JPH028585Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、缶詰及び缶蓋巻締装置に関するもの
である。

（従来の技術） 従来の缶詰及び缶蓋巻締装置を第２図により説
明すると、１が供給コンベア、２が搬送スクリユ
ー、３が入口スターホイール、４が缶詰機、５が
転送コンベア、６，７が缶蓋巻締装置、８が排出
スターホイール、９が排出コンベアで、缶Ａを供
給コンベア１により搬送スクリユー２へ搬送し、
ここでタイミングをとりながら入口スターホイー
ル３のポケツト部へ入れて缶詰機４へ導き、ここ
で缶詰し、次いで転送コンベア５により缶蓋巻締
装置６，７へ送り、ここで缶蓋を巻締めし、次い
で排出スターホイール８により排出コンベア９へ
排出するようにしている。

（考案が解決しようとする課題） 前記第２図に示す従来の缶詰及び缶蓋巻締装置
では、缶サイズ、特に缶胴径を変更する場合に、
(i)型換部品が多い。(ii)同缶蓋巻締装置では、缶蓋
を缶に巻締めするために、缶の上に載せた後、缶
を自転させて、巻締ロールを缶蓋に押し当てるよ
うにしているが、そのとき、例えば缶中心からの
押し当て寸法の調整が±0.1mm程度の許容誤差範
囲で行われるので、調整操作が微妙で、中々適正
寸法を得るに至らず、調整に多くの時間を要して
いた。(iii)その外、安定した缶ハンドリングを行う
ために、部品相互のタイミングやガイドを調整し
なければならいない等の問題があり、他の装置
（缶詰機、入口スターホイール等）では、それぞ
れの調整時間が２〜3Hrで済むのに対して上記缶
蓋巻締装置では、２人で３日間程度、延べ50Hr
程度の調整時間を要し、このため、サイズ変更後
の缶取扱い時、缶蓋巻締装置の調整時間が障害に
なつて、機械の運転効率を悪化させていた。

本考案は前記の問題点に鑑み提案するものであ
り、その目的とする処は、運転効率を向上できる
缶詰及び缶蓋巻締装置を提供しようとする点にあ
る。

（課題を解決するための手段） 上記の目的を達成するために、本考案の缶詰及
び缶蓋巻締装置は、缶詰する缶詰機と、缶詰後の
缶に缶蓋を巻締めする複数の缶蓋巻締装置と、缶
詰後の缶を上記各缶蓋巻締装置のそれぞれへ搬送
する複数の搬送コンベアと、缶詰後の缶を同各搬
送コンベアのうち休止中の缶蓋巻締装置を除く系
統の搬送コンベアへ搬送する搬送スターホイール
とを有し、同搬送スターホイールを上記缶詰機に
隣接して設け、上記各搬送コンベアを上記搬送ス
ターホイールに対して接線方向に設けている。

（作用） 本考案の缶詰及び缶蓋巻締装置は前記のように
構成されており、缶（を供給コンベア→搬送スク
リユー→入口スターホイール→缶詰機→搬送スタ
ーホイール→一方の搬送コンベア→一方の缶蓋巻
締装置→排出スターホイール→排出コンベアの順
序で送る。また上記缶とはサイズの異なる別の缶
に対して缶詰及び缶蓋巻締を行う場合には、缶を
供給コンベア→搬送スクリユー→入口スターホイ
ール→缶詰機１３→搬送スターホイール→他方の
搬送コンベア→他方の缶蓋巻締装置→排出スター
ホイール→排出コンベアの順序で送る。その間、
上記一方の缶蓋巻締装置は休止するので、その
間、この缶蓋巻締装置では、サイズの異なる次の
缶に対する調整作業を行う。

（実施例） 次に本考案の缶詰及び缶蓋巻締装置を第１図に
示す一実施例により説明すると、１０が供給コン
ベア、１１が搬送スクリユー、１２が入口スター
ホイール、１３が缶詰機、１４が搬送スターホイ
ール、１５が第１の搬送コンベア、１６，１７が
缶蓋巻締装置、１８が排出スターホイール、１９
が排出コンベア、２０が第２の搬送コンベア、２
１，２２が缶蓋巻締装置、２３が排出スターホイ
ール、２４が排出コンベアで、上記第１の搬送コ
ンベア１５は、缶Ａを搬送スターホイール１４に
対して接線方向に送り出すように配置されてい
る。また上記第２の搬送コンベア２０は、同様に
搬送スターホイール１４に対して缶Ａを接線方向
に送り出すように且つ第１の搬送コンベア１５に
対して直交するように配置されている。なお缶
A′を第２の搬送コンベア２０に送り出す場合に
は、図示されていない缶ガイド部材により案内す
る。また缶サイズの変更に際しては、缶詰機のバ
ルブ等の変更、入口スターホイール及び搬送スタ
ーホイールの変更（直径は変わらないが、缶ポケ
ツトのＲが異なるスターホイールへの変更）等が
必要になる。

次に前記第１図に示す缶詰及び缶蓋巻締装置の
作用を具体的に説明する。缶Ａに対して缶詰及び
缶蓋巻締を行う場合には、缶Ａを供給コンベア１
０→搬送スクリユー１１→入口スターホイール１
２→缶詰機１３→搬送スターホイール１４→第１
の搬送コンベア１５→缶蓋巻締装置１６，１７→
排出スターホイール１８→排出コンベア１９の順
序で送る。また上記缶Ａとはサイズの異なる別の
缶A′に対して缶詰及び缶蓋巻締を行う場合には、
缶A′を供給コンベア１０→搬送スクリユー１１
→入口スターホイール１２→缶詰機１３→搬送ス
ターホイール１４→第２の搬送コンベア２０→缶
蓋巻締装置２１，２２→排出スターホイール２３
→排出コンベア２４の順序で送る。つまり缶詰機
１により缶A′に缶詰した後、搬送スターホイー
ル１４により第１の搬送コンベア１５に対して直
交した第２の搬送コンベア２０を経て缶蓋巻締装
置２１，２２へ搬送して、缶蓋の巻締めを行う。
その間、缶蓋巻締装置１６，１７は休止するの
で、その間、缶蓋巻締装置１６，１７では、サイ
ズの異なる次の缶に対する調整作業を行う。

（考案の効果） 本考案の缶詰及び缶蓋巻締装置は前記のように
複数の缶蓋巻締装置のうち、一方の缶蓋巻締装置
を運転させ、他方の缶蓋巻締装置を休止させて、
休止中の缶蓋巻締装置でサイズの異なる次の缶に
対する調整作業を行うので、缶サイズ変更時、缶
蓋巻締装置を調整する必要がなく、同缶蓋巻締装
置以外の装置（缶詰機や入口スターホイール等の
供給系搬送装置）を２〜3Hr程度の時間をかけて
調整するだけで次の運転に入ることができて、機
械の運転効率を向上できる。また缶詰後の缶を搬
送スターホイールにより接線方向、つまり一方の
缶蓋巻締装置の方向若しくは他方の缶蓋巻締装置
の方向に送り出して、缶に働く遠心力をなくすよ
うにしており、一方の缶蓋巻締装置若しくは他方
の缶蓋巻締装置へ送る缶からの液のこぼれをなく
すことができる効果があり、缶詰及び缶蓋巻締装
置に適用して非常に有益である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係わる缶詰及び缶蓋巻締装置
の一実施例を示す平面図、第２図は従来の缶詰及
び缶蓋巻締装置を示す平面図である。 １３……缶詰機、１４……搬送スターホイー
ル、１５，２０……搬送コンベア、１６，１７及
び２１，２２……缶蓋巻締装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 缶詰する缶詰機と、缶詰後の缶に缶蓋を巻締め
   する複数の缶蓋巻締装置と、缶詰後の缶を上記各
   缶蓋巻締装置のそれぞれへ搬送する複数の搬送コ
   ンベアと、缶詰後の缶を同各搬送コンベアのうち
   休止中の缶蓋巻締装置を除く系統の搬送コンベア
   へ搬送する搬送スターホイールとを有し、同搬送
   スターホイールを上記缶詰機に隣接して設け、上
   記各搬送コンベアを上記搬送スターホイールに対
   して接線方向に設けたことを特徴とする缶詰及び
   缶蓋巻締装置。