JPH0273375A - 記録装置システム - Google Patents

記録装置システム

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JPH0273375A
JPH0273375A JP63227244A JP22724488A JPH0273375A JP H0273375 A JPH0273375 A JP H0273375A JP 63227244 A JP63227244 A JP 63227244A JP 22724488 A JP22724488 A JP 22724488A JP H0273375 A JPH0273375 A JP H0273375A
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JP
Japan
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color
remote
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copy
data
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JP63227244A
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English (en)
Inventor
Kiichiro Osato
大郷 喜一郎
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、記録装置に係り、特に、そのハードウェアお
よびソフトウェアのアーキテクチャ−および高速通信方
式に関するものである。
[従来の技術] 記録装置としての複写機は目ざましい進歩を遂げ、特に
最近は画質は勿論のこととして、高速でかつ種々の編集
機能を備えた複写機が要求されるようになってきている
。これに対して本出願人は、大幅な自動化、高速化、高
機能化を図り、かつユーザインターフェース(以下、U
Iと記す。)としてB/W (Black and W
hite ) CRTデイスプレィを用いた複写機を特
願昭83−103710号その他に提案した。
ハードウェアアーキテクチャ−は概略第46図に示すよ
うであり、U I 810、SQMGRstt、MAR
K8+2、 I EL813、0PT814、0UTP
UT815、INPUT81Gおよび5PARE817
の8個のリモートで構成されており、各ブロックはそれ
ぞれ1枚のプリント基板に対応している。各リモートの
機能は次のようである。
UIリモート810はUlの全ての制御、マシンの状態
表示、コピーモード決定等のジョブ管理、ジ8ブリカバ
リ−を行うサブシステムである。
SQMGRリモート811はUIリモート81Oからコ
ピーモードの設定情報を受信し、効率よくコピー作業が
実施できるように各リモート間の同期をとりながら、各
リモートに作業指示を発行すると共に、各リモートの状
態を常時監視し、異常発生時には速やかな状況判断処理
を行うシーケンスマネージャーである。
MARK (マーキング)リモート812は、コロトロ
ンや露光ランプ、現像機、感材ベルトの電位、トナー濃
度の制御を行うサブシステムである。
IELリモート813は、感材ベルト上の不要像の消し
込み、像に対する先端・後端の消し込み、編集モードに
応じた像の消し込みを行うサブシステムである。
OPTリモート11114は、原稿露光時のスキャン、
レンズ移動、シ+ッ9−  PIS/N0N−PISの
制御を行い、また、LDCモード時のキャリッジ移動を
行うサブシステムである。
0UTPUTリモート815は、ソーターやフィニッシ
ャ−を制御し、コピーをソーティングやスクッキング、
ノンソーティングの各モードにより出力したり、綴じ込
み出力するサブシステムである。
I NPUTリモート81t+は、原稿の自動送り(D
ADF)や原稿の半自動送り(SADF)、大型サイズ
の原稿送り(LDC)、コンピュータフオーム原稿の送
り(OFF)、原稿の2枚自動送り(2−UP)の制御
、原稿の繰り返し自動送り(RDH)の制御、原稿サイ
ズの検知を行うサブシステムである。
5PAREリモート817は、予備として設けられてい
るものである。
これら各リモート間のデータ伝送、即ちリモート間の対
話は図の実線で示す9800b I) Sのマスター/
スレーブ方式のシリアル通信網で行われる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、UIとしてカラーCRTを用い、操作性
のよい画面および画面の流れ(以下、画面遷移と称す。
)を作成しようとすると、第46図に示すような構成で
はメモリ容量が大幅に不足し、また通信方式もより高速
なものにしなければならず、全く別のアーキテクチャ−
を採用しなければならない。つまり、第46図に示すU
Iリモート810は、CRT画面上に表示する画面のダ
イアログデータのみならず、どの画面でどのキーが押さ
れたら次にはどのような画面を表示するがという画面遷
移のデータをも有するためにSQMGE!Jモー ) 
811との通信は96OOb ps程度の比較的速度の
遅いシリアル通信でよいが、カラーCRTを使用すると
カラー表示のためのデータが増え、また、表示画面の構
成および画面遷移を工夫してよりフレンドリ−なUIを
構築しようとすると更にROMに格納すべき情報量が増
え、第46図のようにUIリモート81OをlCPUで
構成することはできなくなる。従って、なんらかの形で
CPUを分散させる必要が生じるが、その場合、各CP
Hにどのような機能を分担させるか、各CPU間の通信
をどのように行うかは直接操作性にかかわる重要な問題
である。なぜなら、キーを操作してから画面が変わるま
で1秒も2秒もかかるのではフレンドリ−なUIとは到
底言えないからである。
本発明は、上記の課題を解決するものであって、CPU
を分散させると共に、各CPU間を高速通信網で結ぶこ
とによって、使い勝手がよ<、シかも応答の速い記録装
置システムを提供することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、本発明の記録装置システ
ムは、CRTコントローラ等の他の機種あるいは装置と
共用化が可能な技術をリモートとして分散させ、それら
のリモートを第1図に示すように、UI系1、MCB系
2およびSYSTEM系3の3つの系に大別することを
特徴とする。
[作用] 第1図において、UI系1はカラーCRTに画面を表示
するだけのCRTコントロールだケラ行い、どのような
画面を表示するか、いっどのような画面を表示するかは
SYSTEM系2およびMCB系3によりコントロール
されるようになされている。従って、UI系1は他の記
録装置にもそのまま使用できるものである。
MCB系2はコピー処理の最小単位であるピッチ処理お
よびその上のレイヤであるコピー処理、即ち1枚のコピ
ーを行う処理を行い、sYsTEM系3はコピー設定枚
数を管理するパーオリジナル処理、および、ソータある
いはADFを使用するか否か、どのような編集処理を行
うが、というシーププログラミング処理を行う。
以上のように、各県はコピー動作に応じて処理を分担す
るようになされているので、設計変更等があった場合に
も該当するリモートまたは系を手直しするだけで対応で
きるものである。
また、UI系1とMCB系2との間、UI系1とSYS
TEM系2の間およびMCB系2とSYSTEM系3と
の間はコリシロン方式の高速通信網で対話を行うので、
情報を必要なときに、どこからどこへでも送ることがで
きるものである。従って、画面切り替えが素早くできる
ので宵月なUIを提供することができる。
[実施例コ 以下、実施例につき本発明の詳細な説明する。
目次 この実施例では、カラー複写機を記録装置の一例として
説明する。説明に先立って、本実施例の説明についての
目次を示す。なお、以下の説明において、 (1)〜(
n)は本発明が適用される複写機の全体構成の概要を説
明する項であって、その構成の中で本発明の詳細な説明
する項が(III)である。
(I)装置の概要 (I−1)装置構成 (I−2)システムの機能・特徴 (n)具体的な各部の構成 (II−1)システム (II−2) I IT (n−3)IOT (II−4)IPS (II−6)UI (n−El) F/P (I[I)システム構成 (III−1)分散化の必要性 (III−2)CPUの分担 (III−3)システムアーキテクチャ−(III−4
)ステート分割 (III−5)LNET高速通信方式 %式% (I)装置の概要 (I−1)装置構成 第2図は本発明が適用されるカラー複写機の全体構成の
1例を示す図である。
本発明が適用されるカラー複写機は、基本構成となるベ
ースマシン30が、上面に原稿を載置するプラテンガラ
ス31、イメージ入力ターミナル(IIT)32、電気
系制御収納部33、イメージ出力ターミナル(IOT)
34、用紙トレイ35、ユーザインタフェース(U/I
)36から構成され、オブシeンとして、エデイツトパ
ッド61、オートドキュメントフィーダ(ADF)82
、ソータ63およびフィルムプロジェクタ(F / P
)64を備える。
前記IIT、IOT、U/I等の制御を行うためには電
気的ハードウェアが必要であるが、これらのハードウェ
アは、llT1 IITの出力信号をイメージ処理する
IPS、U/11 F/P等の各処理の単位毎に複数の
基板に分けられており、更にそれらを制御するSYS基
板、およびIOT。
ADFl ソータ等を制御するためのMCB基板(マス
ターコントロールボード)等と共に電気制御系収納部3
3に収納されている。
llT32は、イメージングユニット37、該ユニット
を駆動するためのワイヤ38、駆動ブーIノ39等から
なり、イメージングユニット37内のCCDラインセン
サ、カラーフィルタを用いて、カラー原稿を光の原色B
(青)、G(緑)、R(赤)毎に読取り、デジタル画像
信号に変換してIPSへ出力する。
IPSでは、前記T IT32のB1 G1 R信号を
トナーの原色Y(イエロー)、C(シアン)、M(マゼ
ンタ)、K(ブラック)に変換し、さらに、色、階調、
精細度等の再現性を高めるために、種々のデータ処理を
施してプロセスカラーの階調トナー信号をオン/オフの
2値化トナ一信号に変換し、l0T34に出力する。
l0T34は、スキャナ40、感材ベルト41を有し、
レーザ出力部40aにおいて前記IPSからの画像信号
を光信号に変換し、ポリゴンミラー40b1 F/θレ
ンズ40cおよび反射ミラー40dを介して感材ベルト
41上に原稿画像に対応した潜像を形成させる。感材ベ
ルト41は、駆動プーリ41aによって駆動され、その
周囲にクリーナ41b1 帯電器41c1Y1MN  
CN  Kの各現像器41dおよび転写器41eが配置
されている。そして、この転写器41eに対向して転写
装置42が設けられていて、用紙トレイ36から用紙搬
送路35aを経て送られる用紙をくわえ込み、例えば、
4色フルカラーコピーの場合には、転写装置42を4回
転させ、用紙にY、  MlC。
■(の順序で転写させる。転写された用紙は、転写装置
42から真空搬送装置43を経て定着器45で定着され
、排出される。また、用紙搬送路35aには、5SI(
シングルシートインサータ)35bからも用紙が選択的
に供給されるようになっている。
U/I3Bは、ユーザが所望の機能を選択してその実行
条件を指示するものであり、カラーデイスプレィ51と
、その横にハードコントロールパネル52を備え、さら
に赤外線タッチボード53を組み合わせて画面のソフト
ボタンで直接指示できるようにしている。次に、ベース
マシン30へのオブシジンについて説明する。1つはプ
ラテンガラス31上に、座標入力装置であるエデイツト
パッド61を載置し、入力ペンまたはメモリカードによ
り、各細画像編集を可能にする。また、既存のADF8
2、ソータ63の取付を可能にしている。
さらに、本実施例における特徴は、プラテンガラス31
上にミラーユニット(M/U)85を載置し、これにF
/Pθ4からフィルム画像を投射させ、IIT32のイ
メージングユニット37で画像信号として読取ることに
より、カラーフィルムから直接カラーコピーをとること
を可能にしている。対象原稿としては、ネガフィルム、
ポジフィルム、スライドが可能であり、オートフォーカ
ス装置、補正フィルタ自動交換装置を備えている。
(I−2)システムの機能・特徴 (A)機能 本発明は、ユーザのニーズに対応した多押多彩な機能を
備えつつ複写業務の入口から出口までを全自動化すると
共に、前記ユーザインターフェイスにおいては、機能の
選択、実行条件の選択およびその他のメニュー等の表示
をCRT等のデイスプレィで行い、誰もが簡単に操作で
きることを大きな特徴としている。
その主要な機能として、ハードフトロールパネルの操作
により、オペレーションフローで規定できないスタート
、ストップ、オールクリア、テンキー インタラブド、
インフォメーシHン、言語切り換え等を行い、各種機能
を基本画面のソフトボタンをタッチ操作することにより
選択できるようにしている。また機能選択、領域である
パスウェイに対応したパスウェイタブをタッチすること
によりマーカー編集、ビジネス編集、クリエイティブ編
集等各種編集機能を選択できるようにし、従来のコピー
感覚で使える簡単な操作でフルカラー白黒兼用のコピー
を行うことができる。
本装置では4色フルカラー機能を大きな特徴としており
、さらに3色カラー、黒をそれぞれ選択できる。
用紙供給は自動用紙選択、用紙指定が可能である。
縮小/拡大は50〜400%までの範囲で1%刻みで倍
率設定することができ、また縦と横の倍率を独立に設定
する偏倍機能、及び自動倍率選択機能を設けている。
コピー濃度は白黒原稿に対しては自動濃度調整を行って
いる。
カラー原稿に対しては自動カラーバランス調整を行い、
カラーバランスでは、コピー上で減色したい色を指定す
ることができる。
シーププログラムではメモリカードを用いてジョブのリ
ード、ライトができ、メモリカードへは最大8個のジョ
ブが格納できる。容量は32キロバイトを何し、フィル
ムプロジェクタ−モード以外のジUブがプログラム可能
である。
この他に、付加機能としてコピーアウトプット、コピー
シャープネス、コピーコントラスト、コピーボジシ日ソ
、フィルムプロジェクタ−ページプログラミング、マー
ジンの機能を設けている。
コピーアウトプットは、オプシeンとしてソーターが付
いている場合、υnco l 1atedが選択されて
いると、最大W!l整機他機能き、設定枚数をビン収納
最大値内に合わせ込む。
エツジ強調を行うコピーシャープネスは、オプションと
して7ステツプのマニュアルシャープネス調整、写真(
P hoto) 、文字(Character)、網点
印刷(P rlnt) 、写真と文字の混合(p ho
t。
/ Character)からなる写真シャープネス調
整機能を設けている。そしてデフォルトとツールパスウ
ェイで任意に設定できる。
コピーコントラストは、オペレーターが7ステツプでコ
ントロールでき、デフォルトはツールパスウェイで任意
に設定できる。
コピーポジシーンは、用紙上でコピー像を載せる位置を
選択する機能で、オプションとして用紙のセンターにコ
ピー像のセンターを載せるオートセンタリング機能を存
し、デフォルトはオートセンタリングである。
フィルムプロジェクタ−は、各種フィルムからコピーを
とることができるもので、35−1ネガ・ポジのプロジ
ェクシeン、36■■ネガプラテン置き、E3cmX8
c■スライドプラテン置き%41n×4Inスライドプ
ラテン置きを選択できる。フィルムプロジェクタでは、
特に用紙を選択しなければA4用紙が自動的に選択され
、またフィルムプロジェクタポツプアップ内には、カラ
ーバランス機能があり、カラーバランスを“赤味゛にす
ると赤っぽ<、′青味”にすると青っぽく補正され、ま
た独自の自動濃度コントロール、マニュアル濃度コント
ロールを行っている。
ページプログラミングでは、コピーにフロント・バック
カバーまたはフロントカバーを付けるカバー機能、コピ
ーとコピーの間に白紙またはカラーペーパーを挿入する
インサート機能、原稿の頁別にカラーモードを設定でき
るカラーモード、原稿の頁別にペーパートレイを選択で
き、カラーモードと併せて設定できる用紙選択の機能が
ある。
マージンは、0〜30■の範囲でllN11刻みでマー
ジンを設定でき、1原稿に対して1辺のみ指定可能であ
る。
マーカー編集は、マーカーで囲まれた領域に対して編集
加工する機能で、文書を対象とするもので、そのため原
稿は白黒原稿として扱い、黒モード時は指定領域内をC
RT上のパレット色に返還し、指定領域外は黒コピーと
なる。また赤黒モード時は、イメージを赤色に変換し、
領域外は赤黒コピーとなり、 トリム、マスク、カラー
メツシュ、ブラックtoカラーの機能を設けている。な
お、領域指定は原稿面に閉ループを描くか、テンキーま
たはエデイツトパッドにより領域を指定するかにより行
う。以下の各編集機能における領域指定でも同様である
。そして指定した領域はCRT上のビットマツプエリア
に相似形で表示する。
トリムはマーク領域内のイメージのみ白黒でコピーし、
マーク領域外のイメージは消去する。
マスクはマーク領域内のイメージは消去し、マーク領域
外のイメージのみ白黒でコピーする。
カラーメツシュでは、マーク領域内に指定の色網パター
ンを置き、イメージは白黒でコピーされ、カラーメツシ
ュの色は8標準色(あらかじめ決められた所定の色)、
8登録色(ユーザーにより登録されている色で1670
万色中より同時8色まで登録可)から選択することがで
き、また網は4パターンから選択できる。
ブラックtoカラーではマーク領域内のイメージを8標
準色、8登録色から選択した指定の色でコピーすること
ができる。
ビジネス編集はビジネス文書中心に、高品質オリジナル
がすばやく作製できることを狙いとしており、原稿はフ
ルカラー原稿として扱われ、全ての機能ともエリアまた
はポイントの指定が必要で、1原稿に対して複数ファン
クシ目ン設定できる。
そして、黒/モノカラーモード時は、指定領域以外は黒
またはモノカラーコピーとし、領域内は環イメージをC
RT上のパレット色に色変換し、また赤黒モード時は指
定領域外は赤黒コピー、領域内は赤色に変換する。そし
て、マーカー編集の場合と同様のトリム、マスク、カラ
ーメツシュ、ブラックtoカラーの外に、ロゴタイプ、
ライン、ペイント1、コレクション、ファンクションク
リアの機能を設けている。
ロゴタイプは指定ポイントにシンボルマークのようなロ
ゴを挿入できる機能で、2タイプのロゴをそれぞれ縦置
き、横置きが可能である。但し1原稿に対して1個のみ
設定でき、ロゴパターンは顧客ごとに用意してROMに
より供給する。
ラインは、2点表示によりX軸に対して垂線、または水
平線を描く機能であり、ラインの色は8標準色、8登録
色からライン毎に選択することができ、指定できるライ
ン数は無制限、使用できる色は一度に7色までである。
ペイント1は、閉ループ内に対して1点指示することに
よりループ内を8標準色、8登録色からループ毎に選択
した色で塗りつぶす機能である。
網は4パターンからエリア毎に選択でき、指定できるル
ープ数は無制限、使用できる色網パターンは7パターン
までである。
コレクション機能は、エリア毎の設定ファンクションを
確認及び修正することができるエリア/ポイントチェン
ジ、エリアサイズやポイント位置の変更を11刻みで行
うことができるエリア/ポイントコレフシ日ソ、指定の
エリアを消去するエリア/ポイントキャンセルモードを
有しており、指定した領域の確認、修正、変更、消去等
を行うことができる。
クリエイティブ編集は、イメージコンポジション、コピ
ーオンコピー カラーコレクシロン、部分イメージシフ
ト、マルチ頁拡大、ペイント1、カラーメツシュ、カラ
ーコンバージ日ソ、ネガ/ポジ反転、 リピート、ペイ
ント2、濃度コントロール、カラーバランス、コピーコ
ントラスト、コピーシャープネス、カラーモード、 ト
リム、マスク、 ミラーイメージ、マージン、ライン、
シフト、ロゴタイプ、スプリットスキャン、コレクシe
ン、ファンクションクリア、Add Functlon
機能を設けており、この機能では原稿はカラー原稿とし
て扱われ、1原稿に対して複数のファンクシロンが設定
でき、■エリアに対してファンクションの併用ができ、
また指定するエリアは2点指示による矩形とF点指示に
よるポイントである。
イメージコンポジションは、4サイクルでベースオリジ
ナルをカラーコピー後、用紙を転写装置上に保持し、引
き続きトリミングしたオリジナルを4サイクルで重ねて
コピーし、出力する機能である。
コピーオンコピーは、4サイクルで第1オリジナルをコ
ピー後、用紙を転写装置上に保持し、ひき続き第2オリ
ジナルを4サイクルで重ねてコピーし出力する機能であ
る。
カラーコンポジシロンは、マゼンタで第1オリジナルを
コピー後、用紙を転写装置上に保持し、ひき続き第2オ
リジナルをシアンで重ねてコピー後、用紙を転写装置上
に保持し、ひき続き第3オリジナルをイエローで重ねて
コピー後出力する機能であり、4カラーコンポジシロン
の場合は更にブラックを重ねてコピー後出力する。
部分イメージシフトは4サイクルでカラーコピー後、用
紙を転写装置上に保持し、ひき続き4サイクルで重ねて
コピーし出力する機能である。
カラーモードのうちフルカラーモードでは4サイクルで
コピーし、3色カラーモードでは編集モードが設定され
ている時を除き、3サイクルでコピーし、ブラックモー
ドでは編集モードが設定されている時を除き、1サイク
ルでコピーし、プラス1色モードでは1〜3サイクルで
コピーする。
ツールパスウェイでは、オーデイトロン、マシンセット
アツプ、デフォルトセレクシ1ン、カラーレジストレー
シーン、フィルムタイプレジストレージ日ソ、カラーコ
レクシロン、プリセット、フィルムプロジェクタ−スキ
ャンエリアコレクション、オーディオトーン、タイマー
セット、ピリングメータ、診断モード、最大調整、メモ
リカードフォーマツティングを設けている。このパスウ
ェイで設定や変更を行なうためには暗証番号を入力しな
ければ入れない。従って、ツールパスウェイで設定/変
更を行なえるのはキーオペレータとカスタマ−エンジニ
アである。ただし、診断モードに入れるのは、カスタマ
−エンジニアだけである。
カラーレジストレーシーンは、カラーパレット中のレジ
スタカラーボタンに色を登録するのに用いられ、色原稿
からCODラインセンサーで読み込まれる。
カラーコレクン日ソは、レジスタカラーボタンに登録し
た色の微調整に用いられる。
フィルムタイプレジストレージ日ソは、フィルムプロジ
ェクタモードで用いるレジスタフィルムタイプを登録す
るのに用いられ、未登録の場合は、フィルムプロジェク
タモード画面ではレジスタボタンが選択できない状態と
なる。
プリセットは、縮小/拡大値、コピー濃度7ステツプ、
コピーシャープネス7ステツプ、コピーコントラスト7
ステツプをプリセットする。
フィルムプロジェクタスキャンエリアコレクシロンは、
フィルムプロジェクタ−モード時のスキャンエリアの調
整を行う。
オーディオトーンは選択音等に使う音量の調整をする。
タイマーセットは、キーオペレータに開放することので
きるタイマーに対するセットを行う。
この他にも、サブシステムがクラッシュ状態に入った場
合に再起動をかけるクラッシュリカバリ機能、クラッシ
ュリカバリを2回かけてもそのサブシステムが正常復帰
できない場合にはフォルトモードとする機能、ジャムが
発生した場合、緊急停止する機能等の異常系に対する機
能も設けている。
さらに、基本コピーと付加機能、基本/付加機能とマー
カー編集、ビジネス編集、クリエイティブ編集等の組み
合わせも可能である。
上記機能を備える本発明のシステム全体として下記の特
徴を宵している。
(B)特徴 (イ)高画質フルカラーの達成 本装置においては、黒の画質再現、淡色再現性、ジェネ
レーションコピー質、OH2画質、細線再現性、フィル
ムコピーの画質再現性、コピーの維持性を向上させ、カ
ラードキュメントを鮮明に再現できる高画質フルカラー
の達成を図っている。
(ロ)低コスト化 感光体、現像機、トナー等の画材原価会消耗品のコスト
を低減化し、UMR,パーツコスト等サービスコストを
低減化すると共に、白黒コピー兼用機としても使用可能
にし、さらに白黒コピー速度も従来のものに比して3倍
程度の30枚/A4を達成することによりランニングコ
ストの低減、コピー単価の低減を図っている。
(ハ)生産性の改善 入出力装置にADFl ソータを設置(オプシロン)し
て多枚数原稿を処理可能とし、倍率は50〜400%選
択でき、最大原稿サイズA3、ベーパートレイは上段B
5〜B4、中段B5〜B4、下段B5〜A3.5SIB
5〜A3とし、コピースピードは4色フルカラー、A4
で4.8CPM1B4で4.80PM1 A3で2.4
CPM1 白黒、A4で19.2CPM、B4で19.
2CPM。
A3で9.8CPM、  ウオームアツプ時間8分以内
、FCOTは4色フルカラーで28秒以下、白黒で7秒
以下を達成し、また、連続コピースピードは、フルカラ
ー7.5枚/A4、白黒30枚/A4を達成して高生産
性を図っている。
(ニ)操作性の改善 ハードコントロールパネル ン、CR1画面ソフトパネルのソフトボタンを併用し、
初心者にわかりやすく、熟練者に煩わしくなく、機能の
内容をダイレクトに選択でき、かつ操作をなるべく1ケ
所に集中するようにして操作性を向上させると共に、色
を効果的に用いることによりオペレータに必要な情報を
正確に伝えるようにしている。ハイファイコピーは、ハ
ードコントロールパネルと基本画面の操作だけで行うよ
うにし、オペレーションフローで規定できないスタート
、ストップ、オールクリア、割り込み等はハードボタン
の操作により行い、用紙選択、縮小拡大、コピー濃度、
画質調整、カラーモード、カラーバランス調整等は基本
画面ソフトパネル操作により従来の単色コピーマシンの
ユーザーが自然に使いこなせるようにしている。さらに
、各種編集機能等はソフトパネルのバスウェイ領域のバ
スウェイタブをタッチ操作するだけで、バスウェイをオ
ープンして各種編集機能を選択することができる。さら
にメモリカードにコピーモードやその実行条件等を予め
記憶しておくことにより所定の操作の自動化を可能にし
ている。
(ホ)機能の充実 ソフトパネルのパスウェイ領域のパスウェイタブをタッ
チ操作することにより、パスウェイをオーブンして各種
編集機能を選択することができ、例えばマーカ編集では
マーカーというツールを使用して白黒文書の編集加工を
することができ、ビジネス編集ではビジネス文書中心に
高品質オリジナルを素早く作製することができ、またク
リエイティブ編集では各種編集機能を用意し、フルカラ
ー 黒、モノカラーにおいて選択肢を多くしてデザイナ
−コピーサービス業者、キーオペレータ等の専門家に対
応できるようにしている。また、編集機能において指定
した領域はビットマツプエリアにより表示され、指定し
た領域を確認できる。
このように、豊富な編集機能とカラークリエーションに
より文意表現力を大幅にアップすることができる。
(へ)省電力化の達成 1.5kVAで4色フルカラー 高性能の複写機を実現
している。そのため、各動作モードにおける1、5kV
A実現のためのコントロール方式を決定し、また、目標
値を設定するための機能別電力配分を決定している。ま
た、エネルギー伝達経路の確定のためのエネルギー系統
表の作成、エネルギー系統による管理、検証を行うよう
にしている。
(C)差別化の例 本発明が適用される複写機は、フルカラー 及び白黒兼
用でしかも初心者にわかりやすく、熟練者に煩わしくな
くコピーをとることができると共に、各種機能を充実さ
せて単にコピーをとるというだけでなく、オリジナルの
作製を行うことができるので、専門家、芸術家の利用に
も対応することができ、この点で複写機の使用に対する
差別化が可能になる。以下にその使用例を示す。
例えば、従来印刷によっていたポスター カレンダー 
カードあるいは招待状や写真入りの年賀状等は、枚数が
それほど多くない場合は、印刷よりはるかに安価に作製
することができる。また、編集機能を駆使すれば、例え
ばカレンダー等では好みに応じたオリジナルを作製する
ことができ、従来、企業単位で画一的に印刷していたも
のを、セクション単位で独創的で多様なものを作製する
ことが可能になる。
また、近年インテリアや電気製品に見られるように、色
彩は版売量を左右するものであり、インテリアや服飾品
の製作段階において彩色を施した図案をコピーすること
により、デザインと共に色彩についても複数人により検
討することができ、消費を向上させるような新しい色彩
を開発することが可能である。特に、アパレル産業等で
は遠方の製作現場に製品を発注する際にも、彩色を施し
た完成図のコピーを送ることにより従来より適確に色を
指定することができ、作業能率を向上させることができ
る。
さらに、本装置はカラーと白黒を兼用することができる
ので、1つの原稿を必要に応じて白黒であるいはカラー
でそれぞれ必要枚数ずつコピーすることができる。した
がって、例えば専門学校、大学等で色彩学を学ぶ時に、
彩色した図案を白黒とカラーの両方で表現することがで
き、両者を比較検討することにより、例えば赤はグレイ
がほぼ同じ明度であることが一目瞭然で分かる等、明度
および彩色の視覚に与える影響を学ぶこともできる。
(II)具体的な各部の構成 (II−1)システム 第3図はシステムと他のリモートとの関係を示す図であ
る。
後述するように、リモート71には5YSUIモジユー
ル81とSYSTEMモジュール82が搭載され、5Y
SUI81とSYSTEMモジュール82間はモジュー
ル間インタフェースによりデータの授受が行われ、また
SYSTEMモジュール82とIIT73、IPS74
との間はシリアル通信インターフェースで接続され、M
CB75、RO87B、RAIB79との間はLNET
高速通信網で接続されている。
次にシステムのモジエール構成について説明す第4図は
システムのモジュール構成を示す図である。
本複写機においては、llT1 IPS、IOT等の各
モジュールは部品のように考え、これらをコントロール
するシステムの各モジュールは頭脳を持つように考えて
いる。そして、分散CPU方式を採用し、システム側で
はパーオリジナル処理およびジョブプログラミング処理
を担当し、これに対応してイニシャライズステート、ス
タンバイステート、セットアツプステート、サイクルス
テートを管理するコントロール権、およびこれらのステ
ートでUIを使用するUIマスター権を有しているので
、それに対応するモジュールでシステムを構成している
システムメイン100は、5YSUIやMCB等からの
受信データを内部バッファに取り込み、また内部バッフ
ァに格納したデータをクリアし、システムメイン100
の下位の各モジュールをコールして処理を渡し、システ
ムステートの更新処理を行っている。
M/Cイニシャライズコントロールモジュール101は
、パワーオンしてからシステムがスタンバイ状態になる
までのイニシャライズシーケンスをコントロールしてお
り、MCBによるパワーオン後の各種テストを行うパワ
ーオン処理が終了すると起動される。
M/Cセットアツプコントロールモジュール103はス
タートキーが押されてから、コビーレイアーの処理を行
うMCBを起動するまでのセットアツプシーケンスをコ
ントロールし、具体的には5YSU Iから指示された
FEATURE (使用者の要求を達成するためのM/
Cに対する指示項目)に基づいてジョブモードを作成し
、作成したジョブモードに従ってセットアツプシーケン
スを決定する。
第5図(a)に示すように、ジョブモードの作成は、F
/Fで指示されたモードを解析し、ジョブを切り分けて
いる。この場合ジープとは、使用者の要求によりM/C
がスタートしてから要求通りのコピーが全て排出され、
停止されるまでのM/C動作を言い、使用者の要求に対
して作業分割できる最小単位、ジョブモードの集合体で
ある。例えば、嵌め込み合成の場合で説明すると、第5
図(b)示すように、ジョブモードは削除と移動、抽出
とからなり、ジョブはこれらのモードの集合体となる。
また、第5図(c)に示すようにADF原稿3枚の場合
においては、ジVブモードはそれぞれ原稿1、原稿2、
原稿3に対するフィード処理であり、ジョブはそれらの
集合となる。
そして、自動モードの場合はドキエメントスキャン、ぬ
り絵モードの時はプレスキャン、マーカー編集モードの
時はプレスキャン、色検知モードの時はサンプルスキャ
ンを行い(プレスキャンは最高3回)、またコピーサイ
クルに必要なコピーモードをI IT、IPS、MCB
に対して配付し、セットアツプシーケンス終了時MCB
を起動する。
M/Cスタンバイコントロールモジュール102はM/
Cスタンバイ中のシーケンスをコントロールし、具体的
にはスタートキーの受付、色登録のコントロール、ダイ
アグモードのエントリー等を行っている。
M/Cコピーサイクルコントロールモジュール104は
MCBが起動されてから停止するまでのコピーシーケン
スをコントロールし、具体的には用紙フィードカウント
の通知、JOBの終了を判断してIITの立ち上げ要求
、MCBの停止を判断してIPSの立ち下げ要求を行う
また、M/C停止中、あるいは動作中に発生するスルー
コマンドを相手先リモートに通知する機能を果たしてい
る。
フォールトコントロールモジュール106はIITl 
1PSからの立ち下げ要因を監視し、要因発生時にMC
Bに対して立ち下げ要求し、具体的にはIIT,IPS
からのフェイルコマンドによる立ち下げを行い、またM
CBからの立ち下げ要求が発生後、M/C停止時のりカ
バリ−を判断して決定し、例えばMCBからのジャムコ
マンドによりリカバリーを行っている。
コミニエケーシーンコントロールモジュール107はI
ITからのIITレディ信号の設定、イメージエリアに
おける通信のイネーブル/ディスエイプルを設定してい
る。
DIAGコントロールモジュール108は、DJAGモ
ードにおいて、入力チェックモード、出力チェックモー
ド中のコントロールを行っている。
次に、これらの各モジュール同士、あるいは他のサブシ
ステムとのデータの授受について説明する。
第6図はシステムと各リモートとのデータフロー およ
びシステム内子ジュール間データフローを示す図である
。図のA−Nはシリアル通信を、Zはホットラインを、
■〜@はモジュール間データを示している。
5YSUIリモートとイニシャライズコントロール部1
01との間では、5YSUIからはCRT+7)制御権
をS Y S T E M  N OD E am渡す
T。
K E Nコマンドが送られ、一方イニシャライズコ7
)CI−7し部101からはコンフィグコマントカ送ら
れる。
5YSUIリモートとスタンバイコントロール部102
との間では、5YSUIからはモードチェンジコマンド
、スタートコピーコマンド、ジロフー1−ヤンセルコマ
ント、色登録リクエストコマンド、トレイコマンドが送
られ、一方スタンバイコントロール部102からはM/
Cステータスコマンド、トレイステータスコマンド、ト
ナーステータスコマンド、回収ボトルステータスコマン
ド、色登録ANSコマンド、TOKENコマンドが送ら
れる。
5YSUIリモートとセットアツプコントロール部10
3との間では、セットアツプコントロール部103から
はM/Cステータスコマンド(プログレス)、APMS
ステータスコマンドが送られ、一方5YSUIリモート
がらはストップリクエストコマンド、インターラブドコ
マンドが送られる。
I P S リモートとイニシャライズコントロール部
101との間では、rpsリモートからはイニシャライ
ズエンドコマンドが送られ、イニシャライズコントロー
ル部101からはNVMパラメータコマンドが送られる
IITリモートとイニシャライズコントロール部101
との間では、IITリモートからはIITレディコマン
ド、イニシャライズコントロール部101からはNVM
パラメータコマンド、INITIALIZEコマンドが
送られる。
IPSリモートとスタンバイコントロール部102との
間では1.IPSリモートからイニシャライズフリーハ
ンドエリア、アンサ−コマンド、リムーヴエリアアンサ
ーコマンド、カラー情報コマンドカ送られ、スタンバイ
コントロールm102からはカラー検出ポイントコマン
ド、イニシャライズフリーハンドエリアコマンド、リム
ーヴエリアコマンドが送られる。
IPSリモートとセットアツプコントロール部103と
の間では、IPSリモートからIPSレディコマンド、
ドキュメント情報コマンドが送られ、セットアツプコン
トロール部103スキャン情報コマンド、基本コピーモ
ードコマンド、エデイツトモードコマンド、M/Cスト
ップコマンドが送られる。
IITリモートとスタンバイコントロール部102との
間では、IITリモートからプレスキャンが終了したこ
とを知らせるIITレディコマンドが送られ、スタンバ
イコントロール部1o2がらサンプルスキャンスタート
コマンド、イニシャライズコマンドが送られる。
IITリモートとセットアツプコントロール部103と
の間では、IITリモートからはIITレディコマンド
、イニシャライズエンドコマンドが送られ、セットアツ
プコントロールl 103 カらはドキュメントスキャ
ンスタートコマンド、サンプルスキャンスタートコマン
ド、コピースキャンスタートコマンドが送られる。
MCBリモートとスタンバイコントロール部102との
間では、スタンバイコントロール部102からイニシャ
ライズサブシステムコマンド、スタンバイセレフシロン
コマンドが送られ、MCBリモートからはサブシステム
ステータスコマンドが送られる。
MCBリモートとセットアツプコントロール部103と
の間では、セットアツプコントロール部103からスタ
ートジeブコマンド、工ITレディコマンド、ストップ
ジョブコマンド、デクレアシステムフォールトコマンド
が送られ、MCBリモートからIOTスタンバイコマン
ド、デクレアMCBフォールトコマンドが送られる。
MCBリモートとサイクルコントロール部104との間
では、サイクルフントロール部104からストップジョ
ブコマンドが送られ、MCBリモートからはMADEコ
マンド、レディフォアネクストジョブコマンド、ジロブ
デリヴアードコマンド、IOTスタンバイコマンドが送
られる。
MCBリモートとフォールトコントロール部106との
間では、フォールトコントロール部106からデクレア
システムフォールトコマンド、システムシャットダウン
完了コマンドが送られ、MCBリモートからデクレアM
CBフォールトコマンド、システムシャットダウンコマ
ンドが送られIITリモートとコミニュケーションコン
トロール部107との間では、IITリモートからスキ
ャンレディ信号、イメージエリア信号が送られる。
次に各モジニール間のインターフェースについて説明す
る。
システムメイン100から各モジュール(101〜10
7)に対して受信リモートNo、  及び受信データが
送られて各モジュールがそれぞれのリモートとのデータ
授受を行う。一方、各モジュール(101〜107)か
らシステムメイン100に対しては何も送られない。
イニシャライズコントロール部101は、イニシャライ
ズ処理が終了するとフォルトコントロール部106、ス
タンバイコントロール部102に対し、それぞれシステ
ムステート(スタンバイ)を通知する。
コミニュケーションコントロール部107は、イニシャ
ライズコントロール部10L  スタンバイコントロー
ル部102、セットアツプコントロール部lO3、コピ
ーサイクルコントロール部104、フォルトコントロー
ル部106に対し、それぞれ通信可否情報を通知する。
スタンバイコントロール部102は、スタートキーが押
されるとセットアツプコントロール部103に対してシ
ステムステート(プログレス)を通知する。
セットアツプコントロール部103は、セットアツプが
終了するとコピーサイクルコントロール部104に対し
てシステムステート(サイクル)を通知する。
(n−2)イメージ入力ターミナル(IIT)(A)原
稿走査機構 第7図は、原稿走査機構の斜視図を示し、イメージング
ユニット37は、2本のスライドシャフト202.20
3上に移動自在に載置されると共に、両端はワイヤ20
4.205に固定されている。このワイヤ204.20
5はドライブプーリ208.207とテンシロンプーリ
208.209に巻回され、テンシロンプーリ208.
209には、図示矢印方向にテンシ騨ンがかけられてい
る。前記ドライブプーリ20B、207が取付けられる
ドライブ軸210には、減速プーリ211が取付られ、
タイミングベルト212を介してステッピングモータ2
13の出力軸214に接続すれている。なお、リミット
スイッチ215.216はイメージングユニット37が
移動するときの両端位置を検出するセンサであり、レジ
センサ217は、原稿読取開始位置を検出するセンサで
ある。
1枚のカラーコピーを得るために、IITは、4回のス
キャンを繰り返す必要がある。この場合、4回のスキャ
ン内に同期ズレ、位置ズレをいかに少なくさせるかが大
きな課題であり、そのためには、イメージングユニット
37の停止位置の変動を抑え、ホームポジシロンからレ
ジ位置までの到達時間の変動を抑えることおよびスキャ
ン速度の変動を抑えることが重要である。そのためにス
テッピングモータ213を採用している。しかしながら
、ステッピングモータ213はDCサーボモータに比較
して振動、騒音が大きいため、高画質化、高速化に種々
の対策を採っている。
(B)ステッピングモータの制御方式 ステッピングモータ213は、モータ巻線を5角形に結
線し、その接続点をそれぞれ2個のトランジスタにより
、電源のプラス側またはマイナス側に接続するようにし
、10個のスイッチングトランジスタでバイポーラ駆動
を行うようにしている。また、モータに流れる電流°値
をフィードバックし、電流値を滑らかに切換えることに
より、振動および騒音の発生を防止している。
第8図(a)はステッピングモータ213により駆動さ
れるイメージングユニット37のスキャンサイクルを示
している。図は倍率50%すなわち最大移動速度でフォ
ワードスキャン、バックスキャンさせる場合に、イメー
ジングユニット37の速度すなわちステッピングモータ
に加えられる周波数と時間の関係を示している。加速時
には同図(b)に示すように、例えば259Hzを逓倍
してゆき、最大11〜12KHz程度にまで増加させる
このようにパルス列に規則性を持たせることによりパル
ス生成を簡単にする。そして、同図(a)に示すように
、259pI)s/3.9msで階段状に規則的な加速
を行い台形プロファイルを作るようにしている。また、
フォワードスキャンとバックスキャンの間には休止時間
を設け、IITメカ系の振動が減少するの待ち、またI
OTにおける画像出力と同期させるようにしている。本
実施例におていは加速度を0.7Gにし従来のものと比
較して大にすることによりスキャンサイクル時間を短縮
させている。
前述したようにカラー原稿を読み取る場合には、4回ス
キャンの位置ズレ、システムとしてはその結果としての
色ズレ或いは画像のゆがみをいかに少なくさせるかが大
きな課題である。第8図(C)〜(e)は色ずれの原因
を説明するための図で、同図(C)はイメージングユニ
ットがスキャンを行って元の位置に停止する位置が異な
ることを示しており、次にスタートするときにレジ位置
までの時間がずれて色ずれが発生する。また、同図(d
)に示すように、4スキヤン内でのステッピングモータ
の過度振動(定常速度に至るまでの速度変動)により、
レジ位置に到達するまでの時間がずれて色ずれが発生す
る。また、同図(e)はレジ位置通過後テールエツジま
での定速走査特性のバラツキを示し、1回目のスキャン
の速度変動のバラツキが2〜4回目のスキャンの速度変
動のバラツキよりも大きいことを示している。従って、
例えば1回目のスキャン時には、色ずれの目立たないY
を現像させるようにしている。
上記した色ずれの原因は、タイミングベルト212、ワ
イヤ204.205の経時変化、スライドパッドとスラ
イドレール202.203間の粘性抵抗等の機械的な不
安定要因が考えられる。
(C)IITのコントロール方式 IITリモートは、各種コピー動作のためのシーケンス
制御、サービスサポート機能、自己診断機能、フェイル
セイフ機能を有している。IITのシーケンス制御は、
通常スキャン、サンプルスキャン、イニシャライズに分
けられる。IIT制御のための各種コマンド、パラメー
タは、SYSリモート71よりシリアル通信で送られて
くる。
第9図(a)は通常スキャンのタイミングチャートを示
している。スキャン長データは、用紙長と倍率により0
〜432ms(1m■ステップ)が設定され、スキャン
速度は倍率(50%〜400%)により設定され、プリ
スキャン長(停止位置からレジ位置までの距離)データ
も、倍率(50%〜400%)により設定される。スキ
ャンコマンドを受けると、FL−ON信号により蛍光灯
を点灯させると共に、5CN−RDY信号によりモータ
ドライバをオンさせ、所定のタイミング後シェーディン
グ補正パルスWHT−REFを発生させてスキャンを開
始する。レジセンサを通過すると、イメージエリア信号
IMG−AREAが所定のスキャン長分ローレベルとな
り、これと同期してIIT−PS信号がIPSに出力さ
れる。
第9図(b)はサンプルスキャンのタイミングチャート
を示している。サンプルスキャンは、色変換時の色検知
、F/Pを使用する時の色バランス補正およびシェーデ
ィング補正に使用される。レジ位置からの停止位置、移
動速度、微小動作回数、ステップ間隔のデータにより、
目的のサンプル位置に行って一時停止または微小動作を
複数回繰り返した後、停止する。
第9図(C)はイニシャライズのタイミングチャートを
示している。電源オン時にSYSリモートよりコマンド
を受け、レジセンサの確認、レジセンサによるイメージ
ングユニット動作の確認、レジセンサによるイメージン
グユニットのホーム位置の補正を行う。
(D)イメージングユニット 第10図は前記イメージングユニット37の断面図を示
し、原稿220は読み取られるべき画像面がプラテンガ
ラス31上に下向きにセットされ、イメージングユニッ
ト37がその下面を図示矢印方向へ移動し、30W昼光
色螢光灯222および反射鏡223により原稿面を露光
する。そして、原稿220からの反射光をセルフォック
レンズ224、シアンフィルタ225を通過させること
により、CCDラインセンサ226の受光面に王立等倍
像を結像させる。セルフォックレンズ224は4列のフ
ァイバーレンズからなる複眼レンズであり、明るく解像
度が高いために、光源の電力を低く抑えることができ、
またコンパクトになるという利点を有する。また、イメ
ージングユニット37には、CCDラインセンサドライ
ブ回路、CCDラインセンサ出力バッファ回路等を含む
回路基板227が搭載される。なお、228はランプヒ
ータ、229は照明電源用フレキシブルケーブル、23
0は制御信号用フレキシブルケーブルを示している。
第11図は前記CCDラインセンサ226の配置例を示
し、同図(a)に示すように、5個のCCDラインセン
サ226a〜226eを主走査方向Xに千鳥状に配置し
ている。これは−本のCCDラインセンサにより、多数
の受光素子を欠落なくかつ感度を均一に形成することが
困難であり、また、複数のCCDラインセンサを1ライ
ン上に並べた場合には、CCDラインセンサの両端まで
画素を構成することが困難で、読取不能領域が発生する
からである。
このCCDラインセンサ226のセンサ部は、同図(b
)に示すように、CCDラインセンサ226の各画素の
表面にR,GlBの3色フィルタをこの順に繰り返して
配列し、隣りあった3ビツトで読取時の1画素を構成し
ている。各色の読取画素密度を16ドツト/寵、1チツ
プ当たりの画素数を2928とすると、1チツプの長さ
が2928/(18X3)=81.■となり、5チップ
全体で81X5”305−mめ長さとなる。従って、こ
れによりへ3版の読取りが可能な等培基のCCDライン
センサが得られる。また、R1G1 Bの各画素を45
度傾けて配置し、モアレを低減している。
このように、複数のCCDラインセンサ22θa〜22
6eを千鳥状に配置した場合、隣接したCCDラインセ
ンサが相異なる原稿面を走査することになる。すなわち
、CCDラインセンサの主走査方向Xと直交する副走査
方向YにCCDラインセンサを移動して原稿を読み取る
と、原稿を先行して走査する第1列のCCDラインセン
サ228b1228dからの信号と、それに続く第2列
のCCDラインセンサ226 a、  22 E3 G
1226eからの信号との間には、隣接するCCDライ
ンセンサ間の位置ずれに相当する時間的なずれを生じる
そこで、複数のCCDラインセンサで分割して読み取っ
た画像信号から1ラインの連続信号を得るためには、少
なくとも原稿を先行して走査する第1列のCCDライン
センサ22Etb、226dからの信号を記憶せしめ、
それに続く第2列のCCDラインセンサ226a122
601 228eからの信号出力に同期して読みだすこ
とが必要となる。この場合、例えば、ずれ量が250μ
mで、解像度が16ドツト71■であるとすると、4ラ
イン分の遅延が必要となる。
また、一般に画像読取装置における縮小拡大は、主走査
方向はIPSでの間引き水増し、その他の処理により行
い、副走査方向はイメージングユニ、ト37の移動速度
の増減により行っている。そこで、画像読取装置におけ
る読取速度(単位時間当たりの読取ライン数)は固定と
し、移動速度を変えることにより副走査方向の解像度を
変えることになる。すなわち、例えば縮拡率100%時
に16ドツト/韻の解像度であれば、 r       7      7      7  
     m縮拡率 1速 度 1解像度 1千鳥補正
%   1  倍   1ドフト/■ 1 ライン数ト
ーー−−+−−−−+−−−−+−−−−@5012+
8      2 1−−−−−+ −−−−+ −−−−+−一−−@ト
−−−−+ −−−−+−−−−+ −−−−−112
0011/2   +   32  1   8トー−
−一+ −−−−+ −−−−+ −−−−−1400
11/4  1  64  1  16L−一一一上一
一一一上一一一一上一一一一」の如き関係となる。従っ
て縮拡率の増加につれて解像度が上がることになり、よ
って、前記の千鳥配列の差250μmを補正するための
必要ラインメモリ数も増大することになる。
(E)ビデオ信号処理回路 次に第12図により、CCDラインセンサ226を用い
て、カラー原稿をR1G1 B毎に反射率信号として読
取り、これを濃度信号としてのデジタル値に変換するた
めのビデオ信号処理回路について説明する。
原稿は、イメージングユニット37内の5個のCCDラ
インセンサ226により、原稿を5分割に分けて5チヤ
ンネルで、R,G、  Bに色分解されて読み取られ、
それぞれ増幅回路231で所定レベルに増幅されたのち
、ユニット、本体間を結ぶ伝送ケーブルを介して本体側
の回路へ伝送される(第13図231a)。次いでサン
プルホールド回路5H232において、サンプルホール
ドパルスSHPにより、ノイズを除去して波形処理を行
う(第13図232a)。ところがCCDラインセンサ
の光電変換特性は各画素毎、各チップ毎に異なるために
、同一の濃度の原稿を読んでも出力が異なり、これをそ
のまま出力すると画像データにスジやムラが生じる。そ
のために各種の補正処理が必要となる。
ゲイン調整回路A G C(AUTOMATICGAI
N C0NTR0L)233では、センサ出力信号の増
幅率の調整を行う。これは、白レベル調整と言われるも
ので、各センサの出力を増幅して後述するAOC234
を経てA/D変換器235に入力する回路にお)sて、
A/D変換の誤差を少なくするために設けられている。
そのために、各センサで白のレファランスデータを読取
り、これをデジタル化してシェーディングRAM240
に格納し、この1ライン分のデータをsysリモート7
1(第31図)において所定の基準値と比較判断し、所
定のゲインとなるデジタル値をD/A変換してAGC2
33に出力し、ゲインを256段階に調節可能にする。
オフセット調整回路A OC(AUTOMATIC0F
SETCONTROL ) 234 it、黒レベル調
整と言われるもので、各センサの暗時出力電圧を調整す
る。そのために、警光灯を消灯させて暗時出力を各セン
サにより読取り、このデータをデジタル化してシェーデ
ィングRAM240に格納し、この1ライン分のデータ
をSYSリモート71(第31図)において所定の基準
値と比較判断し、オフセット値をD/A変換してAOC
234に出力し、オフセット電圧を256段階に調節し
ている。この人OCの出力は、第13図234aに示す
ように最終的に読み取る原稿濃度に対して出力濃度が規
定値になるように調整している。
このようにしてA/D変換器235でデジタル値に変換
され(第13図235a)たデータは、GBRGBR・
・・・・・・・・と連なる8ビツトデータ列の形で出力
される。遅延量設定回路236は、複数ライン分が格納
されるメモリで、FIFO構成をとり、原稿を先行して
走査する第1列のCCDラインセンサ22E3b、22
8dからの信号を記憶せしめ、それに続く第2列のCC
Dラインセンサ228 as  228 C122B 
eからの信号出力に同期して出力している。
分離合成回路237は、各CCDラインセンサ毎にR1
G1 Bのデータを分離した後、原稿の1ライン分を各
CCDラインセンサのR,G、  B毎にシリアルに合
成して出力するものである。変換器238は、ROMか
ら構成され、対数変換テーブルLUT“1”が格納され
ており、デジタル値をROMのアドレス信号として入力
すると、対数変換テーブルLUT“1”でRlG、  
Bの反射率の情報が濃度の情報に変換される。
次に7工−デイング補正回路239について説明する。
シェーディング特性は、光源の配光特性にバラツキがあ
ったり、蛍光灯の場合に端部において光mが低下したり
、CCDラインセンサの各ビット間に感度のバラツキが
あったり、また、反射鏡等の汚れがあったりすると、こ
れらに起因して現れるものである。
そのために、シェーディング補正開始時に、CCDライ
ンセンサにシェーディング補正の基準濃度データとなる
白色板を照射したときの反射光を入力し、上記信号処理
回路にてA/D変換およびログ変換を行い、この基準濃
度データlog(R1)をラインメモリ240に記憶さ
せておく。次に原稿を走査して読取った画像データlo
g(DI)から前記基準濃度データ+og(R1)を減
算すれば、log(D I) −1og(RI)= l
og(D I / RI)となり、シェーディング補正
された各画素のデータの対数値が得られる。このように
ログ変換した後にシェーディング補正を行うことにより
、従来のように複雑かつ大規模な回路でハードロジック
除算器を組む必要もなく、汎用の全加算器ICを用いる
ことにより演算処理を節単に行うことができる。
(n−3)イメージ処理システム(IPS)(A)IP
Sのモジュール構成 第14図はIPSのモジュール構成の概要を示す図であ
る。
カラー画像形成装置では、IIT(イメージ入力ターミ
ナル)においてCODラインセンサーを用いて光の原色
B(青)、G(緑)、R(赤)に分解してカラー原稿を
読み取ってこれをトナーの原色Y(イエロー)、M(マ
ゼンタ)、C(シアン)、さらにはK(黒又は墨)に変
換し、l0T(イメージ出力ターミナル)においてレー
ザビームによる露光、現像を行いカラー画像を再現して
いる。この場合、YlM、  C,Kのそれぞれのトナ
ー像に分解してYをプロセスカラーとするコピープロセ
ス(ピッチ)を1回、同様にM、  C,Kについても
それぞれをプロセスカラーとするコピーサイクルを1回
ずつ、計4回のコピーサイクルを実行し、これらの網点
による像を重畳することによってフルカラーによる像を
再現している。したがって、カラー分解信号(B、  
G、  R信号)をトナー信号(Y、  M、  C1
に信号)に変換する場合においては、その色のバランス
をどう調整するかやIITの読み取り特性およびIOT
の出力特性に合わせてその色をどう再現するか、濃度や
コントラストのバランスをどう調整するか、エツジの強
調やボケ、モアレをどう調整するか等が問題になる。
IPSは、IITからB、  GlRのカラー分解信号
を入力し、色の再現性、階調の再現性、精細度の再現性
等を高めるために種々のデータ処理を施して現像プロセ
スカラーのトナー信号をオン/オフに変換しIOTに出
力するものであり、第14図に示すようにEND変換(
Equlvalent Neutral Dentlt
y;等価中性濃度変換)モジュール301、カラーマス
キングモジュール302、原稿サイズ検出モジュール3
03、カラー変換モジュール304%  U CR(U
nder Co1or Removal;下色除去)&
黒生成モジニール305、空間フィルター308、TR
C(Tone Reproduction Contr
ol ;色調補正制御)モジュール307、縮拡処理モ
ジエール308、スクリーンジェネレータ309、IO
Tインターフェースモジュール3101  領域生成回
路やスイッチマトリクスを有する領域画像制御モジュー
ル311、エリアコマンドメモリ312やカラーパレッ
トビデオスイッチ回路313やフォントバッファ314
等を有する編集制御モジュール等からなる。
そして、IITから81G、  Rのカラー分解信号に
ついて、それぞれ8ビツトデータ(256階調)をEN
D変換モジュール301に入力し、YlMl 01 K
のトナー信号に変換した後、プロセスカラーのトナー信
号Xをセレクトし、これを2値化してプロセスカラーの
トナー信号のオン/オフデータとじIOTインターフェ
ースモジュール310からIOTに出力している。した
がって、フルカラー(4カラー)の場合には、プリスキ
ャンでまず原稿サイズ検出、編集領域の検出、その他の
原稿情報を検出した後、例えばまず初めにプロセスカラ
ーのトナー信号XをYとするコピーサイクル、続いてプ
ロセスカラーのトナー信号XをMとするコピーサイクル
を順次実行する毎に、4回の原稿読み取りスキャンに対
応した信号処理を行っている。
IITでは、CODセンサーを使いB、  G、  R
のそれぞれについて、1ピクセルを16ドツト/■のサ
イズで読み取り、そのデータを24ピツト(3色×8ビ
ット;256階調)で出力している。
CODセンサーは、上面に81G、  Rのフィルター
が装着されていて16ドツ) / msの密度で300
■の長さを存し、190. 5 mm/secのプロセ
ススピードで16ライン/■のスキャンを行うので、は
ぼ各色につき毎秒15Mピクセルの速度で読み取りデー
タを出力している。そして、IITでは、B1 G1 
Rの画素のアナログデータをログ変換することによって
、反射率の情報から濃度の情報に変換し、さらにデジタ
ルデータに変換している。
次に各モジュールについて説明する。
第15図はIPSを構成する各モジュールを説明するた
めの図である。
(イ)END変換モジュール END変換モジュール301は、IITで得られたカラ
ー原稿の光学読み取り信号をグレーバランスしたカラー
信号に調整(変換)するためのモジュールである。カラ
ー画像のトナーは、グレーの場合に等量になりグレーが
基準となる。しかし、IITからグレーの原稿を読み取
ったときに入力する81G、  Rのカラー分解信号の
値は光源や色分解フィルターの分光特性等が理想的でな
いため等しくなっていない。そこで、第15図(a)に
示すような変換テーブル(LUT;ルックアップテーブ
ル)を用いてそのバランスをとるのがEND変換である
。したがって、変換テーブルは、グレイ原稿を読み取っ
た場合にそのレベル(黒→白)に対応して常に等しい階
調でB、  G、  Hのカラー分解信号に変換して出
力する特性を何するものであり、IITの特性に依存す
る。また、変換テーブルは、16面用意され、そのうち
11面がネガフィルムを含むフィルムフプロジェクター
用のテーブルであり、3面が通常のコピー用、写真用、
ジェネレータ1ンコピー用のテーブルである。
(ロ)カラーマスキングモジュール カラーマスキングモジュール302は、B1G1R信号
をマトリクス演算することによりYlM。
Cのトナー量に対応する信号に変換するのものであり、
END変換によりグレーバランス調整を行った後の信号
を処理している。
カラーマスキングに用いる変換マトリクスには、純粋に
B、  G、  RからそれぞれYlM、  Cを演算
する3×3のマトリクスを用いているが、B、  Gl
Rだけでなく、BG、GRl RB、B2、G2、R2
の成分も加味するため種々のマトリクスを用いたり、他
のマトリクスを用いてもよいことは勿論である。変換マ
トリクスとしては、通常のカラー調整用とモノカラーモ
ードにおける強度信号生成用の2セツトを保育している
このように、IITのビデオ信号についてIPSで処理
するに際して、何よりもまずグレーバランス調整を行っ
ている。これを仮にカラーマスキングの後に行うとする
と、カラーマスキングの特性を考慮したグレー原稿によ
るグレーバランス調整を行わなければならないため、そ
の変換テーブルがより複雑になる。
(ハ)原稿サイズ検出モジュール 定型サイズの原稿は勿論のこと切り張りその他任意の形
状の原稿をコピーする場合もある。この場合に、原稿サ
イズに対応した適切なサイズの用紙を選択するためには
、原稿サイズを検出する必要がある。また、原稿サイズ
よりコピー用紙が大きい場合に、原稿の外側を消すとコ
ピーの出来映えをよいものとすることができる。そのた
め、原稿サイズ検出モジュール303は、プリスキャン
時の原稿サイズ検出と原稿読み取りスキャン時のプラテ
ンカラーの消去(枠消し)処理とを行うものである。そ
のために、プラテンカラーは原稿との識別が容易な色例
えば黒にし、第15図(b)に示すようにプラテンカラ
ー識別の上限値/下限値をスレッショルドレジスタ30
31にセントスル。
そして、プリスキャン時は、原稿の反射率に近い情報に
変1fi (γ変換)した信号(後述の空間フィルター
306の出力を用いる)Xとスレッショルドレジスタ3
031にセットされた上限値/下限値とをコンパレータ
3032で比較し、エツジ検出回路3034で原稿のエ
ツジを検出して座標(x、  y)の最大値と最小値と
を最大/最小ソータ3035に記憶する。
例えば第15図(d)に示すように原稿が傾いている場
合や矩形でない場合には、上下左右の最大値と最小値(
x 1 + x 2.1.Y)が検出、記憶される。ま
た、原稿読み取りスキャン時は、コンパレータ3033
で原稿のYlM、  Cとスレッショルドレジスタ30
31にセットされた上限値/下限値とを比較し、プラテ
ンカラー消去回路3036でエツジの外側、即ちプラテ
ンの読み取り信号を消去して枠消し処理を行う。
(ニ)カラー変換モジュール カラー変換モジュール305は、特定の領域において指
定されたカラーを変換できるようにするものであり、第
15図(C)に示すようにウィンドコンパレータ305
2、スレッショルドレジスタ3051、カラーパレット
3053等を備え、カラー変換する場合に、被変換カラ
ーの各Y、  MlGの上限値/下限値をスレッショル
ドレジスタ3051にセットすると共に変換カラーの各
Y、  MlCの値をカラーパレット3053にセット
する。
そして、領域画像制御モジュールから入力されるエリア
信号にしたがってナントゲート3054を制御し、カラ
ー変換エリアでない場合には原稿のYl Ml Gをそ
のままセレクタ3055から送出し、カラー変換エリア
に入ると、原稿のY、  M。
C(を号がスレッショルドレジスタ3051にセットさ
れたY、  M、  Cの上限値と下限値の間に入ると
ウィンドコンパレータ3052の出力でセレクタ305
5を切り換えてカラーパレット3053にセットされた
変換カラーのY、  MlGを送出する。
指定色は、ディジタイザで直接原稿をポイントすること
により、プリスキャン時に指定された座標の周辺のB、
  G1R各25画素の平均をとって指定色を認識する
。この平均操作により、例えば150線原稿でも色差5
以内の精度で認識可能となる。8% G、  R濃度デ
ータの読み取りは、IITシェーディング補正RAMよ
り指定座標をアドレスに変換して読み出し、アドレス変
換に際しては、原稿サイズ検知と同様にレジス調整−ジ
ロン調整分の再調整が必要である。プリスキャンでは、
IITはサンプルスキャンモードで動作する。シェーデ
ィング補正RAMより読み出されたβ、01R濃度デー
タは、ソフトウェアによりシェーディング補正された後
、平均化され、さらにEND補正、カラーマスキングを
実行してからウィンドフンパレータ3052にセットさ
れる。
登録色は、1670万色中より同時に8色までカラーパ
レット3053に登録を可能にし、標準色は、YlM、
  C,G、  BlRおよびこれらの中間色とに1 
Wの14色を用意している。
(ホ)UCR&黒生成モジュール Y、  MlCが等量である場合にはグレーになるので
、理論的には、等量のYl Ml Cを黒に置き換える
ことによって同じ色を再現できるが、現実的には、黒に
置き換えると色に濁りが生じ鮮やかな色の再現性が悪く
なる。そこで、UCR&黒生成モジュール305では、
このような色の濁りが生じないように適量のKを生成し
、その量に応じてYlM、  Cを等量減する(下色除
去)処理を行う。具体的には、Yl Ml Cの最大値
と最小値とを検出し、その差に応じて変換テーブルより
最小値以下でKを生成し、その量に応じYl Ml C
について一定の下色除去を行っている。
UCR&黒生成では、第15図(e)に示すように例え
ばグレイに近い色になると最大値と最小値との差が小さ
くなるので、Y、  MlCの最小値相当をそのまま除
去してKを生成するが、最大値と最小値との差が大きい
場合には、除去の量をY、  M。
Cの最小値よりも少なくし、Kの生成量も少なくするこ
とによって、墨の混入および低明度高彩度色の彩度低下
を防いでいる。
具体的な回路構成例を示した第15図D)では、最大値
/最小値検出回路3051によりYlM。
Cの最大値と最小値とを検出し、演算回路3053によ
りその差を演算し、変換テーブル3054と演算回路3
055によりKを生成する。変換テーブル3054がK
の値を調整するものであり、最大値と最小値の差が小さ
い場合には、変換テーブル3054の出力値が零になる
ので演算回路3055から最小値をそのままKの値とし
て出力するが、最大値と最小値の差が大きい場合には、
変換テーブル3054の出力値が零でなくなるので演算
回路3055で最小値からその分減算された値をKの値
として出力する。変換テーブル3056がKに対応して
Yl Ml Gから除去する値を求めるテーブルであり
、この変換テーブル305eを通して演算回路3059
でYlM、  CがらKに対応する除去を行う。また、
アンドゲート3057.3058はモノカラーモード、
4フルカラーモードの各信号にしたがってに信号および
Y、  M。
Cの下色除去した後の信号をゲートするものであり、セ
レクタ3052.3050は、プロセスカラー信号によ
りYlM、  01にのいずれかを選択するものである
。このように実際には、Y、  MlCの網点て色を再
現しているので、Yl Ml cの除去やKの生成比率
は、経験的に生成したカーブやテーブル等を用いて設定
されている。
(へ)空間フィルターモジュール 本複写機に適用される装置では、先に述べたようにII
TでCODをスキャンしながら原稿を読み取るので、そ
のままの情報を使うとボケた情報になり、また、網点に
より原稿を再現しているので、印刷物の網点周期と16
ドツト/璽1のサンプリング周期との間でモアレが生じ
る。また、自ら生成する網点周期と原稿の網点周期との
間でもモアレが生じる。空間フィルターモジュール30
6は、このようなボケを回復する機能とモアレを除去す
る機能を備えたものである。そして、モアレ除去には網
点成分をカットするためローパスフィルタが用いられ、
エツジ強調にはバイパスフィルタが用いられている。
空間フィルターモジュール306では、第15図(g)
に示すようにY1M%  C1M1nおよびMax−M
lnの入力信号の1色をセレクタ3003で取り出し、
変換テーブル3004を用いて反射率に近い情報に変換
する。この情報の方がエツジを拾いやすいからであり、
その1色としては例えばYをセレクトしている。また、
スレッシ日ルドレジスタ3001.4ビツトの2値化回
路3002、デコーダ3005を用いて画素毎に、Y、
  MlC。
MinおよびMax−MlnからYlM、  C,K、
  B。
GlR,W (白)の8つに色相分離する。同図(g)
のデコーダ3005は、2値化情報に応じて色相を認識
してプロセスカラーから必要色か否かを1ビツトの情報
で出力するものである。
第15図(g)の出力は、第15図(h)の回路に入力
される。ここでは、FIF03061と5×7デジタル
フイルタ3083、モジュレーシ日ンテーブル306e
により網点除去の情報を生成し、PIF030e2と5
×7デジタルフイルタ3064、モジュレーシロンテー
ブル3087、デイレイ回路30θ5により同図(g)
の出力情報からエツジ強調情報を生成する。モジュレー
シロンテーブル30E!8.30θ7は、写真や文字専
用、混在等のコピーのモードに応じてセレクトされる。
エツジ強調では、例えば第16図(1)■のような緑の
文字を■のように再現しようとする場合、YNCを■、
■のように強調処理し、Mは■実線のように強調処理し
ない。このスイッチングを同図(h)のアンドゲート3
0E38で行っている。この処理を行うには、■の点線
のように強調すると、■のようにエツジにMの混色によ
る濁りが生じる。
同図(h)のデイレイ回路3065は、このような強調
をプロセスカラー毎にアンドゲート3068でスイッチ
ングするためにPIF030B2と5×7デジタルフイ
ルタ3064との同期を図るものである。鮮やかな緑の
文字を通常の処理で再生すると、緑の文字にマゼンタが
混じり濁りが生じる。
そこで、上記のようにして緑と認識するとYloは通常
通り出力するが、Mは抑えエツジ強調をしないようにす
る。
())TRC変換モジュール IOTは、IPSからのオン/オフ信号にしたがってY
、  MlC,Kの各プロセスカラーにより4回のコピ
ーサイクル(4フルカラーコピーの場合)を実行し、フ
ルカラー原稿の再生を可能にしているが、実際には、信
号処理により理論的に求めたカラーを忠実に再生ずるに
は、IOTの特性を考慮した微妙な調整が必要である。
TRC変換モジュール309は、このような再現性の向
上を図るためのものであり、Yl Ml Cの濃度の各
組み合わせにより、第15図(j)に示すように8ビツ
ト画像データをアドレス入力とするアドレス変換テーブ
ルをRAMに持ち、エリア信号に従った濃度調整、コン
トラスト調整、ネガポジ反転、カラーバランス調整、文
字モード、すかし合成等の編集機能を持っている。この
RAMアドレス上位3ビツトにはエリア信号のビットO
〜ビット3が使用される。また、領域外モードにより上
記機能を組み合わせて使用することもできる。なお、こ
のRAMは、例えば2にバイト(256バイト×8面)
で構成して8面の変換テーブルを保存し、YNM、  
Cの各サイクル毎にIITキャリッジリターン中に最高
8面分ストアされ、領域指定やコピーモードに応じてセ
レクトされる。勿論、RAM容量を増やせば各サイクル
毎にロードする必要はない。
(チ)縮拡処理モジュール 縮拡処理モジュール308は、ラインバッファ3083
にデータXを一旦保持して送出する過程において縮拡処
理回路3082を通して縮拡処理するものであり、リサ
ンプリングジェネレータ&アドレスコントローラ308
1でサンプリングピッチ信号とラインバッファ3083
のリード/ライトアドレスを生成する。ラインバッファ
3083は、2ライン分からなるビンボンバッファとす
ることにより一方の読み出しと同時に他方に次のライン
データを書き込めるようにしている。縮拡処理では、主
走査方向にはこの縮拡処理モジュール308でデジタル
的に処理しているが、副走査方向にはIITのスキャン
のスピードを変えている。スキャンスピードは、2倍速
から174倍速まで変化させることにより50%から4
00%まで縮拡できる。デジタル処理では、ラインバッ
フy3083にデータを読み/書きする際に間引き補完
することによって縮小し、付加補完することによって拡
大することができる。補完データは、中間にある場合に
は同図(+)に示すように両側のデータとの距離に応じ
た重み付は処理して生成される。例えばデータXi′の
場合には、両側のデータX I N  X 141およ
びこれらのデータとサンプリングポイントとの距111
1dl、  d2から、(XiXd2  )   + 
 (X  置+IX  d  I)ただし、dl+d2
=1 の演算をして求められる。
縮小処理の場合には、データの補完をしながらラインバ
ッファ3083に書き込み、同時に前のラインの縮小処
理したデータをバッファから読み出して送出する。拡大
処理の場合には、−旦そのまま書き込み、同時に前のラ
インのデータを読み出しながら補完拡大して送出する。
書き込み時に補完拡大すると拡大率に応じて書き込み時
のクロックを上げなければならなくなるが、上記のよう
にすると同じクロックで書き込み/読み出しができる。
また、この構成を使用し、途中から読み出したり、タイ
ミングを遅らせて読み出したりすることによって主走査
方向のシフトイメージ処理することができ、繰り返し読
み出すことによって繰り返し処理することができ、反対
の方から読み出すことによって鏡像処理することもでき
る。
(す)スクリーンジェネレータ スクリーンジェネレータ309は、プロセスカラーの階
調トナー信号をオン/オフの2値化トナ−信号に変換し
出力するものであり、閾値マトリクスと階調表現された
データ値との比較による2値化処理とエラー拡散処理を
行っている。IOTでは、この2値化トナ一信号を入力
し、16ドツ) / m■に対応するようにほぼ縦80
μmφ、幅60μmφの楕円形伏のレーザビームをオン
/オフして中間調の画像を再現している。
まず、階調の表現方法について説明する。第15図(n
)に示すように例えば4×4のハーフトーンセルSを構
成する場合について説明する。まず、スクリーンジェネ
レータでは、このようなハーフトーンセルSに対応して
閾値マトリクスmが設定され、これと階調表現されたデ
ータ値とが比較される。そして、この比較処理では、例
えばデータ値が「5」であるとすると、閾値マトリクス
mの「5」以下の部分でレーザビームをオンとする信号
を生成する。
16ドツト/關で4X4のハーフトーンセルを一般に1
008plv  1 f33階調網点というが、これで
は画像が粗くカラー画像の再現性が悪いものとなる。そ
こで、本複写機では、階調を上げる方法として、この1
6ドツト/ amの画素を縦(主走査方向)に4分割し
、画素単位でのレーザビームのオン/オフ周波数を同図
(0)に示すように1/4の単位、すなわち4倍に上げ
るようにすることによって4倍高い階調を実現している
。したがって、これに対応して同図(0)に示すような
閾値マトリクスm′を設定している。さらに、線数を上
げるためにサブマトリクス法を採用するのも宵効である
上記の例は、各ハーフトーンセルの中央付近を唯一の成
長核とする同じ閾値マトリクスmを用いたが、サブマト
リクス法は、複数の単位マトリクスの集合により構成し
、同図(p)に示すようにマトリクスの成長核を2カ所
或いはそれ以上(複数)にするものである。このような
スクリーンのパターン設計手法を採用すると、例えば明
るいところは141spl、844階調し、暗くなるに
したかっ”c 200 spl、128階調にすること
によって暗いところ、明るいところに応じて自由に線数
と階調を変えることができる。このようなパターンは、
階調の滑らかさや細線性、粒状性等を目視によって判定
することによって設計することができる。
中間調画像を上記のようなドツトマトリクスによって再
現する場合、階調数と解像度とは相反する関係となる。
すなわち、階調数を上げると解像度が悪くなり、解像度
を上げると階調数が低くなるという関係がある。また、
閾値データのマトリクスを小さくすると、実際に出力す
る画像に量子化誤差が生じる。エラー拡散処理は、同図
(q)に示すようにスクリーンジェネレータ3092で
生成されたオン/オフの2値化信号と入力の階調信号と
の量子化誤差を濃度変換回路3093、減算回路309
4により検出し、補正回路3095、加算回路3091
を使ってフィードバックしてマクロ的にみたときの階調
の再現性を良くするものであり、例えば前のラインの対
応する位置とその両側の画素をデジタルフィルタを通し
てたたみこむエラー拡散処理を行っている。
スクリーンジェネレータでは、上記のように中間調画像
や文字画像等の画像の種類によって原稿或いは領域毎に
閾値データやエラー拡散処理のフィードバック係数を切
り換え、高階調、高精細画像の再現性を高めている。
(ヌ)領域画像制御モジュール 領域画像制御モジュール311では、7つの矩形領域お
よびその優先順位が領域生成回路に設定可能な構成であ
り、それぞれの領域に対応してスイッチマトリクスに領
域の制御情報が設定される。
制御情報としては、カラー変換やモノカラーかフルカラ
ーか等のカラーモード、写真や文字等のモジェレーシ日
ソセレクト情報、TRCのセレクト情報、スクリーンジ
ェネレータのセレクト情報等があり、カラーマスキング
モジュール302、カラー変換モジュール304、UC
Rモジュール305、空間フィルター306、TRCモ
ジュール307の制御に用いられる。なお、スイッチマ
トリクスは、ソフトウェアにより設定可能になっている
(ル)編集制御モジュール 編集制御モジュールは、矩形でなく例えば円グラフ等の
原稿を読み取り、形状の限定されない指定領域を指定の
色で塗りつぶすようなぬりえ処理を可能にするものであ
り、同図(Ill)に示すようにCPUのバスにA G
 D C(A dvanced G raphlc [
) 1g1tal Controller)312 L
  フォントバッファ3128、ロゴROM12B、D
MAC(DMAController)3129が接続
されている。そして、CPUから、エンコードされた4
ビツトのエリアコマンドがAGDC3121を通してプ
レーンメモリ3122に書き込まれ、フォントバッファ
3126にフォントが書き込まれる。プレーンメモリ3
122は、4枚で構成し、例えばroooOJの場合に
はコマンド0であってオリジナルの原稿を出力するとい
うように、原稿の各点をプレーン0〜プレーン3の4ビ
ツトで設定できる。この4ビツト情報をコマンド0〜コ
マンド15にデコードするのがデコーダ3123であり
、コマンド0〜コマンド15をフィルパターン、フィル
ロジック、ロゴのいずれの処理を行うコマンドにするか
を設定するのがスイッチマトリクス3124である。フ
ォントアドレスコントローラ3125は、2ビツトのフ
ィルパターン信号により網点シェード、ハツチングシェ
ード等のパターンに対応してフォントバッファ3126
のアドレスを生成するものである。
スイッチ回路3127は、スイッチマトリクス3124
のフィルロジック信号、原稿データXの内容により、原
稿データX1  フォントバッフ13126、カラーパ
レットの選定等を行うものである。フィルロジックは、
バックグラウンド(原稿の背景部)だけをカラーメツシ
ュで塗りつぶしたり、特定部分をカラー変換したり、マ
スキングやトリミング、塗りつぶし等を行う情報である
本複写機のIPSでは、以上のようにIITの原稿読み
取り信号について、まずEND変換した後カラーマスキ
ングし、フルカラーデータでの処理の方が効率的な原稿
サイズや枠消し、カラー変換の処理を行ってから下色除
去および魯の生成をして、プロセスカラーに絞っている
。しかし、空間フィルターやカラー変調、TRC,縮拡
等の処理ハ、プロセスカラーのデータを処理することに
よって、フルカラーのデータで処理する場合より処理量
を少なくシ、使用する変換テーブルの数を1/3にする
と共に、その分、種類を多くして調整の柔軟性、色の再
現性、階調の再現性、精細度の再現性を高めている。
(B)イメージ処理システムのハードウェア構成第16
図はIPSのハードウェア構成例を示す図である。
本複写機のIPSでは、2枚の基板、IPS−Aおよび
IPS−Bに分割し、色の再現性や階調の再現性、精細
度の再現性等のカラー画像形成装置としての基本的な機
能を達成する部分について第1の基板IPS−Aに、編
集のように応用、専・同機能を達成する部分を第2の基
板IPS−Hに搭載している。前者の構成が第18図(
a)〜(c)であり、後者の構成が同図(d)である。
特に第1の基板により基本的な機能が充分達成できれば
、第2の基板を設計変更するだけで応用、専門機能につ
いて柔軟に対応できる。したがって、カラー画像形成装
置として、さらに機能を高めようとする場合には、他方
の基板の設計変更をするだけで対応できる。
IPSの基板には、第16図に示すようにCPUのバス
(アドレスバスADR8BUS1 データバスD A 
T A B USl  コントロールバスCTRLBU
S)が接続され、IITのビデオデータB1G1R,同
期信号としてビデオクロックI IT−VCLKl ラ
イン同期(主走査方向、水平同期)信号IIT−LS、
 ページ同期(副走査方向、垂直同期)信号IITφP
Sが接続される。
ビデオデータは、END変換部以降においてパイプライ
ン処理されるため、それぞれの処理段階において処理に
必要なりロック単位でデータの遅れが生じる。そこで、
このような各処理の遅れに対応して水平同期信号を生成
して分配し、また、ビデオクロックとライン同期信号の
フェイルチェックするのが、ライン同期発生&フェイル
チェック回路328である。そのため、ライン同期発生
&フェイルチェック回路328には、ビデオクロツクl
lT11vCLKとライン同期信号I IT−LSが接
続され、また、内部設定書き換えを行えるようにCPU
のバス(ADR8BUS1 DATABUS、CTRL
BUS)、チップセレクト信号C8が接続される。
IITのビデオデータB1G、  RはEND変換部の
ROM321に入力される。END変換テーブルは、例
えばRAMを用いCPUから適宜ロードするように構成
してもよいが、装置が使用状態にあって画像データの処
理中に書き換える必要性はほとんど生じないので、81
G、  Rのそれぞれに2にバイトのROMを2個ずつ
用い、ROMによるLUT (ルックアップテーブル)
方式を採用している。そして、16面の変換テーブルを
保有し、4ビツトの選択信号ENDse+により切り換
えられる。
END変換されたROM321の出力は、カラー毎に3
×1マトリクスを2面保有する3個の演算LSI322
からなるカラーマスキング部に接続される。演算LSI
322には、CPUの各バスが接続され、CPUからマ
トリクスの係数が設定可能になっている。画像信号の処
理からCPUによる書き換え等のためCPUのバスに切
り換えるためにセットアツプ信号SU1 チップセレク
ト信号C8が接続され、マ) IJクスの選択切り換え
に1ビツトの切り換え信号MONOが接続される。
また、パワーダウン信号PDを入力し、IITがスキャ
ンしていないときすなわち画像処理をしていないとき内
部のビデオクロックを止めている。
演算LSI322によりBlG、  RからY、  M
Cに変換された信号は、同図(d)に示す第2の基板I
 PS−Bのカラー変換LS I 353を通してカラ
ー変換処理後、DOD用LSI323に入力される。カ
ラー変換LSI363には、非変換カラーを設定するス
レッシロルドレジスタ、変換カラーを設定するカラーパ
レット、コンパレータ等力らなるカラー変換回路を4回
路保有し、DoD用LSI323には、原稿のエツジ検
出回路、枠消し回路等を保有している。
枠消し処理したDOD用LSI323の出力は、UCR
用LS I 324に送られる。このLSIは、UCR
回路と魯生成回路、さらには必要色生成回路を含み、コ
ピーサイクルでのトナーカラーに対応するプロセスカラ
ーX1  必要色)1 uel  エツジEdgeの各
信号を出力する。したがって、このLSIには、2ビツ
トのプロセスカラー指定信号COL R%  h 7−
 モーN信号(4COL、R1MONO)も入力される
ラインメ嘴す325は、UCR用LSI324から出力
されたプロセスカラーX1 必要色)1 ue。
エツジE dgeの各信号を5×7のデジタルフィルタ
ー326に入力するために4ライン分のデータを蓄積す
るFIFOおよびその遅れ分を整合させるためのFIF
Oからなる。ここで、プロセスカラーXとエツジE d
geについては4ライン分蓄積してトータル5ライン分
をデジタルフィルター326に送り、必要色Hueにつ
いてはFIFOで遅延させてデジタルフィルター326
の出力と同期させ、MIX用LSI327に送るように
している。
デジタルフィルター326は、2×7フイルターのLS
Iを3個で構成した5×7フイルターが2組(ローパス
LPとバイパスHP)あり、一方で、プロセスカラーX
についての処理を行い、他方で、エツジEdgeについ
ての処理を行っている。
MIX用LSI327では、これらの出力に変換テーブ
ルで網点除去やエツジ強調の処理を行いプロセスカラー
Xにミキシングしている。ここでは、変換テーブルを切
り換えるための信号としてエツジE D G E、  
シャープ5harpが入力されている。
TRC342は、8面の変換テーブルを保有する2にバ
イトのRAMからなる。変換テーブルは、各スキャンの
前、キャリッジのリターン期間を利用して変換テーブル
の書き換えを行うように構成され、3ビツトの切り換え
信号TRC3elにより切り換えられる。そして、ここ
からの処理出力は、トランシーバ−より縮拡処理用LS
I345に送られる。縮拡処理部は、8にバイトのRA
M344を2個用いてピンポンバッフ1(ラインパッフ
ァ)を構成し、LSI343でリサンプリングピッチの
生成、ラインバッファのアドレスを生成している。
縮拡処理部の出力は、同図(d)に示す第2の基板のエ
リアメモリ部を通ってEDF用LSI34Bに戻る。E
DF用LSI348は、前のラインの情報を保持するF
IFOを宵し、前のラインの情報を用いてエラー拡散処
理を行っている。そして、エラー拡散処理後の信号Xは
、スクリーンジェネレータを構成するSG用LSI34
7を経てIOTインターフェースへ出力される。
IOTインターフェースでは、1ビツトのオン/オフ信
号で入力されたSG用LSI347からの信号をLS 
I 349で8ビツトにまとめてパラレルでIOTに送
出している。
第16図に示す第2の基板において、実際に流れている
データは、16ドツ)/+nであるので、縮小L]l3
54では、1/4に縮小して且つ2値化してエリアメモ
リに蓄える。拡大デコードLSI359は、フィルパタ
ーンRAM380を持ち、エリアメモリから領域情報を
読み出してコマンドを生成するときに16ドツトに拡大
し、ロゴアドレスの発生、カラーパレット、フィルパタ
ーンの発生処理を行っている。DRAM356は、4面
で構成しコードされた4ビツトのエリア情報を格納する
。AGDC355は、エリアコマンドをコントロールす
る専用のコントローラである。
(n−4)イメージ出力ターミナル(IOT)(A)概
略構成 第17図はイメージ出力ターミナル(IOT)の概略構
成を示す図である。
本装置は感光体として有機感材ベルト(p hot。
Recepterベルト)を使用し、4色フルカラー用
にYlM、  C,Kからなる現像機404、用紙を転
写部に搬送する転写部W (Tow Roll Tra
nsfer Loop)408、転写装置404から定
着装置408へ用紙を搬送する真空搬送装置(Vacu
um 7ransfer)407、用紙トレイ410.
412、用紙搬送路411が備えられ、感材ベルト、現
像機、転写装置の3つのユニットはフロント側へ引き出
せる構成となっている。
レーザー光源40からのレーザ光を変調して得られた情
報光はミラ40dを介して感材41上に照射されて露光
が行われ、潜像が形成される。感材上に形成されたイメ
ージは、現像機404で現像されてトナー像が形成され
る。現像機404はBlMlC,、Yからなり、図示す
るような位置関係で配置される。これは、例えば暗減衰
と各トナーの特性との関係、ブラックトナーへの他のト
ナーの混色による影響の違いといったようなことを考慮
して配置している。但し、フルカラーコピーの場合の駆
動順序は、M+C→Y+Bである。−方、2段のエレベ
ータトレイからなる用紙トレイ410、他の2段の用紙
トレイ412から供給される用紙は、搬送路411を通
して転写装置406に供給される。転写装置406は転
写部に配置され、タイミングチェーンまたはベルトで結
合された2つのロールと、後述するようなグリッパ−バ
ーからなり、グリッパ−バーで用紙をくわえ込んで用紙
搬送し、感材上のトナー像を用紙に転写させる。4色フ
ルカラーの場合、用紙は転写装置部で4回転し、M、 
 C,YlBの像がこの順序で転写される。転写後の用
紙はグリッパ−バーから解放されて転写装置406から
真空搬送装置407に渡され、定着装置408で定着さ
れて排出される。真空搬送装置407は、転写装置1f
408と定着装置40Bとの速度差を吸収して同期をと
っている。本装置においては、転写速度(プロセススピ
ード)は190 mm/secで設定されており、フル
カラーコピー等の場合には定着速度は901璽/sec
であるので、転写速度と定着速度とは異なる。定着度を
確保するために、プロセススピードを落としており、一
方1.5kVA達成のため、パワーを定着装置408に
さくことができない。
そこで、B5、A4等の、小さい用紙の場合、転写され
た用紙が転写装置406から解放されて真空搬送装置4
07に載った瞬間に真空搬送装置407の速度を190
龍/ secから90箇諺/seaに落として定着速度
と同じにしている。しかし、本装置では転写装置406
と定着装置408との間をなるべく短くして装置をコン
パクト化するようにしているので、A3用紙の場合は転
写ポイントと定着装置408との間に納まらず、真空搬
送装置407の速度を落としてしまうと、A3の後端は
転写中であるので用紙にブレーキがかかり色ズレを生じ
てしまうことになる。そこで、定着装置408と真空搬
送装置407との間にバッフル板409を設け、A3用
紙の場合にはバッフル板409を下側に倒して用紙にル
ープを描かせて搬送路を長くシ、真空搬送装置407は
転写速度と同一速度として転写が終わってから用紙先端
が定着装置408に到達するようにして速度差を吸収す
るようにしている。また、OHPの場合も熱伝導が悪い
のでA3用紙の場合と同様にしている。なお、本装置で
はフルカラーだけでなく黒でも生産性を落とさずにコピ
ーできるようにしており、黒の場合にはトナー層が少な
く熱量が小さくても定着可能であるので、定着速度は1
90 +n / secのまま行い、真空搬送装置40
7でのスピードダウンは行わない。つまり、黒以外にも
シングルカラーのようにトナー層が1層の場合は定着速
度は落とさずにすむので同様にしている。そして、転写
が終了するとクリーナ405で感材上に残っているトナ
ーが掻き落とされる。
(B)転写装置の構成 転写装置406は第18図に示すような構成となってい
る。
本装置の転写装置はメカ的な用紙支持体を持たない構成
にして色ムラ等が起きないようにし、また2スピードの
コントロールを行って転写速度を上げるようすることを
特徴としている。
用紙はフィードヘッド421でトレイから排出サレ、ペ
ーパーパスサーボ423で駆動されるバックルチャンバ
ー422内を搬送され、レジゲートツレメイド426に
より開閉制御されるレジゲ−1425を介して転写装置
へ供給される。用紙がレジゲート425に到達したこと
はプリレジゲートセンサ424で検出するようにしてい
る。転写装置の駆動は、サーボモータ432でタイミン
グベルトを介してローラ433を駆動することによって
行い、反時計方向に回転駆動している。ローラ434は
特に駆動はしておらず、ローラ433.434間には2
本のタイミング用のチェーン、またはベルト435が掛
けられ、チェーン間(搬送方向に直角方向)には、常時
は弾性で閉じており、転写装置入り口でソレノイドによ
り口を開くグリッパ−バー430が設けられており、転
写装置入口で用紙をくわえて引っ張り回すことにより搬
送する。転写装置には搬送する用紙の支持体は設けてお
らず、ローラ部では用紙は遠心力で外側へ放り出される
ことになるので、これを防止するために2つのローラを
真空引きして用紙をローラの方へ引きつけている。した
がって、ローラを過ぎると用紙はひらひらしながら搬送
される。用紙は転写ポイントにおいて、ブタツクコロト
ロン、トランスファフロトロンが配置された感材の方へ
静電的な力により吸着され転写が行われる。転写終了後
、転写装置出口においてグリッパホームセンサ436で
位置検出し、適当なタイミングでソレノイドによりグリ
ッパバーの口を開いて用紙を離し、真空搬送装置へ渡す
ことになる。従って、転写装置において、用紙はフルカ
ラーの場合であれば4回転、3色の場合であれば3回転
搬送されて転写が行われることになる。
従来は、マイラーシート、またはメツシュをアルミない
しスチール性の支持体に貼って用紙を支持していたため
、熱膨張率の違いにより凹凸が生じて転写に対して平面
性が悪くなり、転写効率が部分的に異なって色ムラが生
じていたのに対し、このグリッパ−バーの使用により、
用紙の支持体を特に設ける必要がなく、色ムラの発生を
防止することができる。また、本装置における転写装置
は、A4、B5等の小さいサイズの用紙の場合には、リ
ードエツジが転写ポイントから次の転写ポイントに戻っ
てくるまでは転写の機能をしていないので、その期間は
遠回しを行えるように2スピードにしてコピー速度を上
げている。なお、A3用紙の場合は転写装置の略3/4
周長さがあるので速度切り換えは行っていない。
(n−5)ユーザインターフェース(U/ I )(A
)カラーデイスプレィの採用 第19図はデイスプレィを用いたユーザインターフェー
ス装置の取り付は状態および外観を示す図、第20図は
ユーザインターフェースの取り付は角や高さを説明する
ための図である。
ユーザインターフェースは、オペレータと機械とのわか
りやすい対話を支援するものであり、シンプルな操作を
可能にし、情報の関連を明らかにしつつ必要な情報をオ
ペレータに印象材は得るものでなければならない。その
ために、本複写機では、ユーザーの使い方に対応したオ
リジナルのユーザインターフェースを作成し、初心者に
はわかりやすく、熟練者には煩わしくないこと、機能の
内容を選択する際にはダイレクト操作が可能であること
、色を使うことにより、より正確、より迅速にオペレー
タに情報を伝えること、操作をなるべく1カ所に集中す
ることを操作性のねらいとしている。
複写機において、様々な機能を備え、信頼性の高いもの
であればそれだけ装置としての評価は高くなるが、それ
らの機能が使い難ければ優れた機能を備えていても価値
が極端に低下して逆に高価な装置となる。そのため、高
機能機種であっても使い難いとして装置の総合的評価も
著しく低下することになる。このような点からユーザイ
ンターフェースは、装置が使いやすいかどうかを大きく
左右するファクタとなり、特に、近年のように複写機が
多機能化してくれば尚更のこと、ユーザインターフェー
スの操作性が問題になる。
本複写機のユーザインターフェースは、このような操作
性の向上を図るため、第19図に示すように12インチ
のカラーデイスプレィ501のモニターとその横にハー
ドコントロールパネル502を備えている。そして、カ
ラー表示の工夫によりユーザへ見やすく判りやすいメニ
ューを提供すると共に、カラーデイスプレィ601に赤
外線タッチボード503を組み合わせて画面のソフトボ
タンで直接アクセスできるようにしている。また、ハー
ドコントロールパネル502のハードボタンとカラーデ
イスプレィ501の画面に表示したソフトボタンに操作
内容を効率的に配分することにより操作の簡素化、メニ
ュー画面の効率的な構成を可能にしている。
カラーデイスプレィ501とハードコントロールパネル
502との裏側には、同図(b)、(c)に示すように
モニター制御ZTR源基板504やビデオエンジンM[
505、CRTのドライバー基板506等が搭載され、
ハードコントロールパネル502は、同図(C)に示す
ようにカラーデイスプレィ501の面よりさらに中央の
方へ向くような角度を存している。
また、カラーデイスプレィ501およびハードコントロ
ールパネル502は、図示のようにベースマシン(複写
機本体)507上に直接でなく、ベースマシン507に
支持アーム508を立ててその上に取り付けている。従
来のようにコンソールパネルを採用するのではなく、ス
タンドタイプのカラーデイスプレィ501を採用すると
、第19図(a)に示すようにベースマシン507の上
方へ立体的に取り付けることができるため、特に、カラ
ーデイスプレィ501を第20図(a)に示すようにベ
ースマシン507の右奥隅に配置することによって、コ
ンソールパネルを考慮することなく複写機のサイズを設
計することができ、装置のコンパクト化を図ることがで
きる。
複写機において、プラテンの高さすなわち装置の高さは
、原稿をセットするのに程よい腰の高さになるように設
計され、・この高さが装置としての高さを規制している
。従来のコンソールパネルは、複写機の上面に取り付け
られるため、はぼ腰の高さで手から近い位置にあって操
作としてはしやすいが、目から結構類れた距離に機能選
択や実行条件設定のための操作部および表示部が配置さ
れることになる。その点、本複写機のユーザインターフ
ェースでは、第20図(b)に示すようにプラテンより
高い位置、すなわち目の高さに近くなるため、見やすく
なると共にその位置がオペレータにとって下方でなく前
方で、且つ右側になり操作もしやすいものとなる。しか
も、デイスプレィの取り付は高さを目の高さに近づける
ことによって、その下側をユーザインターフェースの制
御基板やメモリカード装置、キーカウンター等のオプシ
ロンキットの取り付はスペースとしてもを効に活用でき
る。したがって、メモリカード装置を取り付けるための
構造的な変更が不要となり、全く外観を変えることなく
メモリカード装置を付加装備でき、同時にデイスプレィ
の取り付は位置、高さを見やすいものとすることができ
る。また、デイスプレィは、所定の角度で固定してもよ
いが、角度を変えることができるような構造を採用して
もよいことは勿論である。
(B)システム構成 第21図はユーザインターフェースのモジュール構成を
示す図、第22図はユーザインターフェースのハードウ
ェア構成を示す図である。
本複写機のユーザインターフェースのモジュール構成は
、第21図に示すようにカラーデイスプレィ501の表
示画面をコントロールするビデオデイスプレィモジュー
ル511、およびエデイツトパッド613、メモリカー
ド614の情報を入出処理するエデイツトパッドインタ
ーフェースモジュール512で構成し、これらをコント
ロールするシステムUI517.519やサブシステム
515、タッチスクリーン503、コントロールパネル
502がビデオデイスプレィモジュール511に接続さ
れる。
エデイツトパッドインターフェースモジュール512は
、エデイツトパッド513からx、  y座標を、また
、メモリカード514からジ目ブやX。
Y座標を入力すると共に、ビデオデイスプレィモジュー
ル511にビデオマツプ表示情報を送り、ビデオデイス
プレィモジュール511との間でUエコントロール信号
を授受している。
ところで、領域指定には、赤や青のマーカーで原稿上に
領域を指定しトリミングや色変換を行うマーカー指定、
矩形領域の座標による2点指定、エデイツトパッドでな
ぞるクローズループ指定があるが、マーカー指定は特に
データがなく、また2点指定はデータが少ないのに対し
、クローズループ指定は、編集対象領域として大容量の
データが必要である。このデータの編集はIPSリモー
トで行われるが、高速で転送するにはデータ量が多い。
そこで、このようなXI Y座標のデータは、一般のデ
ータ転送ラインとは別に、IIT/IPS616への専
用の転送ラインを使用するように構成している。
ビデオデイスプレィモジュール511は、タッチスクリ
ーン503の縦横の入カポインド(タッチスクリーンの
座標位置)を入力してボタンIDを認識し、コントロー
ルパネル502のボタンIDを入力する。そして、シス
テムUI517.519にボタンIDを送り、システム
UI517.519から表示要求を受は取る。また、サ
ブシステム(ESS)515は、例えばワークステーシ
ョンやホス)CPUに接続され、本装置をレーザープリ
ンタとして使用する場合のプリンタコントローラである
。この場合には、タッチスクリーン503やコントロー
ルパネル502、キーボード(図示せず)の情報は、そ
のままサブシステム515に転送され、表示画面の内容
がサブシステム515からビデオデイスプレィモジュー
ル511に送られてくる。
システムUI517.519:禽、マスターコントロー
ラ518.520との間でコピーモードやマシンステー
トの情報を授受している。後述する第32図と対応させ
ると、このシステムUI517.519の一方が第32
図に示すSYSリモートの5YSUIモジユール81で
あり、他方が第32図に示すMCBリモートのMCBU
Iモジュール86である。
本複写機のユーザインターフェースは、ハードウェアと
して第22図に示すようにUICB521とEPIB5
22からなる2枚のコントロールボードで構成し、上記
モジュール構成に対応して機能も大きく2つに分けてい
る。そして、UICB521には、U■のハードをコン
トロールしエデイツトパッド513とメモリカード51
4をドライブするために、また、タッチスクリーン50
3の入力を処理してCRTに書くために2つのCPU(
例えばインテル社の8085相当と6845相当)を使
用し、さらに、EPIB522には、ビットマツプエリ
アに描画する機能が8ビツトでは不充分であるので16
ピツトのCPU(例えばインテル社の80C198KA
)を使用し、ビットマツプエリアの描画データをDMA
でUICB521に転送するように構成することによっ
て機能分散を図っている。
第23図はUICBの構成を示す図である。
UICBでは、上記のCPUの他にCPU534(例え
ばインテル社8051相当)を有し、CCC531が高
速通信回線L−NETやオプシ日ナルキーボードの通信
ラインに接続されてCPU534とCCC531により
通信を制御すると共に、CPU534をタッチスクリー
ンのドライブにも用いている。タッチスクリーンの信号
は、その座標位置情報のままCPU534からCCC5
31を通してCPU532に取り込まれ、CPU532
でボタンIDの認識され処理される。また、インプット
ボート551とアウトプットポート552を通してコン
トロールパネルに接続し、またサブシステムインターフ
ェース548、レシーバ549、ドライバ550を通し
てEPIB522、サブシステム(ESS)からIMH
zのクロックと共にIMbpsでビデオデータを受は取
り、9800bp sでコマンドやステータス情報の授
受を行えるようにしている。
メモリとしては、ブートストラップを格納したブートR
OM535の他、フレームROM538と539、RA
M53θ、ビットマツプRAM537、V−RAM54
2を有している。フレームROM538と539は、ビ
ットマツプではなく、ソフトでハンドリングしやすいデ
ータ構造により表示画面のデータが格納されたメモリで
あり、LNETを通して表示要求が送られてくると、C
PU532によりRAM53Bをワークエリアとしてま
ずここに描画データが生成され、DMA541によりV
−RAM542に書き込まれる。また、ビットマツプの
データは、DMA540がEPIB522からビットマ
ツプRAM5.37に転送して書き込まれる。キャラク
タジェネレータ544はグラフィックタイル用であり、
テキストキャラクタジェネレータ543は文字タイル用
である。
V−RAM542は、タイルコードで管理され、タイル
コードは、24ビツト(3バイト)で構成し、13ビツ
トをタイルの種類情報に、2ビツトをテキストかグラフ
ィックかビットマツプかの識別情報に、1ビツトをブリ
ンク情報に、5ビツトをタイルの色情報に、3ビツトを
バックグラウンドかフォアグラウンドかの情報にそれぞ
れ用いている。CRTコントローラ533は、v−RA
M542に書き込まれたタイルコードの情報に基づいて
表示画面を展開し、シフトレジスタ545、マルチプレ
クサ546、カラーパレット547を通してビデオデー
タをCRTに送り出している。
ビットマツプエリアの描画は、シフトレジスタ645で
切り換えられる。
第24図はEPIBの構成を示す図である。
EPIBは、16ビツトのCPU (例えばインテル社
の80C19eKA相当)655、ブートページ(7)
:l−)’ROM558、OSページ(D*−PROM
557、zU7メモ1J558、’7−’txUアとし
て用いるRAM559を有している。そして、インター
フェース561、ドライバ562、ドライバ/レシーバ
563を通してUICBへのビットマツプデータの転送
やコマンド、ステータス情報の授受を行い、高速通信イ
ンターフェース564、ドライバ565を通してIPS
へX、  Y座標データを転送している。なお、メモリ
カード625に対する読み/書きは、インターフェース
560を通して行う。したがって、エデイツトパッド5
24やメモリカード525からクローズループの編集領
域指定情報やコピーモード情報が入力されると、これら
の情報は、適宜インターフェース5θ1、ドライバ58
2を通してUICBへ、高速通信インターフェース5θ
4、ドライバ565を通してIPSへそれぞれ転送され
る。
(C)デイスプレィ画面構成 ユーザインターフェースにデイスプレィを採用する場合
においても、多機能化に対応した情報を提供するにはそ
れだけ情報が多くなるため、単純に考えると広い表示面
積が必要となり、コンパクト化に対応することが難しく
なるという側面を持っている。コンパクトなサイズのデ
イスプレィを採用すると、必要な情報を全て1画面によ
り提供することは表示密度の問題だけでなく、オペレー
タにとって見やすい、判りやすい画面を提供するという
ことからも難しくなる。
本発明のユーザインターフェースでは、デイスプレィに
コンパクトなサイズのものを採用して、その中で表示画
面、その制御に工夫をしている。
特に、カラーデイスプレィが、コンソールパネルで使用
されているLEDや液晶表示器に比べ、色彩や輝度、そ
の他の表示属性の制御により多様な表示態様を採用する
ことができるというメリットを生かし、コンパクトなサ
イズであっても判りやすく表示するために種々の工夫を
している。
例えば画面に表示する情報を大きく分類して複数の画面
に分割し、さらに1画面単位では、詳細な情報をポツプ
アップ展開にして一次画面から省くことによって必要最
小限の情報で簡潔に画面を構成するように工夫している
。そして、複数の情報が盛り込まれた画面では、カラー
表示の特徴、強調表示の特徴を出すことによって画面画
面での必要な情報の認識、識別が容易にできるように工
夫している。
(イ)画面レイアウト 第25図はデイスプレィ画面の構成例を示す図であり、
同図(a)はベーシックコピー画面の構成を示す図、同
図(b)はベーシックコピー画面にポツプアップ画面を
展開した例を示す図、同図(c)はクリエイティブ編集
のペイント1画面の構成を示す図である。
本複写機のユーザインターフェースでは、初期画面とし
て、第25図に示すようなコピーモードを設定するベー
シックコピー画面が表示される。
コピーモードを設定する画面は、ソフトコントロールパ
ネルを構成し、第25図に示すようにメツセージエリア
AとパスウェイBに2分したものである。
メツセージエリアAは、スクリーンの上部3行を用い、
第1ラインはステートメツセージ用、第2ラインから第
3ラインは機能選択に矛盾がある場合のその案内メツセ
ージ用、装置の異常状態に関するメツセージ用、警告情
報メツセージ用として所定のメツセージが表示される。
また、メツセージエリアAの右端は、枚数表示エリアと
し、テンキーにより入力されたコピーの設定枚数や複写
中枚数が表示される。
パスウェイBは、各種機能の選択を行う領域であって、
ベーシックコピー、エイディトフィーチャー マーカー
編集、ビジネス編集、フリーハンド編集、クリエイティ
ブ編集、ツールの各パスウェイを持ち、各パスウェイに
対応してパスウェイタブCが表示される。また、各パス
ウェイには、操作性を向上させるためにポツプアップを
持つ。
パスウェイBには、選択肢であってタッチすると機能の
選択を行うソフトボタンD1 選択された機能に応じて
変化しその機能を表示するアイコン(絵)El 縮拡率
を表示するインジケーターF等が表示され、ソフトボタ
ンDでポツプアップされるものにΔのポツプアップマー
クGが付けられている。そして、パスウェイタブCをタ
ッチすることによってそのパスウェイがオープンでき、
ソフトボタンDをタッチすることによってその機能が選
択できる。ソフトボタンDのタッチによる機能の選択は
、操作性を考慮して左上から右下の方向へ向けて順に操
作するような設計となっている。
上記のように他機種との共通性、ハードコンソールパネ
ルとの共通性を最大限持たせるようにベーシックコピー
画面とその他を分け、また編集画面は、オペレータの熟
練度に合わせた画面、機能を提供するように複数の層構
造としている。さらに、このような画面構成とポツプア
ップ機能とを組み合わせることにより、1画面の中でも
機能の高度なものや複雑なもの等をポツプアップで表示
する等、多彩に利用しやすい画面を提供している。
ポツプアップは、特定の機能に対する詳細な設定情報を
もつものであって、ポツプアップのオープン機能を持た
せ、その詳細な設定情報を必要に応じてポツプアップオ
ープンすることによって、各パスウェイの画面構成を見
やすく簡素なものにしている。ポツプアップは、ポツプ
アップマークがイ寸いているソフトボタンをタッチした
ときオープンする。そして、クローズボタンやキャンセ
ルボタンをセレクトしたとき、オールクリアボタンを押
したとき、オートクリア機能によりオールクリアがかか
ったとき等にクローズする。縮小拡大機能において、変
倍のソフトボタンをタッチしてポツプアップをオープン
した画面の様子を示したのが第25図(b)である。
ベーシックコピー画面において、クリエイティブ編集の
パスウェイタブをタッチすると、クリエイティブ編集パ
スウェイの画面に切り変わるが、その中のペイント1の
画面を示したのが第25図(C)である。この画面では
、ビットマツプエリアHと誘導メツセージエリア■を持
っている。ビットマツプエリアHは、スクリーンの左上
を用い、エデイツトパッド上で編集エリアを指定した場
合等において、そのエリアを白黒でビットマツプ表示で
きるようにしている。また、誘導メッセージエリアエは
、スクリーン左下を用い、編集作業に対応してユーザを
誘導するもので、作業により変わる。スクリーン上では
、これらビットマツプエリアH1R導メッセージエリア
エとスクリーン上部のメツセージエリアAを除いた部分
をワークエリアとして用いる。
(ロ)ベーシックコピー画面 ベーシックコピーのパスウェイは、ff125図(a)
に示すようにカラーモード、用紙選択、縮小拡大、コピ
ー画質、カラーバランス、ジョブプログラムの各機能選
択のソフトボタン(選択肢)を有していると共に、マー
カー編集、ビジネス編集、フリーハンド編集、クリエイ
ティブ編集、さらにエイディトフィーチャー ツールの
各パスウェイタブを有している。このパスウェイは、初
期のパスウェイであり、パワーオンやオールクリアボタ
ンオンの後、オートクリア時等に表示される。
カラーモードは、Y、  MlC,K4種のトナーによ
りコピーをとるフルカラー(4バスカラー)、Kを除い
た3mのトナーによりコピーをとる3パスカラー 12
色の中から1色を選択できるシングルカラー 黒、黒/
赤の選択肢を持ち、自動選択されるデフォルトは任意に
設定できるようになっている。ここで、シングルカラー
 黒/赤の選択肢は、詳細な設定項目を持つことから、
その項目がポツプアップ展開される。
用紙選択は、自動用紙選択(APS)、トレイ1.2、
カセット3.4の選択肢を持ち、APSは、縮小拡大に
おいて特定倍率が設定されている場合に成立し、自動倍
率(AMS)が設定されている場合には成立しない。デ
フォルトはAPSである。
縮小拡大は、100%、用紙が選択されている場合にそ
の用紙サイズと原稿サイズから倍率を設定するAMSl
 任意変倍の選択肢を持ち、トップのインジケーターに
設定された倍率、算出された倍率、又は自動が表示され
る。変倍では、50%〜400%までの範囲で1t!A
刻みの倍率が設定でき、縦と横の倍率を独立に設定(偏
倍)することもできる。したがって、これらの詳細な設
定項目は、ポツプアップ展開される。なお、デフォルト
は100%である。
先に述べたようにこの縮小拡大は、スキャンスピードの
変更によって副走査方向(X方向)、IPSのラインメ
モリからの読み出し方法の変更によって主走査方向(Y
方向)の縮小拡大を行っている。
コピー画質は、白黒原稿に対しては自動濃度調整を行い
、カラー原稿に対しては自動カラーバランス調整を行う
自動とポツプアップにより7ステツプの濃度コントロー
ルが行える手動の選択肢を持ち、工PSにおいてそのコ
ントロールが行われる。
カラーバランスは、ポツプアップによりコピー上で減色
したい色をYlM、  C1B、  G、  Rから指
定し、IPSにおいてそのコントロールが行われる。
ジョブプログラムは、メモリカードが読み取り装置のス
ロットに挿入されている時のみその選択肢が有効となり
、このモードでは、ポップアップによりメモリカードか
らのジdブの読み込み、メモリカードへのシロンの書き
込みが選択できる。
メモリカードは、例えば最大8ジヨブが格納できる32
にバイトの容量のものを用い、フィルムプロジェクタ−
モードを除く全てのシロンをプログラム可能にしている
(ハ)エイディトフィーチャー画面 エイディトフィーチャーのパスウェイは、コピーアウト
プット、コピーシャープネス、コピーコントラスト、コ
ピーポジシロン、フィルムプロジェクタ−ページプログ
ラミング、ジョブプログラム、とじ代の各機能選択のソ
フトボタン(選択肢)を何していると共に、マーカー編
集、ビジネス編集、フリーハンド編集、クリエイティブ
編集、さらにベーシックコピー ツールの各パスウェイ
タブを有している。
コピーアウトプットは、 トップトレイに出力するかソ
ートモードかの選択肢を持つ。デフォルトはトップトレ
イであり、ソータが装備されていない場合、この項目は
表示されない。
コピーシャープネスは、標準と、ポツプアップにより7
ステツプのコントロールができるマニュアルと、ポツプ
アップにより写真、文字(キャラクタ)、プリント、写
真/文字に分類される写真との選択肢を持ち、IPSに
おいてそのコントロールが行われる。デフォルトは任意
に設定できる。
コピーコントラストは、7ステツプのコントラストコン
トロールが選択できる。コピーポジシロンは、デフォル
トで用紙のセンターにコピー像のセンターを載せるオー
トセンター機能の選択肢を持つ。
フィルムプロジェクタ−は、別項により説明しているよ
うに各種フィルムからコピーをとるモードであり、ポツ
プアップによりプロジェクタ−による3 5 mmネガ
や35.■ポジ、プラテン上での35m■ネガや6c讃
X 6 amスライドや4” X5”スライドの選択肢
を持つ。
ページプログラミングは、コピーにカバーを付けるカバ
ー コピー間に白紙又は色紙を挿入するインサート、原
稿のページ別にカラーモードで設定できるカラーモード
、原稿のページ別にトレイが選択できる用紙の選択肢を
持つ。なお、この項目は、ADFがないと表示されない
とじ代は、0=30關の範囲で1嘗會刻みの設定ができ
、1原稿に対し1カ所のみ指定可能にしている。とじ代
置は、用紙先端からイメージ領域の先端までの量であり
、主走査方向はIPSのラインバッファを用いたシフト
操作によって、副走査方向はIITのスキャンタイミン
グをずらすことによって生成している。
(ニ)編集画面およびツール画面 編集画面としては、マーカー編集、ビジネス編集、フリ
ーハンド編集、クリエイティブ編集の4つのパスウェイ
がある。
マーカー編集パスウェイおよびフリーハンド編集パスウ
ェイは、抽出、削除、色かけ(網/線/ベタ)、色変換
に関する各機能の選択肢を持ち、さらにベーシックコピ
ー エイディトフィーチャー ツールのパスウェイタフ
ヲ持つ。
ビジネス編集パスウェイは、抽出、削除、色かけ(網/
線/ベタ)、色変換、色塗り、ロゴ挿入、とじ代に関す
る各機能の選択肢を持ち、さらにマーカー編集パスウェ
イ等と同様にベーシックコピエイディドフィーチャー 
ツールのパスウェイタブを持つ。
クリエイティブ編集パスウェイは、抽出、削除、色かけ
(網/線/ベタ)、色変換、色塗り、ロゴ挿入、とじ代
、ネガポジ反転、はめこみ合成、すかし合成、ペイント
、鏡像、リピート、拡大連写、部分移動、コーナー/セ
ンター移動、マニュアル/オート変倍、マニュアル/オ
ート偏倍、カラーモード、カラーバランス調整、ページ
連写、色合成に関する各機能の選択肢を持ち、さらにマ
ーカー編集ハスウェイ等と同様にベーシックコビーエイ
ディドフィーチャー、ツールのパスウェイタブを持つ。
ツールパスウェイは、暗証番号を入力することによって
キーオペレータとカスタマ−エンジニアが入れるもので
あり、オーデイトロン、マシン初期値のセットアツプ、
各機能のデフォルト選択、カラーの登録、フィルムタイ
プの登録、登録カラーの微調整、マシンの各種選択肢の
プリセット、フィルムプロジェクタ−スキャンエリア設
定、オーディオトーン(音種、音量)、用紙搬送系その
他の各種(オートクリア等)のタイマーセット、ピリン
グメーター デュアルランゲージの設定、ダイアグモー
ド、最大値調整、メモリカードのフォーマットに関する
各機能の選択肢を持つ。
デフォルト選択は、カラーモード、用紙選択、コピー濃
度、コピーシャープネス、コピーコントラスト、ページ
プログラミングの用紙トレイ、シンクルカラーの色、色
かけのカラーパレットの色と網、ロゴタイプのパターン
、とじ化量、カラーバランスがその対象となる。
(ホ)その他の画面制御 ユーザインターフェースでは、常時コピーの実行状態を
監視することにより、ジャムが発生した場合には、その
ジャムに応じた画面を表示する。
また、機能設定では、現在表示されている画面に対する
インフォノ−28フ画面を有し、適宜表示が可能な状態
におかれる。
なお、画面の表示は、ビットマツプエリアを除いて幅3
1I11(8ピクセル)、高さ811111(16ピク
セル)のタイル表示を採用しており、横が80タイル、
縦が25タイルである。ビットマツプエリアは縦151
ピクセル、横216ピクセルで表示される。
以上のように本複写機のユーザインターフェースでは、
ベーシックコピー エイディトフィーチャー 編集等の
各モードに類別して表示画面を切り換えるようにし、そ
れぞれのモードで機能選択や実行条件の設定等のメニュ
ーを表示すると共に、ソフトボタンをタッチすることに
より選択肢を指定したり実行条件データを入力できるよ
うにしている。また、メニューの選択肢によってはその
詳細項目をポツプアップ表示(重ね表示やウィンドウ表
示)して表示内容の拡充を図っている。その結果、選択
可能な機能や設定条件が多くても、表示画面をスッキリ
させることができ、操作性を向上させることができる。
(D)ハードコントロールパネル ハードコントロールパネルは、第19図に示すようにカ
ラーデイスプレィの右側に画面よりもさらに中央を向く
ような角度で取り付けられ、テンキー テンキークリア
、オールクリア、ストップ、割り込み、スタート、イン
フォメーシUン、オーデイトロン、言語の各ボタンが取
り付けられる。
テンキーボタンは、コピー枚数の設定、ダイアグモード
におけるコード入力やデータ入力、ツール使用時の暗証
番号の入力に用いるものであり、ジョブの発生中やジョ
ブ中断中は無効となる。
オールクリアボタンは、設定したコピーモードの全てを
デフォルトに戻し、ツール画面のオープン中を除き、ベ
ーシックコピー画面に戻すのに用いるものであり、割り
込みジ1ブの設定中では、コピーモードがデフォルトに
戻るが、割り込みモードは解除されない。
ストップボタンは、ジョブ実行中にコピーの切れ目でジ
ョブを中断し、コピー用紙を排出後マシンを停止させる
のに用いるものである。また、ダイアグモードでは、入
出力のチェック等を停止(中断)させるのに用いる。
割り込みボタンは、ジョブ中断中を除く第1次ジョブ中
で割り込みモードに入り、割り込みジョブ中で第1次ジ
ョブに戻すのに用いるものである。
また、第1次ジョブの実行中にこのボタンが操作される
と、予約状態となり、コピー用紙排出の切れ目でジョブ
を中断又は終了して割り込みのジョブに入る。
スタートボタンは、ジョブの開始、中断後の再開に用い
るものであり、ダイアグモードでは、コード値やデータ
値の入力セーブ、入出力等の開始に用いる。マシン余熱
中にスタートボタンが走査されると、余熱終了時点でマ
シンはオートスタートする。
インフォメーシ日ツボタンは、オンボタンとオフボタン
からなり、コピー実行中を除き受付可能な状態にあって
、オンボタンにより現在表示されている画面に対するイ
ンフォメーシ日ン画面を表示し、オフボタンにより退避
させるのに用いるものである。
オーデイトロンボタンは、ジョブ開始時に暗証番号を入
力するために操作するものである。
ランゲージボタンは、表示画面の言語を切り換えるとき
に操作するものである。したがって、各表示画面毎に複
数言語のデータを持ち、選択できるようにしている。
ナオ、ハードコントロールパネルには、上記の各ボタン
の他、ボタンの操作状態を表示するために適宜LED 
(発光ダイオード)ランプが取り付けられる。
(II−E3)フィルム画像読取り装置(A)フィルム
画像読取り装置の概略構成第2図に示されているように
、フィルム画像読取り装置は、フィルムプロジェクタ(
F/P)64およびミラーユニット(M/U)85から
構成されている。
(A−1)F/Pの構成 第26図に示されているように、F/PC!4はハウジ
ング601を備えており、このハウジング601に動作
確認ランプ602、マニュアルランプスイッチ603、
オートフォーカス/マニュアルフォーカス切り換えスイ
ッチ(AF/MF切り換エスイッチ)f304、および
マニュアルフォーカス操作スイッチ(M/F操作スイッ
チ)605a、805bが設けられている。また、ハウ
ジング601は開閉自在な開閉部606を備えている。
この開閉部606の上面と側面とには、原稿フィルム6
33を保持したフィルム保持ケース807をその原稿フ
ィルム633に記録されている被写体の写し方に応じて
縦または横方向からハウジング601内に挿入すること
ができる大きさの孔608.609がそれぞれ穿設され
ている。これら孔808,809の反対側にもフィルム
保持ケース607が突出することができる孔(図示され
ない)が穿設されている。開閉部606は蝶番によって
ハウジング601に回動可能に取り付けられるか、ある
いはハウジング601に着脱自在に取り付けるようにな
っている。開閉部θ06を開閉自在にすることにより、
孔608,809からハウジング601内に小さな異物
が侵入したときに容易にこの異物を取り除くことができ
るようにしている。
このフィルム保持ケース607は35IIII11ネガ
フイルム用のケースとポジフィルム用のケースとが準備
されている。したがって、F/P64はこれらのフィル
ムに対応することができるようにしている。また、F/
P84は(3cmX8cmや41ncbX51nchの
ネガフィルムにも対応することができろうにしている。
その場合、このネガフィルムをM/U65とプラテンガ
ラス31との間でプラテンガラス31上に密着するよう
にしている。
第28図に示されているように、ハウジング601の図
において右側面には映写レンズ610を保持する映写レ
ンズ保持部材611が摺動自在に支持されている。
また、ハウジング601内にはりフレフタ612および
ハロゲンランプ等からなる光源ランプ613が映写レン
ズ810と同軸上に配設されている。ランプ613の近
傍には、このランプ613を冷却するための冷却用ファ
ン614が設けられている。更に、ランプ813の右方
には、このランプ613からの光を収束するための非球
面レンズ615、所定の波長の光線をカットするための
熱線吸収フィルタ616および凸レンズ817がそれぞ
れ映写レンズ610と同軸上に配設されている。
凸レンズ617の右方には、例えば35+m多ガフィル
ム用およびポジフィルム用のフィルム濃度を調整するた
めの補正フィルタ635(図では一方のフィルム用の補
正フィルタが示されている)を支持する補正フィルタ保
持部材618と、この補正フィルタ保持部材618の駆
動用モータ619と、補正フィルタ保持部材818の回
転位置を検出する第1および第2位置検出センサ620
゜621と駆動用モータ619を制御するコントロール
装置(F//、PO2内に設けられるが図示されていな
い)とをそれぞれ備えた補正フィルタ自動交換装置が設
けられている。そして、補正フィルタ保持部材618に
支持された補正フィルタθ35のうち、原稿フィルム6
33に対応した補正フィルタ635を自動的に選択して
映写レンズ610等の各レンズと同軸上の使用位置に整
合するようにしている。この補正フィルタ自動交換装置
の補正フィルタ635は、例えばプラテンガラス31と
イメージングユニット37との間等、投影光の光軸上で
あればどの場所にも配設することができる。
更に、映写レンズ保持部材611に連動するオートフォ
ーカスセンサ用発光器623および受光器624と、映
写レンズ610の映写レンズ保持部材611をハウジン
グ601に対して摺動させる摺動用モータ625とを備
えたオートフォーカス装置が設けられている。フィルム
保持ケース607が孔808または孔609からハウジ
ングθ01内に挿入されたとき、このフィルム保持ケー
ス607に支持された原稿フィルム633は補正フィル
タ保持部材618と発光器623および受光器624と
の間に位置するようにされている。
原稿フィルム635のセット位置の近傍には、この原稿
フィルム633を冷却するためのフィルム冷却用ファン
626が設けられている。
このF/P84の電源はベースマシン30の電源とは別
に設けられるが、このペースマシン30内に収納されて
いる。
(A−2)M/Uの構成 第27図に示されているように、ミラーユニット65は
底板627とこの底板627に一端が回動可能に取り付
けられたカバー628とを備えている。底板627とカ
バー628との間には、対の支持片829,629が枢
着されており、これら支持片829,829は、カバー
828を最大に開いたときこのカバー628と底板62
7とのなす角度が45度となるようにカバー628を支
持するようになっている。
カバー828の裏面にはミラー630が設けられている
。また底板627には大きな開口が形成されていて、こ
の開口を塞ぐようにしてフレネルレンズ631と拡散板
632とが設けられている。
第29図に示されているように、これらフレネルレンズ
631と拡散板632とは一枚のアクリル板からなって
おり、このアクリル板の表面にフレネルレンズ831が
形成されているとともに、裏面に拡散板632が形成さ
れている。フレネルレンズ831はミラーf330によ
って反射され、拡散しようとする映写光を平行な光に変
えることにより、画像の周辺部が暗くなるのを防止する
機能を有している。また拡散板632は、フレネルレン
ズ631からの平行光によって形成される、イメージン
グユニット37内のセルフォックレンズ224の影をラ
インセンサ226が検知し得ないようにするために平行
光を微小量拡散する機能を有している。
このミラーユニット85はF/P E! 4によるカラ
ーコピーを行わないときには、折畳まれて所定の保管場
所に保管される。そして、ミラーユニット65は使用す
る時に開かれてベースマシン30のプラテンガラス31
上の所定の場所に載置される。
(B)フィルム画像読取り装置の主な機能フィルム画像
読取り装置は、以下の主な機能を備えている。
(B−1)補正フィルタ自動交換機能 F/P84に光源ランプ613として一般に用イラして
いるハロゲンランプは、−膜内に赤(R)が多く、青(
B)が少ないという分光特性を有しているので、このラ
ンプ613でフィルムを映写すると、投影光の赤(R)
、緑(G)および青(B)の比がランプ613の分光特
性によって影響を受けてしまう。このため、ハロゲンラ
ンプを用いて映写する場合には、分光特性の補正が必要
となる。
一方、画像を記録するフィルムには、ネガフィルムやポ
ジフィルム等の種類があるばかりでなく、ネガフィルム
自体あるいはポジフィルム自体にもいくつかの種類があ
るように、多くの種類がある。
これらのフィルムはそれぞれその分光特性が異なってい
る。例えば、ネガフィルムにおいてはオレンジ色をして
おり、Rの透過率が多いのに対してBの透過率が少ない
。このため、ネガフィルムにおいては、Bの光量を多く
なるように分光特性を補正する必要がある。
そこで、F/P64には、このような分光特性を補正す
るための補正フィルタが準備されている。
F/P84はこれらの補正フィルタを自動的に交換する
ことができるようにしている。補正フィルタの交換は、
前述の補正フィルタ自動交換装置によって行われる。す
なわち、原稿フィルム633に対応した補正フィルタを
使用位置にセットするように、システム(SYS)リモ
ート内のマイクロプロセッサ(C;PU)から2bit
の命令信号が出力されると、コントロール装置は、第1
、第2位置検出センサ620.621からの2bit信
号がCPUの信号に一致するように、駆動用モータ61
9を駆動制御する。そして、センサ620.621から
の信号がCPUの信号に一致すると、コントロール装置
はモータ619を停止させる。モータ619が停止した
ときには、原稿フィルムに対応した補正フィルタが自動
的に使用位置にセットされるようになる。
したがって、補正フィルタを簡単かつ正確に交換するこ
とができるようになる。
(B−2)原稿フィルム挿入方向検知機能原稿フィルム
633は開閉部80Bに形成された挿入孔f308,8
09のいずれの孔からも挿入することができる、すなわ
ち、被写体の写し方に対応して鉛直方向からと水平方向
からとの二方向から原稿フィルム633を装着すること
ができるようにしている。その場合、挿入孔808,8
09の少なくともいずれか一方にはフィルム検知スイッ
チが設けられている。すなわち、フィルム検知スイッチ
が少なくとも一つ設けられている。そして、フィルム検
知スイッチが孔808側に設けられるが孔609側には
設けられない場合には、フィルム保持ケース607が孔
608から挿入されてフィルムが検知されたときオンと
なって、検知信号を出力する。この検知信号があるとき
にはラインセンサ22Bの必要エリアは縦、すなわち副
走査方向が投影像の長手方向となるように設定される。
また、フィルム保持ケース607が孔6O9から挿入さ
れたとき、このスイッチはオフ状態を保持するので検知
信号を出力しない。検知信号がないときには必要エリア
は横、すなわち主走査方向が投影像の長手方向となるよ
うに設定される。
また、フィルム検知スイッチが孔809側のみに設けら
れている場合、あるいはフィルム検知スイッチ両方の孔
EI08,809側に設けられている場合にも、同様に
、フィルム保持ケース607が孔608から挿入された
ときにラインセンサ226の必要エリアは副走査方向が
投影像の長手方向となるように、またフィルム保持ケー
ス807が孔609から挿入されたときにラインセンサ
22θの必要エリアは主走査方向が投影像の長手方向と
なるように、フィルム検知スイッチのオン、オフ信号が
設定される。
CB−3)オートフォーカス機能(AI’機能)フィル
ム保持ケース807をF/P84に装着したとき、原稿
フィルム833の装着位置には数十mlの精度が要求さ
れる。このため、原稿フィルム63゛3を装着した後、
ピント合わせが必要となる。このピント合わせを手動で
行う場合、プラテンガラス31の所定位置にセットされ
たM/U85の拡散板632に原稿フィルム633の画
像を投影し、その投影画像を見ながら映写レンズ保持部
材611を摺動させて行わなければならない。
その場合、拡散板θ32に投影された画像はきわめて見
にくいので、正確にピントを合わせることは非常に難し
い。
そこで、原稿フィルム633をF/P 84に装着した
とき、F/P84は自動的にピント合わせを行うことが
できるようにしている。
このAF種機能前述のAF装置により次のようにして行
われる。
U/l3Elのデイスプレィ上のキーを操作してF/P
モードにすることにより、発光器623が光を発し、ま
た第2θ図において、F/P84のAF/MF切り換え
スイッチ604をAFに選択することにより、AFH置
が作動可能状態となる。第29図に示されているように
、原稿フイルムロ33が入っているフィルムケース60
7をF/P64に装着すると、発光器623からの光が
この原稿フィルム633によって反射するようになり、
その反射光がAFのための例えば2素子型の受光器62
4によって検知される。
そして、受光器624の2素子はそれぞれが検知した反
射光の量に応じた大きさの信号をCPU634に出力す
る。CPU834はこれらの信号の差を演算し、その演
算結果が0でないときには出力信号を発して2素子から
の信号の差が小さくなる方向にモータ625を駆動する
。したがって、映写レンズ保持部材611が摺動すると
ともに、これに連動して、発光器623および受光器6
24がともに移動する。そして、2素子からの出力信号
の差が0になると、CPU634はモータ625を停止
する。モータ625が停止したときがピントの合った状
態となる。
こうして、AF作動が行われる。これにより、原稿フィ
ルムを入れたフィルムケースをF/P64に装着したと
き、その都度手動によりピント合わせを行わなくても済
むようになる。したがって、手間がかからないばかりで
なく、ピントずれによるコピーの失敗が防止できる。
(B−4)マニュアルフォーカス機能(MF種機能AF
/MF切り換えスイッチ604をMFに切り換えること
により、自動的にランプ613が所定時間点灯し、手動
でピント合わせを行うことができるようになる。MFの
操作は、ミラユニット65の拡散板632に映写した原
稿フィルムの画像を見ながら、操作スイッチE305a
、805bを押すことにより行われる。このMFにより
、フィルム画像の特定の部分のピントを合わせることが
できるようになる。
(B−5)光源ランプのマニュアル点灯機能マニュアル
ランプスイッチ803を押すことにより無条件にランプ
813を点灯させることができるようにしている。この
スイッチは通常は使用しないが、比較的厚さの厚いもの
に記録されている画像をコピーする場合においてバック
ライティングするとき、AF時に長時間映写像を見ると
き、およびランプ切れを確認するとき等に使用される。
(B−8)倍率自動変更およびスキャンエリア自動変更
機能 U/l3Elで用紙サイズを設定することにより、倍率
を自動的に設定することができるようにしている。また
、U/I3Bで原稿フィルムの種類を選択することによ
り、そのフィルムに応じてコピーエリアを自動的に選択
することができるようにしている。
(B−7)自動シェーディング補正機能CPU834の
ROMには、一般に、写真撮影によく使用されるネガフ
ィルムであるFUJI(登録商標)、KODAK(登録
商標)およびKONICA(登録商標)の各ASA10
0のオレンジマスクの濃度データが記憶されており、こ
れらのフィルムが選択されたとき、CPU634は記憶
された濃度データに基づいて自動的にシェーディング補
正を行うことができるようにしている。
その場合、これらのフィルムのベースフィルムをF/P
84に装着する必要はない。
したがって、ベースフィルムを装着する手間を省くこと
ができるばかりでなく、間違ってベースフィルムを装着
することが防止でき、しかもベースフィルムの管理が不
要となる。
また、この3種類のフィルム以外に他のフィルムの一種
類について、そのフィルムのオレンジマスクの濃度デー
タを登録することができるようにしている。このデータ
は複写機のシステム内のRAMに記憶されるようにして
いる。この登録されタフィルムの場合にも前述の3種類
のフィルムの場合と同様に自動的にシェーディング補正
が行われる。
(B−8)自動画質調整機能 原稿フィルムの濃度特性やフィルム撮影時の露光条件等
の諸条件に基づいてr補正等−の補正を行い、濃度調整
やカラーバランス調整を自動的に行うことができるよう
にしている。
(C)画像信号処理 (C−1)画像信号の補正の必要性およびその補正の原
理 一般にフィルムの持っている濃度レンジは原稿の濃度レ
ンジよりも広い。また、同じフィルムでも、ポジフィル
ムの濃度レンジはネガフィルムのそれよりも広いという
ようにフィルムの種類によっても濃度レンジが異なる。
更に、フィルムの濃度レンジは、例えばフィルムの露光
量、被写体の濃度あるいは撮影時の明るさ等の原稿フィ
ルムの撮影条件によって左右される。実際に、被写体濃
度はフィルムの濃度レンジ内で広く分布している。
したがって、このようなフィルムに記録されている画像
を、反射光によって原稿をコピーする複写機でコピーし
ようとする場合、同じ信号処理を行ったのでは、良好な
再現性は得られない。そこで、主要被写体の濃度が適正
となるように画像読取り信号を適宜補正することにより
、良好な再現性を得るようにしている。
第28図は、あるネガフィルムの濃度特性および濃度補
正の原理を示している。この図において、横軸は、右半
分が被写体の露光ff1(被写体濃度に相当する)を表
わし、左半分がシェーディング補正後の濃度を表わして
いる。また、縦軸は、上半分がビデオ回路出力(はぼネ
ガ濃度に等しい)を表わし、下半分が出力コピー濃度を
表わしている。
すなわち、第1象限はそのネガフィルムの濃度特性を、
第2象限はシェーディング補正の関係を、第3象限はγ
補正の関係を、そして第4象限は被写体露光量と補正さ
れた出力コピー濃度との関係をそれぞれ表わしている。
このネガフィルムの濃度特性は、第28図の第1象限に
おいて線αで示される。すなわち、被写体からの露光量
が多いときにはネガフィルムの濃度が大きく、被写体か
らの露光量が少なくなるにしたがって、ネガフィルム濃
度は線形的に小さくなる。被写体からの露光量がある程
度少なくなるト、被写体からの露光量とネガフィルム濃
度トノ線形性がなくなる。そして、この露光量が少ない
場合には、例えば、そのフィルムに記録されている画像
が人間の胸像であるとすると、顔と髪の毛とのコントラ
ストがとれなくなってしまう。また、露光量が多い場合
でも、線αの傾き、すなわちγの値が1よりも小さいの
でγ補正を行わないと、コピーが軟調になってしまう。
このようなことから、γ補正が必要となる。
次に、第28図を用いて補正の原理を説明する。
同図第3象限には、γ補正のためのENDカーブβが設
定されている。このENDカーブβの傾きγ′は、第4
象限において被写体からの露光量と出力コピー濃度との
関係が45度の直線関係となるようにするために、γ−
=1/γに設定されている。
例えば、被写体からの露光量が比較的多い領域aの場合
、シェーディング補正回路のレジスタに設定されている
濃度調整値が、第2象限において直線■で表わされる値
にあるとすると、シェーディング補正後の濃度は領域a
−となる。この領域a′のうち領域についてはENDカ
ーブβの変換範囲に入らなくなり、この領域の部分はコ
ピーをすると白くつぶれてしまう。そこで、第2象限に
おいて濃度調整値を直線■から直線■にシフトして、シ
ェーディング補正後の濃度をENDカーブβの変換範囲
に入るようにする。このようにすることにより、被写体
からの露光量と出力コピー濃度との関係が第4象限にお
いて45度の直線■に従うようになって、コピーは諧調
をもった濃度を有するようになる。
また、被写体からの露光量が比較的小さい領域すの場合
には、被写体からの露光量とネガフィルム濃度との線形
性がなくなる。この場合には、シェーディング補正回路
の濃度調整値を第2象限において直線■の値に設定する
。そして、第3象限において線■で表わされるENDカ
ーブβを選択する。このENDカーブβを選択すること
により、被写体からの露光量と出力コピー濃度とが第4
象限の45度の直線■で表わされるようにすることがで
きる。すなわち、被写体からの露光量が領域すにあると
き、例えば黒い髪の人が茶色い帽子をかぶっているとす
ると、髪と帽子とがほとんど同じ濃度になってしまうこ
とが防止され、髪と帽子とのコントラストを明瞭に出す
ことができるようになる。
こうして、被写体の濃度が適正となるように補正が行わ
れる。
(C−2)画像信号処理方法 第29図に示されているように、ラインセンサ226が
原稿フィルム633の画像の映写光をR1G1 B毎の
光量としてアナログで読み取り、この光量で表わされた
画像信号は増幅器231によって所定レベルに増幅され
る。増幅された画像信号はA/Dコンバータ235によ
ってディジタル信号に変換され、更にログ変換器238
によって光量信号から濃度信号に変換される。
濃度で表わされた画像信号はシェーディング補正回路2
39によってシェーディング補正がされる。このシェー
ディング補正によって、セルフォックレンズ224の光
量ムラ、ラインセンサ226における各画素の感度ムラ
、補正フィルタやランプ613の各分光特性や光量レベ
ルのバラツキ、あるいは経時変化による影譬分が画像信
号から取り除かれる。
このシェーディング補正を行うに先立って、まず原稿フ
ィルムが前述の3種類のフィルムおよび登録されたフィ
ルムが選択されたときには、補正フィルタがポジフィル
ム用フィルタにセットされ、原稿フィルム633を装着
しない状態でランプ613からの光量信号を読み取り、
その信号を増幅してディジタル信号に変換した後、さら
に濃度信号に変換したものに基づいて得られたデータを
基準データとしてラインメモリ240に記憶させる。
すなわち、イメージングユニット37ヲRsGsBの各
画素毎に32ラインステツプスキヤンしてサンプリング
し、これらのサンプリングデータをラインメモリ240
を通してCPU634に送り、CPU634が32ライ
ンのサンプリングデータの平均濃度値を演算し、シェー
ディングデータをとる。このように平均をとることによ
り、各画素毎のエラーをなくすようにしている。
また、原稿フィルムを装着してその原稿フィルムの画像
の読取り時に、CPU834はROMに記憶されている
ネガフィルムの濃度データから濃度調整値DADjを演
算し、シェーディング補正回路239内のLSIのレジ
スタに設定されているD ADj値を書き換える。更に
、CPU634は選択されたフィルムに対応してランプ
613の光量および増幅器643のゲインを調整する。
そして、シェーディング補正回路239は原稿フィルム
を読み取った実際のデータにD ADj値を加えること
により、読み取った濃度値をシフトさせる。更に、シェ
ーディング補正回路239はこれらの調整がされたデー
タから各画素毎のシェーディングデータを引くことによ
りシェーディング補正を行う。
なお、CPU834のROMに記録されていなく、かつ
システムのRAMに登録されていないフィルムの場合に
は、ベースフィルムを装着してそのフィルムの濃度デー
タを得、得られた濃度データからDADj値を演算しな
ければならない。
シェーディング補正が終ると、IIT32はIPS33
にR,G、  Bの濃度信号を出力する。
そして、CPU834は原稿フィルムの実際のデータに
基づいてENDカーブを選択し、この選択したカーブに
基づいてγ補正を行うべく補正信号を出力する。この補
正信号により、IPS33はγ補正を行って原稿フィル
ムのγが1でないことや非線形特性から生じるコントラ
ストの不明瞭さを補正する。
(D)操作手順および信号のタイミング第30図に基づ
いて、操作手順および信号のタイミングを説明する。な
お、破線で示されている信号は、その信号を用いてもよ
いことを示している。
F/P64の操作は、主にベースマシン30のU/I3
8によって行われる。すなわち、U/I36にデイスプ
レィの画面に表示されるF/P操作キーを操作す°るこ
とにより、ベースマシン30をF/Pモードにする。原
稿フィルムが前記3種類のフィルムおよび登録されてい
るフィルムのうちの一つである場合を想定すると、第3
0図に示されているように、U/I36のデイスプレィ
の画面には、 「ミラーユニットを置いてからフィルム
の種類を選んで下さい」と表示される。したがって、ま
ずM/U85を開いてプラテンガラス31の所定位置に
セットする。
次いで、画面上のフィルム選択キーを押すと、画面には
「フィルムを入れずにお待ち下さい」と表示される。同
時に、ランプ613が点灯するとともに、補正フィルタ
制御CFCC0NT)信号が(0,0)となってFC動
作が行われる。すなわち、補正フィルタ自動交換装置が
作動してポジ用補正フィルタが使用位置にセットされる
。補正フィルタがセットされると、補正フィルタ交換終
了(FC5ET)信号がLOWとなる。
このLOWとなったことかつランプ613が点灯して3
〜5 sec経過したことをトリガーとしてシェーディ
ング補正のためのシェーディングデータの採取が開始さ
れる。このシェーディングデータ採取が終了すると、こ
の終了をトリガーとしてFCC0NTが(0,1)とな
って補正フィルタ自動交換装置が作動し、フィルム補正
用フィルタが使用位置にセットされる。また、シェーデ
ィング補正をトリが−として画面には「ピントを合わせ
ます。フィルムを入れて下さい」と表示されると共に、
ランプ613が消灯する。したがって、原稿フィルム6
33を入れたフィルムケース607をF/P84に装着
する。これにより、発光器623からの光がこのフィル
ムによって反射され、その反射光が受光器624によっ
て検知される。
反射光が受光器624の2素子間の受光量の差分がOで
ないときには、AF装置のモータ625が作動し、ピン
トが合わされる。すなわち、AF作動が行われる。ピン
ト合わせが終了すると、F/P作動準備完了(F/P 
RDY)信号がLOWとなる。このF/P RDY信号
がLOWになった後でかつFCSETがLOWとなって
1秒経過した後に、画面には「コピーできます」と表示
される。U/I38のスタートキーを押すと、画面には
「コピー中です」と表示され、かつランプe13が点灯
するとともに、ランプ613の立ち上がり時間を待って
自動濃度調整(A/E)のためのデータの採取が開始さ
れる。すなわち、濃度調整、カラーバランス調整、γ補
正等を行うためのデータを得るためにイメージングユニ
ット37り(−回スキャンして、投影像の一部または全
部を読み取る。
次いで、フルカラーのときには、イメージングユニット
37が4回スキャンしてコピーが行われる。その場合、
シェーディングデータおよび自動濃度調整用データに基
づいてシェーディング補正および濃度調整が自動的に行
われる。コピーが終了すると、ランプ813が消灯する
とともに、画面には「コピーできます」と表示される。
したがりて、再びスタートキーを押すと、新たにコピー
が行われる。他の画像をコピーしたい場合には、フィル
ムのコマを変えることになる。コマを変える際、F/P
 RDYがHIGHとなるとともに画面には「ピントを
合わせます」と表示される。そして、新しいコマがセッ
トされると、AF動作が行われ、同時に、F/P RD
YがLOWとなるとともに、画面には「コピーできます
」と表示される。その後、スタートキーを押すことによ
り、コピーが行われる。
(III)システム構成 (III−1)分散化の必要性 システムアーキテクチャ−を説明する前に、なぜCPU
を分散化させなければならないかを、U■サブシステム
を中心として説明する。
従来UIは、テンキー等の各種キーからなるコントロー
ルパネルと液晶表示装置等の面単なデイスプレィで構成
されており、CPUその他の電子回路は1枚のプリント
基板に集約されていた。このような構成によれば、複数
個のCPUを用いたとしても全てのCPUが1枚の基板
上に搭載されているために各CPU間のデータの授受は
高速に行え、従ってUIの応答は速いという利点がある
が、■PWBAが物理的に大きくなるので複写機内部の
物理的空間との関係で収納することが困難である、■ハ
ーネスの引き廻しが難しく、ハーネスコストが増加する
、■複写機の各部に配置されているセンサ、モータ、ソ
レノイド等の多くの電気部品と接続しなければならない
ために数百本の配線を張り巡らさねばならず、耐ノイズ
性等のワイヤセービング上の問題があり、信顆性に欠け
ると共に、断線、接続不良が生じやすい、等の問題があ
る。
このようなUIに対して本出願人は、先に、B/WのC
RTデイスプレィを用いると共に、第46図に示すよう
にCPUを複数のプリント基板に分散させた記録装置を
提案した。このアーキテクチャ−によれば、1枚のプリ
ント基板は小さくなり、各基板をセンサ等の部品の近く
に配置でき、かつ、各CPUの間にはデータ伝送用の通
信回線を施すだけでよいからワイヤセービングも良好で
ある。
さて、UIとしてCRTを用いた場合に問題となるのは
、画面遷移のコントロール、つまり、ある画面においで
あるジョブが選択されたら次にはどのような絵の画面を
表示するか、あるいはどのような絵の画面でポツプアッ
プを開かせるか、という操作性のコントロールであり、
複写機の使い勝手はこれによって決まるといっても過言
ではない。従って、画面遷移のコントロールのためのソ
フトウェアは膨大なものになり、従って当該ソフトウェ
アを格納するためには大容量のメモリ容量を必要とする
ところで、第4θ図に示す従来のアーキテクチャ−にお
いては、画面遷移をコントロールするソフトウェアモジ
ュール(以下、単にモジュールと称す。)はUIリモー
ト810のCPUのROMに格納されるが、当該ROM
にはその他にもCRTのハードウェアをコントロールす
るためのCRTコントローラ、およびキー人力情報やマ
シンステートを管理して表示画面に反映させ、コピーモ
ードを決定してマシン動作コマンドを生成してジョブを
管理するジョブコントローラのモジュールも格納されて
いる。
このように第46図のアーキテクチャ−においては、U
I関連のモジュールが一つのCPUに収められているの
で、モジュール間のデータ伝送は非常に高速に行えるの
で、あるキーが操作されてから次の画面に移るまでの時
間は非常に短く、応答性がよいという利点があり、更に
、UIリモート810とSQMGRリモート8!lとの
データの授受も比較的線であるから通信も9BOOb 
1) Sという比較的遅いものでよく、コストが安く済
むという利点もある。しかし、本複写機のようにカラー
CRTを用いた場合には、色情報をも扱わなければなら
ない上に、エデイツトパッドによる編集、偏倚機能ある
いは色変換等多くの編集機能があるために、画面遷移の
コントロールは従来にも増して多岐にわたることもあっ
て、大量のモジュールが必要となり、従ってそのために
大容量のメモリが必要となり、第46図に示すように、
一つのCPUにCRTコントローラ、画面遷移のコント
ローラおよびジョブコントローラの各モジュールを格納
することは困難になってきた。
勿論、非常に大きなメモリ容量を育するCPUを使用す
ることにより、画面遷移のソフトウェアモジュールをも
lCPUに格納することは可能であるが、コストが高く
なるという以外にも次のような問題が生じる。つまり、
UI基板は、カラーCRTに対してカラー画像データを
供給するものであるから、カラーCRTデイスプレィの
真下に配置する必要があるが、大容量のメモリを搭載す
るとなると基板も大きくせざるを得ず、複写機全体の大
きさが制限されている場合には当該基板を配置すること
が物理的に困難になるのである。
以上述べたところから明らかなように、ソフトウェアモ
ジュールの増大、そして複写機内の物理的空間の制限に
伴う基板サイズの制限等に対処するためにはCPUを分
散させる必要があるのである。
CPUを分散させることによって、1枚の基板サイズは
小さくでき、また、もし同じサイズの基板を用いるとす
ればより多くの機能を付加できるので、操作性をより向
上させることができるものである。
(III−2)CPUの処理分担 CPUを分散させる必要性が明らかになったところで、
次にはCPUを分散させるとして各CPUにはどのよう
な処理機能を分担させればよいかが問題となる。
CPUの分担を決定するについては種々の考え方がある
が、これまでに蓄積されたハードウェア資源およびソフ
トウェア資源の有効利用、そして技術の共通化という観
点が重要である。そのため本複写機においては、確立さ
れた技術を分散させることにした。UIを例にとれば次
のようである。
UIにはCRTに所望の画面を表示させるためのコント
ローラが必要であり、画面遷移をコントロールするフン
トローラも必要である。しかし、これら二つコントロー
ラは一体である必要はない。
つまり、CRTコントローラはCRTを使用する場合に
は必要不可欠なもの、CRTと一体であるべきものであ
り、機種が異なる場合にも同じCRTを使用するのであ
れば同じCRTコントローラを使用することができる。
これに対して画面遷移のコントローラはその機種が何を
セールスポイントとするかで大きく違ってくる。従って
、CRTコントローラと画面遷移のコントローラを分離
させれば当該CRTは他の機種にも共通に使用でき、画
面遷移コントローラを変えることでどのような機種にも
対応できるものであることが分かる。また、llT1 
IPS等も独立した処理であるので分散させることがで
き、このことで他の機種に共通に使用することができる
ものである。
これに対して、第46図に示すようにUIの処理を一つ
のCPUで行う場合には、機種毎に作製しなければなら
ないばかりでなく、仕様の変更、技術の選択の変更があ
った場合にはUlの基板を初めから作成し直すことにも
なりかねない。
以上述べたように、確実な技術をリモートとして分散さ
せることによって、仕様等の変更、技術の改良があった
場合にも関係するリモートだけを変更することで容易に
対処できる、また、技術の共通化を図ることができるの
で新たな装置が付加されたとしても容易に対応できる等
の利点があり、従って開発効率が向上するものである。
技術の共通化というのは、あるPWBAが他の装置にも
そのまま使用できるということであるから、適当なイン
ターフェースを用いれば、ライトレンズの複写機、する
いはオフィスコンピュータ、ワーキングステーション等
のプリンタ等にも適用することができるものであり、こ
れは分散化によってはじめて可能になるものなのである
(III−3)システムアーキテクチャ−以上の考察に
基づいて構築されたハードウェアのアーキテクチャ−を
第31図に、ソフトウェアのアーキテクチャ−を第32
図に示す。
第31図に示されているように、電気系のハードウェア
は、UI系、SYS系およびMCB系の381の系に大
別され、UI系はUlリモート70を含み、SYS系に
おいては、F/Pの制御を行うF/PIJモート72、
原稿読み取りを行うIITリモート73、種々の画像処
理を行うI P S Uモート74を分散し、これらの
リモートを統括して管理するものとしてS Y S (
SYSTEM)リモート71が設けられている。SYS
リモート71としては、画面遷移をコントロールするた
めに膨大なメモリ容量を必要とするので、16ビツトマ
イクロコンピエータを搭載した808Bを使用している
なお、808[iの池にも例えばl1f8000等を使
用することもできるものである。
また、MCB系においては、感材ベルトにレーザで潜像
を形成するために使用するビデオ信号をIPSリモート
74から受は取り、IOTに送出するためのラスター出
力スキャ7 (Raster 0utput 5can
: RO8)インターフェースであるVCB(Vlde
o Control Eloard)リモート76、転
写装置(タードル)のサーボのためのRCBリモート7
7、更にはIOT、ADFl ソータ、アクセサリ−の
ためのI10ポートとしてのIOBリモート78、およ
びアクセサリ−リモート79を分散させ、それらを統括
して管理するためにMCB(Master Contr
ol Board)リモート75が設けられている。な
お、図中の各リモートはそれぞれ1枚の基板で構成され
ている。また、図中の太い実線は187.5k b p
sのLNET高速通信網、太い破線は9600b pS
のマスター/スレーブ方式シリアル通信網をそれぞれ示
し、細い実線はコントロール信号の伝送路であるホット
ラインを示す。また、図中78.8kbpsとあるのは
、エデイツトパッドに描かれた図形情報、メモリカード
から入力されたコピーモード情報、編集領域の図形情報
をU■リモー)70からIPSリモート74に通知する
ための専用回線である。更に、図中CCC(Commu
nlcatton Control Chip)とある
のは、高速通信回線LNETのプロトコルをサポートす
るICである。
以上のようにハードウェアアーキテクチャ−は、UI系
、sys系、MCB系の3つに大別されるが、これらの
処理の分担を第32図のソフトウェアアーキテクチャ−
を参照して説明すると次のようである。なお、図中の矢
印は第31図に示す!87.5k b pSのLNET
高速通信網、9[100b pS ツマスター/スレー
ブ方式シリアル通信網を介して行われるデータの授受ま
たはホットラインを介して行われる制御信号の伝送関係
を示している。
UIリモー)70は、L L U I  (Lot L
evel 旧)モジュール80と、エデイツトパッドお
よびメモリカードについての処理を行うモジュール(図
示せず)から構成されている。LLUIモジュール80
は通常CRTコントローラとして知られているものと同
様であって、CRTに画面を表示するためのモジュール
であり、その時々でどのような絵の画面を表示するかは
、5YSUIモジユール81またはMCBUIモジュー
ル86により制御される。これによりUIリモートを他
の機種または装置と共通化することができることは上述
したところから明かであろう。
SYSリモート71は、5YSUIモジユール81と、
SYSTEMモジュール82、およびSYS、DIAG
モジュール83の3つのモジュールで構成されている。
5YSUIモジニール81は画面遷移をコントロールす
るソフトウェアモジュールであり、SYSTEMモジュ
ール82は、どの画面でソフトパネルのどの座標が選択
されたか、つまりどのようなシロブが選択されたかを認
識するF / F (Feature Functlo
n)選択や、コピー実行条件に矛盾が無いかどうか等最
終的にジ1ブをチェックするジジブ確認(Job Va
lldatlon)、および、他のモジュールとの間で
F/F選択、ジョブリカバリー、マシンステート等の種
々の情報の授受を行うための通信を制御するダイアログ
コントローラを含むモジュールである。SYS@DIA
Gモジュール83は、自己診断を行うダイアグノスティ
ックステートでコピー動作を行うカスタマーシミュレー
シロンモードの場合に動作するモジュールである。カス
タマージミニレージロンモードは通常のコピーと同じ動
作をするので、SYS、DIAGモジュール83は実質
的にはSYSTEMモジュール82と同じなのであるが
、ダイアグノスティックという特別なステートで使用さ
れるので、SYSTEMモジュール82とは別に、しか
し一部が重畳されて記載されているものである。また、
IITリモート73にはイメージ 。
ングユニットに使用されているステッピングモータの制
御を行うIITモジュール84が、IPSリモート74
にはIPSに関する種々の処理を行うIPSモジュール
85がそれぞれ格納されており、これらのモジュールは
SYSTEMモジニール82によって制御される。
一方、MCBリモート75には、ダイアグノスティック
、オーデイトロン(Audltron)およびジャム等
のフォールトの場合に画面遷移をコントロールするソフ
トウェアであるMCBUIモジュール86、感材ベルト
の制御、現像機の制御、フユーザの制御等コピーを実行
する際に必要な処理を行うIOTモジュール90、AD
Fを制御するためのADFモジニール91、ソータを制
御するための5ORTERモジユール92の各ソフトウ
ェアモジュールとそれらを管理するフピアエグゼクティ
ブモジュール87、および各種診断を行うダイアグエグ
ゼクティブモジュール88、暗唱番号で電子カウンター
にアクセスして料金処理を行うオーデイトロンモジエー
ル89を格納している。
また、RCBリモート77には転写装置の動作を制御す
るタードルサーボモジュール93が格納されており、当
該タードルサーボモジュール93はゼログラフィーサイ
クルの転写工程を司るために、IOTモジュール90の
管理の下に置かれている。
なお、図中、コビアエグゼクティブモジュール87とダ
イアグエグゼクティブモジュール88が重複しているの
は、87812Mモジュール82とSYS、DIAGモ
ジュール83がm複シテイル理由と同様である。
以上の処理の分担をコピー動作に従って説明すると次の
ようである。コピー動作は現像される色の違いを別にす
ればよく似た動作の繰り返しであり、第33図に示すよ
うにいくつかのレイヤに分けて考えることができる。1
枚のカラーコピーはピッチと呼ばれる最小の単位を何回
か繰り返すことで行われる。具体的には、1色のコピー
を行うについてイメージングユニットをどのように移動
させるか、用紙搬送をどうするか、現像機、転写装置等
をどのように動作させるか、ジャムの検知はどのように
行うか、という動作であって、ピッチ処理をY、  M
、  Cの3色について行えば3色カラーのコピーが、
Y、  M、  C,Kの4色について行えば4色フル
カラーのコピーが1枚出来上がることになる。これが「
コピー」レイヤであり、具体的には、用紙に各色のトナ
ーを転写した後、フユーザで定着させて複写機本体から
排紙する処理を行うレイヤである。ここまでの処理の管
理はMCB系のコビアエグゼクティブモジュール87が
行う。勿論、ピッチの過程では、SYS系に含まれてい
るIITモジュール84およびIPSモジュール85も
使用されるが、そのために第31図、第33図に示され
ているように、■OTモジュール90とIITモジュー
ル84の間ではPROという信号と、LE@REGとい
う2つの信号のやり取りが行われる。具体的にいえば、
PRO信号がIOTモジュール90から出力されると、
MCBリモート75からLNETを介してVCBリモー
ト76に送られ、更にVCBリモート76からホットラ
インによりIPSリモート74およびIITリモート7
3に伝送される。これによりIITリモート73および
IPSリモート74をIOTに同期させてピッチ処理を
行わせることができる。また、このときIPSリモート
74とVCBリモート76の間では、感材ベルトに潜像
を形成するために使用されるレーザ光を変調するための
ビデオ信号の授受が行われ、■CBリモート76で受信
されたビデオ信号はLNETによりMCBリモート75
に渡され、更にIOBリモート78を介してIOTのレ
ーザ出力部40aに供給される。
1回のピッチ処理が終了し、イメージングユニットが所
定のレジ位置に位置するとIITリモート73はLE@
REG信号をホットラインに出力し、SYSリモート7
1、VCBリモート76およびIOBリモート78に伝
送し、■OBリモート78からIOTに渡される。
以上の動作が4回繰り返されると1枚の4色フルカラー
コピーが出来上がり、1コピ一動作は終了となる。
以上がコピーレイヤまでの処理であるが、そり上に、−
枚の原稿に対してコピー単位のジョブを何回行うかとい
うコピー枚数を設定する処理があり、これがパーオリジ
ナル(PErl 0RIGINAL)レイヤで行われる
処理である。更にその上には、ジョブのパラメータを変
える処理を行うシーブプログラミングレイヤがある。具
体的には、ADFを使用するか否か、原稿の一部の色を
変える、偏倚機能を使用するか否か、ということである
。これらパーオリジナル処理とジPブプログラミング処
理はSYS系のSYSモジュール82が管理する。
そのためにSYSTEMモジニール82は、I、LUI
モジュール80から送られてきたジVブ内容をチェック
、確定し、必要なデータを作成して、5eoob p 
sシリアル通信網によりIITモジュール84、IPS
モジュール85に通知し、またLNETによりMCB系
にジョブ内容を通知する。
以上述べたように、独立な処理を行うもの、他の機種、
あるいは装置と共通化が図れる処理を行うものをリモー
トとして分散させ、それらをUI系、SYS系、および
MCB系に大別し、コピー処理のレイヤに従って管理す
るモジュールを定めたので、設計者の業務を明確にでき
る、ソフトウェア等の開発技術を均一化できる、納期お
よびコストの設定を明確化できる、仕様の変更等があっ
た場合にも関係するモジュールだけを変更するととで容
易に対応することができる、等の効果が得られ、以て開
発効率を向上させることができるものである。
(III−4)ステート分割 以上、UI系、SYS系およびMCB系の処理の分担に
ついて述べたが、この項ではUI系、SYS系、MCB
系がコピー動作のその時々でどのような処理を行ってい
るかをコピー動作の順を追って説明する。
複写機では、パワーONからコピー動作、およびコピー
動作終了後の状態をいくつかのステートに分割してそれ
ぞれのステートで行うジョブを決めておき、各ステート
でのジョブを全て終了しなければ次のステートに移行し
ないようにしてコントロールの能率と正確さを期するよ
うにしている。
これをステート分割といい、本複写機においては第34
図に示すようなステート分割がなされている。
本複写機におけるステート分割で特徴的なことは、各ス
テートにおいて、当該ステート全体を管理するコントロ
ール権および当該ステートでUIを使用するUIエマス
ター権、あるときはSYSリモート71にあり、またあ
るときはMCBリモート75にあることである。つまり
、上述したようにCPUを分散させたことによって、U
■リモート70のLLUIモジュール80は5YSUI
モジユール81ばかりでなくMCBUIモジュール86
によっても制御されるのであり、また、ピッチおよびコ
ピー処理はMCB系のコピアエグゼクティブモジュール
87で管理されるのに対して、パーオリジナル処理およ
びジドブプログラミング処理はSYSモジュール82で
管理されるというように処理が分担されているから、こ
れに対応して各ステートにおいてSYSTEMモジュー
ル82、コピアエグゼクティブモジュール87のどちら
が全体のコントロール権を存するか、また、Uエマスタ
ー権を有するかが異なるのである。第34図においては
縦線で示されるステートはUIエマスター権MCB系の
コビアエグゼクティブモジュール87が存することを示
し、黒く塗りつぶされたステートはUIエマスター権S
YSTEMモジュール82が存することを示している。
第34図に示すステート分割の内パワーONからスタン
バイまでを第36図を参照して説明する。
電源が投入されてパワーONになされると、第31図で
SYSリモート71からIITリモート73およびIP
Sリモート74に供給されるIPSリセット信号および
IITリセット信号がH(111GH)となり、IPS
リモート74およびIITリモート73はリセットが解
除されて動作を開始する。また、電源電圧が正常になっ
たことを検知するとパワーノーマル信号が立ち上がり、
MCBリモート75が動作を開始し、コントロール権お
よびUIエマスター権確立すると共に、高速通信mLN
ETのテストを行う。また、パワーノーマル信号はホッ
トラインを通じてMCBリモート75からSYSリモー
ト71に送られる。MCBリモート75の動作開始後所
定の時間TOが経過すると、MCBリモート75からホ
ットラインを通じてSYSリモート71に供給されるシ
ステムリセット信号がHとなり、SYSす゛モート71
のリセットが解除されて動作が開始されるが、この際、
SYSリモート71の動作開始は、SYSリモート71
の内部の信号である8E3NML  88リセツトとい
う二つの信号により上記10時間の経過後更に200μ
sec遅延される。この200μsecという時間は、
クラッシュ、即ち電源の瞬断、ソフトウェアの暴走、ソ
フトウェアのバグ等による一過性のトラブルが生じてマ
シンが停止、あるいは暴走したときに、マシンがどのス
テートにあるかを不揮発性メモリに格納するために設け
られているものである。
SYSリモート71が動作を開始すると、約3゜8se
cの間コアテスト、即ちROM、RAMのチェック、ハ
ードウェアのチェック等を行う。このとき不所望のデー
タ等が入力されると暴走する可能性があるので、SYS
リモート71は自らの監督下で、コアテストの開始と共
にIPSリセット信号およびIITリセット信号をL 
(Low)とし、工PSリモート74およびIITリモ
ート73をすセットして動作を停止させる。SYSリモ
ート71は、コアテストが終了すると、lO〜3100
msecの1i1 CCCセルフテストを行うと共に、
IPSリセット信号およびIITリセット信号をHとし
、■PSリモート74およびIITリモート73の動作
を再開させ、それぞれコアテストを行わせる。
CCCセルフテストは、LNETに所定のデータを送出
して自ら受信し、受信したデータが送信されたデータと
同じであることを確認することで行う。なお、CCCセ
ルフテストを行うについては、セルフテストの時間が重
ならないように各CCCに対して時間が割り当てられて
いる。つまり、LNETにおいては、SYSリモー)7
1、MCBリモート76等の各ノードはデータを送信し
たいときに送信し、もしデータの衝突が生じていれば所
定時間経過後再送信を行うというコンテンション方式を
採用しているので、SYSリモート71がCCCセルフ
テストを行っているとき、他のノードがLNETを使用
しているとデータの衝突が生じてしまい、セルフテスト
が行えないからである。従って、SYSリモート71が
CCCセルフテストを開始するときには、MCBリモー
ト75のLNETテストは終了している。CCCセルフ
テストが終了すると、SYSリモート71は、IPSリ
モート74およびIITリモート73のコアテストが終
了するまで待機し、T1の期間にSYSTEMノードの
通信テストを行う。この通信テストは、9GOObps
のシリアル通信網のテストであり、所定のシーケンスで
所定のデータの送受信が行われる。当該通信テストが終
了すると、T2の期間にSYSリモート71とMCBリ
モート75の間でLNETの通信テストを行う。即ち、
MCBリモート75はSYSリモート71に対してセル
フテストの結果を要求し、SYSリモート71は当該要
求に応じてこれまで行ってきたテストの結果をセルフテ
ストリザルトとしてMCBリモート75に発行する。M
CBリモート75は、セルフテストリザルトを受は取る
とトークンパスをSYSリモート71に発行する。トー
クンパスはUIlマスター権やり取りする札であり、ト
ークンパスがSYSリモート71に渡されることで、U
Ilマスター権MCBリモート75からSYSリモート
71に移ることになる。ここまでがパワーオンシーケン
スである。当該パワーオンシーケンスの期間中、UIリ
モート70は「しばらくお待ち下さい」等の表示を行う
と共に、コアテスト、通信テスト等、各種のテストを行
う。
上記のパワーオンシーケンスの内、セルフテストリザル
トの要求に対して返答されない、またはセルフテストリ
ザルトに異常がある場合には、MCBリモート75はマ
シンをデッドとし、UIコントロール権を発動してUI
リモート70を制御し、異常が生じている旨の表示を行
う。これがマシンデッドのステートである。
パワーオンステートが終了すると、次に各リモートをセ
ットアツプするためにイニシャライズステートに入る。
イニシャライズステートではSYSリモート71が全体
のコントロール権とUlマスター権を有している。従っ
て、SYSリモート71は、SYS系をイニシャライズ
すると共に、r INITIALIZE SUBSYS
TEMJ :I −F :/ドをMCBIJ%−ドア5
に発行してMCB系をもイニシャライズする。その結果
はサブシステムステータス情報としてMCBリモート7
5から送られてくる。これにより例えばIOTではフユ
ーザを加熱したり、トレイのエレベータが所定の位置に
配置されたりしてコピーを行う準備が整えられる。ここ
までがイニシャライズステートである。
イニシャライズが終了すると各リモート・信待機状態で
あるスタンバイに入る。この状態においてもUIlマス
ター権SYSリモート71が有しているので、SYSリ
モート71はUIlマスター権基づいてUI画面上にF
/Fを表示し、コピー実行条件を受は付ける状態に入る
。このときMCBリモート76はIOTをモニターして
いる。また、スタンバイステートでは、異常がないかど
うかをチェックするためにMCBリモート75は、50
0m5ec毎にバックグランドポールをSYSリモート
71に発行し、SYSリモート71はこれに対してセル
フテストリザルトを200m5ec以内にMCBリモー
ト75に返すという処理を行う。このときセルフテスト
リザルトが返ってこない、あるいはセルフテストリザル
トの内容に異常があるときには、MCBリモート75は
UIリモート70に対して異常が発生した旨を知らせ、
その旨の表示を行わせる。
スタンバイステートにおいてオーデイトロンが使用され
ると、オーデイトロンステートに入ll)、MOBリモ
ート75はオーデイトロンコントロールを行うと共に、
UIリモート70を制御してオーデイトロンのための表
示を行わせる。
スタンバイステートにおいてF/Fが設定され、スター
トキーが押されるとプロダレスステートに入る。プロダ
レスステートは、セットアツプ、サイクルアップ、ラン
、スキップピッチ、ノーマルサイクルダウン、サイクル
ダウンシャットダウンという6ステートに細分化される
が、これらのステートを、第36図を参照して説明する
第3θ図は、プラテンモード、4色フルカラーコピー設
定枚数3の場合のタイムチャートを示す図である。
SYSリモート71は、スタートキーが押されたことを
検知すると、ジョブの内容をシリアル通信網を介してI
ITリモート73およびI P S Uモート74に送
り、またLNETを介してジョブの内容をスタートジョ
ブというコマンドと共にMCBリモート75内のコピア
エグゼクティブモジュール87に発行する。このことで
マシンはセットアツプに入り、各リモートでは指定され
たジョブを行うための前準備を行う。例えば、IOTモ
ジュール90ではメインモータの駆動、感材ベルトのパ
ラメータの合わせ込み等が行われる。スタートジョブに
対する応答であるA CK (Acknowledge
)がMCBリモート75から送り返されたことを確認す
ると、SYSリモート71は、 IITリモート73に
プリスキャンを行わせる。プリスキャンには、原稿サイ
ズを検出するためのプリスキャン、原稿の指定された位
置の色を検出するためのプリスキャン、塗り絵を行う場
合の閉ループ検出のためのプリスキャン、マーカ編集の
場合のマーカ読み取りのためのプリスキャンの4種類が
あり、選択されたF/Fに応じて最高3回までプリスキ
ャンを行う。
このときUIには例えば「しばらくお待ち下さい」等の
表示が行われる。
プリスキャンが終了すると、IITレディというコマン
ドがコビアエグゼクティブモジュール87に発行され、
ここからサイクルアップに入る。
サイクルアップは各リモートの立ち上がり時間を待ち合
わせる状態であり、MCBリモート75はl0T1 転
写装置の動作を開始し、SYSリモート71はIPSリ
モート74を初期化する。このときUIは、現在プロダ
レスステートにあること、選択されたジョブの内容を表
示する。
サイクルアップが終了するとランに入り、コピー動作が
開始されるが、先ずMCBIJモート75のIOTモジ
ュール90から1個目のPROが出されるとIITは1
回目のスキャンを行い、IOTは1色目の現像を行い、
これで1ピツチの処理が終了する。次に再びPROが出
されると2色目の現像が行われ、2ピツチ目の処理が終
了する。
この処理を4回繰り返し、4ピツチの処理が終了すると
IOTはフユーザでトナーを定着し、排紙する。これで
1枚目のコピー処理が完了する。以上の処理を3回繰り
返すと3枚のコピーができる。
ピッチレイヤの処理およびコピーレイヤの処理はMCB
リモート75が管理するが、その上のレイヤであるパー
オリジナルレイヤで行うコピー設定枚数の処理はSYS
リモート71が行う。従って、現在何枚口のコピーを行
っているかをSYSリモート71が認識できるように、
各コピーの1個目のPROが出されるとき、MCBリモ
ート75はSYSリモート71に対してメイドカウント
信号を発行するようになされている。また、最後のPR
Oが出されるときには、MCBリモート75はSYSリ
モート71に対してrRDY FORNXT  JOB
Jというコマンドを発行して次のジョブを要求する。こ
のときスタートジョブを発行するとジョブを続行できる
が、ユーザが次のジープを設定しなければジョブは終了
であるから、SYSリモート71はrEND  JOB
JというコマンドをMCBリモート75に発行する。M
CBリモート75はrEND  JOBJコマンドを受
信してジョブが終了したことを確認すると、マシンはノ
ーマルサイクルダウンに入る。ノーマルサイクルダウン
では、MCBリモート75はIOTの動作を停止させる
サイクルダウンの途中、MCBリモート75は、コピー
された用紙が全て排紙されたことが確認されルトソノ旨
をrDELIVERED  JOBJ:1マントでSY
Sリモート71に知らせ、また、ノーマルサイクルダウ
ンが完了してマシンが停止すると、その旨をrIOT 
 5TAND  BYJコマンドでSYSリモート71
に知らせる。これによりプログレスステートは終了し、
スタンバイステートに戻る。
なお、以上の例ではスキップピ・ソチ、サイクルダウン
シャットダウンについては述べられていないが、スキッ
プピッチにおいては、SYSリモート71はSYS系を
次のジョブのためにイニシャライズし、また、MCBリ
モート75では次のコピーのために待機している。また
、サイクルダウンシャットダウンはフォールトの際のス
テートであるので、当該ステートにおいては、SYSリ
モート71およびMCBリモート75は共にフォールト
処理を行う。
以上のようにプログレスステートにおいては、MCBリ
モート75はピッチ処理およびコピー処理を管理し、S
YSリモート71はパーオリジナル処理およびジョブプ
ログラミング処理を管理しているので、処理のコントロ
ール権は双方が処理の分担に応じてそれぞれ有している
。これに対してUIマスター権はSYSリモート71が
有している。なぜなら、UIにはコピーの設定枚数、選
択された編集処理などを表示する必要があり、これらは
パーオリジナル処理もしくはジョブプログラミング処理
に属し、SYSリモート71の管理に置かれるからであ
る。
プログレスステートにおいてフォールトが生じるとフォ
ールトリカバリーステートに移る。フォールトというの
は、ノーペーパー ジャム、部品の故障または破損等マ
シンの凡常状態の総称であり、F/Fの再設定等を行う
ことでユーザがリカバリーできるものと、部品の交換な
どサービスマンがリカバリーしなければならないものの
2W類がある。上述したように基本的にはフォールトの
表示はMCBU!モジュール86が行うが、F/FはS
YSノードが管理するので、F/Fの再設定でリカバリ
ーできるフォールトに関してはSYSノードがりカバリ
−を担当し、それ以外のりカバリ−に関してはMCBノ
ードが担当する。
また、フォールトの検出はSYS系、MCB系それぞれ
に行われる。つまり、llT1 IPS1F/PはSY
Sリモート71が管理しているのでSYSリモート71
が検出し、l0T1 ADF。
ソータはMCBリモート75が管理しているのでMCB
リモート75が検出する。従って、本複写機においては
次の481i類のフォールトがあることが分かる。
■SYSノードで検出され、SYSノーPがリカバリー
する場合 例えば、F/Pが準備されないままスタートキーが押さ
れたときにはフォールトとなるが、ユーザは再度F/F
を設定することでリカバリーでさる。
■SYSノードで検出され、MCBノードがリカバリー
する場合 この種のフォールトには、例えば、レジセンサの故障、
イメージングユニットの速度異常、イメージングユニッ
トのオーバーラン、PRO信号の異常、CCCの異常、
シリアル通信網の異常、ROMまたはRAMのチェック
エラー等が含まれ、これらのフォールトの場合には、U
Iにはフォールトの内容および「サービスマンをお呼び
下さい」等のメツセージが表示される。
■MCBノードで検出され、SYSノードがリカバリー
する場合 ソータがセットされていないにも拘らずF/Fでソータ
が設定された場合にはMCBノードでフォールトが検出
されるが、ユーザが再度F/Fを設定することでリカバ
リーできる。ADFについても同様である。また、トナ
ーが少なくなった場合、トレイがセットされていない場
合、用紙が無くなった場合にもフォールトとなる。これ
らのフォールトは、本来はユーザがトナーを補給する、
あるいはトレイをセットする、用紙を補給することでリ
カバリーされるものではあるが、あるトレイに用紙が無
くなった場合には他のトレイを使用することによっても
リカバリーできるし、ある色のトナーが無くなった場合
には他の色を指定することによってもリカバリーできる
。つまり、F/Fの選択によってもり5カバリ−される
ものであるから、SYSノードでリカバリーを行うよう
になされている。
■MCBノードで検出され、MCBノードがりカバリ−
する場合 例えば、現像機の動作が不良である場合、トナーの配給
が異常の場合、モータクラッチの故障、フェーサの故障
等はMCBノードで検出され、UIには故障の箇所およ
び「サービスマンを呼んで下さい」等のメツセージが表
示される。また、ジャムが生じた場合には、ジャムの箇
所を表示すると共に、ジャムクリアの方法も表示するこ
とでリカバリーをユーザに委ねている。
以上のようにフォールトリカバリーステートにおいては
コントロール権およびUIマスター権は、フォールトの
生じている箇所、リカバリーの方法によってSYSノー
ドが有する場合と、MCBノードが存する場合があるの
である。
フォールトがリカバリーされてIOTスタンバイコマン
ドがMCBノードから発行されるとシープリカバリース
テートに移り、残されているジョブを完了する。例えば
、コピー設定枚数が3であり、2枚目をコピーしている
ときにジャムが生じたとする。この場合にはジャムがク
リアされた後、残りの2枚をコピーしなければならない
ので、SYSノード、MCBノードはそれぞれ管理する
処理を行ってジョブをリカバリーするのである。従って
、シロブリカバリ−においてもコントロール権は、SY
Sノード、MCBノードの双方がそれぞれの処理分担に
応じて存している。しかし、U■マスター権はSYSノ
ードが有している。なぜなら、シロブリカバリ−を行う
については、例えば「スタートキーを押して下さい」、
「残りの原稿をセットして下さい」等のシロブリカバリ
−のためのメツセージを表示しなければならず、これは
パーオリジナル処理またはジョブプログラミング処理に
関する事項だからである。
なお、プロダレスステートでIOTスタンバイコマンド
が出された場合にもシロブリカバリ−ステートに移り、
ジョブが完了したことが確認されるとスタンバイステー
トに移り、次のジープを待機する。
スタンバイステートにおいて、所定のキー操作を行うこ
とによってダイアグノスティックス(以下、単にダイア
グと称す。)テートに入ることができる。
ダイアグステートは、部品の入力チェック、出力チェッ
ク、各種パラメータの設定、各種モードの設定、NVM
(不揮発性メモリ)の初期化等を行う自己診断のための
ステートであり、その概念を第37図に示す。図から明
らかなように、ダイアグとしてTECHREPモード、
カスタマージミニレージロンモードの2つのモードが設
けられている。
TECHREPモードは入力チェック、出力チェック等
サービスマンがマシンの診断を行う場合に用いるモード
であり、カスタマ−シミニレ−シロンモードは、通常ユ
ーザがコピーする場合に使用するカスタマ−モードをダ
イアグで使用するモードである。
いま、カスタマ−モードのスタンバイステートから所定
の操作により図のAのルートによりTECHREPモー
ドに入ったとする。TECHREPモードで各種のチェ
ック、パラメータの設定、モードの設定を行っただけで
終了し、再びカスタマ−モードに戻る場合(図のBのル
ート)には所定のキー操作を行えば、第34図に示すよ
うにパワーオンのステートに移り、第35図のシーケン
スによ・リスタンバイステートに戻ることができるが、
本複写機はカラーコピーを行い、しかも種々の編集機能
を備えているので、TECHREPモードで種々のパラ
メータの設定を行った後に、実際にコピーを行ってユー
ザが要求する色が出るかどうか、編集機能は所定の通り
に機能するかどうか等を確認する必要がある。これを行
うのがカスタマーシミュレーシUンモードであり、ピリ
ングを行わない点、UIにはダイアグである旨の表示を
行う点でカスタマ−モードと異なっている。これがカス
タマ−モードをダイヤグで使用するカスタマージミニレ
ージぼンモードの意味である。なお、TECHREPモ
ードからカスタマーシミュレーシロンモードへの移行(
図のCのルート)、その逆のカスタマ−シミュレーショ
ンモードからTECHREPモードへの移行(図のDの
ルート)はそれぞれ所定の操作により行うことができる
また、TECHREPモードはダイアグエグゼクティブ
モジュール88(第32図)が行うのでコントロール権
、UIマスター権は共にMCBノードが有しているが、
カスタマ−シミニレ−シーンモードはSYSダイアグモ
ジュール83(第32図)の制御の基で通常のコピー動
作を行うので、コントロール権、UIマスター権は共に
SYS/−ドが有する。
(III−5)LNET高速通信方式 %式% 以上述べたところから明らかなように、各リモートの間
ではデータ授受のために通信を行わなければならない。
もし、lCPU内でのデータのやり取りなら高速で行う
ことができるが、分散されたCPU間でのデータの授受
を行うには、従来中間に配置したメモリを介する方式が
、DMA(ダイレクトメモリアクセス)を使用する以外
にないものであった。しかし、これらの方式はノードが
近距離の場合には有効であるが、配線の数が多く、従っ
て耐ノイズ性が悪いこともあって長い距離の通信には向
いていない。実際、第31図に示すように五つのノード
を有する通信の場合には第38図に示すように途中にあ
るノードのドライバを介して接続されるので全長は1〜
2m程度になるので、DMA等は採用できないものであ
る。
これに対して、従来の複写機で採用されていた9[fo
ob p sのマスター/スレーブ方式のシリアル通信
方式は送信ラインTXと受信ラインRXを設ければよい
ので耐ノイズ性の点では有利であるが、UIノードとS
YSノードの間、UIノードとMCBノードの間および
SYSノードとMCBノードの間のように、画面遷移の
応答を素早く行わなければならないために高速の通信が
要求される場合には不利である。例えば、9BOOb 
I) Sでは僅か10ビツトを伝送するのにもl m5
ec強の時間がかかるが、多くのデータがやり取りされ
るF/Fの設定あるいはビットマツプデイスプレィ等の
場合には画面遷移の応答が遅くなり、ユーザが設定して
からしばらくして画面が遷移することになるので、使い
勝手が悪いものになる。
従って、記録装置としての複写機に容易に採用できるこ
とは勿論、物理的距離は離れているが近くにあるように
見え、しかも耐ノイズ性が良好である高速通信方式が必
要となる。そこで開発されたのがコリジョン方式による
パケット通信を行うLNET高速通信方式である。
LNETのプロトコルは次の通りである。
ボー(RAID)レイトは190.48k h Zまた
は363゜64khzである。しかし、正確にこれらの
値である必要はなく、ある程度の許容範囲が認められて
いるので1  CI)Cクロックを一つの発信器から供
給する場合のクロック生成の容易性をも考慮してt87
.5b pSとしている。
接続できるノード数は最大7である。
パケットのフォーマットは第39図に示すようである。
なお、図中の括弧内の数字は使用されるビット数を示し
ている。
第39図aはメツセージパケットのフォーマットであり
、11ビツトで1フレームが形成される。
最初のフレームはWAKEUPといい、発信ノードのI
D番号が5ビツトでソースIDに書き込まれ、受信ノー
ドのID番号が3ビツトでDBSTIDに書き込まれて
いる。BUSEおよびUNUSEDはメツセージパケッ
トであることを示すビットであり、以上のビットは発信
ノードのソフトウェアモジュールが生成する。これらの
ビットが決まれば5TAART1 WUおよび5TOP
の各ビットはハードウェアにより自動的に決定される。
つまり、図の実線で囲まれたビットはソフトウェアが生
成することを示し、波線で囲まれたビットはハードウェ
アが生成することを示している。以下同様である。第2
フレームはヘッダーと呼ばれ、パケットレングスにはヘ
ッダーに引き続いて送られるデータが何フレームあるか
が4ビツトで書き込まれている。第3フレームからは8
ビツトのデータが送られるが、−度の通信で伝送できる
データは最大13フレームである。このプロトコルでは
処理の容易性に鑑みてデータを8ビツトで送るために1
フレームは11ビツトで形成されるようになされている
のである。最後のフレームはトレーラ−と呼ばれ、この
フレームにはデータの衝突のチェックを行うために使用
されるLRCデータが書き込まれている。当該LRCデ
ータは送出される全てのデータのビットのつながりに対
して所定の演算を施すことによって一義的に決定される
データである。以上のフレームカ月00μsecの間隔
で順次送信される。
メツセージパケットを受信すると、受信ノードは発信ノ
ードに対して第39図すに示される1フレームからなる
ACKパケットを発行する。いまノードIDが5である
SYSリモート71がらノードIDが1であるMCBリ
モート75にメツセージパケットが送られたとすると、
MCBリモート75は、ACKパケットのソースIDに
自分のノードIDIを書き込み、DESTIDにはメツ
セージパケットの発信ノードであるSYSリモート71
のノードID5を書き込んで送信する。WAKEUPフ
レームのBUSAが0であるのに対して、ACKパケッ
トのBUSAは1であるので、これによりメツセージパ
ケットに対する返答であることを認識することができる
。ACKはどのLNETパケットに対しても必要であり
、規定の送信バックオフ時間内に受信されなければ通信
エラーと認識されて再送信が行われる。この送信バック
オフ時間は適宜定めればよいが、例えば第40図に示す
ようにノードIDに比例して長(することができる。な
お、この送信バックオフ時間はパケットの最後のフレー
ムが送信されたときから所定のタイマーでカウントされ
る。
以上のフォーマットのメツセージパケットおよびACK
パケットの送信は次のように行われる。
パケットが生成されると、先ず第1フレームを通信ライ
ンに送出し、みずから受信する。通信ラインは第41図
に示すように送信端子TXと受信端子RXが接続された
構成であるので、送信端子TXから送信したデータを受
信端子RXで受信することができるのである。なお、第
41図ではラインが1本しか示されていないが、実際に
はプラスのラインとマイナスのラインの2本のラインが
ある。このとき、他のノードがデータを伝送中であれば
衝突が生じ、受信データは送信データと異なるものにな
る。従って、送信データと受信データを比較し、同じで
あれば他のどのノードも通信ラインを使用していないこ
とになるので正式にパケットを送出し、衝突が検出され
れば所定の送信バックオフ時間が経過した後、再度送信
される。
当該送信バックオフ時間は、再び衝突が生じないような
タイミングで適宜設定できるが、例えば、第40図に示
すようにすることができる。
受信は次のように行われる。
メツセージパケットは全てのノードの受信端子RXに着
信する。各ノードはWAKEUPフレームのDESTI
Dに書き込まれているノード番号を参照し、IDg号が
一致するノードだけが受信を開始する。受信が終了する
と送信バックオフの時間内にACKパケットを送り返す
。ACKパケットを送出し、自ら受信したACKパケッ
トと送出したACKパケットを比較した結果、衝突が生
じていないことが確認されると、AcKパケットは1フ
レームのパケットであるから、ACKパケットの送信は
それで終了であるが、衝突が生じている場合には、AC
Kは送信バックオフ時間内に発信元のモードに受信され
ないので、通信エラーと判断される。
衝突はまた、メツセージパケットを受信しているときに
他のノードがWAKEUPを送出して通信ラインが使用
できるかどうかを確認する場合にも生じる。このときに
はトレーラ−のLRCを使用して衝突の検出を行う。つ
まり、受信ノードは受信したデータに基づいてLRCデ
ータを得、当該LRCデータと受信したLRCデータを
比較するのである。LRCデータを得るためのアルゴリ
ズムは同一であるから、二つのLRCデータが異なるの
は衝突によりデータが変化した場合に限られることにな
るからである。このように受信したLRCデータと自ら
作成したLRCデータとを比較することにより衝突が確
認されると、受信ノードは受信したデータを無視し、発
信元に対して再送を要求する。
以上のように、衝突が生じた場合には再送を行うという
対策がとられていても衝突が生じることは好ましいこと
ではない。そこでコリシロン方式の通信においては、通
信効率を考慮し、通常衝突の確立が20%程度になるよ
うに設計される。しかし、複写機においてはデータの衝
突はほとんど生じない。例えば第36図のパワーオンか
らイニシャライズが終了するまでのシーケンスは約15
sec程度であるが、その間のMCBノードとSYSノ
ードのデータのやり取りは数えるほどであり、また、第
36図のプログレスシーケンスにおいても、1ピツチの
処理が約2 secであることを考慮すると、MCBノ
ードとSYSノードのデータのやり取りは疎であるとい
える。従って、データの衝突は極希にしか発生しないも
のと考えてよいのである。
コリシロン方式の通信方式は、例えばイーサネット(E
THERNET)等として知られてはいるが、LNET
はそれらの方式とは異なっている。例えばイーサネット
では通信ライン上にキャリアがあるかどうかで通信ライ
ンが使用されているがどうかを判断するが、LNETで
は第1フレームを送出して自ら受信し、それらを比較す
ることで判断する。これは、イーサネットがキャリアを
使用しているのに対してLNETでは011のデータが
伝送されるだけなので、通信ライン上にデータかあるか
どうかを直接検出することが困難だからである。
また、LRCというチェックコードを使用することで容
易に受信途中の衝突を検出することができることもKN
ETの特徴である。
以上のように、LNETはコリシロン方式を採用してい
るので、通信の必要が生じてデータが生成され、メツセ
ージパケットが生成されると通信ラインに送出される。
つまり、マスター/スレーブ方式のシリアル通信のよう
に通信のシーケンスが決められている場合には、所定の
タイミングまで待つ必要があるのに対して、LNETに
おいては必要なときにはいつでも、しかもどのノードか
らどのノードへも通信が行えるので、それだけ速くデー
タを送信することができるのである。
(III−5−2)CCC 以上のLNETプロトコルをサポートできるものならど
のようなものでもLNETに使用することができる。そ
のための一つの方法として、各ノードのCPUにLNE
Tプロトコルをサポートするアプリケージ日ンモジュー
ルを搭載することが考えられる。実際、第31図のアク
セサリ−リモート79では8031のCPUがLNET
プロトコルをサポートしている。しかし、通常、CPU
にサポートさせるのは次の理由により望ましくない。
通信の処理はいくつかのレイヤに分けることができる。
LNETで受信する場合を例にとると第42図のようで
ある。先ず、受信するために同期をとる必要がある。こ
れがタイミングコントロールのレイヤである。次に自分
宛かどうかを識別する処理を行う。これがDBSTID
確認のレイヤである。次に、自分宛であれば1フレーム
を受信するレイヤがあり、更に、全てのフレームを受信
するパケット受信のレイヤがあり、パケット受信の次に
はデータフレームからデータのみを取り出すデータ取り
出しのレイヤがある。
これらの処理を各ノードのCPUに行わせると次のよう
な問題が生じる。つまり、通信速度が187.5kbp
aであると、11ビツトで構成される1フレームは約5
9μsecで伝送される。しかも通信処理は割り込みで
行われるので、データが多い場合には59μSeC毎に
CPUに割り込みがかかることになる。しかし、59μ
secという時間は高級言語にとっても短い時間であり
、10数行の処理を行えるに過ぎない。従って、高い精
度が要求される処理、あるいは多くの演算を行わなけれ
ばならない処理を実行中に通信が行われ、59μsec
毎に割り込みがかけられると、当該ノードのCPUはそ
のほとんどの能力を通信処理に割かれ、本来行わなけれ
ばならない処理が行われなくなってしまうのである。
以上のようであるから、各ノードのCPUに通信処理を
行わせることは得策でなく、通信処理専用のモジュール
を設けて第42図のパケット受信程度までの処理を受は
持たせ、CPUはそれ以降の処理を行うようにするのが
よい。ただし、アクセサリ−用のCPUのように余裕が
ある場合には、CPUが直接通信処理を行ってもよく、
実際第31図のアクセサリ−リモート79はそのように
なされている。
CCCは、以上のような考察に鑑みて設けられているも
のであり、その構成は第43図のようである。図中、ホ
ストCPU800は当該ノードのCPUであり、制御装
置801は送信処理を行うソフトウェアモジュール、受
信処理を行うソフトウェアモジュール、RAM1 RO
M等を備えている。制御装置801にどこまでの処理を
行わせるかは、メモリ容量、コスト等を考慮して適宜決
定できるが、例えば受信に関しては第42図のパケット
受信までを行わせるようにすることができる。
また、送信に関しては、ホス)CPUで準備されたデー
タを受は取ってメツセージパケットを生成し、送信する
までを行わせることができる。また、送信バッファ80
2は送信データを一時的に格納するバッフ1メモリであ
り、メツセージパケットを連続して送信する必要が生じ
たときのために、第44図すに示すように2個のバッフ
ァを有するダブルバッファ方式が採用されている。受信
バッファ803についても同様であり、メッセージパケ
ッi・が連続して送られて来たときのために、第44図
aに示すようにダブルバッファ方式となされている。
CCCの制御装置801の行う処理は上記のLNETプ
ロトコルに基づいていることはいうまでもないが、その
処理のフローチャー)を第45図に示す。
第45図aは受信処理のフローチャートであり、制御装
置801は、ヘッダーを受信するとどちらかの受信バッ
ファが空がどうが調べる。これは、例えハ受信バッファ
のバイト#oのソースIDに何等かのID番号が書き込
まれているがどうがで判断できる。両方の受信バッファ
が空でなければ制御装置801はメツセージを無視する
が、どちらか一方のバッファが空であれば制御装置80
1は空いている方のバッフTをクリアして、LRcまで
を受信し、LRCが正しいがどうかを判断する。これは
、受信したLRCと、受信したデータのビット列に基づ
いて自ら生成したLRCを比較して衝突の有無を判断す
る処理である。LRCが正しくない、即ち、衝突が生じ
ていると判断されると、制御装置801はメツセージを
無視して再送を要求し、LRcが正しい、即ち、衝突が
生じていないと判断されると当該ノードのCPUに割り
込みをかけ、データを渡す。
以上が受信の処理であり、次に送信の処理を述べる。
送信を行う場合には、どちらが一方の送信バッファが空
くまで待機し、空いた方の送信バッファにメツセージを
格納する。当該メツセージを送信すると制御装置8ol
は、ACKを待ち、送信バックオフ時間中にACKが受
信されないとメツセージを再送する。メツセージの再送
は予め定められた所定回数(最大再送実行回数)だけ行
われ、それでもACKが受信されないと通信エラーとす
る。ACKを受信すると制御装置801は、ホストCP
U800に割り込みをかけて次のメツセージの有無を調
べ、次のメツセージが準備されていれば最初の処理に戻
って上記の処理を繰り返し、メツセージが準備されてい
なければ割り込みを終了して待機する。
以上の通り、CCCは各ノードのCPUを通信処理から
開放するので、CPUは本来の処理に専念できるのであ
る。
[発明の効果コ 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、技術
の共通化が図れるので、ハードウェア資源およびソフト
ウェア資源の育効利用を図ることができるものである。
例えば、MCBリモートに適当なインターフェースを介
してライトレンズを搭載すれば通常の複写機を構成でき
るし、また、適当なインターフェースでプリンタと接続
することもできるものである。
また、CRTコントロールを行うUIリモート、画面遷
移をコントロールするSYSリモートおよびMCBIJ
モートの相互の間のデータ伝送を高速通信網で行うので
、F/Fの設定に応じて素早い画面切り替えを行うこと
ができ、有用なUIを提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る記録装置システムの構成を示す図
、第2図は本発明が適用されるカラー複写機の全体構成
の1例を示す図、第3図はシステムと他のリモートとの
関係を示す図、第4図はシステムのモジニール構成を示
す図、第5図はシロブモードの作成を説明する図、第6
図はシステムと各リモートとのデータフローおよびシス
テム内子ジュール間データフローを示す図、第7図は原
稿走査機構の斜視図、第8図はステッピングモータの制
御方式を説明する図、第9図はIITコントロール方式
を説明するタイミングチャート、第10図はイメージン
グユニットの断面図、第11図はCCDラインセンサの
配置例を示す図、第12図はビデオ信号処理回路の構成
例を示す図、第13図はビデオ信号処理回路の動作を説
明するタイミングチャート、第14図はIPSのモジュ
ール構成の概要を示す図、第15図はIPSを構成する
各モジュールを説明する図、第16図はIPSのハード
ウェアの構成例を示す図、第17図は10Tの概略構成
を示す図、第18図は転写装置の構成例を示す図、第1
9図はデイスプレィを用いたUIの取り付は例を示す図
、第20図はUlの取り付は角や高さの設定例を説明す
る図、第21図はUIのモジュール構成を示す図、第2
2図はUIのハードウェア構成を示す図、第23図はU
ICBの構成を示す図、第24図はEPIBの構成を示
す図、第25図はデイスプレィ画面の構成例を示す図、
第26図はF/Pの斜視図、第27図はM/Uの斜視図
、第28図はネガフィルムの濃度特性および補正の原理
を説明する図、第29図はF/Pの構成を概略的に示す
と共に、F/PとM/UおよびIITとの関連を示す図
、第30図は操作手順およびタイミングを説明する図、
第31図はハードウェアアーキテクチャ−を示す図、第
32図はソフトウェアアーキテクチャ−を示す図、第3
3図はコピーレイヤを示す図、第34図はステート分割
を示す図、第35図はパワーオンステートからスタンバ
イステートまでのシーケンスを説明する図、第36図は
プロダレスステートのシーケンスを説明する図、第37
図はダイアグノスティックの概念を説明する図、第38
図は通信を行うための構成例を示す図、第39図はパケ
ットの構造を示す図、第40図は送信パックオフ時間を
示す図、第41図は衝突検出を説明する図、第42図は
受信処理のレイヤを示す図、第43図はCCCの構成を
示す図、第44図は送信バッフハ 受信バッファの構成
を示す図、第45図は受信処理、送信処理のフローチャ
ートを示す図、第46図は従来の記録装置のハードウェ
アアーキテクチャ−を示す図である。 1・・・UI系、 2・・・MCB系、 3・・・SY
STEM系。 出  願  人 富士ゼロックス株式会社代理人 弁理
士 菅 井 英 雄(外4名)第3 図 シリアル通ず:イシッーフエイス モジュール間インターフェイス (b) 第 図 (久) 第 図 第 図 (a) (b) 第8 図 (C) (d) (e) EGI tAILEOGE 第 9図(a) 第 9図(b) 第10図 第11図 (b) H「テH 0ms 第15図 (d) (e) 第15図 (f) 第15図 (i) ■C−−j−ヒーー (【) (縮))\) (を人) 箆15図 (n) 苑15図 (p) (q) 第16図 (C) 第17図 第21図 席25図 第25図 (C) 第40図 第41図 第42図 第43図 第44図 CD、’) 第44図 (い 第45図 (b)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)ユーザインターフェースリモートを備える第1の
    系と、前記ユーザインターフェースリモートを制御する
    第2および第3の系を備えることを特徴とする記録装置
    システム。(2)前記ユーザインターフェースリモート
    はカラーCRTコントローラのみを備えることを特徴と
    する請求項1記載の記録装置システム。 (3)前記第2の系はピッチ処理およびコピー処理を行
    うことを特徴とする請求項1または2記載の記録装置シ
    ステム。 (4)前記第3の系はパーオリジナル処理およびジョブ
    プログラミング処理を行うことを特徴とする請求項1な
    いし3の何れか1項に記載の記録装置システム。 (5)前記第2の系は自己診断モードおよびフォールト
    処理の場合に前記ユーザインターフェースリモートを制
    御することを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項
    に記載の記録装置システム。 (6)前記第3の系はフューチャーファンクション選択
    に関する場合に前記ユーザインターフェースリモートを
    制御することを特徴とする請求項1ないし5の何れか1
    項に記載の記録装置システム。 (7)記録装置システムのステートの内、フォールトリ
    カバリーステートでは前記第2および第3の系において
    それぞれフォールトを検知し、フューチャーファンクシ
    ョン選択でリカバリー可能なフォールトの場合は前記第
    3の系が前記ユーザインターフェースリモートを制御し
    、それ以外のフォールトの場合は前記第2の系が前記ユ
    ーザインターフェースリモートを制御することを特徴と
    する請求項1ないし6の何れか1項に記載の記録装置シ
    ステム。 (8)前記第2および第3の系はそれぞれ自己診断のソ
    フトウェアモジュールを備えることを特徴とする請求項
    1ないし7の何れか1項に記載の記録装置システム。 (9)前記第2の系が備える自己診断のソフトウェアモ
    ジュールは、少なくとも記録装置システムの状態チェッ
    クおよび/またはパラメータ設定を行うものであること
    を特徴とする請求項1ないし8の何れか1項に記載の記
    録装置システム。 (10)前記第3の系が備える自己診断のソフトウェア
    モジュールは通常の記録動作を行うものであることを特
    徴とする請求項1ないし9の何れか1項に記載の記録装
    置システム。 (11)前記ユーザインターフェースリモート、前記第
    2の系、前記第3の系は高速通信回線で相互に接続され
    ていることを特徴とする請求項1ないし10の何れか1
    項に記載の記録装置システム。 (12)前記高速通信回線はパケット通信を行うことを
    特徴とする請求項1ないし11の何れか1項に記載の記
    録装置システム。 (13)前記高速通信回線はコリジョン方式であること
    を特徴とする請求項1ないし12の何れか1項に記載の
    記録装置システム。 (14)前記高速通信回線のデータレートは187.5
    キロビット毎秒であることを特徴とする請求項1ないし
    13の何れか1項に記載の記録装置システム。 (15)通信を行うに際しては前記パケットの第1フレ
    ームを送出して自ら受信し、送出したフレームと受信し
    たフレームとを比較することで衝突が生じていないこと
    を確認することを特徴とする請求項1ないし14の何れ
    か1項に記載の記録装置システム。 (16)前記パケットには衝突チェック用コードが付さ
    れていることを特徴とする請求項1ないし15の何れか
    1項に記載の記録装置システム。 (17)パケットを受信したリモートは受信したデータ
    に基づいて衝突チェック用コードを生成し、当該生成し
    た衡突チェック用コードと受信した衝突チェック用コー
    ドとを比較することで衝突のチェックを行うことを特徴
    とする請求項1ないし16の何れか1項に記載の記録装
    置システム。 (18)前記ユーザインターフェースリモート、前記第
    2の系、前記第3の系の少なくとも一つの系は前記高速
    通信処理を独立して行う通信制御装置を備えることを特
    徴とする請求項1ないし17の何れか1項に記載の記録
    装置システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007147906A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Canon Inc 画像形成システム、画像形成装置、オプション装置および通信方法

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JPS61210740A (ja) * 1985-03-15 1986-09-18 Nec Corp ト−クンバス型ロ−カルネツトワ−クシステムにおける緊急通信制御方式
JPS6296957A (ja) * 1985-10-24 1987-05-06 Ricoh Co Ltd データ転送装置

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