JPH0260877A - 車両出入口用エアカーテン装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は電車などの乗客の出入口のエアカーテン装置に
関する。

（従来の技術） 電車等のように営業運転中の停車頻度が高く、従って出
入口の扉が頻繁に開閉される車両では、夏期あるいは冬
期にそれぞれ冷房あるいは暖房装置を使用して車両室内
温度を調整しても扉の開閉による車内外空気の交流が激
しく温度を一定に保つことが難しい。

そこで扉の開閉の影響を少しでも小さくす不ため出入口
にエアカーテンを設けたものがある。

これは第４図に示すように、車両の車体１の出入口２の
上部に送風機３とエアダクト４よりなるエアカーテン装
置５を設け、エアロ（矢印）を噴出させるように構成し
ている。

車両の扉（出入口）２が開いたときに、出入口２の下方
に向けてエアロが噴出しエアカーテンを形成し温度の違
う内外空気の交流を遮断する。

このエアカーテン装置５がその効果を表すなめには、出
入口の高さが約１．８ｍあるので、エアダクト３より噴
出する噴流の速度を約７ｗｓ以上としなければならない
、しかし、噴出口の噴流速度を上げても出入口床面７付
近では噴流速度は極端に弱まる。この為、エアカーテン
があっても次のように遮断効果が不十分となる。

（発明が解決しようとする課題） 先ずエアカーテンなしの暖房車両の場合、出入口の扉２
の開閉の影響は次のようである。

外気温度が零度以下になるときは扉２が開くと室内暖気
は直ぐに吐き出され、代わりに外部の冷気が乗客の足下
に侵入し一気に外気温度並に冷え込み、これを繰り返し
て車内全体が次第に冷える。

これは、車室内外の温度差が平均で約２０℃以上と大き
いためと、また車室内ではヒータ８で熱せられた空気が
天井に、冷たい空気は床面７にと対流を生じており、さ
らに、車内には別途新鮮な空気を送り込んでいるので車
内気圧は常に外気圧より上昇している。従って、出入口
の扉２が開くと同時に車内の暖気９（矢印）の一部は車
外に吐出され、車外の冷気１０（矢印）は暖気９の下を
潜るように車内に入る。更に、ヒータ８が床面より少し
上にあるため、床面７には冷気が止まり、乗客の足下は
一気に冷え込む。

このような現象を防ぐため、前記のエアカーテンを設け
る。

しかし上述のように、上部からのエア噴流は入口床面付
近ではその速度は遅くなり、車外の冷気は侵入し易すく
、エアカーテンの効果は減少する。

通常、開での停車時間は２０〜４０秒である。夏期の冷
房中の場合は車内外の温度差が５〜１０°Ｃと少なく、
暖気が車外より入ってくるのは冷気が車外へ出る上を通
るので前記のエアカーテンで十分にその効果は期待でき
る。

しかし、冬期の車内温度低下を防ぐには十分とは言えな
いわけで、そこで本発明はエアカーテンの効果を出入口
床面にも及ぶようにしようとするものである。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 車内暖房中の車両の出入口の扉が開いたときに、出入口
上部（天井）からのエアカーテンに加えて、出入口床面
付近に、出入口左右側から中心に向かうエアカーテンを
設ける。これらのエア噴流は僅かに車外に向かうように
設定する。

（作用） 車内の暖気の出入口上部からの外部への流れは出入口上
部からのエアカーテンが遮り、出入口床面付近への外部
からの冷気の流れは出入口左右側のエアカーテンが遮っ
て室温の低下を防ぐ。

（実施例） 本発明の実施例を第１図〜第４図に基づいて説明する。

出入口上部のエアカーテン装置５は従来どおりに設け、
扉２が開いたとき、出入口の下方に向かってエアロを噴
出させる。噴流の速度は下部にエアカーテンが付加され
る分だけ弱く（遅く）する。

また風向６を、整流板１１により僅かに車外に向ける。

更に、出入口下部の左右側に、水平方向に流れるエア噴
流１２〈矢印）を出すエアカーテン装置１３、１３を設
け、扉２が開いたときエア噴流１２が、出入り口開口の
中心部に向け、かつ僅かに車外に向うように整風板を調
整しておく。

扉２は圧縮空気で駆動されているので、その動作が電気
駆動のエアカーテン装置に比し立ち上がりが１秒位遅い
、そこでこの点を考慮して、扉を開く前にエアカーテン
を発生させておき、扉が閏じてからエアカーテンを消失
させるように第４図の扉開閉制御器、扉開閉電磁弁、お
よびファン制御器よりなる制御回路により制御する。

さらに、第４図の制御回路にエアカーテン装置の外気温
度制御回路（車内外温度センサＳＩ。

Ｓ２、扉開閉制御器よりなる）を設け、車内外の温度を
検知して、その温度差が予め決めた温度になったらエア
カーテン装置５，１３．１３が動作するようにする。さ
らに、温度検知により夏、冬に応じて自動的にエアカー
テン装置５，１３．１３の制御パターンをも変更するよ
うにする。

このような構成により、夏、冬に応じてエアカーテン装
置を制御して、常に適切なエア噴流を得てエアカーテン
としての遮断効果があり、従って冷暖房装置、エアカー
テン装置全体としても極めて大きな省エネルギ温度調整
となる。

［発明の効果］ 従来のエアカーテンは、その効果が床面付近まで及ばず
車外空気の侵入を遮断できなかったが、本発明により、
床面付近に噴出するエアカーテンを設けることにより車
内外空気の交流を遮断でき車内温度の変化を防止でき、
乗客サービスの向上と共に、大きな省エネルギ効果が得
られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による車両の出入口付近の概略斜視図、
第２図は第１図の■〜■矢視断面図、第３図は第１図の
■〜■矢視断面図、第４図は本発明によるエアカーテン
装置の外気温度制御回路、第５図は従来の車両の概略斜
視図。 ２・・−出入口、扉 ５．１３．・・・エアカーテン装置

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　車両の出入口において、出入口上部より下向きに、出
   入口下部の左右両側より中心向きにエアを噴出すること
   を特徴とする車両出入口用エアカーテン装置。