JPH0259568B2 - - Google Patents

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JPH0259568B2
JPH0259568B2 JP1438784A JP1438784A JPH0259568B2 JP H0259568 B2 JPH0259568 B2 JP H0259568B2 JP 1438784 A JP1438784 A JP 1438784A JP 1438784 A JP1438784 A JP 1438784A JP H0259568 B2 JPH0259568 B2 JP H0259568B2
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JP
Japan
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film
powder particles
intervening
porous film
uneven
Prior art date
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JP1438784A
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English (en)
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JPS60160509A (ja
Inventor
Tamotsu Kobayashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ISHIMOTO MAORAN KK
Original Assignee
ISHIMOTO MAORAN KK
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Publication date
Application filed by ISHIMOTO MAORAN KK filed Critical ISHIMOTO MAORAN KK
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、電力ケーブルなどにおける外被と内
部導線との間のクツシヨン材として、導線の空間
部に介在させる電線介在糸として使用するための
フイルムに関するものである。
従来この種の電線介在用資材としては、ポリプ
ロピレンなどの熱可塑性合成樹脂のテープを、延
伸して開繊させたスプリツトヤーンが主として用
いられていた。
電線介在用資材としてこのスプリツトヤーンが
用いられる以前には、もともと紙が使用されてい
た。しかしながら紙は介在資材としての強度に欠
け、しかも水濡れに弱く吸湿性を有するという問
題点があり、その後ジユートなどの繊維が用いら
れるようになつた。
ところがジユートなどの繊維は、紙に比較して
強度を有するものの依然として吸湿性を有するた
め、介在資材としての条件が充分でないという問
題点があり、そのため吸湿性を有さないという利
点をもつ前記のスプリツトヤーンが使用されるよ
うになつた。
しかしながらこのスプリツトヤーンは、ポリプ
ロピレン樹脂のフイルムに延伸加工を行つた後、
このフイルムに繊維形状を与えてかさ高性(ボリ
ユウム)を与えるための無数の切込みを設ける開
繊加工を行い、更にこの延伸開繊された状態を固
定するための熱固定処理(アニーリング)を行う
という必要がある。
そのためスプリツトヤーンによる電線介在資材
は、延伸、開繊、熱固定などの加工処理を行うた
めの諸設備を必要とすることや、消費する熱量が
大きいにことによつて必然的にコスト高とならざ
るを得ないという問題点を有している。
またスプリツトヤーンによる電線介在資材にお
いては、前記のようなコスト高という問題点の外
にも、素材がもともと延伸して成形されているた
めに、その状態が一応熱固定加工されて収縮しな
いような処理が施されているとはいえ、特に電力
ケーブルを熱帯地において使用する場合には、外
気の高温度と通電によつて発生する高熱とによつ
て、スプリツトヤーン自体が著しく収縮してしま
い、介在物としての機能に支障を与えてしまうと
いう大きな問題点を有している。
本発明は、上記のような従来における電線介在
資材としてのスプリツトヤーンの問題点を解消す
るために、成形された熱可塑性合成樹脂フイルム
に延伸や開繊加工処理を全く施すことなく、電線
介在資材として必要な強度と、充分なかさ高性と
が得られ、従つて延伸や熱固定、開繊などの諸設
備及び加工のための熱エネルギーを一切必要とす
ることなくきわめて安価なコストで製造すること
のできる新規な電線介在用フイルムの提供を目的
としたものである。
本発明は、上記のような目的をもつ電線介在フ
イルムを得るため、熱可塑性合成樹脂の原料に、
予じめフイルムとしての形状を維持するのに支障
の生じない程度の所定量の無機または有機物の粉
粒子または発泡剤を混入介在させてダイスから引
出すことにより、粉粒子を核として表面に無数の
裂目状の開孔部が形成された多孔質フイルムを成
形し、この多孔質フイルムの表面に、該フイルム
の成形押出し方向と交叉する向きで連続する波形
凹凸面を有する多数の互いに平行な凹凸帯状部
を、夫々の凹凸帯状部を仕切る溝形分離ラインを
介して前記フイルムの長手方向に沿つて一連に成
形したことを特徴とするものである。
次に本発明に係る電線介在資材を図面に示す実
施例によつて説明すれば、第1図は電線介在用フ
イルム素材としての多孔質フイルム1の成形工程
を示している。この多孔質フイルム1の成形に際
しては、ポリプロピレン樹脂の原料に予じめ炭酸
カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイソウ土など
の無機物からなる微粉粒子2を混入してダイス3
から押出す。混入する粉粒子2の量としては樹脂
量に対して1乃至20重量%の範囲であることが好
ましいが、特にフイルムとしての強度を付与させ
る場合には1乃至10重量%程度が望ましく、また
ある程度強度は弱まるが、開繊と同様な不規則な
細長い筋状の裂目状態がより多く形成された多孔
質フイルムとする場合には10乃至20重量%程度で
あることが望ましい。粉粒子2の量を20重量%以
上とした場合は筋状の裂目状態が必要以上に形成
され、フイルムとしての形を維持し得えなくな
る。更に粉粒子2の大きさは、最終的に得られる
多孔質フイルム1の厚さの3乃至5分の1程度で
あればよい。
樹脂中に混入する粉粒子2としては、前記のよ
うな無機物以外にも発泡剤またはヤシガラ、ピー
トモスなどの有機物の粉粒子であつてもよい。
ダイス3から押出されたフイルム1は、フイル
ムの厚さに応じた速度により引取られることによ
り、膜面が引延ばされて肉厚が減少し、樹脂中に
混入していた夫々の無機物粉粒子2が該粉粒子の
周囲の引延ばされた膜面を弱めることになつて、
粉粒子2の周囲に細長い筋状の切裂孔4が開設さ
れることになる。勿論粉粒子2の混入していない
部分における樹脂は通常のフイルムとして成形さ
れるから、この部分は膜面として残る。
このようにして第2図に示すように、フイルム
1には全体にわたつて無数の細長い筋状の切裂孔
4が、あたかも延伸フイルムを開繊した場合と同
様にフイルム1の成形される長さ方向に沿つて不
規則状態に分布した形で成形される。
上記のように成形された多孔質フイルム1は、
大気温度により空冷されたのち直ちに約200℃程
度に加熱されたギヤロール5の間を通過させるこ
とにより、ギヤロール5の歯形と同形の波形凹凸
面6を、フイルム1の成形押出し方向と交叉する
向きで連続するように成形する。
この波形凹凸面6は、第3図に示すように前記
ギヤロール5の歯に多数の凹溝8を所定間隔を置
いてカツトしておくことにより、フイルム1の長
さ方向に沿つて形成される夫々波形凹凸面6を有
さない多数の溝形分離ライン9により仕切られ
た、互いに平行な凹凸帯状部7として成形され
る。
この波形凹凸面6は、多孔質フイルム1にかさ
高性を与えるためのものであるため、成形される
突出高さHをフイルム1の厚さTの10乃至100倍
程度とすることが好ましい。また溝形分離ライン
9によつて仕切られる夫々の凹凸帯状部7の幅W
は5乃至10mm程度、溝形分離ライン9の幅Lは2
乃至4mm程度とすることが望ましい。
本発明に係る電線介在用フイルムは、上記のよ
うに熱可塑性樹脂原料に無機物の粉粒子2または
発泡剤を混入させてフイルムとして成形するの
で、成形の過程において粉粒子2がフイルム膜面
を破つて多数の筋目状切裂孔4が形成され、フイ
ルム全体をあたかも従来の開繊されたスプリツト
ヤーンのような形状を保持した多孔質フイルムと
することができる。
勿論上記の多孔質フイルム1は、それ自体でも
多数の筋目状切裂孔4とフイルム中に混入した粉
粒子2によるフイルム面の粗さとにより、該フイ
ルムを一本の紐状に絞つた集束状態とした場合に
素材として独自のかさ高性が得られるが、本発明
では更にこの多孔質フイルム1に該フイルムの押
出し方向と交叉する向きの波形凹凸面6を成形し
たので、フイルム自体の性質と波形凹凸面6とに
よつて素材としてのかさ高性を著しく増大するこ
とができる。
また前記フイルムは、波形凹凸面6の形成によ
り素材としてのかさ高性を得られるという利点の
外にも、フイルムのほぼ全域にわたつて波形凹凸
面6の成形による部分延伸処理が施されることに
よつて、いわゆる腰(ステイツフネス)が付与さ
れてかさ高性保持力が増大されることになる。
更に前記波形凹凸面6は、多孔質フイルム1の
全面にベタ状に形成するのではなく、所定の幅を
もつた帯状部7として形成されて、夫々の帯状部
7が凹凸面のない平担な溝形分離ライン9を介し
て交互に仕切られるようになつているので、該フ
イルムを一本の紐状に絞つた集束状態として長さ
方向に引張つた場合、凹凸面のない平担な溝形分
離ライン9がその全ての引張力を受持つて抵抗す
ることにより、波形凹凸面6がその引張力によつ
て引伸ばされることを防ぐと共に、フイルム全体
のかさ高性保持力を有効に発揮することになる。
このように本発明の電線介在用フイルムは、充
分なかさ高性とこのかさ高性の適切な保持力を有
するので、見掛け比重を従来品に比ベて非常に小
さくすることができ、電線の軽量化という要請に
対して有効となる。実験によると直径22mmの孔
(ノズル)の中へ本発明の介在用フイルムを挿通
させた場合、従来のポリプロピレン樹脂のスプリ
ツトヤーン40万デニールのものと、本発明の介在
用フイルム21万デニールのものとを同等の引張力
により引張ることができた。この結果本発明の介
在用フイルム21万デニールのものは、従来品40万
デニールのものと同等のかさ高性を有し、その分
電線を軽量化できることが判明した。
また本発明の電線介在用フイルムは、素材とし
て未延伸の樹脂フイルムを用い、波形凹凸面6を
成形することによりフイルムに部分延伸が施され
るとはいえ、この凹凸による部分延伸は、従来の
スプリツトヤーンを製造する場合のような分子配
列を変えるような大幅な延伸率のもとで与えられ
るのではないため、製造後に加えられる高熱によ
り熱収縮をほとんど生ずることがない。この点に
関して現在における電線介在資材の品質基準とし
ては、120℃、20分で熱収縮率が3%以内という
範囲に定められているが、実験の結果本発明の電
線介在用フイルムの場合では120℃、20分で0.5%
程度の熱収縮率にとどまり、この点に関しても非
常に優れた品質を有することが判明した。
加えて本発明の電線介在用フイルムは、フイル
ムを延伸することなしに従来の延伸して開繊した
スプリツトヤーンと同様の無数の筋目状切裂孔4
を簡単に設けることができるので、スプリツトヤ
ーンによる介在資材を製造する場合のように延伸
加工設備、アニーリング用の熱固定加工設備及び
開繊加工設備などの諸設備を備える必要性やこれ
らの設備を稼動するためのエネルギー、人件費な
どを全く必要とせず、その分コストを低減するこ
とができ極めて安価で高品質の製品とすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る電線介在用フイルムの素
材としての多孔質フイルムの成形工程を示す正面
図、第2図は多孔質フイルムの部分平面図、第3
図は多孔質フイルムに波形凹凸面を成形する工程
を示す部分斜視図、第4図は成形された電線介在
用フイルムの部分平面図、第5図は第4図におけ
る−線の部分断面図である。 図において、1:多孔質フイルム、2:粉粒
子、3:ダイス、4:筋目状切裂孔、5:ギヤロ
ール、6:波形凹凸面、7:凹凸帯状部、8:凹
溝、9:溝形分離ライン。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 熱可塑性合成樹脂に対して1乃至20重量%の
    無機または有機物の粉粒子または発泡剤を混入介
    在させて、押出機により押出し成形された前記粉
    粒子または発泡剤を核として表面に無数の裂目状
    開孔部が形成された多孔質フイルムを素材とし、
    この多孔質フイルムの表面に、該フイルムの成形
    押出し方向と交叉する向きで連結する波形凹凸面
    を有する多数の互いに平行な凹凸帯状部を、夫々
    の凹凸帯状部を仕切る溝形分離ラインを介して前
    記フイルムの長手方向に沿つて一連に成形したこ
    とを特徴とする電線介在用フイルム。
JP1438784A 1984-01-31 1984-01-31 電線介在用フイルム Granted JPS60160509A (ja)

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JP1438784A JPS60160509A (ja) 1984-01-31 1984-01-31 電線介在用フイルム

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JPS60160509A JPS60160509A (ja) 1985-08-22
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