JPH0280057A - 使い捨て注射器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、使い捨て注射器に関する。

〔従来の技術〕

使い捨て注射器は、広く使用されるようになっている。

このタイプの注射器は、１度使用した後は、捨てられる
。

〔発明が解決しようとする課題〕

麻薬常用者の間では、１本の同じ注射器が何人もの間で
使用され、エイズ等感染原因となっている。本発明は、
１度使用したら、２度と使用できないようにした注射器
を提供することを第１の目的としている。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的に対して、本発明の使い捨て注射器は、注射器
本体と、半径方向に直角に伸びるリブがついている細長
いピストンロンドを有するピストンとを備えている。

本発明の注射器は、少くとも２つのリブの外周縁に、鋸
歯形の切込みを設けてあり、これがストッパと当接する
ことにより、ピストンを、一方向にのみ、移動させうる
ようにしであることを特徴としている。

本発明の注射器の別の特徴は、次の如くである。

（１）注射器本体の一部をふさぐストッパを、環状部材
のスロッットの中に設けである。

（２）前記環状部材は中心に円孔を有し、この円孔に、
円周方向に間隔を設けて２つのスロットを切ってあり、
かついずれか一つのスロットの中にストッパを設けであ
る。

（３）鋸歯形切込み付きのリブの半径方向の長さは。

他のリブの半径方向の長さよりも長く、前記鋸歯形切込
みは、環状部材のスロットに嵌合している。

（４）鋸歯形切込みのない他の２つのリブは、鋸歯形切
込みを有するリブに比して、半径方向の長さが短かく、
そのため、環状部材の円孔の中を自由に運ぶことができ
るようになっている。

（５）リブの鋸歯形切込みの一端に、ノツチを設けてあ
り、このノツチが前記環状部材と整合すると１本体内に
注射液を満たすべく、ピストンを後方へ引くと、ピスト
ンを半回転させて、第１の鋸歯付きリブと第２の鋸歯付
きリブの位置を入れ替えることができ、これにより、ピ
ストンを、注射を行うべく、前方へ押し動かすことがで
きるようになっている。

（６）注射器本体は、液密溶接された円筒形部付と。

エンドキャップとから形成しである。

本発明の他の特徴は、次の詳細な説明及び添付の図面か
ら明白になると思う。

〔実　施　例〕

以下、本発明の好適実施例を、図面に基づき詳細に説明
する。

第１図は、本発明の注射器が、ピストン（１）と、２つ
の部品、すなわち筒体（２）と、エンドキャップ（３）
を組み立てて形成した本体とからなることを示している
。

ピストン（１）の外端、すなわち筒体（２）の外端側に
は、円形のつまみ（４）が、またピストン（１）の内端
、すなわち筒体（２）の内端側には、筒体（２）の内面
と滑動可能に係合する円形のピストンヘッド（５）が設
けられている。

つまみ（４）とピストンヘッド（５）とは、半径方向に
突出するリブ（７）（８）（９）（１０）を備えるピス
トンロンド（６）によって結合されている。

リブ（８）（１０）は、互いに直径方向に対向して伸び
ており、鋸歯付きリブ（７）（９）よりもその半径方向
の長さは短かく、かつ鋸歯付きリブ（７）（９）と直交
している。

前記短い半径のリブ（８）（１０）の機能の１つは。

つまみ（４）、ピストンヘッド（５）、及びピストンロ
ンド（６）とからなるピストンアッセンブリに対する補
強である。

長い半径の２つの鋸歯付きリブ（７）（９）の半径方向
の自由端には、長手方向の鋸歯形切込み（２０）（２１
）が設けられている。その機能については、後で説明す
る。

注射器本体における円形の筒体（２）の一端には、通常
の型式の保持用フランジ（１１）が設けられている。筒
体（２）の他端には、注射針（図示されず）を挿入する
ためのノズル（１２）を備えるエンドフランジ（１２）
と一体をなすエンドキャップ（３）における円筒部が、
隙間なく嵌合されている。

ノズル（１２）には、注射液を通すための孔（１３）が
あけられている。エンドキャップ（３）は、筒体（２）
の端部を囲む環筒（１４）を備えている。この環筒（１
４）は環状に溶接された環状のシームと係合して、筒体
（２）とエンドキャップ（３）液密性を確保している。

筒体（２）の内側には、第２図に詳細に示す環状部材（
１５）が設けられている。この環状部材（１５）は、例
えば、接着することによって、筒体（２）の内側に固定
されている。

環状部材（１５）の外径は、筒体（２）の内径と等しい
。環状部材（１５）には、内周面に直径方向に対向する
スロット（１７）　（１８）を備える円孔（１６）があ
けられている。

スロット（１７）　（１８）の一方、例えば、スロット
（１８）には、鋸歯付きリブ（７）（９）の鋸歯形切込
み（２０）　（２１）と協動するストッパ（１９）が設
けられている。

環状部材（１５）の円孔（１６）の直径は、短い方のリ
ブ（８）（１０）が、摩擦することなく、自由に孔（１
３）の中を移動しうるような寸法となっている。長い方
の鋸歯付きリブ（７）（９）は、直径方向に対向するス
ロット（１７）　（１８）の内部へ挿入しうる長さとな
っている。

このような構成により、ピストン（１）は、その長手方
向へ移動し、かつストッパ（１９）は、鋸歯付きリブ（
７）（９）の鋸歯形切込み（２１）と係合しうる。

鋸歯付きリブ（７）における鋸歯形切込み（２０）の傾
斜方向は、ピストン（１）を後方へ引くことはできるが
、前方へ押して注射をすることができないように定めら
れている。

他方の鋸歯付きリブ（９）の鋸歯形切込み（２１）は、
注射を行うために、ピストン（１）を前方へ押すことは
できるが、再び同じ注射器に注射液を満たすべく、ピス
トン（１）を後方へ引くことはできないような形状とな
っている。

各鋸歯付きリブ（７）（９）の鋸歯形切込み（２０）（
２１）のピストンヘッド（５）に近い端部において、各
リブ（７）（９）には、それぞれノツチ（２２）　（２
３）が設けられている。ピストン（１）を引張って、ノ
ツチ（２２）を環状部材（１５）に嵌合させると、ピス
トン（１）は、その軸線まわりに回転しうるようになる
。

このピストン（１）の回転は、次のようにして可能とな
る。

まずピストン（１）を、注射器の筒体（２）内の所定の
位置として、鋸歯付きリブ（７）を環状部材（１５）の
スロット（１８）に嵌入させ、かつ鋸歯形切込み（２０
）をストッパ（１９）に当接させると、ピストン（１）
を引っ張って、注射器の中へ注射液を満たすことができ
る。

鋸歯形切込み（２０）の緩い方の傾斜面は、弾性的に変
形するので、ストッパ（１９）通過して後方へ移動する
ことができる。一方、鋸歯形切込み（２０）のきつい方
の傾斜面は、ストッパ（１９）と係合して、注射を行う
べく、ピストン（１）を前方へ押すことができないよう
にする。

ノツチ（２２）に環状部材（１５）が嵌合すると、ピス
トン（１）を、鋸歯付きリブ（７）（９）がそれぞれス
ロット（１７）（１８）と係合するまで、半回転するこ
とができる。

この状態で、注射を行うために、ピストン（１）を前方
へ押すことができる。鋸歯形切込みにおける緩やかな傾
斜面は変形して、次々とストッパ（１９）を通過するよ
うになっている。一方、前記鋸歯形切込みのきつい傾斜
面は、ストッパ（１９）と固く係合して、ピストン（１
）を、その位置から引込めることができないようにする
。

注射が終ると、ピストン（１）は、その最終位置で固定
保持される。

鋸歯形切込み縁部（２１）の急勾配の傾斜がストッパ（
１９）と係合しているため、ピストン（１）を後方へ引
込めることはできない。また鋸歯付きリブ（７）（９）
が、それぞれスロット（１７）　（１８）と嵌合して、
固く保持されているので、ピストン（１）を回転させる
ことはできない。従って、この注射器は、再使用するこ
とはできない。

本発明の注射器は、従来のものと同じ方法では組立てる
ことができない。正確な順序で、次のようにして順次組
立てる必要のある数個の部品からなっているためである
。

第１に、環状部材（１５）を筒体（２）へ挿入し、かつ
適切な位置として、例えば、接着剤によって固定する。

ついでピストン（１）を、筒体（２）の中へ挿入する。

この作業の際には、ピストン（１）の端部には、ピスト
ンヘッド（５）もつまみ（４）もついていない。

もしピストンロッド（６）にピストンヘッド（５）が、
取付けられてない場合には、ピストン（１）を。

保持リング（１１）を備える筒体（２）の端部へ挿入す
る。これに反して、もしピストンロッド（６）につまみ
（４）が取付けられてない場合には、ピストン（１）を
、筒体（２）の他端、すなわち、後でエンドキャップ（
３）が取付けられる方の端部へ挿入する。

ついで、ピストン（１）へ、まだ取付けられてない部品
、すなわちつまみ（４）またはピストンヘッド（５）を
１例えば、超音波溶接によってピストンロッド（６）へ
取付ける。

次の作業は、筒体（２）の端部を囲んでいるエンドキャ
ップ（３）の環筒（１４）及びエンドキャップ（３）を
、筒体（２）に取付けることである。超音波溶接によっ
て、エンドキャップ（３）を筒体（２）に固着する。こ
の筒体（２）とエンドキャップ（３）とは、液密となる
ように組立てられることは言うまでもない。

このようにして組立てられた本発明の注射器は、１度の
みしか使用できず、再使用することはできない。

本発明の注射器の使い捨ての特徴を高めるために、ピス
トン（１）におけるその軸線と直交し、かつつまみ（４
）と鋸歯形の切込み（２１）との間に位置する面を、こ
われやすいものとすることがある。

そのためには１例えばリブ（７）（８）（９）（ｉｏ）
に破断し易い線を刻んだり、ピストンロッド（６）に弱
い部分を設ける。このようにすると、注射器を１度使用
した後に、もし、誰かが、ピストン（１）を強く引っ張
って、再び同じ注射器を使用しようとすると、ピストン
（１）はこわれてしまい、再使用は不可能になる。

【図面の簡単な説明】 第１図は、本発明の注射器の縦断側面図である。 第２図は、第１図の線■−■における縦断面図である。

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. （１）注射器本体と、互に直交し、かつピストンロッド
   （６）の周りに半径方向に伸びる軸線方向のリブ（７）
   （８）（９）（１０）を有する細長いピストンロッド（
   ６）と一体をなすピストン（１）とからなる使い捨て注
   射器であって、 前記リブの中、少なくとも２つのリブ（７）（９）の半
   径方向の外周縁に、鋸歯状の切込み（２０）（２１）を
   設けてあり、これらの鋸歯状切込み（２０）（２１）が
   、注射器本体における筒体（２）の内面に設けたストッ
   パ（１９）と協動することにより、ピストン（１）を各
   リブ（７）（９）に対して、一方向にのみ動かしうるよ
   うになっていることを特徴とする使い捨て注射器。
2. （２）ストッパ（１９）が、筒体（１２）の孔の一部分
   をふさいでいる環状部材（１５）の内面に設けられてい
   ることを特徴とする請求項（１）記載の使い捨て注射器
   。
3. （３）環状部材（１５）が、中央に円孔（１６）を有し
   ており、その内周面には、直径方向に対向する２つのス
   ロット（１７）（１８）が設けられ、かつストッパ（１
   ９）が、前記スロットの一方（１８）に設けられている
   ことを特徴とする請求項（２）記載の使い捨て注射器。
4. （４）外周縁に鋸歯形切込み（２０）（２１）を有する
   ２つのリブ（７）（９）は、他方のリブ（８）（１０）
   よりも半径方向の長さが長く、かつ環状部材（１５）の
   スロット（１７）（１８）の中へ嵌合していることを特
   徴とする請求項（３）記載の使い捨て注射器。
5. （５）他方のリブ（８）（１０）は、外周縁に鋸歯形切
   込みを有せず、かつ半径方向の長さが短かいため、環状
   部材（１５）の中央の円孔（１６）の中を自由に移動し
   うるようになっていることを特徴とする請求項（４）記
   載の使い捨て注射器。
6. （６）ノッチ（２２）（２３）が、鋸歯付きリブ（７）
   （９）の鋸歯形切込み（２０）（２１）の端部に設けら
   れ、かつピストン（１）を、注射器内に注射液を満たす
   べく、後方へ引いた後に、前記ノッチ（２２）（２３）
   が環状部材（１５）と嵌合して、ピストン（１）を、第
   １のリブ（７）と第２のリブ（９）との位置を入れ替え
   るべく、その軸まわりに半回転させることができ、この
   ようにして、注射を行うべく、ピストン（１）を前方へ
   押すことができ、かつ鋸歯形の切込みの鋭い傾斜面が、
   ストッパ（１９）に接触しうるように、適切な向きを向
   いていることにより、注射器内に注射液を満たすべく、
   ピストン（１）を再度後方へ引いたり、２度目の注射を
   行うべく、前方へ押したりすることができないようにな
   っており、一方、前記鋸歯付きリブ（７）（９）を、環
   状部材（１５）のスロット（２２）（２３）の中へ嵌入
   することによって、１度目の注射を行った後に、ピスト
   ン（１）を、回転させることができないようになってお
   り、そのため、前記注射器内に再度、注射液を満たすべ
   くピストン（１）を引くことができないようになってい
   ることを特徴とする、請求項（５）記載の使い捨て注射
   器。
7. （７）注射器の本体が、液密に溶接されている円形の筒
   体（２）と、エンドキャップ（３）とから形成されてい
   ることを特徴とする、請求項（１）記載の使い捨て注射
   器。