JPH0297721A - 軸継手 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、軸継手に関し、特に偏心、偏角が可能な自在
軸継手に関する。

〔従来の技術〕

偏心あるいは偏角が可能な自在軸継手には、フック式自
在軸継手及びオルダム式軸継手等が知られている。

第６図は、従来のフック式自在軸継手の概略を示す分解
斜視図である。

このフック式自在軸継手は、連結すべき２つの軸１，２
の先端に二叉状のヨーク３，４をそれぞれ設け、この各
ヨーク３．４の先端間十字形リンク５の直行する２軸５
ａ、５ｂにより回り対偶を利用して連結するようにした
ものである。

第７図は、オルダム式軸継手の概略を示す分解斜視図で
ある。

このオルダム式軸継手は、連結される２つの軸６．７の
先端に溝付きのハブ８，９をそれぞれ設け、この各ハブ
８，９の溝８ａ、９ａと摺動する直交２軸（Ｘ軸、ｙ軸
）と平行なトルク伝達面工Ｏａ、１０ｂを有する四角盤
状のフローティングカムｌＯにより両ハブ８．９間を連
結して、両軸６．７間での相互のトルク伝達を可能にし
たものである。

〔考案が解決しようとする課題） 上述した従来のフック式自在軸継手では、その主要部品
はヨーク３．４と十字形リンク５の３点で済むが、ヨー
ク３，４間を十字形リンク５で連結した時、それぞれの
２軸５ａ、５ｂがヨーク３゜４の嵌合穴から抜は落ちな
いようにするには、抜は止めのための止めリング、ねじ
等の別部品が十字形リンク５の各軸数に応じて必要にな
り、実質的な構成部品が増大することになる。

また、ヨーク３．４と十字形リンク５の各軸５ａ、５ｂ
は回り対偶を利用して連結されているため、軸１．２の
偏角を比較的大きく（３５°程度）できるが、偏心はほ
とんど吸収できず、できても極少である。

また、従来のオルダム式軸継手においては、その主要部
品はハブ８，９とフローティングカム１０の３点で済む
が、軸６，７に平行な方向に何らの結合力が作用しない
ため、軸６，７が軸方向に移動すると、フローティング
カム１０によるハブ８．９間の結合が外れてしまう。従
って、軸方向の動きを拘束しようとすると、ハブ８，９
とフローティングカム１０との間をねし又はピン等によ
り結合しておかなければならず、これに伴い構成部品点
数が増大する問題がある。

また、オルダム式軸継手のハブ８，９とフローティング
カム１０は面対偶であるため、その偏心にはフック式自
在軸継手に比し格段に大きくできるが、偏角は１°程度
と極めて小さく、偏角の吸収を大きく取る軸継手には利
用できない問題があった。

本発明は、上述のような問題点を解決するためになされ
たもので、偏心及び偏角を大きくできると共に構成部品
点数を減少できる軸継手を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の軸継手は、一端に結合片を有し、この結合片が
その先端で開口する欠円穴を有する入力ヨークと、一端
に結合片を有し、この結合片がその先端で開口する欠円
穴を有する出力ヨークと、前記人力ヨーク及び出力ヨー
クの各結合片の欠円穴に係合する円筒曲面を円周方向に
異なる角度で有する結合駒とを備えてなるものである。

〔作　用］ 本発明においては、結合駒の各円筒曲面が入力ヨーク及
び出力ヨークの結合片の欠円穴に面対偶及び回り対偶で
結合されるから、入力及び出力ヨークに連結される軸間
の偏角及び偏心を大きく取ることが可能になり、かつ軸
継手を人、出力ヨークと結合駒の３部品のみで構成する
ことが可能になる。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する
。

第１図は、本発明による軸継手の一実施例を示す分解斜
視図である。

図において、大きな偏角及び偏心に対応できる自在軸継
手は、入力ヨーク２０、出力ヨーク２１及び両ヨーク２
０．２１間を結合する結合駒２２とから構成される。

前記入力ヨーク２０は、図示しない入力軸が連結される
ボス部２０１と、このボス部２０１の先端に、その直径
線上に一致して突設した結合片２０２を有し、結合片２
０２には結合駒２２が面対偶及び回り対偶で係合する円
形穴２０３が形成され、この穴２０３は結合片２０２の
先端で弦状に切り欠かれた欠円形状になっている。

前記出力ヨーク２１は、出力軸２３とスプライン連結さ
れるボス部２１１と、このボス部２１１の先端に、その
直径軸線上に一致して突設した結合片２１２とを有し、
結合片２１２には結合駒２２が面対偶及び回り対偶で係
合する円形穴２１３が形成され、この穴２１３は結合片
２１２の先端で弦状に切り欠かれた欠円形状になってい
る。

また、結合駒２２は、第２図（ａ）に示すように正面か
ら見た外形形状が正方形であり、かつ上面及び側面から
見た外形形状が第２図（ｂ）、（Ｃ）に示す如く同一の
円形である形状に成形されている。

即ち、第１図及び第２図（ａ）に示す如く直交するｘ、
ｙ軸を中心とする同一半径の円筒曲面２２１．２２２を
備え、円筒曲面２２１は人力ヨーク２０の結合片２０２
の欠円穴２０３に係合し、円筒曲面２２２は出力ヨーク
２１の結合片２１２の欠円穴２１３に係合することで両
ヨーク２０゜２１が偏角及び偏心可能に結合される。

第３図は、上記構成の軸継手を組み立てた状態の平面図
である。

上記のような本実施例の自在軸継手においては、第１図
からも明らかなように入力ヨーク２０と結合駒２２間は
ｙ軸を中心にしてその軸線回りに相対回動できると共に
、Ｘ軸方向に相対摺動可能になり、また、出力ヨーク２
１と結合駒２２間はｙ軸を中心にしてその軸線回りに相
対回動できると共に、ｙ軸方向に相対摺動することがで
きる。

従って、本実施例の軸継手にあっては、撓みやクリアラ
ンスを利用することなく偏角α（４５゜以上、第３図参
照）及びＸ及びｙ軸方向への偏心を大きく取ることがで
き、剛性、精度も高くできるほか、偏角及び偏心を大き
く要する軸継手に単一のもので有効に利用できることに
なる。また、人力ヨーク２０の結合片２０２及び出力ヨ
ーク２１の結合片２１２は結合駒２２の各円筒曲面２２
１．２２２にその中心よりオーバハングする結合構造に
なっているため、第１図に示すＺ軸方向の移動を拘束で
き、これに伴いＺ軸方向の移動を拘束するための結合部
品が全く不要になり、軸継手を人、出力ヨーク２０．２
１と結合駒２２の３点で構成できると共に、出力ヨーク
２１に対し出力軸２３の出入れを許したスプライン嵌合
にも対応できる。さらに、組立て、保守点検も容易にな
る。

また、結合駒２２は丸棒鋼材を所望長さに切断して、こ
れを切削加工により加工し得るため、その加工も容易で
、加工精度も向上できる。

第４図（ａ）〜（ｃ）は、本発明による結合駒２２の他
の実施例を示すものである。

この実施例において、上記第２図と異なる点は、円筒曲
面２２１の径を円筒曲面２２２の径より大きく　　（１
０％アップ）したものである。

第５図（ａ）、（ｂ）は、本発明による結合駒２２のさ
らに他の実施例を示すもので、上記実施例と異なる点は
、円筒曲面２２１の中心Ｘ軸と円筒曲面２・２２の中心
ｙ軸とが同一平面で直行せず、５％程度にずらしたもの
である。

なお、本発明においては、結合駒２２の各円筒曲面の各
中心軸は直角にある必要がない。

〔発明の効果〕

以上のように、本発明によれば、軸間を互いに連結する
入力ヨークと出力ヨーク間を２つの円筒曲面を有する結
合駒によって面対偶及び回り対偶可能に結合するよう構
成したものであるから、軸間の偏角及び偏心を大きく取
ることができると共に、軸継手を人、出力ヨークと結合
駒の３部品で構成できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による軸継手の一実施例を示す分解斜視
図である。 第２図（ａ）は第１実施例における結合駒の正面図、同
図（ｂ）はその平面図、同図（Ｃ）は側面図である。 第３図は本実施例における軸継手の組立て状態を示す平
面図である。 第４図（ａ）は本発明による結合駒の他の実施例を示す
正面図、同図（ｂ）はその平面図、同図（Ｃ）は側面図
である。 第５図（ａ）は本発明による結合駒のさらに他の実施例
を示す正面図、同図（ｂ）はその側面図である。 第６図は従来のフック式自在軸継手の分解斜視図である
。 第７図は従来のオルダム式軸継手の分解斜視図である。 〔主要な部分の符号の説明〕 ２０・・・入力コーク ２１・・・出力ヨーク ２２・・・結合駒 ２０１・・・ボス部 ２０２・・・結合片 ２０３・・・欠円穴 ２１１・・・ボス部 ２１２・・・結合片 ２１３・・・欠円穴 ２２１．２２２・・・円筒曲面。 第 図 トｙ軸 第 図 餉 図 １［ＪＯ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）一端に結合片を有し、この結合片がその先端で開
   口する欠円穴を有する入力ヨークと、一端に結合片を有
   し、この結合片がその先端で開口する欠円穴を有する出
   力ヨークと、前記入力ヨーク及び出力ヨークの各結合片
   の欠円穴に係合する円筒曲面を円周方向に異なる角度で
   有する結合駒とを備えてなる軸継手。