出孔２２より
吸引される。２３はシート供給板であって、エヤーシリ
ンダーを動力源として往復運動する図示しないシート供
給板操作装置により真空成形型１８の直下と、型外の所
定位置の何れかに自在に移動可能に配設することが出来
る。又、該供給板には上下方向に貫通する通気孔が多数
設けられている方が良い。

光硬化型ＦＲＰ複合シ一ト７は、上記本発明の１の実施
例で使用したものと同じものである。

しかして定尺に切断した光硬化型ＦＲＰ複合シ一ト７を
、シート供給板２３上に載置して第５図のように真空成
形型１日の直下に装入する。次いで同図に示すように真
空成形型工８を矢印の方向に下降しつつ吸引源を駆動し
、第６図のように光硬化型ＦＲＰ複合シ一ト７を吸引把
持すると共に、光硬化型ＦＲＰ複合シ一ト７を介してシ
ート供給板２３に押しつけ、シ一ト７の端縁を真空成形
型１８の周辺に押圧した状態で吸引を続け、賦型する。

この場合、必要とあれば、上記本発明の１の実施例と同
じ手段によって、事前にシ一ト７を図示しない赤外線ヒ
ーター等で加熱する。賦型が完了したならば、シート供
給板２３を第５図に示す矢印の方向に移動する。

かくして賦型が完了したならば、尚、減圧吸引孔２０よ
り吸引しつつ、予めシート供給板２３と反対側に配設し
た複数の紫外線ランブ２４を並設した光源２５を真空成
形型１８の直下に装入し、紫外線ランプ２４より紫外線
を照射して硬化せしめ、硬化が終わったならば、光源２
５を第７図に示す矢印方向に移動して元の位置に復元し
、戒形体１７を脱型して一つの或形サイクルが完了する
。

上記本発明の１及び２の成形品の製造方法に於ける工程
は、円滑に推移し、得られた各戒形体１７、１７は満足
すべき品質を具備したものであった。

（効果） 本発明の１は、光硬化型ＦＲＰ複合シートを戊形型に装
着するに際して、減圧力を用いて把持した状態で装着し
、シートの端縁を戊形型の周辺に押圧した後賦型し、硬
化するので、柔らかい未硬化状態の紫外線硬化型ＦＲＰ
シ一トであっても、容易に成形型に送り込むことが出来
る。従って、特に新たな工程を付加することなく、取扱
難い光硬化型ＦＲＰ複合シートであっても、容易に或形
工程に送り込むことが出来、生産性が向上し、設備費が
安価に済む。

又、本発明の２は、光硬化型ＦＲＰ複合シートを成形型
に装着するに際して、シートをシート供給板−ＬにＩｉ
！置した状態で装入し、且つシートの端縁を成形型の周
辺に押圧して装着した後賦型し、硬化するので、柔らか
い未硬化状態の紫外線硬化型ＦＲＰシ一トであっても、
容易に成形型に送り込むことが出来る。従って、従って
上記本発明の１と同様の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の１の一実施例を示す図であって、シ
ート供給板上に載置した光硬化型ＦＲＰ複合シートを、
成形型に装入した状態を示す図、第２図は、同上におけ
る把持具を下方に移動して該把持具にシートを把持した
状態を示す図、第３図は、同上における成形型を上昇し
てシートの端縁を成形型の周辺に押圧し、賦型した状態
を示す図、第４図は、同上における把持具を復元した後
光源を装入し、硬化した状態を示す図、第５図は本発明
の２の一実施例を示す図であって、成形型の下方にシー
ト供給板上に載置した光硬化型ＦＲＰ複合シートを装入
した状態を示す図、第６図は同上において、成形型をそ
の儒シ一ト供給板の方に移動してシートの端縁を成形型
の周辺に押圧し賦型した状態を示す図、第７図は同上に
おいてシート供給板を復元した後光源を装入し、硬化し
た状態を示す図である。 １，　ｌ８ ２０　・ 板、７・ 把持具、 ・光源、 ・・真空或形体、２，１９・・型面、３・減圧吸引孔、
６，２３・・シート供給光硬化型ＦＲＰ複合シート、１
ｔ・・ １２・・圧力流体流通孔、１６．２５・１７・・成形体

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、上向きの型面を有する真空もしくは圧空成形型、出
   し入れ自在なシート供給板、下面に減圧吸引孔又は吸引
   、吹き出し切替え自在な圧力流体流通孔を有する把持具
   を、この順に下から上に配設し、光硬化型ＦＲＰ複合シ
   ートを成形型に装入するに際し、該シートをシート供給
   板上に載置して装入し、次いで把持具を下方に移動する
   か、或いはシート供給板を上方に移動して、シートを減
   圧吸引力により把持し、シート供給板を型外に移動した
   後、真空もしくは圧空成形型を上方に移動するか、或い
   は把持具をシートと共に下方に移動して、シートの端縁
   を成形型の周辺に押圧した状態で賦型し、硬化すること
   を特徴とする光硬化型ＦＲＰ複合シートを用いた成形品
   の製造方法。 ２、下向きの型面を有する真空もしくは圧空成形型の下
   方に、シート供給板を出し入れ自在に配設し、光硬化型
   ＦＲＰ複合シートを成形型に装入するに際し、該シート
   をシート供給板上に載置して装入し、次いで成形型を下
   方に移動するか、或いはシート供給板を上方に移動して
   シートの端縁を成形型の周辺に押圧した状態で賦型し、
   硬化することを特徴とする光硬化型ＦＲＰ複合シートを
   用いた成形品の製造方法。