JPH028780B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は米国特許第3178075号に開示された流
動しうる製品を放出する圧力容器の改良に関す
る。

従来の圧力容器に関する共通の問題は、多くの
場合製品を押出す圧力の消失が早すぎるため容器
内の全内容物を放出させることが困難な点であ
る。この問題はしばしば容器の使用者を困惑させ
る上に製品を無駄に消費する結果を来たす。

本発明は上記の問題を充分にして継続した圧力
を供給することにより克服しようとするものであ
る。すなわちあらかじめ決められた最高と最低の
圧力レベル限度を超えることなく、加圧中容器か
らその内容物を適切かつ満足に排出する圧力を供
給するものである。

本発明の目的は、経済的に製作でき、商業的に
は他の競争しうる価格で販売できるように改良さ
れた圧力容器を供給するにある。ここに記述する
のは種々の圧力容器の設計と形状ならびに容器か
ら排出される種々の物質と製品とも関連して使用
しうるような容器についてである。

さらには、容器に内蔵されるバツグを仕切り手
段を介して複数のチヤンバに区画し、第１のチヤ
ンバの膨脹に応じて仕切り手段が破壊されてチヤ
ンバ相互が連通することで各チヤンバ内の化学的
手段が順次反応し、これに伴つてバツグの全体が
次第に膨脹し得るようにしてある容器の提供を目
的としているものである。

本発明の圧力容器は、放出されるべき流動性の
製品を内蔵し、且つ出口手段および閉鎖手段を有
し、該出口手段および閉鎖手段を介して製品が放
出される圧力容器において、放出用の出口手段を
介して製品を圧送するための手段を備え、該製品
を圧送するための手段は、第１のチヤンバと第２
のチヤンバとを区画する手段と、該第１のチヤン
バ及び第２のチヤンバの中で圧力を発生させる手
段と、前記第１のチヤンバ及び第２のチヤンバの
中で順次圧力を発生するようにせしめる手段とを
備え、前記第１のチヤンバは可撓性のあるバツグ
により形成され、該可撓性のあるバツグは第２の
チヤンバの内側に位置しており、該第２のチヤン
バは可撓性のある大きなバツグで形成されてい
る。

ここで、第１のチヤンバ及び第２のチヤンバの
中で圧力を発生させる前記手段によれば、先ず第
１のチヤンバ内で圧力が発生し、次いで第２のチ
ヤンバ内で圧力が発生する。

そして、第１のチヤンバを構成するバツグは、
第２のチヤンバを構成するバツグに内蔵されてい
る。

また、本発明の圧力容器によれば、放出される
べき流動性の製品を内蔵し、且つ出口手段および
閉鎖手段を有し、該出口手段および閉鎖手段を介
して製品が放出される圧力容器において、放出用
の出口手段を介して製品を圧送するための手段を
備え、該製品を圧送するための手段は、該容器の
内部に位置している密封バツグと、該バツグ内に
あつて該バツグを複数の区画に分割している破壊
可能な仕切り手段とを備え、複数の区画のうちの
一つの区画内に第１の化学的手段を設け、該第１
の化学的手段は前記一つの区画内の圧力を上昇し
該一つの区画を膨脹して前記出口手段が開放した
時に該出口手段を介して内容物の一部を容器外に
圧送するように配置されており、前記一つの区画
とは別の区画に第２の化学的手段を設け、該第２
の化学的手段は隣接する前記一つの区画別の区画
とが相互に連通する時に前記第１の化学的手段の
一部と反応してガスを更に発生し且つ圧力を更に
上昇せしめるように配置されており、前記仕切り
手段は前記一つの区画内の圧力が十分な場合に破
壊可能であつて前記一つの区画と別の区画とを相
互に連通して前記別の区画内のガス圧力を更に上
昇させて内容物を放出するように構成されてい
る。

ここで、化学的手段とは、化学反応によつてガ
スを発生するような各種物質を意味している。そ
して、第１の化学的手段として前記一つの区画内
に設けられているものは、例えば、水、無水クエ
ン酸、重炭酸ナトリウムが好ましい。また、第２
の化学的手段として前記別の区画内に設けられて
いるものは、例えば、重炭酸ナトリウムが好まし
い。

さらに、本発明の圧力容器は、放出されるべき
流動性の製品を内蔵し、且つ出口手段および閉鎖
手段を有し、該出口手段および閉鎖手段を介して
製品が放出される圧力容器において、放出用の出
口手段を介して製品を圧送するための手段を備
え、該製品を圧送するための手段は、第１のチヤ
ンバと第２のチヤンバとを区画する手段と、該第
１のチヤンバ及び第２のチヤンバの中で圧力を発
生させる手段と、前記第１のチヤンバ及び第２の
チヤンバの中で順次圧力を発生するようにせしめ
る手段とを備え、前記第１のチヤンバと第２のチ
ヤンバとを区画する手段はバツグ状包囲体と該バ
ツグ状包囲体内で前記で第１のチヤンバと第２の
チヤンバとに分離する仕切りとを含み、放出され
るべき製品は容器内で前記包囲体の周囲部分に位
置している。

この場合、必ずしもバツグ（バツグ状包囲体）
を２つ以上設ける必要はなく、単一のバツグの内
部に破壊可能な壁（仕切り）を配置すれば良い。

以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。

第１図の実施例はキヤツプすなわち頂壁１４と
底壁１２を有する円筒形容器１０からなる。キヤ
ツプ１４はねじ付頚部１５を有し、そのねじ付頚
部１５は内方に突出するフランジ１７，２９を有
した、またその中心には軸方向ボア２０を有する
弁座１８を有している。中心開口２３を有するカ
バー２１は頚部１５にねじで係合する。開口２
３、フランジ１７，２９および弁座１８により限
定されるボア２０内に取付けられるのは、フラン
ジ１７，１９と協同するばね２４により男性的に
装着される弁１６である。弁１６は心棒２２を有
しその下端に開口１９がある。心棒２２は弁座１
８のボア２０を通つて上方に突出し、握りすなわ
ちアクチユエータ２８に固定される。この握りは
側方ダクト３０と中央ダクト３２を有する。側方
ダクト３０は握り２８の外側から中央ダクト３２
に伸び、ボア２０と中心が一致するダクト２６に
つながる。キヤツプ１４の弁座１８に連結するの
は、放出される流動材料Ｐを収める容器の出口部
分に伸びる多孔侵漬管３４である。ボア２０は握
り２８が押し下げられるとき開口１９によつて管
３４に連通する。侵漬管３４は種々の寸法形状を
持ちうるし、また多孔にもなしうる。

容器から内容物すなわち製品Ｐを押し出す力
は、容器内に収められる復路すなわちバツグ状包
囲体４０によつて形成されるシールされた膨脹自
在なチヤンバにより発生する。バツグ４０はその
弾性的性質によるか、又は第１図に示した押し潰
しもしくは収縮した状態からバツグを広げること
により、そのいずれかで膨脹自在にする。またバ
ツグ４０は膨脹させたとき容器の内壁に平行に並
ぶように適当なサイズと形状に製作する。

容器の側方にそつて位置するのは一本またはそ
れ以上のサイホンすなわち案内管３８で、これは
種々の寸法と形状をもつことができ、また多孔に
製作できる。案内管３８は、容器の幅一杯にわた
つてバツグ４０の膨脹させることにより、製品Ｐ
が封鎖されるのを防止する。これについては後述
する。サイホンの働きは容器壁の内面に形成され
る一つまたはそれ以上の隆起かまたはグルーブに
より発揮される。これらの隆起またはグルーブは
容器の底壁と頂壁間に伸びて内容物が容器内で自
由に移動することを許容し、バツグがふくらんで
も容器出口、すなわち弁１６に製品Ｐが確実に流
れるようにする。

第１図の実施例では、市販の473ml（16オンス）
サイズのエヤゾールタイプの容器の使用と、その
容量の15％が上部スペースであると仮定し、バツ
グ４０の内容物中の発生ガスの溶解度を考慮すれ
ば、前記バツグ４０はチヤンバＡ―１、Ａ―２、
Ａ―３およびＡ―４を形成する３つの仕切りＳ―
１、Ｓ―２およびＳ―３を有する。本発明の一形
式では、底部のチヤンバＡ―１はａ図ではＷで示
したＷ液量オンス（29.57ml）、ｂ適量のクエン酸
およびｃ適量の重炭酸ナトリウムを含有する。遅
延プロセスを使用することによつて、これらの物
質は容器が完全に組立られシールされるまで、化
学的にガスを発生する反応を阻止される。チヤン
バＡ―２は無水クエン酸Ｃ―2gmを含有し、チヤ
ンバＡ―３は無水クエン酸Ｃ―3gmを含有し、チ
ヤンバＡ―４は無水クエン酸Ｃ―4gmを含有す
る。製品Ｐは例えば室温（約25℃）で放出される
サラダ油とすることができる。

容器が完全に組立てられてシールされた後、化
学反応を遅らせるためあらかじめ決められた時間
の経過後、チヤンバＡ―１内に化学反応が生じこ
れにより発生した二酸化炭素はバツグをふくらま
せ、弁１６が開いた位置にあるとき製品Ｐを容器
の外に押出して放出する。あらかじめ決められた
量の生成物Ｐが放出されたとき、チヤンバＡ―１
には充分膨脹する余地があり、その計画膨脹量、
たとえば約26％容器容量に達する。さらにそれ以
上の製品Ｐが放出され、引続きバツグ４０が膨脹
するのに前記より大きな空間が利用できるように
なると、仕切りＳ―１は開きすなわち分離して、
チヤンバＡ―１から出るガスはチヤンバＡ―２に
流入する。チヤンバＡ―２中の化学試薬が役立つ
ことにより、チヤンバＡ―１に始めあつた内容物
の一部と反応して前よりも多くのガスを発生す
る。チヤンバＡ―１とＡ―２が繋ることによつて
バツグ４０はその計画膨脹量たとえば約46％の容
器容量に達することができる。そのとき充分な量
の製品Ｐが放出される。第２図では、バツグ４０
は一部ふくらまされて仕切りＳ―１は開き、すな
わち分離してチヤンバＡ―１とチヤンバＡ―２と
が連通していることを示している。

仕切りＳ―１、Ｓ―２およびＳ―３は一時にひ
とつづつ開き、その間バツグは漸次膨脹するがバ
ツグの密封された側はもとのままである。それは
仕切り室よりも大きな圧力に耐えるように製作さ
れているからである。仕切り室は所望の目的によ
つて種々のやり方で種々の予定圧力で開くように
製作することができる。種々の分離できる粘着
剤、熱封プラスチツクまたは他の手段がこの目的
用の仕切り室を製作するのに使用できる。前述の
容器中の化学薬品の量は製品Ｐに対して連続した
最大と最小圧力を定めるものである。（この特別
の場合一例をあげると約4.9Kg／cm²（70PSig）か
ら2.8Kg／cm²（40PSig）。しかしこのデータは温度
が変るにつれて変る。二酸化炭素の水への容解度
は温度と圧力および存在する溶媒の量によつて変
化する。

第３図の変形例では第１図に示したと同様な弁
１６、握り２８、およびサイホン３８をもつた容
器１０が示されており、バツグ１４０の上部１の
内面は不活性の結合剤で裏ばりされてバツグのこ
の上部内には化学試薬の混合物がある。バツグ１
４０の他部すなわち下部Ｃは液体媒質を包含す
る。これらの化学試薬は液体媒質の存在の下で一
緒に反応する能力がありガスを放出する。遅延プ
ロセスによつて、容器が完全に組立てられてシー
ルされるまで、化学試薬は反応を阻止される。完
全に組立てられると、ガスはバツグの内側に発生
して圧力を生じ弁が開いた位置にあるとき製品の
放出を容易にする。放出された製品により生じた
容器内のスベースは利用できることになり膨脹し
たバツグによつて占められる。バツグを膨脹させ
る過程において、バツグの粘着内面はたがいに押
されて離れ、新鮮な量の化学試薬があらわれて反
応し前よりも多くのガスを発生する。その結果、
容器から出る全製品を所望のパターンで容易に放
出するに充分な連続した圧力が常に存在すること
になる。これは、事実多数チヤンバ所持バツグの
もう１つの形式であり、かつ機能である。バツグ
は不活性粘着剤、熱封手段またはその他の適当な
手段によつてその内面を粘着により区画される。
第１図の実施例におけるように、第２図実施例に
おけるバツグのサイズと柔軟性は次に述べる通り
である。すなわち容器の内容物が完全に放出され
た後はバツグは完全に容器の内壁に並ぶ。

第４図にしめす実施例はバツグ４０内の製品Ｐ
を示し、その内容物を１６の入口部に放出してい
る。弁１６は次のようにバツグ４０の開口端に連
結される。すなわち弁は締切りとして働き、パツ
ケージが静止位置にあるとき製品Ｐは弁から外に
流出するやり方である。浸漬管３４は適当な形
状、寸法、および孔を有し、弁座１８に接続さ
れ、これからバツグ４０の対向端に向つて伸び
る。第１図の実施例ではボア２０は握り２８が押
し下げられるとき開口１９によつて浸漬管３４と
連通している。バツグ４０が一杯になると、バツ
グは容器１０の内面にそつてこれに密接した関係
を保つて伸びて、バツグの中間周縁部分が容器の
中間周縁面とＢで密封係合する。このようにして
２つの分離チヤンバＴとＬはバツグと容器間の周
縁シールＢの両側の容器側壁とバツグ４０間に形
成される。周縁シールＢは前もつてきめられた圧
力によつて破壊できる適当な粘着剤またはその他
の手段によつて製作することができる。本実施例
にあらわれるチヤンバＬはある量の水、クエン酸
および重炭酸ナトリウムを含有することができる
が、これらは遅延プロセスによつてパツケージが
完全に組立てられシールされるまで反応を阻止さ
れる。チヤンバＴはある量の重炭酸ナトリウムを
適当な形にして含有することができる。チヤンバ
ＴとＬ内のこれらの物質はシールＢによつて最初
にたがいに他から封鎖される。

容器を組立てシール後、遅延プロセスのおわり
に、チヤンバＬ中の化学薬品は反応して二酸化炭
素ガスを発生する。このガスは弁を開くとき所望
のパターンで製品Ｐを容器外に放出するためバツ
ク４０の壁を押す。製品の放出により、圧力を受
けていたバツグ４０は内方につぶれて必然的にシ
ールＢを破壊する。これによりチヤンバＴとＬは
連通し、その中の化学薬品は反応して容器中に前
より多くのガスを発生してバツグ４０の外部に放
出する。よつて容器の内側に本来保持されるガス
の発生と使用化学試薬の前もつて決められた量と
により、製品を所望のパターンで容器の外に放出
するに充分な圧力が壁に対し常に得られる。

圧力に敏感な不活性粘着剤Ｂは予定した圧力を
うけると破壊し易いか、または分離し易い均等な
密封手段によつて置きかえることもできる。

第４図に示した実施例の変形（図示せず）とし
て、バツグ４０の上部壁を取り去つて、バツグ４
０の上端はキヤツプ１４に直接接続するか、また
は第４図に示すように弁集合体に接続する代りに
容器本体の内部上端に接続することもできる。図
示してないが、任意の他の適当な弁配置はここに
開示した他の実施例同様に第４図の実施例に関連
して使用することができる。

第５図の実施例は、ここに記載する実施例のい
ずれにも関連して使用しうる新規な出口を示す。
適当な寸法と形状を有するグループ１３８が容器
の内面に形成されて、第１図の実施例に示したサ
イホン３８の代りになり、その機能を果す。容器
１１０にはまず最初に頭部スペースを除いてマヨ
ネーズのような製品を底１１４の上のスペースに
みたす。底１１４には容器の内側に置かれる適当
な材料、サイズおよび形状をもつた柔軟なバツグ
１４０を取付けてある。バツグ１４０の外部ゾー
ンＯは適当な圧力（例えば3.5Kg／cm²（50Psig））
の下にある要素Ｃ―１を充填する。

バツグ１４０はその自由端に近い所が管１４２
として伸び、容器本体１１０の縁と容器底部１１
４の縁間でその下方開口端において適当に取付け
固定される。バツグ１４０がその自由端に近い所
で管１４２として伸びるとき、使用する他の適当
な取付方法は、バツグの下の開口部を容器本体１
１０の内側壁に取付けることである。バツグを容
器に取付ける他の適当な手段もまた可能である。

第３図の実施例と同様に、バツグ１４０の上部
の内面は不活性結合剤で裏ばりされて、バツグの
この上部の中には化学試薬の混合物が入つてい
る。バツグ１４０の下方部は液体媒質が入つて
る。これらの化学試薬は反応媒質の存在の下で共
に反応しガスを放出することができる。遅延プロ
セスを使用することによつてパツケージが組立て
られシールされるまで化学試薬は反応を阻止され
る。バツグのくぼみ内のゾーン“Ｉ”に置かれる
材料Ｃはゾーン“Ｏ”に置かれる要素Ｃ―１と共
に無水クエン酸、無水重炭酸ナトリウム、不活性
粘着剤、水および圧縮ガスからなる。ゾーンＬ内
の材料Ｃが混合されてたとえば粘着剤と重炭酸ナ
トリウムを含むときは、ゾーンＯ内の要素Ｃ―１
は上述の材料のうちの残り、すなわちクエン酸、
水および圧縮ガスから構成される。他方Ｃが粘着
剤、無水重炭酸ナトリウムおよび無水クエン酸で
混合されれば、要素Ｃ―１は水と圧縮ガスだけで
構成される。同じ理由でゾーンＬ中の材料Ｃが外
側ゾーンＯ中の不活性の粘着剤、重炭酸ナトリウ
ム、および無水クエン酸および水で混合される
と、要素Ｃ―１は単に圧縮ガスだけでよく、これ
は適当な手段でバツグ１４０のゾーンＯに入れる
ことができる。遅延プロセスを使用することによ
つて、パツケージが組立てられシールされるまで
は化学反応は阻止される。

第５図に示される最初の状態では、バツグ１４
０はゾーンＯから始まりゾーンＩまで継続して膨
脹することができ、その結果新鮮な化学試薬が現
れて反応し前よりも多くのガスを発生する。この
ガスが容器内の圧力を所望の最大と最小レベルに
維持する。このガス発生は弁が開くとき製品Ｐを
容器外に放出する継続した圧力を製品Ｐに与え
る。全部の内容物が容器から放出された後は、バ
ツグは第１図と第３図の実施例にすように容器の
内面に完全に平行に並ぶ。

第５図に示す装置がさらに有用であるのは、加
圧下で組立てることができる一方、要素Ｃ―１を
バツグ１４０に導入し、そのあと容器側壁の缶底
１１４を縫い合せることにより閉じることができ
る点である。このようにバツグが若干のトラツブ
された大気を含有する場合、つぶれたバツグを一
時的に保持するのに圧力が役立ち、また恒久的な
底１１４が容器に固定されるまで圧力が一時的な
底としての役をする。要素Ｃ―１をバツグ１４０
に導入するのは、他の手段たとえば後で機械的に
塞ぐことのできる容器の側面にある弁または開口
（図示せず）によつてＣ―１をバツグにおしこむ
手段により都合よく遂行することができる。

バツグ１４０は適当に管１４２に終り、その開
口端を容器本体１１０の縁と弁１６の取付け側以
外の容器側の縁との間に取付け固定する。他の変
形（図示せず）では、バツグ１４０の開口端は弁
入口まわりか、または機械的に栓をすることので
きる開口まわりに固定することができる。

前もつてきめられた時間遅らせるために使用し
うる遅延プロセスの中で、重炭酸ナトリウムとク
エン酸と水溶液媒質の化学反応のような反応また
は任意の他の組合せは以下にあげられるものであ
る。

(1) 化学試薬の表面を液体媒質内で徐々に溶解ま
たは破壊し易いゼラチン、シエラツクまたは他
の物質のような不活性材料で被覆すること、こ
のプロセスは化学試薬がたがいに接触しない限
り化学反応を遅らせる。

代案として、化学試薬は容器内圧の増加また
は減少により破れるシールされた硝子カプセル
内に収めることができる。カプセルが破れると
き、化学試薬が放出されて、まわりと反応して
ガスを発生する。他の代案は化学試薬を小さい
硝子びんの中に収めることである。びんの頚部
は浸漬管に取付けた適当な開放弁で塞ぎ石油の
ような粘〓材料で栓をする。石油は容器の内圧
をあげたり下げたりすれば流出する。容器出口
をあけることにより、小びんと容器内の圧力均
衡が破れて化学試薬は連通させられて互いに反
応してガスを発生する。もうひとつの代案は化
学試薬をひどく脆い（こわれやすい）材料で栓
をした小びんの中に収めることである。小びん
は容器内圧の増加または減少によつて破壊す
る。この状態が起これば化学試薬は連通してた
がいに反応してガスを発生する。なお他の代案
では、遅延手段は小びんを塞ぐ栓である。小び
んには化学試薬が入つているが、容器が組立ら
れシールされた後は、栓は磁力または電磁力に
よつて除去できる。

(2) 一つまたはそれ以上の化学試薬を化学的また
は物理的に変形して加えること、たとえば水ま
たは液体媒質を凍結状態にして加える。凍結媒
質の液化により反応は適当な温度で促進され
る。

(3) 第１図のチヤンバＡ―１をＳ―１類似の仕切
りによつて２つの分離セクシヨンに分割するこ
と、一つのセクシヨン、たとえば底のセクシヨ
ンは化学手段Ｃ、すなわち水、クエン酸および
ある量のガスまたは大気中の空気を含有するこ
とができる。チヤンバＡ―１の上部セクシヨン
はＣ―１とよぶ化学手段、例えば重炭酸ナトリ
ウムを粉末、錠剤または溶液にして含むのであ
り、大気の含有量はシールする前に放出する。
容器はさらに処理され完全に組立て、シールす
る。充填容器にはその容量の約10％ないし15％
の頭部スペースを残すのが普通のやり方であ
る。このスペースには通常製品を含まず、単に
大気の空気または他のガスで占められる。この
大気の空気またはガスが弁１６を通して放出ま
たは吸出されるとき、容器に相当な内圧低下が
生ずる。バツグ（Ａ―１）の下部セクシヨンに
含有される空気は膨脹してチヤンバＡ―１の上
部セクシヨンから下部セクシヨンを分離する仕
切りを押しあける。かくしてチヤンバＡ―１の
上部セクシヨンにたまつている重炭酸ナトリウ
ムはチヤンバＡ―１の下部セクシヨンにたまつ
ているクエン酸溶液と一緒になつて反応してガ
スを発生する。これらの化学試薬の場所は適当
に入れかえることができる。他の種々の代案も
またありうる。始めにパツケージから化学反応
を起こすに必要な手段を除き装置が組立てられ
シールされた後パツケージに入れることによつ
て、ガスが発生して弁が開いているとき容器の
外に製品を排出する。

(4) 終局的にはガスを発生させる化学反応を開始
できる若干の不明の要因を組立パツケージに導
入すること。これは第５図の実施例と関連させ
て前に説明した。容器内に化学反応を持込み開
始させる要因は次に述べる一つの集合体、すな
わち化学試薬、圧縮ガスまたは単なる圧縮であ
る。換言すればこの要因は物理的性質か化学的
性質または双方でありうる。

(5) 一部または全体のパツケージを圧力下で組立
てること。化学反応を遅らせる他の手段は本発
明を実施する上で適当に工夫することができ
る。

前述の説明から、費用のかからないしかも効率
のよい圧力容器で、この容器中でガスが発生し推
進剤として使用され容器からでる製品を有効に排
出できるものが考案されていることが明らかであ
る。

さらに、容器は従来の容器のように全部の製品
を排出するに利用しうる適当な圧力が確実に存在
するように、極度に加圧する必要のないことは明
白である。本発明では、製品が排出されると、あ
らかじめ決められた所望の最大圧力レベルと最小
圧力レベル内で圧力を維持する酸と重炭酸塩の反
応から一層多くの二酸化炭素が放出されるという
事実によつて連続したガス圧が発生する。

当業者には種々の変更ができることは明らかで
ある。たとえば、所望ならば他の固体かまたは液
体および他の化学薬品が使用できる。反応して二
酸化炭素以外のガスを出すかまたは混合ガスを出
す化学試薬もまた圧力を発生する容器内で使用す
ることができる。使用する化学的手段はＣまたは
ＣおよびＣ―１で表示したが、若干の他の有用な
目的に役立つ他の材料たとえば触媒、表面活性
剤、不凍液その他包含することもできる。ガスは
その有効寿命間容器内部に保持する。さらに、他
の弁やアクチユエータ装置がたとえば米国特許第
2671578号に示したような容器から製品を放出す
るために使用しうることは当業者に明らかであ
る。

本発明のバツグもまたバツグを容易に充填し、
または連結するために適当な拡張ができるよう設
計することもできる。多数のチヤンバがたがいに
他に対して次に位置するか、または第１３図と第
１９図に示すように互いに他の内部に位置するよ
う設計することもできる。バツグは任意の適当な
不浸透性かまたは浸透性の柔軟なすなわち伸長自
在な材料で製作する。この材料の中にはプラスチ
ツクに似たポリエチレンとゴム、金属箔、特殊処
理繊維または積層多層フイルム材料がある。特別
な目的をみたすために多数バツグの使用が便利で
ある。バツグを含めてこれらの装置のあらゆる形
式の変形で現れるのは次のものである。すなわち
バツグは単一または多数チヤンバ（仕切り室）で
組立てられて、完全にふくらまされて邪魔されな
いとき、バツグは製品を排除して容器中のほとん
どすべての利用できるスペースを占めるのであ
る。外部容器は適当な柔軟または柔軟でない材料
たとえば硝子、プラスチツク、金属、ボール紙、
絶縁材料、その他またはこれらの材料の組合せで
組立てうることは当業者に明らかである。容器も
また種々の形状とサイズをとることができる。

ガスの発生、すなわち圧力は、前述した化学反
応以外の手段により得られることもまた当業者に
は明らかである。

次に第６図を参照すれば、本発明の他の実施例
が示され、円筒形容器側壁２００と、この側壁の
下部と密封係合をなすためその縁２０３が屈曲し
ている底壁２０２と、側壁２００に前と同様に接
続される頂壁２０４とからなつている。頂壁には
出口２０５が設けられ適当な弁（図示せず）を保
持している。容器内には開口端２０７を有する柔
軟なバツグに似た包囲体２０６がある。包囲体２
０６はクリツプ２０８か他の適当な装置によつて
側壁に固定される。バツグの閉鎖端２０９は容器
の出口２０５に向うクリツプの側にある。

容器の出口２０５への流れおよび製品と出口２
０５との連通とを容易にするためサイホン２１０
また弁の入口に取付けた浸漬管２１２が容器の内
部側壁に沿つて設けられ、それらの上端は容器の
出口２０５に向う。サイホン２１０と浸漬管２１
２の双方はその反対端が開口しまた図に示すよう
にその長さに沿つて多数の孔があけられている。
容器には製品が入れられ、製品は出口２０５とバ
ツグ２０６間のスペースを占める。適当な弁（図
示せず）を出口２０５に取付ける。容器底２０２
とバツグ間のスペースには、底壁２０２にあけた
開口２１４を経て適当な推進剤を入れる。開口２
１４はその後適当な蓋２１６で塞ぐ。前記の加圧
剤が製品を押して弁が開いているとき弁から製品
を放出する。

第７図は第６図類似の本発明の他の実施例であ
る。しかし、本発明ではバツグ２２０は狭い開口
頚部２２２を有し、この頚部は第６図の実施例に
おけるように側壁よりもむしろ容器の底壁２２４
に取付けられる。バツグ２２０は底壁にあけた通
路２２６を経て充填される。通路２２６はバツグ
の頚部２２２に直接連通して、バツグに推進剤を
充填後蓋２２８で適当に塞ぐ。

次に第８図を参照すると、本発明の他の実施例
が示され、実施例は推進剤を収めるための拘束さ
れない浮動バツグ２３０を組み込んである。容器
の円筒形側壁、頂壁および底壁は第６図と第７図
の実施例の説明におけるものと同様である。しか
し、本実施例ではバツグ２３０は容器のどの部分
にも取付けてなく、むしろ自由であるゆる方向に
動く、本発明の他の新規な観点によれば、バツグ
２３０は推進剤で充填され容器の蓋はシールさ
れ、出口２１２にはまる弁（図示せず）が通常の
温度と圧力で開くとき、推進剤は製品に充分な圧
力を加えて容器の出口から所望のやり方で製品を
排出する。

第９図と第１０図では、本発明の他の実施例が
示され、これでは円筒形側壁２４０と、外部容器
を限定するため側壁の対向端と巻締め係合する頂
壁２４２と底壁２４３とを有する容器からなつて
いる。推進剤がバツグ２４４に収められるが、こ
のバツグはその口の部分を底壁の巻締め部分２４
６と容器の側壁間に締め付けて容器に固定する。
バツグ２４４には推進剤を適当な方法で充填する
ことができる。たとえばそのような一例は第６図
の実施例に関連して説明してあるが、単一または
多数成分の適当な圧縮ガスを充填することができ
る。さらに浸漬管すなわちサイホン２４５が前述
した他の実施例と同様にこの実施例でも使用する
ことができる。

本発明の他の新規な観点によれば、流量制御要
素２５０が推進剤用バツグ２４４と容器の出口２
５２間の容器中に設けられ、その目的はバツグの
膨脹によつて推進剤用バツグが容器の出口で製品
Ｐの流れを閉塞しないようにするためである。流
量制御要素２５０は中央通路２５４を限定する全
体的に環状形を有し、要素２５０の外表面から中
央通路２５４に達する放射流通路２５６を備え
る。なお、図示していないが、流量制御要素２５
０は製品の流れをさらに良くするためその頂部と
底部表面部分に円周方向に離隔された場所に形成
される適当な放射隆起を持たせることができる。
２，３の実施例では、流量制御要素は容器内で自
由に浮動できるが、他の実施例では、要素は容器
に確実に取付ける。流量制御要素２５０は容器中
の製品の流れを良くする一方、バツグにより出口
２５２を塞ぐのを邪魔するばかりでなく、バツグ
が容器の内面部分に出現することのある鋭い隆起
にひつかかることを阻止する。流量制御要素２５
０とサイホン２４５の組合せは容器内の流量制御
装置を構成する。

第１１図、第１２図、第１３図および第１４図
は本発明の種々の面を遂行するのに使用できる
種々の容器形状と構造を示している。第１１図と
第１２図に示す容器は頂壁と底壁すなわちパネル
２６０，２６２で形成されるが、パネルは凹面ま
たは凸面にすることができ側壁２６４，２６５の
両端に巻締めする。第１１図の実施例では、側壁
２６４は円筒形としているが第１２図の実施例で
は側壁２６５は図示するように窪んだ縦断面を有
する。

第１３図に示す実施例では、容器の頂部２７０
と底部２７１は容器の側壁２７２と一体でその上
頂壁部分２７０は容器の出口２７５を形成する。
側壁２７２の底部は底壁２７１を形成するため内
方に折り曲げられる。他の実施例（図示せず）で
は、底壁２７１は凸状をして外側にふくらませて
もよい。第１４図の実施例では、容器は図示のよ
うに全体的にたる型形状を有する。

第１５図に示した実施例はたとえばここに開示
した他の実施例と同様に、第９図に示した容器に
類似した容器のバツグ状配置を有する。しかし本
発明の他の面によれば、浸漬管２８０は容器の底
壁２８２から頂壁２８３に伸びてさらに容器出口
２８４に挿入される。

次に第１６図を参照すると、前述した実施例の
いずれかに関連して使用しうる新規な出口３００
が示されている。この出口３００は容器の側壁に
取付けることのできる分離した取付具またはアタ
ツチメントとして形成してもよく、または周縁か
ら伸びて容器頂部の中心に向う内面にわたる隆起
を形成することによつて容器の頂部の一体部分と
して形成してもよい。出口３００は容器から製品
が流れる出口通路３０１を有する剛体と、出口の
下で前記剛体の中空部分で形成される内部チヤン
バとを具備することができる。剛体の内壁面には
複数個の隆起３０２が形成され、この隆起は製品
が容器の出口に流れる通路を供するため容器の出
口に向つている。出口アタツチメントが容器に固
定されて、たとえば容器付属の推進剤用バツグが
膨脹して出口の内面２０５と接触するとき、隆起
３００はなお開いた流路を供し、製品が出口開口
３０１から流出するのを許す。第１６図に示した
特殊実施例は隆起を使用しているが、他の変形で
は出口に所望の開いた流路を供する任意の適当な
配置によるかまたは出口本体に孔をあけることに
よつて通路を形成してもよいことは明らかであ
る。

第１７図の実施例では、容器の側壁３１０は一
つまたはそれ以上の長手方向に伸びる隆起３１２
を備える。この隆起は流路の役をなし、これを通
つて製品は容器の内面に沿う任意の点から容器の
出口３１４の近くに達する。このようにして、付
属の推進剤用バツグ（図示せず）は出口弁（図示
せず）が開いて膨脹するとき、隆起３１２はバツ
グが容器の側壁３１６の表面の他の部分に膨脹し
ても、なお開いた流路を提供する。

第１８図及び第１９図は、第１図で示す圧力容
器の異なる２つの実施例を示している。第１８図
及び第１９図の実施例では、可撓性のバツグ状の
包囲体を使用しており、該可撓性のバツグ状の包
囲体は、そのうちの一つが他のものの内部に配置
されて、３つの圧力発生チヤンバＡ―１，Ａ―
２，Ａ―３を区画している。該圧力発生チヤンバ
Ａ―１，Ａ―２，Ａ―３は、符号Ｃ，Ｃ―１，Ｃ
―２，Ｗで示す圧力発生物質を備えており、ここ
で該圧力発生物質については上述されている。可
撓性のバツグ状の包囲体の壁部を隔てて十分な圧
力差が順次発生するに連れて、該可撓性のバツグ
状の包囲体はシール部Ｘ―１，Ｘ―２，Ｘ―３に
沿つて開放される。

第１８図の実施例においては、バツグ状の包囲
体は容器内部で自由に浮いた状態になる。一方、
第１９図の実施例においては、各々のチヤンバの
一方の壁部は容器１０の側壁により構成されてい
る。

なお、第１８図及び第１９図（特に第１８図）
の実施例は、チヤンバを３つ備えているが、特許
請求の範囲第１項の内容を具体化したものであ
る。

本発明の２，３の説明用実施例を特殊な例で記
述したが、種々の他の変形が本発明の範囲と精神
から外れることなく当業者に容易になしうること
は明らかである。従つて特許請求の範囲はここに
述べた記載に限られるものでなく、むしろこの発
明を理解する当業者に明らかなあらゆる均等部を
含むものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を実施できる組立てた内部バツ
グ状包囲体を持つ圧力容器の垂直断面図で容器が
最初の作動状態にあるのを示す図である。第２図
は第１図の容器と同様の垂直断面図であるが、異
なる所は弁が開放位置にあつてバツグ状包囲体が
製品を放出するため部分的にふくらんでいる図で
ある。第３図は容器内の変形バツグ構造の図式的
垂直断面図である。第４図は容器内の他の変形バ
ツグ構造の垂直断面図である。第５図は容器内の
もう一つの他の変形バツグ構造の垂直断面図であ
る。第６図は推進剤を含むバツグ状包囲体を容器
の内壁部分に取付ける手段を示した本発明の他の
実施例の垂直断面図である。第７図は製品を放出
する推進剤を含むバツグ状包囲体の種々の形状を
示すとともにこのバツグ状包囲体を容器に取付け
る他の方法を示す本発明の他の実施例の垂直断面
図である。第８図は本発明のさらに他の実施例を
示す垂直断面図であつて、推進剤の入つているバ
ツグが容器内に自由に浮動し、改良された推進剤
を充填した図である。第９図は本発明の他の実施
例の垂直断面図で推進剤をつめたバツグが容器の
出口で製品の流れを閉塞しないように内部に流量
制御要素を入れた図である。第１０図は第９図の
実施例に出てくる内部流量制御要素の平面図であ
る。第１１図ないし第１４図は本発明を実施する
上で使用できる種々の容器構造と形状を示す垂直
断面図である。第１５図は本発明の他の実施例の
垂直断面図で、浸漬管が容器の内壁にそつて容器
の出口に達し、推進剤の入つたバツグが容器の底
に取付けられている図である。第１６図は容器内
の推進剤の入つたバツグが容器の出口通路を塞が
ないようにするため、圧力容器に使用しうる出口
アタツチメントすなわち取付具の断面図である。
第１７図は他の容器の垂直断面図で、容器に沿う
内部隆起が容器の口に行く製品流路を塞ぐのを阻
止する図である。第１８図は多数チヤンバの垂直
断面図でたがいに他の内部にあつて最小サイズの
チヤンバが最内部にあることを示す図である。第
１９図は多数チヤンバの垂直断面図でたがいに他
の内部にあるバツグの壁を共通部とし、その最小
チヤンバが最内部にある図である。 １０，１１０……容器、１６……弁、２８……
アクチユエータ、３８，２１０，２４５……サイ
ホン、４０，１４０，２０６，２２０，２３０，
２４４……包囲体（バツグ）、２５０……流体制
御要素、２５６……放射通路、Ｐ……製品、Ｓ―
１，Ｓ―２，Ｓ―３……仕切り、Ａ―１，Ａ―
２，Ａ―３，Ａ―４……第１，２，３，４チヤン
バ、１０……容器、１２……底壁、１４……頂
壁、１５……頚部、１６……弁、１７，２９……
フランジ、１８……弁座、１９……開口、２０…
…ボア、２１……カバー、２２……心棒、２３…
…中心開口、２４……ばね、２６……ダクト、３
０……ダクト、３２……ダクト、３４……管。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 放出されるべき流動性の製品を内蔵し、且つ
   出口手段および閉鎖手段を有し、該出口手段およ
   び閉鎖手段を介して製品が放出される圧力容器に
   おいて、放出用の出口手段を介して製品を圧送す
   るための手段を備え、該製品を圧送するための手
   段は、第１のチヤンバと第２のチヤンバとを区画
   する手段と、該第１のチヤンバ及び第２のチヤン
   バの中で圧力を発生させる手段と、前記第１のチ
   ヤンバ及び第２のチヤンバの中で順次圧力を発生
   するようにせしめる手段とを備え、前記第１のチ
   ヤンバは可撓性のあるバツグにより形成され、該
   可撓性のあるバツグは第２のチヤンバの内側に位
   置しており、該第２のチヤンバは可撓性のある大
   きなバツグで形成されていることを特徴とする圧
   力容器。 ２ 放出されるべき流動性の製品を内蔵し、且つ
   出口手段および閉鎖手段を有し、該出口手段およ
   び閉鎖手段を介して製品が放出される圧力容器に
   おいて、放出用の出口手段を介して製品を圧送す
   るための手段を備え、該製品を圧送するための手
   段は、該容器の内部に位置している密封バツグ
   と、該バツグ内にあつて該バツグを複数の区画に
   分割している破壊可能な仕切り手段とを備え、複
   数の区画のうちの一つの区画内に第１の化学的手
   段を設け、該第１の化学的手段は前記一つの区画
   内の圧力を上昇し該一つの区画を膨脹して前記出
   口手段が開放した時に該出口手段を介して内容物
   の一部を容器外に圧送するように配置されてお
   り、前記一つの区画とは別の区画に第２の化学的
   手段を設け、該第２の化学的手段は隣接する前記
   一つの区画と別の区画とが相互に連通する時に前
   記第１の化学的手段の一部と反応してガスを更に
   発生し且つ圧力を更に上昇せしめるように配置さ
   れており、前記仕切り手段は前記一つの区画内の
   圧力が十分な場合に破壊可能であつて前記一つの
   区画と別の区画とを相互に連通して前記別の区画
   内のガス圧力を更に上昇させて内容物を放出する
   ように構成されていることを特徴とする圧力容
   器。 ３ 放出されるべき流動性の製品を内蔵し、且つ
   出口手段および閉鎖手段を有し、該出口手段およ
   び閉鎖手段を介して製品が放出される圧力容器に
   おいて、放出用の出口手段を介して製品を圧送す
   るための手段を備え、該製品を圧送するための手
   段は、第１のチヤンバと第２のチヤンバとを区画
   する手段と、該第１のチヤンバ及び第２のチヤン
   バの中で圧力を発生させる手段と、前記第１のチ
   ヤンバ及び第２のチヤンバの中で順次圧力を発生
   するようにせしめる手段とを備え、前記第１のチ
   ヤンバと第２のチヤンバとを区画する手段はバツ
   グ状包囲体と該バツグ状包囲体内で前記第１のチ
   ヤンバと第２のチヤンバとに分離する仕切りとを
   含み、放出されるべき製品は容器内で前記包囲体
   の周囲部分に位置していることを特徴とする圧力
   容器。