JPH0310366Y2 - - Google Patents

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JPH0310366Y2
JPH0310366Y2 JP1988029223U JP2922388U JPH0310366Y2 JP H0310366 Y2 JPH0310366 Y2 JP H0310366Y2 JP 1988029223 U JP1988029223 U JP 1988029223U JP 2922388 U JP2922388 U JP 2922388U JP H0310366 Y2 JPH0310366 Y2 JP H0310366Y2
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fuel
pressure
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  • Control Of The Air-Fuel Ratio Of Carburetors (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、過給機を付設したガソリンエンジン
に用いる気化器に係り、特に過給機が作動して吸
気通路に供給される空気圧が上昇しても、エンジ
ンに供給される混合気の空燃比が最適な範囲内に
維持されるようにブリードエアの流量を制御する
気化器に係るものである。
(ロ) 従来の技術 気化器基体に形成した吸気通路に開口せしめた
メインノズルとフロート室とを燃料通路で連通せ
しめるとともに、前記吸気通路に一端を開口せし
めたブリードエア通路の他端を前記燃料通路内に
開口させ、ブリードエアを燃料中に混合してメイ
ンノズルから燃料とともに吸気通路に供給するよ
うにした気化器は公知である。
この種の公知の気化器を過給機を付設したガソ
リンエンジンに用いるときは、過給機が正常に作
動して大気圧以上の過給圧の空気を吸気通路中に
供給すると、過給圧による空気密度の増大に応じ
て空燃比(A/F)も増大し、混合気は燃料リー
ンの傾向となる。
即ち、気化器を流れる空気量をGa、ベンチユ
リ部を流れる空気の流量係数をCa、ベンチユリ
部の空気通路面積をAa、空気密度をγa、ベンチ
ユリ部上流部の圧力をPc、ベンチユリ部のメイ
ンノズル部の圧力をPn、重力加速度をgとする
と、空気量Gaは Ga=Ca・Aa√2・(−) であらわされ、燃料流量をGf、燃料計量部の面
積をAf、燃料計量部の流量係数をCf、燃料密度
をγfであらわすと、燃料流量Gfは Gf=Cf・Af√2・(−) であらわされ、空燃比(A/F)は上記空気量
Gaを燃料流量Gfで除した比に相当するから、 A/F=Ga/Gf=(Ca・Aa√)/(Cf・Af
√)であらわされる。
そして過給機による過給開始の前後においては
前記式中Ca・AaおよびCf・Afはほとんど変化し
ないのでCa・Aa/Cf・Af=K(ただしKは定数)
とすれば A/F=K√ となる。従つて過給圧の空気が吸気通路に供給さ
れると、空気密度γaは大きくなるが、燃料密度
γfはほとんど変化しないので、過給圧の上昇とと
もにA/Fの値は大きくなる。その結果エンジン
のドライバビリテイおよびエミツシヨン性能が悪
化する。
(ハ) 考案が解決すべき問題点 本考案は上記事実に鑑み、過給機の過給が有効
に開始され過給圧が生じたときは、過給圧に比例
してブリードエア通路の流路面積を減少せしめる
ことにより、過給圧が上昇しても吸気通路中で形
成される混合気の空燃比を、過給開始前とほぼ同
等とし、過給圧の増大にかかわらず、エンジンに
供給される混合気の空燃比(A/F)を最適の範
囲内に繊維せしめ得る気化器を提供することを目
的とする。
(ハ) 問題点を解決すべき手段 本考案は、気化器基体に形成した吸気通路を過
給機の吐出側に気密に連結すべくし、吸気通路中
に開口せしめたメインノズルとフロート室とを燃
料通路で連通せしめて、フロート室内の燃料を燃
料通路を介してメインノズルより吸気通路に供給
し、過給機の吐出側から吸気通路に供給される過
給圧の空気と混合してエンジンに供給するように
した気化器において、前記吸気通路に一端を開口
し、他端を前記燃料通路に開口せしめてブリード
エアを前記燃料通路に供給すべくしたブリードエ
ア通路を設け、該ブリードエア通路を流れて燃料
通路に供給される過給圧の空気を、過給圧の上昇
とともに減少せしめように制御するものである。
上記の制御を達成するために本考案において
は、皿状の開口端を有する外殻と皿状に形成した
殻体とを両者の開口端の縁部にダイアフラムの周
縁部を気密に挾着せしめて固定して、前記外殻と
ダイアフラムで囲まれる圧力室と、前記殻体とダ
イアフラムで囲まれて前記殻体に形成した通孔に
より外気と連通する大気圧室とを形成し、前記吸
気通路における過給機の吐出側への取付端に近接
した位置に一端を開口せしめた第1の空気通路の
他端を、前記外殻に形成して前記記圧力室に開口
せしめた第1の開口に連通せしめるとともに、前
記燃料通路に一端を開口する第2の空気通路の他
端を前記外殻に形成して前記圧力室に開口せしめ
た第2の開口に連通せしめて、前記第1および第
2の空気通路および圧力室を介してブリードエア
を前記燃料通路に供給するブリードエア通路を形
成し、一端に前記第2の開口の中心軸に沿つた軸
を有する截頭円錐形の外表面を有する弁部を形成
した弁体を、前記圧力室内においてその他端で前
記ダイアフラムに固着し、前記弁体は前記第2の
開口内に位置せしめられて、前記圧力室内の圧力
が大気圧のとき前記弁部と第2の開口とにより形
成される流路面積を最大とし、前記圧力室内に過
給圧の空気が供給されるとき空気圧の増大に従つ
て前記流路面積を減少するように、前記第2の開
口と関連せしたものである。
(ホ) 実施例 第1図は本考案の第1実施例の断面図である。
図において気化器61の基体62には吸気通路
63が形成され、該吸気通路63の上流側端部は
過給機(単にブロツクで示す)50の吐出側に気
密に連通すべくされ、下流側端部はガソリンエン
ジンの吸気多岐管(図示せず)に気密に連通すべ
くされる。
本実施例は基体62の吸気通路63内にスロツ
トル弁64を配設し、基体62に形成したサクシ
ヨンチヤンバ65にピストン66を滑動自在に装
着してサクシヨン孔67を介してサクシヨンチヤ
ンバ65を吸気通路63に連通させ、ピストン6
6に燃料調整棒68を固着し、該燃料調整棒68
をフロート室69に燃料通路70を介して連通す
るメインノズル71中に嵌挿させ、該メインノズ
ル71の開度を調整する可変ベンチユリ型気化器
を示す。
気化器基体62の過給機との連結部に近接し
て、該基体62の外側部に流路制御装置17と圧
力応動装置32が形成される。前記基体62に
は、過給機50の吐出側に気密に連通せしめられ
る吸気通路63の上流端部に一端を開口して基体
62の外側面に形成した取付面72に開口する第
1の空気通路73と、一端を前記燃料通路70に
開口し他端を前記取付面72に開口する第2の空
気通路74とが形成され、前記取付面72には前
記第1の空気通路73と連通する第1の開口75
を底面の中心より偏心した位置に、また前記第2
の空気通路74と連通する第2の開口76を底面
の中心位置に開口形成した金属鋳造体の皿状の開
口部を有する外殻77が、パツキングを介して気
密に固着され、かつ前記外殻77の開口縁には金
属板をプレス成形して皿状に形成した殻体78が
その開口縁を前記外殻77にかしめて固着され、
外殻77および殻体78の開口縁間にダイアフラ
ム79の周縁部を挾持せしめて気密に固着し、前
外殻77とダイアフラム79との間に圧力室80
を形成するとともに、該圧力室80を前記第1の
開口75および第2の開口76を介してそれぞれ
第1の空気通路73および第2の第2の空気通路
74に連通せしめている。前記殻体78にはダイ
アフラム79に大気圧を作用させるための通孔8
6が穿設され、前記殻体78とダイアフラム79
との間に大気圧室90を形成している。大気圧室
90には殻体78と支持板85との間にコイルス
プリング87が介装され、その弾力を前記圧力室
80の体積を減ずる方向にダイアフラム79に付
勢させて、圧力応動装置32を形成している。
前記外殻77の第2の空気通路74と連通する
第2の開口76には、一端に截頭円錐形の外表面
を有する弁部82を形成した弁体83を挿通して
該弁体83の他端をダイアフラム79の両面を挾
持せしめた支持板84,85を介してダイアフラ
ム79の中心位置に気密に固着する。前記弁体8
3の弁部82は第2の開口76の中心軸に沿つた
軸を有し、第2の開口76内に挿入された自由端
に近づくに従つて直径を大とするように形成さ
れ、第2の開口76と弁体83の弁部82とによ
り流路制御装置17を形成している。図中符号8
8は第2の空気通路74に設けられたエアブリー
ド用絞り、89は第1および第2の空気通路7
3,74を区画するための栓体を示す。
本実施例によれば、圧力室80に大気圧が導入
されたときのダイアフラム79の位置において弁
体83の同一直径を有する杆状部が第2の開口7
6の軸心部に位置して該開口76と弁体83との
間に形成される有効通路面積を最大とし、弁体8
3が開口76の軸方向に移動して弁部82が第2
の開口76内に入りこんできたとき、該開口76
と弁部82との間に形成される有効通路面積を減
少させるように弁体83をダイアフラム79に連
結している。
従つて本実施例においては、ブリードエア通路
は基体62に形成した第1の空気通路73、外殻
77に形成した第1の開口75、圧力室80、第
2の開口73および基体62に形成した第2の空
気通路74により形成され、吸気通路63よりブ
リードエアを燃料通路70に供給する。同時に過
給圧の空気は吸気通路63の上流端に開口する第
1の空気通路73および第1の開口75を介して
圧力室80に供給されてダイアフラム79の一面
に作用し、ダイアフラム79の他面には殻体78
に形成した通孔86を介して大気圧室90に導入
した大気圧が作用しているから、過給圧が上昇す
れば過給圧と大気圧との差圧によりダイアフラム
79はスプリング87の弾力に抗して第1図の右
方に押され、ダイアフラム79に一端を固着され
ている流路制御装置17の弁体83は右方に摺動
する。流路制御装置17は、圧力応動装置32の
圧力室80に大気圧が導入されているときのダイ
アフラムの位置においては外殻77の第2の開口
76には弁体83の杆状部が位置されていて開口
76と弁体83との間に形成される有効通路面積
を最大としているが、過給圧が上昇して弁体83
が図の右方の摺動すると、弁部82が次第に第2
の開口76に入りこんでくる。弁部82は軸方向
に自由端部に至るに従つて直径を大とする截頭円
錐形状に形成されているから、過給圧が上昇する
と逆比例的に第2の開口76と弁部82との間に
形成される有効通路面積を減少せしめる。即ちブ
リードエア通路の有効通路面積は、過給圧の上昇
に逆比例して減少せしめられ、燃料通路70に供
給するブリードエア量を過給圧の上昇に逆比例し
て減少せしめる。従つてメインノズル71から吸
気通路63に供給される燃料はブリードエア量の
減少分だけ増大することになり、過給機50から
吸気通路63に供給される空気重量が過給圧の上
昇に伴つて増大するに従つてメインノズル71か
ら吸気通路63に供給される燃料の量も比例的に
増大することとなるから、エンジンに供給される
混合気の空燃比(A/F)は、過給圧の上昇にか
かわらずほぼ一定に維持される。
そして本実施例においては、前記外殻77とダ
イアフラム79との間に形成された圧力室80が
ブリードエア通路の一部をなすとともに、圧力応
動装置32の圧力室を構成し、この圧力応動装置
32の外殻77に形成した第2の開口76は弁体
83と関連してブリードエア通路の最大有効通路
面積を定めるとともに流路制御装置17を構成し
ているので、ブリードエア通路、流路制御装置1
7および圧力応動装置32の構成を簡素にしてい
る。本実施例においては流路制御装置17の第2
の開口76は弁体83の弁部82との関連におい
てブリードエア通路を流れる空気流を計量制御す
るための通路断面積を定めるための固定部分に形
成された所定断面積の開口を形成する。
第2図は本考案の第2実施例の要部欠截側面図
である。図において気化器1の基体2に形成した
吸気通路3の側壁には大ベンチユリ4が形成さ
れ、該大ベンチユリ4の上流側の吸気通路3内に
は小ベンチユリ5が突設せしめられ、該小ベンチ
ユリ5の内部通路に開口するメインノズル6は前
記基体2に形成したフロート室7に燃料通路8を
介して連通されている。吸気通路3の下流側に回
動自在に配設されたスロツトル弁9はエアクリー
ナ(単にブロツクで示す)51および過給機50
を経て吸気通路3に供給される空気流の流速を制
御して、その流速に応じてメインノズル6から燃
料を吸気通路3内に供給せしめる。その他気化器
1の構成部分で直接本考案の作用と無関係の部分
は図示を省略してある。
エマルジヨンチユーブ10は小ベンチユリ5を
一体に形成したブロツク11に気密に支承されて
その下端の開口部を燃料通路8中に挿置されてお
り、後述するブリードエア通路の端部を形成す
る。
前記基体2の過給機50の吐出側への取付端に
近接した位置に、一端が吸気通路3に開口し他端
が基体2の外側面に植立された連結管12の内部
通路と連通する第1の空気通路13が形成され、
また基体2の前記エマルジヨンチユーブ10の上
端と対応する位置に一端を開口し、他端を基体2
の外側面に植立された連結管14の内部通路と連
通する第2の空気通路15が形成され、該第2の
空気通路15は、前記エマルジヨンチユーブ10
の上端部の外周に嵌装されかつ前記ブロツク11
と基体2との間に挟持されたパツキング16によ
りエマルジヨンチユーブ10と気密に連通せしめ
られる。
気化器基体2の外側面の適所に、円筒形の外殻
77と殻体78とを固着して、その内部に流路制
御装置17と圧力応動装置32を形成した組立体
を、前記外殻77により適当な手段で固着する。
流路制御装置17と圧力応動装置32は第1図に
示した第1実施例と同一の構造を備え、外殻77
に形成した第1の開口75および第2の開口76
を、それぞれ合成樹脂または金属により形成され
て内部通路を有する管状部材19,20により前
記連結管12,14に連通させ、圧力応動装置3
2の圧力室80を基体2の過給機50が吐出側へ
の取付端に近接した位置に開口する第1の空気通
路13に連通させ、流路制御装置17の第2の開
口79をエマルジヨンチユーブ10の上端と対応
する位置に開口する第2の空気通路15に連通さ
せる。
従つて気化器1の燃料通路8に挿置されたエマ
ルジヨンチユーブ10には、気化器基体2に形成
されて一端が吸気通路3の過給機50の吐出側連
結端の直下流位置に開口する第1の空気通路1
3、連結管12、管状部材19および外殻77に
形成した第1の開口75、第2の開口73ならび
に管状部材20、連結管14、第2の空気通路1
5を介して、過給機50の吐出側から吸気通路3
に供給する過給圧の空気が供給され、燃料通路8
内の燃料にエマルジヨンチユーブ10の下端部に
形成した通孔を通じて過給圧の空気を供給する。
前記第1の空気通路13よりエマルジヨンチユー
ブ10に至る空気通路をブリードエア通路とす
る。なお符号21はエマルジヨンチユーブ10に
形成した絞りである。
本実施例によれば、ブリードエアは第1の空気
通路13より第2の空気通路15に至るブリード
エア通路ならびにエマルジヨンチユーブ10によ
り燃料通路8に供給される。同時に過給圧の空気
は圧力応動装置32の圧力室80内においてダイ
アフラム79の一面に作用し、該ダイアフラム7
9の他面には大気圧室90の大気圧が作用してい
るので、ダイアフラム9は過給圧と大気圧との差
圧によりスプリグ87の弾力に抗して右方に押圧
され、ダイアフラム79に支持板84,85によ
り固着されている流路制御装置17の弁体83を
右方に摺動せしめる。流路制御装置17は、圧力
応動装置32の圧力室80内の圧力が大気圧のと
きのダイアフラム79および弁体83の位置にお
いて、該弁体83の杆状部または該弁体83の端
部に形成した円錐状の弁部82の最小直径部が第
2の開口76と対応しており、該開口76の流路
面積を最大とし、ブリードエア通路の有効通路面
積を最大の断面積とする位置にあるが、過給圧が
上昇して弁体83が右方に摺動せしめられると、
前記弁部82は過給圧の上昇に従つて第2の開口
76内を右方に移動し、ブリードエア通路の有効
通路面積を前記開口76と弁部82の截頭円錐形
外表面との間に形成される環状の断面積を次第に
減少させる。即ちブリードエア通路の有効通路面
積は、過給圧の上昇に逆比例して減少せしめら
れ、エマルジヨンチユーブ10から燃料通路8に
供給するブリードエア量を過給圧の上昇に逆比例
して減少せしめる。従つてメインノズル6から吸
気通路3に供給される燃料はブリードエア量の減
少分だけ増大することになり、過給機50から吸
気通路3に供給される空気重量が過給圧の上昇に
伴つて増大するに従つてメインノズル6から吸気
通路3に供給される燃料の量も比例的に増大する
こととなるから、エンジンに供給される混合気の
空燃比(A/F)は、過給圧の上昇にかかわらず
ほぼ一定に維持される。
(ヘ) 考案の作用および効果 本考案は、気化器のフロート室から燃料通路お
よびメインノズルを介して吸気通路に供給する燃
料を過給機の吐出する過給圧の空気と混合してエ
ンジンに供給すべくした気化器において、一端を
吸気通路における過給機の吐出側への取付端に近
接した位置に開口した第1の空気通路と、一端を
開口し他端をメインノズルに連通する燃料通路に
開口させた第2の空気通路とを圧力室により連結
させて、吸気通路よりブリードエアを燃料通路に
供給すべくしたブリードエア通路を設け、前記圧
力室内に前記第2の開口の中心軸に沿つた軸を有
する截頭円錐形の外表面を有する弁部を形成した
弁体を設け、前記弁部を前記第2の開口内に位置
させ、前記弁体の他端を、皿状の開口端を有する
外殻と皿状に形成した殻体の両者の開口端の縁部
に固着されて、外殻との間に圧力室を形成するダ
イアフラムに固着し、該ダイアフラムの移動とと
もに前記弁体を移動せしめることにより、燃料通
路に供給するブリードエアを供給する流路の有効
断面積を前記第2の開口と截頭円錐形の弁部外表
面とで可変とし、燃料に混合するブリードエアの
量を調整させることができる。
そして、前記外殻の開口端の縁部にダイアフラ
ムをその周縁部で気密に固着して前記外殻とダイ
アフラムとで囲まれる圧力室を形成し、この圧力
室を前記吸気通路における過給機の吐出部への取
位端に近接した位置に開口する第1の空気通路に
連通せしめて前記ダイアフラムの一面に過給圧を
作用せしめるようにし、前記ダイアフラムの他面
には大気圧を作用せしめ、前記弁体の他端を前記
ダイアフラムに連結して、ダイアフラムが過給圧
と大気圧との差圧により移動せしめるようにする
とともに、圧力室内の圧力が大気圧であるときの
ダイアフラムの位置において、前記弁部と第2の
開口とにより形成される流路面積は最大であり、
かつ圧力室内に吸気通路より導入された空気圧力
が上昇するに従つて前記截頭円錐形の外表面を有
する弁部と第2の開口とにより形成される流路面
積を減少するように構成したものであるから、前
記ブリードエア通路の第2の開口と弁部とにより
形成される流路面積は、圧力室に作用する過給機
の過給圧と大気圧との差圧に逆比例して減少せし
められ、従つて燃料に混合されるブリードエアの
量も前記差圧に逆比例して減少せしめられ、ブリ
ードエアの減少量だけ燃料が多く吸気通路に供給
される。
本考案においては、過給圧の上昇に従つてメイ
ンノズルより吸気通路に供給する燃料の量を増大
せしめるのに、第1の空気通路、圧力室、第2の
空気通路により形成されるブリードエア通路を介
して吸気通路より燃料通路中の燃料に混合するブ
リードエア量を減少せしめることより行つている
から、フロート室から燃料通路に供給する燃料の
流量を計量する機構の設計を変更する必要がな
く、かつ前記圧力室および大気圧室を形成する外
殻・殻体およびダイアフラムおよび弁体は、気化
器基体の外表面部または該基体の外部に配設で
き、ブリードエア通路も従来の気化器のブリード
エア通路に僅かの設計変更を行うのみであるか
ら、従来の気化器の燃料の流量を計量する機構お
よび燃料を吸気通路に供給する機構の基体設計を
全く変更することなく、過給圧の上昇に応じて吸
気通路に供給する燃料の量を増大する気化器を提
供することができる。
一方過給圧の上昇に伴つて吸気通路を経てエン
ジンに供給される吸入空気重量(g/sec)も増
大するが、メインノズルから吸気通路に供給され
る燃料の量も上述のようにブリードエアの減少量
だけ増量されるので、エンジンに供給される混合
気の空燃比(A/F)は過給開始前後を問わずほ
ぼ一定に維持される効果を奏する。
これを第3図に基いて説明する。第3図は横軸
に過給圧をとつて、重量であらわした吸入空気流
路(A)、第2の開口および弁部により形成される流
路面積(B)、ブリードエア流路(C)、燃料流路(D)およ
び空燃比(E)の変化を対比せしめて画いた図であ
る。
第3図に線Aに示すように、過給圧が上昇する
に従い、空気は圧縮されて重量であらわした吸入
空気流量(g/sec)は増大する。また本考案に
よれば過給圧の上昇を圧力室と大気圧との差圧に
より検出してこの差圧でダイアフラムを動かし、
截頭円錐形の外表面を有する弁部を第2の開口に
対して移動させるので、第2の開口と弁体の弁部
とにより形成される流路面積は線Bのように過給
圧の上昇とともに減少し、この流路面積の減少に
比例して燃料通路に供給されるブリードエア量
(g/sec)も線Cに示すように過給圧の上昇とと
もに減少し、かつメインノズルから吸気通路に供
給される燃料流量(g/sec)も線Dに示すよう
に過給圧の上昇とともに増大する。
上記のように線Aで示された吸入空気流量
(g/sec)が過給圧の上昇ととも増大する傾向
と、線Dで示された燃料流量(g/sec)が過給
圧の上昇とともに増大する傾向とが同一となるよ
うに第2の開口と関連する弁部の截頭円錐形の外
表面の形状を設定すると、線Aで示された吸入空
気と線Dで示された燃料とが混合されて形成され
る混合気の空燃比(A/F)は第3図の線Eで示
すように過給圧の上昇に無関係に一定とすること
ができる。
第4図には本考案の第2実施例の気化器を用い
た場合の空燃比特性(線Xで示す)と、前記第2
実施例から外殻、殻体、ダイアフラムおよび弁体
を取除き、ブリードエア通路をエアブリード管に
直結せしめた従来形式の気化器を用いた場合の空
燃比特性(線Yで示す)とを対比して示した。
従来形式の気化器においては気化器上流部の空
気圧がほぼ1気圧の付近においては、エンジンに
供給する混合気の空燃比は最適空燃比の範囲Z内
にあるが、過給圧が上昇して気化器上流部の空気
圧が上昇するに従つて燃料リーンの空燃比に変化
し、前記最適空燃比範囲Zから外れてしまうのに
対し、本考案による気化器においては、気化器上
流部の空気圧が上昇しても空燃比はほぼ一定に維
持され、最適空燃比範囲Z内にあつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例の要部欠截側面
図、第2図は本考案の第2実施例の断面図、第3
図は横軸に過給圧をとつて本考案の気化器による
吸入空気流量、流路面積、ブリードエア流量、燃
料流量および空燃比の変化を比較対照する説明
図、第4図は本考案の気化器および従来形式の気
化器の空燃比特性を対比した線図である。 なお図中、50は過給機、1,61は気化器、
3,63は吸気通路、6,71はメインノズル、
13,73は第1の空気通路、15,74は第2
の空気通路、75は第1の開口、76は第2の開
口、83は弁体、82はその弁部、77は外殻、
78は殻体、79はそのダイアフラム、80は圧
力室、90は大気圧室、をそれぞれ示すものであ
る。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 気化器基体に形成した吸気通路を過給機の吐出
    側に気密に連結すべくし、吸気通路中に開口せし
    めたメインノズルと前記基体に形成したフロート
    室とを燃料通路で連通せしめて、過給機の吐出側
    から吸気通路に供給される過給圧の空気とメイン
    ノズルから吸気通路に供給される燃料とをエンジ
    ンに供給すべくした気化器において、 皿状の開口端を有する外殻と皿状に形成した殻
    体とを両者の開口端の縁部にダイアフラムの周縁
    部を気密に挾着せしめて固定して、前記外殻とダ
    イアフラムで囲まれる圧力室と、前記殻体とダイ
    アフラムで囲まれて前記殻体に形成した通孔で外
    気に連通する大気圧室とを形成し、 前記吸気通路における過給機の吐出側への取付
    端に近接した位置に一端を開口せしめた第1の空
    気通路の他端を、前記外殻に形成して前記圧力室
    に開口せしめた第1の開口に連通させるととも
    に、前記燃料通路に一端を開口する第2の空気通
    路の他端を、前記外殻に形成して前記圧力室に所
    定の開口断面積で開口せしめた第2の開口に連通
    せしめて、前記吸気通路より前記第1および第2
    の空気通路ならびに圧力室を介して前記燃料通路
    にブリードエアを供給するブリードエア通路を形
    成し、一端に前記第2の開口の中心軸に沿つた軸
    を有する截頭円錐形の外表面を有する弁部を形成
    した弁体を、前記圧力室内においてその他端で前
    記ダイアフラムに固着し、前記弁体は前記第2の
    開口内に位置させて、前記圧力室内の圧力が大気
    圧のとき前記弁部と第2の開口とにより形成され
    る流路面積を最大とし、前記圧力室内に過給圧の
    空気が供給されるとき空気圧の増大に従つて前記
    流路面積を減少するように、前記第2の開口と関
    連せしめたことを特徴とする過給機付エンジン用
    気化器。
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JPS55160147A (en) * 1979-05-30 1980-12-12 Aisan Ind Co Ltd Feedback-controlled variable venturi type carburetor
JPS55164741A (en) * 1979-06-11 1980-12-22 Hitachi Ltd Feedback system for internal combustion engine with supercharger

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