JPH0258394B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0258394B2
JPH0258394B2 JP26823084A JP26823084A JPH0258394B2 JP H0258394 B2 JPH0258394 B2 JP H0258394B2 JP 26823084 A JP26823084 A JP 26823084A JP 26823084 A JP26823084 A JP 26823084A JP H0258394 B2 JPH0258394 B2 JP H0258394B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slip
granules
floor covering
vinyl chloride
filler
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP26823084A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61146881A (ja
Inventor
Shin Takezawa
Juichi Akiba
Mitsuo Sato
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lonseal Corp
Original Assignee
Lonseal Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lonseal Corp filed Critical Lonseal Corp
Priority to JP26823084A priority Critical patent/JPS61146881A/ja
Publication of JPS61146881A publication Critical patent/JPS61146881A/ja
Publication of JPH0258394B2 publication Critical patent/JPH0258394B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Floor Finish (AREA)
  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は、滑りにくい床敷体、特に水で濡れた
上を歩行しても、滑つて転倒することのない防滑
性床敷体およびその製造方法に関するものであ
る。 (従来の技術) 現在、合成樹脂製床敷体は、学校、病院、会議
場、ホテル、官公庁舎、図書館、一般商業ビル、
百貨店、各種店舗、中高層住宅および一般住宅、
更には、バスや電車、列車などの車両の床面の装
飾や仕上げ等に広く用いられている。 合成樹脂製床敷体は、その形状および外観から
下記の如く分類される。 1 タイル状床敷体 1.1 表面が平滑なもの 1.2 表面に凹凸絞模様を付したもの 2 長尺シート状床敷体 2.1 表面が平滑なもの 2.2 表面に凹凸絞模様を付したもの 2.3 裏面または中間層に発泡層を有するもの 1のタイプのタイル状床敷体は、20cm×20cm、
または30cm×30cm、あるいは45cm×45cmなど所定
の寸法、形状にカツトされた床敷体であり、1.1
のタイプは一般に硬く、摩耗しにくいが、滑り易
く歩行感が悪い。1.2のタイプは、その表面にコ
イン状の凸部を多数設けたものや花柄や抽象柄を
付したものなどがある。2のタイプの長尺シート
状床敷体は、巾が120cmや180cmなど一般に広幅で
長手方向が20mや50mなどの長さを持つたシート
状のものであり、2.1のタイプは一般に敷く、弾
力性があつて優れた歩行感を有するが、摩耗性は
タイルよりも劣る。2.2のタイプは、前記タイル
の1.2タイプと同様にコイン柄や花柄、抽象柄を
エンボツシング方法により、シート表面に付した
ものであり、2.3のタイプはクツシヨンフロアー
という用語に代表されるように、裏面もしくは中
間層に発泡層を設けて歩行時または居住時のクツ
シヨン性の高めたタイプである。 1.2および2.2に分類されている「表面に凹凸絞
模様を付した」タイプの床敷体は、装飾効果の付
与と同時に、「滑りにくさ」を付与した床敷体で、
主として各種建物の通路部分、調理場、学校の昇
降口付近の廊下および水飲場廻り、スロープ、プ
ールサイドおよび車両等の通路、出入口付近に用
いられている。 しかしながら、これら従来の防滑性床敷体は、
乾燥時の「滑りにくさ」は充分発揮されるが、最
も重要視されている「水濡れ時の滑りにくさ」の
点で十分とは言えず、より一層優れた防滑性床敷
体の開発が求められていた。 防滑性床敷体に関する最近の発明として、特開
昭57−143058号、特開昭59−8869号おび特開昭59
−122604号公報などに記載の発明がある。特開昭
57−143058号「ノンスキツドプラスチツク床張り
製品およびその製造方法」の発明は、床敷体の基
材上に小円形状の滑り止め部を設けたもので、該
滑り止め要素部は、その深部には小径の無機質粒
子を埋没充填し、その上部に丸味を帯びた大径の
石英粒子を、頭部が露出するように埋込み、全体
を耐摩耗性樹脂層で被覆するものである。特開昭
59−8869号「ノンスリツプ性床材」の発明は、
PVCマトリツクス層内に、PVCマトリツクス組
成物の加工温度より高い軟化点と耐摩耗性が大き
い合成樹脂製粒状体を分散させ、且つPVCマト
リツクスの表面に該粒状体の一部が露出させるも
のである。また、特開昭59−122604号「ノンスリ
ツプ床材」の発明は、発泡層上に接着剤を介して
粒状体を固着し、その上から合成樹脂被覆層を該
粒状体の一部が被覆層より露出するように施した
ものである。 これら3件の発明は、いずれも「均質な合成樹
脂マトリツクス中に異質の粒状体を分散させ、そ
の一部をマトリツクス表面に露出させる」技術に
基づくもので、粒状体がマトリツクスよりも硬度
が高く、摩耗しにくい性質を持つている点に特徴
を有する。 しかしながらこれらの発明は、いずれも「マト
リツクスに対し異質の粒状体を分散させ、その一
部がマトリツクス表面に露出している」ことか
ら、異質の粒状体が摩耗したり、マトリツクスか
ら脱落、消失した場合、その防滑性を失うに至
る。特に後者2件の発明ではその欠点が大きく、
短時日で粒状体の摩耗や脱落が生じる。前者の場
合、モース硬度7以上の石英粒子を用いている点
摩耗による防滑効果の消失は見られないが、基材
上に塗布された小円形状の滑り止め部のマトリツ
クスが、基材上からそつくり剥落したり、この滑
り止め部に小亀裂が生じ、その部分に水や、床面
のクリーナーやワツクス類が侵入し、防滑効果を
発揮せしめている石英粒子が脱落してくるという
欠点を有している。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明はかかる背景に鑑みなされたもので、上
記の欠点のない、しかも乾燥時は勿論の事、水に
濡れた時も優れた防滑効果を有する防滑性床敷体
おびその製造方法を提供するものである。 (問題点を解決するための手段) すなわち、本発明は、裏打材および該裏打材の
少なくとも一方の表面に設けた凹凸絞模様を有す
る表面層からなる防滑性床敷体において、上記の
表面層が、2500以上の平均重合度を有する塩化ビ
ニル樹脂、可塑剤および充填剤とからなる軟質塩
化ビニル樹脂粒状体を上記裏打材上に展延載し、
加熱融着せしめてなることを特徴とする上記の防
滑性床敷体およびその製造方法である。 本発明を更に詳細に説明すると、本発明におい
て使用し、本発明を主として特徴づける塩化ビニ
ル樹脂とは、その平均重合度が2500以上である高
重合度の高弾性塩化ビニル樹脂である。本発明者
は、防滑性床敷体の基材について永年鋭意研究の
結果、合成樹脂製床敷体の滑性(滑り易さ)は、
床敷体の表面の平滑性のみによるものでなく、そ
の基材そのものの性質にも多く起因しており、特
に水で濡れた場合の滑性は、床敷体の表面の平滑
性よりもむしろ、基材の材質に多く依存している
ことを第一に知見したものである。 本発明者の詳細な研究のよれば、従来の合成樹
脂製床敷体の表面基材としては、多くの場合、塩
化ビニル樹脂が主として使用されており、このよ
うな基材の選択の理由は、塩化ビニル樹脂の強
度、コストおよび加工容易性であり、そのため、
これらの加工容易性の点から、従来使用されてい
る塩化ビニル樹脂は、その平均重合度が100〜
2000の塩化ビニル樹脂であり、これらの平均重合
度の塩化ビニル樹脂を用いた床敷体は、その表面
が平滑である場合は滑り易いため、従来はその表
面に防滑性と美粧効果を付与するためのに、前述
の如き種々の凹凸絞模様が付与されている。 しかしながら、これらの従来の防滑性床敷体で
あつても、その表面が水で濡れている場合には、
付与された凹凸絞模様にも係わらず、非常に滑り
易いものであり、この水濡れ時の防滑性という点
は解決することができなかつた。 本発明者はこれらの防滑性について種々研究の
結果、その平均重合度が2500以上の高弾性塩化ビ
ニル樹脂を使用することによつて、特に水濡れ時
の防滑性が著しく向上することを知見したもので
ある。 本発明者の更に詳しい研究によれば、塩化ビニ
ル樹脂製床敷体の水濡れ時の防滑性は、表面基材
として使用する塩化ビニル樹脂の圧縮永久歪によ
つても著しく変化することを知見した。 すなわち、従来防滑性床敷体の表面基材として
使用されている平均重合度が1000〜2000の塩化ビ
ニル樹脂(これらの塩化ビニル樹脂は、軟質であ
ることが必要であるため各種の量の可塑剤が添加
されている)の圧縮永久歪は、すべてその可塑剤
の量に無関係に60%以上(後記の第1表、第1図
および第2図を参照)であり、このようなものは
すべてその表面にいずれの凹凸絞模様を付与して
も水濡れ時には優れた防滑性は得られないもので
あつた。 これに対して、本発明者の研究によれば、その
平均重合度が2500以上の高弾性塩化ビニル樹脂
は、可塑剤の添加量に従つて圧縮永久歪が変化
し、可塑剤の添加量の増加とともにその圧縮永久
歪が低下し、可塑剤の添加量が40PHR以上にな
ると、好ましくは60PHR以上になると、それら
の圧縮永久歪が55%以下に急激に低下し(後記の
第1表、第1図および第2図を参照)、その圧縮
永久歪の低下とともに、特に水濡れ時の防滑性が
著しく向上する(後記の第3図を参照)ことを知
見したものである。 従つて、本発明においては、平均重合度が2500
以上の高弾性塩化ビニル樹脂を使用するに際して
は、その可塑剤含有量が40PHR以上、好ましく
は5PHR以上、最も好ましくは60〜100PHR以上
の軟質塩化ビニル樹脂を使用することよつて優れ
た防滑性を達成することができる。 なお、可塑剤の添加量が100PHRを超えると、
塩化ビニル樹脂が過度に柔かくなり、またホコリ
等が付着し易くなるので好ましくない(なお、以
上の可塑剤の添加量は、すべてDOP(ジオクチル
フタレート)換算である。)。また、使用する可塑
剤の種類は、特に限定されず、従来塩化ビニル樹
脂用として公知の可塑剤は、本発明においていず
れも任意に使用することができる。 また、本発明において使用する軟質塩化ビニル
樹脂コンパウンドは、従来技術と同様に各種の充
填剤を包含するが、本発明においてはこれらの充
填を、従来技術と同様に、コストの低減、耐摩耗
性の向上、寸法安定性の向上等の目的で使用する
とともに、本発明の防滑性床敷体の製造において
種々の作用効果を示すことを見い出した。 すなわち、充填剤の添加量が大である程、上記
の如き目的には良好であり、また粒状体の製造工
程におけるカツト性、すなわち粒状体の製造が容
易になるが、逆に、使用する塩化ビニル樹脂の物
性が低下し、防滑性も同様に低下する。一方、充
填剤の添加量を少なくすれば上記の逆になるとと
もに、特に本発明においては、その製造時に粒状
体の形成が困難になる。すなわち、従来使用され
ている如く、その平均重合度が1000〜2000の塩化
ビニル樹脂では、弾性が低いためそれ程問題のな
らなかつた押出し成形物のカツト特性が、本発明
においてはいちじるしく悪化し、常態では、粒状
体の切断面が直角でなく、斜めになり、またヒゲ
付の粒状体となつてしまうため、例えば、低温カ
ツトの如き特別の手段が必要となる。これらの理
由は、本発明で使用する塩化ビニル樹脂が高い弾
性を有するためである。 従つて、本発明においては充填剤の添加量およ
び添加する充填剤の性質についても注意を払い、
少ない充填剤の添加量で優れたカツト特性を達成
することが好ましく、このようにすれば、使用す
る塩化ビニル樹脂の高弾性を保持し、且つ圧縮永
久歪を好ましい範囲に保持しつつ、すなわち、水
濡れ時の優れた防滑性を失うことなく、粒状体の
製造を容易に行うことができる。 本発明者の詳細な研究によれば、上記の充填剤
としては、例えば炭酸カルシウム、タルク、クレ
ー等従来公知の無機質充填剤はいずれも使用する
ことができるが、これら従来の無機質充填剤の中
で、特定の吸油特性(すなわち、1gの充填剤が
どの位の容量の可塑剤を吸収し得るかという性
質)、すなわち40c.c./g以上、最も好ましくは60
c.c./g以上の吸油量の充填剤を使用するのが好ま
しく、このような吸油量の充填剤を20〜40PHR
の範囲で使用することによつて、上記の如き望ま
しい特性を保持したままで粒状体の製造が容易と
なつて、本発明の防滑性床敷体が経済的に提供さ
れ、しかも強度、耐摩耗性、耐汚染性その他の優
れた性質を有するとともに、防滑性、特に水濡れ
時の防滑性に優れた防滑性床敷体が提供できる。 本発明において使用する塩化ビニル樹脂コンパ
ウンドは、上記の可塑剤および充填剤の外にも、
従来公知の各種の添加材、例えば安定剤、顔料、
滑性等を必要に応じて任意に包含させることがで
きる。 本発明において使用する床敷体の裏打材として
は、従来合成樹脂床敷体に使用されているような
裏打材はいずれも使用でき、例えば軟質塩化ビニ
ル樹脂の如き熱可塑性の合成樹脂シート、あるい
は天然または合成繊維からなる各種の織布あるい
は不織布等の如く、本発明で使用する軟質塩化ビ
ニル樹脂からなる粒状体が融着可能な材料であれ
ばいずれも使用できる。 次に、上記の如き材料から本発明の防滑性床敷
体を製造する方法を説明し、且つ更に具体的に本
発明の防滑性床敷体の構成を説明する。 本発明の防滑性床敷体の製造方法は一般的に
は、下記の工程、 すなわち、2500以上の平均重合度を有する塩化
ビニル樹脂、可塑剤および充填剤からなる塩化ビ
ニル樹脂コンパウンドを溶融成形して粒状体を得
る第一工程、 上記粒状体を裏打材上に所定の厚さに展延載置
する第二工程、 上記の構成体を加熱して、粒状体同士および粒
状体と裏打材とを加熱融着させる第三工程、 展延した上記構成体を押圧ロールで所定の厚さ
に押圧する第四工程、および 上記の構成体を、エンボス装置にてその表面に
凹凸絞模様を付与する第五工程 からなることを特徴とする。 上記の第一工程を更に具体的に説明すると、第
一工程によつて製造される粒状体は、コンパウン
ドの必要成分を、例えばドライブレンドにより粉
末配合物とし(好ましくは工程の簡略化、管理上
の理由から、他の加工部問でこれらのドライブレ
ンド物を予め押出機によりペレツト化し)、これ
らのコンパウンドを通常の押出機により、約2.5
〜3.5mmの径の紐状物に押出す。押出された紐状
物の断面形状は、特に限定されないが、一般的に
は略円型であるのが好ましい。このように押出さ
れた紐状物は、一旦冷却し、カツターにより切断
し、長さが約2.5〜3.0mmの粒状体とすることによ
つて本発明で使用する粒状体が得られる。一旦冷
却するのは紐状物の切断性を良くすのが目的であ
つて、この目的が達成される限り、別の方法で切
断してもよいのは当然である。 本発明者は、のような粒状体の製造について詳
細に研究したところ、上記の如き寸法の粒状体
は、従来公知の方法で使用されている粒状体の寸
法と同様であるが、このような寸法の粒状体で
は、次の工程における粒状体の裏打材上への展延
載置が均一に行われず、優れた製品が得られない
ものであり、またそのために寸法を小さくすれば
展延載置工程は容易であるが、最終製品の粒状体
による各種模様が細かくなりすぎて大柄な模様の
製品が提供できないという問題があつた。 本発明ではこのような従来技術の問題も同時に
解決することができる。すなわち、上記の如く紐
状物を任意の断面寸法、好ましくは2.0〜3.5mmφ
の直径に押出した後、これを冷却する前に一定の
倍率、好ましくは1.5倍以上で、断面寸法が好ま
しくは1.5〜2.5mmになるように延伸処理した後冷
却し、次いで同様に切断処することによつて上記
よりも径の小である粒状体を作成することによ
り、次工程での粒状体の裏打材上への均一な展延
載置を可能にし、次いで第三工程における加熱融
着処理によつて、上記の小径の粒状体が元の押出
時の径に近い状態に復元し、且つ構造が緻密にな
るため、第二工程を容易にするとともに、同時に
粒状体の大きさによる柄も大柄にすることがで
き、高品位の製品が得られることを知見したもの
である。 従つて、本発明の製造方法の第一工程は、前述
の如く従来と同様な方法でもよいが、上記の如く
押出後に延伸処理し、その後切断して粒状体を調
製することが後の工程上特に有利であり、より優
れた品質の床敷体を与える。 以下このような好ましい態様に基づいて本発明
を更に詳しく説明する。 本発明の第一工程の塩化ビニル樹脂コンパウン
ドの押出しは、通常の押出機により行つて良い
が、押出した紐状物の寸法は、最終製品である防
滑性床敷体の厚さ、外観及び防滑性に密接な関係
を有するので、十分に管理されなければならな
い。この管理は、延伸により粒状体の断面寸法が
決定されるが、この断面寸法は後第三工程におけ
る断面形状の復元率を決定するので、この復元率
との関係で延伸倍率が決定されねばならず、更に
この延伸倍率によつて押出しにおける紐状物の断
面形状、寸法即ち押出ダイの孔径が決定されるべ
きであり、防滑性床敷体の総厚が、2.0〜2.5mmの
場合には、裏打材の厚さを1.0mmとすれば、粒状
体により構成される層の厚さは1.0〜1.5mmとなる
ため、過大な断面形状の粒状体は使用できない。
前記厚さの場合は、粒状体寸法の断面寸法が1.2
〜1.5mmで、カツト寸法も同程度か、あるいは断
面直径をDとするとき、0.5〜1.5Dの範囲である
ことが要求される。したがつて、延伸倍率を1.5
倍以上にするとき、細紐物の断面寸法は、1.5〜
2.5mmになるように管理しなければならない。 このように延伸し、冷却された細紐物は次いで
所定の寸法にカツトされる。このカツトは押出機
−延伸機−冷却装置の延長上で、即ち、ひとつの
連続したライン内で行うことを原則をするが、冷
却後、ボビンなどに巻取り、それを他のカツト専
用機にかけてカツトしても良い。 このような細紐物のカツトは、本発明の製造方
法において極めて重要な要因である。通常この種
の粒状体を得る方法としては、「所定厚さのシー
トを押出しておき、それを粉砕機にかけて粉砕
し、それを篩分けして、所定粒径の粒状体を得
る」方法があるが、平均重合度が2500以上の高弾
性塩化ビニル樹脂を用い、それに可塑剤を好まし
くは60PHR以上加えてた軟質且つ高弾性系配合
物の場合、この軟質且つ高弾性という性質が災い
して、常態で簡単には粉砕することが困難とな
る。勿論、充填剤量を増して、所謂「さくい」状
態にしれば、粉砕は不可能ではないが、充填剤量
の増大によつて圧縮永久歪性、即ち、水濡れ防滑
性が損われ、本発明の目的を達成することができ
なくなる。また、軟質且つ高弾性のシートを、液
体窒素やドライアイス−アルコールの冷浴中に浸
漬して冷却、脆化させた状態で粉砕機にかけれ
ば、どの様な軟質且つ高弾性率のシートであつて
も、粉砕は可能であるが、大量生産及びコストの
点から、現実的手段とは言えない。従つて、本発
明者らが種々検討した結果、「細紐物を延伸し、
収縮性を保存する細紐体にした後、これを所定長
さにカツトする」方法が最も適した方法であるこ
とが判明した。こカツトは押出機から押出された
直後で行う、所謂「ホツトカツト」も考えられる
が、前記の粉砕機における障害と同様、軟質、高
弾性であることが災いて、直角なカツトが行われ
ず、傾斜した断面の粒状体になつたり、カツトヒ
ゲを有する粒子になつたりして、展延作業上、重
大な支障を来たすことがあるので、採用できな
い。カツト長さは粒状体の再加熱による直径方向
の復元と、床敷体としての有効厚さ及び粒状体の
ひとつが模様を構成する点から考慮されなければ
ならないが、前述のように細紐体の直径をDとす
るとき、0.5〜1.5Dの範囲が適している。0.5Dよ
りも短いカツトは、カツト効率及び展延載置時の
空隙率を増大させて好ましくなく、1.5Dよりも
長いカツトは、粒状体が円筒状になり展延時の厚
さのコントロール及び模様構成上好ましくない。
従つて、床敷体の有効厚さとの関係で、0.5〜
1.5Dの範囲、好ましくは0.8〜1.2Dの範囲で任意
に選定されるべきであろう。 第二工程における粒状体の裏打材上への展延載
置に先だつて、粒状体と裏打材との密着又は融着
をより確実にするために、接着剤を使用しても良
いが、裏打材が軟質塩化ビニル樹脂及び粒状体と
同質の場合は、接着剤は不要である。展延は、ド
クター刃やロールバーなどを有する所謂、固定刃
方式で行われる。これは裏打材と固定刃との間隔
を常に一定に保持し、裏打材と固定刃の間隙に粒
状体を送り込むことにより、裏打材上に所定厚さ
の粒状体層を展延載置するこことにより実施され
る。 展延する厚さ、即ち裏打材と固定刃とのクリア
ランス(間隙)は、最終製品厚さによつて管理さ
れるべきであるが、裏打材厚さが1.0mmで、最終
製品厚さ(裏打材層を含む厚さ)が、2.5mmの場
合、1.5mmで、カツト長さが1.8mm(1.2D)の粒状
体では、このクリアランスは5.5mmが適している
が、最終製品厚さが3.0mmでは、クリアランスは
6.0mmとなる。粒状体が2.5mmで、カツト長さが2.5
〜3.0mm(1D〜1.2D)である場合、最終製品厚さ
が3.0mmのものは得がたく、クリアランス6.5mmで
最終製品厚さが4.0mmとある。最終製品厚さが2.0
mmの場合は、裏打材として0.8mmのものを用い、
粒状体は1.2mmで、カツト長さが1.5以下のものと
し、クリアランスを5.0mmで展延すればよい。 この様にして粒状体が展延載置された裏打材
は、次いでネツトコンベアーが巻回している加熱
炉に導入される。加熱炉の温度は、裏打材の種類
及び粒状体の配合によつて若干異つてくるが、概
ね200〜220℃で2〜3分間加熱される。この加熱
により粒状体同士及び粒状体と裏打材とが相互に
融着する。このような第三工程での加熱は極めて
重要な作用効果をもたらす。即ち粒状体は、紐状
物に延伸を加えて加工された細紐体をカツトして
得られたものであるが、この第三工程での加熱に
より直径方向に復元し膨張するので、元の粒状体
の寸法、即ち細紐体の直径よりも大きな直径とな
り、粒子形状が大きくなると同時に、粒状体相互
の融着が極めて容易に行われ、緻密化構造とな
る。直径方向の粒径は、粒状体の境界の増大を意
味し、大径粒状体では展延できない粒状体でも、
膨張前の小径の粒状体であれば、展延可能とな
り、展延後加熱することにより粒子径を増大せし
め、あたかも大径の粒子を展延したかの如き外観
が得られることは、数種類の着色粒子を混合して
使用する場合は、その装飾効果上極めて有利とな
る。 本発明の第四工程は、第三工程で粒状体同士及
び粒状体と裏打材とを相互に融着せしめた後、こ
れらが加熱溶融している間に、平滑な押圧金属ロ
ールとバツクアツプゴムロールからなる押圧装置
間に導入して、所定の厚さに押圧圧縮するもの
で、この場合、押圧ロールとバツクアツプゴムロ
ール間のクリアランス(間隙)によつて厚さが管
理される。前述の如く厚さ1.0mmの裏打材上に5.5
mmのクリアランスで、1.5mm×1.8mmLの粒状体を
展延した物の場合、押圧装置でのクリアランスは
3.0mmとする。この押圧により粒状体層は圧縮さ
れ、粒状体と粒状体との間の間隙が潰されて消失
し、約90%緻密構造で、表面がほぼ平滑なシート
状体がえられる。 第四工程で得られたシート状体は、粒状体圧縮
層中に若干の空隙を残しているが、粒状体が圧潰
され、粒状体境界を明確に残存している極めて美
麗な外観を持つたものとなる。 次いで第五工程において、このシート状体を再
び加熱して軟化溶融せしめ、エンボツシング装置
に導入して、シート表面に凹凸絞模様を絞付けす
る。この場合の加熱は、シート層全体の加熱では
なく、むしろ、赤外線ヒーターにより、主にシー
トの表面部分が加熱され、軟化溶融するように加
熱せしめる方法が良い。過度の加熱は粒状体の粒
子間境界を消滅させ、床敷体として使用する場合
の水濡れ防滑性を損う結果となるからである。従
つて、エンボツシンング装置での加熱絞押しの管
理要求は、充分な絞付けができ、しかも粒子境界
が明確に残存している様な加熱条件下での絞押し
ということになる。従つて、過度の押圧が加わら
ぬ様にエンボツシング金属ロールとバツクアツプ
ゴムロールとの間隙が所定間隙、換言すれば所定
の厚さになるように管理されねばならにい。前述
の3.0mmのシート状体の場合、エンボツシング装
置の間隙は、2.5mmとし、加熱エンボツシングに
より得られた最終製品は、厚さ2.5mmの表面に美
麗な凹凸絞模様を有する乾燥時及び水濡れ時にも
極めて滑りにくい床敷体となる。 上記の本発明の方法により得られた床敷体は、
表面に押圧した凹凸絞模様によつて、乾燥時及び
水濡れ時における防滑性が確実に得られるのは、
一見、極めて当然の事の如く見られるが、通常の
重合度、すなわち1000〜2000の重合度の塩化ビニ
ル樹脂を用いたものは、乾燥時の防滑性は優れて
いるが、水濡れ時の防滑性は、本発明の方法によ
り得られた床敷体に較べ、著しく劣ることは驚く
べき事実である。本発明の方法により得られた床
敷体は、表面に付した凹凸絞模様が摩耗した状態
でも、その防滑性が保持されることも驚くべき点
である。凹凸絞模様が摩耗し、平らになつた表面
でも何故防滑性が発揮されるかは、理論的には必
ずしも明確ではないが、床敷体の表面層が軟質且
つ高弾性系の粒状体で構成されていること、粒状
体の個々の粒子境界が判然をして維持されている
ことが、摩耗した平らな面でも、滑りに対する抵
抗性を発揮しているものと思われる。これは動物
界において蛇や魚の鱗が、その順目方向には滑ら
かな滑りを持つているが、逆目方向では滑りに対
する強い抵抗性を発揮するのに似た現象といえよ
う。 この様にして得られた本発明の床敷体は、その
使用目的によつて、前記の如くタイル状でも、ま
た長尺シート状でもよく、学校、病院、官公庁舎
をはじめ、一般家庭の厨房やトイレ、更には風呂
場の脱衣場、風呂場の床面にまで安全且つ容易に
使用される。 次に本発明の具体的態様を実施例により詳述す
る。なお、文中部とあるのは重量基準である。 実施例 1 (1) 配合A 高重合度塩化ビニル樹脂(=3000) 100部 DOP 70部 充填剤(軽質炭酸カルシウム)*1 30部 Pb系安定剤(粉末) 2部 Cb−Ba系複合安定剤(液状) 1.5部 白色顔料 適量 *1 白石工業製「赤玉」、吸油量 42c.c./
g B・E・T比表面積 4.8m2/g 上記配合物を、100℃に加熱されている高速
撹拌機に投入して20分間撹拌後、冷却用撹拌機
に移し、冷却し、流動性のドライブレンド粉を
得た。 (2) 押出及びカツト 上記(1)により得られたドライブレンド粉をス
クリユー径40mmL/D20:1の押出機に供給
し、3mmφの小孔を5個を有するダイスから押
出し、得られた断面円形の白色の細紐物を2.5
倍に延伸し、水中に浸漬して冷却し、ボビン上
に巻取つた。得られた細紐体は約1.30〜〜1.40
mmφの直径を有していた。 この細紐体は、後記第2表の配合Aa−1、
Aa−2に示す性質を持つていた。 次いで、この組紐体をカツターにかけて、長
さ1.5mmの粒状体を得た。同様にして(1)及び(2)
の方法によりピンク色に着色された粒状体を作
つた。 (3) 展延および圧縮 裏基布として麻布層を有し、総厚が0.8mmの
軟質塩化ビニル樹脂製裏打材上に、ロールバー
装置により、クリアランス5.0mmで、上記(2)で
得た白とピンクの粒状体の1:1混合物を展延
載置し、直ちに210℃に加熱されている加熱炉
に導入し、3分間加熱する。加熱炉から出た直
後予め2.5mmのクリアランスに調節された押圧
装置に通し、粒状体層を圧縮し、総厚2.6mmの
シート状体を得た。このシート状体は表面がや
やザラついているが、全体として平滑な表面を
有したものであつた。 (4) エンボツシング 次いでこのシート状体を、赤外線加熱装置を
有するエンボツシング装置にかけ、エンツシン
グ金属ロールとバツクアツプゴムロール間が
2.0mmに調節されている間に導入し、シート表
面にダイヤ型の凹凸絞模様を有する厚さが2.0
mmの本発明の防滑性床敷体を得た。 (5) 性能 この床敷体は、後記第3表に示す如く、すぐ
れた防滑性を示した。 実施例 2 (1) 配合B 高重合度塩化ビニル樹脂(=3000) 100部 DOP 80部 充填剤(実施例1と同じもの) 20部 Pb系安定剤(粉末) 2部 Cb−Ba系複合安定剤(液状) 1.5部 オレンジ顔料 適量 上記配合物を実施例1と同じ方法でドライブ
レツド物として、押出機に供給した。同じダイ
スで細紐物を押出し、2.0倍の延伸を加えて、
1.9〜2.2mmφのオレンジ着色の細紐体を得た。
この細紐体は、後記第2表配合Bc−1,Bc−
2に示す性質を持つている。 次いで、この細紐体を長さ2.5mmにカツトし、
粒状体を得た。同様の方法で茶色に着色した粒
状体を得た。 (2) 展延および圧縮 実施例1と同種で総厚が1.0mm裏打材上にク
リアランス5.5mmで、オレンジ着色粒状体と茶
色着色粒状体の1:1混合物を展延載置し、
210℃の加熱炉で加熱後、クリアランス3.0mmの
押圧装置に通して圧縮し、厚さ3.1〜3.2mmのシ
ート状体を得た。 (3) エンボツシング 次いで該シート状体を実施例1で用いたエン
ボツシング装置に通し、シート表面に凹凸絞模
様を付した。但し、この場合、エンボツシング
金属ロールとバツクアツプゴムロールとの間隙
は2.5mmとして。得られた本発明の床敷体は、
オレンジ色と茶色が均一に混合および配合され
た極めて美麗な防滑性床敷体であつた。 (4) 性能 この床敷体は、後記第3表に示す如く優れた
防滑性を示した。 比較例 1 配 合C 塩化ビニル樹脂(=1000) 100部 DOP 50部 充填剤(実施例1と同じもの) 30部 Pb系安定剤(粉末) 2部 Cb−Ba系安定剤(液状) 1.5部 白色顔料 適量 配合Cによる配合物を実施例1と同様の方法
で押出→延伸→カツトして粒状体とし、実施例
1と同様にして厚さ2.0mmの床敷体を得た。そ
の性能は、後記第3表に示す通りで、実施例1
及び2にくらべ、水濡れ防滑性が著しく劣つて
いた。 (作用・効果) 本発明の防滑性床敷体は、従来の技術では如何
にしても達成し得なかつた防滑性、特に水濡れ時
の優れた防滑性を有するものであり、このような
顕著な効果は、床敷体の表面層の基材として、特
定の重合度の高重合度の塩化ビニル樹脂を用いた
ことを主たる理由として達成されたものである。 また、本発明の製造方法は、次の如き特徴を有
する。即ち、本発明の方法の第1の特徴は、軟質
且つ高弾性系の塩化ビニル樹脂製粒状体を、所定
の寸法、形状にカツトし得る点である。この第1
の特徴を得るための手段として、平均平均重合度
が2500以上の塩化ビニル樹脂を用い、可塑剤は
DOP相当量で60〜100PHR、充填剤としてDOP
吸油量が40c.c./g以上のものを20〜40PHR用い
た点である。 この量的範囲の配合により得られた粒状体は、
カツト寸法が正確で、傾斜カツトやカツトヒゲな
どのない粒状体になる。 本発明の方法の第2の特徴は、いつたん押出し
た紐状物を、熱時に1.5倍以上の延伸を加えて冷
却し、細紐体にカツトし、粒状体しているので、
この粒状体を展延載置した層は、再加熱下で、そ
の粒状体が直径方向に膨張するをもつて、粒子同
士及び粒子と裏打材相互間の融着が容易で、より
緻密な構造の展延層が得られる点である。 本発明の方法の第3の特徴は、圧縮永久歪の低
い軟質且つ高弾性系粒状体を用いたので、加熱圧
縮及び凹凸絞模様のエンボツシング時に、粒子間
の境界が保持できるので、凹凸絞模様が摩耗し、
表面が平らになつた場合でも優れた水濡れ防滑性
を保持する点にある。 本発明の方法の第4の特徴は、展延載置した粒
状体の再加熱時に粒子の直径方向の膨張により、
粒径が大きくなるので、外観装飾性の高い床敷体
が得られる点にある。 また、本発明の方法により得られた防滑性床敷
体は、これまでの防滑性床敷体の如く、マトリツ
クスとは全く異質の粒子を使用しておらず、全層
が同質の粒状体よりなつているので、施工時や、
使用中に、これら異質の防滑性粒子が脱落するこ
とがないので、粒状体層が存在する間は、常にす
ぐれた防滑性能を保持する。 更に本発明の方法により得られた裏打材床敷体
の付随的特徴としては、使用した材料のリサイク
ルが可能であるという点にある。即ち、従来の防
滑性床敷体は、前述の如くマトリツクスとは全く
異質の多くの高硬度の無機質粒子を防滑性付与材
としてマトリツクス中に分散させたり、植付けた
りしているので、製造工程で発生した不良品や短
尺品のリサイクルが全く不可能で、経済的に極め
て不利であつたが、本発明の方法による防滑性床
敷体は、かかる異質な防滑性付与材は用いておら
ず、全層が熱可塑性塩化ビニル樹脂で構成されて
いるをもつて、これらの不良品や短尺品は、基布
から剥離して粉砕にかけ、粗粒子状に粉砕して再
使用することができる。このことは、実際の生産
上、工業的に極めて重要な利点である。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、塩化ビニル樹脂の重合
度と可塑剤添加量と圧縮永久歪との関係を示し、
第3図は、圧縮永久歪と水濡れ防滑性との関係を
示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 裏打材および該裏打材の少なくとも一方の表
    面に設けた凹凸絞模様を有する表面層からなる防
    滑性床敷体において、上記の表面層が、2500以上
    の平均重合度を有する塩化ビニル樹脂、可塑剤お
    よび充填剤とからなる軟質塩化ビニル樹脂粒状体
    を上記裏打材上に展延載置し、加熱融着せしめて
    なることを特徴とする上記の防滑性床敷体。 2 軟質塩化ビニル樹脂粒状体が、55%以下の圧
    縮永久歪を有する特許請求の範囲第1項に記載の
    防滑性床敷体。 3 可塑剤が、DOP換算で60〜100PHRの量で
    存在する特許請求の範囲第1項に記載の防滑性床
    敷体。 4 充填剤が、DOP吸油量40c.c./g以上の無機
    質粉末充填剤である特許請求の範囲第1項に記載
    の防滑性床敷体。 5 充填剤が、20〜40PHRの量で存在する特許
    請求の範囲第1項に記載の防滑性床敷体。 6 2500以上の平均重合度を有する塩化ビニル樹
    脂、可塑剤および充填剤からなる塩化ビニル樹脂
    コンパウンドを溶融成形して粒状体を得る第一工
    程、上記粒状体を裏打材上に所定の厚さに展延載
    置する第二工程、上記の構成体を加熱して、粒状
    体同士および粒状体と裏打材とを加熱融着させる
    第三工程、上記構成体を押圧ロールで所定の厚さ
    に押圧する第四工程、および上記の構成体を、エ
    ンボス装置にてその表面に凹凸絞模様を付与する
    第五工程からなることを特徴とする防滑性床敷体
    の製造方法。 7 軟質塩化ビニル樹脂粒状体が、55%以下の圧
    縮永久歪を有する特許請求の範囲第6項に記載の
    防滑性床敷体の製造方法。 8 可塑剤が、DOP換算で60〜100PHRの量で
    存在する特許請求の範囲第6項に記載の防滑性床
    敷体の製造方法。 9 充填剤が、DOP吸油量40c.c./g以上の無機
    質粉末充填剤である特許請求の範囲第6項に記載
    の防滑性床敷体の製造方法。 10 充填剤が、20〜40PHRの量で存在する特
    許請求の範囲第6項に記載の防滑性床敷体の製造
    方法。 11 第一工程における粒状体を、軟質塩化ビニ
    ル樹脂コンパウンドを押出機にて任意の断面形状
    の紐状物に押出し、これを延伸処理して細紐体と
    した後、冷却し、所定の長さに切断して形成する
    特許請求の範囲第6項に記載の防滑性床敷体の製
    造方法。 12 延伸倍率が1.5以上であり、細紐体の断面
    寸法が1.5〜2.5mmφの直径を有する特許請求の範
    囲第11項に記載の防滑性床敷体の製造方法。 13 粒状体の寸法が、直径をDとすると、その
    長さが0.5〜1.5Dである特許請求の範囲第11項
    に記載の防滑性床敷体の製造方法。
JP26823084A 1984-12-21 1984-12-21 防滑性床敷体およびその製造方法 Granted JPS61146881A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26823084A JPS61146881A (ja) 1984-12-21 1984-12-21 防滑性床敷体およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26823084A JPS61146881A (ja) 1984-12-21 1984-12-21 防滑性床敷体およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61146881A JPS61146881A (ja) 1986-07-04
JPH0258394B2 true JPH0258394B2 (ja) 1990-12-07

Family

ID=17455713

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26823084A Granted JPS61146881A (ja) 1984-12-21 1984-12-21 防滑性床敷体およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61146881A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014529021A (ja) * 2011-09-21 2014-10-30 エルジー・ハウシス・リミテッド 滑り止め用床材用ビニール床材およびその製造方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH036494U (ja) * 1989-06-06 1991-01-22

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014529021A (ja) * 2011-09-21 2014-10-30 エルジー・ハウシス・リミテッド 滑り止め用床材用ビニール床材およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61146881A (ja) 1986-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4239797A (en) Non-skid floor tile
EP0100595B1 (en) Non-slip floor material
KR20180051552A (ko) 바닥 패널의 제조 방법 및 바닥 덮개를 형성하기 위한 바닥 패널
US20030224147A1 (en) Method and apparatus for forming composite material and composite material therefrom
AU2001278534B2 (en) Plastic floor covering and method for obtaining same
CN109863275A (zh) 无胶无尘复合地板材料系统
CN105295256A (zh) 一种新型pvc板及其制造方法
CN109863009A (zh) 生产无胶无尘复合地板材料系统的方法
CN102747613A (zh) 带有塑性泡沫背衬的地毯结构
US2816852A (en) Floor covering
US20160281367A1 (en) Ornamental vinyl building article
US6297297B1 (en) Flooring containing microbeads
CA2606960C (en) Nonslip floor for heavy traffic and the process for the obtaining thereof
JPH0258394B2 (ja)
CN107849303A (zh) 聚(氯乙烯)基材及其制造方法
JP2007084984A (ja) ポリ塩化ビニル系防滑床材
JPH0351579B2 (ja)
JPS6315395B2 (ja)
JPS603988B2 (ja) 床敷体の製造方法
JP3713070B2 (ja) 装飾性シートの製造方法
JPS60231874A (ja) 装飾材の製造方法
JPS58138416A (ja) タイル状カ−ペツト
JPS5923998B2 (ja) 合成樹脂製床材の製造方法
JP3713069B2 (ja) 装飾性シートの製造方法及び該方法によって得られた装飾性シート
JPH0529740B2 (ja)