JPH0263002B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はヘアードライヤに関し、さらに詳しく
はヘアードライヤの先端部に取付けられたカール
パイプと押え板との構造に係るものである。

従来、この種のヘアードライヤは第１図に示す
ようにハウジング４内にモータ１、フアン２、ヒ
ータ３等を配設すると共にハウジング４の先部に
カールパイプ５を取着し、カールパイプ５の外面
に当接離反自在な押え板６の基部をカールパイプ
５に枢着して形成され、ハウジング４後端の空気
吸込口１１より空気をハウジング４内に吸込んで
ヒータ３により加熱し、カールパイプ５の吹出孔
９から暖かい空気を吹出してカールパイプ５のま
わりに巻付けられた毛髪を加温すると共に押え板
６で毛髪を押えることにより毛髪のカール等が行
えるようにしている。そして、毛髪のカールやカ
ツトの具合を変えたい場合には、カールパイプ５
の吹出孔９と同じ位置に吹出孔が穿設され外周に
ブラシ等が突設して形成されたカール筒等のアタ
ツチメントをカールパイプ５の外側に挿入して取
付け、このカール筒の外周に毛髪を巻いて吹出孔
から暖かい空気を吹出すようにしている。しかし
乍ら、このものにあつては、押え板６の操作部７
が図のようにカールパイプ５より外方へ突出して
いるためにカール筒等のアタツチメントが装着し
にくくヘアードライヤが大型化するとい問題があ
り、また使い勝手が悪いという問題があつた。

本発明は上記の点に鑑みて成されたものであつ
て、カールパイプへのアタツチメントの挿入が容
易で小型化でき、しかも使い勝手が良いヘアード
ライヤを提供することを目的とするものである。

以下本発明を実施例により詳述する。ハウジン
グ４は合成樹脂で成形された一対の略半円筒形状
のハウジング半体４ａ，４ｂを合わせることによ
り略円筒形状に形成されたもので、ハウジング４
内にはモータ１、モータ１と連結されたフアン
２、ヒータ３等が配設してある。第２図乃至第９
図に示すようにハウジング４の先部には耐熱性の
固定台１２を介してカールパイプ５の基部が取付
けてある。カールパイプ５はステンレス、アルミ
ニウム等の金属パイプで形成され、その外周には
多数の吹出孔９，９…が穿設してある。カールパ
イプ５の先端には筒状の止めキヤツプ１３が圧入
固定してあり、止めキヤツプ１３の先部には止め
溝１４が全周に亘つて凹設してある。また、止め
キヤツプ１３の中央部には断面六角形の止め部１
５が形成してある。押え板６はカールパイプ５の
外周面に沿つて湾曲された板材で形成され、カー
ルパイプ５の吹出孔９に対応する位置にて多数の
吹出孔４５，４５…が穿設してある。押え板６は
第９図に示すようにハウジング４の先部に設けら
れた軸１６に枢着してあり、押え板６と連結した
操作釦７を操作することにより押え板６をカール
パイプ５の外周面に当接離反自在にできるように
してある。ここで、操作釦７はハウジング４の外
周面に形成されており、軸１６の囲りに取付けら
れ押え板６と固定台１２とを弾発付勢したねじり
コイルばね１７によりカールパイプ５の外周面に
圧接している押え板６を操作釦７を押せばカール
パイプ５から離れるようにしてある。第７図及び
第８図に示すように押え板６はカールパイプ５の
曲率半径よりもやや大きい曲率半径に形成された
断面形状に設定されており、カールパイプ５の中
央部分においては押え板６と対向する外周面の曲
率半径が押え板６のものと略等しくなるように内
方へ凹ませてあり、第７図に示すようにその部分
のカールパイプ５と押え板６は略同心円形状にし
てある。従つて、押え板６とカールパイプ５との
間の間隙１８寸法は一定になつている。また上記
のようにカールパイプ５の押え板６と対向するる
部分の曲率半径を他の部分の曲率半径よりも大き
くして、内方に凹むようにした断面形状に形成し
てあるために、カールパイプ５と押え板６とを合
わせた外周の断面形状は真円形に近い形状になつ
ている。図中４７はハウジング４の先端にアクセ
ントリング４６を介して固着されたカバーで、端
部内面には凹所４１が形成してある。

カール筒８は上記ハウジング４のカールパイプ
５に着脱自在に取付けられるいわゆるアタツチメ
ントと称されるもので、第１０図乃至第１２図に
示すように多数の吹出孔２６，２６…が形成され
た金属製の内パイプ１９と、プラスチツクやゴム
等で形成されたシート状のブリツスル２０と、前
後キヤツプ２１，２２及びブリツスル押え板２３
とで構成してある。内パイプ１９にはその長手方
向に沿つてフツク挿入口２４が複数個穿設してあ
り、また内パイプ１９の両端部外周にはそれぞれ
突出リブ２５，２５が全周に亘つて突設してあ
る。ブリツスル２０には多数の吹出孔２７，２７
…が穿設してあり、この吹出孔２７の位置はブリ
ツスル２０を第１１図に示すように内パイプ１９
の外周に被せた際に、内パイプ１９の吹出孔２６
に一致するように形成してある。ブリツスル２０
の両端内面には内パイプ１９のフツク挿入口２４
内に挿入されるフツク２８が突設してあり、また
ブリツスル２０の外面には全面に亘つてブラシ状
の突起２９が多数形成してある。前キヤツプ２１
の内周面の後部には内パイプ１９の先端の突出リ
ブ２５と嵌合する凹溝３０が形成してあり、また
中央部の内面には断面六角形に形成された受止め
部３１が形成されており、さらに先部の内周面に
は嵌合溝３２が形成されて、嵌合溝３２内にＣ字
状のばね３３が弾入してある。後キヤツプ２２の
内周面の先部には前キヤツプ２１の場合と同様に
内パイプ１９の後端の突出リブ２５と嵌合する凹
溝３４が凹設してあり、この凹溝３４の前側には
内径がやや大きくなつた段部３５が形成してあ
る。また、第１０図ｂに示すように後キヤツプ２
２の内周壁の一部は凹設されてガイド溝３６が形
成してあり、このガイド溝３６に対応する後キヤ
ツプ２２の外周面には差込突起３７が突設してあ
る。カール筒８を組立てるにあたつては、内パイ
プ１９の回りにブリツスル２０をまいてブリツス
ル２０のフツク２８を内パイプ１９のフツク挿入
口２４内に差込み、次いでブリツスル押え板２３
のリブ３８を第７図に示すように両フツク２８，
２８の間に圧入し、次にブリツスル押え板２３を
長手方向にずらしてリブ３８に形成した係止片３
９を内パイプ１９の外面に係止させる。その後、
内パイプ１９の前後両端より前キヤツプ２１と後
キヤツプ２２を差し込み、ブリツスル２０の前後
両端部のフランジ４０，４０に前後キヤツプ２
１，２２を被嵌すると共に内パイプ１９の突出リ
ブ２５，２５に前後キヤツプ２１，２２の凹溝３
０，３４を嵌合させるものである。

このようにして形成されたカール筒８はその筒
８内に前記カールパイプ５と押え板６を挿入して
ハウジング４に着脱自在に取付けることができる
ものであり、その際、カール筒８のガイド溝３６
内に押え板６を挿入すると共にカール筒８の差込
突起３７をカバー４７の凹所４１内に第８図に示
すように差込んでカール筒８の位置合わせを行う
ものである。同時にカール筒８の先端部において
は、前キヤツプ２１内面の六角形状の受止め部３
１とカールパイプ５先端に圧入固定して止めキヤ
ツプ１３の止め部１５とが係合して、カール筒８
はその前後両端部において回転止めが行われ、カ
ール筒８が使用時等に回転することがないもので
ある。また、カール筒８を完全にカールパイプ５
に挿入した後にはカール筒８の前キヤツプ２１に
取付けたばね３３が止めキヤツプ１３の止め溝１
４内に弾性的に嵌り込んでカール筒８の止めが完
全に成されるものである。

しかして、このようにして形成されたヘアード
ライヤを使用するにあたつては、カール筒８を取
外してカールパイプ５のまわりに毛髪を巻付ける
使用と、カール筒８をカールパイプ５に装着して
カール筒８のまわりに毛髪を巻付けて使用する場
合とを選択することができる。カールパイプ５の
まわりに毛髪をまきつけて使用するにあつては、
操作釦７を押して押え板６をカールパイプ５から
離し、そしてカールパイプ５と押え板６との間に
毛髪を挾んで操作釦７をはなし、第１３図に示す
ようにねじりコイルばね１７の付勢で弾性的に毛
髪を挾んだ状態でヒータ３及びフアン２により暖
められた空気をカールパイプ５の吹出孔９から吹
出し、カールパイプ５及び押え板６を加温すると
共に毛髪を加温して毛髪のカール等を行うもので
ある。カールパイプ５と押え板６との間には第７
図に示すように一定の間隙１８が形成されている
ために、カールパイプ５の囲りに巻かれた毛髪は
押え板６で均一に押えられることになつて美しい
カール付けを行うことができるものであり、しか
も毛髪が滑ることなく確実に保持することができ
るものである。次に、カール筒８で毛髪のカール
やセツト等を行う場合には、カール筒８をカール
パイプ５及び押え板６の外側に挿入してカール筒
８をハウジング４に装着する。その際、操作釦７
はハウジング４の外周面に形成されているために
操作釦７に邪魔されることなくカール筒８をカー
ルパイプ５に挿入することができるものであり、
また前記のように、カールパイプ５の押え板６と
対向する部分の曲率半径を他の部分の曲率半径よ
りも大きくして断面非円形にすることによつて、
カールパイプ５と押え板６とを合わせた外周の断
面形状を真円形に近い形状にしてあるために、カ
ール筒８内にカールパイプ５と押え板６とを差し
込む操作が容易になるものである。すなわち、カ
ールパイプ５の断面形状を真円形に形成すると、
第１４図に示すように押え板６はカールパイプ５
の円形から大きくはみ出すことになり、押え板６
がカール筒８の内周に接触等してカール筒８内に
カールパイプ５と押え板６とを差し込む操作が困
難になるが、第７図に示すようにカールパイプ５
と押え板６とを合わせた外周の断面形状を真円形
に近い形状に形成しておくことによつてこのよう
な問題は生じなくなるのである。カールパイプ５
にカール筒８を装着した後、このカール筒８のブ
ラシ状の突起２９に毛髪を巻きつかせ、カールパ
イプ５の吹出孔９及びカール筒８の吹出孔１０よ
り吹出した暖かい空気でカール筒８を加温すると
共に毛髪を加温するものである。このようにカー
ル筒８をハウジング４に着脱自在に取付けること
で、１台のヘアードライヤで各種のヘアーセツト
を行うことができるものである。

上記のように本発明は、ハウジングの先端にカ
ールパイプを取着してこのカールパイプの外面に
当接離反自在にした押え板の基部をハウジングに
回動自在に枢着すると共にこの押え板を回動操作
する操作釦をハウジングに形成し、カールパイプ
及び押え板の外周にカール筒を着脱自在に取付け
たので、押え板の操作釦に当つて邪魔されること
なくカール筒をカールパイプ及び押え板の外側に
挿入してハウジングに取付けることができ、カー
ル筒の着脱が簡単で使い勝手が良いものであり、
しかもカール筒の形状をカールパイプの外径のみ
に合わせて形成することができて小型化すること
ができるものである。

また、ハウジングの先端にカールパイプを取着
し、カールパイプの外面に当接離反自在にした押
え板の基部をハウジングに回動自在に枢着し、カ
ールパイプ及びカール筒にハウジング内で暖めら
れた空気が吹出す吹出孔を穿設したので、カール
パイプと押え板との間に毛髪をはさんだ状態でカ
ールパイプの吹出孔から温風を吹出すことで、毛
髪を加温して毛髪のカール付けが行えるものであ
り、またカールパイプ及び押え板の外周に吹出孔
が穿設されたカール筒を着脱自在に取付けたの
で、カール筒の回りに毛髪を巻いた状態でも温風
の加温でカールすることができるものである。さ
らに、ハウジングの先端に断面略円形状に形成さ
れるカールパイプを取着し、カールパイプの外面
に当接離反自在にした押え板の基部をハウジング
に回動自在に枢着し、カールパイプの押え板と対
向する部分の曲率半径を他の部分の曲率半径より
も大きく設定すると共にカールパイプの押え板と
対向する部分と略同心円形状に押え板の断面形状
を形成し、カールパイプ及び押え板の外周にカー
ル筒も着脱自在に取付けたので、カールパイプと
押え板との間には一定間隙が形成されることにな
つてカールパイプと押え板との間にはさまれた毛
髪は押え板で均一に押えられ、美しいカール付け
を行うことができるものであり、しかもこのカー
ルパイプ及び押え板の外側にカール筒を嵌め込む
場合には押え板を含めた外周の断面形状をほぼ真
円形に形成することができて円筒状のカール筒を
容易に挿入することができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例のカール筒を外した状態の概略
正面図、第２図は本発明一実施例のカール筒を外
した状態の正面図、第３図は同上のカール筒を取
付けた状態の正面図、第４図は同上の断面図、第
５図は第４図のＡ−A′断面図、第６図は第４図
のＢ−B′断面図、第７図は第４図のＣ−C′断面
図、第８図は第４図のＤ−D′断面図、第９図は
第４図のＥ−E′断面図、第１０図ａ，ｂは同上の
カール筒の正面図と側面図、第１１図は同上の断
面図、第１２図は同上の分解斜視図、第１３図は
同上の毛髪をカールパイプに巻きつけた状態を示
す断面図、第１４図はカールパイプを断面真円形
に形成した場合の第７図の実施例との比較を示す
断面図である。 １はモータ、２はフアン、３はヒータ、４はハ
ウジング、５はカールパイプ、６は押え板、７は
操作部、８はカール筒、９はカールパイプの吹出
孔、１０はカール筒の吹出孔、４５は押え板の吹
出孔である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ モータ、フアン、ヒータ等を内蔵するハウジ
   ングの先端に取着された断面略円形状のカールパ
   イプと、カールパイプの外面に当接離反自在にな
   るよう基部がハウジングに枢着された押え板と、
   この押え板をカールパイプから離反させる操作を
   するためにハウジングに設けられた操作釦と、カ
   ールパイプと押え板の外側に被挿して着脱自在に
   取付けられた円筒形のカール筒とを具備して形成
   されるヘアードライヤにおいて、カールパイプは
   押え板と対向する部分の曲率が他の部分の曲率半
   径よりも大きく形成されていると共に、押え板は
   その断面形状がカールパイプの押え板と対向する
   部分と略同心円形状に形成されており、カールパ
   イプ、押え板及びカール筒にはそれぞれハウジン
   グ内で暖められた空気が吹出される吹出孔が穿設
   されて成ることを特徴とするヘアードライヤ。 ２ カール筒の内壁には押え板挿入用のガイド溝
   が凹設されていることを特徴とする特許請求の範
   囲第１項記載のヘアードライヤ。