JPH02250559A - 記録装置の自己診断システム - Google Patents

記録装置の自己診断システム

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Publication number
JPH02250559A
JPH02250559A JP1073014A JP7301489A JPH02250559A JP H02250559 A JPH02250559 A JP H02250559A JP 1073014 A JP1073014 A JP 1073014A JP 7301489 A JP7301489 A JP 7301489A JP H02250559 A JPH02250559 A JP H02250559A
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JP
Japan
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color
self
check
data
signal
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Application number
JP1073014A
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English (en)
Inventor
Kenichi Yamaguchi
賢一 山口
Kenichiro Nakayama
中山 謙一郎
Teruyuki Aoyama
青山 輝幸
Akio Uozumi
魚住 昭雄
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP1073014A priority Critical patent/JPH02250559A/ja
Publication of JPH02250559A publication Critical patent/JPH02250559A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/55Self-diagnostics; Malfunction or lifetime display

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)
  • Fax Reproducing Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の記録装
置におけるチェック、調整等を行う記録装置の自己診断
システムに係り、特に、サービスマンによるチェック工
数、調整工数を削減し、サービスタイムを低減すること
ができる記録装置の自己診断システムに関するものであ
る。
[従来の技術] 近年、複写機、ファクシミリハ プリンタ等の記録装置
においては、コンピュータの導入により高度な制御技術
、画像データ処理技術等を駆使することによらて、高画
質化、多機能化が図られてきている。また、信頼性の向
上もめざましく、各方面に広く普及してきている。
しかし、何等かの原因によりトラブルが発生し、マシン
が停止したり、画質が低下したりすることがある。その
原因としては、経時変化、寿命による使用部品の破損、
パラメータ設定の誤り、紙詰まり(ジャム)、あるいは
トナー切れ等種々のものがあるが、記録装置のハードウ
ェアおよびソフトウェアの制御内容が高度化、且つ複雑
化しているがゆえに、ジャムクリア、トナー補給等簡単
に解消できるトラブルを除いて、ユーザはトラブルの解
消をサービスマンに頼らざるを得ないのが現実である。
そこで、サービスマンがサービスを容易に行えるように
するために、記録装置には一般的に自己診断(SELF
 DIAGNOSTIC:以下、ダイアグと称す。)の
機能が設けられている。
ダイアグの内容としては種々のものがあるが、本出願人
が先に提案した特願昭83−202595号においては
、種々のパラメータが格納されている不揮発性メモリ(
以下、NVMと称す。)の初期化、スイッチあるいはセ
ンサが正常に動作しているか否かをチェックする入力チ
ェック、部品が正常に動、作するか否かをチェックする
出力チェック、フォールト等の来歴、(以下、ヒストリ
ーと称す。)をチェックするヒストリーファイル、サブ
システム単位で動作をチェックするサブシステムチェッ
ク、NVMの値を調整するパラメータ設定、マシンの機
能をユーザの希望するモードに設定するモード設定、等
の内容が示されている。
従って、サービスマンは、これらの機能を使用すること
によって、トラブルを解消したり、ユーザの希望するコ
ピーができるように、モードあるいはパラメータを設定
することができるようになされている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記の出願は白黒の複写機であるのに対
して、本複写機はカラー複写機であり、しかもディジタ
ル画像処理を採用した高度の編集機能を宵しているもの
であるから、ハードウェアおよびソフトウェアの制御内
容は更に高度、複雑になっており、従うて、トラブルの
解消、マシン1F)n整等(7)サービスを行うサービ
スマンにモ高度な技術が要求されることになるが、これ
を求めることは非常に難しく、現実的ではない。例えば
、これまでの光学レンズによる感光体への直接露光を行
うアナログ方式を採用した複写機においては、原稿の潜
像が現像装置に形成される過程では殆ど何等の制御もな
されていないが、本複写機においてはCCDラインセン
サで原稿のイメージを分解し、ディジタル化しているの
で、イメージデータを抽出してマシンの動作をチェック
することも可能であるが、そのためにはチェックのため
の新たな機器も必要であるし、イメージデータがらマシ
ンの動作の状態を判断する能力も要求されることになり
、従来のアナログの複写機の場合とは全く異なることは
明かであろう。
また、通常の技術を有するサービスマンが高機能化され
たカラー複写機をサービスするには非常な時間がかかり
、マシンのダウンタイム、即ち使用不能時間が長くなる
ことになるが、サービスに要する時間を短縮することが
重要である。これによりマシンのダウンタイムを短縮で
きると共に、サービスマンの担当できるマシン数を増や
すことができ、結果的にサービスコストを低下させるこ
とができ、ひいてはユーザのコスト負担を低減させるこ
とができるからである。
本発明は、上記の課題を解決するものであって、通常の
技術を有するサービスマンが、30分程度の短い時間で
サービスを完了できるような記録装置の自己診断システ
ムを提供することを主たる目的とするものである。
また、本発明は、マシンのトラブルの原因を容易に発見
できる手段を提供することを目的とするものである。
更に本発明は、マシンの調整を容易に行える手段を提供
することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段および作用コ上記の課題を
解決するために、本発明の記録装置の自己診断システム
は、第1図に示すように、記録装置本体1、自己診断手
段2、表示制御手段3、およびユーザインターフェース
(以下、UIと称す。)4を具備している。
第1図において、記録装置本体1は、複写機は勿論のこ
と、ファクシミリ、プリンタ等、画像記録のための手段
を備えているものであればよい。
自己診断手段2は、記録装置本体1のチェック、調整等
を行うと共に、フォールトのヒストリー(来歴)を所定
のメモリに記憶し、更に、ダイアグモードのための画面
表示制御を行うものである。
表示制御手段3は、UI4から入力された内容を自己診
断手段2に通知すると共に、自己診断手段2からの指示
に基づいて所定の画面をUI4に表示するものである。
UI4は、ユーザと記録装置本体1との間に介在し、対
話を支援するものであり、カラー複写機等の表示手段、
およびタッチセンサ等の入力装置を備えている。
このような構成により、サービスマンはUI4を用いて
所定の操作を行うことによりダイアグモードを使用する
ことができ、そこでトラブルの原因を追求し、解決策を
見いだすことができ、また、ユーザの希望する画質、色
調で画像の記録ができるようにマシンを調整し、各種パ
ラメータの設定を行うことができる。
ダイアグモードにおいては、フォールトチェック、ヒス
トリーの記録管理、アジャストメント(調整)、コンポ
ーネントコントロール等を行うことができるようになさ
れている。
フォールトチェックは故障検知を行うためのものであっ
て、自己診断手段2が自動的に行うオート(自動)、サ
ービスマンが必要に応じて自己診断手段2を使用して記
録装置本体1の診断しようとする部分を動作させること
によって行うセミオート(半自動)、サービスマンがテ
スタ等ヲ用いて測定することによって行うマニュアル(
手動)の3種類が用意されている。
フォールトが生じると自己診断手段2は、どのようなフ
ォールトが生じたかを発生順に所定のメモリに記憶する
ようになされている。これがヒストリーであり、サービ
スマンは所定の操作を行うことにより当該ヒストリーを
UIの表示画面上に呼び出して、過去にどのようなフォ
ールトが何回生じているかを確認できるようになされて
いる。
また、ヒストリーの一種としてHF5I(旧gh Fr
equency 5ervlce Item)が備えら
れている。これは、現像機、ランプ等の使用頻度の高い
部品の寿命、および使用時間または駆動回数を記録する
ものであり、サービスマンはこれを参照することで、部
品交換の時期の目安とすることができるものである。
記録装置に限らず全てのものにおいては経時変化があり
、記録装置においては画質変化、色調変化として現れる
。その場合の再調整を行うのが調整機能であり、これに
よりサービスマンは、NvMに格納されている画像記録
のための種々のパラメータの設定を自動または手動で行
うことができる。
コンポーネントコントロールは、ある一連の処理系が正
常に動作しているか否かをチェックするもので、いわゆ
るI10チェック、あるいはサブシステムチェック等を
行う機能である。
本発明の記録装置の自己診断システムは、上記のような
種々の自己診断機能を備えているので、サービスマンは
これらの機能を活用することによって短時間でトラブル
を解決し、ユーザの希望する画像記録条件を設定するこ
とができるものである。
[実施例コ 以下、実施例につき本発明の詳細な説明する。
目次 この実施例では、カラー複写機を記録装置の1例として
説明するが、これに限定されるものではなく、プリンタ
やファクシミリ、その他の画像記録装置にも適用できる
ことは勿論である。
まず、実施例の説明に先立って、目次を示す。
なお、以下の説明において、 (I)〜(n)は、本発
明が適用される複写機め全体構成の概要を説明する項で
あって、その構成の中で本発明の詳細な説明する項が(
III)である。
CI)装置の概要 (I−1)装置構成 (I−2)システムの機能・特徴 (I−3)電気系制御システムの構成 (II)具体的な各部の構成 (II−1)システム (n−2)I IT (II−3)IPS (n−4)IOT (II−5)U/I (n−Ei)F/P (III)自己診断システム (m−1)自己診断システムの項目 (III−2)FRU (III−3)フォールトチェック (III−3−1)オートフォールトチェック(III
−3−2)セミオートフォールトチェック(III−3
−3)マニュアルフォールトチェック(III−4)ヒ
ストリー (III−5)アジャストメント(調整)(I[l−6
)コンポーネントコントロール(m−7)ダイアグ画面 (III−8’)ソフトウェアモジュール第2図は本発
明が適用されるカラー複写機の全体構成の1例を示す図
である。
本発明が適用されるカラー複写機は、基本構成となるベ
ースマシン30が、上面に原稿を載置するプラテンガラ
ス31、イメージ入力ターミナル(I IT)32、電
気系制御収納部33、イメージ出力ターミナル(IOT
)34、用紙トレイ35、ユーザインタフェース(U/
I)38から構成され、オブシーンとして、エデイツト
パッド61、オートドキュメントフィーダ(ADF)6
2、ソータ63およびフィルムプロジェクタ(F / 
P)64を備える。
前記IIT、IOT、U/I等の制御を行うためには電
気的ハードウェアが必要であるが、これらのハードウェ
アは、llT1 IITの出力信号をイメージ処理する
IPS、U/11 F/P等の各処理の単位毎に複数の
基板に分けられており、更にそれらを制御するSYS基
板、およびl0T1ADF1 ソータ等を制御するため
のMCB基板(マスターコントロールボード)等と共に
電気制御系収納部33に収納されている。
llT32は、イメージングユニット37、該ユニット
を駆動するためのワイヤ38.11動プーリ39等から
なり、イメージングユニット87内のCCDラインセン
サ、カラーフィルタを用いて、カラー原稿を光の原色B
(青)、G(緑)、R(赤)毎に読取り、デジタル画像
信号に変換してIPSへ出力する。
IPSでは、前記I IT32のB、  G、  R信
号をトナーの原色Y(イエロー)、C(シアン)、M(
マゼンタ)、K(ブラック)に変換し、さらに、色、階
調、精細度等の再現性を高めるために、種々のデータ処
理を施してプロセスカラーの階調トナー信号をオン/オ
フの2値化トナ一信号に変換し、l0T34に出力する
l0T34は、スキャナ40、感材ベルト41ヲ存し、
レーザ出力部40aにおいて前記IPSからの画像信号
を光信号に変換し、ポリゴンミラー40b、F/θレン
ズ40cおよび反射ミラー40dを介して感材ベルト4
1上に原稿画像に対応した潜像を形成させる。感材ベル
ト41は、駆動プーリ41aによって駆動され、その周
囲にクリーナ41b1 帯電器41ct  YN  M
%  CM  Kの各現像器41dおよび転写器41e
が配置されている。そして、この転写器41eに対向し
て転写装置42が設けられていて、用紙トレイ35から
用紙搬送路35aを経て送られる用紙をくわえ込ミ、例
えば、4色フルカラーコピーの場合には、転写装置42
を4回転させ、用紙にYlMlC。
Kの順序で転写させる。転写された用紙は、転写装置4
2から真空搬送装置43を経て定着器45で定着され、
排出される。また、用紙搬送路35aには、5SI(シ
ングルシートインサータ)35bからも用紙が選択的に
供給されるようになっている。
U/I3Bは、ユーザが所望の機能を選択し1その実行
条件を指示するものであり、カラーデイスプレィ51と
、その横にハードコントロールパネル52を備え、さら
に赤外線タッチボード53を組み合わせて画面のソフト
ボタンで直接指示できるようにしている。次に、ペース
マシン30へのオプションについて説明する。1つはプ
ラテンガラス31上に、座標入力装置であるエデイツト
パッドe1を載置し、入力ペンまたはメモリカードによ
り、各種画像編集を可能にする。また、既存のADF8
2、ソータ63の取付を可能にしている。
さらに、本実施例における特徴は、プラテンガラス31
上にミラーユニット(M/U)65を載置し、これにF
/P84からフィルム画像を投射させ、1.IT32の
イメージングユニット37で画像信号として読取ること
により、カラーフィルムから直接カラーコピーをとるこ
とを可能にしている。対象原稿としては、ネガフィルム
、ポジフィルム、スライドが可能であり、オートフォー
カス装置、補正フィルタ自動交換装置を備えている。
−システムの (A)機能 本発明は、ユーザのニーズに対応した多種多彩な機能を
備えつつ複写業務の入口から出口までを全自動化すると
共に、前記ユーザインターフェイスにおいては、機能の
選択、実行条件の選択およびその他のメニユー等の表示
をCRT等のデイスプレィで行い、誰もが簡単に操作で
きることを大きな特徴としている。
その主要な機能として、バートコトロールパネルの操作
により、オペレージロンフローで規定できないスタート
、ストップ、オールクリア、テンキー インタラブド、
インフォメーション、言語切り換え等を行い、各種機能
を基本画面のソフトボタンをタッチ操作することにより
選択できるようにしている。また機能選択領域であるパ
スウェイに対応したパスウェイタブをタッチすることに
よりマーカー編集、ビジネス編集、クリエイティブ編集
等各種編集機能を選択できるようにし、従来のコピー感
覚で使える簡単な操作でフルカラー、白黒兼用のコピー
を行うことができる。
本装置では4色フルカラー機能を大きな特徴としており
、さらに3色カラー 黒をそれぞれ選択できる。
用紙供給は自動用紙選択、用紙指定が可能である。
縮小/拡大は50〜400%までの範囲で1%刻みで倍
率設定することができ、また縦と横の倍率を独立に設定
する偏倚機能、及び自動倍率選択機能を設けている。
コピー濃度は白黒原稿に対しては自動濃度調整を行って
いる。
カラー原稿に対しては自動カラーバランス調整を行い、
カラーバランスでは、コピー上で減色したい色を指定す
ることができる。
シーププログラムではメモリカードを用いてジョブのリ
ード、ライトができ、メモリカードへは最大8個のジー
プが格納できる。容量は32キロバイトを何し、フィル
ムプロジェクタ−モード以外のジープがプログラム可能
である。
この他に、付加機能としてコピーアウトプット、コピー
シャープネス、コピーコントラスト、コピーポジシロン
、フィルムプロジェクタ−、ページプログラミング、マ
ージンの機能を設けている。
コピーアウトプットは、オプションとしてソーターが付
いている場合、Uncollatedが選択されている
と、最大調整機能が働き、設定枚数をビン収納最大値内
に合わせ込む。
エツジ強調を行うコピーシャープネスは、オプシWンと
して7ステツプのマニエアルシャープネス調整1.写真
(P hoto)、文字(Character) N網
点印刷(P rlnt)、写真と文字の混合(P ho
t。
/ Character)からなる写真シャープネス調
整機能を設けている。そしてデフォルトとツールパスウ
ェイで任意に設定できる。
コピーコントラストは、オペレーターが7ステツプでコ
ントロールでき、デフォルトはツールパスウェイで任意
に設定できる。
コピーポジシロンは、用紙上でコピー像を載せる位置を
選択する機能で、オプシ1ンとして用紙のセンターにコ
ピー像のセンターを載せるオートセンタリング機能を有
し、デフォルトはオートセンタリングである。
フィルムプロジェクタ−は、各種フィルムからコピーを
とることができるもので、35諭ネガ・ポジのプロジェ
クタ1ン、3511ネガプラテン置き、E3c+*X8
c箇スライドプラテン置き、41nX41nスライドプ
ラテン置きを選択できる。フィルムプロジェクタでは、
特に用紙を選択しなければA4用紙が自動的に選択され
、またフィルムプロジェクタポツプアップ内には、カラ
ーバランス機能があり、カラーバランスを“赤味”にす
ると赤っぽ<、′青味”にすると青っぽく補正され、ま
た独自の自動濃度コントロール、マニュアル濃度コント
ロールを行っている。
ページプログラミングでは、コピーにフロント・バック
カバーまたはフロントカバーを付けるカバー機能、コピ
ーとコピーの間に白紙またはカラーペーパーを挿入する
インサート機能、原稿の頁別にカラーモードを設定でき
るカラーモード、原稿の頁別にペーパートレイを選択で
き、カラーモードと併せて設定できる用紙選択の機能が
ある。
マージンは、O〜30鰭の範囲でl ms刻みでマージ
ンを設定でき、1原稿に対して1辺のみ指定可能である
マーカー編集は、マーカーで囲まれた領域に対して編集
加工する機能で、文書を対象とするもので、そのため原
稿は白黒原稿として扱い、黒モード時は指定領域内をC
RT上のパレット色に返還し、指定領域外は黒コピーと
なる。また赤黒モード時は、イメージを赤色に変換し、
領域外は赤黒コピーとなり、 トリム、マスク、カラー
メツシュ、ブラックtoカラーの機能を設けている。な
お、領域指定は原稿面に閉ループを描くか、テンキーま
たはエデイツトパッドにより領域を指定するかにより行
う。以下の各編集機能における領域指定でも同様である
。そして指定した領域はCRT上のビットマツプエリア
に相似形で表示する。
トリムはマーク領域内のイメージのみ白黒でコヒーシ、
マーク領域外のイメージは消去する。
マスクはマーク領域内のイメージは消去し、マーり領域
外のイメージのみ白黒でコピーする。
カラーメツシュでは、マーク領域内に指定の色網パター
ンを置き、イメージは白黒でコピーされ、カラーメツシ
ュの色は8標準色(あらかじめ決められた所定の色)、
8登録色(ユーザーにより登録されている色で1670
万色中より、同時8色まで登録可)から選択することが
でき、また網は4パターンから選択できる。
ブラックtoカラーではマーク領域内のイメージを8標
準色、8登録色から選択した指定の色でコピーすること
ができる。
ビジネス編集はビジネス文書中心に、高品質オリジナル
がすばやく作製できることを狙いとしており、原稿はフ
ルカラー原稿として扱われ、全ての機能ともエリアまた
はポイントの指定が必要で、1原稿に対して複数ファン
クシ冒ン設定できる。
そして、黒/モノカラーモード時は、指定領域以外は黒
またはモノカラーコピーとし、領域内は黒イメージをC
RT上のパレット色に色変換し、また赤黒モード時は指
定領域外は赤黒コピー、領域内は赤色に変換する。そし
て、マーカー編集の場合と同様のトリム、マスク、カラ
ーメツシュ、ブラックtoカラーの外に、ロゴタイプ、
ライン、ペイント1、コレクシロン、ファンクシ騨ンク
リアの機能を設けている。
ロゴタイプは指定ポイントにシンボルマークのようなロ
ゴを挿入できる機能で、2タイプのロゴをそれぞれ縦置
き、横置きが可能である。但し1原稿に対して1個のみ
設定でき、ロゴパターンは顧客ごとに用意してROMに
より供給する。
ラインは、2点表示によりX軸に対して垂線、または水
平線を描く機能であり、ラインの色は8標準色、8登録
色からライン毎に選択することができ、指定できるライ
ン数は無制限、使用できる色は一度に7色までである。
ペイント1は、閉ループ内に対して1点指示することに
よりループ内を8標準色、8登録色からループ毎に選択
した色で塗りつぶす機能である。
網は4パターンからエリア毎に選択でき、指定できるル
ープ数は無制限、使用できる色網パターンは7パターン
までである。
コレクシーン機能は、エリア毎の設定ファンクシロンを
確認及び修正することができるエリア/ポイントチェン
ジ、エリアサイズやポイント位置の変更をIN刻みで行
うことができるエリア/ポイントコレクシロン、指定の
エリアを消去するエリア/ポイントキャンセルモードを
有しており、指定した領域の確認、修正、変更、消去等
を行うことができる。
クリエイティブ編集は、イメージコンポクシ1ン、コピ
ーオンコピー、カラーコンポジシーン、部分イメージシ
フト、マルチ頁拡大、ペイント1、カラーメッシェ、カ
ラーコンパ−ジーン、ネガ/ポジ反転、リピート、ペイ
ント2、濃度コントロール、カラーバランス、コピーコ
ントラスト、コピーシャープネス、カラーモード、トリ
ム、マスク、ミラーイメージ、マージン、ライン、シフ
ト、ロゴタイプ、スプリットスキャン、コレクシーン、
ファンクシロンクリア、Add Functlon機能
を設けており、この機能では原稿はカラー原稿として扱
われ、1原稿に対して複数のファンクシロンが設定でき
、1エリアに対してファンクシロンの併用ができ、また
指定するエリアは2点指示による矩形と1点指示による
ポイントである。
イメージコンポジションは、4サイクルでベースオリジ
ナルをカラーコピー後、用紙を転写装置上に保持し、引
き続きトリミングしたオリジナルを4サイクルで重ねて
コピーし、出力する機能である。
コピーオンコピーは、4サイクルで第1オリジナルをコ
ピー後、用紙を転写装置上に保持し、ひき続き第2オリ
ジナルを4サイクルで重ねてコピーし出力する機能であ
る。
カラーコンポジシロンは、マゼンタで第1オリジナルを
コピー後、用紙を転写装置上に保持し、ひき続き第2オ
リジナルをシアンで重ねてコピー後、用紙を転写装置上
に保持し、ひき続き第3オリジナルをイエローで重ねて
コピー後出力する機能であり、4カラーコンポジシロン
の場合は更にブラックを重ねてコピー後出力する。
部分イメージシフトは4サイクルでカラーコピー後、用
紙を転写装置上に保持し、ひき続き4サイクルで重ねて
コピーし出力する機能である。
カラーモードのうちフルカラーモードでは4サイクルで
コピーし、3色カラーモードでは編集モードが設定され
ている時を除き、3サイクルでコピーし、ブラックモー
ドでは編集モードが設定されている時を除き、1サイク
ルでコピーし、プラス1色モードでは1〜3サイクルで
コピーする。
ツールパスウェイでは、オーデイトロン、マシンセット
アツプ、デフォルトセレクシ冒ン、カラーレジストレー
ション、フィルムタイプレジストレージーン、カラーコ
レクシ1ン、プリセット、フィルムプロジェクタースキ
ャンエリアコレジシーン、オーディオトーン、タイマー
セット、ピリングメータ、診断モード、最大調整、メモ
リカーF7オーマツテイングを設けている。このパスウ
ェイで設定や変更を行なうためには暗証番号を入力しな
ければ入れない。従って、ツールパスウェイで設定/変
更を行なえるのはキーオペレータとカスタマ−エンジニ
アである。ただし、診断モードに入れるのは、カスタマ
−エンジニアだけである。
カラーレジストレージロンは、カラーパレット中のレジ
スタカラーボタンに色を登録するのに用いられ、色原稿
からCODラインセンサーで読み込まれる。
カラーコレクシ1ンは、レジスタカラーボタンに登録し
た色の微調整に用いられる。
フィルムタイプレジストレーションは、フィルムプロジ
ェクタモードで用いるレジスタフィルムタイプを登録す
るのに用いられ、未登録の場合は、フィルムプロジェク
タモード画面ではレジスタボタンが選択できない状態と
なる。
プリセットは、縮小/拡大値、コピー濃度7ステツプ、
コピーシャープネス7ステツプ、コピーコントラスト7
ステツプをプリセットする。
フィルムプロジェクタスキャンエリアコレクシロンは、
フィルムプロジェクタ−モード時のスキャンエリアの調
整を行う。
オーディオトーンは選択音等に使う音量の調整をする。
タイマーセットは、キーオペレータに開放することので
きるタイマーに対するセットを行う。
この他にも、サブシステムがクラッシュ状態に入った場
合に再起動をかけるクラッシュリカバリ機能、クラッシ
ュリカバリを2回かけてもそのサブシステムが正常復帰
できない場合にはフォルトモードとする機能、ジャムが
発生した場合、緊急停止する機能等の異常系に対する機
能も設けている。
さらに、基本コピーと付加機能、基本/付加機能とマー
カー編集、ビジネス編集、クリエイティブ編集等の組み
合わせも可能である。
上記機能を備える本発明のシステム全体として下記の特
徴を有している。
(B)特徴 (イ)高画質フルカラーの達成 本装置においては、黒の画質再現、淡色再現性、ジェネ
レーシロンコピー質、OHP画質、細線再現性、フィル
ムコピーの画質再現性、コピーの維持性を向上させ、カ
ラードキュメントを鮮明に再現できる高画質フルカラー
の達成を図っている。
(ロ)低コスト化 感光体、現像機、トナー等の画材原価・消耗品のコスト
を低減化し、UMR,パーツコスト等サービスコストを
低減化すると共に、白黒コピー兼用機としても使用可能
にし、さらに白黒コヒー速度も従来のものに比して3倍
程度の30枚/A4を達成することによりランニングコ
ストの低減、コピー単価の低減を図っている。
(ハ)生産性の改善 入出力装置にADF、  ソータを設置(オブシぼン)
して多枚数原稿を処理可能とし、倍率は50〜400%
選択でき、最大原稿サイズA3、ペーパートレイは上段
B5NB4、中段B5〜B4、下viB5〜A3.5S
IB5〜A3と1.、コヒースピードは4色フルカラー
 A4で4.80PM1B4で4.8CPM、A3で2
.40PM、  白黒、A4で19.20PM1 B4
で19.20PM。
A3で9.θCPM1 ウオームアツプ時間8分以内、
FCOTは4色フルカラーで28秒以下、白黒で7秒以
下を達成し、また、連続コピースピードは、フルカラー
7.5枚/A4、白黒30枚/A4を達成して高生産性
を図っている。
(ニ)操X作性の改善 ハードコントロールパネル ン、CRT画面ソフトパネルのソフトボタンを併用し、
初心者にわかりやすく、熟練者に煩わしくなく、機能の
内容をダイレクトに選択でき、かつ操作をなるべく1ケ
所に集中するようにして操作性を向上させると共に、色
を効果的に用いることによりオペレータに必要な情報を
正確に伝えるようにしている。ハイファイコピーは、ハ
ードコントロールパネルと基本画面の操作だけで行うよ
うにし、オペレージlシフローで規定できないスタート
、ストップ、オールクリア、割り込み等はハードボタン
の操作により行い、用紙選択、縮小拡大、コピー濃度、
画質調整、カラーモード、カラーバランス調整等は基°
本画面ソフトパネル操作によす従来の単色コピーマシン
のユーザーが自然に使いこなせるようにしている。さら
に、各種編集機能等はソフトパネルのパスウェイ領域の
パスウェイタブをタッチ操作するだけで、パスウェイを
オープンして各種編集機能を選択することができる。さ
らにメモリカードにコヒーモーPやその実行条件等を予
め記憶しておくことにより所定の操作の自動化を可能に
している。
(ホ)機能の充実 ソフトパネルのパスウェイ領域のパスウェイタブなタッ
チ操作することにより、パスウェイをオープンして各種
編集機能を選択することができ、例えばマーカ編集では
マーカーというツールを使用して白黒文書の編集加工を
することができ、ビジネス編集ではビジネス文書中心に
高品質オリジナルを素早(作製することができ、またク
リエイティブ編集では各種編集機能を用意し、フルカラ
ー 黒、モノカラーにおいて選択肢を多くしてデザイナ
− コピーサービス業者、キーオペレータ等の専門家に
対応できるようにしている。また、編集機能において指
定した領域はビットマツプエリアにより表示され、指定
した領域を確認できる。
このように、豊富な編集機能とカラークリエージlンに
より文章表現力を大幅にアップすることができる。
(へ)省電力化の達成 1.5kVAで4色フルカラー 高性能の複写機を実現
している。そのため、各動作モードにおける1、5kV
A実現のためのコントロール方式を決定し、また、目標
値を設定するための機能別電力配分を決定している。ま
た、エネルギー伝達経路の確定のためのエネルギー系統
表の作成、エネルギー系統による管理、検証を行うよう
にしている。
(C)差別化の例 本発明が適用される複写機は、フルカラー、及び白黒兼
用でしかも初心者にわかりゃすく、熟練者に煩わしくな
くコピーをとることができると共に、各種機能を充実さ
せて単にコピーをとるというだけでなく、オリジナルの
作製を行うことができるので、専門家、芸術家の利用に
も対応することができ、この点で複写機の使用に対する
差別化が可能になる。以下にその使用例を示す。
例えば、従来印刷によっていたポスター カレンダー 
カードあるいは招待状や写真入りの年賀状等は、枚数が
それほど多くない場合は、印刷よりはるかに安価に作製
することができる。また、編集機能を駆使すれば、例え
ばカレンダー等では好みに応じたオリジナルを作製する
ことができ、従来、企業単位で画一的に印刷していたも
のを、セクシeン単位で独創的で多様なものを作製する
ことが可能になる。
また、近年インテリアや電気製品に見られるように、色
彩は販売量を左右するものであり、インテリアや服飾品
の製作段階において彩色を施した図案をコピーすること
により、デザインと共に色彩についても複数人により検
討することができ、消費を向上させるような新しい色彩
を開発することが可能である。特に、アパレル産業等で
は遠方の製作現場に製品を発注する際にも、彩色を施し
た完成図のコピーを送ることにより従来より適確に色を
指定することができ、作業能率を向上させることができ
る。
さらに、本装置はカラーと白黒を兼用することができる
ので、1つの原稿を必要に応じて白黒であるいはカラー
でそれぞれ必要枚数ずつコピーすることができる。した
がって、例えば専門学校、大学等で色彩学を学ぶ時に、
彩色した図案を白黒とカラーの両方で表現することがで
き、両者を比較検討することにより、例えば赤はグレイ
がほぼ同じ明度であることが一目瞭然で分かる等、明度
および彩色の視覚に与える影響を学ぶこともできる。
システムの この項では、本複写機の電気的制御システムとして、ハ
ードウェアアーキテクチャ−ソフトウェアアーキテクチ
ャ−およびステート分割について説明する。
(A)ハードウェアアーキテクチャ−およびソフトウェ
アアーキテクチャ− 本複写機のようにUlとしてカラーCRTを使用すると
、モノクロのCRTを使用する場合に比較してカラー表
示のためのデータが増え、また、表示画面の構成、画面
遷移を工夫してよりフレンドリ−なUIを構築しようと
するとデータ量が増える。
これに対して、大容量のメモリを搭載したCPUを使用
することはできるが、基板が大きくなるので複写機本体
に収納するのが困難である、仕様の変更に対して柔軟な
対応が困難である、コストが高くなる、等の問題がある
そこで、本複写機においては、CRTコントローラ等の
他の機種あるいは装置との共通化が可能な技術をリモー
トとしてCPUを分散させることでデータ量の増加に対
応するようにしたのである。
電気系のハードウェアは第3図に示されているように、
UI系、SYS系およびMCB系の3種の系に大別され
ている。UI系はUIリモート70を含み、SYS系に
おいては、F/Pの制御を行うF/Pリモート72、原
稿読み取りを行う工ITリモート73、種々の画像処理
を行うIPSリモート74を分散している。IITリモ
ート73はイメージングユニットを制御するためのII
Tコントローラ73aと、読み取った画像信号をデジタ
ル化してIPSリモート74に送るVIDEO回路73
bを有し、IPSリモート74と共にVCPU74aに
より制御される。前記及び後述する各リモートを統括し
て管理するものとしてS Y S (System)リ
モート71が設けられている。
SYSリモート71はUlの画面遷移をコントロールす
るためのプログラム等のために膨大なメモリ容量を必要
とするので、16ビツトマイクロコンビユータを搭載し
た8086を使用している。なお、808Bの他に例え
ば88000等を使用することもできるものである。
また、MCB系においては、感材ベルトにレーザで潜像
を形成するために使用するビデオ信号をIPSリモート
74から受は取り、IoTに送出するためのラスター出
カスキャン(Raster output 5can:
 ROS )インターフェースであるVCB(Vlde
o Control Board )リモート7f31
 転写装置(タードル)のサーボのためのRCBリモー
ト77、更にはl0T1 ADFl ソータ、アクセサ
リ−のためのI10ポートとしてのIOBリモート78
、およびアクセサリ−リモート79を分散させ、それら
を統括して管理するためにMCB(Master Co
ntrol Board)リモート75が設けられてい
る。
なお、図中の各リモートはそれぞれ1枚の基板で構成さ
れている。また、図中の太い実線は!87゜5 kbp
sのLNET高速通信網、太い破線は96oob p 
sのマスター/スレーブ方式シリアル通信網をそれぞれ
示し、細い実線はコントロール信号の伝送路であるホッ
トラインを示す。また、図中78.8kbpsとあるの
は、エデイツトパッドに描かれた図形情報、メモリカー
ドから入力されたコピーモード情報、編集領域の図形情
報をU I IJモート70からIF’Sリモート74
に通知するための専用回線である。更に、図中CCC(
Com+5unicatl。
n Control Chtp)とあるのは、高速通信
回線LNETのプロトコルをサポートするICである。
以上のようにハードウェアアーキテクチャ−は、UI系
、SYS系、MCB系の3つに大別されるが、これらの
処理の分担を第4図のソフトウェアアーキテクチャ−を
参照して説明すると次のようである。なお、図中の矢印
は第3図に示す1B7.5kbpsのLNET高速通信
網、96GOb p3のマスター/スレーブ方式シリア
ル通信網を介して行われるデータの授受またはホットラ
インを介して行われる制御信号の伝送関係を示している
Ulリモート70は、L L U I (Low Le
vel 旧)モジュール80と、エデイツトパッドおよ
びメモリカードについての処理を行うモジュール(図示
せず)から構成されている。LLUIモジュール80は
通常CRTコントローラとして知られているものと同様
であって、カラーCRTに画面を表示するためのソフト
ウェアモジュールであり、その時々でどのような絵の画
面を表示するかは、S−シル86より制御される。これ
によりUIリモートを他の機種または装置と共通化する
ことができることは明かである。なぜなら、どのような
画面構成とするか、画面遷移をどうするかは機種によっ
て異なるが、CRTコントローラはCRTと一体で使用
されるものであるからである。
SYSリモート71は、5YSUIモジユール81と、
SYSTEMモジュール82、およびSYS、DIAG
モジュール83の3つのモジュールで構成されている。
5YSUIモジユール81は画面遷移をフントロールす
るソフトウェアモジュールであり、SYSTEMモジュ
ール82は、どの画面でソフトパネルのどの座標が選択
されたか、つまりどのようなジョブが選択されたかを認
識するF / F (Feature Functlo
n)選択のソフトウェア、コピー実行条件に矛盾が無い
かどうか等最終的にジlブをチェックするジョブ確認の
ソフトウェア、および、池のモジュールとの間でF/F
選択、シロブリカバリ−マシンステート等の種々の情報
の授受を行うための通信を制御するソフトウェアを含む
モジニールである。
SYS、DIAGモジュール83は、自己診断を行うダ
イアグノスティックステートでコピー動作を行うカスタ
マーシミュレーシーンモードの場合に動作するモジュー
ルである。カスタマージミニレージlンモードは通常の
コピーぷ同じ動作をするので、SYS、DIAGモジュ
ール83は実質的にはSYSTEMモジュール82と同
じなのであるが、ダイアグノスティックという特別なス
テートで使用されるので、SYSTEMモジュール82
とは別に、しかし一部が重畳されて記載されているもの
である。
また、工ITリモート73にはイメージングユニットに
使用されているステッピングモータの制御を行うIIT
モジュール84が、IPSリモート74にはIPSに関
する種々の処理を行うIPSモジュール85がそれぞれ
格納されており、これらのモジュールはSYSTEMモ
ジニール82によって制御される。
一方、MCBリモート75には、ダイアグノスティック
、オーデイトロン(Audltron)およびジャム等
のフォールトの場合に画面遷移をコントロールするソフ
トウェアであるMCBUIモジュール86、感材ベルト
の制御、現像機の制御、フユーザの制御等コピーを行う
際に必要な処理を行うIOTモジュール90、ADFt
−制御するためのADFモジュール91、ソータを制御
するための5ORTERモジユール92の各ソフトウェ
アモジエールとそれらを管理するコピアエグゼクティブ
モジュール87、および各種診断を行うダイアグエグゼ
クティブモジュール88、暗唱番号で電子カウンターに
アクセスして料金処理を行うオーデイトロンモジニール
89を格納している。
また、RCBリモート77には転写装置の動作を制御す
るタードルサーボモジュール93が格納されており、当
該タードルサーボモジュール93はゼログラフィーサイ
クルの転写工程を司るために、工OTモジュール90の
管理の下に置かれている。な彰、図中、コビアエグゼク
ティブモジュール87とダイアグエグゼクティブモジュ
ール88が重複しているのは、SYSTEMモジュール
82とSYS、DIAGモジュール83が重複している
理由と同様である。
以上の処理の分担をコピー動作に従って説明すると次の
ようである。コピー動作は現像される色の違いを別にす
ればよく似た動作の繰り返しであり、第5図(a)に示
すようにいくつかのレイヤに分けて考えることができる
1枚のカラーコピーはピッチと呼ばれる最小の単位を何
回か繰り返すことで行われる。具体的には、1色のコピ
ーを行うについて、現像機、転写装置等をどのように動
作させるか、ジャムの検知はどのように行うか、という
動作であって、ピッチ処理をY、  M、  Cの3色
について行えば3色カラーのコピーが、Y、  M、 
 C,Kの4色について行えば4色フルカラーのコピー
が1枚出来上がることになる。これがコピーレイヤであ
り、具体的には、用紙に各色のトナーを転写した後、フ
ユーザで定着させて複写・機本体から排紙する処理を行
うレイヤである。ここまでの処理の管理はMCB系のコ
ビアエグゼクティブモジュール87が行う。
勿論、ピッチ処理の過程では、SYS系に含まれている
IITモジュール84およびIPSモジュール85も使
用されるが、そのために第3図、第4図に示されている
ように、IOTモジュール90とIITモジュール84
の間ではPR−TRUEという信号と、LE@REGと
いう2つの信号のやり取りが行われる。具体的にいえば
、IOTの制御の基準タイミングであるPR(PITC
E RESET)信号はMCBより感材ベルトの回転を
2または3分割して連続的に発生される。つまり、感材
ベルトは、その有効利用とコピースピード向上のために
、例えばコピー用紙がA3サイズの場合には2ピツチ、
A4サイズの場合には3ピツチというように、使用され
るコピー用紙のサイズに応じてピッチ分割されるように
なされているので、各ピッチ毎に発生されるPR信号の
周期は、例えば2ピツチの場合には3 secと長くな
り、3ピツチの場合には2 secと短くなる。
さて、MCBで発生されたPR信号は、vIDEO信号
関係を取り扱うVCBリモート等のIOT内の必要な箇
所にホットラインを介して分配される。
VCBはその内部にゲート回路を有し、IOT内でイメ
ージングが可能、即ち、実際に感材ベルトにイメージを
露光することが可能なピッチのみ選択的にIPSリモー
トに対して出力する。この信号がPR−TRUE信号で
ある。な彰、ホットラインを介してMCBから受信した
PR信号に基づいてPR−TRUE信号を生成するため
の情報は、LNETによりMCBから通知される。
これに対して、実際に感材ベルトにイメージを露光する
ことができない期間には、感材ベルトには1ピツチ分の
空ピッチを作ることになり、このような空ピッチに対し
てはPR−TRUE信号は出力されない。このようなP
R−TRUEが発生されないピッチとしては、例えば、
転写装置での転写が終了した用紙を排出してから次の用
紙を転写装置に供給するまでの間の期間を挙げることが
できる。つまり、例えば、A3サイズのように長い用紙
を最後の転写と共に排出するとすると、用紙の先端がフ
ェーサの入口に入ったときのシーツクで画質が劣化する
ために一定長以上の用紙の場合には最後の転写が終了し
てもそのまま排出せず、後述するグリッパ−バーで保持
したまま一定速度でもう一周回転させた後排出するよう
になされているため、感材ベルトには1ピツチ分のスキ
ップが必要となるのである。
また、スタートキーによるコピー開始からサイクルアッ
プシーケンスが終了するまでの間もPR−TRUE信号
は出力されない。この期間にはまだ原稿の読み取りが行
われておらず、従って、感材ベルトにはイメージを露光
することができないからである。
vCBリモートから出力されたPR−TRUE信号は、
IPSリモートで受信されると共に、そのままIITリ
モートにも伝送されて、IITのスキャンスタートのた
めのトリガー信号として使用される。
これによりIITリモート73およびIPSリモート7
4をIOTに同期させてピッチ処理を行わせることがで
きる。また、このときIPSリモート74とVCBリモ
ート76の間では、感材ベルトに潜像を形成するために
使用されるレーザ光を変調するためのビデオ信号の授受
が行われ、VCBリモート76で受信されたビデオ信号
は並列信号から直列信号に変換された後、直接RO8へ
VIDEO変調信号としてレーザ出力部40aに与えら
れる。
以上の動作が4回繰り返されると1枚の4色フルカラー
コピーが出来上がり、1コピ一動作は終了となる。
次に、第5図(b) 〜(e)により、IITで読取ら
れた画像信号をIOTに出力し最終的に転写ポイントで
用紙に転写させるまでの信号のやりとりとそのタイミン
グについて説明する。
第5図(b)、 (c)に示すように、SYSリモート
71からスタートジョブのコマンドが入ると、l0T7
8bではメインモータの駆動、高圧電源の立ち上げ等サ
イクルアップシーケンスに入る。l0T78bは、感材
ベルト上に用紙長に対応した潜像を形成させるために、
F’R(ピッチリッセット)信号を出力する。例えば、
感材ベルトが1回転する毎に、A4では3ピツチ、A3
では2ピツチのPR信号を出力する。I OT78 b
のサイクルアップシーケンスが終了すると、その時点か
らPR信号に同期してPR−TRUE信号が、イメージ
ングが必要なピッチのみに対応してIITコントローラ
73aに出力される。
また、l0T78bは、RO8(ラスターアウトプット
スキャン)の1ライン分の回転毎に出力されるl0T−
LS (ラインシンク)信号を、VCPU74a内のT
G(タイミングジェネレータ)に送り、ここでl0T−
LSに対してIPSの総パイプライン遅延分だけ見掛は
上の位相を進めたIPS−LSをIIT:’7トローラ
73aに送る。
IIT:1ン)CI−ラフ3aは、PR−TRUE信号
が入ると、カウンタをイネーブルしてl0T−LS信号
をカウントし、所定のカウント数に達すると、イメージ
ングユニット37を駆動させるステッピングモータ21
3の回転をスタートさせてイメージングユニットが原稿
のスキャンを開始する。さらにカウントしてT2秒機態
稿読取開始位置でLE@REGを出力しこれを1077
8bに送る。
この原稿読取開始位置は、予め例えば電源オン後1回だ
け、イメージングユニットを駆動させてレジンサ217
の位置(レジ位置の近く、具体的にはレジ位置よりスキ
ャン側に約10.箇)を−度検出して、その検出位置を
元に真のレジ位置を計算で求め、また同時に通常停止位
置(ホームポジシロン)も計算で求めることができる。
また、レジ位置は機械のばらつき等でマシン毎に異なる
ため、補正値をNVMに保持しておき、真のレジ位置と
ホームポジシロンの計算時に補正を行うことにより、正
確な原稿読取開始位置を設定することができる。この補
正値は工場またはサービスマン等により変更することが
でき、この補正値を電気的に書き換えるだけで実施でき
、機械的調整は不要である。なお、レジンサ217の位
置を真のレジ位置よりスキャン側に約10mmずらして
いるのは、補正を常にマイナス値とし、調整およびソフ
トを簡単にするためである。
また、 IITコントローラ73aは、LE@REGと
同期してIMAGE−AREA信号を出力する。このI
MAGE−AREA信号の長さは、スキャン長に等しい
ものであり、スキャン長はSYSTEMモジュール82
よりIITモジュール84へ伝達されるスタートコマン
ドによって定義される。具体的には、原稿サイズを検知
してコピーを行う場合には、スキャン長は原稿長さであ
り、倍率を指定してコピーを行う場合には、スキャン長
はコピー用紙長と倍率(100%を1とする)との除数
で設定される。IMAGE−AREA信号は、VCPU
T4aを経由しそこでIIT−PS(ページシンク)と
名前を変えてIPS74に送られる。IIT−PSはイ
メージ処理を行う時間を示す信号である。
LE@REGが出力されると、l0T−LS信号に同期
してラインセンサの1ライン分のデータが読み取られ、
VIDEO回路(第3図)で各種補正処理、A/D変換
が行われIPS74に送られる。IPS74においては
、l0T−LSと同期して1ライン分のビデオデータを
I OT78 bに送る。このときl0T−BYTE−
CLKの反転信号であるRTN−BYTE−CLKをビ
デオデータと並列してIOTへ送り返しデータとクロッ
クを同様に遅らせることにより、同期を確実にとるよう
にしている。
10T78bにLE@REGが入力されると、同様にl
0T−LS信号に同期してビデオデータがRO8に送ら
れ、感材ベルト上に潜像が形成される。l0T78bは
、LE@REGが入るとそのタイミングを基準にしてl
0T−CLKによりカウントを開始し、一方、転写装置
のサーボモータは、所定カウント数の転写位置で用紙の
先端がくるように制御される。ところで、第5図(d)
に示すように、感材ベルトの回転により出力されるPR
−TRUE信号とRO8の回転により出力されるl0T
−LS信号とはもともと同期していない。このため、P
R−TRUE信号が入り次のl0T−LSからカウント
を開始し、カウントmでイメージングユニット37を動
かし、カウントnでLE@REGを出力するとき、LE
@REGはPR−TR’UEに対して71時間だけ遅れ
ることになる。この遅れは最大1ラインシンク分で、4
色フルカラーコピーの場合にはこの遅れが累積してしま
い出力画像に色ズレとなって現れてしまう。
そのために、先ず、第5図(C)に示すように、1回目
のLE@REGが入ると、カウンタ1がカウントを開始
し、2.3回目のLE@REGが入ると、カウンタ2.
3がカウントを開始し、それぞれのカウンタが転写位置
までのカウント数pに達するとこれをクリアして、以下
4回目以降のLE@REGの入力に対して順番にカウン
タを使用して行く。そして、第5図(e)に示すように
、LE@REGが入ると、l0T−CLKの直前のパル
スからの時間T3を補正用クロックでカウントする。感
材ベルトに形成された潜像が転写位置に近ずき、l0T
−CLKが転写位置までのカウント数pをカウントする
と、同時に補正用クロックがカウントを開始し、上記時
間T3に相当するカウント数rを加えた点が、正確な転
写位置となり、これを転写装置の転写位置(タイミング
)コントロール用カウンタの制御に上乗せし、LE@R
EGの入力に対して用紙の先端が正確に同期するように
転写装置のサーボモータを制御している。
以上がコピーレイヤまでの処理であるが、その上に、1
枚の原稿に対してコピー単位のジョブを何回行うかとい
うコピー枚数を設定する処理があり、これがパーオリジ
ナル(PER0RIGINAL)レイヤで行われる処理
である。更にその上には、ジョブのパラメータを変える
処理を行うシーププログラミングレイヤがある。具体的
には、ADFを使用するか否か、原稿の一部の色を変え
る、偏倚機能を使用するか否か、ということである。こ
れらパーオリジナル処理とジョブプログラミング処理は
SYS系のSYSモジニール82が管理する。
そのためにSYSTEMモジュール82は、LLUIモ
ジュール80から送られてきたジョブ内容をチェック、
確定し、必要なデータを作成して、9600b 1) 
sシリアル通信網によりIITモジエール84、IPS
モジュール85に通知し、またLNETによりMCB系
にジ緩ブ内容を通知する。
以上述べたように、独立な処理を行うもの、他の機種、
あるいは装置と共通化が可能な処理を行うものをリモー
トとして分散させ、それらをUI系、SYS系、および
MCB系に大別し、コピー処理のレイヤに従ってマシン
を管理するモジュールを定めたので、設計者の業務を明
確にできる、ソフトウェア等の開発技術を均一化できる
、納期およびコストの設定を明確化できる、仕様の変更
等があった場合にも関係するモジュールだけを変更する
ことで容易に対応することができる、等の効果が得られ
、以て開発効率を向上させることができるものである。
(B)ステート分割 以上、UI系、SYS系およびMCB系の処理の分担に
ついて述べたが、この項ではUI系、SYS系、MCB
系がコピー動作のその時々でどのような処理を行ってい
るかをコピー動作の順を追って説明する。
複写機では、パワーONからコピー動作、およびコピー
動作終了後の状態をいくつかのステートに分割してそれ
ぞれのステートで行うジープを決めておき、各ステート
でのジョブを全て終了しなければ次のステートに移行し
ないようにしてコントロールの能率と正確さを期するよ
うにしている。
これをステート分割といい、本複写機においては第6図
に示すようなステート分割がなされている。
本複写機におけるステート分割で特徴的なことは、各ス
テートにおいて、当該ステート全体を管理するコントロ
ール権および当該ステートでUIを使用するUIマスタ
ー権が、あるときはSYSリモート71にあり、またあ
るときはMCBリモート75にあることである。つまり
、上述したようにCPUを分散させたことによって、U
Iリモート70のLLUIモジニール80は5YSUI
モジユール81ばかりでなくMCBUIモジエール86
によっても制御されるのであり、また、ビ、チおよびコ
ピー処理はMCB系のコピアエグゼクティブモジュール
87で管理されるのに対して、パーオリジナル処理およ
びジョブプログラミング処理はSYSモジュール82で
管理されるというように処理が分担されているから、こ
れに対応して各ステートにおいてSYSモジュール82
、コビアエグゼクティブモジュール87のどちらが全体
のコントロール権を有するか、また、UIマスター権を
有するかが異なるのである。第8図においては縦線で示
されるステートはUIマスター権をMCB系のコビアエ
グゼクティブモジュール87が有することを示し、黒く
塗りつぶされたステートはUIマスター権をSYSモジ
ュール82が有することを示している。
第6図に示すステート分割の内パワーONからスタンバ
イまでを第7図を参照して説明する。
電源が投入されてパワーONになされると、第3図でS
YSリモート71からIITリモート73およびIPS
リモート74に供給されるIPSリセット信号およびI
ITリセット信号がH(旧OEM)となり、 IPSリ
モート74、 IITリモート73はリセットが解除さ
れて動作を開始する。
また、電源電圧が正常になったことを検知するとパワー
ノーマル信号が立ち上がり、MCBリモート75が動作
を開始し、コントロール権およびUIマスター権を確立
すると共に、高速通信網LNETのテストを行う。また
、パワーノーマル信号はホットラインを通じてMCBリ
モート75からSYSリモート71に送られる。
MCBリモート75の動作開始後所定の時間TOが経過
すると、MCBリモート75からホットラインを通じて
SYSリモート71に供給されるシステムリセット信号
がHとなり、SYSリモート71のリセ−1)が解除さ
れて動作が開始されるが、この際、SYSリモート71
の動作開始は、SYSリモート71の内部の信号である
88NML88リセットという二つの信号により上記1
0時間の経過後更に200μsec M延される。この
200μsecという時間は、クラッシユ、即ち電源の
瞬断、ソフトウェアの暴走、ソフトウェアのバグ等によ
る一過性のトラブルが生じてマシンが停止、あるいは暴
走したときに、マシンがどのステートにあるかを不揮発
性メモリに格納するために設けられているものである。
SYS!Iモート71が動作を開始すると、約3゜8s
ecの間コアテスト、即ちROM1 RAMのチェック
、ハードウェアのチェック等を行う。このとき不所望の
データ等が入力されると暴走する可能性があるので、S
YSリモート71は自らの監督下で、コアテストの開始
と共にIPSリセット信号およびIITリセット信号を
L (Low )とし、IPSリモート74およびII
Tリモート73をリセットして動作を停止させる。
SYSリモート71は、コアテストが終了すると、lO
〜31001secの間CCCセルフテストを行うと共
に、IPSリセット信号およびIITリセット信号をH
とし、IPSリモート74およびIITリモート73の
動作を再開させ、それぞれコアテストを行わせる。CC
Cセルフテストは、LNETに所定のデータを送出して
自ら受信し、受信したデータが送信されたデータと同じ
であることを確認することで行う。なお、CCCセルフ
テストを行うについては、セルフテストの時間が重なら
ないように各CCCに対して時間が割り当てられている
つまり、LNETにおいては、SYSリモート71、M
CBリモート75等の各ノードはデータを送信したいと
きに送信し、もしデータの衝突が生じていれば所定時間
経過後再送信を行うというコンチンシロン方式を採用し
ているので、SYSリモート71がCCCセルフテスト
を行っているとき、他の7−ドがLNETを使用してい
るとデータの衝突が生じてしまい、セルフテストが行え
ないからである。従って、SYSリモート71がCCC
セルフテストを開始するときには、MCBリモート75
のLNETテストは終了している。
CCCセルフテストが終了すると、SYSリモート71
は、IPSリモート74およびI I T Uモート7
3のコアテストが終了するまで待機し、T1の期間にS
YSTEMノードの通信テストを行う。この通信テスト
は、9800bpsのシリアル通信網のテストであり、
所定のシーケンスで所定のデータの送受信が行われる。
当該通信テストが終了すると、T2の期間にSYSリモ
ート71とMCBリモート75の間でLNETの通信テ
ストを行う。即ち、MCBリモート75はSYSリモー
ト71に対してセルフテストの結果を要求し、SYSリ
モート71は当該要求に応じてこれまで行ってきたテス
トの結果をセルフテストリザルトとしてMCBリモート
75に発行する。
MCBリモート75は、セルフテストリザルトを受は取
るとトークンパスをSYSリモート71に発行する。ト
ークンパスはUIマスター権ヲやり取りする札であり、
トークンパスがSYSリモート71に渡されることで、
UIマスター権はMCBリモート75からSYSリモー
ト71に移ることになる。ここまでがパワーオンシーケ
ンスである。当該パワーオンシーケンスの期間中、UI
リモート70は「しばらくお待ち下さい」等の表示を行
うと共に、自らのコアテスト、通信テスト等、各種のテ
ストを行う。
上記のパワーオンシーケンスの内、セルフテストリザル
トの要求に対して返答されない、またはセルフテストリ
ザルトに異常がある場合には、MCBリモート75はマ
シンをデッドとし、UIコントロール権を発動してUl
リモート70を制御し、異常が生じている旨の表示を行
う。これがマシンデッドのステートである。
パワーオンステートが終了すると、次に各リモートをセ
ットアツプするためにイニシャライズステートに入る。
イニシャライズステートではSYSリモート71が全体
のコントロール権とUIマスター権を宵している。従っ
て、SYSリモート71は、SYS系をイニシャライズ
すると共に、rlNITIALIZE SUBSYST
EMJコマンドをMCBリモート76に発行してMCB
系をもイニシャライズする。その結果はサブシステムス
テータス情報としてMCBリモート75から送られてく
る。これにより例えばIOTではフェーザを加熱したり
、トレイのエレベータが所定の位置に配置されたりして
コピーを行う準備が整えられる。ここまでがイニシャラ
イズステートである。
イニシャライズが終了すると各リモートは待機状態であ
るスタンバイに入る。この状態においてもUIマスター
権はSYSリモート71が有しているので、SYSリモ
ート71はUIマスター権に基づいてU1画面上にF/
Fを表示し、コピー実行条件を受は付ける状態に入る。
このときMCBリモート75はIOTをモニターしてい
る。また、スタンバイステートでは、異常がないかどう
かをチェックするためにMCBリモート75は、500
1Sec毎にパックグランドポールをSYSリモート7
1に発行し、SYSリモート71はこれに対してセルフ
テストリザルトを200m5ec以内にMCBリモート
75に返すという処理を行う。このときセルフテストリ
ザルトが返ってこない、あるいはセルフテストリザルト
の内容に異常があるときには、MCBリモート75はU
Iリモート70に対して異常が発生した旨を知らせ、そ
の旨の表示を行わせる。
スタンバイステートにおいてオーデイトロンが使用され
ると、オーデイトロンステートに入す、MCBリモート
75はオーデイトロンコントロールを行うと共に、UI
リモート70を制御してオーデイトロンのための表示を
行わせる。スタンバイステートにおいてF/Fが設定さ
れ、スタートキーが押されるとプログレスステートに入
る。プログレスステートは、セットアツプ、サイクルア
ップ、ラン、スキップピッチ、ノーマルサイクルダウン
、サイクルダウンシャットダウンというeステートに細
分化されるが、これらのステートを、第8図を参照して
説明する。
第8図は、プラテンモード、4色フルカラーコピー設定
枚数3の場合のタイミングチャートを示す図である。
SYSリモート71は、スタートキーが押されたことを
検知すると、ジープの内容をシリアル通信網を介してI
ITリモート73およびIPSリモート74に送り、ま
たLNETを介してジロブの内容をスタートキーブとい
うコマンドと共にMCBリモート75内のコビアエグゼ
クティブモジュール87に発行する。このことでマシン
はセットアツプに入り、各リモートでは指定されたジョ
ブを行うための前準備を行う。例えば、IOTモジュー
ル90ではメインモータの駆動、感材ベルトのパラメー
タの合わせ込み等が行われる。
スタートリ1ブに対する応答であるACK(Ackno
wledge )がMCBリモート75から送り返され
たことを確認すると、SYSリモート71は、IITリ
モート73にプリスキャンを行わせる。
プリスキャンには、原稿サイズを検出するためのプリス
キャン、原稿の指定された位置の色を検出するためのプ
リスキャン、塗り絵を行う場合の閉ループ検出のための
プリスキャン、マーカ編集の場合のマーカ読み取りのた
めのプリスキャンの4種類があり、選択されたF/Fに
応じて最高3回までプリスキャンを行う。このときUI
には例えば「しばらくお待ち下さい」等の表示が行われ
る。
プリスキャンが終了すると、IITレディというコマン
ドが、コピアエグゼクティブモジニール87に発行され
、ここからサイクルアップに入る。
サイクルアップは各リモートの立ち上がり時間を待ち合
わせる状態であり、MCBリモート75はIOT、  
転写装置の動作を開始し、SYSリモート71はIPS
リモート74を初期化する。このときUIは、現在プロ
ダレスステートにあること、および選択されたジープの
内容の表示を行う。
サイクルアップが終了するとランに入り、コピー動作が
開始されるが、先ずM CB IJモート75のIOT
モジュール90から1個目のPROが出されるとIIT
は1回目のスキャンを行い、工。
Tは1色目の現像を行い、これで1ピツチの処理が終了
する。次に再びPROが出されると2色目の現像が行わ
れ、2ピツチ目の処理が終了する。
この処理を4回繰り返し、4ピツチの処理が終了すると
IOTはフユーザでトナーを定着し、排紙する。これで
1枚目のコピー処理が完了する。以上の処理を3回繰り
返すと3枚のコピーができる。
ピッチレイヤの処理およびコピーレイヤの処理はMCB
リモート76が管理するが、その上のレイヤであるパー
オリジナルレイヤで行うコピー設定枚数の処理はS Y
 S IJモート71が行う。従って、現在何枚口のコ
ピーを行っているかをSYSリモート71が認識できる
ように、各コピーの1個目のPROが出されるとき、M
CBリモート75はSYSリモート71に対してメイド
カウント信号を発行するようになされている。また、最
後のPROが出されるときには、MCBリモート7fl
llsYslJモート71に対してrRDY  FOR
NXT  JOBJというコマンドを発行して次のジー
プを要求する。このときスタートノ1ブを発行するとジ
ョブを続行できるが、ユーザが次のジョブを設定しなけ
ればジープは終了であるから、sysリモ−)71!t
rEND  JOBJ というコマンドをMCBリモー
ト75に発行する。
MCBリモート75はrEND  JOBJコマンドを
受信してジョブが終了したことを確認すると、マシンは
ノーマルサイクルダウンに入る。ノーマルサイクルダウ
ンでは、MOBリモート75はIOTの動作を停止させ
る。
サイクルダウンの途中、MCBリモート75は、コピー
された用紙が全て排紙されたことが確認されるとその旨
を「DELIvERED JOB」コマンドでSYSリ
モート71に知らせ、また、ノーマルサイクルダウンが
完了してマシンが停止すると、その旨をrIOT  5
TAND  BYJコマンドでSYSリモート71に知
らせる。これによりプログレスステートは終了し、スタ
ンバイステートに戻る。
なお、以上の例ではスキップピッチ、サイクルダウンシ
ャットダウンについては述べられていないが、スキップ
ピッチにおいては、SYSリモート71はSYS系を次
のジョブのためにイニシャライズし、また、MCBリモ
ート75では次のコピーのために待機している。また、
サイクルダウンシャットダウンはフォールトの際のステ
ートであるので、当該ステートにおいては、SYSリモ
ート71およびMCBリモート75は共にフォールト処
理を行う。
以上のようにプログレスステートにおいては、MCBリ
モート75はピッチ処理およびコピー処理を管理し、S
YSリモート71はパーオリジナル処理およびジョブプ
ログラミング処理を管理しているので、処理のコントロ
ール権は双方が処理の分担に応じてそれぞれ有している
。これに対してUIマスター権はSYSリモート71が
有している。なぜなら、UIにはコピーの設定枚数、選
択された編集処理などを表示する必要があり、これらは
パーオリジナル処理もしくはジョブプログラミング処理
に属し、SYSリモート71の管理下に置かれるからで
ある。
プログレスステートにおいてフォールトが生じるとフォ
ールトリカバリーステートに移る。フォールトというの
は、ノーペーパー ジャム、部品の故障または破損等マ
シンの異常状態の総称であり、F/Fの再設定等を行う
ことでユーザがりカバリ−できるものと、部品の交換な
どサービスマンがリカバリーしなければならないものの
2種類がある。上述したように基本的にはフォールトの
表示はMCBU!モジニール8eが行うが、F/FはS
YSモジュール82が管理するので、F/Fの再設定で
リカバリーできるフォールトに関してはSYSモジュー
ル82がリカバリーを担当し、それ以外のりカバリ−に
関してはコビアエグゼクティブモジュール87が担当す
る。
また、フォールトの検出はSYS系、MOS系それぞれ
に行われる。つまり、IIT、IPS。
F/PはSYSリモート71が管理しているのでSYS
リモー)71が検出し、l0T1 ADF。
ソータはMCBリモート75が管理しているのでMCB
!Iモート75が検出する。従って、本複写機において
は次の4種類のフォールトがあることが分かる。
■SYSノードで検出され、SYSノードがりカバリ−
する場合 例えば、F/Pが準備されないままスタートキーが押さ
れたときにはフォールトとなるが、ユーザは再度F/F
を設定することでリカバリーできる。
■SYSノードで検出され、MCBノードがりカバリ−
する場合 この種のフォールトには、例えば、レジセンサの故障、
イメージングユニットの速度異常、イメージングユニッ
トのオーバーラン、PRO信号の異常、CCCの異常、
シリアル通信網の異常、ROMまたはRAMのチェック
エラー等が含まれ、これらのフォールトの場合には、U
Iにはフォールトの内容および「サービスマンをお呼び
下さい」等のメツセージが表示される。
■MCBノードで検出され、SYSノードがりカバリ−
する場合 ソータがセットされていないにも拘らずF/Fでソータ
が設定された場合にはMCBノードでフォールトが検出
されるが、ユーザが再度F/Fを設定し直してソータを
使用しないモードに変更することでもリカバリーできる
。ADFについても同様である。また、トナーが少なく
なった場合、トレイがセットされていない場合、用紙が
無くなった場合にもフォールトとなる。これらのフォー
ルトは、本来はユーザがトナーを補給する、あるいはト
レイをセットする、用紙を補給することでリカバリーさ
れるものではあるが、あるトレイに用紙が無くなった場
合には他のトレイを使用することによってもリカバリー
できるし、ある色のトナーが無くなった場合には他の色
を指定することによってもリカバリーできる。つまり、
F/Fの選択によってもリカバリーされるものであるか
ら、SYSノードでリカバリーを行うようになされてい
る。
■MCBノードで検出され、MCBノードがりカバリ−
する場合 例えば、現像機の動作が不良である場合、トナーの配給
が異常の場合、モータクラッチの故障、フユーザの故障
等はMCBノードで検出され、UIには故障の箇所およ
び「サービスマンを呼んで下さい」等のメツセージが表
示される。また、ジャムが生じた場合には、ジャムの箇
所を表示すると共に、ジャムクリアの方法も表示するこ
とでリカバリーをユーザに委ねている。
以上のようにフォールトリカバリーステートにおいては
コントロール権およびUlマスター権は、フォールトの
生じている箇所、リカバリーの方法によってSYSノー
ドが有する場合と、MCBノードが有する場合があるの
である。
フォールトがリカバリーされてIOTスタンバイコマン
ドがMCBノードから発行されるとジ日ブリカバリ−ス
テートに移り、残されているジョブを完了する。例えば
、コピー設定枚数が3であり、2枚目をコピーしている
ときにジャムが生じたとする。この場合にはジャムがク
リアされた後、残りの2枚をコピーしなければならない
ので、SYSノード、MCBノードはそれぞれ管理する
処理を行ってジョブをリカバリーするのである。従って
、ジ−ブリカバリ−においてもコントロール権は、SY
Sノード、MCBノードの双方がそれぞれの処理分担に
応じて有している。しかし、UIマスター権はSYSノ
ードが有している。なぜなら、シープリカバリーを行う
については、例えば「スタートキーを押して下さい」、
「残りの原稿をセットして下さいj等のジぽブリカバリ
−のためのメツセージを表示しなければならず、これは
SYSノードが管理するパーオリジナル処理またはジョ
ブプログラミング処理に関する事項だからである。
なお、プログレスステートでIOTスタンバイコマンド
が出された場合にもジ1ブリカバリ−ステートに移り、
ジジブが完了したことが確認されるとスタンバイステー
トに移り、次のジ1ブを待機する。スタンバイステート
において、所定のキー操作を行うことによってダイアグ
ノスティック(以下、単にダイアグと称す。)ステート
に入ることができる。
ダイアグステートは、部品の入力チェック、出力チェッ
ク、各種パラメータの設定、各種モードの設定、NVM
(不揮発性メモリ)の初期化等を行う自己診断のための
ステートであり、その概念を第8図に示す。図から明ら
かなように、ダイアグとしてTECHREPモード、カ
スタマーシミュレーシロンモードの2つのモードが設け
られている。
TECHREPモードは入力チェック、出力チェック等
サービスマンがマシンの診断を行う場合に用いるモード
であり、カスタマーシミュレーシ曽ンモードは、通常ユ
ーザがコピーする場合に使用するカスタマ−モードをダ
イアグで使用するモードである。
いま、カスタマ−モードのスタンバイステートから所定
の操作により図のAのルートによりTECHREPモー
ドに入ったとする。TECHREPモードで各種のチェ
ック、パラメータの設定、モードの設定を行っただけで
終了し、再びカスタマ−モードに戻る場合(図のBのル
ート)には所定のキー操作を行えば、第6図に示すよう
にパワーオンのステートに移り、第7図のシーケンスに
よりスタンバイステートに戻ることができるが、本複写
機はカラーコピーを行い、しかも種々の編集機能を備え
ているので、TEC)(REPモードで種々のパラメー
タの設定を行った後に、実際にコピーを行ってユーザが
要求する色が出るかどうか、編集機能は所定の通りに機
能するかどうか等を確認する必要がある。これを行うの
がカスタマ−シミニレ−シロンモードであり、ピリング
を行わない点、U■にはダイアグである旨の表示がなさ
れる点でカスタマ−モードと異なっている。これがカス
タマ−モードをダイアグで使用するカスタマーシミュレ
ーシロンモードの意味である。なお、TECI(REP
モードからカスタマージミニレージロンモードへの移行
(図のCのルート)、その逆のカスタマーシミュレーシ
ーンモードからTECHREPモードへの移行(図のD
のルート)はそれぞれ所定の操作により行うことができ
る。また、TECHREPモードはダイアグエグゼクテ
ィブモジュール88(第4図)が行つのでコントロール
権、UIマスター権は共にMCBノードが有しているが
、カスタマージミニレージ冒ンモードはSYS、DIA
Gモジニール83(第4図)の制御の基で通常のコピー
動作を行うので、コントロール権、UIマスター権は共
にSYSノードが賓する。
・tの 第10図はシステムと他のリモートとの関係を示す図で
ある。
前述したように、リモート71には5YSUIモジユー
ル81とS、YSTEMモジュール82が搭載され、5
YSUI81とSYSTEMモジュール82間はモジュ
ール間インタフェースによりデータの授受が行われ、ま
たSYSTEMモジュール82とIIT73、IPS7
4との間はシリアル通信インターフェースで接続され、
MCB75、RO87B、RAIB79との間はLNE
T高速通信網で接続されている。
次にシステムのモジュール構成について説明する。
第11図はシステムのモジュール構成を示す図である。
本複写機においては、IIT、IPSl IOT等の各
モジュールは部品のように考え、これらをコントロール
するシステムの各モジュールは頭脳を持つように考えて
いる。そして、分散CPU方式を採用し、システム側で
はパーオリジナル処理およびジ日ブプログラミング処理
を担当し、これに対応してイニシャライズステート、ス
タンバイステート、セットアツプステート、サイクルス
テートを管理するコントロール権、およびこれらのステ
ートでUIを使用するUIマスター権を有しているので
、それに対応するモジュールでシステムを構成している
システムメイン100は、5YSUIやMCB等からの
受信データを内部バッファに取り込み、また内部バッフ
ァに格納したデータをクリアし、システムメイン100
の下位の各モジュールをコールして処理を渡し、システ
ムステートの更新処理を行っている。
M/Cイニシャライズコントロールモジュール101は
、パワーオンしてからシステムがスタンバイ状態になる
までのイニシャライズシーケンスをコントロールしてお
り、MCBによるパワーオン後の各種テストを行うパワ
ーオン処理が終了すると起動される。
M/Cセットアツプコントロールモジュール103はス
タートキーが押されてから、コピーサイクルの処理を行
うMCBを起動するまでのセットアツプシーケンスをコ
ントロールし、具体的にはSYSU Iから指示された
FEATURE (使用者の要求を達成するためのM/
Cに対する指示項目)に基づいてジロブモードを作成し
、作成したジロブモードに従ってセットアツプシーケン
スを決定する。
第12図(a)に示すように、ジ日ブモードの作成は、
F/Fで指示されたモードを解析し、ジぼブを切り分け
ている。この場合ジ騨ブとは、使用者の要求によりM/
Cがスタートしてから要求通りのコピーが全て排出され
、停止されるまでのM/C動作を言い、使用者の要求に
対して作業分割できる最小単位、ジロブモードの集合体
である。例えば、嵌め込み合成の場合で説明すると、第
12図(b)示すように、ジ縛ブモードは削除と移動、
抽出とからなり、ジープはこれらのモードの集合体とな
る。また、第12図(C)に示すようにADF原稿3枚
の場合においては、ジ騨ブモードはそれぞれ原稿1、原
稿2、原稿3に対するフィード処理であり、ジ日ブはそ
れらの集合となる。
そして、自動モードの場合はドキュメントスキャン、ぬ
り絵モードの時はプレスキャン、マーカーm集モードの
時はプレスキャン、色検知モードの時はサンプルスキャ
ンを行い(プレスキャンは最高3回)、またコピーサイ
クルに必要なコピーモードをI IT,IPS1 MC
Bに対して配付し、セットアツプシーケンス終了時MC
Bを起動する。
M/Cスタンバイコントロールモジュール102!tM
/Cスタンバイ中のシーケンスをコントロールし、具体
的にはスタートキーの受付、色登録のコントロール、ダ
イアグモードのエントリー等を行っている。
M/Cコピーサイクルコントロールモジュール104は
MCBが起動されてから停止するまでのコピーシーケン
スをコントロールし、具体的には用紙フィードカウント
の通知、JOBの終了を判断してIITの立ち上げ要求
、MCBの停止を判断してIPSの立ち下げ要求を行う
また、M/C停土中、あるいは動作中に発生するスルー
コマンドを相手先リモートに通知する機能を果たしてい
る。
フォールトコントロールモジュール106はII’L’
1 IPSからの立ち下げ要因を監視し、要因発生時に
MCBに対して立ち下げ要求し、具体的にはIIT,I
PSからのフェイルコマンドによる立ち下げを行い、ま
たMCBからの立ち下げ要求が発生後、M/C停止時の
りカバリ−を判断して決定し、例えばMCBからのジャ
ムコマンドによりリカバリーを行っている。
コミニュケーションコントロールモジュール107はI
ITからのIITレディ信号の設定、イメージエリアに
おける通信のイネーブル/ディスエイプルを設定してい
る。
DIAGコントロールモジュール108は、DIAGモ
ードにおいて、入力チェックモード、出力チェックモー
ド中のコントロールを行っている。
次に、これらの各モジュール同士、あるいは他のサブシ
ステムとのデータの授受について説明する。
第13図はシステムと各リモートとのデータブロー、お
よびシステム内子ジュール間データフローを示す図であ
る。図のA−Nはシリアル通信を、Zはホットラインを
、■〜@はモジs −/し間データを示している。
5YSUIリモートとイニシャライズコントロール部1
01との間では、5YSUIからはCRTの制御権をS
YSTEM  N0DEに渡すTOKENコマンドが送
られ、一方イニシャライズコントロール部101からは
コンフィグコマンドが送られる。
5YSUIリモートとスタンバイコントロール部102
との間では、5YSUIからはモードチェンジコマンド
、スタートコピーコマンド、シープキャンセルコマンド
、色登録リクエストコマンド、トレイコマンドが送られ
、一方スタンバイコントロール部102からはM/Cス
テータスコマンド、トレイステータスコマンド、トナー
ステータスコマンド、回収ボトルステータスコマンド、
色登録ANSコマンド、TOKENコマンドが送られる
5YSUIリモートとセットアツプコントロール部10
3との間では、セットアツプコントロール部103から
はM/Cステータスコマンド(プログレス)、APMS
ステータスコマンドが送うれ、一方5YSUIリモート
からはストップリクエストコマンド、インターラブドコ
マンドが送られる。
IPSリモートとイニシャライズコントロール部101
との間では、IPSリモートからはイニシャライズエン
ドコマンドが送られ、イニシャライズコントロール部1
01からはNVMパラメータコマンドが送られる。
I I T IJモートとイニシャライズコントロール
部101との間では、工■TリモートからはIITレデ
ィコマンド、イニシャライズコントロール部101から
はNVMパラメータコマンド、INITIALIZEコ
マンドが送られる。
IPSリモートとスタンバイコントロール部102との
間では、IPSリモートからイニシャライズフリーハン
ドエリア、アンサ−コマンド、リムーヴエリアアンサー
コマンド、カラー情報コマンドが送られ、スタンバイコ
ントロール部102からはカラー検出ポイントコマンド
、イニシャライズフリーハンドエリアコマンド、リムー
ヴエリアコマンドが送られる。
IPSリモートとセットアツプコントロール部103と
の間では、IPSリモートからIPSレディコマンド、
ドキュメント情報コマンドが送られ、セットアツプコン
トロール部103スキャン情報コマンド、基本コピーモ
ードコマンド、エデイツトモードコマンド、M/Cスト
ップコマンドが送られる。
I I T IJモートトスタンバイコントロール部1
02との間では、IITリモートからプレスキャンが終
了したことを知らせるIITレディコマンドが送られ、
スタンバイコントロール部102からサンプルスキャン
スタートコマンド、イニシャライズコマンドが送られる
IITリモートとセットアツプコントロール部103と
の間では、IITリモートからはIITレディコマンド
、イニシャライズエンドコマンドが送られ、セットアツ
プコントロール部103からはドキュメントスキャンス
タートコマンド、サンプルスキャンスタートコマンド、
コピースキャンスタートコマンドが送られる。
MCBリモートとスタンバイコントロール部102との
間では、スタンバイコントロール部102からイニシャ
ライズサブシステムコマンド、スタンバイセレクション
コマンドが送られ、MCBリモートからはサブシステム
ステータスコマンドが送られる。
MCBリモートとセットアツプコントロール部103と
の間では、セットアツプコントロール部103からスタ
ートコピーコマンド、IITレディコマンド、ストツブ
シ日ブコマンド、デクレアシステムフォールトコマンド
が送られ、MCBIJ千−トからIOTスタンバイコマ
ンド、デクレアMCBフォールトコマンドが送られる。
MCBリモートとサイクルコントロール部104との間
では、サイクルコントロール部104からストツブシ日
ブコマンドが送られ、MCBリモートからはMADEコ
マンド、レディフォアネクストジョブコマンド、ジロブ
デリヴアードコマンド、IoTスタンバイコマンドが送
られる。
MCBリモートとフォールトコントロール部106との
間では、フォールトコントロール部10θからデクレア
システムフォールトコ゛マント、システムシャットダウ
ン完了コマンドが送られ、MCBリモートからデクレア
MCBフォールトコマンド、システムシャットダウンコ
マンドが送られる。
IITIJ%−)とコミニュケーシ式ンコントロール部
107との間では、IITリモートからスキャンレディ
信号、イメージエリア信号が送られる。
次に各モジュール間のインターフェースについて説明す
る。
システムメイン100から各モジュール(101〜10
7)に対して受信リモートNO1及び受信データが送ら
れて各モジュールがそれぞれのリモートとのデータ授受
を行う。一方、各モジュール(101〜工07)からシ
ステムメイン100に対しては何も送られない。
イニシャライズコントロール部101は、イニシャライ
ス処理が終了するとフォルトコントロール部106、ス
タンバイコントロール部102に対し、それぞれシステ
ムステート(スタンバイ)を通知する。
コミユニケージ四ンコントロール部107ハ、イニシャ
ライズコントロール部101、スタンバイコントロール
部102、セットアツプコントロールl1llS103
.  コピーサイクルコントロール部1゜04、フォル
トコントロール部108に対し、それぞれ通信可否情報
を通知する。
スタンバイコントロール部102は、スタートキーが押
されるとセットアツプコントロール部1O3に対してシ
ステムステート(プログレス)を通知する。
セットアツプコントロール部103は、セットアツプが
終了するとコピーサイクルコントロール部104に対し
てシステムステート(サイクル)を通知する。
イメージ  ターミ ル (A)原稿走査機構 第14図は、原稿走査機構の斜視図を示し、イメージン
グユニット37は、2本のスライドシャフト202.2
03上に移動自在に載置されると共に、両端はワイヤ2
04.205に固定されている。このワイヤ204.2
05はドライブプーリ206.207とテンシロンプー
リ208.209に巻回され、テンシーンプーリ208
.209には、図示矢印方向にテンシヨンがかけられて
いる。前記ドライブプーリ208,207が取付けられ
るドライブ軸210には、減速プーリ211が取付られ
、タイミングベルト212を介してステッピングモータ
213の出力軸214に接続されている。なお、リミッ
トスイッチ215,216はイメージングユニット37
の異常動作を検出するセンサであり、レジセンサ217
は、原稿読取開始位置の基準点を設定するためのセンサ
である。
1枚の4色カラーコピーを得るためには、イメージング
ユニット37は4回のスキャンを繰り返す必要がある。
この場合、4回のスキャン内に同期ズレ、位置ズレをい
かに少なくさせるかが大きな課題であり、そのためには
、イメージングユニット37の停止位置の変動を抑え、
ホームポジションからレジ位置までの到達時間の変動を
抑えることおよびスキャン速度の変動を抑えることが重
要である。そのためにステッピングモータ213を採用
している。しかしながら、ステッピングモータ213は
DCサーボモータに比較して振動、騒音が大きいため、
高画質化、高速化に種々の対策を採っている。
(B)ステッピングモータの制御方式 ステッピングモータ213は、モータ巻線を5角形に結
線し、その接続点をそれぞれ2個のトランジスタにより
、電源のプラス側またはマイナス側に接続するようにし
、10個のスイッチングトランジスタでバイポーラ駆動
を行うようにしている。また、モータに流れる電流値を
フィードバックし、モータに流す電流を一定にするよう
にコントロールしながら駆動している。
第15図(a)はステッピングモータ213により駆動
されるイメージングユニット37のスキャンサイクルを
示している。図は倍率50%すなわち最大移動速度でフ
ォワードスキャン、パックスキャンさせる場合に、イメ
ージングユニット37の速度すなわちステッピングモー
タに加えられる周波数と時間の関係を示している。加速
時には同図(b)に示すように、例えば259Hzを逓
倍してゆき、最大11〜12KHz程度にまで増加させ
る。このようにパルス列に規則性を持たせることにより
パルス生成を簡単にする。そして、同図(a)に示すよ
うに、259ppm/3.9msで階段状に規則的な加
速を行い台形プロファイルを作るようにしている。また
、フォワードスキャンとバックスキャンの間には休止時
間を設け、IITメカ系の振動が減少するの待ち、また
IOTにおける画像出力と同期させるようにしている。
本実施例におていは加速度を0.7Gにし従来のものと
比較して大にすることによりスキャンサイクル時間を短
縮させている。
前述したようにカラー原稿を読み取る場合には、4回ス
キャンの位置ズレ、システムとしてはその結果としての
色ズレ或いは画像のゆがみをいかに少なくさせるかが大
きな課題である。第15図(C)〜(e)は色ずれの原
因を説明するための図で、同図(C)はイメージングユ
ニットがスキャンを行って元の位置に停止する位置が異
なることを示しており、次にスタートするときにレジ位
置までの時間がずれて色ずれが発生する。また、同図(
d)に示すように、4スキヤン内でのステッピングモー
タの過度振動(定常速度に至るまでの速度変動)により
、レジ位置に到達するまでの時間がずれて色ずれが発生
する。また、同図(e)はレジ位置通過後テールエツジ
までの定速走査特性のバラツキを示し、1回目のスキャ
ンの速度変動のバラツキが2〜4回目のスキャンの速度
変動のバラツキよりも大きいことを示している。従って
、例えば1回目のスキャン時には、色ずれの目立たない
Yを現像させるようにしている。
上記した色ずれの原因は、タイミングベルト212、ワ
イヤ204.205の経時変化、スライドパッドとスラ
イドレール202.203間の粘性抵抗等の機械的な不
安定要因が考えられる。
(C)IITのコントロール方式 IITリモートは、各種コピー動作のためのシーケンス
制御、サービスサポート機能、自己診断機能、フェイル
セイフ機能を有している。IITのシーケンス制御は、
通常スキャン、サンプルスキャン、イニシャライズに分
けられる。IIT制御のための各種コマンド、パラメー
タは、SYSリモート71よりシリアル通信で送られて
くる。
第16図(a)は通常スキャンのタイミングチャートを
示している。スキャン長データは、用紙長と倍率により
O〜432−s(1mmステップ)が設定され、スキャ
ン速度は倍率(50%〜400%)により設定され、プ
リスキャン長(停止位置からレジ位置までの距離)デー
タも、倍率(50%〜400%)により設定される。ス
キャンコマンドを受けると、FL−ON信号により蛍光
灯を点灯させると共に、5CN−RDY信号によりモー
タドライバをオンさせ、所定のタイミング後シェーディ
ング補正パルスWHT−REFを発生させてスキャンを
開始する。レジセンサを通過すると、イメージエリア信
号IMG−AREAが所定のスキャン要分ローレベルと
なり、これと同期して工IT−PS信号がIPSに出力
される。
第16図(b)はサンプルスキャンのタイミングチャー
トを示している。サンプルスキャンは、色変換時の色検
知、F/Pを使用する時の色バランス補正およびシェー
ディング補正に使用される。レジ位置からの停止位置、
移動速度、微小動作回数、ステップ間隔のデータにより
、目的のサンプル位置に行って一時停止または微小動作
を複数回繰り返した後、停止する。
第16図(C)はイニシャライズのタイミングチャート
を示している。電源オン時にSYSリモートよりコマン
ドを受け、レジセンサの確認、レジセンサによるイメー
ジングユニット動作の確認、レジセンサによるイメージ
ングユニットのホーム位置の補正を行う。
(D)イメージングユニット 第17図は前記イメージングユニット37の断面図を示
し、原稿220は読み取られるべき画像面がプラテンガ
ラス31上に下向きにセットされ、イメージングユニッ
ト37がその下面を図示矢印方向へ移動し、30W昼光
色螢光灯222および反射鏡223により原稿面を露光
する。そして、原稿220からの反射光をセルフォック
レンズ224、シアンフィルタ225を通過させること
により、CCDラインセンサ226の受光面に正立等倍
像を結像させる。セルフォックレンズ224は4列のフ
ァイバーレンズからなる複眼レンズであり、明るく解像
度が高いために、光源の電力を低く抑えることができ、
またコンパクトになるという利点を有する。また、イメ
ージングユニット37には、CCDラインセンサドライ
ブ回路、CCDラインセンサ出力バッファ回路等を含む
回路基板227が搭載される。なお、228はランプヒ
ータ、229は照明電源用フレキシブルケーブル、23
0は制御信号用フレキシブルケーブルを示している。
第18図は前記CCDラインセンサ226の配置例を示
し、同図(a)に示すように、5個のCCDラインセン
サ226a〜226eを主走査方向Xに千鳥状に配置し
ている。これは−本のラインセンサにより、多数の受光
素子を欠落なくかつ感度を均一に形成することが困難で
あり、また、複数のラインセンサを1ライン上に並べた
場合には、ラインセンサの両端まで画素を構成すること
が困難で、読取不能領域が発生するからである。
このCCDラインセンサ226のセンサ部は、同図(b
)に示すように、CCDラインセンサ226の各画素の
表面にR,G、  Bの3色フィルタをこの順に繰り返
して配列し、隣りあった3ビツトで読取時の1画素を構
成している。各色の読取画素密度を16ドツト/、、、
1チツプ当たりの画素数を2828とすると、1チツプ
の長さが2828/ (16X3)=81龍となり、5
チップ全体で81 X 5 ” 305 m曽の長さと
なる。従って、これによりA3版の読取りが可能な等倍
系のCCDラインセンサが得られる。また、  R,G
、  Hの各画素を45度傾けて配置し、モアレを低減
している。
このように、複数のCCDラインセンサ22θa〜22
6eを千鳥状に配置した場合、隣接したCCDラインセ
ンサが相異なる原稿面を走査することになる。すなわち
、CCDラインセンサの主走査方向Xと直交する副走査
方向YにCCDラインセンサを移動して原稿を読み取る
と、原稿を先行して走査する第1列のCCDラインセン
サ228b1228dからの信号と、それに続く第2列
のCCDラインセンサ22E3a122θC122θe
からの信号との間には、隣接するCCDラインセンサ間
の位置ずれに相当する時間的なずれを生じる。
そこで、複数のCCDラインセンサで分割して読み取っ
た画像信号から1ラインの連続信号を得るためには、少
なくとも原稿を先行して走査する第1列のCCDライン
センサ228b、226dからの信号を記憶せしめ、そ
れに続く第2列のCCDラインセンサ226 as  
22801228 eからの信号出力に同期して読みだ
すことが必要となる。この場合、例えば、ずれ量が25
0μmで、解像度が16ドツト/鰭であるとすると、4
ライン分の遅延が必要となる。
また、一般に画像読取装置における縮小拡大は、主走査
方向はIPSでの間引き水増し、その他の処理により行
い、副走査方向はイメージングユニット37の移動速度
の増減により行っている。そこで、画像読取装置におけ
る読取速度(単位時間当たりの読取ライン数)は固定と
し、移動速度を変えることにより副走査方向の解像度を
変えることになる。すなわち、例えば縮拡率100%時
に16ドツト/ s*の解像度であれば、の如き関係と
なる。従って縮拡率の増加につれて解像度が上がること
になり、よって、前記の千鳥配列の差250μmを補正
するための必要ラインメモリ数も増大することになる。
(E)ビデオ信号処理回路 次に第19図により、CCDラインセンサ226を用い
て、カラー原稿をRlG、  B毎に反射率信号として
読取り、これを濃度信号としてのデジタル値に変換する
ためのビデオ信号処理回路について説明する。
原稿は、イメージングユニット37内の5個のCCDラ
インセンサ226により、原稿を5分割に分けて5チヤ
ンネルで、R,G、  Bに色分解されて読み取られ、
それぞれ増幅回路231で所定レベルに増幅されたのち
、ユニット、本体間を結ぶ伝送ケーブルを介して本体側
の回路へ伝送される(第20図231a)。次いでサン
プルホールド回路5H232において、サンプルホール
ドパルスSHPにより、ノイズを除去して波形処理を行
う(第20図232a)。ところがCODラインセンサ
の光電変換特性は各画素毎、各チップ毎に異なるために
、同一の濃度の原稿を読んでも出力が異なり、これをそ
のまま出力すると画像データにスジやムラが生じる。そ
のために各種の補正処理が必要となる。
ゲイン調整回路A G C(AUTOMATICGAI
N C0NTR0L)233は、各センサの出力をA/
D変換器235の入力信号レンジに見合う大きさまで増
幅するための回路で、原稿の読み取り以前に予め各セン
サで白のりファランスデータを読み取り、これをディジ
タル化してシェーディングRAM240に格納し、この
データがSYSリモート71(第3図)において所定の
基準値と比較判断され、適当な増幅率が決定されてそれ
に見合うディジタルデータがD/A変換されてAGC2
33に送られることにより各々のゲインが自動的に設定
されている。
オフセット調整回路A OC(AUTOMATIC0F
SETCONTROL ) 234は、黒レベル調整と
言われるもので、各センサの暗時出力電圧を調整する。
そのために、警光灯を消灯させて暗時出力を各センサに
より読取り、このデータをデジタル化してシェーディン
グRAM240に格納し、この1ライン分のデータはS
YSリモート71(第3図)において所定の基準値と比
較判断され、オフセット値をD/A変換してAOC23
4に出力し、オフセット電圧を256段階に調節してい
る。このAoCの出力は、第20図234aに示すよう
に最終的に読み取る原稿濃度に対して出力濃度が規定値
になるように調整している。
このようにしてA/D変換器235でデジタル値に変換
され(第20図235a)たデータは、GBRGBR・
・・・・・・・・と連なる8ビツトデータ列の形で出力
される。遅延量設定回路23θは、複数ライン分が格納
されるメモリで、FIFO構成をとり、原稿を先行して
走査する第1列のCCDラインセンサ226b、226
dからの信号を記憶せしめ、それに続く第2列のCCD
ラインセンサ226a12280%  228 eから
の信号出力に同期して出力している。
分離合成回路237は、各CCDラインセンサ毎にR,
GlBのデータを分離した後、原稿の1ライン分を各C
ODラインセンサのR1G1 B毎にシリアルに合成し
て出力するものである。変換器238は、ROMから構
成され、対数変換テーブルLUT“1”が格納されてお
り、デジタル値をROMのアドレス信号として入力する
と、対数変換テーブルLUT“1”でR,01Bの反射
率の情報が濃度の情報に変換される。
次にシェーディング補正回路238について説明する。
シェーディング特性は、光源の配光特性にバラツキがあ
ったり、蛍光灯の場合に端部において光量が低下したり
、CCDラインセンサの各ビット間に感度のバラツキが
あったり、また、反射鏡等の汚れがあったりすると、こ
れらに起因して現れるものである。
そのために、シェーディング補正開始時に、CCDライ
ンセンサにシェーディング補正の基準濃度データとなる
白色板を照射したときの反射光を入力し、上記信号処理
回路にてA/D変換およびログ変換を行い、この基準濃
度データlog(R1)をラインメモリ240に記憶さ
せておく。次に原稿を走査して読取った画像データlo
g(Dりから前記基準濃度データlog(R1)を減算
すれば、log(D I) −log(R+)= lo
g(D I / Ri)となり、シェーディング補正さ
れた各画素のデータの対数値が得られる。このようにロ
グ変換した後にシェーディング補正を行うことにより、
従来のように複雑かつ大規模な回路でハードロジック除
算器を組む必要もなく、汎用の全加算器ICを用いるこ
とにより演算処理を簡単に行うことができる。
−イメージ  システム (A)IPSのモジュール構成 第21図はIPSのモジュール構成の概要を示す図であ
る。
カラー画像形成装置では、IIT(イメージ入力ターミ
ナル)においてCODラインセンサーを用いて光の原色
B(青)、G(緑)、R(赤)に分解してカラー原稿を
読み取ってこれをトナーの原色Y(イエロー)、M(マ
ゼンタ)、C(シアン)、さらにはK(黒又は!!りに
変換し、IoT(イメージ出力ターミナル)においてレ
ーザビームによる露光、現像を行いカラー画像を再現し
ている。この場合、Y、  M、  C,Kのそれぞれ
のトナー像に分解してYをプロセスカラーとするコピー
プロセス(ピッチ)を1回、同様にM、  C,Kにつ
いてもそれぞれをプロセスカラーとするコピーサイクル
を1回ずつ、計4回のコピーサイクルを実行し、これら
の網点による像を重畳することによってフルカラーによ
る像を再現している。したがって、カラー分解信号(B
、  G、  R信号)をトナー信号(YlMlC,K
信号)に変換する場合においては、その色のバランスを
どう調整するかやIITの読み取り特性およびIOTの
出力特性に合わせてその色をどう再現するか、濃度やコ
ントラストのバランスをどう調整するか、エツジの強調
やボケ、モアレをどう調整するか等が問題になる。
IPSは、IITからB1 G1 Rのカラー分解信号
を入力し、色の再現性、階調の再現性、精細度の再現性
等を高めるために種々のデータ処理を施して現像プロセ
スカラーのトナー信号をオン/オフに変換しIOTに出
力するものであり、第21図に示すようにEND変換(
E qulvalent N eutra I I) 
ens 1 j7 :等価中性濃度変換)モジュール3
01、カラーマスキングモジュール302、原稿サイズ
検出モジュール303、カラー変換モジュール304、
UCR(Under Co1or Removal;下
色除去)&黒生成モジュール305、空間フィルター3
0 S、TRC(Tone Reproductlon
 Control :色調補正制御)モジュール307
、縮拡処理モジュール308、スクリーンジェネレータ
309、IOTインターフェースモジニール310、領
域生成回路やスイッチマトリクスを有する領域画像制御
モジュール311、エリアコマンドメモリ312やカラ
ーパレットビデオスイッチ回路313やフォントバッフ
ァ314等を有する編集制御モジュール等からなる。
そして、IITからB、  G、  Rのカラー分解信
号について、それぞれ8ビツトデータ(256階調)を
END変換モジュール301に入力し、YlMl C1
Kのトナー信号に変換した後、プロセスカラーのトナー
信号Xをセレクトし、これを2値化してプロセスカラー
のトナー信号のオン/オフデータとじIOTインターフ
ェースモジュール310からIOTに出力している。し
たがって、フルカラ−(4カラー)の場合には、プリス
キャンでまず原稿サイズ検出、編集領域の検出、その他
の原稿情報を検出した後、例えばまず初めにプロセスカ
ラーのトナー信号XをYとするコピーサイクル、続いて
プロセスカラーのトナー信号XをMとするコピーサイク
ルを順次実行する毎に、4回の原稿読み取りスキャンに
対応した信号処理を行っている。
IITでは、CODセンサーを使いBlG、  Hのそ
れぞれについて、1ピクセルを16ドツト/寵のサイズ
で読み取り、そのデータを24ビツト(3色×8ビット
;258階m)で出力している。
CODセンサーは、上面にB、  G、  Hのフィル
ターが装着砲れていて16ドツト/龍の密度で300■
■の長さを有し、190.5mm/secのプロセスス
ピードで16ライン/−■のスキャンを行うので、はぼ
各色につき毎秒15Mピクセルの速度で読み取りデータ
を出力している。そして、IITでは、B、  G、 
 Hの画素のアナログデータをログ変換することによっ
て、反射率の情報から濃度の情報に変換し、さらにデジ
タルデータに変換している。
次に各モジニールについて説明する。
第22図はIPSを構成する各モジュールを説明するた
めの図である。
(イ)END変換モジュール END変換モジュール301は、IITで得られたカラ
ー原稿の光学読み取り信号をグレーバランスしたカラー
信号に調整(変換)するためのモジュールである。カラ
ー画像のトナーは、グレーの場合に等量になりグレーが
基準となる。しかし、IITからグレーの原稿を読み取
ったときに入力するB、  G、  Hのカラー分解信
号の値は光源や色分解フィルターの分光特性等が理想的
でないため等しくなっていない。そこで、第22図(a
)に示すような変換テーブル(LUT;ルックアップテ
ーブル)を用いてそのバランスをとるのがEND変換で
ある。したがって、変換テーブルは、グレイ原稿を読み
取った場合にそのレベル(黒→白)に対応して常に等し
い階調でBlG、  Hのカラー分解信号に変換して出
力する特性を有するものであり、IITの特性に依存す
る。また、変換テーブルは、16面用意され、そのうち
11面がネガフィルムを含むフィルムフプロジェクター
用のテーブルであり、3面が通常のコピー用、写真用、
ジェネレーシ式ンコピー用のテーブルである。
(ロ)カラーマスキングモジュール カラーマスキングモジュール302は、B、  G。
R信号をマトリクス演算することによりY、  M。
Cのトナー量に対応する信号に変換するのものであり、
END変換によりグレーバランス調整を行った後の信号
を処理している。
カラーマスキングに用いる変換マトリクスには、純粋に
81 G1 RからそれぞれY、  MlCを演算する
3×3のマトリクスを用いているが、8% GlRだけ
でなく、BG% GRl RBl B2、G2、R2の
成分も加味するため種々のマトリクスを用いたり、他の
マトリクスを用いてもよいことは勿論である。変換マト
リクスとしては、通常のカラー調整用とモノカラーモー
ドにおける強度信号生成用の2セツトを保存している。
このように、IITのビデオ信号についてIPSで処理
するに際して、何よりもまずグレーバランス調整を行っ
ている。これを仮にカラーマスキングの後に行うとする
と、カラーマスキングの特性を考慮したグレー原稿によ
るグレーバランス調整を1行わなければならないため、
その変換テーブルがより複雑になる。
(ハ)原稿サイズ検出モジュール 定型サイズの原稿は勿論のこと切り張りその他任意の形
状の原稿をコピーする場合もある。この場合に、原稿サ
イズに対応した適切なサイズの用紙を選択するためには
、原稿サイズを検出する必要がある。また、原稿サイズ
よりコピー用紙が大きい場合に、原稿の外側を消すとコ
ピーの出来映えをよいものとすることができる。そのた
め、原稿サイズ検出モジュール303は、ブリスキャン
時の原稿サイズ検出と原稿読み取りスキャン時のプラテ
ンカラーの消去(枠消し)処理とを行うものである。そ
のために、プラテンカラーは原稿との識別が容易な色例
えば黒にし、第22図(b)に示すようにプラテンカラ
ー識別の上限値/下限値をスレッシ日ルドレジスタ30
31にセットする。
そして、プリスキャン時は、原稿の反射率に近い情報に
変換(γ変換)した信号(後述の空間フィルター306
の出力を用いる)Xとスレッシ賛ルドレジスタ3031
にセットされた上限値/下限値とをコンパレータ303
2で比較し、エツジ検出回路3034で原稿のエツジを
検出して座標(x+  7)の最大値と最小値とを最大
/最小ソータ3035に記憶する。
例えば第22図(d)に示すように原稿が傾いている場
合や矩形でない場合には、上下左右の最大値と最小値(
xl、x2、yl、y)が検出、記憶される。また、原
稿読み取りスキャン時は、コンパレータ3033で原稿
のY、  M、  CとスレッシWルドレジスタ303
1にセットされた上限値/下限値とを比較し、プラテン
カラー消去回路303(3でエツジの外側、即ちプラテ
ンの読み取り信号を消去して枠消し処理を行う。
(ニ)カラー変換モジュール カラー変換モジュール305は、特定の領域において指
定されたカラーを変換できるようにするものであり、第
22図(C)に示すようにウィンドコンパレータ305
2、スレッシ日ルドレジスタ3051、カラーパレット
3053等を備え、カラー変換する場合に、被変換カラ
ーの各Y1M、  Cの上限値/下限値をスレッシール
ドレジスタ3゜51にセットすると共に変換カラーの各
Y1M。
Cの値をカラーパレット3053にセットする。
そして、領域画像制御モジュールから入力されるエリア
信号にしたがってナントゲート3054を制御し、カラ
ー変換エリアでない場合には原稿のYl Ml Gをそ
のままセレクタ3o55から送出し、カラー変換エリア
に入ると、原稿のYlM。
C信号がスレッシールドレジスタ3o51にセットされ
たYlM、  Cの上限値と下限値の間に入るとウィン
ドコンパレータ3052の出力でセレクタ3055を切
り換えてカラーパレット3o53にセットされた変換カ
ラーのYl Ml Gを送出する。
指定色は、ディジタイザで直接原稿をポイントすること
により、プリスキャン時に指定された座標の周辺のB、
  G1R各25画素の平均をとって指定色を認識する
。この平均操作により、例えば150線原稿でも色差5
以内の精度で認識可能となる。BlG、  R濃度デー
タの読み取りは、IITシェーディング補正RAMより
指定座標をアドレスに変換して読み出し、アドレス変換
に際してハ、原稿サイズ検知と同様にレジス調整−ジー
ン調整分の再調整が必要である。プリスキャンでは、I
ITはサンプルスキャンモードで動作する。シェーディ
ング補正RAMより読み出されたBlG。
R濃度データは、ソフトウェアによりシェーディング補
正された後、平均化され、さらにEND補正、カラーマ
スキングを実行してからウィンドコンパレータ3052
にセットされる。
登録色は、1870万色中より同時に8色までカラーパ
レット3053に登録を可能にし、標準色は、YlM、
  C,G、  BlRおよびこれらの中間色とに1 
Wの14色を用意している。
(ホ)UCR&黒生成モジュール Y、 M、  Cが等量である場合にはグレーになるの
で、理論的には、等量のY、  MlGを黒に置き換え
ることによって同じ色を再現できるが、現実的には、黒
に置き換えると色に濁りが生じ鮮やかな色の再現性が悪
くなる。そこで、UCR&黒生成モジュール305では
、このような色の濁りが生じないように適量のKを生成
し、その量に応じてYlM、  Cを等量減する(下色
除去)処理を行う。具体的には、Y、  MlGの最大
値と最小値とを検出し、その差に応じて変換テーブルよ
り最小値以下でKを生成し、その量に応じY、 M、 
 Cについて一定の下色除去を行っている。
UCR&黒生成では、第22図(e)に示すように例え
ばグレイに近い色になると最大値と最小値との差が小さ
くなるので、Y1M% Cの最小値相当をそのまま除去
してKを生成するが、最大値と最小値との差が大きい場
合には、除去の量をYlM。
Cの最小値よりも少なくし、Kの生成量も少なくするこ
とによって、墨の混入および低明度高彩度色の彩度低下
を防いでいる。
具体的な回路構成例を示した第22図(f)では、最大
値/最小値検出回路3061によりYlM。
Cの最大値と最小値とを検出し、演算回路3053によ
りその差を演算し、変換テーブル3054と演算回路8
065によりKを生成する。変換テーブル3054がK
の値を調整するものであり、最大値と最小値の差が小さ
い場合には、変換テーブル3054の出力値が零になる
ので演算回路3055から最小値をそのままKの値とし
て出力するが、最大値と最小値の差が大きい場合には、
変換テーブル3054の出力値が零でなくなるので演算
回路3055で最小値からその分減算された値をKの値
として出力する。変換テーブル3058がKに対応して
Y、 M、  Cから除去する値を求めるテーブルであ
り、この変換テーブル3056を通して演算回路305
9でY、 M、  CからKに対応する除去を行う。ま
た、アンドゲート8057.3058はモノカラーモー
ド、4フルカラーモードの各信号にしたがってに信号お
よびYlM。
Cの下色除去した後の信号をゲートするものであり、セ
レクタ3052.3050は、プロセスカラー信号によ
りYlM、  C1にのいずれかを選択するものである
。このように実際には、Y、  M。
Cの網点で色を再現しているので、Y、  M、  C
の除去やKの生成比率は、経験的に生成したカーブやテ
ーブル等を用いて設定されている。
(へ)空間フィルターモジュール 本複写機に適用される装置では、先に述べたようにII
TでCODをスキャンしながら原稿を読み取るので、そ
のままの情報を使うとボケた情報になり、また、網点に
より原稿を再現しているので、印刷物の網点周期と18
ドツト/璽■のサンプリング周期との間でモアレが生じ
る。また、自ら生成する網点周期と原稿の網点周期との
間でもモアレが生じる。空間フィルターモジュール30
8は、このようなボケを回復する機能とモアレを除去す
る機能を備えたものである。そして、モアレ除去には網
点成分をカットするためローパスフィルタが用いられ、
エツジ強調にはバイパスフィルタが用いられている。
空間フィルターモジュール308では、第22図(g)
に示すようにY%  MlCN  M1n’#よびMa
x−Minの入力信号の1色をセレクタ3003で取り
出し、変換テーブル3004を用いて反射率に近い情報
に変換する。この情報の方がエツジを拾いやすいからで
あり、その1色としては例えばYをセレクトしている。
また、スレッシ菅ルドレジスタ3001.4ビツトの2
値化回路3002、デコーダ3005を用いて画素毎に
、YlMlC。
MlnおよびMax−ManからY、  MlC,K、
  BlG、  R,W (白)の8つに色相分離する
。同図(g)のデコーダ3005は、2値化情報に応じ
て色相を認識してプロセスカラーから必要色か否かを1
ビツトの情報で出力するものである。
第22図(g)の出力は、第22図(h)の回路に入力
される。ここでは、PIFO30θ1と5×7デジタル
フイルり30 C13、モジュレーシーンテーブル30
68により網点除去の情報を生成し、FIFo30e2
と5×7デジタルフイルタ3064、モジュレーシーン
テーブル30θ7、デイレイ回路3065により同図(
g)の出力情報からエツジ強調情報を生成する。モジュ
レーシ冒ンテーブル3066.3067は、写真や文字
専用、混在等のコピーのモードに応じてセレクトされる
エツジ強調では、例えば第22図(1)■のような緑の
文字を■のように再現しようとする場合、YlCを■、
■のように強調処理し、Mは■実線のように強調処理し
ない。このスイッチングを同図(h)のアンドゲート3
068で行っている。この処理を行うには、■の点線の
ように強調すると、■のようにエツジにMの混色による
濁りが生じる。
同図(h)のデイレイ回路3065は、このような強調
をプロセスカラー毎にアンドゲート3068でスイッチ
ングするためにPIFO30θ2と5×7デジタルフイ
ルタ3064との同期を図るものである。鮮やかな緑の
文字を通常の処理で再生すると、°緑の文字にマゼンタ
が混じり濁りが生じる。
そこで、上記のようにして緑と認識するとY、  Cは
通常通り出力するが、Mは抑えエツジ強調をしないよう
にする。
())TRC変換モジュール IOTは、IPSからのオン/オフ信号にしたがってY
、  Mlolにの各プロセスカラーにより4回のコピ
ーサイクル(4フルカラーコピーの場合)を実行し、フ
ルカラー原稿の再生を可能にしているが、実際には、信
号処理により理論的に求めたカラーを忠実に再生するに
は、IOTの特性を考慮した微妙な調整が必要である。
TRC変換モジュール309は、このような再現性の向
上を図るためのものであり、Yl Ml Cの濃度の各
組み合わせにより、第22図(j)に示すように8ビツ
ト画像データをアドレス入力とするアドレス変換テーブ
ルをRAMに持ち、エリア信号に従った濃度調整、コン
トラスト調整、ネガポジ反転、カラーバランス調整、文
字モード、すかし合成等の編集機能を持っている。この
RAMアドレス上位3ビツトにはエリア信号のビットO
〜ピット3が使用される。また、領域外モードにより上
記機能を組み合わせて使用することもできる。なお、こ
のRAMは、例えば2にバイト(258バイト×8面)
で構成して8面の変換テーブルを保有し”I  7%M
、  Cの各サイクル毎にIITキャリッジリターン中
に最高8面分ストアされ、領域指定やコピーモードに応
じてセレクトされる。勿論、RAM容量を増やせば各サ
イクル毎にロードする必要はない。
(チ)縮拡処理モジニール 縮拡処理モジュール308は、ラインバッファ3083
にデータXを一旦保持して送出する過程において縮拡処
理回路3082を通して縮拡処理するものであり、リサ
ンプリングジェネレータ&アドレスコントローラ308
1でサンプリングピッチ信号とラインバッフy3083
のリード/ライトアドレスを生成する。ラインバッファ
3088は、2ライン分からなるピンボッバッファとす
ることにより一方の読み出しと同時に他方に次のライン
データを書き込めるようにしている。縮拡処理では、主
走査方向にはとの縮拡処理モジュール308でデジタル
的に処理しているが、副走査方向にはIITのスキャン
のスピードを変えている。スキャンスピードは、2倍速
から1/4倍速まで変化させることにより509Aから
400%まで縮拡できる。デジタル処理では、ラインバ
ッファ3083にデータを読み/書きする際に間引き補
完することによって縮小し、付加補完することによって
拡大することができる。補完データは、中間にある場合
には同図(+)に示すように両側のデータとの距離に応
じた重み付は処理して生成される。例えばデータXi′
の場合には、両側のデータX 1 、X I+1および
これらのデータとサンプリングポイントとの距離di1
 d2から、(XIXd2 )+ (X1+xXdl)
ただし、dl+d2=1 の演算をして求められる。
縮小処理の場合には、データの補完をしながらラインバ
ッファ3083に書き込み、同時に前のラインの縮小処
理したデータをバッファから読み出して送出する。拡大
処理の場合には、−旦そのまま書き込み、同時に前のラ
インのデータを読み出しながら補完拡大して送出する。
書き込み時に補完拡大すると拡大率に応じて書き込み時
のクロ、りを上げなければならなくなるが、上記のよう
にすると同じクロックで書き込み/読み出しができる。
また、この構成を使用し、途中から読み出したり、タイ
ミングを遅らせて読み出したりすることによって主走査
方向のシフトイメージ処理することができ、繰り返し読
み出すことによって繰り返し処理することができ、反対
の方から読み出すことによって鏡像処理することもでき
る。
(す)スクリーンジェネレータ スクリーンジェネレータ309は、プロセスカラーの階
調トナー信号をオン/オフの2値化トナ一信号に変換し
出力するものであり、閾値マトリクスと階調表現された
データ値との比較による2値化処理とエラー拡散処理を
行っている。IOTでは、この2値化トナ一信号を入力
し、1θドツ)/+nに対応するようにほぼ縦80μm
φ、幅80μmφの楕円形状のレーザビームをオン/オ
フして中間調の画像を再現している。
まず、wIHの表現方法について説明する。第22図(
n)に示すように例えば4×4のハーフトーンセルSを
構成する場合について説明する。まず、スクリーンジェ
ネレータでは、このようなハーフトーンセルSに対応し
て閾値マトリクスmが設定され、これと階調表現された
データ値とが比較される。そして、この比較処理では、
例えばデータ値が「5」であるとすると、閾値マトリク
スmの「5」以下の部分でレーザビームをオンとする信
号を生成する。
16ドツト/龍で4×4のハーフトーンセルを一般に1
00 SPl、18階調の網点というが、これでは画像
が粗くカラー画像の再現性が悪いものとなる。そこで、
本複写機では、階調を上げる方法として、この16ドツ
ト/龍の画素を縦(主走査方向)に4分割し、画素単位
でのレーザビームのオン/オフ周波数を同図(o)に示
すように174の単位、すなわち4倍に上げるようにす
ることによって4倍高い階調を実現している。したがっ
て、これに対応して同図(0)に示すような閾値マトリ
クスm′を設定している。さらに、線数を上げるために
サブマトリクス法を採用するのも有効である。
上記の例は、各ハーフトーンセルの中央付近を唯一の成
長核とする同じ閾値マトリクスmを用いたが、サブマト
リクス法は、複数の単位マトリクスの集合により構成し
、同図(p)に示すようにマトリクスの成長核を2カ所
或いはそれ以上(複数)にするものである。このような
スクリーンのパターン設計手法を採用すると、例えば明
るいところは1411ipl、64階調にし、暗くなる
にしたがって200sp1.128階調にすることによ
って暗いところ、明るいところに応じて自由に線数と階
調を変えることができる。このようなパターンは、階調
の滑らかさや細線性、粒状性等を目視によって判定する
ことによって設計することができる。
中間調画像を上記のようなドツトマトリクスによって再
現する場合、階調数と解像度とは相反する関係となる。
すなわち、階調数を上げると解像度が悪くなり、解像度
を上げると階調数が低くなるという関係がある。また、
閾値データのマトリクスを小さくすると、実際に出力す
る画像に量子化誤差が生じる。エラー拡散処理は、同図
(q)に示すようにスクリーンジェネレータ3092で
生成されたオン/オフの2値化信号と入力の階調信号と
の量子化誤差を濃度変換回路3093、減算回路309
4により検出し、補正回路3095、加算回路3091
を使ってフィードバックしてマクロ的にみたときの階調
の再現性を良くするものであり、例えば前のラインの対
応する位置とその両側の画素をデジタルフィルタを通し
てたたみこむエラー拡散処理を行っている。
スクリーンジェネレータでは、上記のように中間調画像
や文字画像等の画像の種類によって原稿或いは領域毎に
閾値データやエラー拡散処理のフィードバック係数を切
り換え、高階調、高精細画像の再現性を高めている。
(ヌ)領域画像制御モジュール 領域画像制御モジュール311では、7つの矩形領域お
よびその優先順位が領域生成回路に設定可能な構成であ
り、それぞれの領域に対応してスイッチマトリクスに領
域の制御情報が設定される。
制御情報としては、カラー変換やモノカラーかフルカラ
ーか等のカラーモード、写真や文字等のモジュレーシ鱈
ンセレクト情報、TRCのセレクト情報、スクリーンジ
ェネレータのセレクト情報等があり、カラーマスキング
モジュール302、カラー変換モジュール304、UC
Rモジュール306、空間フィルター306、TRCモ
ジュール307の制御に用いられる。なお、スイッチマ
トリクスは、ソフトウェアにより設定可能になっている
(ル)編集制御モジュール 編集制御モジュールは、矩形でなく例えば円グラフ等の
原稿を読み取り、形状の限定されない指定領域を指定の
色で塗りつぶすようなぬりえ処理を可能にするものであ
り、同図(+a)に示すようにCPUのバスにA G 
D C(A dvanced G raphlc D 
1g1tal Controller)3121、フォ
ントバッファ3128、ロゴROM128.DMAC(
DMAController)3129が接続されてい
る。そして、CPUから、エンコードされた4ビツトの
エリアコマンドがAGDC3121を通してプレーンメ
モリ3122に書き込まれ、フォントバッファ3126
にフォントが書き込まれる。プレーンメモU 3122
は、4枚で構成し、例えばroooOJの場合にはコマ
ンド0であってオリジナルの原稿を出力するというよう
に、原稿の各点をブレーンO〜プレーン3の4ビツトで
設定できるゆ この4ビツト情報をコマンド0〜コマン
ド15にデコードするのがデコーダ3123であり、コ
マンド0〜コマンド15をフィルパターン、フィルロジ
ック、ロゴのいずれの処理を行うコマンドにするかを設
定するのがスイッチマトリクス3124である。フォン
トアドレスコントローラ3125 ハ、2ビツトのフィ
ルパターン信号により網点シェード、ハツチングシェー
ド等のパターンに対応してフォントバッファ3126の
アドレスを生成するものである。
スイッチ回路3127は、スイッチマトリクス3124
のフィルロジック信号、原稿データXの内容により、原
稿データX1  フォントバッファ3126、カラーパ
レットの選定等を行うものである。フィルロジックは、
パックグラウンド(原稿の背景部)だけをカラーメツシ
ュで塗りつぶしたり、特定部分をカラー変換したり、マ
スキングやトリミング、塗りつぶし等を行う情報である
本複写機のIPSでは、以上のようにIITの原稿読み
取り信号について、まずEND変換した後カラーマスキ
ングし、フルカラーデータでの処理の方が効率的な原稿
サイズや枠消し、カラー変換の処理を行ってから下色除
去および墨の生成をして、プロセスカラーに絞っている
。しかし、空間フィルターやカラー変調、TRC1縮拡
等の処理は、プロセスカラーのデータを処理することに
よって、フルカラーのデータで処理する場合より処理量
を少なくシ、使用する変換テーブルの数を1/3にする
と共に、その分、種類を多くして調整の柔軟性、色の再
現性、階調の再現性、精細度の再現性を高めている。
(B)イメージ処理システムのハードウェア構成第23
図はIPSのハードウェア構成例を示す図である。
本複写機のIPSでは、2枚の基板、IPS−Aおよび
I PS−Bに分割し、色の再現性や階調の再現性、精
細度の再現性等のカラー画像形成装置としての基本的な
機能を達成する部分について第1の基板IPS−Aに、
編集のように応用、専門機能を達成する部分を第2の基
板IPS−Bに搭載している。前者の構成が第23図(
a)〜(c)であり、後者の構成が同図(d)である。
特に第1の基板により基本的な機能が充分達成できれば
、第2の基板を設計変更するだけで応用、専門機能につ
いて柔軟に対応できる。したがって、カラー画像形成装
置として、さらに機能を高めようとする場合には、他方
の基板の設計変更をするだけで対応できる。
IPSの基板には、第23図に示すようにCPUのバス
(アドレスバスADR8BUS、  データバスD A
 T A B U S、  コントロールバスCTRL
BUS)が接続され、IITのビデオデータB1G1R
1同期信号としてビデオクロックIIT−V CL K
、  ライン同期(主走査方向、水平同期)信号IIT
・LS1 ページ同期(副走査方向、垂直同期)信号I
IT@PSが接続される。
ビデオデータは、END変換部以降においてパイプライ
ン処理されるため、それぞれの処理段階において処理に
必要なりロック単位でデータの遅れが生じる。そこで、
このような各処理の遅れに対応して水平同期信号を生成
して分配し、また、ビデオクロックとライン同期信号の
フェイルチェックするのが、ライン同期発生&フェイル
チェック回路328である。そのため、ライン同期発生
&フェイルチェック回路328には、ビデオクロックI
IT・VCLKとライン同期信号I IT−LSが接続
され、また、内部設定書き換えを行えるようにCPUの
バス(ADR8BUS、DATABUS、CTRLBU
S)、チップセレクト信号C8が接続される。
IITのビデオデータB1 G1 RはEND変換部の
ROM321に入力される。END変換テープルは、例
えばRAMを用いCPUから適宜ロードするように構成
してもよいが、装置が使用吠態にあって画像データの処
理中に書き換える必要性はほとんど生じないので、B、
  G、  Rのそれぞれに2にバイトのROMを2個
ずつ用い、ROMによるLUT (ルックアップテーブ
ル)方式を採用している。そして、18面の変換テーブ
ルを保有し、4ビツトの選択信号ENDSetにより切
り換えられる。
END変換されたROM321の出力は、カラー毎に3
×1マトリクスを2面保有する3個の演算LSI322
からなるカラーマスキング部に接続される。演算LSI
322には、CPUの各パスが接続され、CPUからマ
トリクスの係数が設定可能になっている。画像信号の処
理からCPUによる書き換え等のためCPUのバスに切
り換えるためにセットアツプ信号SU、  チップセレ
クト信号C8が接続され、マトリクスの選択切り換えに
1ビツトの切り換え信号MONOが接続される。
また、パワーダウン信号PDを入力し、IITがスキャ
ンしていないときすなわち画像処理をしていないとき内
部のビデオクロックを止めている。
演算LSI322によりB1 G1 RからYlMlC
に変換された信号は、同図(d)に示す第2の基板IP
S−Bのカラー変換LSI353を通してカラー変換処
理後、DOD用LSI323に入力される。カラー変換
LSI353には、非変換カラーを設定するスレッシロ
ルドレジスタ、変換カラーを設定するカラーパレット、
コンパレータ等力らなるカラー変換回路を4回路保育し
、DOD用LSI323には、原稿のエツジ検出回路、
枠消し回路等を保有している。
枠消し処理したDOD用LSI323の出力は、UCR
用LSI324に送られる。このLSIは、UCR回路
と墨生成回路、さらには必要色生成回路を含み、コピー
サイクルでのトナーカラーに対応するプロセスカラーX
1  必要色)(IJe、  エツジEdgeの各信号
を出力する。したがって、このLSIには、2ビツトの
プロセスカラー指定信号COL R%  h 5− %
 −F信号(4COLR,MONO)も入力される。
ラインメモリ325は、UCR用LSI324から出力
されたプロセスカラーx1 必要色)(US。
エツジE dgeの各信号を6×7のデジタルフィルタ
ー326に入力するために4ライン分のデータを蓄積す
るFIFOおよびその遅れ分を整合させるためのFIF
Oからなる。ここで、プロセスカラーXとエツジE d
geについては4ライン分蓄積してトータル5ライン分
をデジタルフィルター326に送り、必要色)(ueに
ついてはFIFOで遅延させてデジタルフィルター32
6の出力と同期させ、MIX用LSI327に送るよう
にしている。
デジタルフィルター326は、2×7フイルターのLS
Iを3個で構成した5X7フイルターが2m(ローパス
LPとバイパスHP)あり、一方で、プロセスカラーX
についての処理を行い、他方で、エツジE dgeにつ
いての処理を行っている。
MIX用LS I 327では、これらの出力に変換テ
ーブルで網点除去やエツジ強調の処理を行いプロセスカ
ラーXにミキシングしている。ここでは、変換テーブル
を切り換えるための信号としてエツジE D G El
  シャープ5harpが入力されている。
TRC342は、8面の変換テーブルを保有する2にバ
イトのRAMからなる。変換テーブルは、各スキャンの
前、キャリッジのリターン期間を利用して変換テーブル
の書き換えを行うように構成され、3ビツトの切り換え
信号TRC3elにより切り換えられる。そして、ここ
からの処理出力は、トランシーバ−より縮拡処理用LS
 I 345に送られる。縮拡処理部は、8にバイトの
RAM344を2個用いてピンポンバッファ(ラインバ
ッファ)を構成し、LSI343でリサンプリングピッ
チの生成、ラインバッファのアドレスを生成している。
縮拡処理部の出力は、同図(d)に示す第2の基板のエ
リアメモリ部を通ってEDF用LSI346に戻る。E
DF用LSI346は、前のラインの情報を保持するF
IFOを何し、前のラインの情報を用いてエラー拡散処
理を行っている。そして、エラー拡散処理後の信号Xは
、スクリーンジェネレータを構成するSG用LSI34
7を経てIOTインターフェースへ出力される。
IOTインターフェースでは、1ビツトのオン/オフ信
号で入力されたSG用LSI347からの信号をLSI
349で8ビツトにまとめてパラレルでIOTに送出し
ている。
第23図に示す第2の基板において、実際に流れている
データは、16ドツト/冒■であるので、縮小LSI3
54では、1/4に縮小して且つ2値化してエリアメモ
リに蓄える。拡大デコードLS I 359 it、7
 イ/l/ ハ9−’ RA M 3 eOを持ち、エ
リアメモリから領域情報を読み出してコマンドを生成す
るときに16ドツトに拡大し、ロゴアドレスの発生、カ
ラーパレット、フィルパターンの発生処理を行っている
。DRAM35Elは、4面で構成しコードされた4ビ
ツトのエリア情報を格納する。AGDC355は、エリ
アコマンドをコントロールする専用のコントローラであ
る。
−イメージ  ターミナル (A)概略構成 第24図はイメージ出力ターミナル(IOT)の概略構
成を示、す図である。
本装置は感光体として有機感材ベル) (Phot。
Recepterベルト)を使用し、4色フルカラー用
にブラック(K)、マゼンタ(M)、シアン(C)、イ
エロー(Y)からなる現像機404、用紙を転写部に搬
送する転写装置(Tow Roll Transfer
 L。
op)408、転写装置404から定着装置408へ用
紙を搬送する真空搬送装置(Vacuum Trans
fer)407、用紙トレイ410.412、用紙撒送
路411が備えられ、感材ベルト、現像機、転写装置の
3つのユニットはフロント側へ引き出せる構成となって
いる。
レーザー光源40からのレーザ光を変調して得られた情
報光はミラー40dを介して感材41上に照射されて露
光が行われ、潜像が形成される。
感材上に形成されたイメージは、現像機404で現像さ
れてトナー像が形成される。現像機404はに、 Ml
C,Yからなり、図示するような位置関係で配置される
。これは、例えば暗減衰と各トナーの特性との関係、ブ
ラックトナーへの他のトナーの混色による影響の違いと
いったようなことを考慮して配置している。但し、フル
カラーコピーの場合の駆動順序は、Y→C→M→にであ
る。
一方、2段のエレベータトレイからなる4101他の2
段のトレイ412から供給される用紙は、搬送路411
を通して転写装置406に供給される。転写装置406
は転写部に配置され、タイミングチェーンまたはベルト
で結合された2つのロールと、後述するようなグリッパ
−バーからなり、グリッパ−バーで用紙をくわえ込んで
用紙搬送し、感材上のトナー像を用紙に転写させる。4
色フルカラーの場合、用紙は転写装置部で4回転し、Y
lC,Mlにの像がこの順序で転写される。転写後の用
紙はグリッパ−バーから解放されて転写装置から真空搬
送装置407に渡され、定着装置408で定着されて排
出される。
真空搬送装置407は、転写装置406と定着装置40
8との速度差を吸収して同期をとっている。本装置にお
いては、転写速度(プロセススビ−)’)は190嘗嘗
/seaで設定されており、フルカラーコピ−等の場合
には定着速度は90IIra/seCであるので、転写
速度と定着速度とは異なる。
定着度を確保するために、プロセススピードを落として
おり、一方1.5kVA達成のため、パワーをフユーザ
にさくことができない。
そこで、B5、A4等の小さい用紙の場合、転写された
用紙が転写装置406から解放されて真空搬送装置40
7に載った瞬間に真空搬送装置の速度を190mm/s
eeから90 +Il/ seaに落として定着速度と
同じにしている。しかし、本装置では転写装置と定着装
置間をなるべく短くして装置をコンパクト化するように
しているので、A3用紙の場合は転写ポイントと定着装
置間に納まらず、真空搬送装置の速度を落としてしまう
と、A3の後端は転写中であるので用紙にブレーキがが
かり色ズレを生じてしまうことになる。そこで、一定着
装置と真空搬送装置との間にバッフル板409を設け、
A3用紙の場合にはバッフル板を下側に倒して用紙にル
ープを描かせて搬送路を長クシ、真空搬送装置は転写速
度と同一速度として転写が終わってから用紙先端が定着
装置に到達するようにして速度差を吸収するようにして
いる。また、OHPの場合も熱伝導が悪いのでA3用紙
の場合と同様にしている。
なお、本装置ではフルカラーだけでなく黒でも生産性を
落とさずにコピーできるようにしており、黒の場合には
トナー層が少なく熱量が小さくても定着可能であるので
、定着速度は190mm1secのまま行い、真空搬送
装置でのスピードダウンは行わない。これは黒以外にも
シングルカラーのようにトナー層が1層の場合は定着速
度は落とさずにすむので同様にしている。そして、転写
が終了するとクリーナ405で感材上に残っているトナ
ーが掻き落とされる。
(B)転写装置の構成 転写装置408は第26図(a)に示すような構成とな
っている。
本装置の転写装置はメカ的な用紙支持体を持たない構成
にして色ムラ等が起きないようにし、また、スピードの
コントロールを行って転写速度を上げるようすることを
特徴としている。
用紙はフィードヘッド421でトレイから排出され、ペ
ーパーパスサーボ423で駆動されるバックルチャンバ
ー422内を搬送され、レジゲーFソレノイド42θに
より開閉制御されるレジゲ−)425を介して転写装置
へ供給される。用紙がレジゲートに到達したことはプリ
レジゲートセンサ424で検出するようにしている。転
写装置の駆動は、サーボモータ432でタイミングベル
トを介してローラ438を駆動することによって行い、
反時計方向に回転駆動している。ローラ434は特に駆
動はしておらず、ローラ間には2本のタイミング用のチ
ェーン、またはベルトが掛けられ、チェーン間(搬送方
向に直角方向)には、常時は弾性で閉じており、転写装
置入り口でソレノイドにより口を開くグリッパ−バー4
30が設けられて$す、転写装置入口で用紙をくわえて
引ぅ張り回すことにより搬送する。従来は、マイラーシ
ート、またはメッシユをアルミないしスチール性の支持
体に貼って用紙を支持していたため、熱膨張率の違いに
より凹凸が生じて転写に対して平面性が悪くなり、転写
効率が部分的に異なって色ムラが生じていたのに対し、
このグリッパ−バーの使用により、用紙の支持体を特に
設ける必要がなく、色ムラの発生を防止することができ
る。
転写装置には搬送する用紙の支持体は設けておらず、ロ
ーラ部では用紙は遠心力で外側へ放り出されることにな
るので、これを防止するために2つのローラを真空引き
して用紙をローラの方へ弓きつけ、ローラを過ぎるとひ
らひらしながら搬送される。用紙は転写ポイントにおい
て、ブタツクコロトロン、トランスファコロトロンが配
llた感材の方へ静電的な力により吸着され転写が行わ
れる。転写終了後、転写装置出口においてグリッパホー
ムセンサ436で位置検出し、適当なタイミングでソレ
ノイドによりグリッパバーの口を開いて用紙を離し、真
空搬送装置413へ渡すことになる。
従って、転写装置において、−枚の用紙はフルカラーの
場合であれば4回転、3色の場合であれば3回転撮送さ
れて転写が行われることになる。
サーボモータ432のタイミング制御を第25図(b)
により説明する。転写装置においては、転写中はサーボ
モ;り432を一定速度でコントロールし、転写が終了
すれば用紙に転写されたリードエツジが、次の潜像の転
写ポイントと同期するように制御すればよい。一方、感
材ベルト41の長さは、A4で3枚、A3で2枚の潜像
が形成される長さであり、また、ベルト435の長さは
A3用紙の長さより少し長く(略4/3倍)設定されて
いる。
従って、A4用紙のカラーコピーを行う場合には、1色
目の潜像工1を転写するときにはサーボモータ432を
一定速度でコントロールし、転写が終了すると用紙に転
写されたり一ドエッジが、2色目の潜像I2の先端と同
期するように、サーボモータを急加速して制御する。ま
た、A3用紙の場合には、1色目の潜像IIの転写が終
了すると用紙に転写されたリードエツジが、2色目の潜
像I2の先端と同期するように、サーボモータを減速し
て待機するように制御する。
ユーザイン −フ −ス (A)カラーデイスプレィの採用 第2θ図はデイスプレィを用いたユーザインターフェー
ス装置の取り付は状態および外観を示す図、第27図は
ユーザインターフェースの取り付は角や高さを説明する
ための図である。
ユーザインターフェースは、オペレータと機械とのわか
りやすい対話を支援す委ものであり、シンプルな操作を
可能にし、情報の関連を明らかにしつつ必要な情報をオ
ペレータに印象材は得るものでなければならない。その
ために、本複写機では、ユーザーの使い方に対応したオ
リジナルのユーザインターフェースを作成し、初心者に
はわかりやすく、熟練者には煩わしくないこと、機能の
内容を選択する際にはダイレクト操作が可能であること
、色を使うことにより、より正確、より迅速にオペレー
タに情報を伝えること、操作をなるべく1カ所に集中す
ることを操作性のねらいとしている。
複写機において、様々な機能を備え、信頼性の高いもの
であればそれだけ装置としての評価は高くなるが、それ
らの機能が使い難ければ優れた機能を備えていても価値
が極端に低下して逆に高価な装置となる。そのため、高
機能機種であっても使い難いとして装置の総合的評価も
著しく低下することになる。このような点からユーザイ
ンターフェースは、装置が使いやすいかどうかを大きく
左右するファクタとなり、特に、近年のように複写機が
多機能化してくれば尚更のこと、ユーザインターフェー
スの操作性が問題になる。
本複写機のユーザインターフェースは、このような操作
性の向上を図るため、第2θ図に示すように12インチ
のカラーデイスプレィ501のモニターとその横にハー
ドコントロールパネル502を備えている。そして、カ
ラー表示の工夫によりユーザへ見やすく判りやすいメニ
ューを提供すると共に、カラーデイスプレィ501に赤
外線タッチ・ボード503を組み合わせて画面のソフト
ボタンで直接アクセスできるようにしている。また、ハ
ードコントロールパネル502のハードボタンとカラー
デイスプレィ50拳1の画面に表示したソフトボタンに
操作内容を効率的に配分することにより操作の簡素化、
メニュー画面の効率的な構成を可能にしている。
カラーデイスプレィ501とハードコントロールパネル
502との裏側には、同図(b)、(0)に示すように
モニター制御/電源基板504やビデオエンジン基板5
05、CRTのドライバー基板5os等が搭載され、ハ
ードコントロールパネル502は、同図(C)に示すよ
うにカラーデイスプレィ501の面よりさらに中央の方
へ向くような角度を有している。
また、カラーデイスプレィ501およびハードコントロ
ールパネル502は、図示のようにベースマシン(複写
機本体)607上に直接でなく、ベースマシン507に
支持アーム508を立ててその上に取り付けている。従
来のようにコンソールパネルを採用するのではなく、ス
タンドタイプのカラーデイスプレィ501を採用すると
、第26図(+1)に示すようにベースマシン507の
上方へ立体的に取り付けることができるため、特に、カ
ラーデイスプレィ501を第27図(a)に示すように
ベースマシン507の右奥隅に配置することによって、
コンソールパネルを考慮することなく複写機のサイズを
設計することができ、装置のコンパクト化を図ることが
できる。
複写機において、プラテンの高さすなわち装置の高さは
、原稿をセットするのに程よい腰の高さになるように設
計され、この高さが装置としての高さを規制している。
従来のコンソールパネルは、複写機の上面に取り付けら
れるため、はぼ腰の高さで手から近い位置にあって操作
としてはしやすいが、目から結構離れた距離に機能選択
や実行条件設定のための操作部および表示部が配置され
ることになる。その点、本複写機のユーザインターフェ
ースでは、第27図(b)に示すようにプラテンより高
い位置、すなわち目の高さに近くなるため、見やすくな
ると共にその位置がオペレータにとって下方でなく前方
で、且つ右側になり操作もしやすいものとなる。しかも
、デイスプレィの取り付は高さを目の高さに近づけるこ
とによって、その下([1をユーザインターフェースの
制御基板やメモリカード装置、キーカウンター等のオプ
シ目ンキットの取り付はスペースとしても有効に活用で
きる。したがって、メモリカード装置を取り付けるため
の構造的な変更が不要となり、全く外観を変えることな
くメモリカード装置を付加装備でき、同時にデイスプレ
ィの取り付は位置、高さを見やすいものとすることがで
きる。また、デイスプレィは、所定の角度で固定しても
よいが、角度を変えることができるような構造を採用し
てもよいことは勿論である。
(B)システム構成 第28図はユーザインターフェースのモジュール構成を
示す図、第29図はユーザインターフェースのハードウ
ェア構成を示す図である。
本複写機のユーザインターフェースのモジュール構成は
、第28図に示すようにカラーデイスプレィ501の表
示画面をコントロールするビデオデイスプレィモジュー
ル511、およびエデイツトパッド513、メモリカー
ド514の情報の入出力を処理するエディットパッドイ
ンターフェースモジ二−ル512で構成し、これらをコ
ントロールするシステムUI517.519やサブシス
テム515、タッチスクリーン503、コントロールパ
ネル502がビデオデイスプレィモジュール511に接
続される。
エデイツトパッドインターフェースモジエール512は
、エデイツトパッド513からX、Y座標を、また、メ
モリカード514からジジブやX。
Y座標を入力すると共に、ビデオデイスプレィモジュー
ル511にビデオマツプ表示情報を送り、ビデオデイス
プレィモジュール511との間でUIコントロール信号
を授受している。
ところで、領域指定には、赤や青のマーカーで原稿上に
領域を指定しトリミングや色変換を行うマーカー指定、
矩形領域の座標による2点指定、エデイツトパッドでな
ぞるクローズループ指定があるが、マーカー指定は特に
データがなく、また2点指定はデータが少ないのに対し
、クローズループ指定は、編集対象領域として大容量の
データが必要である。このデータの編集はIPSリモー
トで行われるが、高速で転送するにはデータ量が多い。
そこで、このようなx、Y座標のデータは、一般のデー
タ転送ラインとは別に、IIT/IPS516への専用
の転送ラインを使用するように構成している。
ビデオデイスプレィモジュール611は、タッチスクリ
ーン503の縦横の入カポインド(タッチスクリーンの
座標位置)を入力してボタンIDヲll識し、コントロ
ールパネル502のボタンよりを入力する。そして、シ
ステムUI517.519にボタンIDを送り、システ
ムUI517.518から表示要求を受は取る。また、
サブシステム(ESS)515は、例えばワークスチー
シーンやホストCPUに接続され、本装置をレーザープ
リンタとして使用する場合のプリンタコントローラであ
る。この場合には、タッチスクリーン503やコントロ
ールパネル502、キーボード(図示せず)の情報は、
そのままサブシステム515に転送され、表示画面の内
容がサブシステム515からビデオデイスプレィモジュ
ール511に送られてくる。
システムUI517.519は、マスターコントローラ
518.520との間でコピーモードやマシンステート
の情報を授受している。先に説明した第4図と対応させ
ると、このシステムUI517.518の一方が第32
図に示すSYSリモートの5YSUIモジユール81で
あり、他方が第4図に示すMCBリモートのMCBUI
モジュール86である。
本複写機のユーザインターフェースは、ハードウェアと
して第29図に示すようにUICB521とEPIB5
22からなる2枚のコントロールボードで構成し、上記
モジュール構成に対応して機能も大きく2つに分けてい
る。そして、UICB5.21には、UIのハードをコ
ントロールしエデイツトパッド513とメモリカード6
14をドライブするために、また、タッチスクリーン5
03の入力を処理してCRTに書くために2つのCPU
(例えばインテル社の8085相当と6845相当)を
使用し、さらに、EPIB522には、ビットマツプエ
リアに描画する機能が8ビツトでは不充分であるので1
6ビツトのCPU (例えばインテル社の80C19E
3KA)を使用し、ビットマツプエリアの描画データを
DMA1?U I CB521に転送するように構成す
ることによって機能分散を図っている。
第30図はUICBの構成を示す図である。
UICBでは、上記のCPUの他にCPU534(例え
ばインテル社8051相当)を有し、CCC531が高
速通信回線L−NETやオプシ愼ナルキーボードの通信
ラインに接続されてCPU534とCCC531により
通信を制御すると共に、CPU534をタッチスクリー
ンのドライブにも用いている。タッチスクリーンの信号
は、その座標位置情報のままCPU534からCCC5
31を通してCPU532に取り込まれ、CPU532
でボタンIDが認識され処理される。また、インプット
ポート551とアウトプットポート5S2を通してコン
トロールパネルに接続し、またサブシステムインターフ
ェース548、レシーバ549、ドライバ550を通し
てEPIB522、サブシステム(E S S)からI
MHzのクロックと共にIMbp sでビデオデータを
受は取り、9800bpsでコマンドやステータス情報
の授受を行えるようにしている。
メモリとしては、ブートストラップを格納したブー)R
OM535(7)他、71/−AROM538と539
、RAM53B、ビットマツプRAM537、V−RA
M541有シテイル。フレームROM538と539は
、ビットマツプではなく、ソフトでハンドリングしやす
いデータ構造により表示画面のデータが格納されたメモ
リであり、LNETを通して表示要求が送られてくると
、CPU532によりRAM536をワークエリアとし
てまずここに描画データが生成され、DMA541によ
りV−RAM542に書き込まれる。また、ビットマツ
プのデータは、DMA540がEPIB522からビッ
トマツプRAM537に転送して書き込まれる。キャラ
クタジェネレータ544はグラフィックタイル用であり
、テキストキャラクタジェネレータ643は文字タイル
用である。
V−RAM542は、タイルコードで管理され、タイル
コードは、24ビツト(3バイト)で構成し、13ビツ
トをタイルの種類情報に、2ビツトをテキストかグラフ
ィックかビットマツプかの識別情報に、1ピツトをブリ
ンク情報に、5ビツトをタイルの色情報に、3ビツトを
バックグラウンドかフォアグラウンドかの情報にそれぞ
れ用いてイル。CRTコン)o−4533は、V−RA
M542に書き込まれたタイルコードの情報に基づいて
表示画面を展開し、シフトレジスタ545、マルチプレ
クサ54B、カラーパレット547を通してビデオデー
タをCRTに送り出している。
ビットマツプエリアの描画は、シフトレジスタ545で
切り換えられる。
第31図はEPfBの構成を示す図である。
EPIBは、16ビツトのCPU (例えばインテル社
の80C1θ6KA相当)555、ブートページのコー
ドROM556、OSページのコードROM557、エ
リアメモリ558、ワークエリアとして用いるRAM5
59を有している。そして、インターフェース561、
ドライバ562、ドライバ/レシーバ563を通してU
ICBへのビットマツプデータの転送やコマンド、ステ
ータス情報の授受を行い、高速通信インターフェース5
θ4、ドライバ565を通してIPSへX、  Y座標
データを転送している。なお、メモリカード525に対
する読み/書きは、インターフェース660を通して行
う。したがって、エデイツトパッド524やメモリカー
ド525からクローズルーズの編集領域指定情報やコピ
ーモード情報が入力されると、これらの情報は、適宜イ
ンターフェース561、ドライバ582を通してUIC
Bへ、高速通信インターフェース564、ドライバ56
5を通してIPSへそれぞれ転送される。
(C)デイスプレィ画面構成 ユーザインターフェースにデイスプレィを採用する場合
においても、多機能化に対応した情報を提供するにはそ
れだけ情報が多くなるため、単純に考えると広い表示面
積が必要となり、コンパクト化に対応することが難しく
なるという側面を持っている。コンパクトなサイズのデ
イスプレィを採用すると、必要な情報を全て1画面によ
り提供することは表示密度の問題だけでなく、オペレー
タにとって見やすい、判りやすい画面を提供す石という
ことからも難し、くなる。
本発明のユーザインターフェースでは、デイスプレィに
コンパクトなサイズのものを採用して、その中で表示画
面、その制御に工夫をしている。
特に、カラーデイスプレィが、コンソールパネルで使用
されているLEDや液晶表示器に比べ、色彩や輝度、そ
の他の表示属性の制御により多様な表示態様を採用する
ことができるというメリットを生かし、コンパクトなサ
イズであっても判りゃすく表示するために種々の工夫を
している。
例えば画面に表示する情報を大きく分類して複数の画面
に分割し、さらに1画面単位では、詳細な情報をポツプ
アップ展開にして一次画面から省くことによって必要最
小限の情報で簡潔に画面を構成するように工夫している
。そして、複数の情報が盛り込まれた画面では、カラー
表示の特徴、強調表示の特徴を出すことによって画面画
面での必要な情報の認識、識別が容易にできるように工
夫している。
(イ)画面レイアウト 第32図はデイスプレィ画面の構成例を示す図であり、
同図(a)はベーシックコピー画面の構成を示す図、同
図(b)はベーシックコピー画面にポツプアップ画面を
展開した例を示す図、同図(c)はクリエイティブ編集
のペイント1画面の構成を示す図である。
本複写機のユーザインターフェースでは、初期画面とし
て、第32図に示すようなコピーモードを設定するベー
シックコピー画面が表示される。
コピーモードを設定する画面は、ソフトコントロールパ
ネルを構成し、第32図に示すようにメツセージエリア
AとパスウェイBに2分したものである。
メツセージエリアAは、スクリーンの上部3行を用い、
第1ラインはステートメツセージ用、第2ラインから第
3ラインは機能選択に矛盾がある場合のその案内メツセ
ージ用、装置の異常状態に関するメツセージ用、警告情
報メツセージ用として所定のメツセージが表示される。
また、メツセージエリアAの右端は、枚数表示エリアと
し、テンキーにより入力されたコピーの設定枚数や複写
中枚数が表示される。
パスウェイBは、各種機能の選択を行う領域であって、
ベーシックコピー エイデイドライ1チヤー マーカー
編集、ビジネス編集、フリーハンド編集、クリエイティ
ブ編集、ツールの各パスウェイを持ち、各パスウェイに
対応してパスウェイタブCが表示される。また、各パス
ウェイには、操作性を向上させるためにポツプアップを
持つ。
パスウェイBには、選択肢であってタッチすると機能の
選択を行うソフトボタンD1 選択された機能に応じて
変化しその機能を表示するアイコン(絵)El 縮拡率
を表示するインジケーターF等が表示され、ソフトボタ
ンDでポツプアップされるものにΔのポツプアップマー
クGが付けられている。そして、パスウェイタブCをタ
ッチすることによってそのパスウェイがオープンでき、
ソフトボタンDをタッチすることによってその機能が選
択できる。ソフトボタンDのタッチによる機能の選択は
、操作性を考慮して左上から右下の方向へ向けて順に操
作するような設計となっている。
上記のように他機種との共通性、ハードコンソールパネ
ルとの共通性を最大限時たせるようにベーシックコピー
画面とその他を分け、また編集画面は、オペレータの熟
練度に合わせた画面、機能を提供するように複数の層構
造としている。さらに、このような画面構成とポツプア
ップ機能とを組み合わせることにより、1画面の中でも
機能の高度なものや複雑なもの等をポツプアップで表示
する等、多彩に利用しやすい画面を提供している。
ポツプアップは、特定の機能に対する詳細な設定情報を
もつものであって、ポツプアップのオープン機能を持た
せ、その詳細な設定情報を必要に応じてポツプアップオ
ープンすることによって、各バスウェイの画面構成を見
やすく簡素なものにしている。ポツプアップは、ポツプ
アップマークが付いているソフトボタンをタッチしたと
きオープンする。そして、クローズボタンやキャンセル
ボタンをセレクトしたとき、オールクリアボタンを押し
たとき、オートクリア機能によりオールクリアがかかっ
たとき等にクローズする。縮小拡大機能において、変倍
のソフトボタンをタッチしてポツプアップをオープンし
た画面の様子を示したのが第32図(b)である。
ベーシックコピー画面において、クリエイティブ編集の
パスウェイタブをタッチすると、クリエイティブ編集パ
スウェイの画面に切り変わるが、その中のペイント1の
画面を示したのが第32図(C)である。この画面では
、ビットマツプエリアHと誘導メツセージエリアIを持
っている。ビットマツプエリアHは、スクリーンの左上
を用い、エデイツトパッド上で編集エリアを指定した場
合等において、そのエリアを白黒でビットマツプ表示で
きるようにしている。また、誘導メツセージエリアIは
、スクリーン左下を用い、編集作業に対応してユーザを
誘導するもので、作業により変わる。スクリーン上では
、これらビットマツプエリアト1誘導メツセージエリア
Iとスクリーン上部のメツセージエリアAを除いた部分
をワークエリアとして用いる。
(ロ)ベーシックコピー画面 ベーシックコピーのパスウェイは、第32図(a)に示
すようにカラーモード、用紙選択、縮小拡大、コピー画
質、カラーバランス、ジョブプログラムの各機能選択の
ソフトボタン(選択肢)を膏していると共に、マーカー
編集、ビジネス編集、フリーハンド編集、クリエイティ
ブ編集、さらにエイディトフィーチャー、ツールの各パ
スウェイタブを宵している。このバスウェイは、初期の
バスウェイであり、パワーオンやオールクリアボタンオ
ンの後、オートクリア時等に表示される。
カラーモードは、Y、  M、  C,K4種のトナー
によりコピーをとるフルカラー(4バスカラー)、Kを
除いた3種のトナーによりコピーをとる3パスカラー 
12色の中から1色を選択できるシングルカラー 黒、
黒/赤の選択肢を持ち、自動選択されるデフォルトは任
意に設定できるようになっている。ここで、シングルカ
ラー 黒/赤の選択肢は、詳細な設定項目を持つことか
ら、その項目がポツプアップ展開される。
用紙選択は、自動用紙選択(APS)、)レイ1.2、
カセット3.4の選択肢を持ち、APSは、縮小拡大に
おいて特定倍率が設定されている場合に成立し、自動倍
率(AMS)が設定されている場合には成立しない。デ
フォルトはAPSである。
縮小拡大は、100%、用紙が選択されている場合にそ
の用紙サイズと原稿サイズから倍率を設定するAMSl
 任意変倍の選択肢を持ち、トップのインジケーターに
設定された倍率、算出された倍率、又は自動が表示され
る。変倍では、50%〜400%までの範囲で1%刻み
の倍率が設定でき、縦と横の倍率を独立に設定(偏倍)
することもできる。したがうて、これらの詳細な設定項
目は、ポツプアップ展開される。なお、デフォルトは1
00%である。
先に述べたようにこの縮小拡大は、スキャンスピードの
変更によって副走査方向(X方向)、IPSのラインメ
モリからの読み出し方法の変更によって主走査方向(Y
方向)の縮小拡大を行っている。
コピー画質は、白黒原稿に対しては自動濃度調整を行い
、カラー原稿に対しては自動カラーバランス調整を行う
自動とポツプアップにより7ステツプの濃度コントロー
ルが行える手動の選択肢を持ち、IPSにおいてそのコ
ントロールが行われる。
カラーバランスは、ポツプアップによりコピー上で減色
したい色をY、  M、  C,BXG、  Rから指
定し、IPSにおいてそのコントロールが行ワれる。
シーププログラムは、メモリカードが読み取り装置のス
ロットに挿入されている時のみその選択肢がを効となり
、このモードでは、ポツプアップによりメモリカードか
らのシロンの読み込み、メモリカードへのシロンの書き
込みが選択できる。
メモリカードは、例えば最大8ジロブが格納できる32
にバイトの容量のものを用い、フィルムプロジェクタ−
モードを除く全てのシロンをプログラム可能にしている
(ハ)エイディトフィーチャー画面 エイディトフィーチャーのパスウェイは、コピーアウト
プット、コピーシャープネス、コピーコントラスト、コ
ピーポジシロン、フィルムプロジェクタ−ページプログ
ラミング、ジョブプログラム、とじ代の各機能選択のソ
フトボタン(選択肢)を育していると共に、マーカー編
集、ビジネス編集、フリーハンド編集、クリエイティブ
編集、さらにベーシックコピー ツールの各パスウェイ
タブを有している。
コピーアウトプットは、トップトレイに出力するかソー
トモードかの選択肢を持つ。デフォルトはトップトレイ
であり、ソータが装備されていない場合、この項目は表
示されない。
コピーシャープネスは、標準と、ポツプアップにより7
ステツプのコントロールができるマニュアルと、ポツプ
アップにより写真、文字(キャラクタ)、プリント、写
真/文字に分類される写真との選択肢を持ち、IPSに
おいてそのコントロールが行われる。デフォルトは任意
に設定できる。
コピーコントラストは、7ステツプのコントラストコン
トロールが選択できる。コピーポジションは、デフォル
トで用紙のセンターにコピー像のセンターを載せるオー
トセンター機能の選択肢を持つ。
フィルムプロジェクタ−は、別項により説明しているよ
うに各種フィルムからコピーをとるモードであり、ポツ
プアップによりプロジェクタ−による3 5 II−ネ
ガや35mポジ、プラテン上での3511ネガや6c嘗
X E3 amスライドや4”X5”スライドの選択肢
を持つ。
ページプログラミングは、コピーにカバーを付けるカバ
ー コピー間に白紙又は色紙を挿入するインサート、原
稿のページ別にカラーモードで設定できるカラーモード
、原稿のページ別にトレイが選択できる用紙の選択肢を
持つ。なお、この項目は、ADFがないと表示されない
とじ代は、0〜30龍の範囲で1■l刻みの設定ができ
、1原稿に対し1カ所のみ指定可能にしている。とじ代
置は、用紙先端からイメージ領域の先端までの量であり
、主走査方向はIPSのラインバッファを用いたシフト
操作によって、副走査方向はIITのスキャンタイミン
グをずらすことによって生成している。
(ニ) Ii集画面およびツール画面 編集画面としては、マーカー編集、ビジネス編集、フリ
ーハンド編集、クリエイティブ編集の4つのパスウェイ
〜、がある。
マーカー編集パスウェイおよびフリーハンド編集パスウ
ェイは、抽出、削除、色かけ(網/線/ベタ)、色変換
に関する各機能の選択肢を持ち、さらにベーシックコピ
ー エイディトフィーチャー、ツールのパスウェイタブ
を持つ。
ビジネス編集パスウェイは、抽出、削除、色かけ(網/
線/ベタ)、色変換、色塗り、ロゴ挿入、とじ代に関す
る各機能の選択肢を持ち、さらにマーカー編集パスウェ
イ等と同様にベーシックコピー エイディトフィーチャ
ー ツールのパスウェイタブを持つ。
クリエイティブ編集パスウェイは、抽出、削除、色かけ
(網/線/ベタ)、色変換、色塗り、ロゴ挿入、とじ代
、ネガポジ反転、はめこみ合成、すかし合成、ペイント
、鏡像、リピート、拡大連写、部分移動、コーナー/セ
ンター移動、マニュアル/オート変倍、マニュアル/オ
ート偏倚、カラーモード、カラーバランス調整、ページ
連写、色合成に関する各機能の選択肢を持ち、さらにマ
ーカー編集パスウェイ等と同様にベーシックコピーエイ
ディドフィーチャー ツールのバスウェイタブを持つ。
ツールパスウェイは、暗証番号を入力することによって
キーオペレータとカスタマ−エンジニアが入れるもので
あり、オーデイトロン、マシン初期値のセットアツプ、
各機能のデフォルト選択、カラーの登録、フィルムタイ
プの登録、登録カラーの微調整、マシンの各種選択肢の
プリセット、フィルムプロジェクタ−スキャンエリア設
定、オーディオトーン(音種、音量)、用紙搬送系その
他の各種(オートクリア等)のタイマーセット、ピリン
グメーター、デニアルランゲージの設定、ダイアグモー
ド、最大値調整、メモリカードのフォーマットに関する
各機能の選択肢を持つ。
デフォルト選択は、カラーモード、用紙選択、:l ヒ
−?JI L  コピーシャープネス、コピーコントラ
スト、ページプログラミングの用紙トレイ、シングルカ
ラーの色、色かけのカラーパレットの色と網、ロゴタイ
プのパターン、とじ代置、カラーバランスがその対象と
なる。
(ホ)その他の画面制御 ユーザインターフェースでは、常時コピーの実行状態を
監視することにより、ジャムが発生した場合には、その
ジャムに応じた画面を表示する。
また、機能設定では、現在表示されている画面に対する
インフォメーシロン画面を有し、適宜表示が可能な状態
におかれる。
なお、画面の表示は、ビットマツプエリアを除いて幅3
n(8ビクセル)、高さ611−(16ピクセル)のタ
イル表示を採用しており、横が80タイル、縦が25タ
イルである。ビットマツプエリアは縦151ビクセル、
横216ピクセルで表示される。
以上のように本複写機のユーザインターフェースでは、
ベーシックコピー エイディトフィーチャー 編集等の
各モードに類別して表示画面を切り換えるようにし、そ
れぞれのモードで機能選択や実行条件の設定等のメニュ
ーを表示すると共に、ソフトボタンをタッチすることに
より選択肢を指定したり実行条件データを入力できるよ
うにしている。また、メニューの選択肢によってはその
詳細項目をポツプアップ表示(重ね表示やウィンドウ表
示)して表示内容の拡充を図っている。その結果、選択
可能な機能や設定条件が多くても、表示画面をスッキリ
させることができ、操作性を向上させることができる。
(D)ハードコントロールパネル ハードコントロールパネルは、第26図に示すようにカ
ラーデイスプレィの右側に画面よりもさらに中央を向く
ような角度で取り付けられ、テンキー テンキークリア
、オールクリア、ストップ、割り込み、スタート、イン
フォメーシ日ソ、オーデイトロン、言語の各ボタンが取
り付けられる。
テンキーボタンは、コピー枚数の設定、ダイアグモード
におけるコード入力やデータ入力、ツール使用時の暗証
番号の入力に用いるものであり、ジョブの発生中やジョ
ブ中断中は無効となる。
オールクリアボタンは、設定したコピーモードの全てを
デフォルトに戻し、ツール画面のオープン中を除き、ベ
ーシックコピー画面に戻すのに用いるものであり、割り
込みジョブの設定中では、コピーモードがデフォルトに
戻るが、割り込みモードは解除されない。
ストップボタンは、ジョブ実行中にコピーの切れ目でジ
ョブを中断し、コピー用紙を排出後マシンを停止させる
のに用いるものである。また、ダイアグモードでは、入
出力のチェック等を、停止(中断)させるのに用いる。
割り込みボタンは、ジョブ中断中を除く第1次ジープ中
で割り込みモードに入り、割り込みジ縫ブ中で第1次ジ
ョブに戻すのに用いるものである。
また、第1次ジョブの実行中にこのボタンが操作される
と、予約状態となり、コピー用紙排出の切れ目でジョブ
を中断又は終了して割り込みのジョブに入る。
スタートボタンは、ジョブの開始、中断後の再開に用い
るものであり、ダイアグモードでは、コード値やデータ
値の入力セーブ、入出力等の開始に用いる。マシン余熱
中にスタートボタンが走査されると、余熱終了時点でマ
シンはオートスタートする。
インフォメーシロンボタンは、オンボタンとオフボタン
からなり、コピー実行中を除き受付可能な状態にあって
、オンボタンにより現在表示されている画面に対するイ
ンフォメーシ四ン画面を表示し、オフボタンにより退避
させるのに用いるものである。
オーデイトロンボタンは、ジlブ開始時に暗証番号を入
力するために操作するものである。
ランゲージボタンは、表示画面の言語を切り換えるとき
に操作するものである。したがって、各表示画面毎に複
数言語のデータを持ち、選択できるようにしている。
ナオ、ハードコントロールパネルには、上記の各ボタン
の他、ボタンの操作状態を表示するために適宜LED 
(発光ダイオード)ランプが取り付けられる。
フ ルム (A)フィルム画像読取り装置の概略構成第2図に示さ
れているように、フィルム画像読取り装置は、フィルム
プロジェクタ(F/P) E34およびミラーユニット
(M/U)65とを備えている。
(A−1)F/Pの構成 第33図に示されているように、F/Pθ4はハウジン
グ801を備えており、このノ1ウジング601に動作
確認ランプ602、マニュアルランプスイッチ603、
オートフォーカス/マニュアルフォーカス切り換えスイ
ッチ(AF/MF切り換えスイッチ)604、およびマ
ニュアルフォーカス操作スイッチ(M/F操作スイッチ
)606a、E305bが設けられている。また、ノ1
ウジング601は開閉自在な開閉部606を備えている
この開閉部θ0θの上面と側面とには、原稿フィルム6
33を保持したフィルム保持ケース607をその原稿フ
ィルムθ33に記録されている被写体の写し方に応じて
縦または横方向からハウジング601内に挿入すること
ができる大きさの孔608.809がそれぞれ穿設され
ている。これら孔608,809の反対側にもフィルム
保持ケースθ07が突出することができる孔(図示され
ない)が穿設されている。開閉部606は蝶番によって
ハウジング601に回動可能に取り付けられるか、ある
いはハウジング601に着脱自在に取り付けるようにな
っている。開閉部θ0θを開閉自在にすることにより、
孔eos、eoeから71ウジング601内に小さな異
物が侵入したときに容易にこの異物を取り除くことがで
きるようにしている。
このフィルム保持ケース607は35+emネガフィル
ム用のケースとポジフィルム用のケースとが準備されて
いる。したがって、F/P64はこれらのフィルムに対
応することができるようにしている。また、 F/P 
84は6 cmX 6 amや41nchX51nch
のネガフィルムにも対応することができろうにしている
。その場合、このネガフィルムをM/U65とプラテン
ガラス31との間でプラテンガラス31上に密着するよ
うにしている。
第36図に示されているように、ハウジングθ01の図
において右側面には映写レンズ610を保持する映写レ
ンズ保持部材611が摺動自在に支持されている。
また、ハウジング601内にはりフレフタ612および
ハロゲンランプ等からなる光源ランプ613が映写レン
ズ810と同軸上に配設されている。ランプ613の近
傍には、このランプ613を冷却するための冷却用ファ
ン614が設けられている。更に、ランプ613の右方
には、このランプ613からの光を収束するための非球
面レンズ616、所定の波長の光線をカットするための
熱線吸収フィルタE31E3および凸レンズ617がそ
れぞれ映写レンズ610と同軸上に配設されている。
凸レンズ617の右方には、例えば35mn+ネガフィ
ルム用およびポジフィルム用のフィルム濃度を調整する
ための補正フィルタ635(図では一方のフィルム用の
補正フィルタが示されている)を支持する補正フィルタ
保持部材618と、この補正フィルタ保持部材618の
駆動用モータ618と、補正フィルタ保持部材618の
回転位置を検出する第1および第2位置検出センサ62
0゜821と駆動用モータ619を制御するコントロー
ル装置(F/P84内に設けられるが図示されていない
)とをそれぞれ備えた補正フィルタ自動交換装置が設け
られている。そして、補正フィルタ保持部材618に支
持された補正フィルタ635のうち、原稿フィルム63
3に対応した補正フィルタ635を自動的に選択して映
写レンズ610等の各レンズと同軸上の使用位置に整合
するようにしている。この補正フィルタ自動交換装置の
補正フィルタ635は、例えばプラテンガラス31とイ
メージングユニット37との間等、投影光の光軸上であ
ればどの場所にも配設することができる。
更に、映写レンズ保持部材611に連動するオートフォ
ーカスセンサ用発光器623および受光器624と、映
写レンズ610の映写レンズ保持部材611をハウジン
グθ01に対して摺動させる摺動用モータ626とを備
えたオートフォーカス装置が設けられている。フィルム
保持ケース607が孔608または孔609からハウジ
ング601内に挿入されたとき、このフィルム保持ケー
ス607に支持された原稿フィルム633は補正フィル
タ保持部材618と発光器623および受光器624と
の間に位置するようにされている。
原稿フィルム635のセット位置の近傍には、この原稿
フィルム633を冷却するためのフィルム冷却用ファン
626が設けられている。
このF/P84の電源はベースマシン30の電源とは別
に設けられるが、このペースマシン30内に収納されて
いる。
(A−2)M/Uの構成 第34図に示されているように、ミラーユニット65は
底板θ27とこの底板627に一端が回動可能に取り付
けられたカバー6′28とを備えている。底板627と
カバー628との間には、−対の支持片829,829
が枢着されており、これら支持片629.829は、カ
バー628を最大に開いたときこのカバー628と底板
627とのなす角度が45度となるようにカバー628
を支持するようになっている。
カバー628の裏面にはミラー630が設けられている
。また底板627には大きな開口が形成されていて、こ
の開口を塞ぐようにしてフレネルレンズ631と拡散板
682とが設けられている。
第36図に示されているように、これらフレネルレンズ
631と拡散板832とは一枚のアクリル板からなって
おり、このアクリル板の表面にフレネルレンズ631が
形成されているとともに、裏面に拡散板632が形成さ
れている。フレネルレンズ631はミラー630によっ
て反射され、拡散しようとする映写光を平行な光に変え
ることにより、画像の周辺部が暗くなるのを防止する機
能を有している。また拡散板832は、フレネルレンズ
631からの平行光によって形成される、イメージング
ユニット37内のセルフォックレンズ224の影をライ
ンセンサ226が検知し得ないようにするために平行光
を微小量拡散する機能を有している。
このミラーユニット65はF/P64によるカラーコピ
ーを行わないときには、折畳まれて所定の保管場所に保
管される。そして、ミラーユニット65は使用する時に
開かれてベースマシン30のプラテンガラス31上の所
定の場所に載置される。
CB)フィルム画像読取り装置の主な機能フィルム画像
読取り装置は、以下の主な機能を備えている。
(B−1)補正フィルタ自動交換機能 F/P84に光源ランプ613として一般に用いられて
いるハロゲンランプは、一般的に赤(R)が多く、青C
B)が少ないという分光特性を有しているので、このラ
ンプ613でフィルムを映写すると、投影光の赤(R)
、緑(G)および青(B)の比がランプ613の分光特
性によって影響を受けてしまう。このため、ハロゲンラ
ンプを用いて映写する場合には、分光特性の補正が必要
となる。
一方、画像を記録するフィルムには、ネガフィルムやポ
ジフィルム等の種類があるばかりでな(、ネガフィルム
自体あるいは、ポジフィルム自体にもいくつかの種類が
あるように、多くの種類がある。
これらのフィルムはそれぞれその分光特性が異なってい
る。例えば、ネガフィルムにおいてはオレンジ色をして
おり、Rの透過率が多いのに対してBの透過率が少ない
。このため、ネガフィルムにおいては、Bの光量を多く
なるように分光特性を補正する必要がある。
そこで、F/Pθ4には、このような分光特性を補正す
るための補正フィルタが準備されている。
F/P E! 4はこれらの補正フィルタを自動的に交
換することができるようにしている。補正フィルタの交
換は、前述の補正フィルタ自動交換装置によって行われ
る。すなわち、原稿フィルムθ33に対応した補正フィ
ルタを使用位置にセットするように、システム(SYS
)リモート内のマイクロプロセッサ(CPU)から2b
itの命令信号が出力されると、コントロール装置は、
第1、第2位置検出センサ620,821からの2bi
t信号がCPUの信号に一致するように、駆動用モータ
619を駆動制御する。そして、センサ620.621
からの信号がCPUの信号に一致すると、コントロール
装置はモータ619を停止させる。モータ619が停止
したときには、原稿フィルムに対応した補正フィルタが
自動的に使用位置にセットされるようになる。
したがって、補正フィルタを簡単かつ正確に交換するこ
とができるようになる。
(B−2)原稿フィルム挿入方向検知機能原稿フィルム
633は開閉部606に形成された挿入孔808,60
9のいずれの孔からも挿入することができる、すなわち
、被写体の写し方に対応して鉛直方向からと水平方向か
らとの二方向から原稿フィルム633を装着することが
できるようにしている。その場合、挿入孔eos、e。
8の少なくともいずれか一方にはフィルム検知スイッチ
が設けられている。すなわち、フィルム検知スイッチが
少なくとも一つ設けられている。そして、フィルム検知
スイッチが孔608側に設けられるが孔609側には設
けられない場合には、フィルム保持ケース607が孔6
08から挿入されてフィルムが検知されたときオンとな
って、検知信号を出力する。この検知信号があるときに
はラインセンサ226の必要エリアは縦、すなわち副走
査方向が投影像の長手方向となるように設定される。ま
た、−フィルム保持ケース807が孔609から挿入さ
れたとき、このスイッチはオフ状態を保持するので検知
信号を出力しない。検知信号がないときには必要エリア
は横、すなわち主走査方向が投影像の長手方向となるよ
うに設定される。
また、フィルム検知スイッチが孔609側のみに設けら
れている場合、あるいはフィルム検知スイッチ両方の孔
808.809側に設けられている場合にも、同様に、
フィルム保持ケース607が孔608から挿入されたと
きにラインセンサ22eの必要エリアは副走査方向が投
影像の長手方向となるように、またフィルム保持ケース
607が孔609から挿入されたときにラインセンサ2
26の必要エリアは主走査方向が投影像の長手方向とな
るように、フィルム検知スイッチのオン、オフ信号が設
定される。
(B−3)オートフォーカス機能(AF機能)フィルム
保持ケース807をF/P64に装着したとき、原稿フ
ィルム633の装着位置には数十μmの精度が要求され
る。このため、原稿フィルム633を装着した後、ピン
ト合わせが必要となる。このピント合わせを手動で行う
場合、プラテンガラス31の所定位置にセットされたM
/US5の拡散板632に原稿フィルム633の画像を
投影し、その投影画像を見ながら映写レンズ保持部材6
11を摺動させて行わなければならない。
その場合、拡散板632に投影された画像はきわめて見
にくいので、正確にピントを合わせることは非常に難し
い。
そこで、原稿フィルム638をF/P 84に装着した
とき、F/P64は自動的にピント合わせを行うことが
できるようにしている。
このAF機能は前述のAF表装置より次のようにして行
われる。
U/138のデイスプレィ上のキーを操作してF/Pモ
ードにすることにより、発光器823が光を発し、また
第33図において、F/PEt4のAF/MF切り換え
スイッチ804をAFに選択することにより、AF装置
が作動可能状態となる。第36図に示されているように
、原稿フィルム633が入っているフィルムケース60
7をF/P64に装着すると、発光器θ23からの光が
この原稿フィルム638によって反射するようになり、
その反射光がAFのための例えば2素子型の受光器62
4によって検知される。
そして、受光器624の2素子はそれぞれが検知した反
射光の量に応じた大きさの信号をCPU634に出力す
る。CPU834はこれらの信号の差を演算し、その演
算結果がOでないときには出力信号を発して2素子から
の信号の差が小さくなる方向にモータE125を駆動す
る。したがって、映写レンズ保持部材611が摺動する
とともに、これに連動して、発光器623および受光器
624がともに移動する。そして、2素子からの出力信
号の差がOになると、CPU834はモータ625を停
止する。モータ625が停止したときがピントの合った
状態となる。
こうして、AF作動が行われる。これにより、原稿フィ
ルムを入れたフィルムケースをF/P64に装着したと
き、その都度手動によりピント合わせを行わなくても済
むようになる。したがって、手間がかからないばかりで
なく、ピントずれによるコピーの失敗が防止できる。
(B−4)マニュアルフォーカス機能(MF機能)AF
/MF切り換えスイッチ604をMFに切り換えること
により、自動的にランプ613が所定時間点灯し、手動
でピント合わせを行うことができるようになる。MFの
操作は、ミラユニット65の拡散板632に映写した原
稿フィルムの画像を見ながら、操作スイッチ805 a
l  θ05bを押すことにより行われる。このMFに
より、フィルム画像の特定の部分のピントを合わせるこ
とができるようになる。
CB−5)光源ランプのマニュアル点灯機能マニュアル
ランプスイッチ603を押すことにより無条件にランプ
613を点灯させることができるようにしている。この
スイッチは通常は使用しないが、比較的厚さの厚いもの
に記録されている画像をコピーする場合においてバック
ライティングするとき、AF時に長時間映写像を見ると
き、およびランプ切れを確認するとき等に使用される。
(B−E3)倍率自動変更およびスキャンエリア自動変
更機能 U/I36で用紙サイズを設定することにより、倍率を
自動的に設定することができるようにしている。また、
U/I・3θで原稿フィルムの種類を選択することによ
り、そのフィルムに応じてコピーエリアを自動的に選択
することができるようにしている。
CB−7)自動シェーディング補正機能CPU634の
ROMには、一般に、写真撮影によく使用されるネガフ
ィルムであるF’UJI(登録商標)、KODAK (
登録商標)お上びKONICA(登録商標)の各ASA
100のオレンジマスクの濃度データが記憶されており
、これらのフィルムが選択されたとき、CPU834は
記憶された濃度データに基づいて自動的にシェーディン
グ補正を行うことができるようにしている。
その場合、これらのフィルムのベースフィルムをF/P
84に装着する必要はない。
したがって、ベースフィルムを装着する手間を省くこと
ができるばかりでなく、間違ってベースフィルムを装着
することが防止でき、しかもベースフィルムの管理が不
要となる。
また、この3種類のフィルム以外に他のフィルムの一種
類について、そのフィルムのオレンジマスクの濃度デー
タを登録することができるようにしている。このデータ
は複写機のシステム内のRAMに記憶されるようにして
いる。この登録されたフィルムの場合にも前述の3種類
のフィルムの場合と同様に自動的にシェーディング補正
が行われる。
(B−8)自動画質調整機能 原稿フィルムの濃度特性やフィルム撮影時の露光条件等
の諸条件に基づいてγ補正等の補正を行い、濃度調整や
カラーバランス調整を自動的に行うことができるように
している。
(C)画像信号処理 (C−1)画像信号の補正の必要性およびその補正の原
理 −aにフィルムの持っている濃度レンジは原稿の濃度レ
ンジよりも広い。また、同じフィルムでも、ポジフィル
ムの濃度レンジはネガフィルムのそれよりも広いという
ようにフィルムの種類によっても濃度レンジが異なる。
更に、フィルムの濃度レンジは、例えばフィルムの露光
量、被写体の濃度あるいは撮影時の明るさ等の原稿フィ
ルムの撮影条件によって左右される。実際に、被写体濃
度はフィルムの濃度レンジ内で広く分布している。
したがって、このようなフィルムに記録されている画像
を、反射光によって原稿をコピーする複写機でコピーし
ようとする場合、同じ信号処理を行ったのでは、良好な
再現性は得られない。そこで、主要被写体の濃度が適正
となるように画像読取り信号を適宜補正することにより
、良好な再現性を得るようにしている。
第35図は、あるネガフィルムの濃度特性および濃度補
正の原理を示している。この図において、横軸は、右半
分が被写体の露光量(被写体濃度に相当する)を表わし
、左半分がシェーディング補正後の濃度を表わしている
。また、縦軸は、上半分がビデオ回路出力(はぼネガ濃
度に等しい)を表わし、下半分が出力コピー濃度を表わ
している。
すなわち、第1象限はそのネガフィルムの濃度特性を、
第2象限はシェーディング補正の関係を、第3象限はγ
補正の関係を、そして第4象限は被写体露光量と補正さ
れた出力コピー濃度との関係をそれぞれ表わしている。
このネガフィルムの濃度特性は、第35図の第1象限に
おいて線αで示される。すなわち、被写体からの露光量
が多いときにはネガフィルムの濃度が大きく、被写体か
らの露光量が少なくなるにしたがって、ネガフィルム濃
度は線形的に小さくなる。被写体からの露光量がある程
度少なくなると、被写体からの露光量とネガフィルム濃
度との線形性がなくなる。そして、この露光量が少ない
場合には、例えば、そのフィルムに記録されている画像
が人間の胸像であるとすると、顔と髪の毛とのコントラ
ストがとれなくなってしまう。また、露光量が多い場合
でも、線αの傾き、すなわちγの値が1よりも小さいの
でγ補正を行わないと、コピーが軟調になってしまう。
このようなことから、γ補正が必要となる。
次に、第35図を用いて補正の原理を説明する。
同図第8象限には、γ補正のためのENDカーブβが設
定されている。このENDカーブβの傾きγ−は、第4
象限において被写体からの露光量と出力コピー濃度との
関係が45度の直線関係となるようにするために、γ゛
=1/γに設定されている。
例えば、被写体からの露光量が比較的多い領域aの場合
、シェーディング補正回路のレジスタに設定されている
濃度調整値が、第2象限において直線■で表わされる値
にあるとすると、シェーディング補正後の濃度は領域a
−となる。この領域a゛のうち領域についてはENDカ
ーブβの変換範囲に入らなくなり、この領域の部分はコ
ピーをすると白くつぶれてしまう。そこで、第2象限に
おいて濃度調整値を直線■から直線■にシフトして、シ
ェーディング補正後の濃度をENDカーブβの変換範囲
に入るようにする。このようにすることにより、被写体
からの露光量と出力コピー濃度との関係が第4象限にお
いて45度の直線■に従うようになって、コピーは諧調
をもった濃度を有するようになる。
また、被写体からの露光量が比較的小さい領域すの場合
には、被写体からの露光量とネガフィルム濃度との線形
性がなくなる。この場合には、シェーディング補正回路
の濃度調整値を第2象限において直線■の値に設定する
。そして、第3象限において線■で表わされるENDカ
ーブβを選択する。このENDカーブβを選択すること
により、被写体からの露光量と出、カコピー濃度とが第
4象限の45度の直線■で表わされるようにするととが
できる。すなわち、被写体からの露光量が領域すにある
とき、例えば黒い髪の人が茶色い帽子をかぶっていると
すると、髪と帽子とがほとんど同じ濃度になってしまう
ことが防止され、髪と帽子とのコントラストを明瞭に出
すことができるようになる。
こうして、被写体の濃度が適正となるように補正が行わ
れる。
(C−2)画像信号処理方法 第38図に示されているように、ラインセンサ226が
原稿フィルム633の画像の映写光をRlG、  B毎
の光量としてアナログで読み取り、この光量で表わされ
た画像信号は増幅器231によって所定レベルに増幅さ
れる。増幅された画像信号はA/Dコンバータ235に
よってディジタル信号に変換され、更にログ変換器23
8によって光量信号から濃度信号に変換される。
濃度で表わされた画像信号はシェーディング補正回路2
39によってシェーディング補正がされる。このシェー
ディング補正によって、セルフォックレンズ224の光
量ムラ、ラインセンサ226における各画素の感度ムラ
、補正フィルタやランプ613の各分光特性や光量レベ
ルのバラツキ、あるいは経時変化による影響骨が画像信
号から取り除かれる。
このシェーディング補正を行うに先立って、まず原稿フ
ィルムが前述の3種類のフィルムおよび登録されたフィ
ルムが選択されたときには、補正フィルタがポジフィル
ム用フィルタにセットされ、原稿フィルム633を装着
しない状態でランプ613からの光量信号を読み取り、
その信号を増幅してディジタル信号に変換した後、さら
に濃度信号に変換したものに基づいて得られたデータを
基準データとしてラインメモリ240に記憶させる。
すなわち、イメージングユニyト37をR,G。
Bの各画素毎に32ラインステツプスキヤンしてサンプ
リングし、これらのサンプリングデータをラインメモリ
240を通してCPU634に送り、CPU634が3
2ラインのサンプリングデータの平均濃度値を演算し、
シェーディングデータをとる。このように平均をとるこ
とにより、各画素毎のエラーをなくすようにしている。
また、原稿フィルムを装着してその原稿フィルムの画像
の読取り時に、CPU1334はROMに記憶されてい
るネガフィルムの濃度データから濃度調整値DADJを
演算し、シェーディング補正回路239内のLSIのレ
ジスタに設定されているDADJ値を書き換える。更に
、CPU834は選択されたフィルムに対応してランプ
613の光量および増幅器643のゲインを調整する。
そして、シェーディング補正回路239は原稿フィルム
を読み取った実際のデータにD ADj値を加えること
により、読み取った濃度値をシフトさせる。更に、シェ
ーディング補正回路238はこれらの調整がされたデー
タから各画素毎のシェーディングデータを引くことによ
りシェーディング補正を行う。
なお、CPU834のROMに記録されていなく、かつ
システムのRAMに登録されていないフィルムの場合に
は、ベースフィルムを装着してそのフィルムの濃度デー
タを得、得られた濃度データから[)ADj値を演算し
なければならない。
シェーディング補正が終ると、IIT32はIPS33
にR,G、  Bの濃度信号を出力する。
そして、CPU634は原稿フィルムの実際のデータに
基づいてENDカーブを選択し、この選択したカーブに
基づいてγ補正を行うべく補正信号を出力する。この補
正信号により、IPS33はγ補正を行って原稿フィル
ムのγが1でないことや非線形特性から生じるコントラ
ストの不明瞭さを補正する。
(D)操作手順および信号のタイミング第37図に基づ
いて、操作手順および信号のタイミングを説明する。な
お、破線で示されている信号は、その信号を用いてもよ
いことを示している。
F/P 84の操作は、主にベースマシン30のU/I
36によって行われる。すなわち、U/I36にデイス
プレィの画面に表示されるF/P操作キーを操作するこ
とにより、ベースマシン30をF/Pモードにする。原
稿フィルムが前記3種類のフィルムおよび登録されてい
るフィルムのうちの一つである場合を想定すると、第3
0図に示されているように、U/I3θのデイスプレィ
の画面には、 「ミラーユニットを置いてからフィルム
の種類を選んで下さい」と表示される。したがって、ま
ずM/U85を開いてプラテンガラス31の所定位置に
セットする。
次いで、画面上のフィルム選択キーを押すと、画面には
「フィルムを入れずにお待ち下さい」と表示される。同
時に、ランプ813が点灯するとともに、補正フィルタ
制御(FCC0NT)信号が(0,0)となってFC動
作が行われる。すなわち、補正フィルタ自動交換装置が
作動してポジ用補正フィルタが使用位置にセットされる
。補正フィルタがセットされると、補正フィルタ交換終
了(FC5ET)信号がLoWとなる。
とのLOWとなったことかつランプθ13が点灯して3
〜5 sec経過したことをトリガーとしてシェーディ
ング補正のためのシェーディングデータの採取が開始さ
れる。このシェーディングデータ採取が終了すると、こ
の終了をトリが−としてFCC0NTが(0,1)とな
って補正フィルタ自動交換装置が作動し、フィルム補正
用フィルタが使用位置にセットされる。また、シェーデ
ィング補正をトリガーとして画面には「ピントを合わせ
ます。フィルムを入れて下さい」と表示されると共に、
ランプ613が消灯する。したがって、原稿フィルム8
33を入れたフィルムケースe07をF/P64に装着
する。これにより、発光器623からの光がこのフィル
ムによって反射され、その反射光が受光器624によっ
て検知される。
反射光が受光器624の2素子間の受光量の差分が0で
ないときには、AF装置のモータ625が作動し、ピン
トが合わされる。すなわち、AF作動が行われる。ピン
ト合わせが終了すると、F/P作動準備完了CF/P 
RDY)信号がLOWとなる。このF/P RDY信号
がLOWになった後でかつFCSETがLOWとなって
1秒経過した後に、画面には「コピーできます」と表示
される。U/138のスタートキーを押すと、画面には
「コピー中です」と表示され、かつランプθ13が点灯
するとともに、ランプ813の立ち上がり時間を待って
自動濃度調整(A/E)のためのデータの採取が開始さ
れる。すなわち、濃度調整、カラーバランス調整、γ補
正等を行うためのデータを得るためにイメージングユニ
ット37が一部スキャンして、投影像の一部または全部
を読み取る。
次いで、フルカラーのときには、イメージングユニット
37が4回スキャンしてコピーが行われる。その場合、
シェーディングデータおよび自動濃度調整用データに基
づいてシェーディング補正および濃度調整が自動的に行
われる。コピーが終了すると、ランプθ13が消灯する
とともに、画面には「コピーできます」と表示される。
したがって、再びスタートキーを押すと、新たにコピー
が行われる。他の画像をコピーしたい場合には、フィル
ムのコマを変えることになる。コマを変える際、F/P
 RDYがHIGHとなるとともに画面には「ピントを
合わせます」と表示される。そして、新しいコマがセッ
トされると、AF動作が行われ、同時に、F/P RD
YがLOWとなるとともに、画面には「コピーできます
」と表示される。その後、スタートキーを押すことによ
り、コピーが行われる。
鰺 システム 以上説明したところから明らかなように、本複写機は高
度な制御技術を採用して構成されているものであるから
、トラブルが発生した場合、その原因を追求し、解決策
を見いだすには、非常な時間を要することになる。これ
はコピー条件を決定するパラメータの設定についても同
様である。つまり、コピーを行うには動作のタイミング
を設定するためのパラメータ、画質、色調を設定するた
めのパラメータ等積々のパラメータが必要であり、これ
らのパラメータは工場出荷の際に標準値に設定されてい
るが、ユーザは必ずしも標準値で填足するとは限らない
し、また、−旦ユーザの希望する条件通りに設定したと
しても経時変化等により画質、色調等のコピー条件の変
化は避けられないものである。従って、サービスマンは
再度パラメータの設定を行う必要があるが、制御が高度
であるが故に、時間を要することになる。
しかし、一つのマシンに長い時間をかけることはサービ
スコストの点から好ましくない。トラブル解決、あるい
は調整に長時間を有することは、そのままマシンのダウ
ンタイムが長くなることを意味し、ユーザはその間使用
することができないからである。また、複写機の台数が
多いので、−人のサービスマンは何台もの複写機を担当
しなければならないが、−台に長時間かかっていては同
時にトラブルが生じたときには対応しきれない状態にな
る。
従って、トラブル解決、調整のサービスを短時間で行え
れば、ダウンタイムも短くなり、°−人のサービスマン
の担当できる台数も増え、ひいてはサービスコストの低
減、信頼性の向上につながることになる。
そこで、サービスマンが30分程度の短時間の内に、し
かも容易にトラブル原因、およびその解決策を見いだせ
、且つ、各種調整を容易に行えるようにすることが重要
であり、本発明の記録装置の自己診断システムはそのた
めの手段を提供するものである。
システムの さて、トラブルが生じた場合、その原因を解明し、解決
するには何が必要であろうか。
まず考えられるのはトラブルが生じたらマシンが自動的
にそれを検知し、ユーザに知らせたり、トラブルの内容
を記録することである。これは従来も行われていること
であるが、例えば、マシン立ち上げ時にはCPU1 I
Cあるいはメモリ等が正常に機能するか否かを確認する
必要があるし、各リモート間をつなぐ通信が正常に行え
るかどうかも確認しなければならない。更には、ジャム
が生じた場合にはジャムの箇所を表示したり、ハードウ
ェアの故障の場合には、 「サービスコールして下さい
」等の表示を行うことである。これが自動のフォールト
チェックである。
全てのフォールトチェックをオートで行うようにするこ
とは可能であるが、しかしながら、そのためには多数の
ハードウェアが必要であり、コスト上昇の原因となる。
そこで、ビデオ信号のタイミングのチェック、イメージ
ングユニットの走査動作のチェック、モータが回転する
か否か、等のチェックは必要に応じてサービスマンがそ
の都度動作させてみて、目、耳で確認するようにする。
これがセミオートのフォールトチェックであるが、これ
によれば、多少の時間はかかることになるが、目で動作
の確認をする、あるいは耳で動作音を聞いて確認するだ
けであるから、コストを上昇させることなく、短時間で
チェックを行えるものである。
また、従来から行われているマニュアルによるチェック
、例えば、センサの電圧レベル、電源回路の出力電圧、
ランプヒータの電圧、導通等をテスタ等で測定したりす
ることも重要である。
例えば、低電圧電源回路(LVPS)の出力電圧を自動
的にチェックするようにしようとすると、LVPSの出
力端、あるいは当該LVPSから電圧が供給される基板
の入力端に電圧コンパレータを設けることになるが、当
該電圧コンパレータを動作させるためにはLVPSが必
要となり、結局コストが高いものになってしまうので、
サービスマンによる手動の測定に任せるのがよく、実際
このような測定は短時間で終了することができるもので
ある。
なお、セミオートまたはマニュアルでフォールトチェッ
クを行う場合には、モータ等の部品単位、あるいはサブ
システム等の一連の処理を行う系を動作させる必要があ
ることは当然であり、そのために、いわゆるI10チェ
ック、サブシステムチェック等を行うコンポーネントコ
ントロールの機能が必要である。
先に、トラブル、特にフォールトの内容を発生順に記憶
すると述べたが、これがヒストリーであり、サービスを
行うに当たって非常に有用である。
即ち、ヒストリーとして、どのようなフォールトがどの
ような順序で発生したかが記憶されていれば、それを参
照することによって、直接的にはどのようなフォールト
でサービスコールが行われたかを知ることができるし、
また、ヒストリーを参照することで、例えば同じ箇所で
ジャムが何回も生じているような場合には、当該ジャム
が生じないような処置を行うことができるのである。
ヒストリーとして、フォールトの来歴だけでなく、主要
な部品、使用頻度の高い部品の使用(駆動)回数および
/または使用時間を記録しておくようにすることも有用
である。これにより自動的に交換時期が到来したことを
ユーザに知らせることができるし、また、サービスマン
は部品を交換すべきか否かの目安を知ることができるか
らである。
また、サービスの内容としては、フォールトの解消のみ
ならず、マシンのセットアツプ、または調整が要求され
る。実際、コピー条件を決定するパラメータ値は工場出
荷時に標準の値に設定されてNVMに格納されているが
、同じ製造工程を経たマシンであっても機差は避けられ
ず、また、特に色調などは好みが様々であるから標準の
値が必ずしもユーザを滴定させるものとは限らない。ま
た、パラメータ値をユーザの希望通りに設定したとして
も、ハードウェアの経年変化によりコピー条件が変化し
、所望のコピーができなくなることもある。更に、基板
を交換したような場合には、NVMのパラメータ値をユ
ーザが使用していた値に変更しなければならない。そこ
で、機差の吸収、あるいは経年変化への対応等のために
NVMに格納されているパラメータ値を容易に変更でき
る手段が設けられる。これが自己診断システムの調整機
能である。
調整機能としては、自動調整と共に、自動調整をサポー
トするものとして手動調整が採用される。
つまり、自動調整では、パラメータ設定等は自動的に設
計値に基づく値に設定されるようになされるのであるが
、必ずしもユーザを滴定させるものではなく、また機差
によるばらつきが皆無とは言えず、サービスマンによる
微調整が必要になるからであり、そのときに必要なのが
手動調整なのである。また、自動調整を実現する手段が
高価であるとか、調整を行う際に目視による人間の判断
が必要な場合にも手動調整は必要である。
以上述べたように、ダイアグとしては、オート、セミオ
ート、マニユアルのフォールトチェック、ヒストリー 
自動および手動による調整、およびコンポーネントコン
トロールの各項目が必要であることが分かる。
なお、サービス領域が非常に広い場合には、サービスス
テージジン等に設置されたホストコンピュータと各マシ
ンとを電話回線で接続し、ホストコンピュータからの指
令によりこれらのダイアグ機能を動作させ、その結果を
ホストコンピュータが判断するシステムを採用すること
も有効であるが、ここではサービスマンがユーザのもと
に出向いてサービスを行うことを前提としている。
工にlエヱ玉玉 さて、以上のようなダイアグの機能を使用してトラブル
の原因を追求する場合に、どの程度までトラブルを追求
するかが問題になる。具体的には、部品単位で交換する
ものについては故障している部品を特定しなければなら
ないし、回路についてはCPU、LSI等の部品ではな
く基板単位で交換するものとすれば、故障している基板
を特定すれば足りることになる。これがトラブル分離で
あり、交換単位(Fleld ReplaceIlen
t Unlt:以下FRUと称す。)を規定することに
外ならない。
FRUを部品単位とすることは勿論可能であるが、故障
している部品を特定するとなると、全ての部品について
トラブルをチェックする手段を設けねばならず、特に、
CPU1 LSI等の電子回路部品の場合には膨大なハ
ードウェアが必要となるので、コストが高いものとなる
ばかりでなく、トラブル分離のための時間が長くなり、
ひいてはサービス時間も長くなってしまうことになる。
そこで、本自己診断システムにおいては、FRUとして
、ソフトウェアを司る電子回路関係については基板単位
、ハードウェアについては概ね部品単位とし、次のよう
に規定されている。
IOT関係では、MCBボードを含む各基板、カラーC
RTおよびその駆動回路を含めたULLVPSl 電源
供給モジュール、モータおよびその駆動回路を含んだサ
ーボシステム、等をFRUとし、IIT関係では、IP
Sボードを含む各基板、電源回路、モータ、イメージン
グユニット、ランプ、センサ、等をFRUとしている。
FRUを最適に定め、そのFRUの故障分離を容易にす
るためのダイアグ手段を提供することにより、システム
全体のコストの上昇を招くことなく、短時間でトラブル
分離を行うことができるのである。
以下に、上述したダイアグの各項目について詳細に説明
する。
−フ −ルトチ ツク フォールトチェックにはオート、セミオート、マニユア
ルの3種類が用意されている。
−−オートフ −ルトチ  ク オートフォールトチェックはマシンが自動的にチェック
する機能であり、主としてCPUを搭載している基板に
ついてのチェックを行うもので、具体的には次のようで
ある。
(A)ROM、RAM、NVMチー ツクこれはCPU
の管理下にあるメモリであるROM、RAMおよびNV
Mの書き込み、読み出しの機能が正常に行えるか否かを
チェックする機能であり、ROMについては、CPUが
ROMに格納されている、チェックサムを除く全てのデ
ータを読み出して、チェックサムのデータと比較するこ
とによって行われる。このチェック方式ではデータの一
つ一つが正しいかどうかを確認することはできないが、
チェックサムが合っていれば正しいデータを格納してい
るものとするのである。
RAMのチェックは、まずRAMに予め定められた所定
のデータを書き込み、次に当該RAMから格納されてい
るデータを全て読み出して、書き込んだデータと一つ一
つ比較することで行われる。
このことでRAMが正常に機能しているか否かを確認す
ることができる。
NVMのチェック方法はRAMチェックと同じ方法で行
うが、NVMにはコピー条件を決定する重要なデータが
格納されているので、当該データについては、−旦RA
Mにセーブしてから所定のデータの書き込みを行うよう
にする。
なお、これらのメモリのチェックは、第7図に示スパワ
ーオンシーケンスのコアテストの期間内に行われる。
(B)NVMリチンシロンテスト 上記のNVMチェックが、メモリとしてのNVMがデー
タの書き込み、読み出しを正常に行えるか否かをチェッ
クするのに対して、このN V M IJテンションテ
ストはNVMの不揮発性が保たれているか否かをチェッ
クするものである。つまり、第38図に示すように、N
VM702は、マシンの電源が投入されている場合には
LVPS701から+5vの電圧が供給されて書き込み
、読み出しが行われるのであるが、マシンの電源が投入
されていない場合には、バックアップ用の電源である電
池703から+3.2v程度の電圧が供給されて、これ
によりデータを保持している。従って、電池703の故
障時や、長期間に渡ってマシンの電源がオフになされる
場合には、電池703の電圧が低下し、データが保持さ
れない場合も生じてくる。このようなことは電池703
の劣化や回路の断線等が発生した場合にも生じるもので
ある。
しかし、NVM702には、コピーを行う際に使用する
重要なパラメータ値が格納されている場合もあるので、
コピーを行うに先立って、NVM702が不揮発性、即
ちデータを保持する機能を保っているか否かを確認する
必要が生じるのであり、そのためのチェックがこのNV
Mリチンシーンテストである。
このNVMリテンシ日ンテンテスト体的には、予めNV
M702の一つまたは複数の通常使用されない、即ち、
通常はリード(READ) /ライト(WRITE)さ
れない所定のアドレスに所定のデータを格納しておき、
第7図に示すパワーオンシーケンスのコアテストの期間
内に当該アドレスのデータを読み出して、所定のデータ
であるか否かを確認することで行われる。これにより読
み出されたデータが所定のデータと同じであれば不揮発
性は保持されていることになり、所定のデータと異なっ
ていれば不揮発性が保持されていないことが分かるので
ある。
上述したNVMチェックもコアテストの期間中に行われ
るが、まず、NVMリテンシIンテストで不揮発性が保
持されていることを確認してから、上記のNVMチェッ
クを行うようにするとよい。
不揮発性が保持されていなければ、読み出し、書き込み
の機能が確認されてもNVMは全く役に立たないもので
あるからである。
(C)ICチェック 本複写機では高度な制御技術を駆使し、高画質化、多機
能化を達成しているのであるが、そのためにCPUの他
に、CPUのペリフェラルとしてのlcl LSI、V
LSI (以下、これらを纏めてICと称す。)を多数
用いている。例えば、IPSでは多機能化に対応するた
めに、種々の画像処理を行っており、そのために多(の
ICを使用している。従って、これらのICが正常に機
能するか否かを前もって確認する必要がある。これがI
Cチェックであり、具体的には次のようである。
いま、IPSのICを例にとって説明するが、IPSの
回路は概略第39図に示すように構成されており、IC
704はCPU707の管理下に置カレ、アドレスバス
708、データバス709を介して画像処理のためのデ
ータの授受が行われており、IC704に入力されたイ
メージデータ705は、拡大、縮小等の所定の処理が施
されて新たなイメージデータ708として出力される。
このような構成において、CPU707はIC704の
中のレジスタに直接アクセスできるようになされている
。従って、まずCPU707が所定のデータをIC70
4のレジスタに書き込み、次に当該レジスタからデータ
を読み出して、読み出したデータが先に書き込んだデー
タと一致していれば、IC704はCPU707の管理
下にあることが確認されるのである。
このICチェックもパワーオンシーケンスのコアテスト
期間中に行われる。
以上のチェックでは、IC704そのものが正常に機能
するか否かはチェックしていないので、入力されるイメ
ージデータ705に対して所定の処理が施されるかどう
かは確認できない。しかし、IC704の機能を直接チ
ェックするためには、入力イメージデータ705および
出力イメージデータ706をチェックしなければならな
いが、イメージデータは伝送速度も高速であるし、デー
タ量も莫大であるから、そのための特別なハードウェア
が必要となり、コスト上昇の原因となってしまう。それ
に対して、上記のチェック方法によれば、IC704内
のレジスタに対する書き込み、読み出しの機能をCPU
707およびIC704に追加するだけで足りるので非
常に安価にチェックできるものであり、また、IC70
4のレジスタがCPU707のコントロール下にあるこ
とが確認されれば、高い確立でIC704が正常に機能
するであろうことが予測できる。
以上の理由により、上記のようなチェック方法を採用し
てい、るのである。
なお、以上の説明ではIPSの例を取り上げたが、他の
箇所のICチェックについても同様であることは言うま
でもない。
(D)コミュニケーションチェック 第3図に関して説明したように、本複写機においては、
リモート間のデータの授受を行うために、911tQO
b psのマスター/スレーブによるポーリング方式の
通信回線(以下、シリアル通信回線と称す。)と、いわ
ゆるコンテンシロンバスを使用した187.5k b 
1) 8の高速通信回線(以下、LNETと称す。)と
を使用している。
これらの通信回線が正常に機能するか否かをチェックす
るのがコミュニケーションチェックであり、チェックの
方法はシリアル通信回線とLNETとでは異なっている
シリアル通信回線のコミユニケージロンチェックについ
ては次のようである。
シリアル通信回線の具体的な内容については、先に本出
願人が特願昭63−252439号として提案しである
ので、その概略について説明する。
当該シリアル通信回線は、第40図(a)に示すように
、SYSリモート710をマスター、その他のリモート
をスレーブとし、全てマスターからの起動によりスレー
ブとのデータ伝送が行われるマスター/スレーブによる
゛スター型の時分割ポーリング方式を採用している。即
ち、マスターはスレーブである各リモートに対して一定
時間毎に通信データを送信し、スレーブは、自分宛の通
信データを受信した後、一定時間以内にマスターに対し
て送信を開始するようになされているのである。
スレーブはIITリモー)711、IPSリモート71
2および二つの予備のリモート713.714の計4リ
モートである。なお、予備のリモート713および71
4はリモートの増加に対応できるように設けられている
ものである。
いま、マスターと各スレーブとの間での通信における伝
送データ量が例えば第40図(b)に示されているよう
に割り当てられているとすると、第40図(C)に示す
ようにマスターは先ず、IITリモートに対して10バ
イトのフレームを送信し、IITリモートは受信が終了
すると、マスターに対して8バイトのフレームを送信す
る。次にマスターはIPSリモートに対して送信を開始
するが、マスターがIITリモートに送信を開始してか
らIPSリモートに対して送信を開始するまでの送信タ
イミング(Next 5lave T xタイミング)
tlは、送信データ(Txデータ)の最大バイト数をA
1 受信データ(Rxデータ)の最大バイト数をB1 
次のスレーブへの最小送信バイト数(Next 5la
va TX Data(n1n))をCとすると、送信
タイミングtlは、 t i= (A+B−C)Xl、2+2で求められるか
ら、第40図(b)の数値を上式に代入すると、21.
2 m5ecとなる。他のスレーブについても同様であ
る。従って、この時間に送信開始のばらつきに対する時
間を加えると、1通信周期Tは、第40図(b)および
(C)に示すように、88.75 m5ecとなる。な
お、第40図(b)および(C)においては予備のリモ
ート713.714に対しても通信を行うようになされ
ているが、実際にデータを送ることはなく、予備のリモ
ートのために通信のタイミングが確保されているにすぎ
ないものである。
ただし、上記の式において、rl、2Jという値は1バ
イトの伝送時間である。計算上1バイトの伝送時間は1
.15 m5ecであるが、余裕を持たせて1゜2 m
5ecとしであるのである。また、上の式の「2」は送
信タイミングtlの余裕を2m5ec持たせていること
を示している。なお、スレーブがマスターからのデータ
の受信を完了した後、マスターに対する送信を開始する
までにはある程度の時間が必要であり、この場合にも許
容時間として全てのスレーブについて、例えばl m5
ec設けられている。
以上のようであるから、SYSリモート710から第4
0図(C)に示すタイミングで所定のデータを各スレー
ブに送信し、それに対する返答があればシリアル通信回
線は正常であることが確認される。
このシリアル通信回線のコミユニケージロンチェックは
第7図のT+で示す期間に行われる。
LNETについては、先に本出願人が特願昭63−22
7244号として提案したものであるが、コンテンシー
ンバスであるので、LNETの各ノードは、必要なとき
にはいつでもデータを送信することができる。そして、
各ノードは第41図に示すように、送信端子TXと受信
端子RXが接続された構成となされているので、所定の
データを送信端子TXから送出し、自らの受信端子RX
で受信し、受信したデータを送信データと比較すれば、
LNETのバスが正常であるか否かを確認することがで
きる。
このLNETのコミユニケージロンチェックは第7図の
CCCセルフテストの期間中に行われる。
なお、その際、各ノードのCCCセルフテストが同時に
行われると、データの衝突が生じるので、CCCセルフ
テストの時間が重複しないように各ノードに対して時間
が割り当てられている。
(E)ターンアラウンドチェック このチェックは、I10ポートの動作のチェックあるい
は割り込み信号に対する動作確認のためのチェックであ
り、後述するところから明らかなように、チェックのた
めの回路がループ状になるところからターンアラウンド
の名称が付されている。
Iloのターンアラウンドチェックについては次のよう
である。
例えば、IPSにおいては、第23図(a)の329.
330で示されるようなI10ポートが使用されている
。これらのI10ポートとしてはICが使用されている
が、その動作を確認するために、第42図(a)のよう
な構成を採用している。
第42図(a)において、IPSボード720のIC7
21は、ICからなるI10ポート723を介して、v
CPU72e(第5図(b)の74aに同じ)に接続さ
れている。また、工10ポート724.725も図示し
ないがそれぞれICに接続されている。そして、いまI
10ポート724はインプット系であり、I10ポート
723および725はアウトプット系であるとする。
インプット系のI10ポートのチェックに関しては、V
CPUT213が直接I10ポート724のレジスタに
所定のデータをセットし、それを読み出して、セットし
たデータと比較することで行うことができるが、アウト
プット系のI10ポート723については、VCPU7
28が直接そのレジスタに所定のデータをセットできな
いので、I10ポート724の一本のポートに、図の7
27に示すように、アウトプット系のI10ポート、例
えば723の適当なポートから分岐して、I10ポート
724のレジスタに所定のデータをセットするようにす
る。従って、VCPU728は、I10ポート724の
レジスタにセットされたデータを読み出し、セットした
データと比較することにより、アウトプット系のI10
ポートのチェックを行うことができる。なお、図示して
いないが、I10ポート735に関しても同様にできる
ことは明かである。
以上のことにより、工10ポートが正常に機能するか否
かを確認することができ、しかも信号線を一箇所分岐さ
せるだけでよいので、安価である。
なお、以上の説明ではIPS−A基板のI10ポートの
チェックの例をあげたが、他のリモートの110ポート
についても同様に行うことができるものである。
また、本I10ターンアラウンドチェックは、同一基板
内の実施を原則としているが、確認済みのIloを組み
合わせて他の基板間でのターンアラウンドチェックを行
うことによって、基板間の連携動作およびコネクタを含
む接続チェックを行うこともできる。その例を第42図
(b)に示す。
第42図(b)において、IPS−Bボード850のI
C852は、I10ポート851を介してVCPU72
6と接続されると共に、I10ポート851の一本の出
力は分岐されてI PS−Aボード720のインプット
系I10ポート724に入力されるようになされている
。この構成によれば、VCPU726がI/C1−)8
51を介してI10ポート724に所定のデータをセッ
トし、I10ポート724にセットされたデータを読み
出して比較することにより、I10ポート851.72
4のチェックを行うことができるばかりでなく、IPS
−Aボード720とIPS−Bボード850の連携動作
のチェック、更には図中853で示すワイヤやコネクタ
等の接続状態をチェックすることができるものである。
なお、以上のIloのターンアラウンドチェックは、第
7図のイニシャライズの期間中に行われる。
また、割り込み信号のターンアラウンドチェックについ
ては次のようである。
IITリモートのCPUにはPR−TRUE信号、そし
てSYSリモートのCPUにはスキャンレディ信号(S
CAN  RDY)およびイメージエリア信号(IMA
GE  AREA)という割り込み信号が入力される。
これらの割り込み信号は、コピー動作のタイミングを決
定する重要な信号であるから、これらの割り込み信号が
入力されたときにCPUが正しく応答できるか否かを確
認しておく必要があり、これが割り込み信号のターンア
・ラウンドチェヅクである。
例えば、第43図(a)に示すように、IITのCPU
728の割り込み端子(INT)には、ホットライン7
30を介してPR−TRUE信号が入力される。このP
R−TRUE信号は、実際にコピーが開始される場合に
のみ発生される信号であるから、チェックを行う場合に
は発生されない。
そこで、チェックを行う際には、信号線731によりス
イッチ729の接続を図の破線で示すように切り替える
と共に、信号線732にパルスを発生させる。この構成
によれば、当該パルス信号による割り込みを確認するこ
とでチェックを行うことができる。つまり、CPU72
8が自分自身で割り込み信号を発生し、自分自身に割り
込みをかけることによって、自分自身でチェックするの
であり、CPU728で発生された割り込み信号は再び
CPU728に戻ってくることから、ターンアラウンド
チェックと呼ばれるのである。
このチェックのためにはスイッチ回路を追加する必要が
あるが、スイッチ回路は安価であるし、これで非常に重
要な割り込み信号に関するチェックを行うことができる
のである。また、当該チェックは、基板内部のみで実行
可能であるが、第43図(b)に示すように、テスト用
732を一旦IITコントロール基板8θ0からV/C
PU基板861に転送し、再度、IITコントロール基
板860に転送するようにすれば、本来の割り込み信号
7301 図の場合はPR−TRUE信号、と同じ系列
のワイヤやコネクタを介してチェックを行うことができ
るので、より現実に近い形態でチェックを行うことがで
きる。
なお、SYSリモートのCPUにおいても同様な構成に
より、スキャンレディ信号およびイメージエリア信号に
関してチェックを行うものである。
以上述べた割り込み信号のターンアラウンドチェックも
イニシャライズ期間中に行われる。
(F)エディツトデータバスチェック エディツトデータバスはエデイツトパッドがら入力され
た領域のデータおよびメモリカードから入力された領域
のデータ、および/またはジープのデータをIPSに通
知するための専用回線で、データの転送速度は7B、8
k b D Sとなされている。
この専用回線のチェックを行うのがエディツトデータバ
スチェックであり、システム(SYS)リモートのCP
UがUlにエディツトデータバスチェックを行う旨を通
知することで当該チェックを起動する方法で実施されて
いる。当該方法を第44図(a)を参照して説明する。
第44図(a)は、第3図に示すハードウェア構成の内
の通信回線の概略を示したものであり、5YS733と
UI734はLNET737を介して接続されており、
UI734の内のエディターインターフェース(EDI
TORI/F)735とISPを制御しているVCPU
73E3とはエディツトデータバス738を介して接続
されており、マタ、VCPU736と5YS7331t
シlJアル通信回線739を介して接続されている。
この構成において、5YS733がUI734に当該チ
ェックを行う旨の通知を行うと、UI734は予め定め
られた所定のデータをエディターインターフェース73
5にセットする。セットされたデータはエディツトデー
タバス738を介してVCPUT31転送されるが、v
CPUT36は当該受信したデータを5YS733に転
送するようになされている。5YS733はどのような
データが転送されたかを認識しているから、VCPUT
3Bから転送されてきたデータを確認することでエディ
ツトデータバスが正常に機能しているか否かを判断する
ことができるのである。
ダイアグはMCBのコントロール下で行われる。
ものであるから、当該チェックもMCBが起動するのが
本来の姿であるが、当該チェックはIITセルフテスト
の一部と考えることもできるので、SYSが主導権を持
って行うものである。
他の方法として、以下の手順も考えられる。即ち、当該
チェックの起動をMCBが行う方法である。上述したよ
うに、ダイアグはMCBが管理するものであるからであ
る。
この場合の構成は第44図(b)のようであり、まず、
MCB740がUI734にチェックの開始を指示する
。これにより上述したと同様にして所定のデータが5Y
S733に転送される。そこで、5YS733は当該デ
ータを確認することなく、MCB740に転送する。M
CB740はどのようなデータが転送されたかを認識し
ているから、5YS733から転送されてきたデータを
確認することでエディツトデータバスが正常に機能して
いるか否かを判断することができる。
上述したフミュ二ケーシロンチェックは個々の通信回線
だけのチェックであるのに対して、以上の方法によれば
、エディツトデータバスの確認だけにとどまらず、全て
の通信回線が連係して動作するか否かを確認することが
できるものである。
勿論、上記の手順は、本チェックの前に各通信回線は個
別のチェックをチェックを終了していることを前提とし
て組まれている。
(G)エディツトメモリチェック I PS−BボードではAGDCによりイメージデータ
に対する編集制御が行われるが、編集を行う際にエデイ
ツトパッドからの領域データ、あるいはメモリカードか
らの領域データ、シロンデータを使用することがある。
これらのデータを格納するのがエディツトメモリであり
、そのチェックを行うのがエディツトメモリチェックで
ある。
第45図にエディツトメモリ周辺の回路構成を示すが、
同図において、エデイツトパッドまたはメモリカードか
らのデータはエデイツトパッドノ(スフ45を介して、
−旦VCPUT44に転送され、VCPtJ744によ
りインターフェース(I/F)743を介して、IPS
−Bボード741のエディツトメモリ742に書き込ま
れる。そして、AGDC748はエディツトメモリ74
2に格納されたデータに基づいて、入力イメージデータ
に対して所定の処理を施し、出力するのである。
つまり、エディツトメモリ742が正常に機能しなけれ
ば所定の画像処理は行えないのであるから、予めエディ
ツトメモリ742が機能するか否かを確認する必要があ
るのである。
さて、第45図の構成によれば、VCPU744はI/
F743を介してエディツトメモリ742にアクセスで
きるのであるから、VCPUT44がチェックを起動さ
せ、まず所定のデータをエディツトメモリ742に書き
込み、次に読み出して、先に書き込んだデータと比較す
ることでエディツトメモリ742が正常に機能するかど
うかを確認することができる。
以上のチェックは第7図のイニシャライズの期間中に行
われる。
(H)ランプ/ラインセンサチェック これは露光ランプおよびCCDラインセンサが正常に機
能するか否かを検証するために第7図のイニシャライズ
の期間中に行われるもので、具体的には次のようである
第46図(a)に示すように、CCDラインセンサ76
4のホームポジシロン近傍のプラテンガラス760上に
はレジガイド761が設けられており、当該レジガイド
781のプラテンガラス側には白色のリファレンス板7
62が埋め込まれている。また、CCDラインセンサ7
64は、第18図(a )に示すように、5チヤンネル
のCCDセンサを主走査方向に千鳥状に配置したもので
あり、3051の幅に渡って16ドツト/11の分解能
を有している。このCCDラインセンサ764の出力は
アナログボード765においてディジタル化され、VC
PUボード766のシェーディング回路(SHC)78
7に取り込まれ、5HC767のメモリ788に格納さ
れる。メモリ768の構成は第46図(b)に示すよう
に、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)それぞれに5
000バイト用意されており、その深さは8ビツトであ
る。
この構成において、イニシャライズの期間中に当該チェ
ックが起動されると、露光ランプ763が点灯され、リ
ファレンス板762を照射する。
次に、CCDラインセンサ764が駆動され、1ライン
分のリファレンス板762のイメージデータを出力する
。当該イメージデータは上述したようにメモリ768に
格納される。次にVCPU (図示せず)は当該イメー
ジデータの検証を行う。
リファレンス板762を通常の光量で照射した場合のイ
メージデータの値の範囲は予め知られているから、  
R,G、  Bの3色についてそれぞれデータ値を検証
することで、露光ランプ763の光量が正常か否か、3
色のバランスがとれているか否か等を検証することがで
きる。
なお、イメージデータ値を検証するについては全てのイ
メージデータを検証する必要はなく、両端部と中央部の
3箇所程度について、何バイトかの平均値を検証すれば
足りるものである。
以上がオートのフォールトチェックの例であるが、これ
によれば、確実にフォールトの箇所を特定することがで
き、しかも、チェックのために大がかりなハードウェア
は使用せず、ソフトウェアを多少追加するだけでよいの
で、コストの上昇を招くこともないものである。
なお、オートフォールトチェックによりフォールトが生
じていることが確認された場合には、当該フォールトの
内容は、MCBに通知され、後述するMCBのヒストリ
ーファイルに格納されると共に、MCBによりフォール
トである旨の表示が行われるようになされる。その際、
フォールト箇所を明示するだけにとどまらず、例えば、
エディツトデータバスのフォールト等のように、フォー
ルトの箇所によっては通常のコピーが行える場合もある
ので、その場合には、例えば「エディツトデータバスを
使用しないコピーは行えます」等の表示を行うようにす
るとよい。
セミオートフォールトチエ り 上記のオートフォールトチェックはマシンの立ち上げ時
に自動的に自動的に行われるチェックであるが、ここで
述べるセミオートのフォールトチェックは、サービスマ
ンにより起動されるチェックである。つまり、フォール
トの発生が確認されたとしても最終的には交換単位であ
るFRUの段階までトラブルを分離しなければならず、
そのためにはサービスマンがマシンを動作させ、その結
果から判断することになるし、また、イメージングユニ
ットが正常に動作するか否か、あるいはIITとIOT
が正しく同期して動作するか否か等も最終的にはサービ
スマンがマシンを動作させて判断することになる。
このために用意されているのがセミオートフォールトチ
ェックである。
以下にセミオートの具体例を説明する。
(A)I IT/l0T)ラブル分離 イメージデータは、概略第47図に示すように、I I
T750からl0T751+=転送され、ソコでROS
 (Raster 0utput 5can) 754
に供給されて感材ベルトに潜像が形成される。これは例
えば第5図(b)からも明かである。従って、コピー画
像に何等かの欠陥が生じた場合には、IITかIOTに
トラブルが発生していると考えられるが、FRUはll
T1 IOTに区別されているので、どちらのトラブル
であるのかを分離する必要かある。
それを行うのがIIT/l0T)ラブル分離であり、第
47図に示すように、l0T751の入力段にパターン
ジェネレータ(PG)752とスイッチ753を設ける
。この構成において、スイッチ753を図の破線で示す
ようにPG752側に接続してコピーを行い、PGで設
定されているパターンが出力されれば、l0T751は
正常であり、IIT750にトラブルが発生しているこ
とが確認される。
なお、PG752で発生するパターンをどのようにする
かは任意であるが、トラブル分離を行えればよいのであ
るから、ストライプパターンあるいは格子状パターン等
の単純なパターンで十分である。
以上がIIT/IOTトラブル分離である。このフォー
ルトチェックはサービスマンがUIでダイアグモードを
使用して行われるものであり、従って、スイッチ753
の切り替えもUlにおける所定のボタン操作によって行
われる。
(B)スキャナモーションチェック これはスキャナの動作をチェックするもので、サービス
マンがダイアグモードを使用して、スキャナの動作モー
ドを設定し、動作させ、その動作をサービスマンが視認
することによって、あるいはそのときの動作音を聞くこ
とによって行うチェックするものである。
(C)アウトプットチェック これは従来から広く行われているチェックであリ、セン
サ、モータ、露光ランプ等が動作しているか否かをチェ
ックするものである。このチェックもサービスマンがダ
イアグモードでモータ等を駆動させ、その動作を目、耳
で確認することによって行われる。
また、F/Pにおいては、ハロゲンランプのオン/オフ
の確認、オートフォーカスが有効に機能するか否かの確
認、種々のフィルタを交換した場合のチェック等を行う
必要があるが、これらのチェックもアウトプットチェッ
クに含まれるものであり、サービスマンがダイアグモー
ドでF/Pおよびマシン本体を動作させ、コピーを行っ
てその結果を目で確認することで行われる。
(D)ビデオチェック このチェックは、上記のIIT/l0T)ラブル分離と
同様にトラブル分離のために行われるもので、IITの
中のどの基板にトラブルを生じているかを確認するため
のものである。
IITにおけるビデオ信号(イメージデータ)の流れは
概略第48図(a)に示すようであり、CCDラインセ
ンサの各チャンネルの出力はアナログボード770に入
力されてディジタル化され、更にVCPU−1(−1’
772でR,G、13原色に色分解され、5HC775
でシェーディング補正されて図示しないIPSボードに
転送される。
上記のようにFRUは基板単位と規定されているから、
IITのトラブルであることが確認されても基板を特定
しなければならず、これを行うのがビデオチェックであ
る。
そのために、第48図(a)のようにアナログのPG7
71、ディジタルのPG774およびSHCメモリ77
6を使用してIITのトラブル分離を行うようにしてい
るのである。
いま、コピー画像に異常が生じており、上記のIIT/
l0T)ラブル分離によりIIT側にトラブルが発生し
ていることが確認できたとする。
そのとき、例えば、スイッチ777を図の下側に接続し
、PG771から所定のパターンを供給してコピーを行
い、その結果異常がなければ、トラブルはアナログボー
ド770の前段で発生していることが分かり、コピーに
異常があれば、アナログボード、VCPUボード、およ
び/またはIPSボードでのトラブルであることが確認
できる。
PG771を使用したコピーに異常があった場合には、
次にスイッチ778を図の下側に接続して所定のパター
ンを供給し、同様にコピーを行い、その結果何らの異常
も無ければトラブルはアナログボード770に限定され
ることになり、異常があればVCPUボード772以降
にトラブルがあることになる。
次に、SHCメモリ776を使用して所定のパターンを
発生させ、コピーを行い、その結果異常がなければ、ト
ラブルはVCPUボード772に限定されることになり
、異常があればトラブルはIPSボードで発生している
ことになる。
IPSでトラブルが発生していることが確認されると、
次にサービスマンは、当該トラブルの箇所がIPS−A
ボードであるのか、IPS−Bボードであるのかを特定
しなければならない。そのために、第48図(d)に示
すようにバイパス回路である2値化回路854およびバ
イパススイッチ855.858を設ける。
第48図(d)の構成において、R,G、  Bの8ビ
ツトのビデオデータはIPS−Aボード850のEND
変換回路852に入力されるが、G信号だけを2値化回
路854を介してバイパススイッチ855の入力端子の
一方に接続する。従って、バイパススイッチ855が2
値化回路854側に接続されていれば、IPS−Aボー
ド850に入力されたG信号は2値化されてそのままI
OTに導かれることになる。なお、2値化回路854は
8ビツトのG信号のMSBだけを取り出す回路で構成す
ることができる。
また、IPS−Aボード850に入力されたビデオ信号
は途中でI PS−Bボード851に供給され、所定の
編集が施されて再びIPS−Aボード850に戻される
が、IPS−Bボード851からビデオ信号が入力され
る箇所にバイパススイッチ856が設けられており、I
PS−Bボード851は使用せずに、IPS−Aボード
850だけを使用することができるようになされている
以上の構成によれば、バイパススイッチ856を2値化
回路854側に接続してコピーを行い、所定の画像が得
られれば、トラブルはIPSで発生していることが確認
される。また、バイパススイッチ855を図の状態とし
、バイパススイッチ8Sθを図と反対側の端子に接続し
てコピーを行い、所定の画像が得られれば、IPS−A
ボード850は正常であることが確認され、トラブルは
I PS−Bボードで発生していることが分かる。
以上がIPSのトラブル分離である。
以上説明したように、PGにより順序よくパターンを発
生させてコピーを行うことによって、IIT/IPSの
トラブルを分離することができ、また、工PSにバイパ
ス回路およびバイパススイッチを設けることでIPSの
トラブル分離を行うことができる。
以上の構成において、PG771はCR発振回路等の適
当なアナログ発振回路で構成することができる。例えば
、第48図(b)の波形を発振する回路を用いれば、第
48図(C)のような副走査方向のストライプパターン
で、しかも濃度が次第に変化するイメージをコピーする
ことができる。PG774はディジタルのパターンジェ
ネレータであり、第48図(C)に示すと同様なパター
ンまたは格子状パターン等の単純なパターンを発生でき
ればよい。
また、SHCメモリ776でパターンを発生できるのは
次の理由による。5HC775はシェーディング補正を
行う回路であるから、入力されるR、  G、  Bの
信号に対して、SHCメモリ776のR,G、  Bの
各メモリに格納されているデータ値を加算もしくは減算
する処理を行っている。従って、当該チェックを行うに
先立って、予めSHCメモリ776に所定のデータ値を
与えておけば、5HC775においては、vCPU77
3から与えられるデータ値に対してSHCメモリ776
のデータ値が加算もしくは減算されることになり、この
ことで所望のパターンを発生させることができるのであ
る。但し、シェーディング補正は主走査方向についての
み行われるので、発生されるパターンも第48図(C)
に示すと同様に副走査方向のストライプパターンとなる
以上のビデオチェックはサービスマンがダイアグモード
を使用して行うものであるから、スイッチ777.77
8の切り替え等はUIにおいて所定のコードを入力する
ことで行われるものである。
(E)タイミングチェック コピーを行う場合、IITとIOTは互いに同期して動
作しなければならず、そのためにPR−TRUE、  
l0T−BYTE−CLK、l0T−LS、IIT−L
S、l0T−PS、IIT−PS等の信号が、所定のタ
イミングで発生される。
従って、コピー画像に何等かの異常が生じている場合、
これらの信号が実際に発生されたか否かを確認する必要
がある。IITとIOTのタイミングが合っていない場
合にはコピー画像は正常にならないからである。
第49図はタイミングチェックを行うための構成を示す
図であり、l07781で発生されたPR−TRUE、
  l0T−PS、  l0T−LS、  l0T−B
YTE−CLKの各信号、およびタイミングジェネレー
タ784で生成されたIIT−PS、  I IT−L
S、  I IT−V−CLK (I ITビデオクロ
ック)の各信号は、例えば、vCPUボード780に設
けられたフェイルチェックレジスタ783に入力される
。当該フェイルチェックレジスタ783はラッチ回路で
あり、上記の各信号が入力されると、当該信号に該当す
るラッチがセットされるようになされている。なお、I
IT−V−CLKはディジタル化されたビデオ信号を転
送するための10MHz程度のクロックである。
また、IIT−LSはI 0T−LSに基づいて生成さ
れる信号であり、IIT−PSはIMAGE−AREA
とl0T−LSに基づいて生成される信号である。
ラッチ785にはLE@REGが入力されるので、ラッ
チ785がセットされればLE@REGが発生されてい
ることを確認できる。
更に、白!J 7 y レンス(W HT RE F 
) it V CPUのI10ポート786およびVC
PUの割り込み端子789に、センサイネーブル(SE
NSORENABLE)信号はvCPUの■10ポート
786に、IMAGE−AREA、  および5CAN
READY信4’[SYSのl10y!4−)787お
よび割り込み端子788に、それぞれ入力されるので、
これらの信号が発生したか否かは、VCPUまたは5Y
SCPUがそれぞれ確認することができる。
以上の構成において、サービスマンがダイアグモードを
使用してタイミングチェックを起動させた場合には、V
CPUはまずフェイルチェックレジスタ783およびラ
ッチ785をリセットする。
その後コピー動作が行われるが、そのときに、例えばP
R−TRUE信号が発生されていれば該当するラッチは
セットされ、発生していなければセットされないことに
なる。他の信号についても同様である。そこで、コピー
終了後VCPUはフェイルチェックレジスタ783およ
びラッチ785を確認し、全てのラッチがセットされて
いれば全ての信号が発生されていることを確認できるし
、セットされていないラッチがあれば、該当する信号が
発生されていないことを確認することができる。 マン
、 WHTREF、  5ENSORENABLE、I
MAGE−AREA、5CANREADYの各信号につ
いては、VCPUあるいは5YSCPUに直接入力され
るので、各CPUはこれらの信号が入力されたか否かを
確認することができる。
以上のチェックの結果はSYSからMCHに通知され、
IUに表示される。
以上がタイミングチェックである。この上うに、タイミ
ングチェックではコピーのタイミングに使用される信号
が発生されたか否かを確認するだけであり、各信号のタ
イミングをチェックしている訳ではないが、IIT、I
OTの各LSは3kH2程度、IIT−V−CLKおよ
びl0T−BYTE−CLKは10MHz程度というよ
うにビデオ関係の信号の周波数は非常に高いので、各信
号のタイミングを厳密にチェックするためには、オシロ
スコープ等による波形観測に頼らざるを得ない。しかし
、サービスマンがオシロスコープを持ち歩くのは大変で
あるし、上記のように多数の信号の波形を観測し、その
結果を総合的に判断しなければならないために、長い時
間を要することになる。それに対して、上記のタイミン
グチェック・によれば、サービスマンはダイアグモード
で所定のコードを入力するだけで各信号が発生されたか
どうかを一度に確認することができ、全ての信号が発生
されていれば、各信号は定められた通りのタイミングで
発生されているであろうことが高い確率で推測されるか
ら、短時間でチェックを行うことができるのである。し
かも、当該チェックを行うために追加するハードウェア
はフェイルチェックレジスタ783とラッチ785程度
であるので、大幅なコスト上昇を招くことはないもので
ある。
−−マニ アル7 −ルトチェ り 以上述べたセミオートフォールトチェックは、サービス
マンがUIでダイアグモードを選択し、所定のコードを
入力することでマシンを動作させ、所望のフォールトチ
ェックを行うものであるが、マニュアルフォールトチェ
ックは、サービスマンがテスタ等で電圧、導通状態等を
チェックするものである。
マニュアルによるフォールトチェックの項目としては、
ハーネス(Harness) 、およびコネクタのチェ
ック、センサの電圧レベル、LVPSの出力電圧、ラン
プヒーターの電圧、導通等である。
勿論、これらの項目をオートあるいはセミオートで行え
るようにすることは可能であるが、そのためには多くの
ハードウェアを投入しなければならず、従ってコスト上
昇の原因となるし、サービスマンがマニュアルでチェッ
クしたとしてもそれほどの時間を要するわけではないの
で、本複写機ではマニュアルでチェックすることとした
のである。
−4ヒストリー フォールトが発生してサービスコールがなされた場合に
は、サービスマンは、当該フォールトがどのようなもの
であるのかを確定しなければならない。そのときに使用
されるのがヒストリーである。
具体的には次のようである。
MCBの中の所定のメモリにヒストリーファイルが設け
られており、上記のオートフォールトチェックにより、
あるいはジャム等によりフォールトが検知されると、当
該フォールトの内容がコード番号で格納されるようにな
されている。フォールトを記録する方式としては、一つ
のヒストリーファイルに単純に発生順に記録してもよい
し、また、例えば、ジャムのヒストリーファイル、ハー
ドウェアの故障のヒストリーファイルというようにフォ
ールトの緊急度によって別個のファイルを設け、それぞ
れに記録するようにしてもよい。
このようなフォールトの来歴を記録したヒストリーファ
イルを設は売ことにより、サービスマンは当該ヒストリ
ーファイルを参照することによって、直接的には、どの
ようなフォールトによってサービスコールがなされたか
を知ることができる。
また、ヒストリーファイルにはこれまでに発生した全て
のフォールトが記録されているので、ヒストリーファイ
ルを参照した結果、頻発しているフォールトがあった場
合には、早い段階で当該フォールトに対する対策を施す
ことが可能である。
これは特にジャムに関して顕著である。ジャムは比較的
発生し易いフォールトであり、従って、どの箇所で発生
したジャムか、当該ジャムが何枚口のコピーで発生した
かは非常に重要な情報となるので、ジャム位置を示すコ
ード番号ばかりでなく、コピーのカウント値をも記録し
ておくようになされる。従って、サービスマンはどの箇
所で、どのような間隔でジャムが発生したかを容易に知
ることができ、ジャムが特定箇所で頻発しているような
場合には、容易に対応策を講じることができるものであ
る。
また、ハードウェアが寿命等により故障した場合には、
当該部品を交換することになるが、予め当該部品の寿命
が近いことが分かれば故障する前に交換することができ
、フォールトを回避できることになる。これがHF5I
であり、ヒストリーファイルと同様にMCB中の所定の
メモリに、部品の寿命および当該部品の使用時間が記録
されるようになされる。HF5Iとしてどのような部品
を対称とするか任意であるが、少なくとも、現像剤、感
光体(本複写機の場合は感材ベルト)、露光ランプ、フ
ユーザオイル、フィードロールの各部品は対象とするの
がよい。これらはコピーを行う場合に必要不可決な重要
な部品だからである。
従って、サービスマンはHF5Iフアイルを参照するこ
とで上記部品の使用時間および寿命が一目のもとに確認
できるので交換時期を失することはない。また、MCB
が寿命と使用時間を監視し、使用時間が寿命を越えた場
合には、例えば、 「現像剤を交換して下さい。」等の
警告をUIに表示するようにしてもよいものである。
また、上記以外の長寿命の部品、例えば、フユーザロー
ル等についても当該部品の使用時間を記録し、交換時期
の目安とす1ようにする。この場合にはサービスマンが
使用時間から交換すべきものかどうかを判断することに
なる。
なお、ヒストリーファイルはサービスマンによりリセッ
トできるようになされている。なぜなら、フォールトが
解消され、サービスが終了した場合には、これまでのヒ
ストリーは不要となるものであるし、もしヒストリーフ
ァイルがリセットできないものとするとメモリ容量が漸
減し、フォールトが生じてもファイルされなくなるから
である。
同様に、HF5Iフアイルの各部品の使用時間の値もリ
セット可能となされている。部品が交換されたら使用時
間を0にしなければならないからである。これらのリセ
ットの操作はUIを通して行われる。
−5アジャストメント コピーを行うには種々のパラメータが必要である。例え
ば、倍率を100%に設定した場合に実際に100%で
コピーできるとは限らないし、イメージングユニットの
動作タイミングがずれるとレジストレーシヨンすれとし
て現れる。このようなパラメータは工場出荷時に所定の
値に設定され、NVMに格納されるが、機差あるいは経
年変化等により所望の状態からずれることがある。
このようなずれを補正し、所望の動作状態を確立するた
めに設けられているのが調整であり、NVMのパラメー
タ値を変更することによって行うものである。
以下、調整の具体例をいくつか説明する。
(A)SS方向の倍率調整 本複写機は偏倚機能を宵しているから、倍率調整も主走
査方向(Fast 5can:以下、FS方向と記す。
)と副走査方向(Slow 5can:以下、SS方向
と記す。)の倍率を独立に調整しなければならないが、
ここではSS方向の倍率調整について説明する。
SS方向の倍率調整は、例えばSS方向の倍率を100
%に設定したときに実際に倍率100%のコピーが行え
るように、NvMに格納されているSS方向の倍率を設
定するものである。
さて、SS方向の倍率はイメージングユニットの走査速
度で変わる。つまり、走査速度を遅くすると拡大になり
、速くすると縮小になる。従って、イメージングユニッ
トの走査速度を変更することで倍率調整ができることに
なる。つまり、SS方向の倍率調整は、NVMに格納さ
れているイメージングユニットの走査速度のパラメータ
値を変更することにより行うのである。
そのための操作手順は次のようである。
まずサービスマンはUIで所定のボタン操作を行うこと
によりダイアグモードに入り、SS方向倍率のためのデ
ータ値を読み出す。そして、必要に応じてデータ値を変
更する。ダイアグはMCBの管理の基に行われるから、
変更されたパラメータは一旦MCBに格納されるが、そ
こからIIT等の当該パラメータを必要とする箇所へ通
知され、NVMの所定の箇所に格納される。次に、サー
ビスマンはカスタマージミニレージ■ンモードを使用し
てコピーを行い、原稿とコピーを比較する。
比較の結果、よければダイアグモードを解除することに
なるが、よい結果が得られなければ、上記の操作を繰り
返すことになる。
以上がSS方向の倍率調整であり、これによれば、II
Tにおける倍率誤差ばかりでなく、IOTにおける倍率
誤差をも吸収することができる。
つまり、IPSにおいては電気的な画像処理を行うだけ
であるので基本的に倍率誤差は生じないが、IIT、I
OTにおいては機械的な動作を行うものであるから、倍
率誤差を生じることがある。上記の調整によれば、IO
Tの倍率誤差をも考慮してデータ値を変更することがで
きるので、特にIOTで倍率調整を行う必要はないので
ある。
CB)SS方向レジストレーション フビーを行う際には原稿を定められた所定の位置に置く
が、それでもコピー画像の位置が副走査方向にずれる場
合がある。これがSS方向のレジストレーションずれで
あり、それを補正するのがSS方向レジストレージ日ソ
補正である。
その原理は次のようである。第50図はイメージングユ
ニットが1回のスキャンを行う場合の速度プロファイル
の慨略を示す図であるが、イメージングユニットは、P
R−TRUE信号の立ち下がりから所定の時間Tを経過
した後にトリガされて、図のaで示すように所定の加速
度で走査を開始し、その後回のbで示すように定速度で
走査する。本複写機においてはこのときの速度は190
.5mm/ seaとなされている。原稿を走査し終る
と図のCで示すように所定の加速度で減速し、停止する
ここまでが原稿を走査する動作であり、図中Aで示す部
分である。その後、図のBで示すリターン動作を行う。
なお、Aで示す部分の面積とBで示す部分の面積が等し
いことは明かである。
さて、SS方向のレジストレーションがずれているとい
うことは、イメージングユニットの9作とIOTにおけ
る用紙搬送のタイミングがずれていることに他ならない
。従って、イメージングユニットの走査開始のタイミン
グ、即ち、第50図のTで示す時間を調整することでレ
ジストレージロン調整を行うことができることは容易に
理解できる。つまり、イメージングユニットの停止位置
が一定していると仮定すると、Tの時間を調整すること
によりレジ位置への到達時間を加減することができ、結
果的にイメージエリアをずらすことができるのである。
ただ、IITでは、時間Tの通り到来はIIT−LSを
カウントすることにより判断されるのであるが、サービ
スマンがIIT−LSのカウント値を設定することは困
難であるので、そこで、サービスマンはまずコピーを行
って、コピー画像と原稿を比較し、SS方向のレジスト
レージ四ンずれがどの程度かを確認し、例えば21■ず
れていれば、レジストレーション補正量として211を
Ulから入力するようになされている。このことで、5
YSCPUは当該補正量を■IT−LSのカウント値に
変換し、NVMに格納するのである。なお、当該変換は
、所定の演算式により行ってもよいし、長さの単位で示
される補正量に対するI IT−LSのカウント値をテ
ーブルとして格納しておき、当該テーブルを参照して求
めてもよいものである。
以上のことにより、サービスマンは容JSにSS方向の
レジストレージ1ン調整を行うことができる。
以上のSS方向のレジストレージ日ソ調整は、サービス
マンがマニュアルで行う場合の説明であるが、次に自動
調整について説明する。
上述したように、レジストレーション調整を行うには第
60図の時間Tを調整する必要があるが、時間Tを求め
るためには、イメージングユニットの停止位置と正規の
レジ位置との距離が分からねばならない。なぜなら、第
50図に示す速度プロファイルは予め定められているも
のであるから、イメージングユニットの停止位置と正規
のレジ位置との距離が分かればイメージングユニットが
走査を開始してからレジ位置に到達するまでの時間を求
めることができ、従って、求める時間Tを知ることがで
きるからである。そこで、イメージングユニットの停止
位置と正規のレジ位置との距離を知る方法としては、次
の二つの方法が考えられる。
一つは、レジガイドに設けられているリファレンス板を
使用する方法であり、それを第51図(a)を参照して
説明する。
プラテンガラス790の一方の端部にはレジガイド79
1が設けられ、そのプラテンガラス780側の一部に白
色のリファレンス板792が埋め込まれている。なお、
図中Aで示す位置が正規のレジ位置である。この構造は
第4θ図(a)で説明したと同様であり、イメージング
ユニットを移動させると図のような波形の信号を得るこ
とができる。従って、白から黒へ変化した位置(図のB
)を知ることができるので、それにレジガイド781の
幅りを加えればレジ位置Aとなる。
もう一つの方法は、第51図(b)のようにプラテンガ
ラス790の上に白色原稿793を載置し、イメージン
グユニットから得られた信号の内、黒から白へ変化する
位置を検出する方法であり、これによれば直接正規のレ
ジ位置Aを知ることができる。
なお、以上の二つの方法において、イメージングユニッ
トの移動はステッピングモータにより1ステツプずつ行
われ、信号レベルの検出もその都度行われる。連続して
移動させながら信号レベルを検出することは非常に困難
だからである。また、信号レベルの検出は、第46図で
述べたと同様にSHCのメモリに格納されたデータを用
いることができる。更に、レベルの検出はR,G、  
B3色について行う必要はなく、輝度信号に近いG信号
で行えば足りるものである。
以上のようにしてしσ位置が検出できれば停止位置から
の距離が分かるから、レジストレージ1ンを調整するた
めに必要な時間T(第50図)を知ることができるので
あり、時間Tが求まれば5YSCPUは当該時間Tに相
当するIIT−LSのカウント値を求めることができる
以上のSS方向の自動レジストレージ日ソ調整は、サー
ビスマンがダイアグモードで所定の操作を行うことによ
り自動的に起動されるものであり、そのためには新たな
ハードウェアの追加は必要でなく、上記の一連のプロセ
スを行うソフトウェアを追加するだけでよいので非常に
安価に行うことができるものである。
(C)ゲイン/オフセットのセットアツプ調整イメージ
ングユニットの出力はアナログボードに導かれてA/D
変換されるが、その前に利得およびオフセットの調整が
行われる。これが第19図に示すAGC233およびA
OC234であるが、具体的には、例えば第52図のよ
うに構成される。
自動ゲイン調整回路AGC800は、各センサの出力を
後段のA/D変換器の入力信号レンジに見合う大きさま
で増幅するための回路で、vcpU806はNVM80
7に格納されている増幅率データを取り込み、当該デー
タをD/A変換器804に与える。AGC800は電圧
制御型可変抵抗素子802を有し、そのゲート電圧V 
a sを制御することにより素子802のドレインとソ
ース間の抵抗値を可変にしている。これにより、D/A
変換器804においてアナログ値に変換されたゲート電
圧を入力させることによりゲインを例えば256段階に
調整することができる。このことで自動的にゲイン調整
が行われる。
オフセット調整回路AOC801は、黒レベル調整とい
われるもので、各センサの暗時出力電圧を調整する。そ
のために、VCPU808はNVM807に格納されて
いるオフセットデータを取り込み、当該データをD/A
変換器805に与える。、AOC801は演算増幅器8
03を有し、ビデオ信号を固定ゲインで増幅すると共に
、オフセット電圧を、例えば258段階に調節すること
ができる。
以上+7)、に5に:、NVM807に!tAGc1 
AOCを行うためのパラメータ値が格納されているので
あるが、このパラメータ値を設定するのが、ゲイン/オ
フセットのセットアツプ調整であり、自動調整と手動調
整の二つが用意されている。
手動調整の操作手順は次のようである。
まず、サービスマンはUIで所定の操作を行うことによ
りダイアグモードに入り、NVMに格納されているパラ
メータ値を確認すると共に、バックアップのために当該
パラメータ値を他のNVMにセーブする。これは調整中
にトラブルが生じても元の状態に復帰できるようにする
ためである。
次に、新たなパラメータ値をNVMに書き込み、セット
アツプする。これでゲインとオフセットの新たなパラメ
ータ値がD/A変換器804.805にセットされる。
その後実際にコピーを行ってチェックし、よければ当該
調整を終了することになるが、そうでなければ上記の手
順を繰り返すことになる。そして、結果的に元のパラメ
ータ値がよいということになれば、他のNVMにセーブ
しておいたパラメータ値を再度NVMに格納する。
以上が手動による調整である。
自動調整は次のようにして行われる。
第53図(a)は自動ゲイン/オフセット調整の全体の
フローチャートであり、サービスマンはダイアグモード
に入り(SL)、自動ゲイン/オフセット調整を起動す
ると、CPU (SYSCPUまたはVCPU)はNV
Mのパラメータ値を読み込むと共に、バックアップとし
て当該パラメータ値を他のNVMにセーブしくS2L 
 自動調整を開始する(S3)。
自動調整ではまず最初にステップS4でフォールト検知
が行われる。これは、レジガイドに設けられているリフ
ァレンス板、露光ランプおよびCCDセンサが汚れてい
ないかどうかを検知するためのチェックであり、そのフ
ローチャートを第53図(b)に示す。まず、露光ラン
プが点灯され(S11)、光量が安定したらイメージン
グユニットがリファレンス板の位置に移動され、読み取
りが行われ、読み取られたリファレンス板のビデオ信号
はSHCラインメモリ808(第52図)に格納される
(S 12)。次にCPUはSHCラインメモリ808
からデータを読み出し、その平均値Xを算出する(81
3)。この際、SHCラインメモリ808に格納された
全てのデータを使用する必要はなく、適当な間隔でデー
タを取り出せばよい。
ステップS13で求められた平均値XはステップS14
で、予め定められた最大値Hおよび最小値りと比較され
、L≦X≦Hであれば次のステップ817に行くが、X
>Hl あるいはX<LであればステップS15または
818でそれぞれ後述するAGCルーチンが実行され、
AGCのためのパラメータ値が決定される。
次に、CPUはSHCラインメモリ808からデータの
最大値MAXを読み出しくS 17)、予め定められた
値DMと比較する(818)。その結果MAXがDM未
溝であれば正常状態の範囲内であると判断されるが、M
AXが0M以上であれば異常な状態、即ちフォールトと
判断され、UIにその旨が表示される。
このようにゲイン/オフセット調整に先立ってフォール
ト検知を行うことの妥当性は明かである。
なぜなら、露光ランプ等が汚れていてフォールト状態に
あるならばいくらゲイン/オフセット調整を行っても無
意味であるからである。
さて、第53図(a)に戻り、ステップS4のフォール
ト検知で正常状態の範囲内にあると判断されると、次に
CPUはステップS5の自動ゲイン調整を行う。これが
第53図(b)の815および81BのAGCルーチン
であり、そのフローチャートは第53図(C)に示すよ
うである。
ステップ520−823は第53図(b)のステップS
ll〜314と同じである。ステップS23で平均値X
がHを越える場合、およびL未溝の場合には、それ、ぞ
れステップ824,825で所定の演算式に基づいてゲ
インの調整が行われる。
即ち、このステップでAGCのための新たなパラメータ
値が設定されるのである。平均値Xが最大値Hと最小値
りの範囲内にあればパラメータ値を変更する必要はない
から、そのままステップS26に移行する。
このようにしてパラメータ値が決定されると、CPUは
、当該パラメータ値をチャンネル値と共に適当なメモリ
にセーブする。
以上の処理を全てのチャンネルについて行えばゲイン調
整は終了となる。
ゲイン調整が終了すると、次にはステップSθ(第53
図(a))の自動オフセット調整が実行される。そのフ
ローチャートを第53図(d)に示す。
自動オフセット調整においては、第53図(d)に示す
ように、まず、ループカウンタの値nをOとし、 AOC(i)”4. 8X  (X(i )−X@ )
+AOC(i) の演算を行う。なお、0< AOC(i)<255とな
るように制限する。
上記式により求めたAOC(i)をチャンネルIのD/
Aレジスタに設定する。
上記の処理をチャンネル5まで行う。
データ採取フローをr M 1nJにし、測定値X(1
)を求める。
次に、 (xa −2) < x(i ) < (xs +2)
の判定を行う。すなわち、測定値x(i)が目標値xs
(i )の±1以内(10±1)に入ったか否かを判定
する。YES(合格)であれば自動オフセット調整は終
了となるが、Noの場合には、ループカウンタnをイン
クリメントし、また、新たな測定値x(i )で上記の
式を繰り返して適用する。上記の式を適用することによ
り通常の場合には、2〜3回(n=2〜3)で収束する
ので、8回まで繰り返してもなお合格しない場合には、
異常と判断してフォールトにしそのチャンネルを表示す
る。
AOC(t)をNVMにセーブし、各チャンネル(i=
1〜5)のNVMの値を更新する。
なお、第53図(d)のフローチャートの中、データ採
取フローというのは第53図(e)に示す処理である。
■、■ まず、WHT−REF出力要求を発行し、WH
T−REFを受信すると、 rAveJかrMaxJか
r M InJかを判断する。
■、■rAveJの場合には、B(青)のホワイト用の
SRAMをアクセスし、n+ =706、n*” 2、
n s = 706を設定する。
■、■rMaxJ、 I”!vllnJの場合には、G
(緑)のホワイト用のSRAMをアクセスし、n1=9
76、n* = I E31ns = −988を設定
する。
■ アドレスn+ Xi+nt xl  +na  (
i=1〜5.1 =1〜6°1)の画素データをCPU
に転送する。
■〜■rAveJの場合にはチャンネルiの画素デ−タ
についてl=1〜61の平均を求め、x(i)とし、r
MaxJの場合にはチャンネルlの画素データについて
l=1〜61のうちの最大値を求めx(i)とし、 r
MInJの場合にはチャンネルlの画素データについて
l=1〜61のうちの最小値を求めx(1)とする。
以上述べたようにして自動ゲイン調整および自動オフセ
ット調整が行われる。なお、自動ゲイン調整を行ってか
ら自動オフセット調整を行う理由は、オフセット調整を
行ってからゲイン調整を行った場合には、ゲイン調整に
よってオフセットがずれてくるからである。
自動オフセット調整が終了すると、第53図(a)のス
テップS7が実行される。これは、ステップ828およ
び838において適当なメモリに格納されたパラメータ
値をNVM807(第52図)に書き込む処理である。
次に、CPUはNVM807からこれらのパラメータ値
を読み出して、それぞれD/A変換器804.805に
セットする。
これがステップS8のセットアツプである。
以上の処理が終了すると、サービスマンはカスタマージ
ミニレージlンモードを使用して実際にコピーを行い、
調整の良否を判断する。よければそのまま終了となるが
、そうでなければ再度ステップ83以下の処理の実行を
指示する。上記の処理を所定回数繰り返しても好ましい
コピーが行えない場合には、ステップS2でセーブした
元のパラメータ値を再度NVMに格納するようにする。
これは、ゲイン、オフセットを変えた場合には、回路特
性が変化するので色合いが変化することがあり、ユーザ
によってはそのような色合いの変化が生じては困ること
もあるからである。
以上がゲイン/オフセットのセットアツプ調整であるが
、このように自動調整と手動調整を行えるようになされ
ているので、自動調整で好みのコピーが行えない場合に
は手動調整により任意に微調整を行うことができるもの
である。
(D)FS方向の倍率調整 FS方向の倍率を100%に設定してコピーを行っても
必ずしも100%倍率でコピーが行えるとは限らない。
その原因としては種々のものがあるが、例えば、第24
図に示すIOTにおいて、レーザ光源40の位置あるい
はミラー40dの取り付は位置、角度が設計寸法からず
れていると、レーザ光の光路長が異なったり、感材ベル
トに照射する角度が異なったりするので、倍率が変化す
ることになる。また、感材ベルトは回転中に上下に波を
打つこともあり、これによっても倍率が変化する。この
ような機差は避けられないので、マシンを購入したとき
、あるいは経年変化等により設定した倍率通りにコピー
が行えない場合には、FS方向の倍率調整を行わねばな
らない。
このような場合、レーザ光源の位置を調整して倍率調整
を行うことは勿論可能であるが、機械的な調整は基本的
にカットアンドトライで行わざるを得ず、非常に面倒で
、熟練を要し、長時間を要するので、所期の目的である
、サービス時間30分以内を達成することは側底できな
いものである。
しかし、IPSには第21図に示すように、電気的に倍
率調整を行う縮拡処理308を有しているので、これに
よって縮拡を行わせることで電気的に、容易にFS方向
の倍率調整を行うことができることは明かである。これ
がFS方向倍率調整である。
そのためにサービスマンは、まずUIで所定の操作を行
い、ダイアグモードに入り、NVMに格納されているF
S方向の倍率の設定パラメータ値を読み出し、必要なら
新たな倍率パラメータ値を設定する。このことで新たな
倍率パラメータ値は当該NVMに格納される。そして、
コピーを行い新たに設定した倍率パラメータ値が適当か
どうかを判断し、よければダイアグモードを終了するが
、そうでなければ再度倍率パラメータ値の設定を行うこ
とになる。
以上のように、機械的調整は一切不要となされ、UIで
所定の操作を行い、コピーをとって確認するだけでよい
ので、容易に、しかも短時間でFS方向倍率調整を行う
ことができるのである。
(E)FS方向のレジストレージ日ソ調整これは、機差
等を吸収するためにFS方向のコピー位置の微調整を行
うものであり、その原理はイメージシフトと同様である
。つまり、FS方向のレジストレージ曹ン調整はイメー
ジのコピー位置を調整するものであり、これはイメージ
シフト機能に他ならない。従って、FS方向のレジスト
レージ1ン調整は、NVMに格納されているイメージシ
フトのパラメータ値を変更することで行うことができる
FS方向レジストレージロン調整には、SS方向レジス
トレーション調整と同様に自動調整と手動調整を行うこ
とができる。
手動調整の手順は次のようである。まず、サービスマン
はUIで所定の操作を行うことによりダイアグモードに
入ってNVMに格納されているイメージシフトのパラメ
ータ値を読み出し、もし必要なら当該パラメータ値を変
更する。このことで新たなパラメータ値は当該NVMに
格納される。
そして、コピーを行って新たなパラメータ値が適当かど
うかを確認し、適当なら当該調整は終了となるが、そう
でなければ上記の操作を繰り返すことになる。
これにより、NVMにはレジストレーション調整のため
のベースとなるイメージシフト量がセットされたことに
なる。いま、その値を「10」とし、レジストレーショ
ン調整とは別にイメージシフトを行うためにユーザが「
20」のイメージシフト量を設定したとすると、当該イ
メージシフト量は他のRAMにセットされ、実際のコピ
ーを行う際には、 トータルとしてr30」 (=20
+10)あるいはrloJ (=20−10)のイメー
ジシフトが行われ、所望のイメージシフトがなされたコ
ピーが出力されることになる。
自動調整はSS方向の自動レジストレーション調整と同
様の原理により行うことができる。即ち、第54図はレ
ジガイドの部分のFS方向の断面図であるが、レジガイ
ド811とリファレンス板812の境界である図のAで
示す位置を正規のレジ位置とし、CCDラインセンサ8
13で読み取ったリファレンス板812の信号をSHC
ラインメモリ(図示せず)から読み出せばレジ位置Aを
知ることができ、従って、レジストレーション調整を行
うに必要なイメージシフト量を求めることができる。こ
のようにして求めたパラメータ値をNVMに格納すれば
調整は終了となる。
(F)原稿サイズ検知レベル調整 原稿サイズを検知する方法は種々提案されているが、本
複写機ではコピーを行う前にプリスキャンを行い、プラ
テンカバーと原稿の明るさまたは色相の差により境界を
識別し、それに基づいて原稿サイズを検知するようにし
ている。従って、プラテンカバーと原稿の明るさまたは
色相の差がどの程度あったときに原稿の境界と判断する
か、その閾値の設定が問題になる。例えば、プラテンカ
バーが汚れた場合などには原稿サイズを正しく検知でき
ない場合も生じてくるし、特に、プラテンカバーが黒色
の場合には、黒枠のある原稿では原稿の輪郭とプラテン
カバーとの差が小さく、閾値の設定には非常な厳密さが
要求されることになる。
そこで、上記閾値を再設定する必要が生じてくるのであ
り、当該閾値の設定を行うのが原稿サイズ検知レベル調
整である。
当該調整を行うについては、サービスマンは、ダイアグ
モードに入って、原稿サイズ検知のための閾値のパラメ
ータ値を確認し、必要なら新たなパラメータ値を設定し
、確認のためにコピーを行うという一連の操作を行う。
なお、プラテンカバーの色としては、黒色、鏡面(理想
的な黒色)、黄色等積々の色を使用することができ、プ
ラテンカバーが無彩色であれば設定するパラメータ値は
R,G、  B共に同じ値となり、黄色等の有彩色の場
合にはR,G、  Bに当該色に対応した所定の重み付
けが施されることになる。
(G)F/Pレジストレーション調整 F/Pを使用する場合にはミラーユニットをプラテンガ
ラス上の所定の位置に載置することになるが、指定され
た通りの位置に載置したとしても機差等の影響でフィル
ムのイメージが投影される位置は異なってくる。また、
フィルム保持ケースも工作精度等の関係でフィルムが多
少上下するなどして正しい状態に保持されるとは限らな
い。このような場合にはコピー位置がずれることになる
が、それを微調整しようとするのがF/Pレジストレー
ジロン調整である。
その原理は次のようである。フィルムイメージが投影さ
れる領域は予め定められているから、コピーを行う際に
は、CCDラインセンサの出力の中から当該領域だけが
抜き出される。従って、抜き出される領域の指定を変更
すればレジストレージロン調整を行うことができる。
そこで、サービスマンはダイアグモードに入って、UI
上で当該抜き取り領域の設定を行い、NVMに格納する
操作を行う。領域の指定の仕方としては、フィルムサイ
ズ毎に、X方向の補正量およびY方向の補正量を入力す
るか、当該領域の対角をなす二つの頂点の座標を指定す
ることにより行うことができる。
(H)F/P補正フィルタ補償 F/Pに$いては、ランプの色を補正するフィルタ、フ
ィルム濃度を調整するためのフィルタ等各種の補正フィ
ルタが使用される。これらのフィルタは基準フィルタの
通りに設計され、F/P使用時にIPS等で用いられる
パラメータも基準フィルタに基づいて設定されている。
しかし、基準フィルタと全く同じフィルタを作成するこ
とは困難であり、できたとしても、F/Pはランプによ
り高温になるから、経年変化による補正フィルタの劣化
は避けることができず、従って、コピー画像も変化して
くることになる。
このような補正フィルタの基準フィルタからのずれに伴
うコピー画像の変化を補償するのがF/P補正フィルタ
補償であり、そのための手順は次のようである。
サービスマンは、ダイアグモードに入り、F/Pをセッ
トし、フィルムが装着されていないことを確認した後、
NVMに格納されているパラメータ値を確認すると共に
、バックアップのために当該パラメータ値を他のメモリ
にセーブし、自動調整を起動させる。
自動調整においては、サービスマンは、まず修正の対象
となる補正フィルタを装填すし、F/Pをオンとする。
ランプの光量が安定するまでの所定時間Tが経過すると
CCDラインセンサは投影像の読み取りを開始し、読み
取られたイメージデータはSHCメモリに格納される。
なお、このときフィルムは装填されていないので、CC
Dラインセンサは、対象となる補正フィルタを透過した
光を検出することになる。その後、vCPUはSHCメ
モリからイメージデータを読み込んで、所定の演算式に
基づいて、当該補正フィルタを使用した場合の補償のた
めのパラメータ値を求め、NVMに格納する。
以上の処理が終了すると、UIにその旨の表示がなされ
るので、サービスマンはカスタマ−シミニレ−シーンモ
ードにより当該補正フィルタを使用して確認のためのコ
ピーを行う。よければそのまま終了となるが、そうでな
ければ再度自動調整を行うか、他のNVMにセーブして
おいた元のパラメータ値をNVMに戻す操作を行う。
コンポーネントコントロール フォールトチェックについては上述したところであるが
、マシンの動作をチェックするには、マシンを構成する
コンポーネントを動作させねばならないが、コンポーネ
ントとしては、まずレジセンサ等のセンサ類あるいはモ
ータ等の部品が考えられる。また、コピー動作は多くの
部品が連係して動作することで行われるのであるから、
各部品が正常に動作するだけでなく、他の部品と連係し
て一連の動作が正常に行えるか否かもチェックしなけれ
ばならない。従って、コンポーネントとしては、部品、
および、一連の動作を行う系、即ち、サブシステムを考
える必要がある。これらのコンポーネントを動作させて
正常に機能するかどうかをチェックするのかコンポーネ
ントコントロールである。
従って、コンポーネントコントロールとしては、センサ
、スイッチ、モータ等を部品単位に動作させ、サービス
マンが視覚、聴覚により動作をチェックするインプット
/アウトプットチェック(I10チェック)と、サブシ
ステム単位で動作させてチェックを行うエクササイズ(
Exerclse)の項目が必要である。
(A)I10チェック I10チェックは、上述したようにセンサ、スイッチ、
モータ等のチェックを行うものであるが、これらは従来
から広く行われている事項であり、また、これまでも必
要に応じて述べてきたところであるので、ここでは本複
写機に特宵なI10チェックについてのみ説明する。
第66図はイメージングユニットの移動を行うステッピ
ングモータのドライブ回路の概略構成を示す図であり、
IITコントローラ815からドライバ81θへはステ
ッピングモータ817のオン/オフ信号、正転のための
クロックワイズ(CW)信号、逆転のためのカウンター
クロックワイズ(CCW)信号が供給され、これにより
ステッピングモータ817が動作するようになされてい
る。
当該ドライブ系のチェック、トラブル分離を行う場合、
CW倍信号CCW信号は高い周波数のパルス信号である
から、テスタでは非常に困難である。そこで、図に示す
ように、CW、CCWおよびオン/オフの各信号線につ
いて、IITコントローラ815の出力端とドライバ8
16の入力端のそれぞれに発光ダイオード(LED)等
の発光素子818〜823を設ける。これによれば、L
EDが点灯しているかどうかを視認するだけでチェック
、トラブル分離を行うことができる。例えば、ステッピ
ングモータ817が回転しない場合には正転および逆転
の信号を供給してやり、IITコントローラ815側の
LEDが点灯しなければトラブルはIITコントローラ
815で生じていることになるし、また、IITコント
ローラ815側のLEDは点灯しているがドライバ81
6側のLEDは消灯しているとすると、トラブルはドラ
ーバ816で生じていることになる。更に、IITコン
トローラ815側のLEDもドライバ816側のLED
も点灯しているにもかかわらずステッピングモータ81
7が動作しない場合にはトラブルはステッピングモータ
817で生じていることになり、このときに初めてテス
タを用いてステッピングモータ817の導通テストを行
えばよい。
このチェックは、IITコントローラ816およびドラ
イバ816の全てのチェックを行っている訳ではないが
、工ITコントローラ815の出力端およびドライバ8
18の入力端でチェックすれば、はぼトラブル分離を行
えるから、このような構成で十分である。
以上のように、LEDを6個追加するだけで、安価に、
しかも視認するだけであるので容易に、IITコントロ
ーラと、 ドライバと、ステッピングモータとのトラブ
ル分離を行うことができるのである。
(B)エクササイズ これは部品単位でなく、一連の動作を行う系を動作させ
て所定の動作が行われるか否かをチェックするものであ
る。上述したビデオチェック、倍率調整、レジストレー
ション調整、原稿サイズ検知レベル調整、F/P捕正フ
ィルタ補償等もエクササイズに含まれるが、これらの内
容は上記の通りであるのでは省略し、ここではD/A変
換器テスト、IITスキャンテストについて説明する。
(1)D/A変換器テスト 第52図で説明したように、CCDラインセンサの出力
であるアナログビデオ信号をA/D変換する前にAGc
、AOCが行われルカ、A G C。
AOCの制御電圧はD/A変換器より与えられる。
そして、ゲイン、オフセットはコピー画質に直接影響す
る非常に重要な事項であるから、D/A変換器が正常に
機能するかどうかをチェックする必要がある。これがD
/A変換器テストであり、そのための回路構成を第56
図に示す。
第56図(a)において、比較器830の一方の入力端
子には閾値Vvxが、もう一方の入力端子にはD/A変
換器832の出力信号がそれぞれ与えられ、D/A変換
器832の出力が閾値V T uより高ければLED8
31が点灯し、低ければ消灯するようになされている。
また、VCPU834は、当該テストが起動されると、
I10ポート833ヲ介シテ、閾値VTHより高いレベ
ルのデータと低いレベルのデータとを交互にD/A変換
器832に供給するようになされている。従って、D/
A変換器832が正常に機能していれば、LED831
は所定の周期で点滅を繰り返すことになり、サービスマ
ンはLED831の点滅を視認するだけでD/A変換器
831の動作をチェックすることができる。な詔、LE
D831の点滅の周期をどの程度にするかは任意である
が、サービスマンが容易に視認できるように、1〜2H
z程度とするのがよい。
第56図(a)に示す回路を各チャンネルのAGC,A
OCのD/A変換器に設ければよいのであるが、これで
はLEDが10個必要になり、コストが高(なるので、
AGC,AOCのそれぞれについて、第5e図(b)に
示すように、各チャンネルの比較器の出力をワイヤード
オアするようにする。これによりLEDはAGC用とA
GC用の2個で済むことになる。
通常、D/A変換器をチェックするには、各ビット毎に
テスタでハイ/ローを検知する必要があり、従ってサー
ビスマンの作業も面倒で時間を要するのであるが、上記
のテストによれば目で確認するだけであるので、チェッ
クも容易であり、しかも比較器、LED等を付加するだ
けでよいので、比較的安価に構成できるものである。
(2)IITスキャンテスト これはイメージングユニットが正常に動作するか否かを
チェックするもので、サービスマンがダイアグモードで
IITスキャンテストを選択してテストをスタートさせ
る毎に、イメージングユニットが所定の距離、例えば6
0寵移動するようになされている。従って、当該テスト
を2回行えば、イメージングユニットは100■1移動
することになる。また、同様にリターン方向にも移動さ
せることができるようになされている。
イメージングユニットを移動させるには、ステッピング
モータが回転しなければならず、またそのためには上述
したモータオン/オフ信号、Cw傷信号CCW信号等、
種々の信号が発生されねばならない。従って、当該テス
トによりイメージングユニットが正常に動作することが
確認されれば、それに関連するコンポーネントも正常に
動作していることが分かる。
−ダイアグ これまで述べてきたように、サービスマンがフォールト
チェックを行う場合、ヒストリーを参照する場合、調整
を行う場合およびコンポーネントコントロールを行う場
合には、それぞれUIで所定の操作を行わねばならない
。しかもサービスを30分程度の短時間で終了させるこ
とを考慮すると、Ulの表示画面をどのようなものにす
るかは非常に重要な事項となる。Ulの使い勝手が悪い
ものであればサービス時間は長くなるであろうし、また
Ulの操作に熟練を要することになる。それに対して、
操作手順を誘導するものであればそれ程の熟練を要さず
、しかも効率的にサービスを行えることは明かである。
また、上述したように、ダイアグモードではフォールト
チェックばかりでなく、調整等も行えるので、表示画面
としてはフォールトチェックの場合、調整の場合等場合
分けを行う、即ちカテゴリーに分けると便利であること
が予想される。
以上の観点から、本複写機では、ダイアグをいくつかの
カテゴリーに分け、各カテゴリーをパスウェイで切り替
えるようにした。
以下、いくつかのダイアグ画面および画面遷移を操作と
共に説明する。
第32図(a>の画面でツールズ(Too ls)バス
ウェイを選択すると、第57図(a)の画面に遷移する
。ここでサービスダイアグノスティックス(Servl
ce Dlagnostlcs)ボタンを押し、ハード
コントロールパネルから所定の暗唱番号を入力すると、
第57図(b)の画面に遷移する。この画面がダイアグ
モードの最初の画面であり、ダイアグモードが、サービ
スインフォメーシーン(Service Inf。
rmatlon) 、HF S Iステータス(isI
 5tatus)、システムオペレージ日ソ(Syst
em 0peratlon)およびダイアグモード:/
 (DIagnostlc Routlnes)の4つ
のカテゴリーに分けられていることが分かる。
(A)サービスインフォメーシlンパスウエイサービス
インフォメーシ日ソバスウェイは、オートフォールトチ
ェックにより検知されたトラブルに関する情報を提供す
るものであり、トラブルの原因を追求するために必要不
可欠な情報を提供するものであるから、最初に表示され
るのである。
当該パスウェイにはコールオーバービュー(CaII 
0vervlev)、ラスト40フオールト(Last
 40Faults)、フォールトヒストリー(Fau
lt Hlst。
ry)、コールクローズアウト(Call C1ose
out)の4つの選択肢がある。
コールオーバービューは、マシンが停止したときに生じ
ているトラブルの内容を提供する画面であり、ダイアグ
モードに入ると必ずこの画面が最初に表示される。この
画面には最大10個のアクティブフォールト°(Act
ive Faults)、最大5個のスレッシロルドフ
ォールト(Threshold Faults)および
マシンインフォメーシ冒ン(Machine Inf。
rmatlon)が表示される。第57図(b)によれ
ば、コード番号が12345.  ・・・・・・、  
87890で示される6つのアクティブフォールトが生
じていることが分かる。従って、サービスマンはフォー
ルトに関するコード表を参照することによって、現在ど
のようなトラブルが生じているかを判断することができ
るのである。
第57図(b)の画面でラスト40フオールトのボタン
を押すと、第57図(C)の画面に遷移し、最近発生し
た40個のフォールトが、発生順にコード番号で表示さ
れる。
フォールトヒストリーのボタンが押されると、第67図
(d)の画面に遷移する。この画面には、前回のサービ
スコール以降に発生したフォールトのコード番号、その
発生回数、閾値(Threshho Id)および当該
フォールトの発生間隔の平均値(Eventg)が表示
される。第57図(d)によれば、コード番号0101
Gのフォールトが平均して25キロコピー数(k CV
: kilo −Copy Volume)毎に2回発
生していたことが分かる。なお、閾値は当該フォールト
の許容最大発生回数を示すもので、閾値を越える回数発
生した場合には部品の交換を行う等の措置が必要である
ことを示す。
コールクローズアウトは、サービスを終了してダイアグ
モードから出る場合に使用する機能で、例えば、第57
図(e)に示すように、操作手順が表示される。従って
、サービスマンはその通りに操作を行えばよく、サービ
スマニュアルを参照する必要はないものである。
(B)HFSIステータスパスウェイ HF5Iステータスのパスウェイタブが押されると、第
58図の画面に遷移する。この画面には、部品名、その
使用時間(Counter)および寿命(!nterv
al)が表示されている。第58図によれば、感材ベル
ト(Photoreceptor)は寿命が100に時
間で現在まで28に時間使用されていることが分かる。
この画面からサービスマンは各部品の交換時期を判断す
ることができるのである。部品を交換した場合にはカウ
ンタの値をリセットしなければならないが、そのために
設けられているのが、カーソル840およびスクロール
ボタン841.842であり、スクロールボタン841
.842でカーソル840を交換した部品の位置に移動
させ、そこでリセットカウンタボタン843を押せばカ
ウント値をリセットすることができる。
(C)システムオペレージロンパスウェイこのパスウェ
イは、ダイアグモードでコピーを行う場合に使用される
。上述したように、ダイアグモードでは種々の調整を行
うことができるが、調整の結果どのようなコピーがなさ
れるかは実際にコピーを行って確認する必要がある。そ
のとき使用サレるのがシステムオペレージ曽ンバスウエ
イであり、これがカスタマーシミュレーシ1ンモードで
ある。
第59図に当該パスウェイの画面の例を示すが、パープ
ロゲラムシロブボタンおよびフィーチャーファンクシロ
ンプログラムボタンによりコピー実行条件を設定してコ
ピーを行うことができるようになされている。
(D)ダイアグルーチンパスウェイ このパスウェイは、コンポーネントコントロール、調整
等を行うときに使用される。その画面の例を第60図に
示・す。当該パスウェイの画面には、ダイアグコード番
号(DC)が表示されており、行おうとする所望のコン
ポーネントコントロールあるいは調整のDC番号のボタ
ンを押すとポツプアップが開き、そこで所望の工程を行
うことができる。例えば、NVMチェックを行おうとし
て、そのDC番号であるDC131のボタンを押すと、
第60図(b)のポツプアップが表示され、NvMの読
み書き、初期化(In1tlalizatlon)を行
うことができる。
以上述べたような画面を表示することにより、非熟練者
でも、容易に所望の操作を行うことができるので、短時
間でサービスを終了させることができるものである。
ソフトウ アモジ −ル ダイアグを行う場合のソフトウェアモジニール(以下、
単にモジニールと称す。)の動作について第4図を参照
して説明する。
ダイアグには、サービスマンがUIで所定の操作を行う
ことにより起動されるものと、そうでないものがあり、
動作が異なっている。
まず、後者の場合について説明する。サービスマンによ
って起動されないダイアグとしては、マシン立ち上げ時
のパワーオンからイニシャライズまでの期間中に行われ
るオートフォールトチェックがあり、これは、各モジュ
ールが独自に起動して開始される。例えば、ROM、R
AM1 NVMチェックの場合は、87818Mモジュ
ール82が管理するメモリについては87818Mモジ
ュール82が実行し、IITモジュール84が管理する
メモリについてはIITモジュール84が実行するとい
うように、各モジュールが独自に起動するようになされ
ている。
サービスマンが起動するダイアグについては、MCBの
DIAG EXECモジュール88が統括するが、その
ときの動作は次のようである。
UIマスター権はマシンステートによってSYSノード
が有していたり、MCBノードが有していたりするが、
UIマスター権がMCBノードにあるときにダイアグモ
ードが指示されると、コピアEXECモジエール87は
それを判断して依然としてUIマスター権を保持し続け
るが、SYSTEMノードがUIマスター権を有してい
たときにダイアグモードに入るための操作が行われた場
合には、87818Mモジュール82は、ダイアグモー
ドと判断すると、コピアEXECモジュール87にUI
マスター権を渡す。これによりそれ以降はUIはMCB
ノードによりコントロールされることになる。
さて、いま、サービスマンがD/A変換器テストのエク
ササイズを行おうとして所定のDCコード、例えばrD
c999Jのボタンを押したとする。すると、コピアE
XECモジュール87は当該DCコードを解釈し、SY
Sノードで実行されるダイアグであると判断して、当該
DCコードを87818Mモジュール82に通知する。
すると、87818Mモジュール82は当該DCコード
を解釈して、行うべき作業を判断して、VCPUに格納
されているIITモジュール84に通知す1゜IITモ
ジュール84には、D/A変換器テストを行うモジニー
ルがサポートされているから、IITモジエール84は
当該モジュールを起動する。
これにより上述したように所定の周期でH(ハイ)/L
(ロー)の信号をD/A変換器に供給する。
テストの結果が良好で、サービスマンがテスト終了のボ
タンを押すと、コピアEXECモジュール87はそれを
判断し、テストを終了する旨を87818Mモジュール
82に通知する。87818Mモジュール82は当該通
知を受けると、IITモジュール84に対してテスト終
了の通知を行う。これにより当該テストは終了する。
以上のように、コピアEXECモジュール87はDCコ
ードを受は取ると、当該DCコードがどのモジュールで
行うダイアグかを判断し、そのモジュールに通知するこ
とで所定のダイアグが起動されるのである。これは他の
ダイアグについても同様である。
[発明の効果コ 以上の説明から明らかなように、本発明の記録装置の自
己診断システムによれば、非熟練者であっても、種々の
チェック、調整を容易にかつ短時間で行うことができる
ものである。また、ハードウェアの追加も必要最小限に
抑えられているので、コストの上昇も最小限に抑えられ
ているものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る自己診断方式の1実施例を示す図
、第2図は本発明が適用されるカラー複写機の全体構成
の1例を示す図、第3図はハードウェアアーキテクチャ
−を示す図、第4図はソフトウェアアーキテクチャ−を
示す図、第5図はコピーレイヤを示す図、第8図はステ
ート分割を示す図、第7図はパワーオンステートからス
タンバイステートまでのシーケンスを説明する図、第8
図はプロダレスステートのシーケンスを説明する図、第
9図はダイアグノスティックの概念を説明する図、第1
0図はシステムと他のリモートとの関係を示す図、第1
1図はシステムのモジュール構成を示す図、第12図は
シーブモードの作成を説明する図、第13図はシステム
と各リモートとのデータフローおよびシステム内モジエ
ール間データフローを示す図、第14図は原稿走査機構
の斜視図、第15図はステッピングモータの制御方式を
説明する図、第16図はIITコントロール方式を説明
するタイミングチャート、第17図はイメージングユニ
ットの断面図、第18図はCCDラインセンサの配置例
を示す図、第19図はビデオ信号処理回路の構成例を示
す図、第20図はビデオ信号処理回路の動作を説明する
タイミングチャート、第21図はIPSのモジュール構
成の概要を示す図、第22図はIPSを構成する各モジ
ュールを説明する図、第23図はIPSのハードウェア
の構成例を示す図、第24図はIOTの概略構成を示す
図、第25図は転写装置の構成例を示す図、第26図は
デイスプレィを用いたUIの取り付は例を示す図、第2
7図はUIの取り付は角や高さの設定例を説明する図、
第28図はUIのモジュール構成を示す図、第29図は
UIのハードウェア構成を示す図、第30図はUICB
の構成を示す図、第31図はEPIBの構成を示す図、
第32図はデイスプレィ画面の構成例を示す図、第33
図はF/Pの斜視図、第34図はM/Uの斜視図、第3
5図はネガフィルムの濃度特性および補正の原理を説明
する図、第38図はF/Pの構成を概略的に示すと共に
、F/PとM/UおよびIITとの関連を示す図、第3
7図は操作手順およびタイミングを説明する図、第38
図はNVMの電源回路を示す図、第39図はICチェッ
クを説明する図、第40図はシリアル通信回線を説明す
る図、第41図はLNETを説明する図、第42図はI
10ポートのターンアラウンドチェックを説明する図、
第43図は割り込み信号のターンアラウンドチェックを
説明する図、第44図はエディツトデータバスチェック
を説明する図、第45図はエディツトメモリチェックを
説明する図、第46図はランプ/ラインセンサチェック
を説明する図、第47図はIIT/l0T)ラブル分離
を説明する図、第48図はビデオチェックを説明する図
、第49図はタイミングチェックを説明する図、第50
図はイメージングユニットの速度プロファイルの概略を
示す図、第51図はSS方向の自動レジストレージ日ソ
調整を説明するための図、第52図はゲイン/オフセッ
トのセットアツプ調整を説明する図、第53図は自動ゲ
イン/オフセット調整のためのフローチャートを示す図
、第54図はFS方向の自動レジストレージロン調整を
説明する図、第55図はステッピングモータのドライブ
回路の概略構成を示す図、第58図はD/A変換器テス
トのための構成を示す図、第57図はサービスインフォ
メーシ日ソバスウェイの画面例を示す図、第58図はH
FS Iステータスバスウェイの画面例を示す図、第5
9図はシステムオペレージロンバスウェイの画面例を示
す図、第60図はダイアグツステイクルーチンパスウェ
イの画面例を示す図である。 1・・・記録装置本体、2・・・自己診断手段、3・・
・表示制御手段、4・・・UI。 出  願  人 富士ゼロックス株式会社代理人 弁理
士 菅 井 英 雄(外5名)第5図(a) 第5 図(b) 第゛5 図(d) @T七− 第 図 (@) 012 ・・ T3− 則皿側胛皿 第5 図 (C) ガウンタ3 Q−==−−−−−−P 第6図 第10図 崎−−−−−−−+  ニ ジリアル通信インク−フェイス モジュール間インターフェイス 第12図 (イ) (ロ) 第15図 (a) (b) 第14図 1U″l 第15図 Cci’) (e) Rcc+ taLEoct 第16図(a) 第16 図(b) 第17図 第18図 (b) 第20図 232a t R暑 34a 35a t z Bコ 第22図 (d) (e) 第22図 (f) 尾22図 (i) (縮)1\) (を大) 亮22図 (p) (q) 第22図 (n) 823図 (C) 第24図 第25図(a) 、第25図(b) 莞28図 萬29図 第38図 第39YIA 第40vA (b) 第40図(a) 第41図 ■−■ 第43図((1) 第43図(b) 第45図 第47図 第44図(a) $44il!i(b) 第48図(d) 1克1カ向 第50i1 ム 第51 図(a) 第53図(a) 第52図 第53図(d) AOC戒末70− 第54図 第55図 第56図(a)

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)自己診断手段と、表示制御手段と、ユーザインタ
    ーフェースとを備えることを特徴とする記録装置の自己
    診断システム。
  2. (2)前記自己診断手段は、少なくともオートフォール
    トチェックを行うことを特徴とする請求項1記載の記録
    装置の自己診断システム。
  3. (3)前記オートフォールトチェックは、少なくともR
    AMおよび不揮発性メモリの書き込み/読み出し機能の
    チェックを行うことを特徴とする請求項1乃至2の何れ
    か1項に記載の記録装置の自己診断システム。
  4. (4)前記オートフォールトチェックは、少なくとも不
    揮発性メモリが不揮発性を保持しているか否かのチェッ
    クを行うことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項
    に記載の記録装置の自己診断システム。
  5. (5)前記オートフォールトチェックは、少なくともI
    CがCPUの管理下にあるか否かのチェックを行うこと
    を特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の記録
    装置の自己診断システム。
  6. (6)前記オートフォールトチェックは、少なくとも通
    信回線のチェックを行うことを特徴とする請求項1乃至
    5の何れか1項に記載の記録装置の自己診断システム。
  7. (7)前記オートフォールトチェックは、少なくともタ
    ーンアラウンドチェックを行うことを特徴とする請求項
    1乃至6の何れか1項に記載の記録装置の自己診断シス
    テム。
  8. (8)前記ターンアラウンドチェックは、少なくとも入
    出力ポートのチェックを行うものであることを特徴とす
    る請求項7記載の記録装置の自己診断システム。
  9. (9)前記ターンアラウンドチェックは、少なくとも割
    り込み信号に対するチェックを行うものであることを特
    徴とする請求項7または8記載の記録装置の自己診断シ
    ステム。
  10. (10)前記オートフォールトチェックは、少なくとも
    エディットデータバスのチェックを行うことを特徴とす
    る請求項1乃至9の何れか1項に記載の記録装置の自己
    診断システム。
  11. (11)前記オートフォールトチェックは、少なくとも
    エディットメモリのチェックを行うことを特徴とする請
    求項1乃至10の何れか1項に記載の記録装置の自己診
    断システム。
  12. (12)前記オートフォールトチェックは、少なくとも
    露光ランプおよびCCDラインセンサのチェックを行う
    ことを特徴とする請求項1乃至11の何れか1項に記載
    の記録装置の自己診断システム。
  13. (13)前記自己診断手段は、少なくともセミオートフ
    ォールトチェックを行うことを特徴とする請求項1乃至
    12の何れか1項に記載の記録装置の自己診断システム
  14. (14)前記セミオートフォールトチェックはユーザイ
    ンターフェースで所定の操作が行われたことを条件とし
    て起動され、少なくとも、イメージ入力ターミナルと、
    イメージ出力ターミナルとのトラブル分離を行うことを
    特徴とする請求項1乃至13の何れか1項に記載の記録
    装置の自己診断システム。
  15. (15)前記セミオートフォールトチェックはユーザイ
    ンターフェースで所定の操作が行われたことを条件とし
    て起動され、少なくとも、イメージ入力ターミナル基板
    と、イメージ処理システムとのトラブル分離を行うこと
    を特徴とする請求項1乃至14の何れか1項に記載の記
    録装置の自己診断システム。
  16. (16)前記セミオートフォールトチェックはユーザイ
    ンターフェースで所定の操作が行われたことを条件とし
    て起動され、少なくとも、タイミング信号が発生された
    か否かのチェックを行うことを特徴とする請求項1乃至
    15の何れか1項に記載の記録装置の自己診断システム
  17. (17)前記自己診断手段は、ユーザインターフェース
    で所定の操作が行われたことを条件として、フォールト
    の来歴を表示することを特徴とする請求項1乃至18の
    何れか1項に記載の記録装置の自己診断システム。
  18. (18)前記自己診断手段は、ユーザインターフェース
    で所定の操作が行われたことを条件として、所定の調整
    を行うことを特徴とする請求項1乃至17の何れか1項
    に記載の記録装置の自己診断システム。
  19. (19)前記調整では、少なくとも主走査方向および副
    走査方向の倍率およびレジストレーション調整を行える
    ことを特徴とする請求項1乃至18の何れか1項に記載
    の記録装置の自己診断システム。
  20. (20)前記調整では、少なくともアナログビデオ信号
    の利得調整およびオフセット調整のためのパラメータの
    調整を行えることを特徴とする請求項1乃至19の何れ
    か1項に記載の記録装置の自己診断システム。
  21. (21)前記調整では、少なくとも原稿サイズ検知レベ
    ルの調整を行えることを特徴とする請求項1乃至20の
    何れか1項に記載の記録装置の自己診断システム。
  22. (22)前記調整では、少なくともフィルムプロジェク
    タのレジストレーション調整および補正フィルタに対す
    る補償パラメータの調整を行えることを特徴とする請求
    項1乃至21の何れか1項に記載の記録装置の自己診断
    システム。
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