JPH027606Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はフイツシユポンプにて移送された魚と
水を分離して魚を魚倉等に供給するセパレーター
に関するものである。

従来のセパレーターは棒材を平行に並べその下
面に桟を棒材に対し直角に直接取り付けた各々の
棒材を固定してなる水切板を樋状の本体下面に使
用しているが、棒材と桟が接近している為この桟
にごみや損傷した魚体の一部等の障害物が引つ掛
かり、流れを疎外するばかりか、魚体の損傷をも
引き起す原因となつていた。

又、水切効果を高めるため、水切板の一部を湾
曲して設けてあるが、充分に大きな半径をとる事
が船上等では難かしいため、どうしても湾曲部の
半径が小さくなり、この湾曲部に魚が激突する。
この現象も又、魚体の損傷を招く原因となつてい
た。

本考案は上述の欠点を克服する為に成されたも
のであり、棒材の内部表面と桟とを一定間隔を置
いて固定し桟に引つ掛つた障害物が棒材内部表面
を滑つてゆく魚体に当る事を防止すると共に水切
板の湾曲部内面に多くの水切穴を有するゴム状弾
性体よりなる緩衝板を設け魚体が棒材に当る衝撃
をなくす事により、魚体の損傷を防止し、又順調
な魚の流れを作り出す事を目的とするものであ
る。

以下第１実施例を図面について説明すれば、第
１図は本考案の断面図、第２図は水切板の斜視
図、第３図は緩衝板の斜視図である。

１は水切板であり、流れと平行に多数の棒材２
を適宜間隔に並べ、その各々の棒材２下面の数ケ
所に脚部３を設け、その脚部３に桟４を棒材２に
対して直角に数個取り付け、脚部３を介して棒材
２を固定する。該水切板１の片端は大きく内側へ
湾曲しその湾曲した内面にゴム状弾性体（スポン
ジでもよい）より成る板状で多数の水切穴５を有
する緩衝板６を取り付ける。又その湾曲した水切
板１の先端にはフイツシユポンプの吐出口７を装
着できる注入口８を設け、該水切板１の両側面に
側板９を設けたものである。

第４図、第５図は脚部の他の実施例を示す断面
図であり、第４図は板状の桟４に半円状の脚部３
を設け、その脚部３と棒材２を固定したものであ
り、第５図は棒材２の下面に棒材２と同方向に短
かい棒材を重ねて脚部３とし、そこで桟４を取り
付けたものである。第４図、第５図共に第１実施
例の脚部と同様の効果を生むものである。

第６図、第７図は棒材の他の実施例を示す斜視
図であり、第６図は棒材２の断面を長円状（ある
いは山状）にしたものであり、第７図は棒材２を
板状とし上部を円く折り返した形状にしたもので
ある。第６図、第７図共に第１実施例の水切板１
と同様の効果を生むものである。しかもこの水切
板１の 合魚の接触面と桟４との間隔が広いた
め、脚部３を取り付ける必要がなく、桟４を直接
取り付けてもよい。

上述の様に本考案は高圧で多量に噴射される魚
と水を分離するセパレーターに於いて魚体の損傷
をいちじるしく減少させ、鮮度の保持と魚価の安
定に大きく貢献するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の第１実施例を示す断面図、第
２図は水切板の斜視図、第３図は緩衝板の斜視
図、第４図、第５図は脚部の他の実施例を示す断
面図、第６図、第７図は棒材の他の実施例を示す
斜視図。 １……水切板、２……棒材、３……脚部、４…
…桟、５……水切穴、６……緩衝板、７……フイ
ツシユポンプの吐出口、８……注入口、９……側
板。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 左右に側板を有する水切板の前部を上方へ湾曲
   させ、その先端にフイツシユポンプの吐出口を装
   着できる注水口を有するセパレーターに於て、 板状体の上端を湾曲させ、断面をかぎ状に設け
   た棒材と桟とを間隔を置いて取付けて水切板を形
   成し、且つ、当該水切板の湾曲した内面に無数の
   水切穴を有するゴム状弾性体よりなる緩衝板を設
   けたセパレーター。