JPH02662Y2 - - Google Patents

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JPH02662Y2
JPH02662Y2 JP14228982U JP14228982U JPH02662Y2 JP H02662 Y2 JPH02662 Y2 JP H02662Y2 JP 14228982 U JP14228982 U JP 14228982U JP 14228982 U JP14228982 U JP 14228982U JP H02662 Y2 JPH02662 Y2 JP H02662Y2
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temperature
radiant energy
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wavelength
measurement
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JP14228982U
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【考案の詳細な説明】 本考案は、測定対象からの放射エネルギーを集
光する光学系と、この光学系によつて集光された
放射エネルギーの強度にもとづいて前記測定対象
の温度を検出する非接触型温度センサと、この温
度センサからの信号を増幅する増幅回路などを備
えた放射温度計に関するものである。
まず、この種の放射温度計の従来構造につい
て、第1図をもとに説明すると、図中1は、温度
を測定すべき測定対象、2は、測定対象1からの
放射エネルギーを集光するための光学系、3は、
集光された放射エネルギーの強度にもとづいて測
定対象1の温度を検出する非接触型温度センサ、
4は温度センサ3からの電気信号を増幅する増幅
回路である。この場合、測定対象1の放射エネル
ギー強度Pは、温度Tの変化により、次式 P=σT4 の通りに変化し、前記温度センサ3からの電気信
号は、被測定対象1の温度に対して直線的に変化
しないので、従来は、増幅回路4の後段にリニア
ライザ回路5を設けて信号を補正処理し、その
後、温度補償回路6で周囲温度による誤差を補正
し、出力端子7に連結した図外の指示器によつて
温度を指示するように構成していたのである。
このように、測定対象1の温度変化と前記温度
センサ3からの電気信号とが非直線関係にあるた
め、従来においては、リニアライザ回路5が必要
不可欠なものであり、そのために、温度計そのも
のが高価になり、また、リニアライザ回路5の調
整に手間を要するなどの欠点があつた。特に、温
度と電気信号との間の非直線関係が顕著な場合に
は、さらに複雑で高価なリニアライザ回路5が必
要となり、その回路5の調整が一層複雑になる欠
点があつた。
本考案は、このような従来欠点の除去を目的と
し、単に光学フイルタを追加するだけで、温度変
化と電気信号との関係を直線に近づけることがで
き、測定温度範囲が広くても、極めて簡単なリニ
アライザ回路を用いるだけで所望通りの温度測定
ができ、場合によつては、リニアライザ回路を省
略することさえ可能な放射温度計を提供せんとす
るものである。
本考案の実施の態様を第2図にもとづいて説明
すると、図中1は、測定対象、2は光学系、3
は、非接触型温度センサ、4は、増幅回路、6
は、温度補償回路、7は、出力端子で、これら各
装置については、第1図に示した従来のものと特
に変るところはないが、本考案のものは、前記温
度センサ3よりも前段で、光学系2よりも後段
に、光学フイルタ8が設けられている。この光学
フイルタ8そのものは、特に新規なものではない
が、測定温度範囲の下限温度において測定対象1
からの放射エネルギー強度がほぼ最大となる波長
よりも長波長側の光のみを透過する光学フイルタ
8が用いられているのである。放射エネルギー強
度の最大波長をλm、絶対温度をTとするとλm=
0.288×10-2/Tなる関係があるので、測定温度
範囲の下限温度さえわかれば、そのときの最大波
長は簡単に求めることができる。例えば、下限温
度が273゜Kのとき10.5゜μm、300゜Kのとき9.6μm、
400゜Kのとき7.2μm、500゜Kのとき5.8μm、600゜K
のとき4.8μm、700゜Kのとき4.1μmのごとくであ
る。ところで、測定温度範囲の下限温度と上限温
度における放射スペクトルは模式的に表わすと第
3図のようになる。aは下限温度における放射ス
ペクトルを示し、bは上限温度における放射スペ
クトルを示す。図示のように、放射エネルギー強
度がほぼ最大となる波長よりも短波長側では、放
射エネルギー強度と温度との間に直線的関係がな
いが、長波長側の光については、その放射エネル
ギー強度と温度とがほぼ直線的に変化し、また、
温度が高くなれば、放射エネルギー強度が最大と
なる波長(放射スペクトルのピーク)が短波長側
に移動する。従つて、本考案のように、下限温度
における最大放射エネルギー強度の波長よりも長
波長側の光のみを透過する光学フイルタ8を用い
ることにより、測定温度範囲が、測定対象1の温
度変化と放射エネルギー強度の変化との間に直線
的比例関係が得られない程度に広い場合でも、下
限温度から上限温度に至るまでの全測定温度範囲
にわたつて、測定対象1の温度に対して直線性が
改善された信号を前記温度センサ3から取出すこ
とができるのである。したがつて、従来のよう
に、複雑なリニアライザ回路は不要となり、簡単
な回路のみですむばかりか、場合によつては、リ
ニアライザ回路そのものを省略することさえ可能
となるのである。本考案の効果確認のため、種々
の実験を行つたが、その結果の一例を第4図に示
す。すなわち、この実験では、測定温度範囲を
400〜1000゜Kと想定し、下限温度400゜Kにおける
最大放射エネルギー強度の波長が7.2μmとなるの
で、光学フイルタ8として、波長7〜30μmの光
のみを透過するものを使用し、その結果をAで示
すとともに、光学フイルタ8を使用しない場合の
結果をBで示した。なお、縦軸は放射エネルギー
強度(W/cm2)、横軸は絶対温度(゜K)であり、
この実験結果から、光学フイルタ8を用いると、
放射エネルギー強度と絶対温度との関係が、大幅
に直線に近づくことが判る。これは実験結果の一
例にすぎないが、他の実験においても、ほぼ同様
の結果を得た。
なお、実施例においては、光学フイルタ8を光
学系2と非接触型温度センサ3との間に設けた例
を示したが、温度センサ3よりも前段であればよ
く、例えば、光学系2の前段に設けることも可能
であり、また、温度補償回路6については必ずし
も設ける必要はない。さらに、非接触型温度セン
サ3としては、焦電検出器、サーモパイル、サー
ミスタなど、種々のものが使用できる。
以上の説明から明らかなように、本考案による
放射温度計は、測定温度範囲の下限温度において
放射エネルギー強度がほぼ最大となる波長よりも
長波長側の光のみを透過する光学フイルタを、非
接触型温度センサよりも前段に設けるものである
から、測定温度範囲の全域にわたつて、測定対象
の温度にほぼ比例した信号を前記温度センサから
取出すことができるのである。したがつて、従来
のように、複雑なリニアライザ回路を設ける必要
がなく、簡単なものですみ、場合によつては省略
することさえ可能で、リニアライザ回路の複雑な
調整作業を不要にし、温度計そのものを廉価に提
供できるに至つたのである。
【図面の簡単な説明】
図面は、本考案にかかる放射温度計を説明する
ためのもので、第1図は、従来構造を示す概略
図、第2図は、本考案の構造を示す概略図、第3
図は、放射スペクトルを示すグラフ、第4図は、
実験結果の一例を示すグラフである。 1……測定対象、2……光学系、3……非接触
型温度センサ、4……増幅回路、8……光学フイ
ルタ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 測定対象からの放射エネルギーを集光する光学
    系と、この光学系によつて集光された放射エネル
    ギーの強度にもとづいて前記測定対象の温度を検
    出する非接触型温度センサと、この温度センサか
    らの信号を増幅する増幅回路などを備えた放射温
    度計であつて、測定温度範囲の下限温度において
    放射エネルギー強度がほぼ最大となる波長よりも
    長波長側の光のみを透過する光学フイルタを、前
    記非接触型温度センサよりも前段に設けたことを
    特徴とする放射温度計。
JP14228982U 1982-09-20 1982-09-20 放射温度計 Granted JPS5945535U (ja)

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JP14228982U JPS5945535U (ja) 1982-09-20 1982-09-20 放射温度計

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JP14228982U JPS5945535U (ja) 1982-09-20 1982-09-20 放射温度計

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JPS5945535U JPS5945535U (ja) 1984-03-26
JPH02662Y2 true JPH02662Y2 (ja) 1990-01-09

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