JPH068689Y2 - 釣り針 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔目的〕 （産業上の利用分野） この考案は、釣り針のチモト部の改良に関するものであ
る。

（従来技術） 従来の一般に使用せられている釣り針は、第１図に示す
とおり、ハリスとの係繋部分となるチモト部分に、軸部
を板状に圧延することによって形成したタタキ部と称す
る部分が形成せられた構成となっているのが普通であ
る。

このタタキ部４は、釣り針にハリス５を係繋させた場
合、釣り針がハリスから脱落するのを防止すのためのも
のであるが、このような構成のものにあっては、その係
繋状態が、第１図に示すような形となるのである。すな
わち、釣り針の軸部に巻き付けられたハリス５は、タタ
キ部４の下方部によって支え止められることになるので
あるが、そのタタキ部４が軸部を薄い板状に押圧加工す
ることによって形成せられた構成となっているため、釣
り針の下方方向への急激な引張によって、その接触個所
でハリスが切断せられたり、或いは、そのタタキ部自体
がその根本から折損して釣り針がハリスから抜け落ちて
しまう虞があるばかりか、タタキ部４が上方向に延出し
た形となっているため、釣りに際して種々の障害となる
ことが多いのである。

（考案が解決しようとする問題点） この考案は、従来の釣り針における上記のような欠点を
除去しようとすものである。

〔構成〕

（問題を解決するための手段、作用） この考案は、釣り針本体の軸部の上端部よりやや入り込
んだ位置に、軸部の周方向に沿った段落ち部を形成し、
釣り針本体へのハリスの係繋に際しては、ハリスの巻き
付け部の一部を該段落ち部に嵌め込んだ状態として行い
得るようにすることによって、ハリスとの係繋をより確
実に行い得るようにしようとするものである。

（実施例） 図面にもとづいて、この考案に係る釣り針の構成を説明
すると、釣り針本体１は、第２図並びに第３図に示すと
おり、針先６、フトコロ７、軸部２をもって形成せられ
るとともに、該軸部２の上端部よりやや入り込んだ位置
に、軸部２の周方向に沿った段落ち部３を形成した構成
となっているのである。すなわち、段落ち部３は、第２
図に示すとおり、釣り針１の軸部２の上端部よりやや入
り込んだ位置に、凹部を形成することにことによって構
成せられているのである。

〔効果〕

この考案に係る釣り針は、上記のような構成であって、
次のような効果を発揮し得るものである。

すなわち、この考案に係る釣り針にあっては、チモト部
へのハリスの係繋に際して、その上端の巻き付け部を段
落ち部に係合させた状態として行われるのであるが、こ
れにより、釣り針に加わる力を段落ち部の下方面部全体
で受け止めることが出来、従来のものに比べて、ハリス
の切断の虞を極端に減少させ得るという利点があるので
ある。

【図面の簡単な説明】

添付図面は、釣り針の従来例並びにこの考案の一実施例
を示すものであって、第１図は釣り針の従来例を示す斜
視図、第２図は釣り針の全体を示す側面図、第３図は釣
り針にハリスを係繋させた状態を示す側面図である。 １……釣り針、２……軸部、３……段落ち部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】釣り針１の軸部２の上端部よりやや入り込
   んだ位置で、かつ、ハリス８の延出側と反対側の軸部
   に、上端面部が略平面状になるとともに、下方側から上
   方に向けて切込み深さが徐々に深くなる形の切込み部を
   形成したことを特徴とする釣り針。