JPH0260762B2 - - Google Patents

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JPH0260762B2
JPH0260762B2 JP57165142A JP16514282A JPH0260762B2 JP H0260762 B2 JPH0260762 B2 JP H0260762B2 JP 57165142 A JP57165142 A JP 57165142A JP 16514282 A JP16514282 A JP 16514282A JP H0260762 B2 JPH0260762 B2 JP H0260762B2
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JP
Japan
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fiber
wood pulp
grafted
polyvinyl alcohol
fibers
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JP57165142A
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JPS5959910A (ja
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Ruisu Kohoro Suteiiun
Kuumaa Chaterujii Puronoi
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Personal Products Co
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Publication of JPH0260762B2 publication Critical patent/JPH0260762B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、多量の体液(fluid)を保持する能
力を有し、おむつ(diapers)、タンポンおよび生
理用ナプキンのような体液吸収性製品(body
fluid alsorbent products)に用いられる低密度
のフラツフ(綿毛)(fluff)に成形することがで
きる吸収性合成繊維に関する。 近年、おむつ、月経用タンポンおよび生理用ナ
プキンのような体液吸収性製品に用いられる吸収
性材料を製造することに対し多大の努力が傾注さ
れている。これまで、これらの製品には木材パル
プ、綿などのような天然に産出するセルロース繊
維が用いられて来た。1975年6月17日に発行され
たChatterjeeらの米国特許3889678には、セルロ
ース繊維の主鎖に化学的にグラフトされた親水性
ポリマー部分を含む製品が開示されている。そこ
に開示されているように、これらのポリマー部分
をグラフトすることは、セルロース繊維の糸が体
液を吸収し保持する能力を著しく高めており、そ
してこれらのグラフトされた材料は広範囲の吸収
性製品に有用であることが証明されている。同様
の開示が1978年8月8日に発行されたChatterjee
らの米国特許4105033の中にある。 前記にもかかわらず、グラフトされた繊維は高
められた吸収性を与えながら、もとのセルロース
系材料の一般的外観を維持しているが、ある点で
は不利に振るまうことが発見されている。特定し
ていえば、グラフトされたセルロースは、パルプ
綿毛(pulp fluff)に粉砕したとき、もとのセル
ロース繊維より実質的に大きな嵩密度を示すこと
が知られている。この不運な性質は、グラフトさ
れた繊維を板状で製造し、次いでミルもしくは同
等の装置の中で粉砕するとき発現する。例えば、
木材パルプより若干砕けやすい繊維はある程度ぼ
ろぼろに砕け粉末になり易い。したがつて、生成
したパルプ綿毛は実質的により低い空隙(void)
容積を示し、よりざらざらした、より摩擦性の感
触を有する。その結果として、使用者の快適と保
護のために低い嵩密度、高い空隙容積およびソフ
トな感触が望ましい若干のおむつおよび生理保護
用製品(sanitary protection products)に、グ
ラフトされたセルロース繊維を用いることは制限
されている。更に、グラフトされたセルロース材
料は、恐らくその砕けやすさによつて、これらの
材料を吸収性パツドに加工するための試みがなさ
れても扱いにくいことが発見されている。一般的
にこのような操作には繊維をすくこと(carding)
のような工程が含まれ、これらの砕けやすい繊維
をすこうとするとそれらは粉末になり易く、徒労
に終る。さらになお、これらの繊維は天然に産出
するセルロース繊維から製造されるので、その長
さは本来規正されない。したがつて、これらの繊
維を他の繊維性材料と混綿(blend)しようとす
るときに都合のよいような望ましい値に、繊維長
を適合させることは不可能である。例えば、同程
度の長さの繊維を混合することによつて混綿はよ
り容易に行われ、混綿のこの最適方法は天然繊維
から作られたグラフトされたセルロースを用いる
ときに限られる。 前記の理由に対し、前記のグラフトされたセル
ロース繊維の高い体液吸収能力および保持特性を
示すことができて、しかも綿毛状にされた木材パ
ルプ繊維の低い嵩密度およびソフトな感触を失わ
ない材料への要求が存在する。 このたび、繊維状のグラフトされたセルロース
のすべての特徴を有するが、このような繊維状の
グラフトされたセルロースと異り低い嵩密度、高
い空隙容積の綿毛に粉砕することができる。高度
に吸収性の、高度に保持性の吸収性材料が提供さ
れるであろうことが発見された。 特定的にいうと、前記の米国特許3889678に記
載されているグラフトされたセルロースの吸収体
のセルロースの骨格に対して、本発明の教示にし
たがつて特定的に選ばれる完全に合成のポリマー
を置換することによつて、低い嵩密度の製品が得
られることが発見された。合成材料の選択は、親
水性ポリマー部分のグラフトを受容し易い位置
(sites)を有するポリマーとの混合において熱可
塑性ポリマーを選ぶことによつてなされる。特に
良好な混合物はポリオレフイン、好ましくは2な
いし4個の炭素原子を有するオレフインの重合で
得られるもの、即ちポリ(低級オレフイン)を少
量のポリビニルアルコールと結合させたものであ
る。特に良好なグラフトされる部分はポリ(カル
ボン酸)型ポリマー、好ましくはそれらのアルカ
リ塩に加水分解されたものからなる群から選ばれ
る。 得られる製品は、本質的に、グラフトする前の
原料の合成ポリマー繊維の綿毛密度(fluff
density)である約0.03g/c.c.より小さい綿毛密
度を有する。 本発明の低嵩密度の吸収性材料は、合成ポリマ
ー材料の上に親水性のカルボキシルポリマー部分
をグラフトさせたものからなる。 グラフトに対し骨格となる合成ポリマー材料
は、当業界において合成木材パルプとして知ら
れ、木材パイプ繊維に似た物理的および形態的性
質を有するようなものが好ましい。このようなも
のの例としてはポリオレフイン、例えばCrown
Zellerback社、NevadaからSWPの商品名を付け
て販売されたが、現在はCrown Zellerbackから
FYBREL合成繊維の商品名を付して販売されて
いるようなポリエチレンおよびポリプロピレンか
ら形成された合成木材パルプ繊維である。 合成木材パルプを製造する種々の方法は公知で
あり、(1)溶液重合の後撹拌すること、(2)予備形成
されたポリマーを溶解することおよびその溶液を
抗溶媒物質(anti−solvent)にさらすこと、も
しくは(3)液層間の界面でポリマーを形成しなが
ら、局限された撹拌を与え、このようにして生成
したポリマー材料を引張つてフイブリル化された
形状にすること、を含む。合成木材パルプ繊維の
製造法の例は、米国特許3560318;3081519;
3003912;3068527および3290209;南アフリカ特
許69/7 431;英国特許1102342ならびにオラン
ダ特許出願A132/48−7313178に開示されてい
る。 形態的には、合成木材パルプ繊維は一般に、天
然に産出する木材パルプ繊維に似るように寸法お
よび形状を作られ、伸びていたり、しなやかであ
つたり、ランダムに曲つていたりしており、そし
て繊維の長さにそつた任意の点において不規則な
横断面を有し、この横断面はまた繊維長にそつた
点から点へ変化している。繊維の主な形状は通常
リボン状である。 合成木材パルプ繊維は主として疎水性ポリマ
ー、特定的にはポリエチレンおよびポリプロピレ
ンのような低級ポリオレフインからなる。親水性
の程度はこれらの繊維に、少割合の親水性ポリマ
ー、例えば少量のポリビニルアルコールを物理的
に混合して加えることによつて付与される。例え
ば、Crown Zellerback社により製造されたSWP
繊維は0.8ないし4.0重量%のポリビニルアルコー
ルを含む数品種が市販されている。これらの親水
性ポリマーを加えるとSWPの吸収性が木材パル
プの吸水性の大きさ位に達する。このことにも拘
らず、SWP繊維は体液を吸収し保持する、それ
らの能力において木材パルプよりずつと劣り、そ
して勿論、前記のグラフトされたセルロース繊維
より実質的により少い効果しかない。 本発明の教示にしたがつて、これらの混合され
る親水性ポリマーを存在させることの有利さが、
それらをさらに別のポリマー部分のグラフト共重
合のための場所として利用して所望の水準の吸収
性能および体液の保持力を有する製品を製造する
ことによつて得られることが発見された。驚くべ
きことに、原料の木材パルプ材料と本質的に同じ
低嵩密度を維持しながら、このことが達成される
ことが発見された。 したがつて、出発原料は、低級ポリオレフイ
ン、即ち2ないし4個の炭素原子のオレフインの
ポリマーと少量の親水性ポリマーからなる合成木
材パルプである。好ましくは、ポリエチレンもし
くはポリプロピレンの繊維を少量のポリビニルア
ルコールと組合せて使用する。ポリビニルアルコ
ールは、好ましくは、ポリ(オレフイン)および
ポリ(ビニルアルコール)の重量を基準として約
0.5重量%程度で存在する。好ましくは、ポリビ
ニルアルコールは少くとも約0.8重量%の量で存
在する。この出発原料は、次いで、一般式
(): であつて、式中R1およびR2が水素および1ない
し4個の炭素原子を有するアルキルからなる群か
ら選ばれ、XおよびYが−OH,−O(アルカリ金
属)、および−NH2からなる群から選ばれ、mが
0ないし約5000の価を有する整数であり、nが0
ないし約5000の価を有する整数であり、連鎖上の
mおよびn部分の全数が少くとも500であり、p
が0もしくは1の価を有する整数であり、そして
qが1ないし4の価を有する整数である親水性の
連鎖をグラフトすることにより改質される。 好ましい親水性鎖は、ポリ(アクリル酸)、ポ
リ(アクリル酸)アルカリ、例えばポリ(アクリ
ル酸)ナトリウムもしくはカリウム、およびこれ
らのコポリマーであつて、例えば、ポリ(アクリ
ロニトリル)鎖の加水分解により得られるものか
らなる群から選ばれるようなものである。ポリ
(アクリロニトリル)鎖の加水分解では、中間生
成物のポリ(アクリルアミド)が若干生成し、最
終製品中にもまた存在するであろうことを理解す
べきである。 一つもしくは複数の親水性鎖がポリマー骨格上
にグラフトするときの詳細な機構な完全には知ら
れていないが、フリーラジカル(遊離基)機構に
よりグラフトが行われ、フリーラジカルがポリマ
ー骨格上に位置し、それが還元剤として働き親水
性鎖がポリマー還元剤に炭素結合により結合して
グラフトコポリマーを生成することが、一つの可
能性として考えられている。 親水性鎖はオレフイン性不飽和カルボン酸もし
くはその誘導体のそれ自体もしくはそれと共重合
可能な少くとも一つの他のモノマーとのポリマー
である。得られるポリカルボン酸−型ポリマー
は、例えば、アクリル酸、無水アクリル酸、メタ
クリル酸、クロトン酸、マレイン酸、イタコン
酸、シトラコン酸、α−ジメチルマレイン酸、α
−ブチルマレイン酸、フマル酸、アコニツト酸、
同様にこれらの部分塩、アミドおよびエステルの
ようなモノマー単位を含むポリマーを包含するこ
とができる。前記の酸の無水物もまたいずれも使
用可能である。 無水物と他のモノマーとの最初のコポリマー
は、水との反応によりカルボキシル−含有コポリ
マーに、そして水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ムなどのような化合物もしくはアンモニア水によ
りアンモニウムもしくは金属のカルボン酸塩−含
有部分に転化できる。 コポリマーは、所望のモノマーの混合物をその
モノマーの適当な溶媒中で開始剤の存在下で反応
させることにより公知の方法で生成される。 得られたコポリマーはそのモノマー構成員に着
目して仕分けるのが都合がよいしかし、こうして
コポリマーに付けた名称はポリマーの分子構造に
関するが、特定のモノマーの共重合により得られ
たポリマーに限定されない。多くの場合、同一の
コポリマーが他のモノマーから製造でき、続いて
化学反応を施すことにより所望のコポリマーに転
化される。 好適な親水性ポリマー鎖が当業者に公知の種々
の方法によつて製造できる。これらの方法を例示
すると次の如くである。 (1) アクリロニトリルを重合し、アルカリ溶液で
加水分解してポリアクリル酸のアルカリ塩を生
成する。 (2) アクリル酸もしくはアクリル酸のアルカリ塩
を重合する。 (3) メタクリロニトリルを重合し、酸で加水分解
してポリメタクリル酸を生成、もしくはアルカ
リ溶液で加水分解してポリメタクリル酸のアル
カリ塩を生成する。 (4) メタクリル酸もしくはメタクリル酸のアルカ
リ塩を重合する。 (5) アクリルアミドを重合し、任意的に続いて加
水分解する。 (6) メタクリルアミドを重合し、任意的に続いて
加水分解する。 (7) 前記モノマーの任意のもののコポリマーを生
成する。 オレフイン性不飽和鎖をセルロースにグラフト
共重合する方法は当業者に公知であり、本発明に
関しても使用できる。かくして、親水性材料を合
成木材パルプ上へグラフトすることは、水性媒体
中で親水性ポリマー材料を生成するのと同時に達
成することができる。そのわけは、種々のモノマ
ーを共重合するために用いる開始剤はレドツクス
系を形成し、かくしてまたセルロース上への連鎖
移動を起すのに役立つからである。この目的のた
めの適当な開始剤は第二セリウムイオン、第一鉄
イオン、第二コバルトイオン、(NH42S2O8、第
一銅イオンなどである。所望のイオンは、硝酸第
一セリウムアンモニウム、硫酸第一鉄アンモニウ
ム、などのような塩の形で供給される。オレフイ
ン性不飽和鎖のグラフト共重合はまた照射(紫外
線−、電子ビーム−、ガンマ−もしくはX−線)
によりもしくは加熱により、乳化剤存在下に水性
媒体中で行うことができる。 合成木材パルプ繊維は、グラフト共重合開始剤
系およびモノマーもしくはスラリーに加えられ、
使用した開始剤によつて常温もしくはそれ以上で
in situ(その位置で)重合させたモノマーを含む
水中でスラリー化することができる。 合成木材パルプ上への親水性連鎖のグラフト率
は、グラフトされた合成木材パルプ製品の約10重
量%ないし約90重量%と変化でき、好ましくは約
40重量%である。 好ましいポリマー部分は少くとも部分的に加水
分解されたアクリル系ポリマーである。アクリロ
ニトリルとアクリル酸エチルのコポリマーの加水
分解されたものには特に好ましいポリマーであ
る。共重合およびグラフト反応は好ましくは酸性
のPH、例えば約0.8ないし約2.3および室温で第二
セリウムイオンを用いて開始される。反応は酸素
の存在で禁止されるので、反応系を通して窒素、
ヘリウム、アルゴンのような非酸化性気体をバブ
リングして系から本質的にすべての酸素を排出す
ることが望ましい。 グラフトされた部分は繊維を、好ましくは還流
下に、強塩基溶液、例えば水酸化ナトリウムの過
剰と反応させることにより加水分解される。この
溶液の濃度は約1重量%ないし約50重量%であ
る。 生成物を反応剤がなくなるまで洗浄し乾燥す
る。乾燥は熱風を用いて達成してもよいが、好ま
しくは当業者に公知のような凍結乾燥もしくは溶
媒抽出のような方法を用いることにより物理的性
質および吸収性が最良に保持される。凍結乾燥は
当業者に公知の方法で達成でき、湿つた材料を液
体の凍結点より低い温度にした後昇華によつて凍
結した液体を除去することからなり、この昇華は
凍結した材料を減圧下において昇華してくる蒸気
を吸引することによつて達成される。溶媒抽出も
また当業者に公知であり、溶媒に保持される水が
可成りの程度に溶解する、揮発性溶媒中に湿つた
材料を分散させることからなる。次いで揮発性溶
媒を熱風中へ蒸発させて除去する。 乾燥された繊維は機械的撹拌によつて綿毛化し
て低密度の綿毛を製造する。このような綿毛は改
質されない木材パルプ綿毛および改質されない合
成木材パルプの両者の密度に匹敵する密度、即ち
約0.01ないし約0.05g/c.c.程度を有する。同時に
グラフトされた合成木材パルプは、最低体液能
(minimum fluid capacity)(後述する多孔板試
験により定義される)が木材パルプ綿毛の場合の
少くとも1.5倍および改質されない合成木材パル
プの場合の5倍以上である。同様に体液保持(後
記する)について、低密度のグラフトされた合成
木材パルプは木材パルプの場合の6倍以上および
改質されない合成木材パルプの場合の12倍の保持
力を示す。 以下の実施例で用いたSWP繊維は特公昭55−
11774号の発明によるものと対応する。 実施例 撹拌機、気泡管および栓をした漏斗を装着した
三ツ口フラスコ中へ、1000mlの水と20gのSWP
繊維(Crown Zellerback社から入手し、彼等に
よつてE−830と命名されていた)を容れる。こ
のような繊維は長さが約1.3ないし1.8mmであり、
ポリエチレンとポリビニルアルコールからなり、
ポリビニルアルコールは約4.0重量%の量で含ま
れている。懸濁液は連続的に撹拌しながら、乾燥
窒素を15分間系を通してバブリングさせることに
よつて脱気する。窒素による追出しを続けなが
ら、撹拌している懸濁液に24mlの硝酸第二セリウ
ムアンモニウム開始剤溶液を加える。硝酸第二セ
リウムアンモニウム開始剤溶液は、セリウム塩を
1Nの硝酸中に100mlの溶液当り10ミリモル溶解し
て調製する。 開始剤を完全に分散した後、31.8gのアクリロ
ニトリルと55.4gのアクリル酸エチルの混合物を
加え、そして系を室温で2時間反応させる。 今度は、生成したグラフトされた繊維をブフナ
ー漏斗に移すことによつて単離し、そして完全に
水洗する。洗浄した繊維を、次いで、過剰の6%
水酸化ナトリウム溶液を用い還流温度で30分間加
水分解する。得られた加水分解生成物は、次い
で、洗浄水がPH7ないし8になるまで水洗する。
次いで湿つた材料を皿(tray)の上に拡げ、フリ
ーザー中−25℃の温度で凍結する。次に、凍結さ
れた材料を、New Brunswick Scientific社によ
り製造されたCryolizer Freeze Drying装置(モ
デル番号B64)中に置き、平衡温度および水銀柱
0ないし5ミクロンの間の真空下に凍結乾燥す
る。乾燥された製品は、次に、Waringブレンダ
ー(モデル番号12BL3)の中で目盛り(混合目盛
り)7で45秒間撹拌することによつて綿毛化し、
低密度の吸収性綿毛を得る。 実施例 実施例に説明したグラフトされたSWPを製
造する方法を、種々の程度にグラフトされたポリ
マー付加(add−on)を得るために各モノマーの
相互の比は一定に保ちながらパルプ対全モノマー
の比を変えることを除いて、繰り返えす。グラフ
トされたポリマー付加は絶乾した仕上げられた材
料と原料のパルプの差を仕上げられた材料で除し
て100倍したもので定義する。 更に、米国特許3889678に記載された方法によ
り製造された試料であつて、種々のグラフトされ
たポリマー付加およびグラフトされたSWPと原
料物質が木材パルプである点で異るものを製造す
る。これらの試料を、Textile Res.J.37巻、356
〜366ページ(1967)に詳述されている多孔板試
験(Porous Plate Testing)装置を利用して、
吸収性、即ち最大能力(maximum capacity)
および体液保持力(fluid retention)について試
験する。簡単に述べると、この試験は、試料の綿
毛を、多孔底板を有する本質的にいわゆるブフナ
ー漏斗中に置くこと、および標準化された限定す
る圧力を維持するために標準の重量をその上に加
えることによつて試料を所定位置に保持すること
を含む。多孔板を体液の貯蔵部に接触して置き、
多孔板を通して体液を試料に飽和するまで吸収さ
せる。試料を本質的に貯蔵部の高さに維持するこ
とによつて、吸収される体液は貯蔵部に関して本
質的に水力落差ゼロに保たれる。吸収された体液
を試料の重量で除したものを最大能力を呼ぶ。体
液保持力を測定するためには、飽和させた試料を
体液貯蔵部に対して持ち上げることによつて吸収
された体液に水力落差を加える。この落溝は35.5
cmの体液のように任意的に選択される。この装置
は、水力落差下で保持される体積の容積を測定す
る方法を提供する。保持力の値は試料の単位重量
当り保持された容積として報告される。グラフト
された合成木材パルプ(GSWP)および米国特
持3889678の材料、グラフトされた木材パルプ
(GWP)の種々の試料の試験結果を下記第表に
示す。用いた試験体液は1重量%のNaCl水溶液
である。
【表】 上記の表から判るように、本質的に同等のポリ
マー付加%では、グラフトされた合成木材パルプ
はグラフトされた木材パルプの吸収性より著しく
大きな吸収性を示す。 実施例 モノマーのアクリロニトリルとアクリル酸エチ
ルを1:1のモル比で導入し、種々の割合のポリ
ビニルアルコールを含むSWP繊維を用いること
を除き、実施例の操作を用いる。試料の最大能
力を、前記の方法により、モノマーの重量転化率
(即ち重合%)と同様に測定する。これらの結果
を第表に示す。
【表】 上表より判るように、最大能力はモノマー転化
率と同様にポリビニルアルコール含量の増加につ
れて増加する。 実施例 試料を調製するために実施例の操作に従つた
が、ポリビニルアルコール含量を4重量%で一定
に保ち、モノマーのアクリロニトリル対アクリル
酸エチルのモル比を変化させる。再び、最大体液
能力およびモノマー転化率の両方を、前の実施例
に記載したようにして測定する。下記第表に得
られた結果を示す。
【表】 上記の表から判るように、最大能力もモノマー
転化率も同様に1.0のモノマー比で最高になる。 実施例 一連の試料を実施例の方法にしたがつて綿毛
化し、その綿毛材料嵩密度を吸収性とともに測定
する。試料1は木材パルプ試料、試料2は実施例
に記載されたSWP繊維の試料で4重量%のポ
リビニルアルコール含量を有するものである。試
料3はポリマー付加80%を有する実施例の
GWP試料である。試料4および5は本発明のグ
ラフトされたSWPであり、特定例には実施例
の試料4として示された試料である。試料4と試
料5の差異は、前者が凍結乾燥され後者が溶媒抽
出により乾燥されたことである。溶媒乾燥は実施
例の操作にしたがつて行われる。溶媒抽出は、
先づ湿つた加水分解された材料をPH7ないし8ま
で水洗することにより達成される。洗浄された材
料を、次いで、アセトン中に、100gの湿つた材
料対1のアセトンの比で分散した後、過す
る。次いで、過されたケーキを80℃の熱風循還
オーブン中で乾燥する。すべての試料を実施例
の記載にしたがつて綿毛化する。密度測定および
吸収性試験の結果を下記の第表に示す。
【表】 この表から判るように、グラフトされない原料
物質の木材パルプおよびPWPは何れも本質的に
同じ低い密度および保持力特性を有する。親水性
のよい強い木材パルプは実質的により高い最大能
力を示す。木材パルプにグラフトすると、生成す
るGWP試料は最大能力および保持力の両方にお
いて著しい増加を示し、そして不幸にも嵩密度に
おいても附随して増加を示した。同様に、SWP
にグラフトしてGSWP試料を製造すると、試料
4および5の両方とも吸収性において、グラフト
された木材パルプ試料の場合を超えて著しい増加
を示した。しかしながら、グラフトされた木材パ
ルプと対照的に、本発明のグラフトされた合成木
材パルプは原料物質の場合に匹敵する低い嵩密度
を示した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 低密度フラツフの形成を可能とする親水性か
    つ保水性合成木材パルプ繊維であつて、ポリオレ
    フインとポリビニルアルコールとからなり、該ポ
    リビニルアルコールは、加水分解化エチレンアク
    リラートアクリロニトリルコポリマーでグラフト
    化されているもの。 2 特許請求の範囲第1項の繊維であつて、該加
    水分解化エチレンアクリラートアクリロニトリル
    コポリマーが一般式: 〔式中、R1およびR2が水素および1〜4個の
    炭素原子を有するアルキルからなる群から選ば
    れ、XおよびYが−OH,−OM(Mはアルカリ金
    属)および−NH2からなる群から選ばれ、mが
    0〜約5000の値を有する整数であり、nが0〜約
    5000の値を有する整数であり、連鎖上のmとnの
    合計が少なくとも500であり、pが0または1、
    qが1〜4の値を有する整数である〕で表わされ
    る連鎖からなるもの。 3 特許請求の範囲第1項の繊維であつて、該連
    鎖がポリ(アクリル酸)、ポリ(アクリル酸)ア
    ルカリおよびこれらのコポリマーであるもの。 4 特許請求の範囲第1項の繊維であつて、該ポ
    リビニルアルコールが該オレフインと該ポリビニ
    ルアルコールとの合計量を基準として少なくとも
    約0.5重量%の量で存在するもの。 5 特許請求の範囲第4項の繊維であつて、該ポ
    リビニルアルコールが該ポリビニルアルコールが
    該オレフインと該ポリビニルアルコールとの合計
    量を基準として少なくとも約0.8重量%の量で存
    在するもの。 6 特許請求の範囲第1項の繊維であつて、該ポ
    リオレフインがポリエチレンからなるもの。 7 特許請求の範囲第1項の繊維であつて、該ポ
    リオレフインがポリプロピレンからなるもの。 8 特許請求の範囲第1項の繊維であつて、該加
    水分解化エチレンアクリラートアクリロニトリル
    コポリマー部分が該グラフト化された合成木材パ
    ルプ繊維の約10〜90重量%を占めるもの。 9 特許請求の範囲第8項の繊維であつて、該加
    水分解化エチレンアクリラートアクリロニトリル
    コポリマー部分が該グラフト化された合成木材パ
    ルプ繊維の約40〜80重量%を占めるもの。 10 特許請求の範囲第1項の繊維であつて、該
    低密度フラツフが約0.01〜約0.05g/c.c.の密度を
    有するもの。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5432851A (en) * 1977-08-18 1979-03-10 Sanyo Electric Co Ltd Defrosting device of refrigerant circuit of heat pump
JPS5511774A (en) * 1978-07-13 1980-01-26 Metako Kigyo Kk Manual roll screen cutter

Patent Citations (2)

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