JPH0257266A - 血漿採取装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は血漿採を装置に係り、特に、血漿ラインの構成
に関する。

〔従来の技術〕

従来の血漿採取装置の一例として、第２図で示すように
構成されたものがある。この血漿採取装置は、ドナー側
から血漿分離器１゜の入口にまで至る送血ライン２゜と
、この送血ライン２゜に抗血液ａ固剤を供給する抗血液
凝固剤ライン３゜と、血漿分離器１゜の出口から濃厚血
液貯溜容器４゜を介して血齋分離後の赤血球濃厚液をド
ナー側に戻す返血ライン５゜と、血漿分離器１゜で分離
された血漿を血漿容器６゜に送る血漿ライン７゜とを備
えている。そして、送血ライン２゜には送血ポンプ８゜
が、抗血液凝固剤ライン３゜には抗血液凝固剤ポンプ９
゜が、返血ライン５゜には返血ポンプ１０゜が、また、
血漿ライン７゜には血漿ポンプ１１゜がそれぞれ配設さ
れている。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで、前記構成を有する血漿採取装置においては、
送血ポンプ８゜、抗血液凝固剤ポンプ９゜、返血ポンプ
１０゜および血漿ポンプ１１゜という合計４個のポンプ
が装備されているため、装置全体が大型化するとともに
、装置重量が増大してしまう結果、献血用車両への積み
込みや移設が不便なものとなっていた。

そこで、前記４個のポンプのいずれかを省略したり、複
数のポンプを互いに共用して装置全体の小型化および軽
量化を図ることが考えられているが、単なる省略化や共
用化によってポンプの数量を削減すると、血漿採取効率
が低下するというような不都合が生していた。

すなわち、例えば、血漿ポンプ１工。を省略した場合を
考えると、個人差に基づいて採血流量の少ないドナーか
ら血漿を採取する際には、血漿分離器１゜で分離される
血醤量が当然少なくなるにも関わらず、従来例のように
、血漿ポンプ１１゜の作動によって血漿を半強制的に採
取することができないため、採取される血漿総量が少な
くなってしまう。また、採血流量の多いドナーからの血
漿採取にあたっても、採血開始時に多量の血漿が分離さ
れることから早期に血漿分離器１゜の目詰まりが生じて
しまい、採血周期の後半における採取血漿量が著しく減
少する結果、採血周期全体で採取される血３Ｂ総量が少
なくなってしまう。

本発明は、このような事情に鑑み、特に、血漿ライン上
に配設された血漿ポンプに着目して創案されたものであ
って、血漿ポンプを省略することによって装置全体の小
型化および軽量化を図る際、この血漿ポンプを省略した
としても、これに伴う不都合の発生を未然に防止するこ
とができる血漿採取装置の提供を目的としている。

Ｃ課題を解決するための手段〕 本発明は、このような目的を達成するために、ドナーか
ら採取された血液を血漿骨ｊｉｌｔ器に圧送する送血ラ
インと、採取血液から血漿を分離する血漿骨Ｍ器と、分
離された血漿を血漿容器に送る血漿ラインと、血漿分離
器で血漿が分離されたのちの赤血球濃厚液を一時的に貯
える濃厚血液貯溜容器と、赤血球濃厚液をドナーに戻す
返血ラインとを含んでなる血漿採取装置において、血漿
分離器の赤血球濃厚液出口側もしくは濃厚血液貯溜容器
に、血漿分離器内の採取血液を加圧する圧力付加手段を
設けた構成を採用している。

〔作用〕

上記構成によれば、血漿分離器の赤血球濃厚液出口側、
例えば、該出口に連通接続された濃厚血液貯溜容器に設
けた圧力付加手段によって血漿分離器内に圧送された採
取血液を加圧するので、この採取血液は血漿分離器の入
口および出口の双方から加圧されることになる結果、こ
の採取血液から血漿が絞り出されることになる。したが
って、血漿ポンプを省略したとしても、採血’ｌａ量の
少ないドナーから採取される血漿総量の減少が防止され
るばかりか、採血周期の後半において起こりうる採取血
’ｔｔＭｔの減少が有効に防止されることになる。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する
。

第１図は、本発明に係る血漿採取装置の全体構成を示す
構成図である。この血漿採取装置は、ドナーＤの血管に
留置される留置針１と、この留置針１に連ｉ１接続され
てドナーＤから採取された血液を圧送する外側の送血ラ
イン２（第１図では、後述する外側の返血ラインを兼用
）と、この外側の送血ライン２に抗血液凝固剤を供給す
る抗血液凝固剤ライン３と、採取血液から血漿を分離す
る血漿分離器４と、外側の送血ライン２から血漿分離器
４に至る内側の送血ライン５と、血漿分離器４に連通接
続された濃厚血液貯溜容器６と、濃厚血液貯溜容器６か
ら外側の送血ライン２の内端に至る内側の返血ライン７
と、内側の返血ライン７から留置針１に至る外側の返血
ライン２とを備えるほか、濃厚血液貯溜容器６よりも高
い液レヘル位置から該濃厚血液貯溜容器６に生理食塩水
を供給する生理食塩水ライン８と、属領分離器４で分離
された血漿を血漿容器９に送る血漿ライン１０とを備え
ている。

そして、抗血液凝固剤ライン３の中途部には抗血液凝固
剤ポンプ１１が、送・返血ライン２の中途部には正逆作
動が可能な血液ポンプ１２がそれぞれ配設される一方、
抗血液凝固剤ライン３の外端には抗血液凝固剤容器１３
が、また、生理食塩水ライン８の外端には生理食塩水容
器１４がそれぞれ配設されている。なお、この血漿採取
装置を構成する各ラインには、血液などの流れ方向を切
り換えるためのクランプや圧力センサ、血液チャンバー
のような各種部品が設けられているが、これらの部品に
ついては図示していない。

この血漿分離器４は、例えば、中空糸で構成されてなる
膜型血脩分離器といわれるものであって、血漿採取装置
内においては上下方向に沿って支持されている。そして
、この血漿分離器４の下端位置に形成された人口には内
側の送血ライン５が連通接続されており、このライン５
内を圧送されてきた採取血液が入口を通して血漿分離器
４内に供給されるようになっている。また、その上端位
置には血漿分離後の赤血球濃厚液が送出される出口が形
成されており、この出口には赤血球濃厚液を一時的に貯
溜するための硬質材料からなる濃厚血液貯溜容器６の入
口が連通接続されている。

さらに、この血漿分離器４の下端側部位置には分離され
た血漿を送出するための２次側出口が形成されており、
この２次側出口には血漿ライン１０が連通接続されてい
る。また、この血漿分離器４の他の上部２次側出口には
、エアフィルタ１５およびクランプ１６が配設されたエ
アライン１７を介してエアポンプ１８が連通接続されて
いる。一方、血漿分離器４に連通接続された濃厚血液貯
溜容器６の上部位置にも、エアライン１７から分岐され
た別のエアライン１９がエアフィルタ２０およびクラン
プ２１を介して連通接続されている。したがって、エア
ポンプＩ８から供給されるエアの流れ方向を各工、アラ
イン１７．１９上にそれぞれ配設されたクランプ１６゜
２１によって濃厚血液貯溜容器６側へ切り換えれば、エ
アライン１９を介して濃厚血液貯溜容器６内にエア圧力
が付加されることになる。なお、この図における符号２
２は、エアライン１９の開放端に配設された吸排気用ク
ランプである。

すなわち、本実施例においては、エアポンプ１８とエア
ライン１９とクランプ１６．２１とによって、濃厚血液
貯溜容器６内に貯溜された赤血球濃厚液を介して血漿分
離器４内の採取血液を加圧する圧力付加手段が構成され
ることになる。なお、このような圧力付加手段としては
、必ずしも上記構成のものに限定されず、例えば、エア
ポンプ１８とは別のエアポンプを設けたうえ、このエア
ポンプからのエアラインを濃厚血液貯溜容器６に連通接
続することによって血漿分離器４内の採取血液を加圧す
るようにしてもよい。また、濃厚血液貯溜容器６を介さ
ず、圧力付加手段を血漿分離器４の赤血球濃厚液出口側
に直接設けても、上記同様、血漿分離器４内の採取血液
を加圧しうろことはいうまでもない。

つぎに、本実施例に係る血漿採取装置の動作について説
明する。なお、１人のドナーＤに対しては、通常、採血
モードと返血モードとを数回繰り返したうえ、採取され
た血漿総量が所定量に達した時点で血液回収モードに切
り換わるようになっている。

まず、採血モードにおいては、図示していないクランプ
の切り換え操作によって外側の送血ライン２および内側
の送血ライン５を連通接続したのち、血液ポンプ１２を
送血方向に作動させるとともに、抗血液凝固剤ポンプ１
１を作動させる。そして、ドナーＤから採取された血液
に抗血液凝固剤を供給したうえで、抗血液凝固剤が混合
された採取血液を前記各ライン２．５を通じて血漿分離
器４に圧送する。そして、この血漿分離器４においては
、圧送された採取血液から血漿のみが分離されたうえ、
分離された血漿は血漿ライン１０を通して血漿容器９に
送られる一方、血漿分離後の赤血球濃厚液は濃厚血液貯
溜容器６に送られて貯溜される。

なお、このとき、血漿分離器４内に供給された採取血液
は、濃厚血液貯溜容器６に設けられた圧力付加手段を介
して加圧され、血漿が絞り出されることになる。

つぎに、返血モードにおいては、所要のクランプを切り
換えて内側の返血ライン７および外側の返血ライン２を
互いに連通接続させたうえ、血液ポンプ１２を返血方向
に逆作動させる。なお、このとき、抗血液凝固剤ポンプ
１１は、停止されている。

そして、このことにより、濃厚血液貯溜容器６に貯溜さ
れていた赤血球濃厚液が、前記各ライン７２および留置
針１を通じてドナーＤに戻される。

さらに、血液回収モードにおいては、所要のクランプを
開いて濃厚血液貯溜容器６と生理食塩水容器１４との液
レベル差を利用し、生理食塩水ライン８を通じて濃厚血
液貯溜容器６内に生理食塩水を供給する。そして、内側
の送血ライン５および外側の返血ライン２を連通接続し
たのち、血液ポンプ１２を返血方向に逆作動させる。し
たがって、１ｍ厚血液貯溜容器６内の生理食塩水を含む
赤血球濃厚液は、血漿分離器４を上から下へ流通したう
え、内側の送血ライン５を通ってドナーＤに戻されるこ
とになる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば、血漿分離器の赤
血球濃厚液出口側、例えば、該出口に連通接続された濃
厚血液貯溜容器に血漿分離器内に圧送された採取血液を
加圧する圧力付加手段を設けているので、血漿分離器内
の採取血液が血漿分離器の入口および出口の双方から加
圧される結果、この採取血液から血漿が絞り出されて所
要の血漿量が確保されることになる。したがって、血漿
ポンプを省略したとしても、採血流量の少ないドナーか
ら採取される血漿総量の減少が防止できるばかりか、ま
た、採血周期の後半において起こりうる採取血漿量の減
少を有効に防止できることになる。そのため、血漿ポン
プを省略して、血漿採取装置全体の小型化および軽量化
を図ることができるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例に係る血漿採取装置の全体構成
を示す構成図であり、第２図は従来例に係る血漿採取装
置を示す構成図である。 図における符号２は外側の送血ラインかつ外側の返血ラ
イン、４は血漿分離器、５は内側の送血ライン、６は濃
厚血液貯溜容器、７は内側の返血ライン、９は血漿容器
、１０は血漿ライン、１６．２１はクランプ（圧力付加
手段）、１８はエアポンプ（圧力付加手段）、１９はエ
アライン（圧力付加手段）、Ｄはドナーである。 第２図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）ドナーから採取された血液を血漿分離器に圧送す
   る送血ラインと、採取血液から血漿を分離する血漿分離
   器と、分離された血漿を血漿容器に送る血漿ラインと、
   血漿分離器で血漿が分離されたのちの赤血球濃厚液を一
   時的に貯える濃厚血液貯溜容器と、赤血球濃厚液をドナ
   ーに戻す返血ラインとを含んでなる血漿採取装置におい
   て、血漿分離器の赤血球濃厚液出口側に、採取血液を加
   圧する圧力付加手段を設けたことを特徴とする血漿採取
   装置。
2. （２）前記圧力付加手段を濃厚血液貯溜容器に設け、赤
   血球濃厚液を介して血漿分離器内の採取血液を加圧する
   請求項（１）記載の血漿採取装置。