JPH0252207A - 物体の厚み測定方法 - Google Patents

物体の厚み測定方法

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JPH0252207A
JPH0252207A JP20336388A JP20336388A JPH0252207A JP H0252207 A JPH0252207 A JP H0252207A JP 20336388 A JP20336388 A JP 20336388A JP 20336388 A JP20336388 A JP 20336388A JP H0252207 A JPH0252207 A JP H0252207A
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JP
Japan
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ultrasonic
measured
tdi
lens
thickness
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Application number
JP20336388A
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English (en)
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Nobuo Hashimoto
橋本 伸男
Kunioki Suzuki
鈴木 国興
Teruaki Saijo
西城 照章
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Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Publication of JPH0252207A publication Critical patent/JPH0252207A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、水中にある物体の厚みを、超音波によって
非接触、非破壊で精度よく測定する方法に関するもので
ある。
(従来の技術およびその解決すべき課題)ラフ1−コン
タクトレンズ(以下、本明細書において「レンズ」とい
う)のように親水性軟質物質で、かつ、濡れた状態で使
用される物質の厚みは、その物質の使用状態に返り、し
た状態で測定する必要がある。従来、レンズの形状は、
水中より取り出し切断してその縦断面を投影機で拡大し
て測定するか、水中に浸漬させたまま光学機械で4(す
定する方法が採用されていた。
前者の、水中から取り出して4(す定する方法は、レン
ズを切断してしまうため、そのレンズは商品にはなり得
ないという問題があり、さらに、水分がレンズから蒸発
してレンズが変形するので、正確な測定ができない。さ
らに、この方法は、切断や測定作業を人手によるため、
個人差による測定誤差が大きいという問題がある。
方、後者の、水中で光学機械により測定する方法として
は、特開昭52−70849号公報に開示されるものが
知られている。この方法は、水槽内の、所定の有効径を
有するレンズ台に、レンズをその凸面を上にして載置し
、水槽の側壁に設けた窓から、観察用光学系により、レ
ンズの凸面側の頂点を観察しながら焦点板を移動してそ
れに刻まれた目盛Aをレンズの凸面側頂点に合致させ、
次いで、測定子によりレンズをレンズ台から持ちトげて
移動させて、焦点板の目盛Bに凸面側頂点を合致させ、
このときの測定子の移動距離からレンズの厚めを求める
ものである。この方法は、水中で測定するので、レンズ
を変形さゼるごとはないが、限られた情報(レンズ台の
有効径、焦点板の目盛へB間の距離、および測定子の移
動距離の3つのデータ)を利用するのでレンズの全体に
ついての厚みを測定することはできない。
また、超音波を被測定物物に照射し、被測定物表面から
の反射波の反射信号と被測定物を乗せている基体表面か
らの反射波の反射信号との時間差を利用して被測定物の
厚みを測定するもの、超音波を被測定物に臨界角で入射
させ、入射エネルギにより被測定物表面を伝播する弾性
表面波から漏洩して生しる反射波の減衰の程度から被測
定物の厚みを測定する方法(例えば、特開昭60−12
0204号公報)等が知られているが、これらはいずれ
も超音波トランスジューサが被測定物に対して所定の位
置に固定され、被測定物の一点の厚み情報しか得ること
ができず、被測定物の厚み分布を得ることが出来なかっ
た。
本発明は、かかる課題を解決するためになされたもので
、レンズのような軟質の物体や、これに限らず水中にあ
る物体厚み、および厚み分布を非接触、非破壊で正確に
測定することが出来る、物体の厚み測定方法を提供する
ことを目的とする。
(課題を解決する手段) 上述の目的を達成するために本発明によれば、水中の所
定位置に被測定物を設置し、この被測定物を臨み、かつ
所定の回転中心から等距離にある円弧上を超音波1−ラ
ンスジューサを移動させ、前記円弧上の各測定点毎に前
記超音波トランスシュザから前記回転中心に向けて超音
波を発射し、前記被測定物の表面および裏面での反射波
を前記超音波トランスジューサで受信することにより各
前記測定点での前記被測定物の表面および裏面位置座標
を求め、その表面および裏面位置座標に基づき前記被測
定物の厚みを求めることを特徴とする、物体の厚み測定
方法が提供される。
本発明方法は、超音波トランスジューサに向かって凸お
よび凹のいずれの表面を有する物体にも適用でき、凸の
表面を有する被測定物は前記回転中心と超音波トランス
ジューサとの間に配置し、凹の表面を有する被測定物は
前記回転中心に関して超音波I・ランスジューサとは反
対側に配置することが望ましい。
(作用) 所定回転中心から等距離にある円弧上の各測定点から上
記回転中心に向けて発射させた超音波は、水中を伝播し
て、被測定物の、超音波トランスジューサと対向する表
面に達し、その表面で反射すると共に被測定物の内部に
入射する。被測定物内部に入射し、伝播する超音波は、
被測定物の裏面で反射して超音波トランスジューサに戻
る。超音波トランスジューサより超音波が発射された時
点から被測定物の表面で反射した超音波が超音波トラン
スジューサにより受信される時点間の時間差、および超
音波トランスジューサより超音波が発射された時点から
被測定物の裏面で反射した超音波が超音波トランスジュ
ーサにより受信される時点間の時間差から、超音波トラ
ンスジューサと被測定物の表面との間の距離、および超
音波トランスジューサと被測定物の裏面との間の距離を
それぞれ求めることができる。超音波トランスジューサ
と回転中心間の距離を予め求めておけば、これらの距離
から超音波トランスジューサと回転中心を結ぶ直線が被
測定物の表面および裏面と交わる各点の位置座標が検出
できる。そこ−乙超音波]・ランスジューサを移動させ
て被測定物の表面および裏面の各位置座標を順次検出す
ると、検出したこれらの位置座標に基づき被測定物の厚
みが演算可能となる。
(実施例) まず、本発明方法による物体のII =7を測定原理を
第1図および第2図を参照して、水中にあるレンズの厚
みを測定するものを例に説明する。第1図において、超
音波トランスジューサ(以下ごれを1超音波Tt)Jと
いう)1は、点Oを回転中心として、円弧5上をパルス
モータ等の駆動装置により測定点間を間歇的に移動可能
であり、所定の微小測定角度(走査角度)βを移動する
毎に超音波TD1から超音波パルス1bが回転中心0に
向けて発射される。被渭1定物であるレンズ3は、その
凸形状をなす対向面(超音波TDIに対向する表面)3
aを超音波TDIに向け、超音波TI〕1と回転中心0
間に、より具体的にはレンズ3の対向面3aの曲率(フ
ロントカーブの曲率)中心が上述の回転中心Oに略合致
する位置(回転中心0の近傍位置)に配置される。従っ
て、超音波TDIは、レンズ3を臨み、超音波TDIと
回転中心0を結ぶ線が常にレンズ3の対向面3aに略直
交することになる。超音波TDIとしては、収束型のも
のが好適に使用される。従って、超音波TDIは、超音
波TDIの超音波発射面と対向面3a間の距離が超音波
TDIの焦点距離に略等しくなる円弧5上に配設される
。なお、超音波TDIおよびレンズ3は、いずれも水中
に浸漬した状態で計測が行われる。
微小走査角度β毎に発射された超音波パルス1bは、レ
ンズ対向面3aおよび裏面3bで反射され、反射波が超
音波TDIにより受信される。この時、超音波TDIの
超音波発射面と回転中心Oまでの距離をRo、レンズ3
の厚み測定を開始するときの超音波ゴD1の位置、すな
わち、スタート位置Noにおりる超音波TDIと回転中
心0を結ぶ直線が基準水平軸Xとなす角度をα、超音波
TDIをスタート位置Noから計測位置Nまで微小走査
角度β宛移動させた回数をn、超音波TDIが超音波信
号を発射した時点から反射信号を受信するまでの間に超
音波TDIが受信した信号をサンプリングするパルスの
発生周期をT、超音波パルス1bが超音波TDIから発
射された時点からレンズ対向面3aで反射し、水中を戻
って超音波ゴD1により受信される時点までの時間をt
、超音波パルスlbがその発射時点からレンズ3の対向
面3aに到達する時点間の、上述のサンプリングパルス
の発生数をCo、水中の音速を■、計測位置Nにおいて
計測されるレンズ対向面3aの位置座標を(χ、y)、
レンズ対向面3aの位置座標(X、y)と回転中心0間
の距離をR1とすると、Xおよびyは以下に示す式(1
)および(2)により求められる。
x = R]、 Xcos(βXn +a>     
−−(1)y −RI X5in(βXn +a>  
   −−(2)ここに、 R1−Ro−VXL/2        −(3)−R
o−VXCoXT        ・・・・・(4)上
式(1)〜(4)において、T 、Ro 、V + α
、およびβは、いずれも予め測定ないしは測定可能な値
であるから、nおよびCoを与えるとレンズ対向面3a
の位置座標(x、y)を求めることが出来る。そして、
超音波TDIをスタート位置Noから計測終了位置N2
まで走査して各計測位置におけるレンズ対向面3aの位
置座標(x、y)を求めると、レンズ3の対向面形状が
測定できる。
水中にあるレンズのように、音響インピーダンスが水と
レンズ対向面間およびレンズ裏面と水量で大きく変化す
る場合には、超音波パルスはレンズ対向面のめならず裏
面からも反射し、この反射信号も超音波TD1により受
信することが出来る。
この裏面から反射する超音波パルスを検出することによ
り、以下の演算式により裏面3bの位置座標(χ2.)
’z)を求めることが出来る。この場合、レンズ3内を
伝播する超音波の音速を■2、レンズ対向面3aと裏面
3bで反射した超音波パルス信号の受信時間差をt2、
レンズ裏面3bの位置座標(xz、y2)と回転中心0
間の距離を特徴とする特許X2およびy2は以下に示す
弐(5)ないしく7)により求められる。
X2 =R2Xcos(β×n+α)・・・・・・(5
)Y 2 = R2X5in(RXn 十α)    
−”46)R2=Ro  (VXL/2 +VzXt2
/2)   ・”−(7)そして、超音波TDIのスタ
ート位iNoから計測終了位置N2までの各計測位置に
おけるレンズ裏面3bの位置座標(xz、y2)を求め
る。
次に、上述のようにして求めた位置データを用いて、厚
さおよびその分布、並びにレンズを球体の一部と考えた
場合のヘースカーブの曲率半径の各算出方法を説明する
今、レンズ3の裏面3bの形状が球面であると仮定し、
上述のようにしで求めた任意の測定データから図のよう
に裏面3b上のA、B、Cの3点の位置データを取り出
し、これらの位置座標を(XaYa)、(xb、yb)
、(Xc、Yc)とすると、これらの位置データから、
距離BC(=a)、距離AC(−b)、距離ΔB(−c
)は既知なる値であるから、値a、b、cから曲率半径
R3が次式(8)により求められる。
R3=abc  /  ((a+b+c)(a−b+c
)(b4cma)(b−c十a)l  ””・・・・・
・(8) また、この裏面3bのベースカーブ上の任意の位置座標
(X、Y)は次の一般式(9)で与えられる。
(X−a、)2+ (Y−b、)2=R3” ”””(
91ここに、al+1l11 はヘースカーブの曲率中
心Oの座標である。裏面3bの位置データから任意の2
点を選んでそれぞれを式(9)のX、Yに代入すると、
曲率中心01の位置座標(at、b+)を求めることが
できる。このとき、例えば中心01 と点Bとを結ぶ延
長線が対向面3aと交わる点をDとし、点りの位置座標
(Xd、Yd)を求める。そして、点Bおよび点りの座
標データから距離BDを演算するとレンズ3の厚みが求
められる。このような厚みの演算をレンズ3の一端から
他端に亘り所定の間隔で行うと厚み分布が得られる。さ
らに、式(8)から得られる曲率半径R3はヘースカー
ブの曲率の測定になる。
レンズを、その凹形状の面を対向面として超音波TDに
向けて配置し、そのレンズの厚のを測定する場合には、
第3図に示す方法によるのが好ましい。第3図において
も、第1図と同一の要素には同じ符号ないしは記号を付
しである。
第3図に示す方法によりレンズの厚みを測定する場合、
レンズ3は、超音波i” Dの回転中心Oに関して超音
波TDと反対側に配置される。すなわち、レンズ3の対
向面(凹形状の面)3a゛を超音波TDIに向け、且つ
、超音波TDIの回転中心Oに関して超音波TDIと反
対側の位置、より具体的には対向面3a’の曲率(ヘー
スカーブの曲率)中心が上述の回転中心○に略合致する
位置(回転中心0の近傍位置)に配置される。従って、
超音波TDIはレンズ3を臨め、超音波TDIと回転中
心Oを結ぶ線が常にレンズ3の対向面3a’に略直交す
ることになる。
この場合にもレンズ対向面3a“の位置座標<x、y)
と回転中心0間の距離をR1とすると、χおよびyは式
(1)および(2)と同じ弐により求められる。ただし
、R1は次式00)により求める。
R1= V ×1. / 2− R。
−VXCo XT−Ro        ・−・・OO
)レンズ裏面3b’の位置座標(X2.)’2)と回転
中心0間の距離をR2とすると、x2およびy2は式(
5)ないしく7)と同じ式により求められる。ただし、
R2は次式(11)により求める。
R2−(VXt/2+VzXt2/2)  Ro  ・
”−(It)なお、第1図および第3図は水中にある物
体の形状を計測する場合の一般的な好ましい態様を示す
ものであるが、本発明方法は、例えば、超音波TDとそ
の回転中心間に、超音波TDに向けて凹形状の対向面を
存する物体の厚みを計測する場合にでも適用が可能な場
合がある。この場合、被測定物が、超音波TDと回転中
心とを結ぶ線に対して、超音波パルスの、被測定物の対
向面および裏面で反射する方向が所定の角度範囲(例え
ば、±10°)であるような形状であれば測定可能であ
る。もっとも、測定可能な被測定物の形状は、使用する
超音波TDの性能や反射してくる超音波パルスを検出す
る回路能力に依って影響される。
第4図は、超音波TDと回転中心とを結ぶ線に対して、
被測定物の対向面および裏面で超音波の反射する方向が
上述の所定の角度範囲を外れている場合にでも、被測定
物の厚み測定を可能にする方法を説明するもので、例え
ばレンズ3のエツジ部3cの厚み測定に適用される。
超音波TDIを回転中心Oの回りに半径Roの円弧5上
を移動させたとき、第4図の仮想線で示すように超音波
TDIの超音波発射面が當に回転中心Oに向かっている
ため、図に示ずようなレンズ3のエツジ部3cの対向面
3dの厚みを測定する場合には、超音波TDIの中心C
TDから発射された超音波パルスは対向面3dの点Eで
反射して図示F方向に向かい、反射波が超音波TDIの
中心CTDに向かわないために、超音波TDIが受信す
る反射波強度が小さく厚み測定ができなくなる。
そごで、エツジ部対向面3dに超音波TDIの音軸が垂
直に交わるように、中心CTDを中心に超音波TDIを
角度jだり回動させると、超音波TDIから発射された
超音波パルスは対向面3d上の点Gで反射し、同し経路
を逆に辿って超音波TDIに戻ることができる。実際に
は、超音波TDIから超音波パルスを連続して発射させ
ながら超音波TDIを点CTD回りに回動させ、反射波
強度が最大あるいは超音波パルスの伝播時間(超音波パ
ルスを発射した時点から反射波を受信するまでの時間)
が最小となるような角度jを見つけ出せばよい。このと
きの点Gの位置座標(X、Y)は以下の式(11)ない
し式圓から求めることができる。
χ−rXcos(K+P)       ・・・−・−
(II)Y = r X5in(K + P )   
    −−021r = r 、  X5in j 
 / sin k        ・−・・Q4)ここ
に、Pは超音波TDIの中心CTDと回転中心0を結ぶ
線と基準線(X軸)とがなず角度、Kは中心CTDと回
転中心Oを結ぶ線と、点Gと回転中心Oを結ぶ線とがな
す角度、rlは超音波′「Dlにより測定され、中心C
TDと点0間の距離である。
なお、レンズの厚みの測定では±10μm以下の測定精
度が要求されるので、使用する超音波TDIとしては周
波数30MHz以上の超音波を発生させることができる
ものが要求される。この要求を満足させるためには、例
えば高分子圧電膜を備えた超音波TDの使用が好適であ
る。また、分解能は反射波の半波長相当がほぼ限界であ
り、この分解能を実現させるには反射波の半波長相当距
離を伝播するに要する時間より短いサンプリング間隔で
サンプリングする必要があり、結局、反射波を少なくと
も60MIIz程度のサンプリング周波数でサンプリン
グする必要がある。
第5図ないし第12図は本発明方法が適用された測定装
置の構成を示し、この測定装置は、超音波TDIを支持
し、回転中心軸2から所定距離にある円弧上を超音波T
DIを移動させるトラバース装置10、被測定物を支持
し、被測定物の設置位置を割り出す被測定物支持装置2
0、水槽30、超音波TDIの超音波発射面と回転中心
軸2間の距離Roを測定するRo測定装置40等を備え
て構成され、これらは基台50に載置固定されている。
まず、トラバース装置10の構成を説明すると、水槽3
0内に、その後面壁の中央位置に略密着して円板11が
配置されており、円板11の裏面(水槽30の後面壁と
対向する面)中心位置に垂直にこれと一体的に形成され
る回転軸(走査軸)11aが、水槽30の後面壁を液密
に、かつ、回動自在に貫通して、水槽30より外方に突
出している。
円板11は回転軸11aの軸線を回転中心軸2としてこ
の軸回りに回動可能である。円板11の表面(後述する
被測定物に対向する面)の直径方向全域に亘って所定幅
の溝11bが形成されている。
この溝11bに、スライダ12が嵌装される。円板11
の上述の回転中心軸2と同心に、後述するRo測定治具
74を嵌合固定する円筒状ポスlldが、スライダ12
の下部において円板11に取り付けられている。
スライダ12は溝11bに沿って摺動自在に支持されて
おり、ROJ整ねじ14によって上述の回転中心軸2に
対する距離Roが調整される。R。
調整ねじ14によって調整される距離RoはR。
測定装置40によって読み取られる。
すなわち、Ro測定装置40は、基台50に立設され、
回動自在かつ昇降可能なロッド41aを備えた昇降装置
41と、ダイヤルゲージ42と、一端が昇降装置41の
ロッド41aに固設され、他端がダイヤルゲージ42の
下端を支持し、略水平方向に延びるアーム43とを備え
て構成される。
固定ねじ1llbを緩めて調整ねし41cを回動させる
と昇降装置41のロッド41aが」−下方向に伸縮し、
ダイヤルゲージ42を適宜の高さに移動させることがで
きる。そして、アーム43を回動させてダイヤルゲージ
42の測子42aをトラハス装置10の直立させたスラ
イダ12の上端面に当接させた後、上述のRO1ftd
整ねし14によってスライダ12を上下させるとスライ
ダ12の相対移動量を測定することができる。これによ
り、超音波TDIの後述する距離Roが測定される。
なお、ダイヤルゲージ42の不使用時にはアーム43を
トラバース装置10と離反する方向に回動させてダイヤ
ルゲージ42をトラバース装置10と干渉しない位置に
移動させておく。
スライダ12には揺動板13がピン軸13aを介して揺
動自在に取り付けられている。揺動板13の上端面はピ
ン軸]、 3 aを中心とする円弧を成しており、その
上端面にウオームギア13bが形成されている。そして
、調整ねし16に刻設したウオーム16aが上記ウオー
ムギア13bに噛合しており、この調整ねじ16はスラ
イダ12側に回転自在に支持されている。調整ねし16
は、後述する超音波TDIのT角を調整するものであり
、調整ねし16を螺進させることにより揺動板13をピ
ン軸13aの回りに揺動させることができる。
揺動板13には超音波TDIを取り付けるホルダ15が
固着されており、このホルダ15に超音波TDIを取り
付けたとき、超音波TDIの超音波パルスが」二連の回
転中心軸2に向かって発射されることになる。そして、
超音波TDIはリード線1aを介して後述する制御装置
60に電気的に接続され、リード線]aは円板11、回
転軸11aに埋め込まれて制御装置60側に引き出され
る。
前記回転軸11aの突出端にはウオームギアllcが固
設され、パルスモータ18の駆動軸に取り付けられたウ
オーム18aがウオームギアIlcに噛合している。パ
ルスモータI8の回転はこのウオーム18aおよびウオ
ームギアllcにより所定の減速比で減速されて円板1
1に伝達される。
そして、円板11の回動位置は回動基準位置検出装置1
9によって検出される。より具体的には、回動基準位置
検出装置19は、ウオームギア1]、cの背面に固着さ
れた目盛板19a、原点センサ19b等から構成され、
目盛板19aの所定位置には基準線19cがマーキング
されている(第7図参照)。
一方、原点センサ19bは目盛板1.9aの後方に、基
台50に立設された支持板19dにより所定位置に支持
されている。原点センサ19bが+EI 盤板19aの
基準線19cを検出したときの超音波TDIの回動角度
位置は、前述したスタート位置Noに対応しており、原
点センサ19bが基準線19(を検出するまでパルスモ
ータ18を駆動することにより、超音波TDIをスター
ト位置Noに移動させることができる。支持板19dに
はその中心を挟んで左右対称所定位置に左旋回リミット
センサ19eおよび右旋回りミントセンサ]、 9 f
が取り付けられており、これらのセンサ19e、19f
が前述の基準線19cを検出したとき、パルスモータ1
8の作動を停止して円板11、従って、超音波TDIが
許容回動範囲を超えて旋回することを防止している。な
お、原点センサ19b、左右のりミツトセンサ19e、
19fは後述する制御装置60に電気的に接続されてい
る。
次に、被測定物支持装置20の構成を説明すると、装置
20は、被測定物3の設置位置をX、 YZ軸方向に微
調整するものである。すなわち、被測定物、例えばレン
ズ3はホルダ21に支持されて水槽30内に設置される
。そして、ホルダ21は断面I−字状のブラケット22
の水平部22aに載置固定され、ブラケット22の垂直
壁部22bは水槽30の」二方に延び、その延出端がY
マイクロメータ23を備えるX軸方向スライドステージ
24の水槽側壁面に摺動可能に取り付けられている。す
なわち、Yマイクロメータ23の微調整ねし部を回動さ
せるとブラケット22はX軸方向スライドステージ24
に対してY軸方向(上下方向、すなわち、前記回転中心
軸2に直交する方向)にのみ移動可能である。一方、X
軸方向スライドステージ24は断面り字状のX軸方向ス
ライドステージ26に摺動可能に取り付けられている。
このX軸方向スライドステージ26はXマイクロメータ
25を備えており、このXマイクロメータ25の微調整
ねし部を回動させるとX軸方向スライドステージ24は
Z軸方向スライド′ステージ26に対してX軸方向(第
5図において左右方向、すなわち、回転中心軸2と同し
方向)にのみ移動可能である。さらに、X軸方向スライ
ドステージ26はXマイクロメータ27を備えたX軸方
向スライドステージ28に摺動可能に取り付けられ、X
マイクロメータ25の微調整ねし部を回動させるとX軸
方向スライドステージ26はX軸方向スライドステージ
28に対してX軸方向(Y軸方向およびX軸方向のいず
れの方向にも直交する方向)にのみ移動可能である。X
軸方向スライドステージ28は基台50に立設される支
持台29に載置固定されている。第5図から明らかなよ
うに、水槽30内に配置されるブラケット22は、X軸
方向スライドステージ26を介して水槽30外に配置さ
れるX軸方向スライドステージ26.X軸方向スライド
ステージ28および支持台29に連絡している。
第8図および第9図はレンズ3を支持するホルダ21の
詳細を示す。ホルダ21は略円柱状をなし、その基端に
は回心状に環状鍔部21aが一体に形成さている。この
環状鍔部21aはホルダ21をブラケット22に安定よ
く載置するためのもので、ホルダ21の底面中心位置に
下方に向けて突設させた小径の突起21bを、ブラケッ
ト22の水平部22aの所定位置に穿設した穴22cに
嵌合さセることによりボルダ21をブラケット22の所
定位置に固定している。ホルダ21の上端面にはレンズ
3より僅かに大径、かつ、深さhlの凹陥部21cが形
成され、この凹陥部21cと同心に、かつ、レンズ3よ
り小径の有底の穴21eが穿設されている。この穴21
eの底面2 ]、 fは播鉢状に断面■形状を有してい
る。凹陥部21cの深さhlはレンズ3が水槽30内の
僅かな水の流れに対して浮き上がったり、移動すること
がない値に設定されている。また、穴21eの底面2L
fを断面■形状に傾斜させることにより、超音波TD1
から発射され、レンズ3を透過して伝播し、ホルダ21
で反射する反射波が散逸し、同し経路を逆に辿って超音
波TDLに戻らないようにされている。これにより被測
定物3からの形状情報だけが極力超音波TDIに受信さ
れるようになっている。
ボルダ21の」二端面には中心を通り、凹陥部2]cの
深さhlよりh2だけ深く、溝幅Wの溝216が穴21
eを横断して超音波T1.)1のトラバース方向(X軸
方向)に形成されている。溝216によってレンズ3の
ヘヘル部(エンジ部)の形状の測定を可能にする。また
、溝深さh2は、超音波TDIから発射された超音波パ
ルスがレンズ3の表面で反射する反射信号と、レンズ3
より下方の溝21dの溝底で反射する反射信号とを分離
識別できるに充分な距離だけ確保される値に設定され、
溝幅Wは収束された超音波パルスの収束径より大きけれ
ばよい。
レンズ3はホルダ21に載置されるだけであるから、超
音波TDIを水中でトラバースさせたとき、水槽30内
に水揺れが生し、この水揺れによってレンズ3がホルダ
21から浮き上がったり移動することがないようにする
必要がある。第10図は超音波TDIの移動による水揺
れの発生を極力防止するために水槽30内に設置された
水揺れ防止板31,32.33を示す。これらの水揺れ
防止板3]、32.33は水槽30の横方向に略等間隔
に配置され、トラバース装置IOや被測定物支持装置2
0のブラケット22に干渉しない略り字形状の板体であ
る。そして、これらの防止板31〜33には水槽30内
の水揺れを減衰させる多数の小孔31a〜33aが穿設
されている。
第11図は水面調整装置を示し、水面調整装置は本体側
の水槽30の近傍に上下動可能に配置された第2の水槽
35、この水槽35を上下動させる昇降装置38等によ
り構成される。水槽35の槽底近傍にはボーh 35 
aが設&ノられると共に、水槽30の槽底近傍にもボー
ト30aが設けられ、これらのボー)35a、30aを
可撓性のホース36で連結し、水槽30内と水槽35内
とが連通されている。昇降装置38は、多数のリンクか
らなるパンタグラフ式のもので、パンクグラフ38aの
上下のリンクの連節点38b、38b間の距離を調整ね
じ38cで調整することにより、パンタグラフ38aを
伸縮させ、もって水槽35を上下させる。水槽35を上
方に移動さセると水槽35の水4′はホース36を介し
て水槽30に流入し、水槽30の水位が上昇する。逆に
、水槽30の水位を下降させたい場合には水槽35を下
方に移動させればよい。
このような水面調整装置を使用すれば本体水槽30への
水の抜き差しが極めて容易になり、水が飛び散ったり、
水面が激しく揺動することなく簡単に水位の調節ができ
る。また、超音波TDIを常時水没させておくと、圧電
膜の剥離等の不都合が生し易く、超音波1゛D1の特性
劣化をもたらす。
従って、装置の不使用時には水面調整装置によりこまめ
に水槽30の水位を下げて超音波TDIの水濡れを防止
すると超音波TDIの寿命を著しく延ばすことができる
第12図は制御装置60の概略構成を示し、制御装置6
0は、図示しない記憶装置に記憶された所定のプログラ
ムを実行することによって、詳細は後述するように、ト
ラバース装置10の作動制御、超音波TDIによる超音
波パルス信号の発射および受信制御等を行うマイクロプ
ロセッサ61、このマイクロプロセッサ61にハスケー
ブル等で接続され、入出力データの授受を行うインター
フェイス部62、このインターフェイス部62に接続さ
れるサンプリングパンツアメモリ部63およびパルスモ
ータ駆動部65、サンプリングバッファ アメモリ部63に接続される超音波送受信部64等で構
成されている。超音波送受信部64には超音波TDIが
リード線1aを介して接続され、パルスモータ駆動部6
5の出力側にはパルスモータ18が接続されている。ま
た、インターフェイス部62の入力側には前述した原点
センサ19b左旋回リミットセンサ19e,および右旋
回リミットセンサ19fがそれぞれ接続され、マイクロ
プロセッサ61には直接CRT表示部66が接続されて
いる。
このように構成される測定装置によりレンズ3の厚みが
以下の手順によって測定される。
レンズ3の厚みを測定するに当り、予め水中およびレン
ズ3内を超音波パルスが伝達する音速■および■2を測
定しておく必要がある。この音速■および■2の測定方
法を第13図および第14図を参照して説明する。
まず、トラバース装置10のパルスモータ18ヲ駆動し
て超音波TDIの音軸(超音波TDIから発射される超
音波パルスの進む方向)がY軸方向と同じ方向、すなわ
ち、X軸に対して超音波TDIを90°回動した位置に
移動させる。そして、被測定物支持袋W2 0のブラケ
ット22に基準ブロック70を載置し、水面調整装置の
水槽35を上方に移動させ、超音波TDIが完全に水没
するまで水槽30に静かに水を満たす。この状態で超音
波TDIから超音波パルスを発射させ、この超音波パル
スの発射時点からブロック70の基準面(超音波TDI
と対向する面)70aで反射し超音波TDIにより受信
されるまでの伝播時間L1を測定する(第13図(a)
)。次に、被測定物支持装置20のYマイクロメータ2
3の微調整ねし部を回動させて基準面70aを適当な距
離だけ移動させ、この時の移動距離ρ1をYマイクロメ
ータ23の目盛りから読み取っておく。再び超音波TD
Iから超音波パルスを発射して伝播時間t2を計測する
(第13図(b))。そして、次式(A1)から水の音
速■を演算する。
v−lp+  1,/l tl −tz  l/2・・
・・・・(AI)次に、被測定物であるレンズ3内を伝
播する超音波パルスの音速の測定にあたり、上述と同し
方法により、まず、被測定物を基準ブロック7oに載置
しない状態で超音波TDIより超音波パルスを発射して
伝播時間t3を1測し、上述のようにして求めた水中の
音速Vから超音波TDIと基準面70a間の距離p、3
を演算する(第14図(a)参照)。
l □ =VX1../2            ・
旧・・(八2)次いで、厚み1〜3mm程度の、レンズ
3と同し材質の試験片72を基準面70aの上に載置し
、超音波TDIから超音波パルスを発射して試験片72
の超音波TDIに対向する面72aで反射する超音波パ
ルス信号の伝播時間L4、および試験片72の裏面72
bで反射する超音波パルス信号の伝播時間t5をそれぞ
れ測定し、以下の弐(八3)〜(^6)からレンズ内を
伝播する超音波の音速■2を演算する。
ρ 、  −VXI、4 /2           
      ・・・・・・(八3)ρ 5 =nz  
   la                    
・・・・・・(八4)△t5=  (ts  −t  
4 )  /2          ・ ・・(八5)
Vz=Ns/ΔL。
ここに、Δt5は厚み15の試験片72内を超音波パル
スが伝播するに要した時間である。
このように、被測定物内を伝播する超音波の音速を被測
定物に非接触で測定することができ、また、超音波パル
スの伝播時間を前述の高周波(例えば、60MIIz)
のサンプリング周期で検出すれば、分解能がよ< (1
6ns程度)、高精度で被測定物の音速■を測定するこ
とができる。
なお、上jホの音速の測定において、基準面70aの移
動は上下方向いずれの方向であってもよい。
また、基準面70aを移動させる代わりに、超音波TD
Iを移動さ一ヒ、その移動量をダイヤルゲージ42で測
定するようにしてもよい。
次に、超音波TDIの超音波発射面と回転中心線2間の
距離Roの測定方法を第15図および第16図を参照し
て説明する。
この場合にも、音速V、V2の測定の場合と同様に、ト
ラバース装置10のパルスモータ18を駆動して超音波
TDIの音軸がY軸方向と同し方向、すなわち、鉛直方
向下方の回転中心軸2に向かうように超音波TDIを移
動させておく。次に、トラバース装Fr、 10の円板
11の中心に取り付けたポスl’ldにRo測定治具7
4を取り付ける。
このRo測定治具74は、その半径R,(第15図(b
)参照)が極めて精度よく加工された円柱状の本体部7
4aと、本体部74aの一端面に垂直に、これと一体に
突設させた嵌合部74bとからなり、嵌合部74bをボ
スlidの嵌合穴に嵌合させることにより本体部74a
を前記回転中心軸2に同心に取り付けることができる。
Ro測定治具74の上述の半径Rイは予めノギス等によ
り測定しておく。次いで、RO調整ねしI4を回動させ
て超音波TDIの超音波発射面をRo測定治具74の本
体部74aの側壁に密着さセる(第15図(a)参照)
。そして、この状態でダイヤルゲージ42の目盛りを記
録しておく。
次に、Ro調整ねじ14を逆転させて超音波TDIを上
方の所望の測定位置に移動させ(第1 (i図(2])
参照)、このときのダイヤルゲージ42の目盛りを記録
し、先に記録したダイヤルゲージ42の目盛りと今回記
録した目盛りから超音波TDIとR。
測定治具74間の距離R5(第16図(b)参照)を演
算する。かくして、距離Roは次式(B1)から求めら
れる。
Ro=R4+Rs       ・・・・(旧)ごの方
法は、距離Roを簡易に求められる点で優れるが、トラ
バース装置10の機構部の組立精度が距離R5に大きく
影響する他、Ro測定装置40のダイヤルゲージ42が
その組付上、上下方向(Y軸方向)の距離しか測定でき
ないので、超音波TDIのトラバース方向に一箇所しか
測定できないと云う欠点がある。さらに、超音波TD!
とじて収束型のものを使用するので、その超音波発射面
は被測定物に向かって凹面を有しており、発射面の中心
がRo測定治具74の側壁に密着できず、その静誤差が
生しると云う不都合がある。
これらの不都合を解消するためには、以下に説明する別
の測定方法によって距1vilIRoを測定することが
望ましい。
すなわち、先の測定方法においてRo測定治具74を円
板11に取り付けた後、超音波TDIを治具74に密着
させたが、好ましい方法は、密着させずに第16図(a
)に示す所望の測定位置に移動させておく。そして、こ
の治具74から離間した超音波TDIから超音波パルス
を発射して距MR5の測定が行われる。より詳細には、
超音波TDIから超音波パルスを発射した時点からRo
測定冶具74の本体部側壁で反射し、再び超音波TDI
により受信される時点までの伝播時間を測定することに
よって距離R5が演算される。この時、水中を伝播する
超音波パルスの音速■は前述した方法により求めた値を
用いることは勿論のことである。
このようにして測定した距離R5とノギス等で測定した
治具74の半径R4を用いて」二記式(旧)から距@R
oが求められる。
この方法は、前述のダイヤルゲージ42を用いて距離R
5を測定した場合に生じる誤差が発生ずる心配がなく、
測定者による読め取り誤差が生じることもない。また、
使用するRo測定治具74が円柱形状をしているので、
パルスモータ18を駆動して超音波TDIを回転中心線
2の回り、ずなわち、Ro測定治具74の回りに回動さ
せ、複数箇所の回動位置で距l1tliROを測定する
ことができ、これらの測定点の平均値から最終的に距離
RoO値を求めると一層精度の高い値を得ることが出来
る。
超音波TDIの音軸が超音波TI)1の回転中心軸2に
合致しない場合には上述の距離Roが正しく測定できな
いばかりか、被測定物の厚み測定に誤差を生しさせる。
超音波TDIの音軸を回転中心軸2に合致させるには以
下の方法によればよい。
すなわち、パルスモータ18を作動させて超音波TDI
をX軸に対して90°回動した位置に移動させ、この位
置で超音波TDIから連続的に超音波パルスを発射させ
る。そして、超音波パルスの反射波強度および伝播時間
をリアルタイムで測定する。第17図の仮想線で示すよ
うに、今仮に超音波TDIの音軸が回転中心軸2と交わ
らず、超音波パルスがRO測定治具74の表面C1で反
射して図示D1方向に進行するとすれば、超音波TDI
に受信される反射波の強度は極めて小さいものとなり、
また、図から明らかなように測定される距離(図におい
て点CTDと点C1間の距離)は測定すべき距離(点C
TDと点81間の距離)より大きくなってしまう。そこ
で、リアルタイムに得られるデータから反射波強度が最
大、かつ、演算される距11tRoの値が最小になるよ
うに、前述したトラバース装置10の調整ねじ16(第
6図)を調節して超音波TDIをピン軸13aの回りに
回動させ、最適のγ角度を得る。このとき、超音波TD
Iから発射された超音波パルスは第17図の実線で示す
ように点CTDから回転中心軸2に向かって進み、RO
測定治具74の表面B]で反射して再び点CTDに戻る
経路を辿ることになる。
かくして、超音波TDIの音軸が超音波TDIの回転中
心軸2と交わる方向に正しく設定され、超音波TD1の
本体の製作時に音軸ずれが生しても、これを簡単かつ精
度よく校正することができる。なお、この音軸校正に使
用する治具74は実施例のように円柱形のものが望まし
い。
上述のようにして求めた距離ROを、予め曲率が分かっ
ている精密ガラス球を使用して校正することができる。
より具体的には、第18図(A)に示すように、光学的
方法等により校正され、予め直径(曲率)が分かってい
る精密ガラス球76からホルダ21の凹陥部21cに嵌
合可能な大きさのレンズ体76aを切り出し、これをホ
ルダ21に載置しく第18図(B)参照)、詳細は後述
するようにして本測定装置によりレンズ体76aの凸面
形状を測定する。そして、前述した式(8)から求めた
曲率がレンズ体76aの既知の曲率と合致するように、
上述のようにして求めた距離Roの値を変更するのであ
る。
かくして、距1lillROの値を簡単に校正すること
ができ、このように校正した距離ROの値を用いて被測
定物の厚みを測定すると、絶対値として曲率の値が分か
っているガラス球に対し、被測定物の相対的な曲率の値
が求められるので、被測定物の測定値の精度を著しく向
上さセることか出来る。
なお、上述の校正用の精密ガラス球に代えて鋼球、セラ
ミック球、プラスチンク球等、温度膨張係数の小さいも
のであれば種々の球体を距離R。
の校正に用いることができる。
次に、被測定物であるレンズ3を所定位置に設置する方
法について、第19図を参照して説明する。
先ず、上述のようにして超音波TDIの音軸が回転中心
軸2と交わるように正しく校正したあと、前述の超音波
TDIの音軸の校正時と同様に、パルスモーク18を駆
動して超音波TDIを第19図に示すように回転中心軸
2の回りに基準X軸から90°だけ回動させた回動位置
(すなわち、超音波TDIの音軸がX軸と直交する位置
)に移動させて固定し、その位置で超音波TDIから連
続して超音波パルスを発射させ、超音波パルスの反射波
強度をリアルタイムで測定する。そして、リアルタイム
に得られるデータから反射波強度が最大になるように、
前述した被測定物支持装置20のX、Y、Zマイクロメ
ータ27,23.25を調整し被測定物3の位置極めを
行う。すなわち、レンズ3の赤道面を超音波TDIが走
査するようにXおよびZマイクロメータ27.25を調
整し、Yマイクロメータ23を調整して超音波TDIか
ら発射される超音波パルスの焦点をレンズ3の赤道面(
対向面)3aで結ばセ、SN比を向上させる。
調整後の被測定物3は、超音波TD1の音軸が超音波T
DIに対向する被測定物3の対向面に垂直になるように
設置されることになる。
被測定物3をより確実に所定の位置に設置するには、超
音波TDIを上述の回動位置に加え、第19図に仮想線
で示す面回動位置(例えば、45゜位置)、AB回動位
置(例えば、135°位置)に移動さゼ、各回動位置で
被測定物支持装置20の微調整を2〜3回繰り返し、超
音波パルスの反射波強度が各回動位置で略等しくなるよ
うに調整すればよい。このように調整すれば、より精度
のよい被測定物3の厚み分布等の測定が可能になる。
次に、上述のように調整された測定装置のホルダ21に
被測定物であるレンズ3を、凸面を超音波TDIに向け
て載置した後、水面調整装置の水槽35を上方に移動さ
ゼ、超音波TDIが完全に水没するまで水槽30に静か
に水を満たず。
制御装置60の図示しない操作盤のスイッチを操作する
と、制御装置60のマイクロプロセッサ−61は記憶装
置に記憶された所定のプログラムを実行することにより
以下に説明する所定の手順でレンズ3の厚み分布等の測
定を開始する。
先ず、マイクロプロセッサ61はパルスモータ18を作
動させて超音波TDIをスタート位置NO(第1図参照
)に移動させた後、超音波送受信部64に駆動信号を供
給して超音波TDIに超音波パルスを発生させるととも
に受信を行わせる。超音波TDIのスタート位置NOの
検出は前述した通り、原点センサ19bにより基準線1
9cを検出することにより行われる。超音波送受信部6
4は、上述したように超音波TDIに超音波パルスを発
射させるとともに、超音波TD+により受信した反射波
を増幅、フィルタリング、検波、ピクホールド等の所謂
アナログ処理を行うものである。超音波送受信部64で
受信した信号はサンプリングバッファメモリ63により
高速でサンプリングされる。
サンプリングバッファメモリ63は、ゲート開信号が入
力している間だけ超音波送受信部64からの信号を取り
込むことができ、ゲート開信号はマイクロプロセッサ6
1から超音波送受信部64に上述の駆動信号が供給した
時点から所定の時間の経過後にサンプリングバッファメ
モリ63に出力され、その後被測定物であるレンズ3の
前記対向面および裏面からの反射波信号を取り込めるに
十分な期間の経過後、その出力が停止される。また、サ
ンプリングバッファメモリ63は所定周期(例えば、6
0M)lz)のクロックパルスのハイレベルが入力して
いる間に超音波送受信部64が受信した信号状態を順次
取り込め記憶するもので、ハイレベルの信号状態が記憶
されているアドレスから反射波信号が入力した時点が判
る。
スタート位置Noでのサンプリングが終了するとマイク
ロプロセッサ61はパルスモータ駆動部65に駆動信号
を供給してパルスモータ18を作動させ、超音波TDI
を前述の円弧5」二を所定の微小角度β(例えば、0.
72°)だけ移動させた後、再び超音波送受信部64に
超音波パルスの発射および受信を実行させ、サンプリン
グバッツァメモリ63に超音波送受信部64が受信した
信号状態を記憶させる。このようにサンプリングハソフ
ァメモリ63ば超音波TDIがスタート位置Noから計
測終了位置N2まで移動する間に所定角度βだけ回転中
心0回りを旋回する毎に、すなわち、各測定点毎に被測
定物3の対向面3aおよび裏面3bの位置情報を記憶し
ている。
スタート位置Noから計測終了位置N2までの被測定物
3の対向面3aおよび裏面3bの位置情報の読み込みが
終了すると、マイクロプロセン→ノロ1は前述した演算
式(1)ないしく力に基づきレンズ3の対向面3aおよ
び裏面3bの位置座標を演算し、求めた位置座標から弐
(8)等によりレンズ3の厚み、その分布等を演算し、
その演算結果をCR7表示部66に表示する。
レンズ3の凹面を超音波TDIに向けてレンズ形状を測
定する場合には、被測定物支持装置20のブラケット2
2を下方に移動させて、被測定物3を第3図に示すよう
に回転中心軸2に対して超音波TDIと反対側に設置し
、被測定物3の対向面3aおよび裏面3bの位置座標の
演算に、弐〇〇)ないし式(II)を用いる点を除けば
、上述と同じようにして測定できるのでその詳細な説明
は省略する。
なお、本発明に係る物体の厚み測定方法は、水中に設置
したレンズに適用されるだけでなく、水中に設置しであ
る種々の物体、例えば、金属、ガラス、セラミックス、
プラスチック等の厚みの測定にも適用できることは勿論
のことである。
(発明の効果) 以−J二説明したように本発明に依れば、被測定物を水
中に設置し、超音波により被測定物の厚めを検出するの
で、水を含んでいて、空気中に取り出すと水分の蒸発に
より形状変化を来す物体の厚み4゜ や厚み分布を正値に測定することができる。また、本発
明方法に依れば、超音波1−ランスジューサを移動させ
るので、各測定点毎の被測定物の表面位置データをコン
ピュータに取り込めば、被測定物の厚み、厚み分布等の
種々の厚み情報が得られ、これを製品の品質管理に用い
ると、品質管理の自動化が可能になり、しかも非破壊検
査であるため製品の全品検査も可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る物体の厚め測定方法の測定原理
を説明するための図であり、超音波l・ランスジユーザ
に向けて凸の表面を有する被測定物と超音波トランスジ
ューサとの位置関係を示すレイアウト図、第2図は、被
測定物の得られた表面位置座標から曲率半径、厚み等を
演算するための位置関係を示すレイアウト図、第3図は
、第1図と頻偵の測定原理を説明するだめの図であり、
超音波1−ランスジユーザに向LJて凹の表面を存する
被測定物と超音波トランスジューサとの位置関係を示す
レイアウト図、第4図は、ソフトコンタクトレンズのエ
ンジ部厚みを測定する場合の超音波トランスジューナと
ソフトコンタクトレンズ置関係を示すレイアウト図、第
5図は、本発明方法が適用された測定装置の構成を示す
断面側面図、第6図は同一部断面正面図、第7図は同一
部断面背面図、第8図は、第5図に示す被測定物ホルダ
21の上面図、第9図は同縦断面図、第10図は、第5
図に示す水槽30内に設置される水揺れ防止板を示す斜
視口、第11図は、水面調整装置の構成を示す一部断面
正面図、第12図は、第5図に示す測定装置の作動を制
御する制御装置の構成を示すブロック図、第13図は、
水中を伝播する超音波の音速を測定する方法を説明する
ためのレイアウト図、第14図は、被測定物の内部を伝
播する超音波の音速を測定する方法を説明するためのレ
イアウト図、第15図および第16図は超音波トランス
ジューサの超音波発射面と超音波トランスジューサの回
転中心との間の距離を測定する方法を説明するための、
上記装置の作動状態における部分断面図、第17図は、
超音波トランスジューサの音軸を超音波トランスジュー
サの回転中心を通るように調整する方法を説明するだめ
のレイアウト図、第18図(A)および(B)は、超音
波トランスジューサの超音波発射面と超音波トランスジ
ューサの回転中心との間の距離を校正する方法を説明す
るだめの図であり、第18図(A)は校正用ガラス球の
側面図、第18図(B)は同校正用ガラス球をホルダに
載置して厚み測定中の状態を示す部分断面図、第19図
は、被測定物のソフトコンタクトレンズを水槽内の所定
位置に設置する方法を説明するためのレイアウト図であ
る。 1・・・超音波トランスジューサ、2・・・超音波トラ
ンスジューサの回転中心軸、3・・ソフトコンタクトレ
ンズ(被測定物)、10・・・!・ラハース装置、20
・・・被測定物支持装置、21・・・ホルダ、30・・
水槽、40・・・Ro測定装置、60・・・制御装置、
61・・・マイクロプロセッサ、63・・・サンプリン
グバッファメモリ。 出願人  東 し 株 式 会 社 代理人  弁理士  長 門 侃 ■← ノZC ノla ’rU γ α 第19図 手 続 補 正 書 (自 発) 6、 補正の内容 平成元年 9月280 ■。 明細書の発明の詳細な説明の欄 特 許 庁 長 官 殿 明細書第9頁第20行目の式(4)及び第14頁第1行
目〜第1゜ 事件の表示 2行目の式(10)にそれぞれ記載の「T」とあるを[
′F/2−1昭和63年 特許側梁203363号 に訂正する。 2゜ 発明の名称 T1.図面 物体の厚め測定方法 図面の第1図を別紙の通り訂正する。 3゜ 補正をする者 代表者 前 田 勝 之 助 代 理 人

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)水中の所定位置に被測定物を設置し、この被測定
    物を臨み、かつ所定の回転中心から等距離にある円弧上
    を超音波トランスジューサを移動させ、前記円弧上の各
    測定点毎に前記超音波トランスジューサから前記回転中
    心に向けて超音波を発射し、前記被測定物の表面および
    裏面での反射波を前記超音波トランスジューサで受信す
    ることにより各前記測定点での前記被測定物の表面およ
    び裏面位置座標を求め、その表面および裏面位置座標に
    基づき前記被測定物の厚みを求めることを特徴とする、
    物体の厚み測定方法。
  2. (2)前記被測定物は前記超音波トランスジューサに向
    かって凸の表面を有し、該被測定物を前記回転中心と前
    記超音波トランスジューサとの間に配置することを特徴
    とする、請求項1記載の物体の厚み測定方法。
  3. (3)前記被測定物は前記超音波トランスジューサに向
    かって凹の表面を有し、該被測定物を前記回転中心に関
    して前記超音波トランスジューサとは反対側に配置する
    ことを特徴とする、請求項1記載の物体の厚み測定方法
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