JPH0261994B2 - - Google Patents
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- JPH0261994B2 JPH0261994B2 JP58091981A JP9198183A JPH0261994B2 JP H0261994 B2 JPH0261994 B2 JP H0261994B2 JP 58091981 A JP58091981 A JP 58091981A JP 9198183 A JP9198183 A JP 9198183A JP H0261994 B2 JPH0261994 B2 JP H0261994B2
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Landscapes
- Sealing Material Composition (AREA)
Description
(発明の技術分野)
この発明は、配管接続や機器の接続面間のシー
ル材として使用されるようなガスケツトに関し、
さらに詳しくは無害でガスケツトに望まれる全て
の機能を具備し、いかなる用途にも適用できるガ
スケツトに関する。 (発明の背景) 一般に、ガスケツトは常温のみならず高温、高
圧等の悪条件下であつても使用できるように、そ
のガスケツトの成分中に短繊維アスベスト(石
綿)を一定量含有させることにより耐熱性および
耐圧縮性等を保有することが知られている。 ところが、アスベストは耐食性を低下させる塩
素を多量に含有しているため、原子力関係の設備
には使用不適であり、また近年発癌物質として問
題視されており、使用に際しては多くの規制を受
けている。 そのため、近年アスベストに代替し得る材料と
して炭素繊維やガラス繊維およびアラミツド繊維
等が利用されている。 しかし、炭素繊維とガラス繊維は脆いために可
撓性や耐圧縮性に劣り、そのうえこれらは共に比
表面積が小さいため、接合材や潤滑材に対する保
持性が悪く、ガスケツトとして使用した場合、取
り外した時にカゼスケツト材が配管接続や、機器
の接続面に移着するという問題を有していた。 また、アラミツド繊維は耐熱性が低いうえ
(200度C程度)、温度に対する性質の変化が激し
いため、高温の使用条件によつてはシール部分が
変形して一定のシール性能を維持できなくなる問
題を有していた。 (発明の目的) そこでこの発明は、有害物質を有することがな
く、しかもガスケツト材として望まれる全てのガ
スケツト機能を満すことができる充填補強材を備
えたガスケツトの提供を目的とする。 (発明の要約) すなわち、この発明はニツケル塩水溶液より還
元して折出した5μm径以下の樹技状形態の短繊
維のニツケル(以下「ニツケル繊維」と称する。)
を充填補強材として含有したガスケツトであるこ
とを特徴とする。 (発明の効果) そしてこの発明によれば、規定の大きさに製造
したニツケル繊維をガスケツトの充填補強材とし
て含有させることにより、ガスケツト材として具
備すべき高強度、耐熱性、耐圧縮性、耐食性(耐
薬品性)、可撓性、不変温度性の全てを満し、特
に可撓性に優れ、しかも比表面積が大きいという
特徴を有しており、アスベストを備えたガケツト
以上の能力を発揮することができる。 更に具体的に説明すると、炭素繊維やガラス繊
維を混入したガスケツトに比較した場合には、可
撓性や耐圧縮性に優れ、またガラス繊維やアスベ
ストを混入したガスケツトと比較すれば、耐熱性
が向上する。 そして、アスベスト等の無機繊維との混合によ
り、耐熱性を高めることができる。 更に、シール接合面へのガスケツト材の移着が
なく、シール相手部材に損傷を与えることがな
い。 また、グランドパツキンとして使用する場合
は、摩耗やトルクを低減し、相手材の損傷もな
い。 このことはニツケル本来のもつ展延性、可撓
性、高強度および高硬度の性質が微細な繊維状に
形成してもそのまま有効に活かされるためであ
り、その製造手段にあつてはニツケルの性質を阻
害することがないようにニツケルがアルカリ類の
侵食に耐える性質を利用してニツケル塩水溶液よ
りニツケル繊維を製作すればよい。 また、ニツケル繊維は、塩素や硫黄等の有害成
分を含まないため、原子力関係等の用途にも何ら
規制を受けることなく使用でき、信頼性の高いガ
スケツトとなる。 (発明の実施例) 次に、この発明の一実施例を詳述する。 ニツケル繊維はガスケツトの充填補強材として
使用するものであり、その大きいは5μm径以下、
好ましくは0.5〜0.2μm径の大きさの樹技状のお
よび糸くず状等の樹技状形態の短繊維に製造す
る。 この場合、ニツケル繊維が5μm径以上になる
と、剛直性を誘引して可撓性が低下したり、分散
不良を生じて不均一な分布状態となるため、5μ
m径以下にする必要がある。またニツケル繊維は
ガスケツトの使用条件に応じてその組成中適宜5
〜70%含有、好ましくは40〜60%含有させてガス
ケツト機能を高める。 このようなニツケル繊維を製造する場合は、た
とえば硫酸ニツケル水溶液のような酸性塩のニツ
ケル水溶液より加熱還元して5μm径以下のニツ
ケル繊維を折出する。 このようにして折出されたニツケル繊維は、そ
の機械的性質において高強度、耐熱性、耐圧縮
性、耐食性(耐薬品性)、可撓性、不変温度性の
全てを満し、特に可撓性、比表面積が大きいとい
う特徴を備えた充填補強材となる。 そして、ガスケツトを製造する場合は、このニ
ツケル繊維のほかに合成ゴム天然ゴム等のゴム材
を結合剤として用い、これにタルク、カオリン等
の充填材と木質パルプ、木綿等のセルロース繊維
および必要に応じて適量の界面活性剤を添加して
製造するのであり、ガスケツトの製造手段に使用
される周知の抄製法によつてシート状のガスケツ
トを製造する。 「例 1」 このようにして得られたこの発明例のガスケツ
トと従来例のガスケツトとを比較して次に説明す
る。 下表は双方のガスケツトの組成である。
ル材として使用されるようなガスケツトに関し、
さらに詳しくは無害でガスケツトに望まれる全て
の機能を具備し、いかなる用途にも適用できるガ
スケツトに関する。 (発明の背景) 一般に、ガスケツトは常温のみならず高温、高
圧等の悪条件下であつても使用できるように、そ
のガスケツトの成分中に短繊維アスベスト(石
綿)を一定量含有させることにより耐熱性および
耐圧縮性等を保有することが知られている。 ところが、アスベストは耐食性を低下させる塩
素を多量に含有しているため、原子力関係の設備
には使用不適であり、また近年発癌物質として問
題視されており、使用に際しては多くの規制を受
けている。 そのため、近年アスベストに代替し得る材料と
して炭素繊維やガラス繊維およびアラミツド繊維
等が利用されている。 しかし、炭素繊維とガラス繊維は脆いために可
撓性や耐圧縮性に劣り、そのうえこれらは共に比
表面積が小さいため、接合材や潤滑材に対する保
持性が悪く、ガスケツトとして使用した場合、取
り外した時にカゼスケツト材が配管接続や、機器
の接続面に移着するという問題を有していた。 また、アラミツド繊維は耐熱性が低いうえ
(200度C程度)、温度に対する性質の変化が激し
いため、高温の使用条件によつてはシール部分が
変形して一定のシール性能を維持できなくなる問
題を有していた。 (発明の目的) そこでこの発明は、有害物質を有することがな
く、しかもガスケツト材として望まれる全てのガ
スケツト機能を満すことができる充填補強材を備
えたガスケツトの提供を目的とする。 (発明の要約) すなわち、この発明はニツケル塩水溶液より還
元して折出した5μm径以下の樹技状形態の短繊
維のニツケル(以下「ニツケル繊維」と称する。)
を充填補強材として含有したガスケツトであるこ
とを特徴とする。 (発明の効果) そしてこの発明によれば、規定の大きさに製造
したニツケル繊維をガスケツトの充填補強材とし
て含有させることにより、ガスケツト材として具
備すべき高強度、耐熱性、耐圧縮性、耐食性(耐
薬品性)、可撓性、不変温度性の全てを満し、特
に可撓性に優れ、しかも比表面積が大きいという
特徴を有しており、アスベストを備えたガケツト
以上の能力を発揮することができる。 更に具体的に説明すると、炭素繊維やガラス繊
維を混入したガスケツトに比較した場合には、可
撓性や耐圧縮性に優れ、またガラス繊維やアスベ
ストを混入したガスケツトと比較すれば、耐熱性
が向上する。 そして、アスベスト等の無機繊維との混合によ
り、耐熱性を高めることができる。 更に、シール接合面へのガスケツト材の移着が
なく、シール相手部材に損傷を与えることがな
い。 また、グランドパツキンとして使用する場合
は、摩耗やトルクを低減し、相手材の損傷もな
い。 このことはニツケル本来のもつ展延性、可撓
性、高強度および高硬度の性質が微細な繊維状に
形成してもそのまま有効に活かされるためであ
り、その製造手段にあつてはニツケルの性質を阻
害することがないようにニツケルがアルカリ類の
侵食に耐える性質を利用してニツケル塩水溶液よ
りニツケル繊維を製作すればよい。 また、ニツケル繊維は、塩素や硫黄等の有害成
分を含まないため、原子力関係等の用途にも何ら
規制を受けることなく使用でき、信頼性の高いガ
スケツトとなる。 (発明の実施例) 次に、この発明の一実施例を詳述する。 ニツケル繊維はガスケツトの充填補強材として
使用するものであり、その大きいは5μm径以下、
好ましくは0.5〜0.2μm径の大きさの樹技状のお
よび糸くず状等の樹技状形態の短繊維に製造す
る。 この場合、ニツケル繊維が5μm径以上になる
と、剛直性を誘引して可撓性が低下したり、分散
不良を生じて不均一な分布状態となるため、5μ
m径以下にする必要がある。またニツケル繊維は
ガスケツトの使用条件に応じてその組成中適宜5
〜70%含有、好ましくは40〜60%含有させてガス
ケツト機能を高める。 このようなニツケル繊維を製造する場合は、た
とえば硫酸ニツケル水溶液のような酸性塩のニツ
ケル水溶液より加熱還元して5μm径以下のニツ
ケル繊維を折出する。 このようにして折出されたニツケル繊維は、そ
の機械的性質において高強度、耐熱性、耐圧縮
性、耐食性(耐薬品性)、可撓性、不変温度性の
全てを満し、特に可撓性、比表面積が大きいとい
う特徴を備えた充填補強材となる。 そして、ガスケツトを製造する場合は、このニ
ツケル繊維のほかに合成ゴム天然ゴム等のゴム材
を結合剤として用い、これにタルク、カオリン等
の充填材と木質パルプ、木綿等のセルロース繊維
および必要に応じて適量の界面活性剤を添加して
製造するのであり、ガスケツトの製造手段に使用
される周知の抄製法によつてシート状のガスケツ
トを製造する。 「例 1」 このようにして得られたこの発明例のガスケツ
トと従来例のガスケツトとを比較して次に説明す
る。 下表は双方のガスケツトの組成である。
【表】
上表のニツケル繊維50を%含むこの発明例のガ
スケツト性能を試験したところ、500度C以上の
耐熱性を発揮し、また通常400Kg/cm2程度の締付
け圧を要求される使用条件下にあつても損傷はな
く、従来例のガラス繊維50%に置き換えたガスケ
ツトに比べ、そのシール性能は1/20程度の漏洩量
となり、高能力のシール機能が得られ、しかも相
手材接合面へのガケツト材の移着が認められなか
つた。 [例 2] またニツケル繊維をグランドパツキンの充填補
強材として含有した場合を次に説明する。 すなわち、グランドパツキンは、周知のごとく
静的使用のガスケツトとは異なり動的シール材と
して使用されるものであり、通常膨張黒船シート
を成形して用いているが、この場合接触対応面に
黒船粒子が移着して、ステムトルクの増大、漏洩
の増大およびグランドパツキン自体の損傷が生じ
る場合があつた。 そこで、酸処理黒船60%、ニツケル繊維40%を
水中にてミキサーで混合し、室温〜100度Cとの
間で脱水乾燥して加熱膨張し、加圧ロールでシー
ト状に成形して設け、これをグランドパツキンと
して用いたところ、相手軸面への移着が全くな
く、これに起因してステムトルクの軽減、漏洩の
低減およびパツキン自体の摩耗や損傷、及びグラ
ンドパツキンの相手軸の損傷も一切なく、極めて
効果的であることが認められた。 [例 3] また、自動車の排気管ガスケツトに適用した場
合を次に説明する。 通常の排気管ガスケツトは、耐熱性を要求され
るため、石綿を主成分にして形成されているが、
耐熱性が不足(耐熱限度500度C程度)して損傷
しやすく、そのため排気管に対するシール性能が
低下しやすかつた。 そこで、白石綿(開綿材)57%、ニツケル繊維
40%、糊料3%を水中で混合し、抄造法にてシー
ト状に形成し、これを繊維状にして約0.2mm圧の
金属フープと共に渦巻形ガスケツトいわゆるセミ
メタリツクガスケツトに形成して使用したとこ
ろ、ガスケツトの座面近傍温度が650度Cであつ
ても耐え、白石綿との複合材料とすることによつ
て高耐熱性が得られることが認められた。 なお、参考までに従来のガスケツトは、同条件
下の550度Cで損傷した。
スケツト性能を試験したところ、500度C以上の
耐熱性を発揮し、また通常400Kg/cm2程度の締付
け圧を要求される使用条件下にあつても損傷はな
く、従来例のガラス繊維50%に置き換えたガスケ
ツトに比べ、そのシール性能は1/20程度の漏洩量
となり、高能力のシール機能が得られ、しかも相
手材接合面へのガケツト材の移着が認められなか
つた。 [例 2] またニツケル繊維をグランドパツキンの充填補
強材として含有した場合を次に説明する。 すなわち、グランドパツキンは、周知のごとく
静的使用のガスケツトとは異なり動的シール材と
して使用されるものであり、通常膨張黒船シート
を成形して用いているが、この場合接触対応面に
黒船粒子が移着して、ステムトルクの増大、漏洩
の増大およびグランドパツキン自体の損傷が生じ
る場合があつた。 そこで、酸処理黒船60%、ニツケル繊維40%を
水中にてミキサーで混合し、室温〜100度Cとの
間で脱水乾燥して加熱膨張し、加圧ロールでシー
ト状に成形して設け、これをグランドパツキンと
して用いたところ、相手軸面への移着が全くな
く、これに起因してステムトルクの軽減、漏洩の
低減およびパツキン自体の摩耗や損傷、及びグラ
ンドパツキンの相手軸の損傷も一切なく、極めて
効果的であることが認められた。 [例 3] また、自動車の排気管ガスケツトに適用した場
合を次に説明する。 通常の排気管ガスケツトは、耐熱性を要求され
るため、石綿を主成分にして形成されているが、
耐熱性が不足(耐熱限度500度C程度)して損傷
しやすく、そのため排気管に対するシール性能が
低下しやすかつた。 そこで、白石綿(開綿材)57%、ニツケル繊維
40%、糊料3%を水中で混合し、抄造法にてシー
ト状に形成し、これを繊維状にして約0.2mm圧の
金属フープと共に渦巻形ガスケツトいわゆるセミ
メタリツクガスケツトに形成して使用したとこ
ろ、ガスケツトの座面近傍温度が650度Cであつ
ても耐え、白石綿との複合材料とすることによつ
て高耐熱性が得られることが認められた。 なお、参考までに従来のガスケツトは、同条件
下の550度Cで損傷した。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ニツケル塩水溶液より還元して折出した5μ
m径以下の樹技状形態の短繊維のニツケルを、充
填補強材として含有したことを特徴とする ガスケツト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9198183A JPS59215379A (ja) | 1983-05-23 | 1983-05-23 | ガスケツト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9198183A JPS59215379A (ja) | 1983-05-23 | 1983-05-23 | ガスケツト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59215379A JPS59215379A (ja) | 1984-12-05 |
JPH0261994B2 true JPH0261994B2 (ja) | 1990-12-21 |
Family
ID=14041666
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9198183A Granted JPS59215379A (ja) | 1983-05-23 | 1983-05-23 | ガスケツト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59215379A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0448292U (ja) * | 1990-08-23 | 1992-04-23 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57153071A (en) * | 1981-03-19 | 1982-09-21 | Nichias Corp | Gasket |
JPS57190068A (en) * | 1981-02-14 | 1982-11-22 | Grace W R & Co | Sealing composition |
-
1983
- 1983-05-23 JP JP9198183A patent/JPS59215379A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57190068A (en) * | 1981-02-14 | 1982-11-22 | Grace W R & Co | Sealing composition |
JPS57153071A (en) * | 1981-03-19 | 1982-09-21 | Nichias Corp | Gasket |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0448292U (ja) * | 1990-08-23 | 1992-04-23 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59215379A (ja) | 1984-12-05 |
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