JPH028710Y2 - - Google Patents

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JPH028710Y2
JPH028710Y2 JP16078184U JP16078184U JPH028710Y2 JP H028710 Y2 JPH028710 Y2 JP H028710Y2 JP 16078184 U JP16078184 U JP 16078184U JP 16078184 U JP16078184 U JP 16078184U JP H028710 Y2 JPH028710 Y2 JP H028710Y2
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hydraulic oil
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、油圧ブレーカに関するものである。
(従来技術) 従来、チゼル(のみ)後端面をピストンにて打
撃し、該チゼルにて対象物を破壊する油圧ブレー
カとして、シリンダ本体内に摺動可能に設けられ
たピストンにて前室及び後室が形成され、該前室
及び後室が第1及び第2作動油供給通路を介して
作動油供給源に接続され、前記第1作動油供給通
路に、ガスが封入される第1室と作動油が流出入
する第2室とにブラダにより区画されたアキユム
レータが介装される一方、前記第2作動油供給通
路に、ピストンが所定値だけ後退したときに開く
バルブ手段が介設され、ピストンが前進位置にあ
る際、前室に作動油供給源よりアキユムレータの
第1室のガス封入圧にほぼ等しい設定圧が作用す
ると、ピストンが後退するように構成されたもの
がある。
(考案が解決しようとする課題) ところが、上述した如き油圧ブレーカにおいて
は、エンジンの回転数を下げて使用したり作動を
停止したりする際に、作動油圧力が低い状態で作
動する場合があり、そのような場合、アキユムレ
ータのゴム製ブラダがケーシングに繰り返し衝突
して損傷し、早期に寿命になるという問題があ
る。特に、アキユムレータの第2室が作動油供給
通路と連通する部分が多孔部となつている場合に
は、その傾向が著しい。
本考案は、作動油供給源側圧力が低圧の場合に
おける作動を禁止することにより、アキユムレー
タのブラダの破損を防止することができる油圧ブ
レーカを提供することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本考案は、上記目的を達成するために、シリン
ダ本体内に摺動可能に設けられたピストンにて前
室及び後室が形成され、該前室及び後室が第1及
び第2作動油供給通路を介して作動油供給源に接
続され、前記第1作動油供給通路に、ガスが封入
される第1室と作動油が流出入する第2室とにプ
ラダにより区画されたアキユムレータが介設され
る一方、前記第2作動油供給通路に、ピストンが
所定値だけ後退したときに開くバルブ手段が介設
され、ピストンが前進位置にある際、前室に作動
油供給源よりの第1設定圧が作用するとピストン
が後退する油圧ブレーカであつて、作動油供給源
側圧力が第1設定圧より高い第2設定圧になるま
で、上記バルブ手段の切換室を作動油リターン通
路に連通させるかまたは作動油供給源に連通させ
るようにして上記バルブ手段を開閉不能としてピ
ストンの作動を停止させるバルブ開閉作動禁止手
段を設けたことを特徴とする。
(作用) 作動油供給源側圧力が第1設定圧より高い第2
設定圧になるまで、バルブ開閉作動禁止手段によ
つて、バルブ手段の切換室が作動油リターン通路
に連通するかまたは作動油供給源に連通して、上
記バルブ手段が開閉不能となつてピストンの作動
が停止される。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に沿つて説明す
る。
第1図において、1は油圧ブレーカのチゼル
(図示せず)を打撃するピストンで、シリンダ本
体2内に摺動可能に設けられ、該シリンダ本体2
内に前室3と後室4とが形成されている。
前記前室3及び後室4は、第1及び第2作動油
供給通路5,6を介して、作動油供給源としての
油圧ポンプ(図示せず)に常時連通されている。
第1作動油供給通路5には、アキユムレータ7
が介設されている。アキユムレータ7は、シリン
ダ本体2に取付けられた第1部材8aと該第1部
材8aに嵌着された第2部材8bとからなるケー
シング8が、N2ガスが封入された第1室9と、
多孔部8cを通じて作動油が流出入する第2室1
0とにゴム製のブラダ11により画成されてな
る。
しかして、ピストン1の凹部1aが前室3と連
通する前進位置にある際、前室3に第1作動油供
給通路5を介して作動油供給源より、アキユムレ
ータ7の第1室9におけるN2ガス封入圧にほぼ
等しい圧力である第1設定圧が作用すると、ピス
トン1が後退するように構成されている。
一方、第2作動油供給通路6には、ピストン1
が、凹部1aが前室3を介して第1作動油供給通
路5と連通するピストン1の前進位置から所定値
だけ後退して、凹部1aが作動油リターン通路1
2と連通したピストン1の後退位置になつたとき
に開く開閉バルブ13が介設されている。
上記バルブ13は、ピストン1の後退により凹
部1aがリターン通路12に連通すると、凹部1
aの圧力が低下するので、バルブ13の後端面1
3a側のバルブ切換室14にバルブ切換通路15
を介して作用する圧力が前端面13b(第1図b
参照)に作用する圧力(すなわち作動油供給源側
圧力)よりも小さくなり、それによつて開き、第
2作動油供給通路6を連通することになる。しか
して、後室4内へ作動油供給源側圧力が作用する
と、ピストン1の後室4側受圧面積が前室3側受
圧面積よりも大きいことから、ピストン1が第1
図において右方向へ前進してチゼルを打撃し、凹
部1aが前室3を介して作動油供給通路5に連通
していることにより、凹部1a及びバルブ切換通
路15を介してバルブ切換室14に作動油供給源
側圧力が作用し、開閉バルブ13が閉じ、再びピ
ストン1が後退するという具合に、ピストン1の
進退運動を制御するようになつている。
16は異常圧検出バルブで、作動油供給源側圧
力が、スプリング17にて設定された圧力を越え
て高圧になると、ハウジング18内を第1図にお
いて左方向へ変位し、上記バルブ16に形成した
第1連通路16a及びパイロツト通路19を介し
て上記圧力がリリーフ弁20に作用するので、該
リリーフ弁20もスプリング21の弾発力に抗し
て左方向へ変位し、第2作動油供給通路6が第1
リリーフ通路22を介してリターン通路12に連
通され、異常圧力上昇が防止される。
23はリリーフ弁20に嵌挿され開閉バルブ1
3の開閉作動を禁止するバルブ開閉作動禁止手段
としてのピストン作動停止用バルブで、作動油供
給源側圧力が第1設定圧よりも高くブラダ11が
ケーシング8と衝突しなくなる第2設定圧に達し
ないと、スプリング24の弾発力により、第1図
において右方向へ変位し、上記バルブ23に形成
した第2連通路23aが、リリーフ弁20に形成
した第3及び第4連通路25,26並びにハウジ
ング18に形成した第1及び第2リリーフ通路2
2,27を介してバルブ切換室14をリターン通
路12に連通させるようになつている。
上記異常圧検出バルブ16及びリリーフ弁20
の共振等の過振動を抑制するために、リターン通
路12に通ずる通路28,29が形成されてい
る。
リリーフ圧調整プラグ30によるリリーフ圧調
整時には、油圧ブレーカを停止させる必要がある
が、この場合には第2設定圧である最低作動圧調
整プラグ31を締め込み、バルブ23を第11図
aにおいて右方向へ変位させてロツクさせればよ
い。
上記のように構成すれば、作動油供給源側の圧
力が低く、ピストン1の進退運動によりブラダ1
1がケーシング8の多孔部8cに衝突するおそれ
がある場合には、ピストン作動停止用バルブ23
がスプリング24の弾発力により右方向へ変位
し、バルブ切換室14を、第2リリーフ通路2
7、第3連通路25、第2連通路23a、第4連
通路26及び第1リリーフ通路22を介して、作
動油リターン通路12に連通されることになる。
その結果、バルブ切換室14内の圧力が低下
し、開閉バルブ13が左方向に変位し、その状態
が保持され、ブラダ11がケーシング8と衝突し
なくなる第2設定圧となるまで、ピストン1の作
動が不能となる。
なお、上記実施例において、油圧ブレーカにリ
リーフ弁16を内蔵させているのは次の理由によ
る。
建設機械のポンプ能力が必要以上に高いとき、
又は油圧ブレーカが何らかの理由で作動を停止し
たとき、油圧が建設機械のリリーフ圧まで上昇す
ることがある。ところが、通常、建設機械のリリ
ーフ圧は200Kg/cm2以上であるのに対し、ブレー
カ使用圧は150Kg/cm2前後である。そこで、ブレ
ーカを保護するために、ブレーカ作動回路(配
管)にリリーフ弁を設けるのが通例であるが、ブ
レーカを取外して、リリーフ弁を必要としない油
圧クラツシヤーを使う場合があるが、そのような
場合、リリーフ弁があるとクラツシヤーの破砕力
が低下し、クラツシヤー性能が十分に発揮されな
くなるのを防止するためである。
また、上記実施例のほか、ピストン作動停止用
バルブを第2図に示すように構成することもでき
る。すなわち、作動油供給源側圧力が第2設定値
以下となるときに、スプリング41の弾発力によ
りピストン作動停止用バルブ42が第2図におい
てハウジング43内を右方向へ変位し、バルブ4
2に形成した連通路42aにてバルブ切換室14
を作動油リターン通路12に連通させ、開閉バル
ブ13が左方位置に保持され、ピストンが作動不
能となる。なお、図示していないが、逆に、バル
ブ切換室14を第2作動油供給通路6(作動油供
給源)に連通させる連通路をバルブ42に設け、
該バルブ42を右方位置に保持してピストンの作
動が不能となるようにしてもよい。
さらに、作動油供給源側圧力が低いために油圧
ブレーカが停止していることを明確に知るため
に、第3図に示すような圧力検出手段を設けるよ
うにしてもよい。すなわち、ハウジング51内
に、第2作動油供給通路6の作動油圧力を受ける
圧力検出部材52を摺動可能に設け、該圧力検出
部材52のフランジ部52aとハウジング51と
の間にスプリング53を介設し、上記作動油圧力
の変化に応じて圧力検出部材52のハウジング5
1に対する突出量が変わるように構成し、圧力検
出部材52の突出部分を例えば先端から圧力不足
部52b(黄)、適正圧力部52c(緑)及び異常
高圧部52d(赤)という具合に色分けし、圧力
状態を一目で判るようにできる。このようにすれ
ば、上述したほか、老朽化により内部リークが
増加し、作動圧が低下するので、油圧ブレーカの
老朽化が判り、オーバーホールの時期を知ること
が可能であり、オーバーホールに至らなくと
も、性能低下が定量的に判り、始業点検時に容易
にアジヤストプラグ54の調節が可能であり、
異常高圧時に、機械保護のため危険予知も可能と
なるなどの利点も有する。なお、ハウジング51
とフランジ部52aに設けた細孔55,56は、
脈圧により、圧力検出部材52が振動するのを防
止するものである。
(考案の効果) 本考案は、上記のように、作動油供給源側圧力
が第1設定圧より高い第2設定圧になるまで、上
記バルブ手段の切換室を作動油リターン通路に連
通させるかまたは作動油供給源に連通させるよう
にしてバルブ手段を開閉不能としてピストンの作
動を停止させるようにしたから、作動油供給源側
圧力が低い場合におけるアキユムレータのブラダ
の破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図a
は油圧ブレーカの要部断面図、第1図bは第1図
aのA部の拡大図、第2図はピストン作動停止用
バルブの変形例の断面図、第3図は圧力検出手段
の説明図である。 1……ピストン、2……シリンダ本体、3……
前室、4……後室、5……第1作動油供給通路、
6……第2作動油供給通路、7……アキユムレー
タ、9……第1室、10……第2室、11……ブ
ラダ、12……作動油リターン通路、13……開
閉バルブ、16……異常圧検出バルブ、23……
ピストン作動停止用バルブ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダ本体内に摺動可能に設けられたピスト
    ンにて前室及び後室が形成され、該前室及び後室
    が第1及び第2作動油供給通路を介して作動油供
    給源に接続され、前記第1作動油供給通路に、ガ
    スが封入される第1室と作動油が流出入する第2
    室とにプラダにより区画されたアキユムレータが
    介設される一方、前記第2作動油供給通路に、ピ
    ストンが所定値だけ後退したときに開くバルブ手
    段が介設され、ピストンが前進位置にある際、前
    室に作動油供給源よりの第1設定圧が作用すると
    ピストンが後退する油圧ブレーカであつて、作動
    油供給源側圧力が第1設定圧より高い第2設定圧
    になるまで、上記バルブ手段の切換室を作動油リ
    ターン通路に連通させるかまたは作動油供給源に
    連通させるようにして上記バルブ手段を開閉不能
    としてピストンの作動を停止させるバルブ開閉作
    動禁止手段を設けたことを特徴とする油圧ブレー
    カ。
JP16078184U 1984-10-24 1984-10-24 Expired JPH028710Y2 (ja)

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