JPH0280352A - 車輛用窓ガラス - Google Patents

車輛用窓ガラス

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JPH0280352A
JPH0280352A JP22838288A JP22838288A JPH0280352A JP H0280352 A JPH0280352 A JP H0280352A JP 22838288 A JP22838288 A JP 22838288A JP 22838288 A JP22838288 A JP 22838288A JP H0280352 A JPH0280352 A JP H0280352A
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thickness
glass
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window glass
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JP22838288A
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Hironobu Iida
裕伸 飯田
Nobuyuki Takeuchi
伸行 竹内
Masato Nakamura
昌人 中村
Koichi Furuya
孝一 古屋
Hiroshi Nakajima
弘 中嶋
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Central Glass Co Ltd
Original Assignee
Central Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、高可視光線透過率の無色(通常のクリヤーガ
ラス)から薄い着色ガラスであって、熱線反射機能を備
えつつ車内外での可視光線反射を防止し、鏡的現象をな
くするようにして通常のガラスに近付け、寒冷期におけ
る断熱、保温効果性能をもたせ、窓ガラス表面のじめじ
めした結露現象を発生しに<クシ、夏期における冷房効
果にも適度の遮断性能を発渾し、かつ低面積抵抗である
ので充分な導電性能をもつので融氷ならびに防曇機能を
もたせることができ、さらに種々の状況下において運転
者の見た対象物の輪郭がより鮮明になる性能を示す等、
多機能高性能の単板あるいは合せまたは複層ガラスであ
って平板または屈曲の車輛用窓ガラス、ことに風防用窓
ガラスに最適な車輛用窓ガラスを提供するものである。
[従来の技術] 従来、it性透明板状体としては各種提案されているが
、例えば特開昭63−110507号公報には透明体と
、該透明体の表面に付着した金属酸化物、あるいは金属
硫化物からなる薄膜と、該薄膜上に付着した金属あるい
は合金からなる金属層と、該金属層上に付着した金属酸
化物からなる高屈折率を存する透明導電体において、前
記金属酸化物からなる高屈折率がIn2O3,5n02
、Cd01Sbλ0.または5n(lzをドープしたI
n2−0つの少なくとも1つを主成分とした金属酸化物
である透明導電体が記載されており、金属酸化物として
TiO2、Ta、L05、ZnO−1nz03、B11
03あるいはZnS等の高屈折率の物質、金属層として
Au、Ag、Cu、AI、PdおよびRhの少なくとも
1種を主成分とするものを用いることが開示されている
また、赤外線反射物としては、例えば、特開昭63−1
34232号公報には、透明基板上に基板側から順次透
明酸化物の第1層、銀の第2層、透明酸化物の第3層、
銀の第4層、透明酸化物の第5層から成る5層コーティ
ングが設けられた赤外線反射物において、咳銀層の厚み
が110Å以下であり、可視光線透過率が70%以上で
あることを特徴とする高透過率を有する赤外線反射物が
記載されており、透明酸化物としてTi01、ZrO、
In103.5njl、z、ZnO1Ta105および
これらの混合物などの屈折率の大きい材料(n−1,7
〜2.5)を用いることが開示されている。さらに特開
昭62−41740号公報には、ガラス板の表面に金属
酸化物からなる第1層を直流スパッタリングによヮて形
成し、この第1層の表面に無酸化雰囲気において直流ス
パッタリングを施すことで貴金属からなる第2層を形成
し、更に第2層の表面に金属酸化物をターゲットとし、
無酸化雰囲気若しくは酸素分圧が低い雰囲気において直
流スパッタリングを施すことで金属酸化物からなる第3
層を形成するようにした熱線反射ガラスの製造方法が記
載されており、さらにまた特開昭59−165001号
公報には酸化インジウム、酸化錫およびそれらの混合酸
化物の群から選択された第1の酸化物薄膜、銀より成る
厚さ5〜15n鳳を有する第2の薄膜および酸化インジ
ウム、酸化錫およびそれらの混合酸化物の群から選択さ
れたもう1つの酸化物薄膜を有する仮ガラスにおいて、
金属l!薄膜および酸化インジウム、酸化錫およびそれ
らの混合酸化物の群から選択された前記もう1つの酸化
物薄膜間に、アルミニウム、タンタル、クロム、マンガ
ン、ジルコニウムの群から選択された十分酸化された厚
さ1〜5nmの薄膜が配置されている可視スペクトル9
I域中の高透過特性および熱線に対する高反射特性を有
する板ガラスが記載されており、また特開昭63−20
5609号公報には第1層および第3層としてAINx
JliJ、第2層としてAgHを透明基体上に存する多
層膜である熱線反射膜が記載されてオリ、AINJ (
7) ff サカ100−5000Å、Agna(D厚
さが30−300人であることを開示しており、さらに
実開昭63−46441号公報には外側板ガラスの内側
面と内側板ガラスの外側面との間に熱線反射膜を設けた
熱線反射合せガラスにおいて、内側板ガラス及び中間膜
の少なくとも一方は青色とした熱線反射合せガラスが記
載されている等が知られている。
[発明が解決しようとする問題点] 前述したように、従来ガラス基板等の透明基板表面に銀
等の金属層を透明酸化物でサンドインチする多層膜を形
成する構成では、金属層の後に透明酸化物を積層するに
際し、金属酸化物をターゲットとして用いて、アルゴン
および酸素を低酸素雰囲気にするように酸素量を精度よ
く制御しつつスパッタしないとあるいは金属の保護膜を
設けてその厚みの均一化に務めないと、金属層がマイグ
レーシツンを生じやすく、導電性ならびに赤外線反射特
性が低下するという問題点があり、必ずしも十分安定し
たものとはなりにくいものであった。
さらに、従来のものはグリーンあるいはブロンズ等の着
色がおこりやすく、ややもすれば可視光線透過率が70
%以下となることもあるものであり、絶縁性が低く、熱
伝導性も必ずしも十分ではなく、どちらかというとキズ
がつきやすいものであった。
さらにまた、Ag膜をAIN膜で挾んだ3層を単に積層
し多層膜化しても、熱線反射性能を持ち可視光線透過率
が70%以上となり得ても、真に車輛用窓ガラスとして
の所望の性能を付与することは難しいものであり、また
単に熱線反射と内側板ガラス及び中間膜の少なくとも一
方を青色としても必ずしも上述と同様に真に車輛用窓ガ
ラスとしての所望のものとはなり難い等、充分高性能の
多機能を有し、かつ運転者の安全等を充分確保でき、耐
久性も有する等の車輛用窓ガラスを得ることは難しいも
のであった。
c問題点を解決するための手段] 本発明は、従来のかかる欠点に鑑みなしたものであって
、透明酸化物薄膜層に替えて窒化アルミニウム薄膜層を
用い、該窒化アルミニウム薄膜層と金i薄膜層を特定の
膜厚で組み合わせて成膜した多層膜と所望の高可視光線
透過率、低可視光線反射率、低熱放射率、日射透過率の
低減化、しかも高導電性を有するものであるので、より
多機能を発揮するものとなり、加えて低刺激純度のもの
であるので、より安全性が高く運転者、同乗者にとって
快適で最適な車輛用窓ガラスを提供するものである。
すなわち、本発明は、透明ガラス板表面に、窒化アルミ
ニウム薄膜ならびに金属薄膜を順次交互に繰り返し積層
し、3〜9層の多層膜を形成した単板あるいは合わせガ
ラス等からなる車輛用窓ガラスにおいて、構成する透明
ガラス板は可視光線透過率が78%以上の無色または着
色ガラスであり、前記多層膜の第1.3,5.7ならび
に9層の奇数層が前記窒化アルミニウム薄膜、第2.4
.6ならびに8層の偶数層が前記金属薄膜であって常に
前記奇数層が最外側層となるようにするとともに、前記
金属薄膜の厚みが40〜140人であり、前記第1層お
よび前記最外側層の厚みが100〜800人であって、
前記中間の奇数層の各厚みが200〜1500人であり
、前記車輛用窓ガラスの可視光線透過率が70%以上、
日射透過率が60%以下、可視光線反射率が11%以下
、熱放射率が0,15以下、刺激純度が10%以下で、
かつ電気抵抗が12Ω/口以下であることを特徴とする
車輛用窓ガラスを提供するものである。
ことに、前記3眉の多層膜を有する車輛用窓ガラスにお
いて、前記構成する透明ガラス板の少なくとも一つが前
記着色ガラスであって、かつ前記第1層ならびに前記最
外側層の厚みが250〜500Å、前記第2J11の厚
みが50〜120人であることを特徴とする前記車輛用
窓ガラス、また前記3層の多層膜を存する車輛用窓ガラ
スにおいて、前記構成する透明ガラス板が前記無色ガラ
スであって、かつ前記第1Nならびに最外側層の厚みが
250〜500人でかつ異なるようにするとともに前記
第2層の厚みが50〜80人であることを特徴とする前
記車輛用窓ガラス、さらに前記5および7層の多層膜を
有する車輛用窓ガラスにおいて、前記金属’iil膜の
各厚みが40〜80人であることを特徴とする前記車輛
用窓ガラス、さらにはまた前記9層の多層膜を有する車
輛用窓ガラスにおいて、前記金属薄膜の各厚みが40〜
100人であって、前記第1層ならびに前記最外側層の
厚みが300〜500Å、前記中間の奇数層の各厚みが
600〜1200人であることを特徴とする前記車輛用
窓ガラスを提供するものである。
ここで、前記窒化アルミニウム薄膜を用いることとした
のは、光の吸収率が極端に低く、実π的に無色透明であ
り、屈折率が2.2程度であり、電気抵抗が109〜1
0(Ωc+a)と絶縁性が高く、かつ熱伝導性が極めて
高く、しかも超高温耐熱、耐食性かつ高硬度で耐久性に
優れた材料であり、また窒化アルミニウム薄膜は酸素を
用いない雰囲気で成膜できることから、銀等の金Ha膜
層のマイグレーション、伝導性の低下、熱線反射特性の
劣化が起こらないからである。
また、前記金属薄膜としては、恨、金、銅あるいはアル
ミニウムならびにこれらの合金等を用いることができる
。特に電気抵抗ならびに反射率等から銀が最も好ましい
ものであり、可視光線透過率70%以上等を有する着色
車輛用窓ガラスを考えると金、銅あるいはアルミニウム
は存効ではあるが、膜厚のより薄いものを選択すること
になり、その厚みの選択幅も少なく自由度が狭くなるも
のである。上記両薄膜について、高絶縁性、高熱伝導性
、高耐熱性、高耐蝕性、高硬度であって反射緩和材とな
る前期窒化アルミニウム薄膜と高反射性能を有する前期
金属薄膜とを交互に繰り返し81層したのは、干渉を利
用して可視光線透過率、日射透過率、可視光線反射率を
調整するためであり、ことに透明ガラス板表面に皮膜す
る第1層と積層した多層膜の最外側層を前記窒化アルミ
ニウムとしたのは、透明ガラス板からの前記金属薄膜層
への影響を防ぎ、前記金i薄膜を保護するとともに、ガ
ラス面とl漠面の両表面における反射を低減調節するた
めである。
さらに、前記金属薄膜の厚みを40〜140人としたの
は、刺激純度10以下を確保することと、前記窒化アル
ミニウム薄膜の厚みによる干渉具合と、加えて40人未
満では均一な膜厚が得られにくくなり、しかも可視光線
透過率は70%以上にすることができても、日射透過率
が60以下、熱放射率が0.15%以下でかつ電気抵抗
が12Ω/口以下にし難く、140人を越えると可視光
線透過率が70%以上であって可視光線反射率が11%
以下にすることが難しいためであり、好ましくは50〜
100人程度である。また前記第1層および前記最外側
層の厚みを100〜800人としたのは、100人未満
では前記金属薄膜の反射を緩和するコントロールが充分
にできず可視光線透過率が70%以上ならびに可視光線
反射率が11%以下を得られにくく、しかも該金属膜の
保護に充分でなくなり、かつ窒化アルミニウム自体の強
度も弱(なる等のためであり、800人を越えるとやは
り可視光線透過率が70%以上ならびに可視光線反射率
が11%以下となり難いためであり、ことに100〜8
00人以外では刺激純度10%以下とならないものであ
り、好ましくは200〜700人である。さらに中間の
奇数層の各厚みを200〜1500人としたのは、この
範囲外では前記金属薄膜の反射緩和効果が充分でなくな
り、可視光線透過率、日射透過率、可視光線反射率なら
びに刺激純度等が所望のものとなり難いためであり、こ
とに200人未満では前記金属薄膜の保護等を発揮し難
いためであって、好ましくは250〜1200人である
さらにまた、前記可視光線透過率を70%以上としたの
は、車輛用窓ガラスでは運転者の安全面から70%以上
を確保することが規格されており、好ましくはヨーロッ
パ規格の75%以上を確保することである。前記日射透
過率を60%以下としたのは、車輛内への太陽エネルギ
ーの人出量を低減し、車内の冷暖房を効率よくするため
であり、ことに前記多JI!膜が3層より5.7層とな
る方が低下し低い値となって好ましいものである。好ま
しくは55%以下である。前記可視光線反射率を11%
以下としたのは、車輛用窓ガラスに景色あるいはライト
等が映り、ギラツキあるいは運転の誤操作が発生するの
を防ぐためであり、したがって通常の透明ガラス板の反
射率である8%に近づけて安全性をより高めるためであ
り、好ましくは10%以下である。また前記のように熱
放射率を0.15以下としたのは、車外への熱の放射を
抑えて特に暖房時の断熱保温効果を高め、冷輻射をなく
し、結露現象を発生しにくくするとともに冷房効果も適
度に高めるためであり、好ましくは0.10以下である
。前記刺激純度を10%以下としたのは、特に反射の刺
激純度をいい、例えば車外から見た際赤味をおびてみえ
たり、車内から見た際、薄色がついてみえる等違和感を
生じやすく安全面から10%以下としたものであり、好
ましくは8%以下である。
前記電気抵抗を12Ω/口以下としたのは、防曇用ガラ
スあるいは融氷用ガラスとして用いる際には12Ω/口
を越えると電極配置、その大きさならびに電圧等から充
分な性能を発揮することができないものであり、好まし
くは10Ω/口以下、より好ましくはことに融氷ガラス
では8〜2Ω/口以下である。前記透明ガラス板を可視
光線透過率が78%以上の無色または着色ガラスとした
のは、該ガラスは無機質、有機質のどちらでもよく、無
色透明ガラスは通常の透明ガラスをいい、当然78%以
上の可視光線透過率であるが、前記刺激純度が10%以
下を確保するためには着色ガラスが好ましい、゛ことに
前記3層の多層膜で構成する場合に好ましい、その際、
特に78%以上の可視光線透過率のものでなければ結果
として車輛用窓ガラスにおける可視光線透過率が70%
以上にならないためであり、好ましい透明ガラス板の可
視光線透過率は80%以上である。
なお、着色ガラスとしてはボディカラーでもよく、ある
いはTiN 、 CrN hJ薄膜によって被膜したも
のでもよい、また、透明ガラス板は平板状、屈曲状ある
いはフィルム状のものでもよく、車輛用窓ガラスは単板
、合せあるいは複層等であってもよい、ことに合せガラ
スでは被膜面を中間膜側にすることが好ましく、風防窓
ガラスに好適である。
特に、単板で使用する際には、前記除外側層表面にさら
に例えば5iAINy薄膜等の保護層を設けることがよ
り好ましいことは言うまでもない。
〔作用〕
前述したとおり、本発明の車輛用窓ガラスは、窒化アル
ミニウム薄膜と金属薄膜の膜厚を特定して交互に繰り返
し積層した3〜9層の多層膜と、特定の可視光線透過率
を有する無色または着色ガラス板とを巧み組み合わせ、
しかも可視光線透過率、日射透過率、可視光線反射率、
熱放射率、電気抵抗ならびに刺激純度をそれぞれ特定し
たものとしたことにより、熱線等の反射率が高く電気抵
抗の低いm膜と、絶縁性の高いしかも高熱伝導性、高耐
熱耐蝕性、高硬度を有しかつ反射防止性能を存する薄膜
とを効果的に干渉させることができて、車輛用窓ガラス
の可視光線透過率ならびに反射率、刺激純度をコントロ
ールできるとともに、前記金属薄膜を耐熱耐蝕性ならび
に高硬度の膜層によって充分保護して耐候性耐久性を付
与し、絶縁性が高いので導通を効率よくすることができ
て低電源電圧を採用でき、発生する熱エネルギーも高熱
伝導性によって効果的に作用するものとなり、高可視光
線透過率で規格の70%以上、低日射透過率で60%以
下、ガラス面ならびに被膜面において低可視光線反射率
で11%以下、低熱放射率で0.15以下、低電気抵抗
で12Ω/口以下、さらに低刺激純度で10%以下とい
う性能を付与し得て、熱線反射性能ならびにLOW−E
性能等の断熱保温機能、さらに融氷ならびに防曇機能を
もたせる多機能、多様性のある、高視認性で高冷暖房性
であって安全性ならびに居住性の高い車両用窓ガラス、
ことに合せ化によって風防ガラスを提供できるものであ
る。
[実施例] 以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発
明は係る実施例に限定されるものではない。
実施例1 大きさ600 X600 tm履2、厚さ2.3■の可
視光線反射率約84.7%のブルー板ガラス(N2.3
)を中性洗剤、水すすぎ、イソプロピルアルコールで順
次洗浄し、乾燥した後、DCマグネトロン反応スパッタ
リング装置の真空槽内にセットしであるAIとAgのタ
ーゲットに対向する上方を往復できるようセットし、つ
ぎに前記槽内を図示していない真空ポンプで約5 X 
10  Torrまでに脱気した後、該真空槽内にN2
ガスを導入して真空度を2 X 10  Torrに保
持し、前記AIのターゲットに約2Kwを印加し、N2
ガス(但し、ArガスとN2ガスの流量比はo:1〜1
.1の範囲にあればよい、)によるDCマグネトロン反
応スパック中を、前記AIターゲット上方においてスピ
ード約150mm/IIkinで前記仮ガラスを搬送す
ることによって約250人厚さのAIN 薄膜を成膜し
た。
AIN成膜が完了した後、仮ガラスを前記真空槽中にお
いたまま、N2ガスをストップし、再び約5 X 10
  torrまでの真空度にし、Arガスを導入して真
空度を約3 X 10  torrにし、前記Agのタ
ーゲットに約700−を印加し、DCマグネトロンスパ
ッタ中を、前記Agのターゲット上方にてスピード約り
500m膳/履inで前記板ガラスのAIN成膜表面に
約60人の厚さのAg薄膜を成膜、積層する。
なお、前述のArガスに替え、N2ガスのままでAIN
 @膜の成膜後、引き続いてAg薄膜を成膜、積層して
よい。
次いで、Arガスをストップし、再度真空度約G 5 X 10  Torrまでにし、前述と同様にして
約250人厚さのAIN !1111を成膜、積層した
。(但し、AINターゲットによるRFスパッタでもか
まわないことは言うまでもない、) 得られた3層の多層膜を有するN2.3ガラス板と厚さ
2■の無色透明ガラス板(FL2)を厚さ0.76am
のPVB中間膜で合わせた合せガラスを、可視光線透過
率および可視光線反射率(380〜780n■)ならび
に日射透過率(340〜1800nm)については34
0型自記分光光度計(日立製作所製)とJISZ872
2、JISR3106によって、また電気抵抗(表面抵
抗)については四探針抵抗測定装置RT−8(NAPS
ON社製)によって、さらに熱放射率については赤外域
(2,5〜25μm)の分光反射率を270−30型赤
外分光光度針(日立製作所製)とJISR3106によ
ってそれぞれ求め、その結果を表1に示す。電気絶縁性
と熱伝導性がよく、防曇、融氷等においても、また特異
な分光特性を示し、断熱においても、より効果を発揮す
る住居性ならびに安全性がより高い車輛用窓ガラスを得
ることができた。
なお、表示していないが、最外側のAIN薄膜はITO
やZnOに比較してキズ等がつきにくく硬度いものであ
った。
実施例2〜21 実施例1と同様の方法で、例えば厚さ約400人(約8
00人)のAIN薄膜であれば、板ガラスの搬送スピー
ドを約80mm/sin (約40mm/5in)、厚
さ約80人(約100人)のへ8薄膜であれば板ガラス
の搬送スピードを約り800m膳/朧in(約1500
im/ win)と厚さに対してほぼ反比例する搬送ス
ピードで行うことによって、それぞれ3層、5層、7J
I層および9層を成膜、積層した。
得られた3、5.7および9層の多層膜を有するガラス
板の単板ならびに合せガラスについて各膜、ガラス板の
構成とその各膜の厚みならびに実施例1と同様の測定法
およびJI53106等に従ってそれぞれ得た特性値を
表1に示した。
各実施例共、実施例1と同様に各種の性能を発揮する多
機能窓ガラスとして断熱、防曇、融氷性能等を備え、居
住性ならびに安全性により研れた車輛用窓ガラスを提供
できるものであった。
なお、多層膜自身もキズ等が比較的つきにくい硬いもの
であった。
比較例1〜17 実施例1と同様の方法によって、AIN l膜層とAg
Fill膜層を交互に成膜、積層した多層膜等において
、本発明の範囲外のものを表2に示した。
得られた3層、5層ならびに7層ならびに9層を有する
ガラス板と合せガラスについて、実施例1と同様の測定
法およびJISR3106等に従って、それぞれ特性値
を得たものを表2に示した。
それぞれ実施例に比して車輛用窓ガラスとして不充分な
部分があり、必ずしも通しているものとは言えないもの
であった。
比較例18〜20 本発明で用いる窒化アルミニウムの薄膜層以外、の構成
のものについて、実施例1と同一装置で成膜、積層し、
AgFji膜層のみ、ZnOTjt膜層とAg薄孜雇を
成膜、積層したもの等を実施例1と同様のやり方で特性
値を求め、それぞれ表2に例示した。
いずれも車輛用窓ガラスとして不充分であり、採用し難
いものであった。
[発明の効果] 以上前述し7たように本発明は通常のスパッタリングで
窒化アルミニウム薄膜層と金WA薄膜層を交互に繰り返
し特定厚みで積層構成し、単板あるいは合せ等の平板ま
たは屈曲窓ガラスにし、その光学上、電気上ならびに安
全上の特性値が特定でき、断熱ガラス、防曇ガラス、融
氷ガラス等としての性能を兼ねたしかも安全性ならびに
居住性の高い、より経済的な車輛用窓ガラスを提供する
ことができるものである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)透明ガラス板表面に、窒化アルミニウム薄膜なら
    びに金属薄膜を順次交互に繰り返し積層し、3〜9層の
    多層膜を形成した単板あるいは合わせガラス等からなる
    車輛用窓ガラスにおいて、構成する透明ガラス板は可視
    光線透過率が78%以上の無色または着色ガラスであり
    、前記多層膜の第1、3、5、7ならびに9層の奇数層
    が前記窒化アルミニウム薄膜、第2、4、6ならびに8
    層の偶数層が前記金属薄膜であって常に前記奇数層が最
    外側層となるようにするとともに、前記金属薄膜の厚み
    が40〜140Åであり、前記第1層および前記最外側
    層の厚みが100〜800Åであって、前記中間の奇数
    層の各厚みが200〜1500Åであり、前記車輛用窓
    ガラスの可視光線透過率が70%以上、日射透過率が6
    0%以下、可視光線反射率が以下で、かつ電気抵抗が1
    2Ω/□以下であることを特徴とする車輛用窓ガラス。
  2. (2)前記3層の多層膜を有する車輛用窓ガラスにおい
    て、前記構成する透明ガラス板の少なくとも一つが前記
    着色ガラスであって、かつ前記第1層ならびに前記最外
    側層の厚みが250〜500Å、前記第2層の厚みが5
    0〜120Åであることを特徴とする請求項1記載の車
    輛用窓ガラス。
  3. (3)前記3層の多層膜を有する車輛用窓ガラスにおい
    て、前記構成する透明ガラス板が前記無色ガラスであっ
    て、しかも前記第1層ならびに最外側層の厚みが250
    〜500Åでかつ異なるようにするとともに、前記第2
    層の厚みが50〜80Åであることを特徴とする請求項
    1記載の車輛用窓ガラス。
  4. (4)前記5および7層の多層膜を有する車輛用窓ガラ
    スにおいて、前記金属薄膜の各厚みが40〜80Åであ
    ることを特徴とする請求項1記載の車輛用窓ガラス。
  5. (5)前記9層の多層膜を有する車輛用窓ガラスにおい
    て、前記金属薄膜の各厚みが40〜100Åであって、
    前記第1層ならびに前記最外側層の厚みが300〜50
    0Å、前記中間の奇数層の各厚みが600〜1200Å
    であることを特徴とする請求項1記載の車輛用窓ガラス
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