JPH0292450A

JPH0292450A - 成形品から型を除去する方法および誘導加熱式型除去装置

Info

Publication number: JPH0292450A
Application number: JP24436288A
Authority: JP
Inventors: Masahiko Ushijima; 正彦牛島
Original assignee: Nok Corp
Current assignee: Nok Corp
Priority date: 1988-09-30
Filing date: 1988-09-30
Publication date: 1990-04-03

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は１．型を溶融して成形品から除去する方法およ
び該除去のために使用する型除去装置に関する。

〔従来の技術〕

従来、中空体、たとえばエンジンのマニホールド等は、
砂を固めた中子を用いてアルミダイカストにより成形し
、その後φ子砂を取り除いて成形品を得る方法や、成形
材料よりも低融点の物質で製作した中子を用いて成形し
、その後中子の融点よりも高温でかつ成形品の融点より
も低温に保たれた熱媒体中に、中子（型）と成形品との
一体物を投入することによって中子を溶融除去し、成形
品を得るといった方法で製作されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、前者の、砂を固めた中子を用いる方法で
は、成形品の内面に、中子砂による微小凹凸が無数に形
成されることから、とくに成形品がマニホールドである
場合、該マニホールド内を流れるガスの摩擦抵抗が大き
くなってしまい、エンジン出力の向上を阻害する一因と
なっていた。

また、後者の、成形品と中子の融点の差を利用した方法
では、成形品が熱媒体の付着により汚れたり、熱媒体か
らの伝熱によって中子を溶融するのに長い時間を要する
ため、大量に処理するには装置が大量りになるといった
問題があった。

そこで本発明は１以上の問題に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、成形品の品質の向上および製
作の容易化を図ることにある。

〔課題を解決するための手段〕

すなわち本発明の第１請求項に係る成形品から型を除去
する方法は、低融点の導電体からなる型と非導電体から
なる成形品が一体に合接した処理対象物を、交流を印加
したコイル内で型のみを誘導加熱して溶融除去すること
を特徴とするものである。

また、本発明の第２請求項に係る誘導加熱大型除去装置
は、非導電体からなり厚さ方向へ流体が通過可能な移送
用ベルトと、該ベルトによる移送経路の下側に設けられ
非導電体からなる樋状部材と、前記移送経路および樋状
部材の外側を囲み交流電源に接続されるコイルとを備え
てなることを特徴とするものである。

〔作　用〕

本発明の第１請求項による方法は１Ｍ誘導加熱利用した
もので、コイルに交流電流を流して磁界を変化させ、こ
のコイル内に型と成形品との一体物である処理対象物を
位置させると、低融点の導電体からなる型は、磁界の変
化に伴なって渦電流により誘導加熱される。一方、非導
電体からなる成形品には上記誘導加熱作用が起こらない
ため、型をその融点以上に誘導加熱して溶融させ、成形
品を残すことができる。

本発明の第２請求項による型除去装置は、上記方法によ
り型を除去し成形品を取り出すためのもので、移送用ベ
ルト上に型と成形品からなる処理対象物を載置し、コイ
ルによる交番磁界中を移送する。移送される間に、導電
体からなる型のみが誘導加熱により融解して成形品から
脱落流出し、ベルトを通過してその下側に設けられた樋
状部材に収容される。成形品はそのまま移送用ベルトに
よってコイルの外側へ送られて取り出される。

〔実　施　例〕

以下１本発明を、図示の実施例に基いて説明する。

（１）は駆動側ドラム（２）と従動側ドラム（３）に巻
架され、上面における進行方向に向かって上方へ傾斜し
て設けられた移送用無端ベルトである。

このベルト（１）は非導電体からなり、下方へ流体が通
過できるように網目状となっている。（５）はベル）　
（１）による移送経路（４）の下側にベルト（１）とほ
ぼ平行に設けられ、非導電体からなる樋状部材である。

樋状部材（５）の、前記進行方向と反対側の端部、すな
わち低位側の端部には１図示しない回収部と連通ずる回
収孔（６）が設けられている。（７）は移送経路（４）
と樋状部材（５）の周囲を囲むように設けられた導電体
のコイルで１図示しない交流電源に接続される。コイル
（７）には冷却水流路（８）が貫設されている。（９）
は低融点の金属導電体からなる中子（１０）と、この中
子（１０）を用いて成形した合成樹脂材からなる成形品
（ｌりが一体状となっている処理対象物である。中子（
１０）を構成する導電体としては、たとえば５ｎ−Ｚｎ
合金（融点１９８℃）あるいは５ｏ−Ｂｉ合金（融点１
８３℃）等が適している。

処理対象物（３）の線型処理を行なうには、該処理対象
物（９）を、ベル）　（１）の上面に載置して移送経路
（４）に沿って移送する。コイル（７）には交流電流が
流れており、したがって該コイル（７）によって形成さ
れる磁界は常に変化している。コイル（７）の内側を経
由する移送経路（０を進行する処理対象物（８）のうち
、低融点の導電体からなる中子（ｌＯ）には、上記磁界
変化によって渦電流が流れ、この電流に対する抵抗によ
り発熱してやがて融点に達し、すなわち誘導加熱されて
融解する。

一方、成形品（１１）、ベルト（１）および樋状部材（
５）は非導電体からなるため、上記誘導加熱は起こらな
い、また、コイル（７）は交流電流を流すことによって
発熱するが、この熱は冷却水流路（８）に供給される冷
却水によって除去される。

上記のように、コイル（７）内を移動する間に中子（１
０）は溶融して液状となり、成形品（１１）から脱落す
るため、移送経路（４）の進行方向端部からは成形品（
１１）のみが取り出されることとなる。ｄＬ形品（１り
から脱落した中子（ｌＯ）の溶融物は、ベルト（１）の
網目を通過して樋状部材（５）上に落下し。

この樋状部材（５）の低位側へ流れ１回収孔（８）から
回収される。

以上１本実施例によると、処理対象物（９）を連続して
コイル（７）内へ移送し、型除去が行なえるため、装置
の大型化を招くことなく大量の処理が可能である。また
、溶融物をコイル（７）内に配した樋状部材（５）で受
けるようにしたため、導電体である溶融物の付着によっ
てコイル（７）が損傷するようなことがない、そして、
導電体からなる中子（ｌＯ）を誘導加熱によって溶融除
去する方式であるため、中子砂を用いた場合と異なり成
形品（１１）の表面を滑らかに形成することができ、エ
ンジンのマニホールドの製造等に適している。

なお、本発明において、処理対象物（９）は図示の形状
に限られるものでない′ことは勿論であり、ベルト（１
）による移送経路（４）は、必ずしも傾斜させなくても
よい、また、ベルト（１）は網目状に限らず、たとえば
複数本の紐状の輪を並列させたもの等、成形品（１１）
から脱落流出した溶融物が通過可能であればよい。

〔発明の効果〕

以上の説明で明らかなように１本発明方法は、磁界の変
化によって導電体は誘導加熱されるが非導電体は加熱さ
れないことを利用して、成形品と除去対象である型との
一体物から型のみを溶融除去して成形品を取り山すよう
にしたもので、砂型を用いないため製品の品質を向上さ
せることができ、型除去作業も容易であるといった効果
を奏する。

そして本発明装置によると、上記効果のほか。

処理対象物をベルト上に載置するだけで、ベルトにより
コイル内を移送される間に、上記誘導加熱により型が融
解流出し、ベルトから樋状部材を経由して除去・回収さ
れるため、処理を連続的に、大量に行なうことができ、
安価な製品が得られるといった効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は、本発明の一実施例を示す概略構成説明図である
。（３）従動側ドラム（５）樋状部材（８）冷却水流路（１１）成形品（４）移送経路（８）回収孔　　（７）（８）処理対象物コイル（ｌＯ）中子特許出願エヌオーケー株式会社（１）ベルト　　（２）駆動側ドラム手続補正書（自発）平成１年１１月＋７日１、事件の表示昭和６３年特許願第２４４３６２号２、発明の名称成形品から型を除去する方法および誘導加熱成型除去装置３、補正をする者事件との関係特許出願人４、代理住人所〒　１０５東京都港区西新橋２丁目８番４号明細書第７頁第１２行の「（融点１９９℃）」を削除し
ます。

Claims

【特許請求の範囲】１、低融点の導電体からなる型と非導電体からなる成形
品が一体に合接した処理対象物を、交流を印加したコイ
ル内で型のみを誘導加熱して溶融除去することを特徴と
する成形品から型を除去する方法。２、非導電体からなり厚さ方向へ流体が通過可能な移送
用ベルトと、該ベルトによる移送経路の下側に設けられ
非導電体からなる樋状部材と、前記移送経路および樋状
部材の外側を囲み交流電源に接続されるコイルとを備え
てなることを特徴とする誘導加熱式型除去装置。