JPH028044A - 建築用不燃板 - Google Patents

建築用不燃板

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JPH028044A
JPH028044A JP15871788A JP15871788A JPH028044A JP H028044 A JPH028044 A JP H028044A JP 15871788 A JP15871788 A JP 15871788A JP 15871788 A JP15871788 A JP 15871788A JP H028044 A JPH028044 A JP H028044A
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Hiroyuki Sasaki
宏之 佐々木
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は建築用不燃板として使用されるシリカ−アルミ
ナセラミックス系の無機質化粧板の改良に係り、特に耐
火性を改善することにより不燃材としての使用を可能に
した構造に関するものである。
(従来技術の問題点) 本件出願人は建築用の内外装材としてシリカ−アルミナ
セラミックス系の無機質化粧板をすでに提案した。
この無機質化粧板は、その組成がガラスカレットと酸化
アルミニウムとベントナイト(粘土質成分)と有機バイ
ンダーと着色剤(金属酸化物)と水とからなり、これら
をボールミルにより粉砕混合し、これに水を加えて攪拌
してスラリーにし、このスラリーをスプレードライヤー
によって顆粒にした成形材料をさらに成形機によって板
状に加圧成形した後、その成形した板を電気炉によりお
よそ800°Cの温度で3時間程度焼成して作ったもの
である。
ところで、上記無機質化粧板を内装用の不燃板として使
用する場合には、建築基準法の施行令に規定する不燃材
料の指定を受けたものでなければならい。
つまり、不燃材(材料)としては基材試験、表面試験に
適合したものでなければならない。
しかしながら上記の無機質化粧板を不燃板としてそのま
ま使用したり、さらにはガラスクロスをエポキシ樹脂等
の有機系の接着剤により接着して裏打しただけのもので
は、全体の溶融、極度の変形、貫通破壊、キレツ破断、
有害ガスの発生等が起こり、上記各試験をクリヤするこ
とはできない。
(問題点を解決するための具体的な手段)本発明は、上
記の問題点を解決した建築用不燃板を提案することを目
的とするもので、第1発明は、ガラスカレットと酸化ア
ルミニウムとベントナイトと無機質顔料(金属酸化物)
と有機バインダーと水とからなる成形材料を板状に加圧
成形し、これをさらに焼成してなる無機質化粧板の裏面
に、ガラスクロスをモルタルセメントで接着したことを
特徴とする建築用不燃板であり、第2図の発明は、前記
無機質化粧板の裏面に、モルタル、ガラスクロス、モル
タルの順序で積層した補強層を一体形成したことを特徴
とする建築用不燃板であり、更に第3の発明は前記の無
機質化粧板の裏面とガラスクロスの表裏両面とに、各々
接着増強剤が塗布されていることを特徴とする建築用不
燃板である。
(実施例) 以下、本発明の実施例を具体的に説明する。
まず、無機質化粧板(基体)の製造方法について説明す
る。
同化粧板は、 (1)ガラスカレット・・・50〜80重量部(2)酸
化アルミニウム・・・10〜40重量部(3)ベントナ
イト・・・3〜30重量部(4)着色剤(金属酸化物)
・・・0〜10重量部(5)有機バインダー・・・1〜
2重景部の組成を基本にしている。
次に上記組成からなる成形材料は、ボールミル等の粉砕
機に役人され、その粒状が100μm以下になるまで微
粉砕され混合される。 そしてこの混合物30〜50重
量部の水と共にライカイ機に入れられ攪拌されてスラリ
ーにされる。 そしてこのスラリーはさらにスプレード
ライヤーによって顆粒にされる。 次に上記の顆粒状の
成形材料はさらに成形時、つまりは使用時に水が3〜1
0重量部添加されて加水処理が行なわれる。  (この
加水処理はスプレードライヤーによって水分量が1重量
%以下となるために水分量の再調整を行うものである。
) なお上記において、使用するガラスカレット(1)はガ
ラス製品の製造中に破損したり、不要分として取られた
りして生じた粉砕クズガラス(ソーダガラスやホウケイ
酸ガラス等)が使用されるもので、200メツシユのフ
ルイを通過した粒径のものが特に使用に適している。
そして上記において、ガラスカレット(1)が50重量
部より少ない場合には磁器化せず、80重量部より多い
場合は耐火度が低くなり過ぎて形状の保持ができない。
次に酸化アルミニウム(AE□Oi ) (2)として
はアルミナとして市場において粉末の形で入手し得るも
のが通常用いられ、特に粒子径が4.0μm〜5.0μ
mのものが使用に適している。
そして上記において、酸化アルミニウム(アルミナ)(
2)が10重量部より少ないと抗折強度が低くなり、4
0重量部以上では焼成温度が高くなって経済性が悪くな
る。 また、本発明で使用する粘度質成分としてはベン
トナイト(3)が適している。
このベントナイトは極めて微細な粘土であり、主要鉱物
はモンモリナイトからなるもので、特に280メツシユ
のフルイを通過したものが使用に適している。
上記においてベントナイト(3)が3重量部より少ない
場合は成形性が悪<、30重量部を越えると焼成温度が
高くなる。 また、着色剤(4)としては、所望する発
色の具合によって異なるが、例えば、ベンガラ(Fez
Oi)・・・赤色、酸化クロム・・・グリーン、酸化チ
タン・・・黄白色、酸化コバルト・・・青色、鉄・クロ
ム系・・・黒色、アルミ・亜鉛鉄・クロム系・・・黄土
色、鉄・クロム・アルミ系・・・茶色等の金属酸化物が
適宜用いられ、特に150メツシユのフルイを通過した
ものが使用に適している。 上記において着色剤が0.
5重量部より少ないと所望の着色効果が表われず、また
20重量部を越えると金属酸化物のために焼成が不充分
となって磁器化できなくなる。
また、本発明では使用される有機バインダー(5)には
保形性を持たせると共に顆粒(スプレードライ)後の成
形材料の粒度分布を調整することを目的として水溶液あ
るいはアルカリ水溶液に易溶性のイソブチレンと無水マ
レイン酸との共重合物からなる有機バインダー(株式会
社 クラレ製 商品名:クラレ イソパン、品番イソパ
ン−10,品番イソパン−110)が1〜4重量部使用
される。
使用される上記有機バインダー(5)の内、特に水易溶
性のものは、220’C以下の温度で約20(重量%)
が減少し、220°C以上でもって熱分解を開始し、4
40°C完全に分解が完了する熱分解特性を持つ。
このことはバインダー(5)が焼成の過程において全て
が脱脂されることを意味する。
上記において、有機バインダー(5)が1重量部以下で
は顆粒の粒径(粒形)の大きなものができず、而も加圧
成形後において十分な保形性が得られない。 また4重
量部以上では昇温スピードの温度勾配を小さくしなけれ
ば完全に脱脂できず、そのために焼成時間が長くなる。
なお、スプレードライ後の顆粒状成形材料に対してはさ
らに3〜10重量部の水が添加されて加水処理が行なわ
れる。 上記において、添加される水が3重量より少な
い場合は保形性が悪くなってヒビやキレツを発生させる
。 また10重量部より多いとプレス(加圧)成形時に
ラミネーション(積層)が起こり焼成時にフクレを発生
させる。
上記の加水処理はスプレードライ後、つまりは顆粒の成
形材料に対し水を添加してその水分量を調整することを
目的とするものであるが、この場合、成形材料中には凝
集力の高い水溶液あるいはアルカリ水溶液に易溶性の有
機バインダーが添、加されているためこのバインダーの
特性をもっばら利用して粒度分布の調整が行なわれる。
つまり、第1表の(a) 41jlの顆粒状態における
粒度分布に対して水を添加すると成形材料は粒径の大き
いものが多くなって粒度分布が第1表の(b)〜(d)
の分布状態に変化する。
なお、上記の有機バインダーは化粧板の模様を御影石調
にする場合であって、例えば単色の色調とする場合は、
別の水溶性ポリアセクール樹脂(商品名:ニスレックス
・・・積木化学製)からなるを機バインダーを使用する
次に上記成形材料を用いて無機質成形板を成形する場合
について説明する。
成形材料はローラ成形機のポツパーに役人される。 そ
して上下の多段加圧ローラと同ローラに巻装した上下2
枚のスチール製の加圧ベルトとによって連続的に加圧さ
れながら板が成形される。
この場合の成型圧力は200kg/c司〜400kg/
c漬の成形圧力が適当である。
なお、板は上記のローラ成形機に代わって一般的なプレ
ス成形機を用い、そして成形材料を金型に投入し加圧成
形することであってもよい。 成形後、成形板は未焼成
の状態においてカッターにより所定の長さに切断される
切断された成形板は次に電気炉例えばローラハースキル
ンに投入され、最高温度830°C(この最高温度83
0°Cは30分間保持される。)、全体として3〜4時
間かけて焼成される。
そして焼成された板はその表面側が研摩機によって適切
に磨かれて無機質化粧板の製造は完成する。 なお、必
要に応じて側面も切断後、荒仕上げ程度に研摩される。
次に上記、無機質化粧板Bを使用して不燃板Aを製造す
る方法について第2図により説明する。
■ 上記無機質化粧板Bを用意する(第2図イ)■ 用
意した同化柱板Bの裏面B′側に対して接着補強剤Cを
刷毛又はスフツーガン等にって塗布した後、自然乾燥あ
るいは加熱乾燥によって乾燥させる(第2図口)。・・
・プライマリ−処理■ また別に用意したガラス クロ
スDの表裏両面に対しても浸漬、刷毛さらにはスプレー
ガン等によって接着補強層剤Cを塗り、その後乾燥させ
てプライマリ−処理を行う(第2図ハ)。
■ 次に上記化粧板Bの裏面(プライマリ−処理面)側
に対して下処理材とポルトランドセメントと水とを混合
したモルタルEを一様の厚みに塗着する。  この場合
モルタルEは例えばドクターブレード法によって薄肉に
形成される(第2図ハ)そして上記モルタルEの上に前
記プライマリ処理されたガラスクロスDが重ねられ、さ
らに同タロスDの上からドクターブレード法等によって
モルタルFが一様の厚み(薄肉)に形成される(第2図
二)。
■ 上記の工程により、無機質化粧板Bの裏面B′には
モルタルEとガラスクロスDとモルタルFの順からなる
積層した補強層Gが一体に形成される。 この状態にお
いて半日間自然乾燥した後、2日間水養生する。 そし
て水替生後さらに引き続き3日間気相養生して不燃板A
は完成する。
不燃板は以上の様にして作られるが、上記において、接
着増強剤Cとして水溶性のエチレン酢酸ビニール合成高
分子エマルジョン(日本化学株式会社・・・HF−10
00)が使用され、また下地処理材としてはセメントお
よび骨材の粉体からなるもの(例えば日本化学株式会社
・・・HSセメントフィラメント)が使用され、またガ
ラスクロスDとしては目抜き平織り、ヒートクリニング
処理剤みの、例えば日本板ガラス製のマイクロクロス(
YEM3001)、セントラル硝子製のガラスクロス(
EGW240GH)等が使用される。
(本発明の効果) 本発明の不燃板は、ガラスカレントと酸化アルミニウム
とベントナイトと無機着色剤(金属酸化物)と有機バイ
ンダーと水とからなる成形材料を板状に加圧成形し、こ
れに焼成した無機質化粧板る対し、同板の裏面側にはガ
ラスクロスをモルタルで接着した補強層を一体に形成し
た構成であるため、上記の無機質部材からなる裏面側の
補強層の耐火性、不燃性、密着(接着)性により、表面
側の無機質化粧板の全体的溶融、貫通破壊、キレッ破断
、及び同板よりの有害ガス等の発生が防止でき、建築基
準法の施行令で規定する基材試験、表面試験に対しても
確実に適合できる。 さらに上記補強層をモルタル、ガ
ラスクロス、モルタルの順序で積層することによって機
械的強度を一段と高めることができる特長がある。 ま
た、無機質化粧板の裏面と補強層の表裏面に接着増強剤
を塗布することにより、同化粧板と補強層、さらには補
強層を構成する各部材間自体の接着強度をも一段と高く
できる特長がある。
また、上記のごとく補強層の外面側がモルタルになって
おり、本発明の無機質化粧板を建築物の壁面に対して直
張施工する場合にもモルタル同志の接着とすることがで
きるため接着が確実にできる特長がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の不燃板の拡大一部縦断面図、第2図は
不燃板の製造手順を示す工程図であり、各図は裏面より
見た斜視図である。 A・・・不燃板、B・・・無機質化粧板、C・・・接着
増強剤、D・・・ガラスクロス、E、  F・・・モル
タル、G・・・補強層

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ガラスカレットと酸化アルミニウムとベントナイト
    と無機質顔料(金属酸化物)と有機バインダーと水とか
    らなる成形材料を板状に加圧成形し、これをさらに焼成
    してなる無機質化粧板の裏面に、ガラスクロスをモルタ
    ルで接着してなる補強層を設けたことを特徴とする建築
    用不燃板。 2、ガラスカレットと酸化アルミニウムとベントナイト
    と無機質顔料(金属酸化物)と有機バインダーと水とか
    らなる成形材料を板状に加圧成形し、これをさらに焼成
    してなる無機質化粧板の裏面に、モルタル、ガラスクロ
    ス、モルタルの順序で積層した補強層を一体形成したこ
    とを特徴とする建築用不燃板。 3、特許請求の範囲第1項又は第2項記載の無機質化粧
    板の裏面とガラスクロスの表裏両面とに、各々接着増強
    剤が塗布されていることを特徴とする建築用不燃板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013158948A (ja) * 2012-02-02 2013-08-19 Ibiden Kenso Co Ltd 不燃化粧板
WO2022205508A1 (zh) * 2021-03-31 2022-10-06 李小辉 一种基于无机轻集料的增强型保温装饰板及制备方法

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