JPH0297683A - ステンレス鋼鏡面研摩材の着色前処理方法 - Google Patents
ステンレス鋼鏡面研摩材の着色前処理方法Info
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- JPH0297683A JPH0297683A JP24738488A JP24738488A JPH0297683A JP H0297683 A JPH0297683 A JP H0297683A JP 24738488 A JP24738488 A JP 24738488A JP 24738488 A JP24738488 A JP 24738488A JP H0297683 A JPH0297683 A JP H0297683A
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Landscapes
- Chemical Treatment Of Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、ステンレス鋼鏡面研摩材を着色するに際し、
鏡面研摩工程によって発生する僅かな表面状況の差に起
因する色むらを解消する着色前処理方法に関するもので
ある。
鏡面研摩工程によって発生する僅かな表面状況の差に起
因する色むらを解消する着色前処理方法に関するもので
ある。
従来の技術
近年、ステンレス鋼の着色に関する研究は急速に進歩し
ており、中でも時開48−11243号、時開49−2
1339号の着色方法は再現性もあり、また耐摩耗性も
備えており、この技術によって多くの着色ステンレス鋼
製品が製造されるようになっている。
ており、中でも時開48−11243号、時開49−2
1339号の着色方法は再現性もあり、また耐摩耗性も
備えており、この技術によって多くの着色ステンレス鋼
製品が製造されるようになっている。
発明が解決しようとする課題
しかし上記のステンレス鋼着色方法で着色処理を行った
場合、着色前のステンレス鋼の表面層の状態が僅かでも
異なれば、同一のステンレス鋼板内に於いても色差が生
じる。
場合、着色前のステンレス鋼の表面層の状態が僅かでも
異なれば、同一のステンレス鋼板内に於いても色差が生
じる。
特に、ステンレス鋼鏡面研摩材に於いては、研磨加工の
工程が多く、仕上げ後の表面層に非常に複雑な状態差が
生じ、その差が着色処理に於いて色差となり、色むらが
発生する。
工程が多く、仕上げ後の表面層に非常に複雑な状態差が
生じ、その差が着色処理に於いて色差となり、色むらが
発生する。
上記の問題を解決するために、着色する前に陽極電解を
行い、ステンレス鋼の表面層を均一にする事が試みられ
ている6例えば特公昭58−3040号が提案されてい
るが、この方法は電解電気量が多いため、これをステン
レス鋼鏡面研摩材に適用すると表面光沢を損ない1表面
の強面品質をイ氏下させるので、適切な前処理方法とは
言えない。
行い、ステンレス鋼の表面層を均一にする事が試みられ
ている6例えば特公昭58−3040号が提案されてい
るが、この方法は電解電気量が多いため、これをステン
レス鋼鏡面研摩材に適用すると表面光沢を損ない1表面
の強面品質をイ氏下させるので、適切な前処理方法とは
言えない。
また表面外観を維持しつつ陽極電解を行う・方法が特公
昭83−15349号、特開昭59−28574で提案
されているが、陽極電解の媒体に硝酸またはクロム酸の
水溶液を用いているために、電解電気量の多くが硝酸ま
たはクロム酸の電極近傍に於ける醸化還元反応に費やさ
れ電解効率が非常に悪く、そのためこの方法ではステン
レス鋼鏡面研摩材における色むらが解消されない。
昭83−15349号、特開昭59−28574で提案
されているが、陽極電解の媒体に硝酸またはクロム酸の
水溶液を用いているために、電解電気量の多くが硝酸ま
たはクロム酸の電極近傍に於ける醸化還元反応に費やさ
れ電解効率が非常に悪く、そのためこの方法ではステン
レス鋼鏡面研摩材における色むらが解消されない。
本発明は、ステンレス鋼鏡面研摩材の鏡面光沢を損なわ
ずに色むらを解消する効果的な着色前処理方法の提供を
目的とする。
ずに色むらを解消する効果的な着色前処理方法の提供を
目的とする。
課題を解決するための手段
本発明の前処理方法は、着色する前に、2〜30%の燐
酸単独水溶液、または2〜30%の燐酸に酸化剤として
硝酸又は六価のクロム酸の一種又は二種を添加した混合
水溶液の中で、電流密度5A/d+a2以下の条件で、
全電解電気量が単位面積当たり10C/d112以上1
20 C/dm2未満の範囲となる陽極電解処理を行い
、ステンレス鋼鏡面研摩材の表面酸化皮膜から表面変質
層に及ぶ範囲を溶解除去し、同時に、均一な醸化皮膜を
形成せしめるものである。
酸単独水溶液、または2〜30%の燐酸に酸化剤として
硝酸又は六価のクロム酸の一種又は二種を添加した混合
水溶液の中で、電流密度5A/d+a2以下の条件で、
全電解電気量が単位面積当たり10C/d112以上1
20 C/dm2未満の範囲となる陽極電解処理を行い
、ステンレス鋼鏡面研摩材の表面酸化皮膜から表面変質
層に及ぶ範囲を溶解除去し、同時に、均一な醸化皮膜を
形成せしめるものである。
作用
電解溶液としては、電解によって電気化学反応を受けに
くい燐酸単独水溶液、あるいは燐酸をベースに電解と同
時に均一な酸化皮膜を速やかに形成させるために酸化剤
として硝酸又は六価のクロム酸を含有させた混合酸水溶
液を用いてもよい。
くい燐酸単独水溶液、あるいは燐酸をベースに電解と同
時に均一な酸化皮膜を速やかに形成させるために酸化剤
として硝酸又は六価のクロム酸を含有させた混合酸水溶
液を用いてもよい。
燐酸の濃度については2%未満の低濃度では電解に高い
電圧を必要とするため、電流効果が悪く、又30%を越
える高濃度では燐酸の使用量が増大するにもかかわらず
電解効果がさほど増大せず不経済である。
電圧を必要とするため、電流効果が悪く、又30%を越
える高濃度では燐酸の使用量が増大するにもかかわらず
電解効果がさほど増大せず不経済である。
次に電流密度は5A/dm2を越えると表面層の均一な
溶解が行われず鏡面光沢が損なわれかつエッヂ、コーナ
一部に色むらを生じるため5A/dff12以下でなけ
ればならない。
溶解が行われず鏡面光沢が損なわれかつエッヂ、コーナ
一部に色むらを生じるため5A/dff12以下でなけ
ればならない。
また全電解電気量として単位面積当たり1200761
2以上になると溶解が地鉄にまで達し、鏡面光沢の劣化
が顕著になり、またIOC/dm2未満では表面層の充
分な溶解が行われない、従って全電解量10〜120C
/dra2の範囲に於いては良好な結果が得られる。
2以上になると溶解が地鉄にまで達し、鏡面光沢の劣化
が顕著になり、またIOC/dm2未満では表面層の充
分な溶解が行われない、従って全電解量10〜120C
/dra2の範囲に於いては良好な結果が得られる。
なお、本発明に於いて、電解溶液に酸化剤を添加する場
合、酸化剤の添加量は、硝酸はHNO3として0.5〜
15%、六価のクロム酸はCrO3として1〜25%と
するのが好ましい。
合、酸化剤の添加量は、硝酸はHNO3として0.5〜
15%、六価のクロム酸はCrO3として1〜25%と
するのが好ましい。
以上のような条件にて陽極電解処理を行うことにより、
着色むらの発生しないステンレス鋼鏡面研摩材を得るこ
とができる。
着色むらの発生しないステンレス鋼鏡面研摩材を得るこ
とができる。
実施例
供試材として5US304鏡面研摩材を使用し、第1表
に示す組成の前処理液と前処理条件とにより常温にて着
色前処理を行った後、CrO3250g/fL、H2S
O4500g/ lの混合水溶液75℃中で、着色処理
をおこなった。
に示す組成の前処理液と前処理条件とにより常温にて着
色前処理を行った後、CrO3250g/fL、H2S
O4500g/ lの混合水溶液75℃中で、着色処理
をおこなった。
未着色板の鏡面光沢度の測定はJISZ8741の規定
に準拠し、日本重色工業製VG−10を用いておこない
、着色後の色差測定はJISZ8722の規定に準拠し
、MI NoLTA色彩色差計CR−200bを用いて
行った。
に準拠し、日本重色工業製VG−10を用いておこない
、着色後の色差測定はJISZ8722の規定に準拠し
、MI NoLTA色彩色差計CR−200bを用いて
行った。
以上の実施例から本発明方法を用いれば、着色前鏡面光
沢度が1020以上で、かつ着色後の色差が同−板内で
0.5以下となるステンレス鋼鏡面研摩材を得ることが
できる。
沢度が1020以上で、かつ着色後の色差が同−板内で
0.5以下となるステンレス鋼鏡面研摩材を得ることが
できる。
(以下余白)
発明の効果
本発明を利用すれば、ステンレス鋼鏡面研摩材に、その
鏡面品質を損なうことなく、均一な着色を行う事が可能
となる。また、この前処理は電解液として燐酸を用いて
いるため、その取り扱いの際、他の酸に比べ人体への危
険性も少なく、かつ電解効果も大きい。
鏡面品質を損なうことなく、均一な着色を行う事が可能
となる。また、この前処理は電解液として燐酸を用いて
いるため、その取り扱いの際、他の酸に比べ人体への危
険性も少なく、かつ電解効果も大きい。
代理人弁理士 井 上 雅 生
Claims (1)
- ステンレス鋼鏡面研摩材の着色に際して着色処理する
前に、2〜30%の燐酸単独水溶液、又は2〜30%の
燐酸水溶液中に酸化剤として硝酸及び六価のクロム酸の
うち一種又は二種を添加した混合水溶液の中で、電流密
度5A/dm^2以下、全電解電気量が単位面積当たり
10C/dm^2以上120C/dm^2未満の範囲内
となる陽極電解処理を行うことを特徴とするステンレス
鋼鏡面研摩材の着色前処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24738488A JPH0297683A (ja) | 1988-10-03 | 1988-10-03 | ステンレス鋼鏡面研摩材の着色前処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24738488A JPH0297683A (ja) | 1988-10-03 | 1988-10-03 | ステンレス鋼鏡面研摩材の着色前処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0297683A true JPH0297683A (ja) | 1990-04-10 |
Family
ID=17162630
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24738488A Pending JPH0297683A (ja) | 1988-10-03 | 1988-10-03 | ステンレス鋼鏡面研摩材の着色前処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0297683A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2739106A1 (fr) * | 1995-09-27 | 1997-03-28 | Commissariat Energie Atomique | Electrolyte pour l'electropolissage, procede d'electropolissage d'un acier inoxydable ou d'un alliage de nickel mettant en oeuvre cet electrolyte, et son application a la decontamination |
-
1988
- 1988-10-03 JP JP24738488A patent/JPH0297683A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2739106A1 (fr) * | 1995-09-27 | 1997-03-28 | Commissariat Energie Atomique | Electrolyte pour l'electropolissage, procede d'electropolissage d'un acier inoxydable ou d'un alliage de nickel mettant en oeuvre cet electrolyte, et son application a la decontamination |
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