JPH0286906A - 放熱システムおよびそれを用いた熱機関 - Google Patents
放熱システムおよびそれを用いた熱機関Info
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- JPH0286906A JPH0286906A JP5783289A JP5783289A JPH0286906A JP H0286906 A JPH0286906 A JP H0286906A JP 5783289 A JP5783289 A JP 5783289A JP 5783289 A JP5783289 A JP 5783289A JP H0286906 A JPH0286906 A JP H0286906A
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Landscapes
- Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)
- Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の目的〕
(産業上の利用分野)
本発明は、電子機器の主要構成要素である電子素子等の
発熱体の冷却や、地中の地熱により発電を行なう地熱発
電等に利用できる熱機関およびそれを用いた放熱システ
ムに関する。
発熱体の冷却や、地中の地熱により発電を行なう地熱発
電等に利用できる熱機関およびそれを用いた放熱システ
ムに関する。
(従来の技術)
従来のこの種の放熱システムとしては例えば第12図、
第13図に示すようなものがある。まず第12図は、−
面側に電子素子101を取り付けた回路基板103の他
面側に複数の放熱フィン105をそなえた放熱体107
が接着されている。そして電子素子101での発熱は回
路基板103から放熱体107へ熱伝導され、放熱フィ
ン105から外部へ放熱されて電子素子101及び回路
基板103の冷却が行なわれる。
第13図に示すようなものがある。まず第12図は、−
面側に電子素子101を取り付けた回路基板103の他
面側に複数の放熱フィン105をそなえた放熱体107
が接着されている。そして電子素子101での発熱は回
路基板103から放熱体107へ熱伝導され、放熱フィ
ン105から外部へ放熱されて電子素子101及び回路
基板103の冷却が行なわれる。
しかしながらこのような放熱システムの構造では、回路
基板103と放熱体107との接着による熱抵抗が大き
く放熱フィン105からの放熱を効率良く行なわせるこ
とを困難なものとなっている。また電子素子101など
が局部的に加熱した場合には複数の放熱フィン105の
局部的な数枚に主に熱伝導が行なわれる為に十分な放熱
が出来ないという問題点があった。
基板103と放熱体107との接着による熱抵抗が大き
く放熱フィン105からの放熱を効率良く行なわせるこ
とを困難なものとなっている。また電子素子101など
が局部的に加熱した場合には複数の放熱フィン105の
局部的な数枚に主に熱伝導が行なわれる為に十分な放熱
が出来ないという問題点があった。
これに対し第13図の放熱システムは回路基板103上
にコンテナ状のヒートパイプ109が固定され、回路基
板103上に蒸発室111が区画されている。そしてこ
の蒸発室111の底部の回路基板103側には冷媒11
3が収容され、また前記ヒートパイプ109の外面には
複数の放熱フィン115が設けられているものである。
にコンテナ状のヒートパイプ109が固定され、回路基
板103上に蒸発室111が区画されている。そしてこ
の蒸発室111の底部の回路基板103側には冷媒11
3が収容され、また前記ヒートパイプ109の外面には
複数の放熱フィン115が設けられているものである。
従ってこの従来例では電子素子101での発熱は冷媒1
13に吸熱される。そして冷媒113は吸熱によって蒸
発する一方、放熱フィン115の放熱によりヒートパイ
プ109上側にて冷却され、 凝縮液化されて再び蒸発
室111の底部に滴下する。
13に吸熱される。そして冷媒113は吸熱によって蒸
発する一方、放熱フィン115の放熱によりヒートパイ
プ109上側にて冷却され、 凝縮液化されて再び蒸発
室111の底部に滴下する。
従って第12図の従来例のように熱抵抗が大きくなるこ
ともなく、 また電子素子101などに局部的な加熱が
あっても、 これに応じて冷媒113の蒸発が促進され
、電子素子101及び回路基板103の冷却を第12図
の従来例に比較して十分に行なわせることができる。
ともなく、 また電子素子101などに局部的な加熱が
あっても、 これに応じて冷媒113の蒸発が促進され
、電子素子101及び回路基板103の冷却を第12図
の従来例に比較して十分に行なわせることができる。
ところでこの第13図の従来例において、更に冷却効果
を上げるためにはファンプロペラ117を設け、このフ
ァンプロペラ117の冷却風によって強制冷却を行なう
ことが考えられる。しかしながらこの場合は、 ファン
プロペラ117を駆動する駆動モータ119が必要とな
る上、電子素子101等の発熱温度変化に応じてファン
プロペラ117による冷却風を制御するために、電子素
子101などの発熱温度を検出するセンサ、このセンサ
に基ずいて駆動モータ119を制御する制御装置等が必
要となり、コストアップの恐れがあった。
を上げるためにはファンプロペラ117を設け、このフ
ァンプロペラ117の冷却風によって強制冷却を行なう
ことが考えられる。しかしながらこの場合は、 ファン
プロペラ117を駆動する駆動モータ119が必要とな
る上、電子素子101等の発熱温度変化に応じてファン
プロペラ117による冷却風を制御するために、電子素
子101などの発熱温度を検出するセンサ、このセンサ
に基ずいて駆動モータ119を制御する制御装置等が必
要となり、コストアップの恐れがあった。
このような問題点に対して、本出願人は既に第14図の
ような新規の放熱システムを提案している。
ような新規の放熱システムを提案している。
この第14図は概念的に示したものであり、ヒートパイ
プ109に軸受121を介して回転自在に支持されたタ
ービンプロペラ123が、冷媒113の蒸発流によって
回転させ、 このタービンプロペラ123と一体的に回
転するインナー磁石125の回転により、 このインナ
ー磁石125と磁気カップリングされているアウター磁
石127が回転する。そして、このアウター磁石127
の回転によりヒートパイプ109の外部に軸受129を
介して回転自在に軸支されたファンプロペラ131を回
転するようにしたものである。
プ109に軸受121を介して回転自在に支持されたタ
ービンプロペラ123が、冷媒113の蒸発流によって
回転させ、 このタービンプロペラ123と一体的に回
転するインナー磁石125の回転により、 このインナ
ー磁石125と磁気カップリングされているアウター磁
石127が回転する。そして、このアウター磁石127
の回転によりヒートパイプ109の外部に軸受129を
介して回転自在に軸支されたファンプロペラ131を回
転するようにしたものである。
したがって、駆動モータ等の外部駆動源を必要とするこ
となく、 ファンプロペラ131を回転させることがで
きて効率の良い放熱を行なわせることができると共に、
電子素子101等の発熱状態に応じて冷媒113の蒸発
流の発生が制御され、制御装置等を必要とすることなく
ファンプロペラ131の自動的な回転制御を行なわせる
ことができ、コストアップを押さえながら放熱効率の向
上を図ることができる。
となく、 ファンプロペラ131を回転させることがで
きて効率の良い放熱を行なわせることができると共に、
電子素子101等の発熱状態に応じて冷媒113の蒸発
流の発生が制御され、制御装置等を必要とすることなく
ファンプロペラ131の自動的な回転制御を行なわせる
ことができ、コストアップを押さえながら放熱効率の向
上を図ることができる。
しかしながら、このように改善された放熱システムにお
いても、 ファンプロペラ131の回転速度が遅いため
電子機器等の冷却に用いた場合には冷却効率が悪くまた
、地熱発電等に用いた場合には発電効率が悪く実用的な
エネルギー変換効率を有した熱機関を得ることは比較的
困難であった。
いても、 ファンプロペラ131の回転速度が遅いため
電子機器等の冷却に用いた場合には冷却効率が悪くまた
、地熱発電等に用いた場合には発電効率が悪く実用的な
エネルギー変換効率を有した熱機関を得ることは比較的
困難であった。
(発明が解決しようとする課題)
このように従来の熱機関は放熱効率の点および発電効率
の点においても実用的な放熱あるいは発電等のエネルギ
ー変換効率を満足するものではなかった。
の点においても実用的な放熱あるいは発電等のエネルギ
ー変換効率を満足するものではなかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、コストアップを押さえながらさらに放
熱効率あるいは発電効率等のエネルギー変換効率を向上
させた実用的な熱機関およびそれを用いた放熱システム
を提供することにある。
とするところは、コストアップを押さえながらさらに放
熱効率あるいは発電効率等のエネルギー変換効率を向上
させた実用的な熱機関およびそれを用いた放熱システム
を提供することにある。
(課題を解決するための手段)
本発明の放熱システムにおいては、内部に発熱体から吸
熱して蒸発する冷媒が収容されている蒸発室と、この蒸
発室から蒸発した冷媒が導かれるタービン羽室と、前記
蒸発室から前記タービン羽室まで前記蒸発した冷媒を導
く案内流路と、前記タービン羽室内に回転自在に軸支さ
れ前記冷媒の蒸気流により回転するタービン羽と、この
タービン羽の回転に応じて回転するように回転自在に軸
支されるファン羽と、前記タービン羽室内に前記蒸気流
を噴出させて前記タービン羽を回転させるための噴出口
と、を具備することを特徴としている。
熱して蒸発する冷媒が収容されている蒸発室と、この蒸
発室から蒸発した冷媒が導かれるタービン羽室と、前記
蒸発室から前記タービン羽室まで前記蒸発した冷媒を導
く案内流路と、前記タービン羽室内に回転自在に軸支さ
れ前記冷媒の蒸気流により回転するタービン羽と、この
タービン羽の回転に応じて回転するように回転自在に軸
支されるファン羽と、前記タービン羽室内に前記蒸気流
を噴出させて前記タービン羽を回転させるための噴出口
と、を具備することを特徴としている。
また、内部に発熱体から吸熱して蒸発する冷媒が収容さ
れている蒸発室と、この蒸発室から蒸発した冷媒が導か
れるタービン羽室と、前記蒸発室から前記タービン羽室
まで前記蒸発した冷媒を導く案内流路と、前記タービン
羽室内に回転自在に軸支され前記冷媒の蒸気流により回
転するタービン羽と、このタービン羽の回転に応じて回
転するよう[二回転自在に軸支されるファン羽と、前記
タービン羽を回転させた後の蒸気流を前記蒸発室に戻す
ために前記タービン羽室と前記蒸発室とを連結する戻り
流路と、この戻り流路の途中に設けられて前記蒸気を凝
縮液化させるための冷却手段と、を具備することを特徴
としている。
れている蒸発室と、この蒸発室から蒸発した冷媒が導か
れるタービン羽室と、前記蒸発室から前記タービン羽室
まで前記蒸発した冷媒を導く案内流路と、前記タービン
羽室内に回転自在に軸支され前記冷媒の蒸気流により回
転するタービン羽と、このタービン羽の回転に応じて回
転するよう[二回転自在に軸支されるファン羽と、前記
タービン羽を回転させた後の蒸気流を前記蒸発室に戻す
ために前記タービン羽室と前記蒸発室とを連結する戻り
流路と、この戻り流路の途中に設けられて前記蒸気を凝
縮液化させるための冷却手段と、を具備することを特徴
としている。
また、本発明の熱機関においては、内部に発熱源から吸
熱して蒸発する冷媒が収容されている蒸発室と、この蒸
発室から蒸発した冷媒が導かれるタービン室と、前記蒸
発室から前記タービン室まで前記蒸発した冷媒を導く案
内流路と、前記タービン室内に回転自在に軸支され前記
冷媒の蒸気流により回転するタービン羽と、このタービ
ン羽の回転の運動エネルギーを他のエネルギーに変換す
るエネルギー変換手段と、前記タービン室内に前記蒸気
流を噴出させて前記タービン羽を回転させるための噴出
口と、を具備することを特徴としている。
熱して蒸発する冷媒が収容されている蒸発室と、この蒸
発室から蒸発した冷媒が導かれるタービン室と、前記蒸
発室から前記タービン室まで前記蒸発した冷媒を導く案
内流路と、前記タービン室内に回転自在に軸支され前記
冷媒の蒸気流により回転するタービン羽と、このタービ
ン羽の回転の運動エネルギーを他のエネルギーに変換す
るエネルギー変換手段と、前記タービン室内に前記蒸気
流を噴出させて前記タービン羽を回転させるための噴出
口と、を具備することを特徴としている。
また、前記案内流路の流路断面積を前記噴出口に向けて
徐々に狭くしたことを特徴としている。
徐々に狭くしたことを特徴としている。
また、タービン羽は複数の羽を有した羽根車であること
を特徴としている。
を特徴としている。
また、噴出口の先端にノズルを設け、このノズルによっ
て蒸気流をタービン羽に案内するように構成したことを
特徴としている。
て蒸気流をタービン羽に案内するように構成したことを
特徴としている。
また、噴出口を複数形成し、タービン羽の周囲にほぼ等
間隔で配設したことを特徴としている。
間隔で配設したことを特徴としている。
また、タービン羽を回転させた後の蒸気流が蒸発室に戻
るための戻り流路を蒸発室及び蒸発室外部に設けたこと
を特徴としている。
るための戻り流路を蒸発室及び蒸発室外部に設けたこと
を特徴としている。
また、戻り流路に蒸気を凝縮液化するための冷却手段を
設けたことを特徴としている。
設けたことを特徴としている。
また、戻り流路を筐体の外部に形成すると共に、戻り流
路内の蒸気の凝縮液面の高さが調節可能なように戻り流
路の配置位置を移動自在としたことを特徴としている。
路内の蒸気の凝縮液面の高さが調節可能なように戻り流
路の配置位置を移動自在としたことを特徴としている。
また、前記蒸発室と前記タービン羽室とを各々独立に構
成し、前記案内流路および前記戻り流路をフレキシブル
なパイプにより形成したことを特徴としている。
成し、前記案内流路および前記戻り流路をフレキシブル
なパイプにより形成したことを特徴としている。
また、前記蒸発室と前記タービン羽室とを各々独立に構
成し、前記案内流路をフレキシブルなパイプにより形成
したことを特徴としている。
成し、前記案内流路をフレキシブルなパイプにより形成
したことを特徴としている。
また、前記戻り流路の途中に任意の設定温度で開閉自在
な逆止機能を有したバルブ手段を設けたことを特徴とし
ている。
な逆止機能を有したバルブ手段を設けたことを特徴とし
ている。
また、前記案内流路の途中に任意の設定温度で開閉自在
なバルブ手段を設けたことを特徴としている。
なバルブ手段を設けたことを特徴としている。
また、前記蒸発室もしくは前記タービン羽室の少なくと
もどちらか一方を断熱材で覆ったことを特徴としている
。
もどちらか一方を断熱材で覆ったことを特徴としている
。
(作 用)
請求項1または、請求項3または請求項4のように構成
されたものにおいては、蒸発室で蒸気となった冷媒の蒸
気流が流路面積が狭くなった噴出口から勢い良く噴出す
るためタービン羽を回転させるエネルギーを十分大きく
でき、それによって効率が向上する。
されたものにおいては、蒸発室で蒸気となった冷媒の蒸
気流が流路面積が狭くなった噴出口から勢い良く噴出す
るためタービン羽を回転させるエネルギーを十分大きく
でき、それによって効率が向上する。
請求項2のように構成されたものにおいては、回転に寄
与した後の蒸気が凝縮液化して落下し、タービン羽の回
転を妨げないように戻り流路が形成され、さらにこの戻
り流路内で蒸気が飽和してしまわないように冷却手段を
設けているので、水滴でタービン羽の回転が妨げられず
、さらに冷媒の蒸発→凝縮の工程がスムーズに行なわれ
タービン羽の回転効率が良好となる。
与した後の蒸気が凝縮液化して落下し、タービン羽の回
転を妨げないように戻り流路が形成され、さらにこの戻
り流路内で蒸気が飽和してしまわないように冷却手段を
設けているので、水滴でタービン羽の回転が妨げられず
、さらに冷媒の蒸発→凝縮の工程がスムーズに行なわれ
タービン羽の回転効率が良好となる。
また、請求項5のように構成されたものにおいては流路
面積の小さな噴出口から蒸気の噴出流に対して効率良く
タービン羽が回転するようにタービン羽を羽根車として
いるのでタービン羽の回転効率が向上する。
面積の小さな噴出口から蒸気の噴出流に対して効率良く
タービン羽が回転するようにタービン羽を羽根車として
いるのでタービン羽の回転効率が向上する。
また、諸項項6のように構成されたものにおいては、噴
出口の先端にノズルを設けて、噴出流をタービン羽の最
適位置まで案内するようにしたのでさらにタービン羽の
回転効率が向上する。
出口の先端にノズルを設けて、噴出流をタービン羽の最
適位置まで案内するようにしたのでさらにタービン羽の
回転効率が向上する。
また、請求項7のように構成されたものにおいては、噴
出口を複数バランス良く配設したために噴出流の衝突に
よって生じるタービン羽の回転無動が低減されてタービ
ン羽の回転効率が向上し、安定した回転が実現できる。
出口を複数バランス良く配設したために噴出流の衝突に
よって生じるタービン羽の回転無動が低減されてタービ
ン羽の回転効率が向上し、安定した回転が実現できる。
また、請求項8のように構成されたものにおいては回転
に寄与した後の蒸気が凝縮して落下し、タービン羽の回
転を妨げないように戻り流路が形成されているためター
ビン羽の回転効率が低下することはない。
に寄与した後の蒸気が凝縮して落下し、タービン羽の回
転を妨げないように戻り流路が形成されているためター
ビン羽の回転効率が低下することはない。
また、請求項2または請求項9のように構成されたもの
においては、戻り流路内で蒸気が飽和しまた、請求項1
0のように構成されたものにおいて効率を高めることが
できる。
においては、戻り流路内で蒸気が飽和しまた、請求項1
0のように構成されたものにおいて効率を高めることが
できる。
また、請求項11または、請求項12のように構成され
たものにおいては、蒸気室とタービン室を離れた場所や
任意の場所に配置できるため自由度が向上する。
たものにおいては、蒸気室とタービン室を離れた場所や
任意の場所に配置できるため自由度が向上する。
また、請求項13乃至15のように構成されたものにお
いては、冷媒の蒸発→凝縮の循環が初期段階からスムー
ズに行なえる。
いては、冷媒の蒸発→凝縮の循環が初期段階からスムー
ズに行なえる。
ては、蒸発室もしくはタービン羽室を断熱材で覆ったこ
とによりこれらの室内では蒸気の液化が起こりにくく、
水滴による悪影響を除去できる。
とによりこれらの室内では蒸気の液化が起こりにくく、
水滴による悪影響を除去できる。
(実 施 例)
以下図面を参照して本発明の熱機関を放熱システムに応
用した実施例について説明する。
用した実施例について説明する。
第1図と第2図は本発明の第1の実施例を示すものであ
り、それぞれ縦断面図、およびA−A線切断による横断
面図である。
り、それぞれ縦断面図、およびA−A線切断による横断
面図である。
第1図と第2図において、
発熱体としての電子素子31を取付けた回路基板32は
電子機器の主要構成要素であり、回路基板32上にはヒ
ートパイプを構成するための筐体1が例えばボルト33
によって固定されている。
電子機器の主要構成要素であり、回路基板32上にはヒ
ートパイプを構成するための筐体1が例えばボルト33
によって固定されている。
筐体1内は、断熱材4により蒸発室2とタービン羽室5
とに区画されている。蒸発室2の底部は回路基板22で
構成され、蒸発室2内に収容されている冷媒3は回路基
板32に接触している。この冷媒3は回路基板32側か
ら吸熱して蒸発するものであり、減圧した蒸発室2内に
水を入れたり、あるいはフレオン等の冷媒である。この
蒸発室1とタービン羽室5との連結部には蒸発した冷媒
の噴出口6が形成されており、この実施例においては噴
出口6の先端にノズル7が接続されている。このノズル
7はタービン羽室5内に突出して設けられている。
とに区画されている。蒸発室2の底部は回路基板22で
構成され、蒸発室2内に収容されている冷媒3は回路基
板32に接触している。この冷媒3は回路基板32側か
ら吸熱して蒸発するものであり、減圧した蒸発室2内に
水を入れたり、あるいはフレオン等の冷媒である。この
蒸発室1とタービン羽室5との連結部には蒸発した冷媒
の噴出口6が形成されており、この実施例においては噴
出口6の先端にノズル7が接続されている。このノズル
7はタービン羽室5内に突出して設けられている。
一方、タービン羽室5内にはタービン羽8がタービン軸
9によって支持されている。このタービン軸9の一端(
下端)には例えば非磁性体の円錐形軸受10によって断
熱材4に回転自在に支持され、他端(上端)は後述する
インナー磁石13が設けられている。
9によって支持されている。このタービン軸9の一端(
下端)には例えば非磁性体の円錐形軸受10によって断
熱材4に回転自在に支持され、他端(上端)は後述する
インナー磁石13が設けられている。
また、タービン羽室5からは、蒸発室2で蒸発した冷媒
3が冷却されて凝縮し蒸発室2に戻るための戻り流路1
1が形成されている。そして戻り流路11は蒸発室2と
連結されているためタービン羽室5とで閉ループを構成
している。
3が冷却されて凝縮し蒸発室2に戻るための戻り流路1
1が形成されている。そして戻り流路11は蒸発室2と
連結されているためタービン羽室5とで閉ループを構成
している。
なお、戻り流路11の途中には蒸気を冷却し凝縮するた
めの熱交換用の冷却手段12が設けられている。この冷
却手段12は、放熱フィンのようなものでもよいし、積
極的に冷却する水冷手段のようなものでもよい。
めの熱交換用の冷却手段12が設けられている。この冷
却手段12は、放熱フィンのようなものでもよいし、積
極的に冷却する水冷手段のようなものでもよい。
この冷却手段12を設けることによって、冷媒3の蒸発
→凝縮の過程がスムーズに行なわれる。仮にこの冷却手
段12を設けないと、凝縮手段としては後述するファン
羽16だけとなり、この冷却力が不足すると、戻り流路
11の中で蒸気が飽和してしまい冷媒3の蒸発が促進さ
れないおそれがあり、噴出口6からの噴出エネルギーの
不足原因になる。
→凝縮の過程がスムーズに行なわれる。仮にこの冷却手
段12を設けないと、凝縮手段としては後述するファン
羽16だけとなり、この冷却力が不足すると、戻り流路
11の中で蒸気が飽和してしまい冷媒3の蒸発が促進さ
れないおそれがあり、噴出口6からの噴出エネルギーの
不足原因になる。
したがって、冷却手段12により戻り流路11内の蒸気
を強制冷却し、凝縮して冷媒3の蒸発を促進させている
。
を強制冷却し、凝縮して冷媒3の蒸発を促進させている
。
前述したタービン軸9の上端に設けられたインナー磁石
13には戻り流路11をはさんで対向するようにアウタ
ー磁石14が筐体1の外側に設けられ、支軸15を介し
て冷却用のファン羽16が回転自在に支持されている。
13には戻り流路11をはさんで対向するようにアウタ
ー磁石14が筐体1の外側に設けられ、支軸15を介し
て冷却用のファン羽16が回転自在に支持されている。
次にこのように構成された本発明の放熱システムの動作
を説明する。
を説明する。
電子素子31の発熱により吸熱、暖められた冷媒3は蒸
気流となって蒸発室2を上昇する。本発明における蒸発
室2はその区画形状が、蒸発室2の下部から噴出口6に
向かって段階的にあるいは徐々に蒸気流路が狭くなる形
状をしており、ここで蒸気流が加速される。この蒸発室
2で加速された蒸気流は噴出口6の先端に設けられたノ
ズル7でさらに加速されて、タービン羽8へ向けて噴出
させられる。この噴出された蒸気流によってタービン羽
8は勢い良く回転する。
気流となって蒸発室2を上昇する。本発明における蒸発
室2はその区画形状が、蒸発室2の下部から噴出口6に
向かって段階的にあるいは徐々に蒸気流路が狭くなる形
状をしており、ここで蒸気流が加速される。この蒸発室
2で加速された蒸気流は噴出口6の先端に設けられたノ
ズル7でさらに加速されて、タービン羽8へ向けて噴出
させられる。この噴出された蒸気流によってタービン羽
8は勢い良く回転する。
そして、蒸気流はタービン羽室5の上方に連結された戻
り流路11は通過し、途中に設けられた熱交換用の冷却
手段12によって冷却されて凝縮し重力によって戻り流
路11中を落下し、蒸発室2の下部に戻る。そしてこの
過程を繰り返すことによって、タービン羽8が回転する
。
り流路11は通過し、途中に設けられた熱交換用の冷却
手段12によって冷却されて凝縮し重力によって戻り流
路11中を落下し、蒸発室2の下部に戻る。そしてこの
過程を繰り返すことによって、タービン羽8が回転する
。
一方、タービン羽8の回転はタービン軸9を介してイン
ナー磁石13を回転させる。このインナー磁石13の回
転により筐体1の外側に設けられたアウター磁石14が
回転する。そしてアウター磁石14の回転により支軸1
5を介してファン羽16が回転し、このファン羽16に
より冷却風が発生して電子素子31およびタービン羽室
5を冷却する。なお、インナー磁石13とアウター磁石
14の回転は、非磁性体軸受17.18により許容され
ている。
ナー磁石13を回転させる。このインナー磁石13の回
転により筐体1の外側に設けられたアウター磁石14が
回転する。そしてアウター磁石14の回転により支軸1
5を介してファン羽16が回転し、このファン羽16に
より冷却風が発生して電子素子31およびタービン羽室
5を冷却する。なお、インナー磁石13とアウター磁石
14の回転は、非磁性体軸受17.18により許容され
ている。
なお、蒸発室2の底部と噴出口6の大きさの比は例えば
100 : 6程度に形成されているが、これは種々の
条件により幅があり、これに限定されるものではない。
100 : 6程度に形成されているが、これは種々の
条件により幅があり、これに限定されるものではない。
このような放熱システムにあっては、蒸発室2に設けら
れた噴出口6は十分小さく形成されているのでタービン
羽8を回転させるのに十分なエネルギーを有している。
れた噴出口6は十分小さく形成されているのでタービン
羽8を回転させるのに十分なエネルギーを有している。
またタービン羽8も噴出流により最も効率的に回転する
ことに羽根車を用いている。
ことに羽根車を用いている。
また先端のノズル7によって、噴出流をタービン羽8の
最適位置まで案内、さらに噴出圧力を高めているのでタ
ービン羽8の回転力を十分大きくでき、それによってフ
ァン羽16も十分な回転力が得られる。
最適位置まで案内、さらに噴出圧力を高めているのでタ
ービン羽8の回転力を十分大きくでき、それによってフ
ァン羽16も十分な回転力が得られる。
このファン羽16の回転により筐体1冷却用の風が起こ
され、筐体1の外壁面が冷却される。こうして筐体1の
外壁面が強制冷却されると、筐体1からの放熱が促進さ
れ蒸発室2内の蒸気から筐体1を介して外部へ効率よく
放熱が行なわれ、電子素子31の冷却を効果的に行なわ
せることができる。
され、筐体1の外壁面が冷却される。こうして筐体1の
外壁面が強制冷却されると、筐体1からの放熱が促進さ
れ蒸発室2内の蒸気から筐体1を介して外部へ効率よく
放熱が行なわれ、電子素子31の冷却を効果的に行なわ
せることができる。
また、凝縮して液状となった冷媒の戻りの流れがタービ
ン羽8の回転を妨げないように戻り流路11を蒸発室2
とは別に形成しであるため、タービン羽8ひいてはファ
ン羽16の回転のエネルギーを有効に利用できる。
ン羽8の回転を妨げないように戻り流路11を蒸発室2
とは別に形成しであるため、タービン羽8ひいてはファ
ン羽16の回転のエネルギーを有効に利用できる。
一方、電子素子31の発熱が高くなるときにはこれに応
じて冷媒3の蒸発が促進される。したがって、ファン羽
16の回転が速くなり、発熱の大きさに応じてファン羽
16による冷却風が強くなる。また、電子素子31の発
熱がそれほど高くないときには冷媒3の蒸発も少なくな
り、これに応じてファン羽16による冷却風が弱くなる
。
じて冷媒3の蒸発が促進される。したがって、ファン羽
16の回転が速くなり、発熱の大きさに応じてファン羽
16による冷却風が強くなる。また、電子素子31の発
熱がそれほど高くないときには冷媒3の蒸発も少なくな
り、これに応じてファン羽16による冷却風が弱くなる
。
したがって電子素子31の発熱状態に応じて自動的に冷
却風の調節が行なわれる。つまり、自動冷却調節機能を
有していることになる。
却風の調節が行なわれる。つまり、自動冷却調節機能を
有していることになる。
また、タービン羽8とファン羽16をそれぞれ回転支持
するための軸受17.18には非磁性体軸受を用いてお
り、インナー磁石13.アウター磁石14の影響はまっ
たく受けない。そのため磁気力の無理な力が作用せず、
磁性体軸受の使用時と比較するとタービン効率とファン
効率の低下を防止できて円滑な軸回転が得られる。この
場合円錐軸受を用いると特に回転抵抗を低減できる。
するための軸受17.18には非磁性体軸受を用いてお
り、インナー磁石13.アウター磁石14の影響はまっ
たく受けない。そのため磁気力の無理な力が作用せず、
磁性体軸受の使用時と比較するとタービン効率とファン
効率の低下を防止できて円滑な軸回転が得られる。この
場合円錐軸受を用いると特に回転抵抗を低減できる。
次に第3図は本発明の第1の実施例の変形例に係る横断
面図であり、第2図と同一あるいは相等する部分には同
一符号を付して詳細な説明は省略する。この変形例が、
先の実施例と異なる箇所は、蒸発室2からの噴出口6を
複数設けたことにある。
面図であり、第2図と同一あるいは相等する部分には同
一符号を付して詳細な説明は省略する。この変形例が、
先の実施例と異なる箇所は、蒸発室2からの噴出口6を
複数設けたことにある。
この噴出口6を複数、しかもバランス良くタービン羽8
の周囲に配設することにより、タービン羽8の回転振動
を低減させることができ、タービン効率とファン効率の
向上に多大な効果がある。
の周囲に配設することにより、タービン羽8の回転振動
を低減させることができ、タービン効率とファン効率の
向上に多大な効果がある。
具体的には、例えば第3図に示すように噴出口をタービ
ン羽8の周囲にほぼ1800位相をずらして2個設けた
り、あるいはほぼ120°間隔で3個設けるとよい。
ン羽8の周囲にほぼ1800位相をずらして2個設けた
り、あるいはほぼ120°間隔で3個設けるとよい。
同様にして、はぼ等間隔で4個以上の噴出口6を設けて
もよい。そして先の実施例と同様に噴出口6にノズル7
を設けて蒸気をタービン羽8の最適位置へ案内している
。
もよい。そして先の実施例と同様に噴出口6にノズル7
を設けて蒸気をタービン羽8の最適位置へ案内している
。
次に第4図は、本発明の第2の実施例に係る縦断面図で
あり、第1図と同一あるいは相等する部分には同一符号
を付して詳細な説明は省略する。
あり、第1図と同一あるいは相等する部分には同一符号
を付して詳細な説明は省略する。
この変形例が第1の実施例と異なる箇所は、戻り流路1
1を形成するパイプを一部フレキシブルパイプ19とし
て凝縮液面の高さを可変としたことにある。
1を形成するパイプを一部フレキシブルパイプ19とし
て凝縮液面の高さを可変としたことにある。
タービン羽6をさらに効率良く回転させるには冷媒3の
蒸発と凝縮の各々の蒸気圧の差(pi −P2)の他に
凝縮液面の高さの差(図中高さH)が重要となる。この
実施例では、放熱システムの使用状況によってこの凝縮
液面の高さHを可変とし、冷却効率が低い場合には、凝
縮液面高さの差Hをも回転のエネルギーとして利用し、
冷却効率を高めるものである。
蒸発と凝縮の各々の蒸気圧の差(pi −P2)の他に
凝縮液面の高さの差(図中高さH)が重要となる。この
実施例では、放熱システムの使用状況によってこの凝縮
液面の高さHを可変とし、冷却効率が低い場合には、凝
縮液面高さの差Hをも回転のエネルギーとして利用し、
冷却効率を高めるものである。
さらに第5図は本発明の第3の実施例を示すものであり
、第1図と同一部分あるいは相等する部分には同一符号
を付して詳細な説明は省略する。
、第1図と同一部分あるいは相等する部分には同一符号
を付して詳細な説明は省略する。
この実施例が、先の実施例と異なる箇所は蒸発室の噴出
口6をあらかじめタービン羽8を回転させるのに最適位
置に形成し、ノズル7を省略したものである。また戻り
流路11も筐体1内部に蒸発室2とは別に形成すると共
にタービン羽室5内に溜まった冷媒3の戻り流路、すな
わち液溜まり戻り流路19を形成したものである。この
ような構成であっても本発明の作用、効果は得られる。
口6をあらかじめタービン羽8を回転させるのに最適位
置に形成し、ノズル7を省略したものである。また戻り
流路11も筐体1内部に蒸発室2とは別に形成すると共
にタービン羽室5内に溜まった冷媒3の戻り流路、すな
わち液溜まり戻り流路19を形成したものである。この
ような構成であっても本発明の作用、効果は得られる。
ここで液溜まり戻り流路19を設けた理由について説明
すると、タービン羽室5内に噴出された蒸気はタービン
羽室5の周囲が断熱材4で覆われているために凝縮液化
する可能性はほとんどないが、仮にわずかに液化して長
時間の使用に対して冷媒3がタービン羽室5に溜まった
場合を考慮し、あるいは断熱材4を設けないがために、
タービン羽室5に冷媒3が溜まった場合のために、冷媒
3の液溜まり戻り流路19を、途中に例えば逆上弁等の
一方向性のバルブ20を介して設けたものである。
すると、タービン羽室5内に噴出された蒸気はタービン
羽室5の周囲が断熱材4で覆われているために凝縮液化
する可能性はほとんどないが、仮にわずかに液化して長
時間の使用に対して冷媒3がタービン羽室5に溜まった
場合を考慮し、あるいは断熱材4を設けないがために、
タービン羽室5に冷媒3が溜まった場合のために、冷媒
3の液溜まり戻り流路19を、途中に例えば逆上弁等の
一方向性のバルブ20を介して設けたものである。
このように冷媒の液溜まり戻り流路19を設けておけば
長時間の使用によってもタービン羽室5に冷媒3が溜ま
ることはなくタービン羽8の回転に悪影響を与えること
はない。
長時間の使用によってもタービン羽室5に冷媒3が溜ま
ることはなくタービン羽8の回転に悪影響を与えること
はない。
第6図は、本発明の第3の実施例の変形例を示すもので
あり、第5図の構成と異なる箇所は、液溜まり戻り流路
19を断熱材4外に設けたものである。この場合には第
3の実施例と同様の作用・効果が得られると共に断熱材
4の断熱効果に悪影響を及ぼさない。
あり、第5図の構成と異なる箇所は、液溜まり戻り流路
19を断熱材4外に設けたものである。この場合には第
3の実施例と同様の作用・効果が得られると共に断熱材
4の断熱効果に悪影響を及ぼさない。
次に第7図は、本発明の第4の実施例を示す概略構成縦
断面図である。
断面図である。
第4図の実施例が第1乃至第3の実施例と基本的に異な
る箇所は、蒸発室2とタービン羽室5を独立分離させ、
各々をフレキシブルパイプ21を連結したことにある。
る箇所は、蒸発室2とタービン羽室5を独立分離させ、
各々をフレキシブルパイプ21を連結したことにある。
この第7図においては、第1図と同一部分あるいは相等
する部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
する部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
筐体1a内には蒸発室2が形成されて冷媒3が封入され
ている。この筐体1aは、例えば発熱体としての電子素
子31を取付けた回路基板32に固定されている。
ている。この筐体1aは、例えば発熱体としての電子素
子31を取付けた回路基板32に固定されている。
一方、筐体lb内には、タービン羽8が配置されるター
ビン羽室5が形成されている。
ビン羽室5が形成されている。
そしてこれら蒸発室2とタービン羽室5は、例えばテフ
ロン等から成るフレキシブルパイプ21で連結されてお
り、蒸発室2内で蒸発した冷媒3は蒸気流となり、フレ
キシブルパイプ21内を流れる。
ロン等から成るフレキシブルパイプ21で連結されてお
り、蒸発室2内で蒸発した冷媒3は蒸気流となり、フレ
キシブルパイプ21内を流れる。
この実施例では、フレキシブルパイプ21は途中で、2
つのパイプ21a、 21bに分流してタービン羽室5
に設けられる2つの噴出口6の先端に形成された2つの
ノズル7から蒸気流が加速して噴出される。
つのパイプ21a、 21bに分流してタービン羽室5
に設けられる2つの噴出口6の先端に形成された2つの
ノズル7から蒸気流が加速して噴出される。
このように構成されたものにおいて、蒸発室2とタービ
ン羽室5がフレキシブルパイプ21を介して分離されて
おり、それぞれの配置場所が自由に設定でき、取付けの
自由度が格段に向上する。
ン羽室5がフレキシブルパイプ21を介して分離されて
おり、それぞれの配置場所が自由に設定でき、取付けの
自由度が格段に向上する。
また、電子素子31の冷却効率を向上させるために、フ
ァン羽16による冷却風が直接電子素子31を冷却でき
るように電子素子31とファン羽16を近づけて配置す
ることもでき、その冷却効率は格段に向上する。
ァン羽16による冷却風が直接電子素子31を冷却でき
るように電子素子31とファン羽16を近づけて配置す
ることもでき、その冷却効率は格段に向上する。
なお、この実施例においては、戻り流路11が液溜まり
戻り流路19を兼ねている。つまり、戻り流路11がタ
ービン羽室5の下部に形成された凹部5aと連結されて
おり、ノズル7から気液二相流として噴出した蒸気流の
うちあるいはタービン羽室内で凝縮液化してしまった冷
媒3が凹部5aに溜まり、この液が戻り流路11を通し
て戻ってくるように構成されている。この構成において
は液溜まり戻り流路19を新たに設ける必要がないため
簡単な構成となる。
戻り流路19を兼ねている。つまり、戻り流路11がタ
ービン羽室5の下部に形成された凹部5aと連結されて
おり、ノズル7から気液二相流として噴出した蒸気流の
うちあるいはタービン羽室内で凝縮液化してしまった冷
媒3が凹部5aに溜まり、この液が戻り流路11を通し
て戻ってくるように構成されている。この構成において
は液溜まり戻り流路19を新たに設ける必要がないため
簡単な構成となる。
第8図は、本発明の第5の実施例を示す概略構成縦断面
図であり、第1図および第7図と同一部分あるいは相等
する部分には同一符号を付してその詳細な説明は省略す
る。
図であり、第1図および第7図と同一部分あるいは相等
する部分には同一符号を付してその詳細な説明は省略す
る。
この実施例で最も特徴とする部分は、蒸発室2とタービ
ン羽室5とを連結するフレキシブルパイプ21の途中あ
るいは戻り流路11の途中に所定の設定温度で開閉する
ように例えば形状記憶合金や形状記憶樹脂で形成された
逆止付きバルブ22.23を設けたことにある。
ン羽室5とを連結するフレキシブルパイプ21の途中あ
るいは戻り流路11の途中に所定の設定温度で開閉する
ように例えば形状記憶合金や形状記憶樹脂で形成された
逆止付きバルブ22.23を設けたことにある。
次にこのバルブ22.23を設ける理由について説明す
る。前述したように冷媒3の蒸発→ファン羽16の回転
→冷媒3の凝縮の過程がスムーズに行なわれるのは定常
運転時の流れである。実際は、電子素子31の発熱で上
記サイクルの停止と始動が交互に繰り返される。ここで
問題になるのは始動時である。冷媒3が蒸発すると、何
もさえぎるものがなければ蒸発室2とタービン羽室5は
同じ圧力となる。すなわち冷媒4の凝縮がないため蒸気
は循環しない。そうなるとタービン羽8、ファン羽16
を回転させることができず冷却風を起こすことが出来な
い。よって電子素子31の冷却ができない恐れが生じ、
初期始動時はやはりなんかの形で冷却をする必要が生じ
るおそれがある。そこで、本実施例では、蒸発側のフレ
キシブルパイプ21の途中に任意の設定温度で開閉する
例えば形状記憶合金を用いたバルブ22と、戻り流路1
1のパイプの途中には、バルブ22と同じく形状記憶合
金を用いた逆止弁付きバルブ23を設ける。流れを見る
と、バルブ22、バルブ23は蒸気温度がある温度にな
るまで閉じている。温度が高くなれば蒸発室3の圧力が
高くなりタービン室2との圧力差がつく。任意の設定温
度になればバルブ22が開き蒸気はタービン羽室5へと
流れタービン羽8、フィン羽16を回転させ冷却風を作
り始動ができる。そして流れが定常になればバルブ23
の逆止弁が開き安定した流れを作る。
る。前述したように冷媒3の蒸発→ファン羽16の回転
→冷媒3の凝縮の過程がスムーズに行なわれるのは定常
運転時の流れである。実際は、電子素子31の発熱で上
記サイクルの停止と始動が交互に繰り返される。ここで
問題になるのは始動時である。冷媒3が蒸発すると、何
もさえぎるものがなければ蒸発室2とタービン羽室5は
同じ圧力となる。すなわち冷媒4の凝縮がないため蒸気
は循環しない。そうなるとタービン羽8、ファン羽16
を回転させることができず冷却風を起こすことが出来な
い。よって電子素子31の冷却ができない恐れが生じ、
初期始動時はやはりなんかの形で冷却をする必要が生じ
るおそれがある。そこで、本実施例では、蒸発側のフレ
キシブルパイプ21の途中に任意の設定温度で開閉する
例えば形状記憶合金を用いたバルブ22と、戻り流路1
1のパイプの途中には、バルブ22と同じく形状記憶合
金を用いた逆止弁付きバルブ23を設ける。流れを見る
と、バルブ22、バルブ23は蒸気温度がある温度にな
るまで閉じている。温度が高くなれば蒸発室3の圧力が
高くなりタービン室2との圧力差がつく。任意の設定温
度になればバルブ22が開き蒸気はタービン羽室5へと
流れタービン羽8、フィン羽16を回転させ冷却風を作
り始動ができる。そして流れが定常になればバルブ23
の逆止弁が開き安定した流れを作る。
このように電子素子31の発熱によって暖められた、蒸
発室2内の冷媒3は蒸気流となって上昇する。しかし、
バルブ22、バルブ23によりせきとめられタービン羽
室5内へはいけない。そのうち温度が高くなりバルブ2
2とバルブ23が開く。このときバルブ23は逆止弁が
付いているため戻り流路11のパイプからは逆流しない
。蒸気は蒸発側のフレキシブルパイプ21を介しタービ
ン羽室5内にあるノズル7から吹き出す。吹き出された
蒸気流はタービン羽8を回転させ、インナー磁石13、
アウター磁石14を介してファン羽16を回転させ冷却
風を起こす。そして、タービン羽室5及び熱交換器たる
冷却手段12を冷やし、蒸気流は凝縮し一定方向の流れ
を作る。これによりバルブ23のタービン羽室5から蒸
発室2への一定方向の流れになるため開き閉ループを形
成する。そしてこの過程を繰り返す。
発室2内の冷媒3は蒸気流となって上昇する。しかし、
バルブ22、バルブ23によりせきとめられタービン羽
室5内へはいけない。そのうち温度が高くなりバルブ2
2とバルブ23が開く。このときバルブ23は逆止弁が
付いているため戻り流路11のパイプからは逆流しない
。蒸気は蒸発側のフレキシブルパイプ21を介しタービ
ン羽室5内にあるノズル7から吹き出す。吹き出された
蒸気流はタービン羽8を回転させ、インナー磁石13、
アウター磁石14を介してファン羽16を回転させ冷却
風を起こす。そして、タービン羽室5及び熱交換器たる
冷却手段12を冷やし、蒸気流は凝縮し一定方向の流れ
を作る。これによりバルブ23のタービン羽室5から蒸
発室2への一定方向の流れになるため開き閉ループを形
成する。そしてこの過程を繰り返す。
このように蒸発室2とタービン羽室5とを連結するフレ
キシブルパイプ21および戻り流路11を形成する長さ
可変のパイプの途中にそれぞれ所定の設定温度で開閉す
るバルブ22および逆止弁付きバルブ23を設けること
により初期始動がスムーズに行なえ、特に発熱が一定で
はなく、始動、停止のサイクルが頻繁に行なわれるもの
に多大な効果がある。
キシブルパイプ21および戻り流路11を形成する長さ
可変のパイプの途中にそれぞれ所定の設定温度で開閉す
るバルブ22および逆止弁付きバルブ23を設けること
により初期始動がスムーズに行なえ、特に発熱が一定で
はなく、始動、停止のサイクルが頻繁に行なわれるもの
に多大な効果がある。
次に第9図は、本発明の第5の実施例の変形例を示す概
略構成図である。
略構成図である。
この構成が第8図に示す構成と異なる箇所は、ファン羽
16を取付ける位置を設置場所に応じて調整できるよう
にしたことにある。
16を取付ける位置を設置場所に応じて調整できるよう
にしたことにある。
第9図において、アウター磁石14には傘歯車24、軸
26、傘歯車25、軸27を介してファン羽16が回転
自在に支持されており、ファン羽16は冷却手段として
の熱交換器12の近傍に配置されて、熱交換器12を冷
却風により冷却するように構成されている。
26、傘歯車25、軸27を介してファン羽16が回転
自在に支持されており、ファン羽16は冷却手段として
の熱交換器12の近傍に配置されて、熱交換器12を冷
却風により冷却するように構成されている。
このように蒸気室2とタービン羽室5を分離してかつフ
ァン羽16を動力伝達手段を介して任意の位置に配置で
きるように構成することにより設計および配置の自由度
が大幅に向上して、その工業的効果は大きい。
ァン羽16を動力伝達手段を介して任意の位置に配置で
きるように構成することにより設計および配置の自由度
が大幅に向上して、その工業的効果は大きい。
次に第10図を参照して本発明の第6の実施例について
説明する。
説明する。
この第6の実施例にあっては、第14図の従来例の構成
において、本発明の第1図、第4図、第5図に示した戻
り流路11及び冷却手段12を設けた構成とした。
において、本発明の第1図、第4図、第5図に示した戻
り流路11及び冷却手段12を設けた構成とした。
第14図の従来例にあっては、タービンプロペラ123
を回転させるための蒸気流のエネルギが不足すること及
び蒸発室111の上部で凝縮液化した冷媒の重力落下に
よってタービンプロペラ123の回転が妨害されること
によって冷却効率が低下することが問題である。
を回転させるための蒸気流のエネルギが不足すること及
び蒸発室111の上部で凝縮液化した冷媒の重力落下に
よってタービンプロペラ123の回転が妨害されること
によって冷却効率が低下することが問題である。
したがって、蒸気及び液体の戻り流路11を設け、さら
に戻り流路11の途中に冷却手段12を設けておれば、
冷媒113の蒸気は戻り流路11を通り冷却手段12に
より強制的に凝縮液化し、これによって圧力が低下し蒸
気の流れは戻り流路11へと向かうことになる。
に戻り流路11の途中に冷却手段12を設けておれば、
冷媒113の蒸気は戻り流路11を通り冷却手段12に
より強制的に凝縮液化し、これによって圧力が低下し蒸
気の流れは戻り流路11へと向かうことになる。
さらに蒸発室111の上部での凝縮液化を防止するため
に蒸発室111内部を断熱材で覆うと共に蒸発室111
上部に凝縮液化した水滴を戻り流路111へ案内するた
めに蒸発室111上部に傾斜部等の水滴案内を形成すれ
ばよい。
に蒸発室111内部を断熱材で覆うと共に蒸発室111
上部に凝縮液化した水滴を戻り流路111へ案内するた
めに蒸発室111上部に傾斜部等の水滴案内を形成すれ
ばよい。
次に第11図は、本発明の熱機関装置を地熱発電装置に
応用した実施例である。
応用した実施例である。
従来の地熱発電装置では、地下の蒸気井からパイプを介
して蒸気を採集し、この蒸気によりタービンを駆動させ
、該タービンに連結した発電機を回転させて発電を行い
、タービンを駆動した後の蒸気は凝縮器で凝縮させて一
部を凝縮器用の冷却水として使用し、余剰水は河川へ放
流するか或いは注水坑により地下へ還流している。
して蒸気を採集し、この蒸気によりタービンを駆動させ
、該タービンに連結した発電機を回転させて発電を行い
、タービンを駆動した後の蒸気は凝縮器で凝縮させて一
部を凝縮器用の冷却水として使用し、余剰水は河川へ放
流するか或いは注水坑により地下へ還流している。
ところが、本発明に係る地熱発電装置においては、地下
の熱源により冷却が加熱されて蒸発、この蒸気流でター
ビンを駆動し、その後蒸気は凝縮して循環する。
の熱源により冷却が加熱されて蒸発、この蒸気流でター
ビンを駆動し、その後蒸気は凝縮して循環する。
なお、本発明の地熱発電のための熱源としては、従来か
ら用いられている地中のマグマ等により加熱された高温
蒸気および熱水あるいは水を含んでいないが高温に加熱
されている地中の乾燥高温岩体等が用いられる。
ら用いられている地中のマグマ等により加熱された高温
蒸気および熱水あるいは水を含んでいないが高温に加熱
されている地中の乾燥高温岩体等が用いられる。
第11図に地熱発電装置の一実施例として、第7図に示
した熱機関装置の基本構成を採用しているものであり、
第7図と同一部分あるいは相等する部分には同一符号を
付して詳細な説明は省略する。
した熱機関装置の基本構成を採用しているものであり、
第7図と同一部分あるいは相等する部分には同一符号を
付して詳細な説明は省略する。
筐体la内には蒸発室2が形成されて冷媒3が封入され
ている。この筐体1aは地中に埋設され前述のごとく地
下の熱源から熱を吸収して冷媒3が蒸発する。
ている。この筐体1aは地中に埋設され前述のごとく地
下の熱源から熱を吸収して冷媒3が蒸発する。
一方筐体1bは、例えば地上に配置されて、内部にはタ
ービン室5が形成されている。このタービン室5内には
、タービン軸9に軸支されて回転自在なタービン羽8が
設けられ、さらにタービン軸9は同軸的に発電機29の
シャフトに連結されている。つまり、筐体1b内には、
発電機29も収容されており、タービン軸9に直結して
、タービン羽8の回転に伴なって高効率で回転する。な
お、発電機29は筐体lb外に設けられてもよい。
ービン室5が形成されている。このタービン室5内には
、タービン軸9に軸支されて回転自在なタービン羽8が
設けられ、さらにタービン軸9は同軸的に発電機29の
シャフトに連結されている。つまり、筐体1b内には、
発電機29も収容されており、タービン軸9に直結して
、タービン羽8の回転に伴なって高効率で回転する。な
お、発電機29は筐体lb外に設けられてもよい。
そして、地中の蒸発室2と地上のタービン室5はパイプ
21で連結されており、蒸発室2内で蒸発した冷媒3は
蒸気流となりパイプ21内を流れ、タービン室5に形成
された噴出口6の先端に形成されたノズル7から高速で
噴出する。
21で連結されており、蒸発室2内で蒸発した冷媒3は
蒸気流となりパイプ21内を流れ、タービン室5に形成
された噴出口6の先端に形成されたノズル7から高速で
噴出する。
この高速蒸気流で効率の良い発電が行なえる。
このような地熱発電装置においても、先の放熱シテスム
に適用した熱機関装置の作用・効果は全て得られるため
効率の良い発電を行なえることは明白であるが、地熱発
電装置に適用した場合には、従来の地熱発電装置と比較
して次のような作用・効果も得られる。
に適用した熱機関装置の作用・効果は全て得られるため
効率の良い発電を行なえることは明白であるが、地熱発
電装置に適用した場合には、従来の地熱発電装置と比較
して次のような作用・効果も得られる。
従来の地熱発電装置にあっては、
i)蒸気中に包含されている成分中、Ca、Si等がタ
ービンに付着してスケールになり、タービン羽根がアン
バランスになって、ついにはタービン破損の原因となる
、 却されるが、その際、SO□等の非凝縮性ガスが大気中
へ放散されて公害を招来する虞れがある、1ii)蒸気
を外部へ取出すので地下の発源が短期間で枯渇する虞れ
がある、 K)凝縮水の余池水を地下へ還元するために注水坑が必
要となり、設備が大掛かりとなる。
ービンに付着してスケールになり、タービン羽根がアン
バランスになって、ついにはタービン破損の原因となる
、 却されるが、その際、SO□等の非凝縮性ガスが大気中
へ放散されて公害を招来する虞れがある、1ii)蒸気
を外部へ取出すので地下の発源が短期間で枯渇する虞れ
がある、 K)凝縮水の余池水を地下へ還元するために注水坑が必
要となり、設備が大掛かりとなる。
等の問題があった、
ところが、本発明の地熱発電装置によれば、蒸発室2内
で蒸発させた冷媒3は蒸気流となり蒸気はパイプ21か
らタービン室5内に送られ噴出口6から高速に噴出し、
タービン駆動後の蒸気は凝縮されて戻り流路11により
蒸発室2内に戻され、地下熱源からは熱のみが取出され
る構成であるため、■)タービンにスケールが付着する
ことがなく、従ってタービン破損の虞れがなく、設備の
安定性、信頼性が向上する、 n)so2等の非凝縮性ガスが大気中へ放散されること
がなく、公害を防止できる、 ■)熱流を取出すだけであり、従って地下の熱源が短期
間で枯渇する虞れがない、 ■)余剰水が地下へ還元するための注水坑が不要である
から、設備が簡単且つ安価になる、等種々の優れた効果
を奏し得る。
で蒸発させた冷媒3は蒸気流となり蒸気はパイプ21か
らタービン室5内に送られ噴出口6から高速に噴出し、
タービン駆動後の蒸気は凝縮されて戻り流路11により
蒸発室2内に戻され、地下熱源からは熱のみが取出され
る構成であるため、■)タービンにスケールが付着する
ことがなく、従ってタービン破損の虞れがなく、設備の
安定性、信頼性が向上する、 n)so2等の非凝縮性ガスが大気中へ放散されること
がなく、公害を防止できる、 ■)熱流を取出すだけであり、従って地下の熱源が短期
間で枯渇する虞れがない、 ■)余剰水が地下へ還元するための注水坑が不要である
から、設備が簡単且つ安価になる、等種々の優れた効果
を奏し得る。
なお、上記実施例においては、先の第7図の構成を地熱
発電装置として用いたが、他の第1図乃至第10図の構
成を地熱発電装置に適用してもよいことはもちろんであ
る。
発電装置として用いたが、他の第1図乃至第10図の構
成を地熱発電装置に適用してもよいことはもちろんであ
る。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではない。
例えば蒸発室2の形状は底部から噴出口6に向かってな
めらかにあるいは段階的に等、蒸気流路が狭くなってお
り、その形状等は限定されない。また筐体1あるいは1
bの外面に放熱フィン等を設けて冷却効率を上げること
もできる。
めらかにあるいは段階的に等、蒸気流路が狭くなってお
り、その形状等は限定されない。また筐体1あるいは1
bの外面に放熱フィン等を設けて冷却効率を上げること
もできる。
またタービン羽とフィン羽をカップリングする手段は磁
気的カップリングに限定されない。
気的カップリングに限定されない。
さらに本発明の熱機関は上記放熱システム、地熱発電装
置に用途を限定されるものでなく熱エネルギーを電気あ
るいは運動エネルギー等に変換する装置として種々適用
できる。
置に用途を限定されるものでなく熱エネルギーを電気あ
るいは運動エネルギー等に変換する装置として種々適用
できる。
その他事発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して適
用することができる。
用することができる。
以上詳述したように本発明によれば、コストアップを押
さえ放熱効率を向上させた放熱システムあるいは、発電
効率を向上させた地熱発電装置、あるいはエネルギー変
換効率の良い熱機関が得られる。
さえ放熱効率を向上させた放熱システムあるいは、発電
効率を向上させた地熱発電装置、あるいはエネルギー変
換効率の良い熱機関が得られる。
第1図と第2図は、本発明の熱機関を放熱システムに適
用した第1の実施例を示す縦断面図とAA線切断横断面
図、第3図は、本発明の放熱システムに係る第1の実施
例の変形例を示す横断面図、第4図は、本発明の放熱シ
テスムに係る第2の実施例を示す縦断面図、第5図は、
本発明の放熱システムに係る第3の実施例を示す縦断面
図、第6図は、本発明の放熱システムに係る第3の実施
例の変形例を示す縦断面図、第7図は、本発明の放熱シ
ステムに係る第4の実施例を示す縦断面図、第8図は、
本発明の放熱システムに係る第5の実施例を示す縦断面
図、第9図は、本発明の第5の実施例の変形例を示す縦
断面図、第10図は、本発明の放熱システムに係る第6
の実施例を示す縦断面図、第11図は、本発明の熱機関
を地熱発電装置に適用した実施例を示す縦断面図、第1
2図乃至第14図は、従来の放熱システムを示す縦断面
図である。 1、 la、 lb・・・筐体、 2・・・蒸発室
、3・・・冷媒、 4・・断熱材、5・・・
タービン羽室(タービン室)、6・・・噴出口、
7・・・ノズル、8、タービン羽、 9・
・タービン軸、11・・・戻り流路、 12・・
・冷却手段、13、14・・・インナー磁石、アウター
磁石(カップリング手段) 16・・・ファン羽、 21・・・フレキシブルパイプ、 22・・・バルブ、 23・・・逆止機能付バルブ、29・・・発電機。 代理人 弁理士 則 近 憲 佑 同 松山光之 第 図
用した第1の実施例を示す縦断面図とAA線切断横断面
図、第3図は、本発明の放熱システムに係る第1の実施
例の変形例を示す横断面図、第4図は、本発明の放熱シ
テスムに係る第2の実施例を示す縦断面図、第5図は、
本発明の放熱システムに係る第3の実施例を示す縦断面
図、第6図は、本発明の放熱システムに係る第3の実施
例の変形例を示す縦断面図、第7図は、本発明の放熱シ
ステムに係る第4の実施例を示す縦断面図、第8図は、
本発明の放熱システムに係る第5の実施例を示す縦断面
図、第9図は、本発明の第5の実施例の変形例を示す縦
断面図、第10図は、本発明の放熱システムに係る第6
の実施例を示す縦断面図、第11図は、本発明の熱機関
を地熱発電装置に適用した実施例を示す縦断面図、第1
2図乃至第14図は、従来の放熱システムを示す縦断面
図である。 1、 la、 lb・・・筐体、 2・・・蒸発室
、3・・・冷媒、 4・・断熱材、5・・・
タービン羽室(タービン室)、6・・・噴出口、
7・・・ノズル、8、タービン羽、 9・
・タービン軸、11・・・戻り流路、 12・・
・冷却手段、13、14・・・インナー磁石、アウター
磁石(カップリング手段) 16・・・ファン羽、 21・・・フレキシブルパイプ、 22・・・バルブ、 23・・・逆止機能付バルブ、29・・・発電機。 代理人 弁理士 則 近 憲 佑 同 松山光之 第 図
Claims (18)
- (1)内部に発熱体から吸熱して蒸発する冷媒が収容さ
れている蒸発室と、 この蒸発室から蒸発した冷媒が導かれるタービン羽室と
、 前記蒸発室から前記タービン羽室まで前記蒸発した冷媒
を導く案内流路と、 前記タービン羽室内に回転自在に軸支され前記冷媒の蒸
気流により回転するタービン羽と、このタービン羽の回
転に応じて回転するように回転自在に軸支されるファン
羽と、 前記タービン羽室内に前記蒸気流を噴出させて前記ター
ビン羽を回転させるための噴出口と、を具備することを
特徴とする放熱システム。 - (2)内部に発熱体から吸熱して蒸発する冷媒が収容さ
れている蒸発室と、 この蒸発室から蒸発した冷媒が導かれるタービン羽室と
、 前記蒸発室から前記タービン羽室まで前記蒸発した冷媒
を導く案内流路と、 前記タービン羽室内に回転自在に軸支され前記冷媒の蒸
気流により回転するタービン羽と、このタービン羽の回
転に応じて回転するように回転自在に軸支されるファン
羽と、 前記タービン羽を回転させた後の蒸気流を前記蒸発室に
戻すために前記タービン羽室と前記蒸発室とを連結する
戻り流路と、 この戻り流路の途中に設けられて前記蒸気を凝縮液化さ
せるための冷却手段と、 を具備することを特徴とする放熱システム。 - (3)内部に発熱源から吸熱して蒸発する冷媒が収容さ
れている蒸発室と、 この蒸発室から蒸発した冷媒が導かれるタービン室と、 前記蒸発室から前記タービン室まで前記蒸発した冷媒を
導く案内流路と、 前記タービン室内に回転自在に軸支され前記冷媒の蒸気
流により回転するタービン羽と、 このタービン羽の回転の運動エネルギーを他のエネルギ
ーに変換するエネルギー変換手段と、前記タービン室内
に前記蒸気流を噴出させて前記タービン羽を回転させる
ための噴出口と、を具備することを特徴とする熱機関。 - (4)前記案内流路の流路断面積を前記噴出口に向けて
徐々に狭くしたことを特徴とする請求項1または請求項
2記載の放熱システムあるいは請求項3記載の熱機関。 - (5)前記タービン羽は複数の羽を有した羽根車である
ことを特徴とする請求項1記載の放熱システムまたは請
求項3記載の熱機関。 - (6)前記噴出口の先端にノズルを設け、このノズルに
よって前記蒸気流をタービン羽に案内するように構成し
たことを特徴とする請求項1記載の放熱システムまたは
請求項3記載の熱機関。 - (7)前記噴出口を複数形成し、前記タービン羽の周囲
にほぼ等間隔で配設したことを特徴とする請求項1記載
の放熱システムまたは請求項3記載の熱機関。 - (8)前記タービン羽を回転させた後の前記蒸気流が前
記蒸発室に戻るための戻り流路を設けたことを特徴とす
る請求項1記載の放熱システムまたは請求項3記載の熱
機関。 - (9)前記戻り流路に前記蒸気を凝縮液化するための冷
却手段を設けたことを特徴とする請求項8記載の放熱シ
ステムあるいは請求項8記載の熱機関。 - (10)前記戻り流路を前記蒸発室およびタービン室の
外部に形成すると共に、前記戻り流路内の蒸気の凝縮液
面の高さが調節可能なように前記戻り流路の配置位置を
移動自在としたことを特徴とする請求項2もしくは請求
項8記載の放熱システムあるいは請求項8記載の熱機関
。 - (11)前記蒸発室と前記タービン羽室とを各々独立に
構成し、前記案内流路および前記戻り流路をフレキシブ
ルなパイプにより形成したことを特徴とする請求項2ま
たは請求項8記載の放熱システムあるいは請求項8記載
の熱機関。 - (12)前記蒸発室と前記タービン羽室とを各々独立に
構成し、前記案内流路をフレキシブルなパイプにより形
成したことを特徴とする請求項1記載の放熱システムま
たは請求項3記載の熱機関。 - (13)前記戻り流路の途中に任意の設定温度で開閉自
在な逆止機能を有したバルブ手段を設けたことを特徴と
する請求項2または請求項8記載の放熱システムあるい
は請求項8記載の熱機関。 - (14)前記案内流路の途中に任意の設定温度で開閉自
在なバルブ手段を設けたことを特徴とする請求項1また
は請求項2記載の放熱システムあるいは請求項3記載の
熱機関。 - (15)前記バルブ手段は、形状記憶材料から成ること
を特徴とする請求項13または請求項14記載の放熱シ
ステムあるいは請求項13または請求項14記載の熱機
関。 - (16)前記タービン羽室内の重力方向最低位置に凝縮
液化した前記冷媒を溜める凹部を形成し、前記戻り流路
をこの凹部と前記蒸発室とで連通させるように構成した
ことを特徴とする請求項2または請求項8記載の放熱シ
ステムあるいは請求項8記載の熱機関。 - (17)前記ファン羽は動力伝達手段により任意の位置
に配置できるように構成したことを特徴とする請求項1
または請求項2記載の放熱システム。 - (18)前記蒸発室もしくは前記タービン羽室の少なく
ともどちらか一方を断熱材で覆ったことを特徴とする請
求項1または請求項2記載の放熱シテスムあるいは請求
項3記載の熱機関。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05783289A JP3147352B2 (ja) | 1988-06-20 | 1989-03-13 | 放熱システムおよびそれを用いた熱機関 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63-150087 | 1988-06-20 | ||
JP15008788 | 1988-06-20 | ||
JP05783289A JP3147352B2 (ja) | 1988-06-20 | 1989-03-13 | 放熱システムおよびそれを用いた熱機関 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0286906A true JPH0286906A (ja) | 1990-03-27 |
JP3147352B2 JP3147352B2 (ja) | 2001-03-19 |
Family
ID=26398923
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05783289A Expired - Fee Related JP3147352B2 (ja) | 1988-06-20 | 1989-03-13 | 放熱システムおよびそれを用いた熱機関 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3147352B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09186279A (ja) * | 1995-12-29 | 1997-07-15 | Nec Corp | Lsiの冷却装置 |
WO1998051975A1 (fr) * | 1997-05-12 | 1998-11-19 | Toshiyasu Indo | Convertisseur d'energie et procede de conversion d'energie |
CN102337939A (zh) * | 2011-10-16 | 2012-02-01 | 龚智勇 | 冷热旋转机 |
JP2015078685A (ja) * | 2013-09-10 | 2015-04-23 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 空冷ユニット |
CN110641309A (zh) * | 2019-10-17 | 2020-01-03 | 重庆国翰能源发展有限公司 | 一种充电桩 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102760708A (zh) * | 2011-04-28 | 2012-10-31 | 于德林 | 相变涡轮增压散热冷却装置 |
-
1989
- 1989-03-13 JP JP05783289A patent/JP3147352B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09186279A (ja) * | 1995-12-29 | 1997-07-15 | Nec Corp | Lsiの冷却装置 |
JP2953367B2 (ja) * | 1995-12-29 | 1999-09-27 | 日本電気株式会社 | Lsiの冷却装置 |
WO1998051975A1 (fr) * | 1997-05-12 | 1998-11-19 | Toshiyasu Indo | Convertisseur d'energie et procede de conversion d'energie |
CN102337939A (zh) * | 2011-10-16 | 2012-02-01 | 龚智勇 | 冷热旋转机 |
JP2015078685A (ja) * | 2013-09-10 | 2015-04-23 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 空冷ユニット |
US10161684B2 (en) | 2013-09-10 | 2018-12-25 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Air cooling unit |
CN110641309A (zh) * | 2019-10-17 | 2020-01-03 | 重庆国翰能源发展有限公司 | 一种充电桩 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3147352B2 (ja) | 2001-03-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |