JPH0261594A - 高速中性子炉の内部シェル - Google Patents

高速中性子炉の内部シェル

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JPH0261594A
JPH0261594A JP1148198A JP14819889A JPH0261594A JP H0261594 A JPH0261594 A JP H0261594A JP 1148198 A JP1148198 A JP 1148198A JP 14819889 A JP14819889 A JP 14819889A JP H0261594 A JPH0261594 A JP H0261594A
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inner shell
sodium
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Garo Azarian
ガロ アザリアン
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Novatome SA
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    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21CNUCLEAR REACTORS
    • G21C15/00Cooling arrangements within the pressure vessel containing the core; Selection of specific coolants
    • G21C15/02Arrangements or disposition of passages in which heat is transferred to the coolant; Coolant flow control devices
    • G21C15/12Arrangements or disposition of passages in which heat is transferred to the coolant; Coolant flow control devices from pressure vessel; from containment vessel
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21CNUCLEAR REACTORS
    • G21C11/00Shielding structurally associated with the reactor
    • G21C11/08Thermal shields; Thermal linings, i.e. for dissipating heat from gamma radiation which would otherwise heat an outer biological shield ; Thermal insulation
    • G21C11/088Thermal shields; Thermal linings, i.e. for dissipating heat from gamma radiation which would otherwise heat an outer biological shield ; Thermal insulation consisting of a stagnant or a circulating fluid
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、高速中性子炉の、改善された構造を有する内
部殻構造体すなわち内部シェル(internalsh
ell)に関する。
一般に、液体金属冷却型の高速中性子炉は大きな寸法の
主容器を有しており、該主容器は、液体冷却金属(殆ど
の場合ナトリウムであり、この中に炉心が浸漬される)
を包囲している。主容器の内部には、炉心を支持してお
りかつナトリウムが主容器内を循環して流れることがで
きるようにするための内部構造体が配置されており、ま
た主容器の内容積は各部に区分されていて、個々の部分
において液体ナトリウムが種々の温度を有するようにな
っている。
湾曲環状(ogival toric)の肩部(該肩部
の上方には、実質的に円筒状のスリーブが設けられてい
る)を備えたこれらの内部構造体の一部は内部シェルを
形成しており、該内部シェルは、炉心支持体の上方の主
容器の内容積を、内部シェル内に配置されるホットコレ
クタと、内部シェルの外部に配置されるコールドコレク
タとに分離している。
液体ナトリウムを循環させるポンプ及び一体構造型原子
炉の場合の中間熱交換器のような原子炉のコンポーネン
ツは、主容器を充満している液体ナトリウム中に浸漬さ
れており、かつそれらのコンポーネンツの下部は、前記
肩部の領域において内部シェルを貫通している。
主容器の頂部は、主容器及び原子炉のコンポーネンツを
支持するプレートにより閉鎖されている。
主容器内の液体金属は上方の自由レベルを有しており、
閉鎖プレートの下に配置された空間内で前記自由レベル
の上方には、アルゴンのような不活性ガスが入れられて
いる。
液体ナトリウムの前記上方の自由レベルは、原子炉の作
動中にかなり変位する。実際、この自由レベルは、内部
シェル内の2つの限定位置(以下、これらの位置を、「
高レベル」及び「低レベル」と呼ぶものとする)の間で
移動することができる。
一方、前記自由レベルは、流出組立体(run−off
assembly)が設けであることにより、原子炉の
主容器の内部では一定である。
内部シェルの上端部はナトリウムの高レベルより上方に
位置していて、内部シェルが主容器の内容積を2つの領
域に永久的に分離できるようになっている。
従って、液体ナトリウムと不活性ガスとの界面が存在す
るため、内部シェルの頂部は、原子炉が永続運転状態(
per+*anent−state operatio
n)にある間及び液体ナトリウムの自由レベルの変動に
付随する移行運転状態にある間に、軸線方向の大きな温
度勾配を受ける。
この軸線方向の温度勾配により、内部シェルの頂部には
熱機械的応力(thervon+echanical 
5tresses)が生じる。従って、内部シェルの作
動性能をモニタリングして、自由レベルが急激に変位す
ることに伴う連動状態を回避させる必要がある。
特に、原子炉の始動時においてナトリウムの温度上昇を
制限する必要があり、これにより、始動時の信頼性を向
上させることができる。
実際には、液体ナトリウムの上方に位置する不活性ガス
は、液体ナトリウムの温度よりかなり低い一定温度に維
持されている。従って、液体ナトリウムから露出した内
部シェルの部分は、液体ナトリウムに浸漬された部分よ
りも非常に低い温度になっている。
更に、内部シェルに作用するあらゆる応力の影響を制限
するため、内部シェルの頂部に補強構造体を固定する必
要がある(一般に、この補強構造体は、内部シェルの頂
部に溶接される環状体で構成される)。この補強構造体
を設けると、熱慣性現象が顕著になり、移行運転状態に
ある間の、軸線、方向の温度勾配が大きくなる。
仏閣公開特許第2,532.629号及び英国公開特許
筒1.431,371号には、液体ナトリウムにより冷
却される形式の原子炉の外部容器のような容器の壁の熱
応力を低減する装置が開示されている。この装置は環状
の包囲体を有しており、該包囲体には、その底部又は頂
部から、付加的手段により高温液体金属が供給される。
このため、包囲体に導入される高温液体金属と接触する
容器の壁の部分は、容器内の液体金属のレベルに変動が
生じることがあっても、一定温度に維持される。
環状の包囲体に高温液体金属を供給するための付加的手
段を必要とするかような装置は、高速中性子炉の内部シ
ェルには適用することができず、また、原子炉容器の全
使用段階を通じて、容器の壁の熱応力を制限することは
不可能である。実際、原子炉が停止されるときに、保護
が保証されることはない。
従って本発明の目的は、高速中性子炉を冷却する液体金
属を包囲する主容器内に収容される内部シェルであって
、前記液体金属の上方の自由レベルが、前記炉の通常運
転中に、内部シェル内において、一方を高レベル、他方
を低レベルと呼ぶ2つの限定位置の間で移動できるよう
に構成された高速中性子炉の内部シェルを提供すること
にある。
前記内部シェルは垂直軸線を備えた少なくとも1つの円
筒状スリーブを有しており、該円筒状スリーブの頂部は
前記主容器内の液体金属の前記高レベルより高い位置に
配置されており、前記円筒状スリーブの内周部には環状
の包囲体が設けられており、該包囲体はその頂部が上方
に開放しており、かつ前記包囲体が、前記円筒状スリー
ブ内で実質的に同心状に配置された第2スリーブと、前
記液体金属の前記低レベルより低い位置において前記第
2スリーブの下端部及び前記内部シェルの前記円筒状ス
リーブの内面に固定された環状のベースとにより形成さ
れている。本発明の内部シェルには、前記環状の包囲体
が設けられているため、液体金属を供給するための付加
的な手段を使用することなくして、原子炉が使用される
あらゆる運転状態において、熱機械的応力をがなり制限
することができる。
上記目的を達成するため、前記第2スリーブの上端部は
、前記液体金属の前記高レベルよりも低い位置に配置さ
れている。
本発明の好ましい実施例によれば、前記包囲体の環状の
ベースが中実に形成されていて、前記内部シェルの円筒
状スリーブの補強体を形成し、円筒状スリーブが、地震
による応力に耐えられるように構成しである。
以下、本発明による改善された内部シェルの実施例を添
付図面を参照して説明する。尚、図示の実施例は、本発
明を制限するものではない。
第1図には、液体ナトリウム冷却型の高速中性子炉の主
容器lが示されている。該主容器1はコンクリート製の
閉鎖プレート2に懸架されており、該閉鎖プレート2自
体は、同じくコンクリートで作られた構造体3により支
持されている。
燃料集合体を備えた炉心5の支持体4が、主容器lの底
部に載置されている。
主容器1の内部及び該主容器1に対して実質的に同心状
の構造体の内部には、主客器1の内部容積を、ホットコ
レクタ7とコールドコレクタ8とに区分する内部シェル
6が配置されている。
内部シェル6は湾曲環状の肩部9を有しており、該肩部
9の上方には実質的に円筒状のスリーブ10が設けられ
ている。
肩部9の底部は炉心支持体4上に載置されており、炉心
5はホットコレクタ7中に浸漬されてぃる。
ポンプ11及び熱交換器12のような原子炉のコンポー
ネンツの下部は、肩部9を貫通しており、従ってこれら
のコンポーネンツの上部はホットコレクタ7中に浸漬さ
れており、それらの下部はコールドコレクタ8中に浸漬
されている。
主客器1を充満している液体ナトリウムは、内部シェル
6内において上方の自由レベル14を有しており、該自
由レベル14は、その上方でかつ主容器1の閉鎖プレー
ト2の下の領域に、不活性ガスの雰囲気15を有してい
る。
内部シェル6の外部には、低温(cold)のナトリウ
ムが炉心5の底部から流れることができるようにする流
出装置(run−off) 16が設けられており、主
客器lを冷却できるようになっている。
この流出装置16は、垂直軸線をもつ主として同心状の
スリーブで構成されており、第2図に拡大して示しであ
る。ナトリウムが流れることができるようにするこの流
出装置16は、低温のナトリウムが次のようにして、す
なわち、先ず主容器■の内面と接触し、次いで環状コレ
クタ18内に流出するようにして循環することを可能に
している。環状コレクタ18の底部は、主容器1の内面
と内部シェル6の外面とにより形成されたコールドコレ
クタ8に連通している。液体ナトリウムは、コールドコ
レクタ8内においてレベル17にあり、このレベル17
は、スリーブlO内の高温ナトリウムの上方の自由レベ
ル14より下に位置している。第2図に示す流出装置1
6は、主容器1及びその内部構造体のあらゆる振動を防
止できる装置であり、日本国特許出願(特願昭) 62
−254509号に開示されている。
原子炉の運転中に、内部シェル6内の上方の自由レベル
14は、2つの限定位置(すなわち、1つの位置は高レ
ベル14aに相当する位置であり、他の位置は主容器1
内の高温ナトリウムの低レベル14bに相当する位置で
ある)の間を移動する。
低レベル14bは原子炉が停止しているときのナトリウ
ムのレベルに相当し、このときのナトリウムは、はぼ1
80℃の温度に保たれている。
高レベル14aは、原子炉の通常運転中(すなわち原子
炉の公称出方運転中)にナトリウムの上方レベル14が
到達できる最も高い位置であり、このときのナトリウム
は、はぼ600’Cの温度にある。
内部シェル6の円筒状スリーブ1oの、環状補強体から
なる頂部19が、ナトリウムの高レベル14aの上方に
配置されている。このため、円筒状スリーブ10は、原
子炉の全運転段階において、高温のナトリウムと低温の
ナトリウムとを確実に分離することを可能にする。
スリーブ10の上部の内周部には、環状の包囲体20が
配置されている。
この包囲体20は第2スリーブ21により形成されてい
る。該第2スリーブ21はスリーブ10の上部で該スリ
ーブ10に対してほぼ同心状に配置されており、その直
径はスリーブloの直径より小さい。
環状包囲体20の頂部は開放しており、底部は環状ノベ
ース22により閉鎖されている。該ベース22は、その
一方の側が第2スリーブ21の底部に、他方の側がスリ
ーブ10の内周面に溶接されている。このベース22は
、環状包囲体20及び円筒状スリーブ10と第2スリー
ブ21との組立体の底部を密封閉鎖している。
第2図に示すように、第2スリーブ21の上端部はナト
リウムの高レベル14aより下の位置に配置されており
、一方、底部のベース22は低レベルより下の位置に配
置されている。
第2スリーブ21は、円筒状スリーブ10を構成するシ
ートと同質かつ同厚のステンレス鋼シートで構成するの
が好ましい。このシートの厚さは約1.5 cmである
第3a図及び第3b図には、従来技術による円筒状スリ
ーブ、すなわち、第2図に示した包囲体20と同様に第
2スリーブにより形成される環状包囲体が設けられてい
ない円筒状スリーブ10′が示されている。
第3a図は、内部シェル内の高温ナトリウムが低レベル
14′bにある状態の円筒状スリーブ10′を示すもの
である。このレベル14′bは、例えば燃料交換のため
に原子炉が停止している時のレベルに相当し、このとき
のナトリウムの温度は、はぼ180℃である。
第3b図は、レベル14′aの高さまで内部シェルを充
満している高温ナトリウムと接触している円筒状スリー
ブ10′を示している。このレベル14′aは、原子炉
が公称出力運転状態にあるときのレベルに相当し、ナト
リウムの温度は550℃のオーダにある。
第4図は、レベルが上昇しているときの、円筒状スリー
ブ10′の軸線方向(すなわちスリーブ10′の高さ方
向)に沿う温度変化を示すものである。
液体ナトリウムと接触しているスリーブlO′の領域(
すなわちレベル14′b又は14′aまでの領域)の温
度は、液体ナトリウムの温度と実質的に同一であり、す
なわち、第3a図の場合には180℃、第3b図の場合
には550℃である。
円筒状スリーブ10′の温度は、液体ナトリウムの自由
レベルから非常に急激に低下し、スリーブ10’の端部
においては、液体ナトリウムの温度よりも、第3a図の
場合はΔt1、第3b図の場合はΔt2だけ低い温度に
到達する。
第4図に実線と破線とで示すように、液体ナトリウムの
レベルの上方における温度降下を示す曲線の傾向及び値
Δ1tは、原子炉が永続運転状態(破線で示す)にある
ときと、移行運転状態(実線で示す)にあるときとでは
異なっている。
従来技術の円筒状スリーブ10′では、あらゆる運転状
態において、軸線方向の温度勾配が大きく、このため、
スリーブ10′には大きな熱機械的応力が発生する。
第5a図〜第5e図は、スリーブの上部の内周部に環状
の包囲体20が設けられた本発明による円筒状スリーブ
10が、原子炉の種々の運転段階で使用されているとこ
ろを示すものである。
第5a図及び第5b図は、原子炉が運転状態に入る場合
における、円筒状スリーブ10の上部及び環状包囲体2
0を示すものである。第5a図において、原子炉のホッ
トコレクタ7内の液体ナトリウムのレベル14bは、炉
心の装填段階中のレベルに相当し、このときのナトリウ
ムの温度は、はぼ180℃である。また、環状包囲体2
0の内部にナトリウムは存在していない。
原子炉が運転状態に入り、液体ナトリウムの温度が上昇
すると、液体ナトリウムはホットコレクタ7内で上方の
レベルに到達し、この状態が第5b図に示されている。
この上方レベルは高レベル14aに相当し、約550℃
の作動温度にあるナトリウムは、環状包囲体20を形成
する第2スリーブ21の頂部より上方に位置している。
次いで液体ナトリウムは、包囲体20が完全に充満され
るまで、包囲体20内に流入する。
第5C図及び第5d図は、原子炉が永続運転されている
ときの、円筒状スリーブ10及び包囲体20の頂部を示
すものである。
第5C図において、原子炉は、例えば燃料交換を目的と
した運転停止期間の柊時にあり、このとき、ホットコレ
クタ7内のナトリウムは約180℃の温度を有し、ナト
リウムの上方のレベル14bは低レベルに相当している
このレベル14bは包囲体20のベース22より上に位
置しており、従って、包囲体2oの底部は180℃のナ
トリウムと熱接触している。原子炉が運転状態に入ると
き、包囲体20内に導入されるナトリウムは、180℃
より僅かに高い温度に保たれかつ包囲体20の全高さに
亘って比較的一定に保たれる。これは、包囲体がホント
コレクタ7内のナトリウムと熱接触していること及び対
流効果のためである。このようにして、スリーブ10の
熱保護は、原子炉の運転停止中においても確保される。
運転停止後、原子炉の通常運転が回復すると、ナトリウ
ムは550℃のオーダの温度まで上昇し、その上方の自
由レベルは、第5d図に示すように、高レベル14aに
到達する。
このレベル14aは、環状空間(包囲体)20を形成す
る第2スリーブ21の上縁部より上に位置しており、こ
のため、この環状空間20はホットコレフタフ内のナト
リウムと連通される。環状空間20内の液体ナトリウム
は、ホットコレクタ7内の液体ナトリウムと同様に、5
50℃のオーダの温度になる。
第5e図は、原子炉が移行運転状態にあるときの、内部
シェル6のスリーブ10及び包囲体20の頂部を示すも
のであり、この運転状態下では、ホントコレクタ7内の
上方のレベル14が、低レベルに相当する位置と高レベ
ルに相当する位置との間で移動する。
包囲体20内のナトリウムの上方のレベルは、低い位置
と、第2スリーブ21の頂部の位置に相当する高い位置
との間で相関的に移動する。しかしながら、包囲体20
内でのナトリウムの上方のレベルが変位する度合は著し
く大きなものではない、なぜならば、このレベル変位は
、単に、包囲体20内に入れられたナトリウムの温度変
化により生じる膨張によるものだからである。包囲体2
0内のナトリウムの温度は、対流効果により実質的に一
定である。
上記全ての場合における結果として云えることは、本発
明による円筒状スリーブlOの軸線方向における温度勾
配は比較的小さく、第3a図及び第3b図に示した従来
技術による内部シェルと比較してかなり低減されている
ということである。
第6図は、第5c図、第5d図及び第5e図の場合の、
円筒状スリーブIOの軸線方向の温度変化を示すもので
ある。
第6図の下方の曲線は、180℃の温度のナト1pウム
が低レベル14bにあるときの、円筒状スリーブ10の
軸線方向の温度変化を示すものである。この場合、ナト
リウム中に浸漬された円筒状スリーブ10の全ての部分
の温度は、ホットコレクタ7内のナトリウムの温度(す
なわち180℃)と実質的に同じである。自由レベル1
4bより上方のスリーブ10の温度降下は僅かであり、
スリーブ10の頂部に至る全温度降下は八′T1である
第5d図に示す原子炉の永続運転状態の場合又は第5e
図に示す移行運転状態の場合には、ホットコレクタ7内
のナトリウム中に浸漬された部分の円筒状スリーブ10
の温度は、実質的に550℃に等しい。この温度550
℃は、自由レベル14a(14)より上方にあるスリー
ブ10では降下し、スリーブ10の頂部に至る全温度降
下はΔ′T2になるが、この温度降下は、第3b図に示
した従来技術によるスリーブ10′の温度降下に比べ小
さい。
第6図と第4図とを比較すれば、Δ”rz及びΔ’TI
が、それぞれΔ1を及びΔt1に比べ非常に小さいこと
が理解されよう。
このため、本発明による内部シェル6の上部に生じる熱
機械応力は、従来技術の内部シェルの上部に生じる熱機
械応力に比べ非常に小さいものとなる。
第7図は、本発明による内部シェル6の円筒状スリーブ
10の上部を示すものであり、この円筒状スリーブlO
は包囲体20を有しており、該包囲体20の底部は、該
スリーブ10及び内部シェル6の上部の補強体を構成す
る厚さの大きな環状ベース22′により形成されている
。ナトリウムの低レベル14bより下の位置に配置され
たこの補強体(ベース)22′は、常に、高温のナトリ
ウム及びスリーブ10の浸漬された部分の温度にほぼ等
しい。このように、補強体22′をナトリウムのレベル
より下に配置することにより、スリーブ10の常時浸漬
された部分の頂部に補強体を配置した場合に比べ、熱慣
性及び温度勾配作用を低減することができる。
これにより、スリーブ10の温度勾配を制限する環状包
囲体20のベースの形成と、地震の場合の顕著な変形又
は振動の発生を防止するスリーブ10の上部補強体の形
成との両方を達成することができる。
従って本発明によれば、環状の包囲体20を設けたこと
により、包囲体に液体金属を供給する付加的手段を設け
ることなくして、原子炉が運転中であるか停止中である
かには係わりなく、高速中性子炉の内部シェルの上部に
生じる温度勾配従って熱機械的応力を制限することがで
きる。また、本発明のこの構成により、原子炉の運転中
に許容できる移行状態の程度及び迅速性に関して、及び
原子炉の始動時の温度上昇に関して、原子炉の作動範囲
を拡げることが可能になる。これらの新規な可能性は、
内部シェルの上部における熱機械的応力を増大させるこ
となく達成することができる。
現行技術による高速中性子炉の場合、殆ど10cmmに
等しい幅をもつ環状包囲体20を設けるのが好ましい。
この幅は、円筒状スリーブ10の内面と包囲体20の第
2スリーブ21の内面との間の半径方向距離に等しい。
第2スリーブ21の高さは、1.5 ta以下になるよ
うに選択するのが好ましい。第2スリーブ21の上端部
は、ホットコレクタ7内のナトリウムの高レベル14a
より10c+nのオーダの距離だけ低い位置に配置する
のが好ましい。
本発明は、以上説明した実施例に限定されるものではな
い。
従って、内部シェル6の上部の温度勾配を制限する環状
包囲体20について、上記以外の寸法及び実施例を考え
ることができる。
液体ナトリウム中に浸漬されておりかつナトリウムが流
れることができる例えば環状空間を形成している幾つか
の同心状スリーブで内部シェルが構成されている場合に
は、これらのスリーブの全て又は幾つかに環状包囲体を
形成し、スリーブの上部を成る量のナトリウムと接触さ
せて、対応するスリーブの上部に生じる温度勾配を制限
するように構成することもできる。
本発明は、液体ナトリウム冷却型の原子炉に制限される
ものではな(、液体金属で冷却されるあらゆる形式の原
子炉に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、高速中性子炉の主容器及びその内部構造を通
る垂直平面で断面した全体的断面図である。 第2図は、本発明による原子炉の内部シェルの上方の周
囲部の拡大断面図である。 第3a図及び第3b図は、従来技術による原子炉の内部
シェルの円筒状スリーブの上部の概略図であり、原子炉
が異なる運転段階にあるところを示すものである。 第4図は、原子炉の2つの異なる運転段階について、第
3a図及び第3b図に示した内部シェルの上部における
温度変化を、液体ナトリウムのレベルの関数として示す
グラフである。 第5a図、第5b図、第5c図、第5d図及び第5e図
は、原子炉の種々の運転段階についての、本発明による
内部シェルの上部の状態を示す概略図である。 第6図は、原子炉の異なる運転段階について、第5a図
〜第5e図に示した内部シェルの上部における軸線方向
の温度変化を示すグラフである。 第7図は、本発明による内部シェルの上部の断面図であ
り、環状包囲体の中実ベースが内部シェルの補強体を構
成しているところを示すものである。 ・・・コールドコレクタ、  9・・・内部シェルの肩
部、O・・・内部シェルのスリーブ、 4・・・液体ナトリウムの自由レベル、4a・・・高レ
ベル、   14b・・・低レベル、6・・・流出装置
、     18・・・環状コレクタ、0・・・包囲体
、     21・・・第2スリーブ、2.22′・・
・ベース。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)高速中性子炉を冷却する液体金属を包囲する主容
    器(1)を有しており、前記液体金属の上方の自由レベ
    ルは、前記炉の通常運転中に、内部シェル内において、
    一方を高レベル(14a)、他方を低レベル(14b)
    と呼ぶ2つの限定位置の間で移動でき、前記内部シェル
    (6)が垂直軸線を備えた少なくとも1つの円筒状スリ
    ーブ(10)を有しており、該円筒状スリーブ(10)
    の頂部は前記主容器(1)内の液体金属の前記高レベル
    (14a)より高い位置に配置されており、前記内部シ
    ェル(6)の円筒状スリーブ(10)の内周部には環状
    の包囲体(20)が設けられており、該包囲体(20)
    はその頂部が上方に開放しており、かつ前記包囲体(2
    0)が、前記円筒状スリーブ(10)内で実質的に同心
    状に配置された第2スリーブ(21)と、前記液体金属
    の前記低レベル(14b)より低い位置において前記第
    2スリーブ(21)の下端部及び前記内部シェル(6)
    の前記円筒状スリーブ(10)の内面に固定された環状
    のベース(22)とにより形成されている高速中性子炉
    の内部シェルにおいて、前記第2スリーブ(21)の上
    端部が前記液体金属の前記高レベル(14a)よりも低
    い位置に配置されていることを特徴とする高速中性子炉
    の内部シェル。 (2)前記環状のベース(22)がかなりの厚さを有す
    る中実材料で作られていて、前記内部シェル(6)の円
    筒状スリーブ(10)の補強体を形成し、地震による応
    力の作用を制限するように構成されていることを特徴と
    する請求項1に記載の高速中性子炉の内部シェル。 (3)前記環状の包囲体(20)が、前記内部シェル(
    6)の円筒状スリーブ(10)の半径方向に約10cm
    の幅と、前記円筒状スリーブ(10)の軸線方向に約1
    .5mの高さとを有していることを特徴とする請求項1
    又は2に記載の高速中性子炉の内部シェル。(4)前記
    環状の包囲体(20)の前記第2スリーブ(21)の上
    端部が、前記液体金属の前記高レベル(14a)より約
    10cm下の位置に配置されていることを特徴とする請
    求項3に記載の高速中性子炉の内部シェル。 (5)前記環状の包囲体(20)前記第2スリーブ(2
    1)が、約1.5cmの厚さを有するシートで作られて
    いることを特徴とする請求項3又は4に記載の高速中性
    子炉の内部シェル。
JP1148198A 1988-06-09 1989-06-09 高速中性子炉の内部シェル Pending JPH0261594A (ja)

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