JPH026779Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、鮎友釣りに使用する逆針の改良に
関するものである。

鮎の友釣りに際しては、かけ針の動きが囮鮎の
動きと一体となるようにし、また、野鮎がかけ針
に接触した際、そのシヨツクを強く与えることに
よつて、野鮎への刺さりを良くするため、第３図
並びに第５図に示すように、鮎友釣り仕掛に、逆
針が取り付けられるるが一般的である。

この鮎の友釣りに際しては、従来、逆針の軸頭
部に、そのフトコロを垂直方向に向けた場合にあ
つて、平面状となる形のタタキを形成したものが
使用せられているのであるが、この種の構成のも
のにあつては、囮鮎への取り付けの際、逆針が手
先にまみれて、思うように作業を行い得ないとい
う不便さがあるのである。

すなわち、鮎の友釣りに使用される逆針は、比
較的小さな形のものが多いのであるが、その取り
付け作業は、第４図に示すとおり、一方の手で囮
鮎を掴み、他方の手の指先で逆針の軸部を摘んだ
状態で行われ、従来のような構成の逆針を使用し
た場合にあつては、指先で摘む個所は逆針の細い
軸部だけであつて、逆針を安定した状態で摘み難
いという不便さがあるのである。

この考案は、鮎の友釣りに使用する逆針におい
て、その軸頭部並びに軸部の中間位置付近にタタ
キ部を形成することによつて、従来の構成のもの
にみられた上記のような不便さを解消しようとす
るものである。

図面にもとづいて、この考案に係る逆針の構成
を説明すると、逆針本体１は、第１図並びに第２
図に示すとおり、軸部２の中間付近並びに軸部２
の端部に、逆針１に於けるフトコロ３の形成方向
に倣つて平面となる形のタタキ４ａ，４ｂを形成
した概略構成となつている。

すなわち、逆針本体１は、第１図並びに第２図
に示すとおり、軸部２、フトコロ３並びに針先５
から構成せられており、その軸部２の端部並びに
中間位置に、プレス加工によつて、平打状のタタ
キ４ａ，４ｂを形成し、しかも、そのタタキ４
ａ，４ｂが、逆針本体１のフトコロ３の形成方向
に倣つて平面状となる形に形成せられた構成とな
つているのである。

この考案にかかる鮎友釣り用逆針は、上記のよ
うな構成であり、その使用は、第３図並びに第５
図に示すとおり、逆針の軸部２をハリス６に沿わ
せた状態とした後、ハリス６と逆針の軸部２と
を、スガ糸をもつて結束するという要領によつて
行われ、また、友釣り仕掛７を囮鮎８に取り付け
るに際しては、鼻環９を囮鮎の鼻に通すした後、
逆針本体１を囮鮎８の尻ビレ１０に刺し止めると
いう要領によつて行われるのである。

この考案に係る鮎友釣り用逆針は、上記のよう
な構成であつて、囮鮎への取り付けに際して、逆
針の軸部を摘み易いばかりでなく、軸部を摘まん
だ際に、軸部に形成したタタキ４ａ，４ｂが支え
となつて、指先への添いが良くなり、逆針自体が
安定することになるし、また、目的に向けての針
先の方向決めを確実に行い得るという利点がある
ものである。

【図面の簡単な説明】

添付図面は、この考案の一実施例を示すもので
あつて、第１図は鮎の友釣り用逆針本体を示す正
面図、第２図は鮎友釣り用逆針本体を示す斜視
図、第３図は逆針を鮎友釣り用仕掛に取り付けた
状態を示す斜視図、第４図は逆針を囮鮎に取り付
ける際しての作業要領を示す斜視図、第５図は鮎
友釣り仕掛を囮鮎に取り付けた状態を示す斜視図
である。 １……鮎友釣り用逆針本体、２……軸部、３…
…フトコロ、４ａ……タタキ、４ｂ……タタキ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 鮎の友釣りに使用する逆針において、逆針１の
   軸部２の中間付近並びに軸部２の端部に、逆針１
   に於けるフトコロ３の形成方向に倣つて平面とな
   る形のタタキ４ａ，４ｂを形成したことを特徴と
   す鮎友釣り用逆針。