JPH0253480A - リゾープスの形質転換法 - Google Patents

リゾープスの形質転換法

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JPH0253480A
JPH0253480A JP20590588A JP20590588A JPH0253480A JP H0253480 A JPH0253480 A JP H0253480A JP 20590588 A JP20590588 A JP 20590588A JP 20590588 A JP20590588 A JP 20590588A JP H0253480 A JPH0253480 A JP H0253480A
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JP
Japan
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rhizopus
protoplast
give
prepared
germ tube
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JP20590588A
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English (en)
Inventor
Keiji Yano
矢野 圭司
Masao Takagi
正雄 高木
Hiroyuki Horiuchi
裕之 堀内
Koji Yanai
耕二 矢内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Maize Products Co Ltd
Nihon Shokuhin Kako Co Ltd
Original Assignee
Japan Maize Products Co Ltd
Nihon Shokuhin Kako Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はりゾープスの形質転換法に関する。
〔従来の技術〕
インターフェロン、インターロイキンといった有用タン
パク質をバクテリアを形質転換することにより製造する
方法は確立されつつある。それと同時にバクテリアを用
いた場合の問題点も明らかになってきている。例えばバ
クテリアは目的とする有核生物のタンパク質(例えばホ
ルモン、酵素)の生産量が少なく、かつ該タンパク質が
菌体外へ分泌されにくい。さらに、インターフェロン及
びインターロイキンを大腸菌を用いて作った場合、これ
ら人工のタンパク質と天然のタンパク質との間では1次
構造は同じであるが、2次構造が異なり、その結果人工
のタンパク質は人体内で異物(抗原)として認識されて
しまう。そこで使用に際しては人工のタンパク質をリネ
ーチャーする必要がある。
ところで「くものすカビ」、「けかび」のような藻菌類
は、発酵工業において広く使用され、リゾープスはその
一種である。リゾーブス等のカビは、体外への酵素分泌
力が高く (例えばアミラーゼの分泌量は液体培養: 
15 g/kg、固体培養:30g/kgである)、か
つ細胞外へ分泌するために得られる蛋白質は1次構造の
みならず2次構造も天然の蛋白質と同じである。そこで
カビを形質転換して蛋白質の製造に用いることが期待さ
れる。
しかし、従来カビの形質転換法は確豆されているものは
少く、リゾープスについては全くない。
〔発明が解決しようとする課題〕
そξで本発明の目的は、カビの一種であるリゾープスの
形質転換法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
そこで本発明は、リゾープスの胞子を培養して発芽管を
得、該発芽管及び/又は胞子もしくは菌糸を細胞膜溶解
酵素(例えばノボザイム234)、キチナーゼ及びキト
サナーゼで処理してプロトプラスト化細胞とし、該細胞
をDNAの存在下でポリエチレングリコールで処理して
DNAを含む融合細胞とし、得られた融合細胞を再生す
ることを含むリゾープスの形質転換法に関する。
以下本発明の形質転換法についてリゾープスニベウス(
Rhizopus n1veus)を例に説明する。
リゾーブスの胞子は溶菌酵素に対して耐性であり胞子か
ら直接プロトプラストを得ることは困難である。そこで
、まず胞子を液体培地で激しく振盪培養することにより
発芽管を形成させる。発芽管の形成は公知の方法をその
まま用いることができる。
次いで得られた胞子、発芽管菌糸混合液に対し溶菌酵素
を作用させ、例えば30℃で2時間積やかに振盪しプロ
トプラスト化をおこなう。得られたプロトプラストはグ
ラスフィルターで濾過した後、種々のバッファーで洗浄
し形質転換の資料とする。
本発明において溶菌酵素としてノボザイム234、キチ
ナーゼ及びキトサナーゼの3種を用いる。いずれか一つ
の酵素を欠いてもプロトプラスト化は生じない。このよ
うにして得られたりゾープス ニベウスの発芽管とプロ
トプラストを第1図及び第2図示す。プロトプラストの
大きさは直径約20〜30μm、形はほぼ球形をしてお
り、はとんど完全なプロトプラストが得られる。
得られたプロトプラストは次いで形質転換に供される。
まずプロトプラストはDNAの存在下ポリエチレングリ
コール(以下PEGと略記する)で処理して、DNAを
含む融合細胞を得る。咳PEG処理は、従来法により行
えばよい。例えばプロトプラストをDNAを混合し、次
いで混合液にPEG溶液を加えて水中で放置することに
より行うことができる。
ここでDNAとは、目的とするタンパク質をコードする
DNA断片又はそれを含むプラスミドを意味する。目的
とするタンパク質及びベクタープラスミドには特に限定
はない。目的とするタンパク質の例としては、インター
フェロン、インターロイキン、アミラーゼ等を挙げるこ
とができる。
又、ベクタープラスミドとしては、リゾーブス内で発現
し、選択マーカー(例えば薬剤耐性、栄養要求性〉を有
するものであればいずれのものも用いることができる。
例えばプラスミドYRpGl(第3図)、pGGRl(
第4図)を用いることができる。
DNAを含む融合細胞を培養し、形質転換株を選択する
ことによりリゾープスの形質転換体を得ることができる
。上記プラスミドYRpG1及びpGGRlはG418
耐性遺伝子を有することから、完全液体培地中で予めイ
ンキュベートした融合細胞を0418を含有する最少培
地で数日(2〜3日)間培養することにより形質転換体
のコロニーを選択することができる。形質転換体である
ことは、例えばpBR322をプローブとするハイブリ
ッド形成テストにより確認できる。
本発明の方法は、リゾープス ニベウス以外のりゾーブ
スについても適用ができ、本発明の方法により得られた
りゾープス形質転換体を用いて種々の有用なタンパク質
を製造することが可能となる。
以下本発明を実施例によりさらに説明する。
実施例 (1)プロトプラストの形成 リゾープス ニベウス(Rhizopus n1veu
s)の胞子を常法により採取して、2〜3X107胞子
となるようにCM溶液〔1%グルコース、2%イースト
エクストラクト、2%ポリペプトン、0.1Mプロリン
〕に接種した。該溶液を30℃で5時間往復振とうした
後、G−1フイルターで濾過し、A液(50mM K 
H2P 04.0.3Mマンニトール、pH5,5]で
2回洗浄した。得られた生成物をA液(7mj’)に懸
濁し、得られたuB液にキチナーゼ5 mg / ml
、、キトサナーゼ1、5 mg / me及びノボザイ
ム234を1.5mg/蔵を含有するΔ液5mt’を添
加し、30℃で60v、 p、 m、で撹拌しつつ2時
間保持した。得られた生成物(プロトプラスト)をG−
2ガラスフイルターで濾取し、50×gで3分間遠心分
離した後、5mffB液N0mM  MOPS (3(
Nmorpholino) propanpl 5ul
phanic acid) (pH6,3)、0.35
Mマンニトール〕で2回洗浄し、200μfのC液[1
0mM  MOPS (p)I6.3) 、50mMC
aCj!2.0.3 MV ン−) −/l、]に懸濁
した。
得られたプロトプラスト及び胞子の写真を第2図及び第
1図にそれぞれ示す。
(2)プラスミドDNAの構築 〔プラスミドYRpG1] プラスミドYRpG1は大腸菌よりプラスミドを通常の
方法により調製した。YRpGlの制限酵素地図を第3
図に示す。YRpGlは、YRp7のpvu f1部位
に6418耐性遺伝子を含む約1,7kb  PVU 
II断片が挿入されたものである。このG418耐性遺
伝子はTn 903由来ではあるが、真核生物であるサ
ツ力ロミセスセレヴシアエ(Saccharomyce
s cerevisiae)、アクレモニウム クリソ
ゲナム(Acremon iumchrysogenu
m)、さらにリゾープスと同じ接合菌類のフィコミセス
(Phycomyces)において発現・機能したとい
う報告がある(Proc、N、A、S、。
U、S、 A、、狼、  1986.7344〜734
7)。
〔プラスミドpGGRIE プラスミドpGGR,1は第4図のフローシートに従い
、遺伝子工学共立出版微生物学講座第8巻に記載の方法
に従って構築した。まず、G418耐性遺伝子を含むl
、 7 kb Pvu II断片よりAlum、旧nd
III断片を切りだし、M13mll 9のHinc[
、旧ndlII部位にサブクローニングした。
次に、部位突然変異によりG418耐性遺伝子のATG
直上流にECOR■部位を導入し、このtlind[[
、EcoRI断片とYRpG2の旧ndlII、Eco
RI断片をそれぞれ切りだし、リゲーションし、pGR
lを構築した。このpGRlのBcoR■部位にR,オ
リザエ(R,oryzae)のグルコアミラーゼ遺伝子
のプロモーター領域を含むBCORI断片を挿入し、p
GGRlを構築した。
(3)形質転換 CDNAとして、プラスミドYRpG1を使用〕(1)
で得たプロトプラスト100μlとプラスミドYRpG
1約25μgを含む溶液10μβを混ぜ水中に5分、1
0μβのPEG溶液を加えさらに水中に20分、1.2
5mffのPEG溶液を加え室温で20分放置した。遠
心(800Xg。
5分)によりプロトプラストを集菌し、0.3 Mマン
ニトールを含む完全液体培地1mf!を加え、30℃、
30分インキュベートした後、このうちの100μlを
軟寒天(再生寒天)と混ぜ、257、9μg/−の04
18を含む最少培地(MM培地)に重層した。この際、
軟寒天及び最少培地のプレートはリゾープス(Rhiz
opus)がコロニーを形成するようpl(を2.5に
まで下げである。重層後、30℃で2日から3日インキ
ュベートした結果、DNAを加えずに同様の操作を行な
ったコントロールと比較して明らかに生育の速いコロニ
ーが11個得られた。また、同じ実験を再度行なったと
ころ生育の速いコロニーが16個得られ、実験の再現性
が示された。
次ニ、これら11個及び16個のコロニーよりトータル
DNAを調製し、pBR322をプローブとしてドツト
プロットアナリシスを行なった。
第5図及び第6図にドツトプロットの結果を示す。Pは
ポジティブコントロール、Wは野性株より調製したトー
タルDNAをプロットしたものである。
第5図から明らかなように、11個のコロニーの方では
少なくとも4個、第6図から明らかなように16個のコ
ロニーの方では少なくとも6個がpBR322とハイブ
リダイズしており、リゾープス ニベウス(Rhizo
pus n1veus) ヘのプラスミドYRpGlの
導入されていることが示された。
(DNAとしてプラスミドpGGR1を使用〕YRpG
1の代わりにpGGRlを用い、Roniveusの形
質転換を行った。方法は再生の培地に、1.5%スター
チが入っていることと、G418の濃度が386.8μ
g/rd!であることを除けば、前述の方法と同様であ
る。
30℃で2日間インキュベートした結果、コントロール
と比較して、生育の良いコロニーを4個得られた。これ
ら4株をG418を含む培地にレプリカしたところ野性
株に比べ2倍から5倍の速さで生育し、G418に対し
耐性化していることが示された。
そこで、これら4株よりトータルDNAを調製し、サザ
ン・ハイブリダイゼイションを行なった。
トータルDNAは制限酵素では消化せずに、そのまま電
気泳動してプロッティングを行なった。プローブにはp
BR322を用いた。結果を第7図に示す。4個とも全
て23kb以上の所にシグナルが見られ、導入したDN
Aがクロモソームにインチブレイトしたことが示唆され
た。
尚、形質転換実験に用いられた溶液等の詳細は以下の通
りである。
プラスミドDNA:0.5mgヘパリンを含有するC液
で氷上で20分間予備処理し た。(約25μg含有) PEG溶液:40%(w/v)PEG4000.10m
MM0PS (pH6,3)、 50 m M CaCj22 再生寒天 二0.2%アスパラギン、2%グルコース、
0.05%KH2P○4. 0、025%Mg5O<・7)1,0.0.3 Mマン
ニトール、0.6%寒天、pH 2,5 MM寒天培地二0.2%アスパラギン、2%グルコース
、0.05%KH,P04. 0、025%MgS[]<・782(] 、0.3 M
マンニトール、0.6%寒天、pH 2,5
【図面の簡単な説明】
第1図はリゾープスの胞子(生物の形態)を示す写真で
あり、第2図はりゾープスのプロトプラスト(生物の形
B)を示す写真でり、第3図はプラスミドYRpG1の
制限酵素地図であり、第4図はプラスミドpGGR1の
作成フローシートであり、第5図及び第6図にドツトプ
ロットアナリシスの結果を示し、第7図にサザンハイブ
リダイゼーションの結果を示す。 第5図 第6図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. リゾープスの胞子を培養して発芽管を得、該発芽管又は
    胞子もしくは菌糸をノボザイム234、キチナーゼ及び
    キトサナーゼで処理してプロトプラスト化細胞とし、該
    細胞をDNAの存在下でポリエチレングリコールで処理
    してDNAを含む融合細胞とし、得られた融合細胞を再
    生することを含むリゾープスの形質転換法。
JP20590588A 1988-08-19 1988-08-19 リゾープスの形質転換法 Pending JPH0253480A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0479301A2 (en) * 1990-10-04 1992-04-08 Nihon Shokuhin Kako Co., Ltd. A host vector system
US5436158A (en) * 1990-10-04 1995-07-25 Nihon Shokuhin Kako Co., Ltd. Rhizopus host vector system

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0479301A2 (en) * 1990-10-04 1992-04-08 Nihon Shokuhin Kako Co., Ltd. A host vector system
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