JPH0274136A - 電動機とその製造方法 - Google Patents

電動機とその製造方法

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JPH0274136A
JPH0274136A JP63226781A JP22678188A JPH0274136A JP H0274136 A JPH0274136 A JP H0274136A JP 63226781 A JP63226781 A JP 63226781A JP 22678188 A JP22678188 A JP 22678188A JP H0274136 A JPH0274136 A JP H0274136A
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JP
Japan
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permanent magnet
rotor
stator
permanent magnets
electric motor
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JP63226781A
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English (en)
Inventor
Joji Ochi
越智 譲次
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、例えば空気調和機の室内機に内装されるク
ロスフローファン等のファン装置を駆動するために用い
られる電動機とその製造方法に関するものである。
(従来の技術) 近年、空気調和機の室内機に内装されるクロスフローフ
ァン等のファン装置においては、上記クロスフローファ
ンのファンロータに直流ブラシレスモーフの回転子を直
結する構成とすることによって、装置の小形化を図る試
みがなされている。
そのような装置の具体例が例えば実開昭61−1780
95号公報に記載されており、第5図にその装置を模式
的に示している。同図において、80はクロスフローフ
ァンのファンロータであり、このファンロータ80の一
方の側板81に、リング状永久磁石82を有する回転子
83が固着されている。
一方、上記側板81に対向する支持フレーム84には円
筒状の固定支軸85が立設され、この固定支軸85の先
端側外周に固定子86が固着されて、この固定子86の
外周を上記永久磁石82が囲す構成となされている。上
記ファンロータ80にはその両端軸心位置に回転支軸8
7.88がそれぞれ立設され、これらの回転支軸87.
88を軸受89.90を介して回転自在に支持している
。上記固定子86のコイル9Iへの通電を制御して回転
磁界を形成することにより、回転子83に対する回転力
が誘起され、これによりファンロータ80が回転駆動さ
れる。
(発明が解決しようとする課題) ところで上記のように回転子に永久磁石を設けた電動機
において小形化を図る場合、永久磁石の磁気力を確保す
ることと、コギングによる回転むらを抑えることとが問
題となる。上記従来装置では、リング状永久磁石82に
対して、半径方向に異極となるように、また周方向には
N極とS極とが交互に現れるような着磁がなされるもの
であるが、周方向に多極着磁する際に隣接する異極の境
界を軸方向から傾斜させるスキュー着磁を行うことでコ
ギングの低下を図ることが可能である。しかしながら、
リング状永久磁石でその径方向を着磁方向とする構成で
もあり、この場合には異方性磁石としての構成は極めて
困難であり、このため等方性磁石で構成せざるを得ない
ために、形状の小さな磁石では充分な磁気力が得られず
、したがって充分な磁気力を確保するため番こは形状の
大形化が必要となって装置を小形化し得ないという問題
がある。
この発明は上記に鑑みなされたものであって、その目的
は、回転むらを低減し得ると共に、小形化の可能な電動
機とその製造方法を提供することにある。
(課題を解決するための手段) そこでこの発明の第1請求項記載の電動機は、固定子8
とこの固定子8を径方向外方より囲う周状の永久磁石を
有する回転子3とを設けて成る電動機であって、上記永
久磁石を複数の略円弧状永久磁石16・・L6を周状に
連ねて構成し、これらの永久磁石16の内周面側には、
周方向に交互に異なる極を形成すると共に、隣接する異
極間の境界を中心軸方向から傾斜させている。
また第2請求項記載の電動機の製造方法は、固定子8と
この固定子8を径方向外方より囲う位置で周状に配設さ
れる複数の永久磁石16を存する回転子3とを設けて成
る電動機の製造方法であって、上記各永久磁石16を上
記回転子3のケーシング4における円筒部15の内周面
に添わせて周状に配設した後、これらの永久磁石16に
対して周方向に交互に異なる極が生じると共に隣接する
異極間の境界が上記円筒部15の中心軸方向から傾斜す
るスキュー着磁を行うものである。
(作用) 上記第1請求項記載の電動機においては、複数の略円弧
状永久磁石16・・16を周状に連ねて構成するもので
あることから、個々の永久磁石16毎に異方性の特性を
付与した成形を容易に行うことができ、したがって強力
な磁気力をより小さな形状で確保し得るので、装置の小
形化を図ることが可能であると共に、上記各永久磁石1
6の内周面側には隣接する異極間の境界を中心軸方向か
ら傾斜させているので、コギングによる回転むらを低減
することも可能となる。
そしてこのような永久磁石の構成は、上記第2請求項記
載の電動機の製造方法のように、異方性の特性を付与し
た成形が個々になされた複数の永久磁石16を、回転子
3のケーシング4における円筒部15の内周面に添わせ
て周状に配設した後に、スキュー着磁を行うことによっ
て可能である。
(実施例) 次にこの発明の具体的な実施例について、図面を参照し
つつ詳細に説明する。
第3図には、この発明の一実施例における直流ブラシレ
スモータ形式の電動機の組立断面図を示しており、この
電動機は、空気調和機の室内機において用いられるクロ
スフローファンのファンロータ1の一方の側板2に組付
けられている。同図において、3は上記電動機における
回転子であって、この回転子3の略カップ状のケーシン
グ4における上記ファンロータ1側の垂直面5には、そ
の中央部位置に上記ファンロータ1側に延びる円筒状の
連結部6が形成されている。そして上記ファンロータ1
の側板2には、その中央部に合成ゴム等より成る連結部
材7が取着され、この連結部材7における軸心貫通孔に
、上記円筒状連結部6を圧入することによって、上記回
転子3のファンロータlへの組付けがなされている。上
記連結部材7は、ファンロータ1における回転振れによ
る振動の伝播を減衰するための防振機能を有するもので
ある。
一方、同図において8は固定子、また9は室内機内のフ
ァンハウジングに固定されるエンドブラケットであって
、このエンドブラケ・ント9における面板部10の中央
に立設されている固定軸11の中途部に、上記固定子8
は固着されている。そして上記円筒状連結部6内に圧入
されている第1軸受12と、上記ケーシング4の垂直面
5における中央部位置から反ファンロータ1側に延びる
短寸の円筒状軸受取付部13内に圧入されている第2軸
受14とに、上記固定軸11の先端側を挿通させること
によって、上記固定軸11で回転子3とファンロータ1
とを回転自在に支持すると共に、上記ケーシング4の円
筒部15の内周面に添って周状に配設されている4個の
永久磁石16・・16の内周面を、上記固定子8の外周
面に対面させる構成となされている。なお上記各永久磁
石16のケーシング4内への組付けの手順については、
後で詳しく説明する。
上記エンドブラケット9は、面板部10とその周囲の囲
壁21とを板金加工で形成したもので、この囲壁21に
よって囲われる空間に、直流ブラシレスモーフの制御回
路を有する回路基板22を配設している。この回路基板
22には磁場検出素子としてのホール素子H、パワート
ランジスタQの他、コンデンサ、抵抗、制御rc等の電
子部品がマウントされており、これらの電子°部品のう
ちパワートランジスタQやコンデンサ等の背高のものは
横倒しにしてマウントすることによって、狭小な空間内
に収納し、また上記の電子部品のうち発熱1の大きなパ
ワートランジスタQは回路基板22の外周縁側にマウン
トすると共に、エンドブラケット9の面板部10に密着
するようにばねクリップ23を用いて取付けている。す
なわちエンドブラケット9をパワートランジスタQの放
熱板としても機能するように構成している。また上記固
定軸11の先端には、この固定軸11の図において右方
への抜脱を防止するために上記第1軸受12の内輪の左
端面に当接する軸受固定バネ24を取着している。
次に上記各永久磁石16のケーシング4内への組付けの
手順について説明する。
上記ケーシング4の垂直面5には、第3図及び第3図の
1l−If線における断面図である第2図に示している
ように、円筒部15と同心の円周を4等分する位置で開
口端側にそれぞれ切起こされた4個の略弓状の係止片3
1・・31と、これらの弓状係止片31・・31の間の
円周上各2箇所の位置でそれぞれ切起こされた短寸の爪
状突起32・・32とが形成されている。一方、上記各
永久磁石16は、上記円筒部15の内周を略4等分する
円弧長を有する形状に構成されており、各永久磁石16
を、それぞれ隣合う弓状係止片31.31の間に位置さ
せ、円筒部15の内周面に添わせてケーシング4の開口
端側から押込んでいくことにより、上記円筒部15の内
周面に各永久磁石16の外周面が密着した取付状態とな
るようになされている。つまり各永久磁石16の周方向
両端部の内周面側には、半径方向に対して傾斜する傾斜
面がそれぞれ形成されており、隣合う傾斜面間に上記各
弓状係止片31が嵌太し、径方向内方へと弾性変形した
状態で当接することによって、上記弓状係止片31から
各永久磁石■6に対して円周方向と共に径方向外方へと
押圧する力が作用し、この結果、各永久磁石16の半径
方向の位置固定及び周方向の位置固定が同時に、かつ精
度良く与えられるようになされているのである。
一方、この組付状態における軸方向の固定は、各永久磁
石16を上記の各爪状突起32の先端部に当接するまで
押込み、次いで上記ケーシング4の円筒部15の外周に
円筒状蓋体33を嵌着させることによって行われるゆ上
記円筒状蓋体33の右端には、径方向内方へと曲げ成形
されると共に各永久磁石16端面の外周側を全周に渡っ
てわずかに覆う固定面34が設けられており、この固定
面34と上記各爪状突起32との間で各永久磁石16が
挟持されることとなって、軸方向の固定が行われるので
ある。
こうしてケーシング4に各永久磁石16を組付けて回転
子3を構成した段階で、これを着磁機(図示せず)にか
けて上記永久磁石I6の着磁を行う。これらの永久磁石
工6には内外周面が異なる極となる径方向の着磁がなさ
れる訳であるが、このような着磁方向を前提とした異方
性の特性を付与した永久磁石の成形は、リング状の永久
磁石の場合には極めて困難なものとなるが、上記実施例
のように円弧状の個々の永久磁石16においては、例え
ばフェライト粉を圧縮成形する際に、内外周方向に磁界
をかけながらプレス成形することで上記着磁方向に異方
性を付与した成形を比較的容易に行うことができる。つ
まり分割構成として内外周面方向のプレス成形を個々に
行い得るものとすることで、強力な磁気特性を与え得る
異方性磁石の使用が可能となるのである。そして上記の
ようにこれらの分割形の永久磁石16をケーシング4内
に周状に組付けた段階においては、これら全体をリング
状の永久磁石とみなすことができ、周方向で例えば内周
面側にN極、S極が交互に生ずる多極着磁を行う場合に
、隣合う異極の境界が軸方向から傾斜するスキュー着磁
を、−括して行うことができる。すなわち上記ケーシン
グ4の内外方に永久磁石16を挟んでそれぞれ配設され
る着磁ヨーク(図示せず)に斜溝を設け、これにより上
記永久磁石16の着磁を行うのである。
第1図に、上記のようにスキュー着磁された各永久磁石
16の内周面側において隣接する異極の境界を破線で示
している。同図は、第2図のように周状に配設された各
永久磁石16の内周面を直線状に展開した図であり、図
のように、周方向(図において左右方向)にN、S、N
、Sの4極の磁極が形成されると共に、軸方向(図にお
いて上下方向)に対して傾斜する境界となされている。
この傾斜角は、同図において2点及び9点で示している
一つの境界の軸方向両端面との各交点を、第2図におい
て中心から臨む角(以下、スキュー角度と言う)で約4
5度となるようになされている。
上記の着磁作業を行った後、前記のように、この回転子
3を固定子8の固着された固定軸11に組付けて、第2
図のように、上記固定子8における6個の突極Pi−P
6を径方向外方より上記永久磁石16が囲うように位置
させて電動機として構成し、次いでこの電動機をファン
ロータlに組付けてファン装置の組立を完了する。さら
にこのファン装置は空気調和機の室内機に装着される。
次に上記構成の電動機の作動状態について説明する。
前記したホール素子(第2図において旧〜)13)は、
固定子8における隣合う3つの突極P1、P2、P3の
各外周側にそれぞれ配置されており、これらのホール素
子によって、上記回転子3の回転位置に応じた永久磁石
I6からの磁場強度の変化を検出する。そしてその検出
信号を受けて、所定のタイミングで前記制御ICにより
駆動信号が発生され、これにより各突極P1〜P6に巻
装されている磁極コイル25・・25への通電が周期的
に制御されて固定子8側に回転磁界が発生される。この
回転磁界によって回転子3が回転し、この回転子3の回
転がファンロータ1に伝達されてファンロータlが回転
駆動される。
このような回転駆動において、上記装置では特にコギン
グが低減され、したがって振動の少ない運転状態を維持
し得るものとなっている。これは、前記のような各永久
磁石16での着磁状態によって、各永久磁石16・・1
6から固定子8に作用する磁束分布特性が従来とは異な
るものとなるためであり、これについて、まず従来装置
での磁束分布特性から第4図(a)〜(f)を参照しな
がら説明する。
上記第4図(a) 〜(f)には、4個の永久磁石N1
、Sl、N2、S2における着磁状態を除いて、その他
の形状や構造が上記実施例とほぼ同様にして構成される
従来の装置での回転子3′の回転に伴う磁束分布の変化
を示している。この場合、個々の永久磁石は、内外周が
それぞれ異極になると共に同一面内では同一極となる単
一磁石として着磁されており、図のように、4個の永久
磁石を右回りにN1、Sl、N2、S2 (Nl、N2
は内周面側がN極、Sl、S2は内周面側がS極にそれ
ぞれ着磁されている)、また固定子8′の6個の突極を
図において右回りにPi〜P6とすると、第4図(a)
に示している突極P1と永久磁石Nlとの各中心が一致
している回転位置(以下、この位置を回転角0度の位置
とする)においては、突極P1及びP4に最大磁束を生
じ、突極P2、P3、P5、P6には最大磁束よりもや
や少ない磁束が生している。永久磁石N1から突極pi
に入った磁束は突極P2を通って永久磁石S1へと至る
が、突極P2は永久磁石S1の中心位置にないため磁束
が少なく、このため突極P2を永久磁石S1の中心位置
へと吸引する力が働く。すなわち回転子3°には左回り
のトルクが作用する。同様に、突極P3に右回りのトル
クが作用して、これらの力はバランスしているが、少し
でも左右いずれかに動くとバランスが崩れ、動いた方向
にさらに強い吸引力が働くこととなる。
同様に、突極P5と突極P6とにも同じ作用が働くので
、こちら側も不安定な状態にある。次いで上記から回転
子3°が右回りに15度回転し、第4図(b)に示す位
置にくると、突極P1から突極P6に、また突極P4か
ら突極P3に流れる磁束が生じる。このとき突極P2及
び突極P5はそれぞれ永久磁石N1とSl、N2とS2
の間に位置し、各突極P2、P5の最外周部近傍を介し
て隣合うN極からS極に向かう磁束を生じ、この磁束は
各突極P2、P5における励磁コイルの巻装位置まで達
しない漏洩磁束となっている。
このような漏洩磁束は各突極P2、P5を回転に対して
固定する力として作用する。一方、突極P1とP6、P
3とP4にはそれぞれ最大磁束密度に近い磁束が均等に
生じているので、回転力として作用するトルりは働かな
い状態となっている。
第4図(C)は回転子3°の回転角が30度の位置状態
を示しており、この時には、突極P3及びP6が永久磁
石S1及びS2の中心と一致する位置となって、上記回
転角が0度の位置とほぼ同様の磁束分布を生じ、したが
って上記と同様に、この位置から左右いずれかへと動い
た方向により強い回転力が生じるものとなっている。以
上のことから、回転子3′が0度の位置から30度の位
置へと右回りに回転する際には、0度から15度に至る
間は15度の位置に向かって加速する回転力が作用する
と共に、15度の位置において停止力が作用し、さらに
15度から30度に至る間は減速力が生じることとなる
第6図(d)〜げ)には以降の回転角度位置45度、6
0度、75度での各磁束分布を示しているが、これらの
図に示すように、15度ごとに上記0度と15度との各
磁束分布状態が繰返されることとなり、したがって30
度毎に加速力、停止力、減速力が繰返される回転状態と
なり、このため回転むら、すなわちコギングを生じるも
のとなっている。
このようなコギング対策として、従来より固定子の突極
の外周面に斜溝を設け、或いはリング状の磁石にスキュ
ー着磁して、上記のように突極が永久磁石における異極
間の境界領域にきたときに、上記突極の軸方向中心部で
例えば第4図(b)で示す磁束分布となるときに、軸方
向端部側の一方では第4図(a)に近い磁束分布が、ま
た他方の端部側では第4図(C)に近い磁束分布がそれ
ぞれ同時に生じるようにしている。これにより上記のよ
うな異極間の境界領域を挟む急激な磁束分布の変化に伴
う回転力の変動が緩和され、コギングが低減される。
しかしながら固定子の突極に斜溝を設ける構成でコギン
グを低減させようとする場合には、軸方向の寸法が小さ
な固定子では斜溝の傾斜角が大きくなるために励磁コイ
ルを巻装できなくなり、したがって軸方向に大きな寸法
を必要とするようになるために、小形化が図れないとい
う問題がある。
一方、リング状の磁石にスキュー着磁する場合には、前
記したように、異方性の磁石の使用が困難であり、した
がって小形の磁石では充分な磁気力が得られなくなるた
めに、この場合にも装置の小形化が困難なものとなる。
そこで上記実施例においては、異方性磁石で成形し得る
分割形の永久磁石構成とし、これらの永久磁石を周状に
配設した後にスキュー着磁することによって、回転時の
コギングの低減と共に、装置の小形化を同時に可能とし
得るものとなっている。
なお上記実施例におけるスキュー角度は、前記のように
、約45度としている。このスキュー角度を例えば60
度にすると、固定子8内には軸方向の一端面側から他端
面倒に至るにつれて例えば第4図の(a)から(e)の
磁束分布が同時に存在することとなり、(a)と(e)
とでは互いに逆方向の磁束の流れとなるために、磁束密
度の低下を生じ、したがって回転力が低下してモータ性
能が悪くなる。一方、スキュー角度を小さくした場合の
特性について、第4図の(a)、(C)、(e)の各磁
束分布状態を回転力の作用する不安定状態、(1))、
(d)、(f)の各磁束分布状態を回転力は作用せず固
定力が作用する安定状態として説明すると、例えばスキ
ュー角度が15度の場合には、固定子8の一端面側で例
えば第4図の(b)の磁束分布状態となるときに他端面
倒で第4図(a)又は(C)の磁束分布となって不安定
状態と安定状態とが同時に存在し、したがって固定力が
緩和されてコギング低下のスキュー効果が得られるもの
と期待されるが、製造誤差等によるバラツキによっては
、必ずしも充分なスキュー効果の得られないおそれがあ
る。またスキュー角度を30度にした場合には、例えば
第4図の(b)、(C)、(d)の磁束分布状態が同時
に生じる場合に、安定状態が2、不安定状態が1の割合
となって安定状態での固定力が優ることとなり、したが
ってこの回転位置において減速するコギングを生じる。
そこで上記実施例のようにスキュー角度を45度にする
ことによって、安定状態と不安定状態とが2:2の均等
な割合となってバランスがとれ、充分なスキュー効果が
得られると共に、60度の場合のような減磁作用が生じ
ることなくモニタ性能の低下を抑えた回転駆動状態が得
られるものとなる。
以上、この発明の具体的な実施例についての説明を行っ
たが、上記実施例はこの発明を限定するものではなくこ
の発明の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば上記
実施例においては、直流ブラシレスモーフ形式の電動機
として構成した例について説明したが、その他の形式の
電動機にもこの発明の適用が可能である。
(発明の効果) 上記のようにこの発明の第1請求項記載の電動機におい
ては、周状に配設された複数の略円弧状永久磁石を周状
に配設すると共に、周方向に隣接する異極間の境界を中
心軸方向から傾斜させているので、強力な磁気力が得ら
れる異方性磁石の使用が可能であり、したがって装置の
小形化を図ることが可能であると共に、コギングによる
回転むらを低減することもできる。
そしてこのような永久磁石の構成は、第2請求項記載の
電動機の製造方法のように、異方性の特性を付与した成
形が個々になされた複数の永久磁石を、回転子のケーシ
ング内に周状に配設した後に、スキュー着磁を行うこと
によって可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例における電動機において周
状に配設された永久磁石の内周面側の着磁状態を模式的
に示す展開図、第2図は上記電動機における要部断面図
、第3図は上記電動機を空気調和機の室内機に内装され
るクロスフローファンのファンロータに組付けて構成し
たファン装置の要部組立断面図、第4図(a)〜げ)は
それぞれ従来の電動機における回転子の回転位置と固定
子に生じる磁束分布との関係を示す模式図、第5図は従
来の空気調和機の室内機に内装されたファン装置の組立
断面図である。 3・・・回転子、4・・・ケーシング、8・・・固定子
、15・・・円筒部、16・・・永久磁石。 特許出願人       ダイキン工業株式会社第 図 第2図 第3図 第5図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、固定子(8)とこの固定子(8)を径方向外方より
    囲う周状の永久磁石を有する回転子(3)とを設けて成
    る電動機であって、上記永久磁石を複数の略円弧状永久
    磁石(16)・・(16)を周状に連ねて構成し、これ
    らの永久磁石(16)の内周面側には、周方向に交互に
    異なる極を形成すると共に、隣接する異極間の境界を中
    心軸方向から傾斜させていることを特徴とする電動機。 2、固定子(8)とこの固定子(8)を径方向外方より
    囲う位置で周状に配設される複数の永久磁石(16)を
    有する回転子(3)とを設けて成る電動機の製造方法で
    あって、上記各永久磁石(16)を上記回転子(3)の
    ケーシング(4)における円筒部(15)の内周面に添
    わせて周状に配設した後、これらの永久磁石(16)に
    対して周方向に交互に異なる極が生じると共に隣接する
    異極間の境界が上記円筒部(15)の中心軸方向から傾
    斜するスキュー着磁を行うことを特徴とする電動機の製
    造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH079078U (ja) * 1993-06-25 1995-02-07 天竜丸澤株式会社 モータ
KR20030040569A (ko) * 2001-11-15 2003-05-23 김영호 전기자동차용직류모터

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