JPH027583A - 磁束量子素子 - Google Patents

磁束量子素子

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Publication number
JPH027583A
JPH027583A JP63158411A JP15841188A JPH027583A JP H027583 A JPH027583 A JP H027583A JP 63158411 A JP63158411 A JP 63158411A JP 15841188 A JP15841188 A JP 15841188A JP H027583 A JPH027583 A JP H027583A
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JP
Japan
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magnetic flux
josephson
line
flux quantum
upper electrode
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Application number
JP63158411A
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English (en)
Inventor
Kimihisa Aihara
公久 相原
Kazunori Miyahara
一紀 宮原
Koji Takaragawa
宝川 幸司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

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  • Superconductor Devices And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
  • Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、長いジョセフソン接合、即ちジョセフソン線
路中に存在する磁束量子(ジョセフソンポルテックス、
フラクソンと呼ばれる)を利用して例えば神経回路網を
構成する機能素子等として用いることのできる磁束吊子
素子にrjA″gるものである。
(従来の技術) 神経回路網を模したニューラルネットワークを構成し、
特に学習機能を持った回路を構成しようとJる場合、信
号の伝搬によりニューロン間の結合強度が変化する機能
素子の実現が不可欠rある。
従来のこの種の学習可能なニューロン素子としては、例
えば、ニューロン本体をCODで構成し、その電荷量を
ニューロン出力として他のニューロンへ伝え、ニューロ
ン間の結合強度は第11図に示すようにMNOSトラン
ジスタのチャネル抵抗の値(この抵抗は浮遊ゲートの電
荷量できまる)で表わすようにした素子(”CCD5 
 MNO8Teamto  Build  Neura
l  Net  Modelson  chip”、 
E Iectric  E ngineerina  
Tmes、 Sep、 8.1986>がある。しかし
、このニューロン素子では、生体の神経系で情報担体と
なっているソリトン性のパルスを利用してニューロン間
の結合強度の変化を実現させることはできなかった。
(発明が解決しようとする課題) 神経回路網を模したニューラルネットワークを構成し、
特に学習機能を持った回路等を構成しようとする場合、
信号の伝搬によりニューロン間の結合強度が変化する機
能素子が求められる。
本発明は上記事情に基づいてなされたもので、ソリトン
性を有するジョセフソン線路中の磁束量子を情報担体と
し、信号の伝搬によりニューロン間の結合強度が変化す
るような素子を実現することのできる磁束吊子素子を提
供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するだめの手段) 上記課題を解決するために、第1の発明は、それぞれ超
伝導体からなる上部電極及び下部電極の間にトンネルバ
リアを挟んだ構造を有するとともに磁束量子の入力端及
び出力端を備えた第1のジョセフソン線路、第2のジョ
セフソン線路及び第3のジョセフソン線路を用いて構成
した磁束吊子素子であつ(、前記第1のジョセフソン線
路の出力端の上部電極と第2のジョセフソン線路の入力
端の上部電極とを抵抗体で接続し、前記第1のジョセフ
ソン線路の出力端の上部電極と第3のジョセフソン線路
の入力端の上部電極とを超伝導体で接続し、前記第3の
ジョセフソン線路における任意箇所に磁束量子を停止・
保持させる磁束母子停止部を設けるとともに該磁束量子
停止部を前記第2のジョセフソン線路の入力端の上部電
極に磁気的に結合し、前記磁束母子停止部の出り]端側
に補助バイアス電流供給線を設けてなることを要旨とす
る。
また、第2の発明は、それぞれ超伝導体からなる上部電
極及び下部電極の間にトンネルバリアを挟んだ構造を有
するとともに磁束量子の入力端及び出力端を備えた第1
のジョセフソン線路、第2のジョセフソン線路、第3の
ジョセフソン線路及び第4のジョセフソン線路を用いて
構成した磁束量子素子であって、前記第1のジョセフソ
ン線路の出力端の上部電極と第2のジョセフソン線路の
入力端の上部電極とを第1の抵抗体で接続し、前記第1
のジョセフソン線路の出力端の上部電極と第3のジョセ
フソン線路の入力端の上部電極とを第1の超伝導体で接
続し、前記第3のジョセフソン線路の出力端の上部電極
とジョセフソン接合の上部電極とを第2の抵抗体で接続
し、前記ジョセフソン接合の上部電極と前記第4のジョ
セフソン線路の入力端の上部電極とを磁束量子停止部を
構成する第2の超伝導体で接続し、該磁束量子停止部を
前記第2のジョセフソン線路の入力端の上部電極に磁気
的に結合し、前記第4のジョセフソン線路の入力端に補
助バイアス電流供給線を設けてなることを要旨とする。
(作用) 上記構成において、第1の発明では、第1のジョセフソ
ン線路に入力16磁束A子の傾度が高いほど第1のジョ
セフソン線路と第2のジョセフソン線路との結合が強ま
り、且つ第1のジョセフソン線路への磁束吊子の入力頻
疫が低下するとその結合が再び弱まる。即ち、磁束量子
停止部に保持される磁束吊子の数により第1のジョセフ
ソン線路から第2のジョセフソン線路へ磁束量子が伝搬
するときの閾値が変化するというゲートが大川される。
また、第2の発明では、上記第1の発明の作用に加えて
、さらに、第1のジョセフソン線路から磁束量子停止部
に保持できない程度の多数の磁束量子が伝搬してきたと
ぎに、第2の抵抗体から余分の磁束量子が放出されて、
第1のジョセフソン線路から第2のジョセフソン線路へ
磁束量子が伝搬づるときの閾値が適切に調整される。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。本実
施例に係る磁束M子素子は、複数個のジョセフソン線路
を用いて構成されている。
ここで、ジョセフソン線路には、分布定数形ジョセフソ
ン線路と集中定数形ジョセフソン線路との2種があり、
まず分布定数形ジョセフソン線路は、第1図中の第1の
ジョセフソン線路10を例にとって説明すると、超伝導
体からなる上部電極101及び下部電極102の間に、
極めて薄い絶縁層からなるトンネルバリア103が挟ま
れた構造のジョセフソン接合が、一方向のみに長く形成
されて構成されている。一方、集中定数形ジョセフソン
線路は、第9図に示すように上記の分布定数形ジョセフ
ソン線路と同様のgI層構造を第1の積層構造部11と
したとき、この第1の積層構造部11のほかに、超伝導
体からなる上部電極501及び下部電極502の間にト
ンネル電流が流れ得ないような膜厚の絶縁層が挟まれた
第2の積層構造部12を有しており、このような第1の
積層構造部11及び第2の積層構造部12が交互に連結
され、第1の積層構造部11の長さをジョセフソン侵入
距離λjよりも小さく形成したものである。つまりジョ
セフソン接合の上部電極同士、下部電極同士を超伝導体
(インダクタンス)で接続することにより線路を構成し
たものである。
以下の各実施例におけるジョセフソン線路には、上述の
分布定数形ジョセフソン線路又は集中定数形ジョセフソ
ン線路の何れも適用することができるが、以下の各実施
例では、分布定数形ジョセフソン線路を第1図中の第1
のジョセフソン線路10を例にとって説明したように、
分布定数形ジョセフソン線路が適用されている。
第1図ないし第3図を用いて第1実施例から説明りる。
まず、磁束吊子素子の構成から説明すると、第1図中、
10は第1のジョセフソン線路、20は第2のジョセフ
ソン線路、30は線路中任意の箇所に磁束ml子停止部
3が設けられた第3のジョセフソン線路である。なお、
線路中への磁束ω1停止部3の溝成例は後述する。そし
て、第1のジョセフソン線路10の出力E 10 bの
上部(Himlolと第2のジョセフソン線路20の入
力端20aの上部電極201とが抵抗体1で接続され、
第1のジョセフソン線路10の出力端10bの上部電極
101と第3のジョセフソン線路30の入力端30aの
上部電極301とが超伝導体(インダクタンス)で接続
されている。上記第3のジョセフソン線路30中に構成
した磁束m1停止部3はn個の磁束量子を停止・保持で
きる構造を有しており、この磁束量子停止部3を構成す
る超伝導体と第2のジョセフソン線路20の入力GH2
0aの上部電極201とは磁気的に結合Mされている。
この磁気的結合Mにより、第2のジョセフソン線路20
の入力端20aには磁束量子停止部3に保持されている
磁束量子の数に比例した誘導電流が供給されるようにな
っている。また、磁束m1停止部3の出力端側には補助
バイアス電流供給線4が設けられており、この補助バイ
アス電流供給線4に定期的にパルス電流を供給すること
により磁束量子停止部3の磁束母子の数を定期的に同一
数減少させることができる構造となっている。
次に、第2図に示す等価回路及び第3図に示す各部の信
号等のタイミングチャートを用いて、上述のように構成
された磁束量子素子の作用を説明する。
第2図の等価回路で磁束m子に伴う周回電流のうち第1
のジョセフソン線路10から第2のジョセフソン線路2
0へ向って分流する電流を1crSTjS3のジョセフ
ソン線路30中の磁束ω1停止部3に保持された磁束ω
子5により第2のジョセフソン線路20に誘導される電
流のうち、その第2のジョセフソン線路20の入力’6
A 20 aからλj(ジョセフソン侵入距離)の範囲
の接合に供給される電流をla1第2のジョセフソン線
路20の入力端20aからλjの範囲の接合の臨界電流
値1jを、 I J = LJ O・λj−W ここでJo :単位面積当りの電流密度、W:接合幅と
づると、下記の(1)式の条件を満足するとぎに第1の
ジョセフソン線路10から伝搬してきた磁束行1子は第
2のジョセフソン線路20に侵入することができる。
Ic1r+Ia+Id>Ij      ・・(+)本
構造の磁束量子素子においては、第1のジョセフソン線
路10から伝搬してぎた最初の磁束量子は、1a=0の
ため上記(1)式の条件を満足しない。したがって第2
のジョセフソン線路20には侵入できず、第3のジョセ
フソン線路30にのみ伝搬して磁束量子停止部3に停止
保持される。磁束量子停止部3に「n個(ただしm <
 n )の磁束量子が保持されると停止磁束El子5に
伴う周回電流6により第2図に示すように第2のジョセ
フソン線路20の入力端20aに誘導電流1aが供給さ
れ上記(1)式を満足して、第1のジョセフソン線路1
0から伝搬してぎた磁束量子が第2のジョセフソン線路
20に侵入できるようになる。つまり、見かけ上第2の
ジョセフソン線路20の入力端20aの臨界電流値(第
2のジョセフソン線路20に磁束量子が侵入Jるときの
閾値)が低下したように見え、停由磁束化子5の数が増
加し第2のジョセフソン線路20の入力端20aの誘導
電流1aが大きくなると第1のジ三】ヒフソン線路10
中を伝搬しできた磁束H4子が節2のジョセフソン線路
20に侵入できるようになる。
一方、第3図に示すように、−時的に多数の磁束m子が
第1のジョセフソン線路10より伝搬し第2のジョセフ
ソン線路20に磁束量子が侵入できるようなっても、そ
の後、第1のジョセフソン線路10から磁束m子が伝搬
しなくなると磁束m1停止部3に定期的に補助バイアス
電流が供給されることにより保持されている磁束量子の
数が減少し、再び第2のジョセフソン線路20には磁束
化子が侵入できない状態となる、 つまり、この磁束量子素子に入力される磁束は子の数が
増えれば第1のジョセフソン線路10から第2のジョセ
フソン線路20へ伝′IOするときの閾値が低下して伝
搬しやすくなり、入力される磁束量子の数が減ると閾値
が高くなって伝搬しにくくなるという自己増殖自己衰退
を行なう回路を実現づることができる。そして、このよ
うな機能を持った本磁束M子素子をシナプスに用い、ジ
ョセフソン線路を軸索として使用することにより疑似神
経回路網を構成することができる。
次いで1第4図及び第5図には、この発明の第2実施例
を示す。
なお、第4図、第5図及び後述の第3、第4実施例を示
す図において、前記第1図及び第2図における部材及び
部位等と同一ないし均等のものは、前記と同一符号を以
って示し、重複した説明を省略する。
この実施例は、第1〜第3のジョセフソン線路10.2
0.30を用いて構成した点は、前記第1実施例のもの
と同様であるが、第3のジョセフソン線路30の磁束R
1子子停部3を構成する超伝導体が、第1のジョセフソ
ン線路10の出力端10b付近の上部電極101に磁気
的に結合Mされ−でいる点が前記第1実施例のものと異
なっている。この磁気的結合Mにより、第1のジョセフ
ソン線路10の終端には、磁束量子停止部3に保持され
ている磁束m子の数に比例した誘導電流が供給されるよ
うになっている。
次に、第5図に示す等価回路を用いて、上述のように構
成された磁束吊子素子の作用を説明する。
第5図の等価回路で磁束量子の伝搬に伴い第1のジョセ
フソン線路10から第2のジョセフソン線路20に向か
って分流する電流を1cir、第2のジョセフソン線路
20の入力端20aからλjの範囲の接合に供給される
バイアス電流をIb。
第2のジョセフソン線路20の入力E20aからλjの
範囲の接合の臨界電流値をIjとすると、下記の(2)
式の条件を満足するとぎに第1のジョセフソン線路10
から伝搬してきた磁束m子は第2のジョセフソン線路2
0に侵入することができる。
lc i r十l b> l j        ・(
2)ここで、ICi r=V/RCD (V:線路10
の終端の電圧、Rcp:線路10と線路20間の抵抗体
1の抵抗値)である。また、V=dφ/dt(φ:I4
!束)であり、第1のジョセフソン線路10のn喘にお
ける磁束の変化ldφ/dtは、その接合を通過する磁
束m子の伝搬速度が大きいほど大きくなり、その磁束ω
子の伝搬速度は接合に供給されるバイアス電流に比例し
て増大する。
さらに第1のジョセフソン線路10の出力端10bから
λjの範囲の接合におけるバイアス電流は、磁束は1停
止部3に磁束1子5が保持されているとぎ、その誘導電
流のためlaだけ増加する。したがって、磁束量子停止
部3に磁束M子5が保持されているときは、第1のジョ
セフソン線路10の出力端10aからλjの範囲の接合
のバイアス電流はl b+ l aとなり、その分だけ
磁束量子の伝搬速度が速くなり、dφ/dtが増加して
Vが増大し、1cirが大ぎくなる。その結果、前記(
2)式を満足するようになり、第1のジョセフソン線路
10から伝搬してきた磁束m子が第2のジョセフソン線
路20に侵入できるようになる。
その他の作用効果は、前記第1実施例のものとほぼ同様
である。
第6図には、この発明の第3実施例を示ず。この実施例
は、第1〜第4のジョセフソン線路10120.30.
40を用いて構成され、また、第3のジョセフソン線路
30中には、磁束量子停止部は構成されていない。そし
て、第1のジョセフソン線路10の出力端10bの上部
電極101と第2のジョセフソン線路20の入力端20
aの上部電極201とが第1の抵抗体1で接続され、第
1のジョセフソン線路10の出力端10bの上部電極1
01と第3のジョセフソン線路30の入力端30aの上
部電極301とが第1の超伝導体(インダクタンス)2
で接続されている。また、第3のジョセフソン線路30
の出力端30bの上部電極301とジョセフソン接合8
の上部電極とが第2の抵抗体7で接続され、そのジョセ
フソン接合8の上部電極と第4のジョセフソン線路40
の入力端40 aの上部電極401とが磁束量子停止部
3となる第2の超伝導体で接続されている。そして、こ
の磁束量子停止部3を構成する第2の超伝導体と第2の
ジョセフソン線路20の入力端20aの上部電極201
とが磁気的に結合Mされている。また、磁束m1停止部
3の出力端側、即ち、第4のジョセフソン線路40の入
力端に、バイアス電流供給F2.4が設けられている。
本実施例の磁束B!子素子は上述のように構成されてい
るので、第1のジョセフソン線路10から第3のジョセ
フソン線路30を通って磁束量子停止部3に保持できな
いほどの多数の磁束m子が伝搬してきたときに、第2の
抵抗体7の部分から磁束m子を放出する機能が付加され
る。その他の動作及びv1能等は、前記第1実施例のも
のとほぼ同様である。
第7図及び第8図には、この発明の第4実旅例を示す。
本実施例は、第1〜第4のジョセフソン線路10.20
,30.40を用いて構成した点は、前記第3実施例の
ものと同様であるが、磁束m1停止部3を構成する第2
の超伝導体が、第1のジョセフソン線路10の出力E1
0b付近の上部電極101に磁気的に結合Mされている
点が前記第3実施例のものと異なっている。
したがって、本実施例に係る磁束吊子素子の機能及び動
作は、第1のジョセフソン線路10から第3のジョセフ
ソン線路30を通って磁束量子停止部3に保持できない
ほどの多数の磁束量子が伝搬してきたときに、第2の抵
抗体7の部分から磁束量子を放出する機能が付加されて
いる点を除いては前記第2実施例のものとほぼ同様であ
る。
次に、上記第4実施例のものについて、その動作を回路
解析プログラムを用いてシュミレーションにより確認し
た結果を第8図に示す。このシュミレーションは各ジョ
セフソン線路10.20゜30.40の入力端と出力端
の位相をヒニターしたものであり、その接合を磁束量子
が1つ通過したことは接合の位相が2π変化することに
より知ることができる。同図中、alは第1のジョセフ
ソン線路10の入力端の位相変化、blは同線路10の
出力端の位相変化、a2は第2のジョセフソン線路20
の入力端の位相変化、b3は第3のジョセフソン線路3
0の出力端の位相変化、b4は第4のジョセフソン線路
40の出力端の位相変化、jはジョセフソン接合8の位
相変化をそれぞれ示している。そして、このシュミレー
ションは磁束9子停止部3に2つの磁束M子が保持され
た状態で磁束m子が第1のジョセフソン線路10から伝
搬してくると第2のジョセフソン線路20に侵入できる
条件の基で行なったものである。
このシュミレーション結果から、時刻T1で磁束m子が
第1ジヨセフソン線路10から伝搬しても磁束h1子が
磁束量子停止部3に保持されていないので第2のジョセ
フソン線路20には侵入できない。T2においても磁束
量子停止部3には1つの磁束量子が保持されているだけ
なので、磁束母子は第2のジョセフソン線路20には侵
入できない。T3になると磁束母子停止部3に2つの磁
束量子が保持されるので、磁束m子は第2のジョセフソ
ン線路20に侵入することができる。しかし、T4で磁
束m1停止部3から磁束量子が1つ放出されるとT5に
おいで再び磁束量子が第2のジョセフソン線路20に侵
入できない状態となる。以上のシュミレーション結果に
より本磁束11子素子の動作の実現性をN認することが
できる。また、第1のジョセフソン線路10と第2のジ
ョセフソン線路20とを接続している抵抗体1に流れる
電流をモニターすると、磁束1子の伝搬に伴う電流のピ
ーク値によって磁束m子が次段へ伝搬するかどうかが決
定されていることがわかる。
次いで、上述のように、各実施例の磁束m子素子を分布
定数形線路で実現する揚台において磁束量子停止部3の
構成例を第10図の(A)、(B)(C)を用いて説明
する。まず、第10図(A)のものは、分布定数形のジ
ョセフソン線路15を構成する絶縁体を、16で示すよ
うに部分的に厚くして、この部分に大ぎなインダクタン
スを構成してこれを磁束m1停止部3としたものである
第10図(B)は、ジョセフソン線路15の幅を部分的
に狭くして、この部分に大きなインダクタンスを構成し
、これを磁束量子停止部3としたものである。また、第
10図(C)は、2つのジョセフソン線路15a、15
bを使用し、前段の線路15aの出力端の上部電極と後
段の線路15bの入力端の上部電極とを超伝導体で接続
してこの部分を磁束量子停止部3とし、たちのである。
[発明の効果] 以上説明したように、第1の発明によれば、第1のジョ
セフソン線路の出力端を抵抗体を介して第2のジョセフ
ソン線路に接続し、また、その第1のジョセフソン線路
の出力端を超伝導体を介して第3のジョセフソン線路に
接続し、この第3のジョセフソン線路に設けた磁束量子
停止部を第2のジョセフソン線路の入力端又は第1のジ
ョセフソン線路の出力端の何れかに磁気的に結合し、磁
束量子停止部の出力端側には補助バイアス電流供給線を
設けたので、第1のジョセフソン線路に入力される磁束
m子の頻度が高いほど第1のジョセフソン線路と第2の
ジョセフソン線路との結合が強まり、且つ第1のジョセ
フソン線路への磁束量子の入力頻度が低下するとその結
合が再び弱まるという機能を有するゲートを実現するこ
とができる。したがって本発明の磁束吊子素子を用いれ
ば、ソリトン性を有する磁束値子を情報担体とした神経
回路網を構成することができる。
また、第2の発明によれば、上記第1の発明に第4のジ
ョセフソン線路及びジョセフソン接合を付加して磁束量
子素子を構成し、第3のジョセフソン線路の出力端とジ
ョセフソン接合とを第2の抵抗体で接続し、そのジョセ
フソン接合と第4のジョセフソン線路の入力端との間に
設けた磁束り1停止部を第2のジョセフソン線路の入力
端又は第1のジョセフソン線路の出力端の何れかに磁気
的に結合させたので、上記第1の発明の効果に加えて、
さらに、第1のジョセフソン線路から磁束量子停止部に
保持できない程度の多数の磁束m子が伝搬してきたとき
に、第2の抵抗体部分から余分の磁束母子を放出するこ
とができて第1のジョセフソン線路と第2のジョセフソ
ン線路との結合強度を適切に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本発明に係る磁束m子素子の第1
実施例を示すもので、第1図は構成図、第2図は等価回
路を示づ゛回路図、第3図は各部の信号等を示すタイミ
ングチャート、第4図は本発明の第2実施例を示す構成
図、第5図は同上第2実流例の等価回路を示す回路図、
第6図は本発明の第3実施例を示す構成図、第7図は本
発明の第4実施例を示す構成図、第8図は同上第4実施
例にお
【ノる磁束母子の伝搬特性のシュミレーション結
果を示す特性図、第9図は集中定数形ジョセフソン線路
の構成図、第10図は各実施例に適用する磁束量子停止
部の構成例を示す図、第11図は従来のMNO8素子を
示す縦断面図である。 1.7:抵抗体、  2:超伝導体、 3:磁束量子停止部、 4:補助バイアス電流供給線、 8:ジョセフソン接合、 10.20.30.40:第1〜第4のジョセフソン線
路、 1Qa、20a、30a、40a :第1〜第4のジョ
セフソン線路の各入力端、 10b、20b、30b、40b:第1〜第4のジョセ
フソン線路の各出力端、 101.201.301.401 :第1〜第4のジョ
セフソン線路にお(プる各上部電極、 102.202.302.402:第1〜第4のジョセ
フソン線路における各下部電 極、 103.203.303.403:第1〜第4のジョセ
フソン線路における各トンネ ルバリア。 代理人  弁理士  三 好  保 男@1 図 第2図 第4図 U 第5図 第6図 第71!1 第9図 ]5 ]6 第10図 (A) 】5 第10図 (B) 第10図 (C) f、11図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)それぞれ超伝導体からなる上部電極及び下部電極
    の間にトンネルバリアを挟んだ構造を有するとともに磁
    束量子の入力端及び出力端を備えた第1のジョセフソン
    線路、第2のジョセフソン線路及び第3のジョセフソン
    線路を用いて構成した磁束量子素子であって、前記第1
    のジョセフソン線路の出力端の上部電極と第2のジョセ
    フソン線路の入力端の上部電極とを抵抗体で接続し、前
    記第1のジョセフソン線路の出力端の上部電極と第3の
    ジョセフソン線路の入力端の上部電極とを超伝導体で接
    続し、前記第3のジョセフソン線路における任意箇所に
    磁束量子を停止・保持させる磁束量子停止部を設けると
    ともに該磁束量子停止部を前記第2のジョセフソン線路
    の入力端の上部電極に磁気的に結合し、前記磁束量子停
    止部の出力端側に補助バイアス電流供給線を設けてなる
    ことを特徴とする磁束量子素子。
  2. (2)前記磁束量子停止部を前記第2のジョセフソン線
    路の入力端の上部電極に磁気的に結合することに代えて
    、前記磁束量子停止部を前記第1のジョセフソン線路の
    出力端の上部電極に磁気的に結合してなることを特徴と
    する請求項1記載の磁束量子素子。
  3. (3)それぞれ超伝導体からなる上部電極及び下部電極
    の間にトンネルバリアを挟んだ構造を有するとともに磁
    束量子の入力端及び出力端を備えた第1のジョセフソン
    線路、第2のジョセフソン線路、第3のジョセフソン線
    路及び第4のジョセフソン線路を用いて構成した磁束量
    子素子であって、前記第1のジョセフソン線路の出力端
    の上部電極と第2のジョセフソン線路の入力端の上部電
    極とを第1の抵抗体で接続し、前記第1のジョセフソン
    線路の出力端の上部電極と第3のジョセフソン線路の入
    力端の上部電極とを第1の超伝導体で接続し、前記第3
    のジョセフソン線路の出力端の上部電極とジョセフソン
    接合の上部電極とを第2の抵抗体で接続し、前記ジョセ
    フソン接合の上部電極と前記第4のジョセフソン線路の
    入力端の上部電極とを磁束量子停止部を構成する第2の
    超伝導体で接続し、該磁束量子停止部を前記第2のジョ
    セフソン線路の入力端の上部電極に磁気的に結合し、前
    記第4のジョセフソン線路の入力端に補助バイアス電流
    供給線を設けてなることを特徴とする磁束量子素子。
  4. (4)前記磁束量子停止部を前記第2のジョセフソン線
    路の入力端の上部電極に磁気的に結合することに代えて
    、前記磁束量子停止部を前記第1のジョセフソン線路の
    出力端の上部電極に磁気的に結合してなることを特徴と
    する請求項3記載の磁束量子素子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109626323A (zh) * 2009-02-27 2019-04-16 D-波系统公司 超导集成电路
US11856871B2 (en) 2018-11-13 2023-12-26 D-Wave Systems Inc. Quantum processors
US11930721B2 (en) 2012-03-08 2024-03-12 1372934 B.C. Ltd. Systems and methods for fabrication of superconducting integrated circuits
US11957065B2 (en) 2017-02-01 2024-04-09 1372934 B.C. Ltd. Systems and methods for fabrication of superconducting integrated circuits

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