JPH0252205B2 - - Google Patents

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JPH0252205B2
JPH0252205B2 JP56044201A JP4420181A JPH0252205B2 JP H0252205 B2 JPH0252205 B2 JP H0252205B2 JP 56044201 A JP56044201 A JP 56044201A JP 4420181 A JP4420181 A JP 4420181A JP H0252205 B2 JPH0252205 B2 JP H0252205B2
Authority
JP
Japan
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chamber
volume
piston
mode
instrument
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Application number
JP56044201A
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English (en)
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JPS5712326A (en
Inventor
Etsuchi Ho Uiriamu
Efu Hooru Uiriamu
Daburyu Fuitsushaa Harii
Bii Herin Yuujin
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Boeing North American Inc
Original Assignee
Rockwell International Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Rockwell International Corp filed Critical Rockwell International Corp
Publication of JPS5712326A publication Critical patent/JPS5712326A/ja
Publication of JPH0252205B2 publication Critical patent/JPH0252205B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F25/00Testing or calibration of apparatus for measuring volume, volume flow or liquid level or for metering by volume
    • G01F25/10Testing or calibration of apparatus for measuring volume, volume flow or liquid level or for metering by volume of flowmeters
    • G01F25/15Testing or calibration of apparatus for measuring volume, volume flow or liquid level or for metering by volume of flowmeters specially adapted for gas meters
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F25/00Testing or calibration of apparatus for measuring volume, volume flow or liquid level or for metering by volume
    • G01F25/10Testing or calibration of apparatus for measuring volume, volume flow or liquid level or for metering by volume of flowmeters
    • G01F25/11Testing or calibration of apparatus for measuring volume, volume flow or liquid level or for metering by volume of flowmeters using a seal ball or piston in a test loop

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Details Of Flowmeters (AREA)
  • Measuring Fluid Pressure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はその好適な形において、流体の精度
を試験する計器プルーバ、特にガス量計に関する
ものである。
先行技術において、Harrisの米国特許第
185319号はベル形容器、すなわち油のような液体
を満たした容器またはケルトに直線状に出入する
ベルを備えるベル形計器プルーバの使用の初期の
一例である。普通、滑車方式が用いられそれによ
つて滑車はベルの上に置かれ、滑車の回りにかけ
られたコードの一端はベルにまた他端は1組の分
銅に取り付けられる。ベルから試験すべき計器ま
で導管が備えられ、それによつてベルが上方に引
かれるにつれて流体、例えばガスは計器を経てベ
ルに入れられる。導管内に弁が置かれ、それが閉
位置に置かれると、ベルおよびそのケトルによつ
て形成される空間に計器からの流体が流れないよ
うにされ、したがつてベルおよびそれから滑車に
よつてかけられる分銅の運動が抑止される。弁が
開くと、ベル内に流体が流入し、分銅はその力を
ベルに与え、それによつてベルは持ち上げられ
る。分銅が解除されると、コードしたがつてベル
は上方に引かれ、すなわちベル内に真空が作られ
て、油はシールを形成し、こうしなければベルに
生じる空気洩れを防止する。
計器に通される流体の量を測定するために、初
期の方法はベルの運動の程度を制御し、この運動
を計器を通る流体の与えられた量に相関させ、計
器を通り計器プルーババに入る流体の既知量を、
計器のダイヤル位置で普通示される計器により測
定される流体に比較することであつた。現在の方
法はベル(ベル・ストラツピング)の寸法を物理
的に測定しなければならないが、これは不便であ
りかつベルの一様でない幾何学的直径および壁厚
さの平均化ならびに目による目盛標示の補間によ
つて生じると思われる多数の誤差を受ける。この
ような現在の方法の見積り精度は良くて約0.3%
である。すなわち、流量計の校正基準であつたこ
のようなベル形計器プルーバは、(1)ベル運動の始
点と終点の視覚観測により、(2)計器ダイヤルによ
る初度および最終の容積表示の視覚観測により、
また(3)ベルの容積測定に関する固有の不正確によ
り導かれる誤差により高い精度が先天的に欠如し
ていたることが分かる。この方法における誤差の
最も重大な原因は、ベルの容積を正確に測定する
のが困難なことであつた。ベル自体はできるだけ
大きな精度で作られたが、その直径したがつて円
周の変動が先天的に生じた。ベル・ストラツピン
グにより円周を数多く測定するのは、ベルの平均
円周を求めてそれからベルの円筒形部分の容積を
求めるように工夫された最良の方法であつた。
ベル形プルーバの使用は、主としてベルの運動
を測定する点で、また計器を通る流体の容積を測
定する点で改良を施しながら多年持続した。自動
化プルーバ装置の最も初期の例の1つは、
Dufourらの米国特許第3050980号に見られるが、
これはベルが上方に向けられるにつれてベルの運
動を検出する光学ピツクオフを持つベルを開示し
ている。導管がベルから計器に向けられるが、計
器にはそれからベルに至る流体の流れを制御する
第1ソレノイド作動弁と、ベルがその最も下げ位
置に戻るにつれてベルから流体を出させるために
導管に結合される第2ソレノイド作動弁とがあ
る。作動の際、当初空気が入つているベルはその
タンク内に下げられ、計器を通して空気を追い出
す。「プルーバの手」として知られる計器レジス
タ上のダイヤルの手は、試験を開始させる光学ピ
ツクアツプによつて検出され、それにより第1弁
は開かれるが第2弁は閉に保たれ、ベルから計器
へ流体を流すことができる。第1入口弁と第2出
口弁がいずれも閉じられる自動気密試験が説明さ
れるが、圧力が作られるにつれてベル内に作られ
る圧力を測定してシステムおよびその弁の洩れに
ついて試験が行われる。
さらに、McDonellの米国特許第2987911号は、
計器およびプルーバの出口にそれぞれ第1温度セ
ンサと第2温度センサが置かれ、それによつて計
算容積値に修正を行うために用いられる温度補償
係数Tcを作る温度差が計算される、プルーバ装
置を提案している。
Mehallの米国特許第3933027号によつて提案さ
れた通り、ベル形プルーバ装置をその作動の自動
化によつて改良する努力がなされた。上記
Mehallの特許は、そのベルに対して1組の検出
フラグを配置しそれによつて光学符号器がこれら
のフラグの運動を検出して、結合される計器にベ
ルのプルーバにより通される空気の対応する容積
の表示を与えること提案している。さらに、第2
光学符号器が計器のダイヤルに結合され、計器を
流れる容積を表す1組のパルスとして出力を供給
する。計器試験の初めに、カウントすなわちタイ
ミングを開始するゲートが第1光学符号器によつ
て付勢され、それにより各ベル・クロツク・カウ
ンタおよび計器クロツク・カウンタにクロツク信
号が加えられる。ベル・カウンタにクロツク信号
を通すゲートは、計器に通される流体の既知量に
相当する与えられたカウントに達すると無能化さ
れる。同様な量の流体が第2光学符号器によつて
示される通り計器によつて測定されると、それか
らの信号は計器クロツク・カウンタにクロツク信
号を加えるのを終らせるゲートに加えられる。終
りに、第1および第2カウントはベル・クロツ
ク・カウンタと計器クロツク・カウンタ内で累算
され、これによつてその比は容易に算出され、適
当なデイジタル表示装置に表示される。この比は
計器記録、すなわち計器を通る流体の実際のすな
わち校正された容積と計器によつて測定された容
積との比であることが分かる。
ST.Clairらの米国特許第3937048号は、前述の
Mehallの米国特許第3933027号に似た原理を使用
し、作動サイクル中に計器が作るパルスの組を提
出する装置をさらに備えるベル形自動計器プルー
バを開示している。計器を実際に通つた容積はベ
ルの直線運動したがつて試験中にベルに出入する
容積を表す1組のパルスを作る符号器によつて測
定される。符号器はベルによつて移動される容積
を表す1組のパルスを供給する。符号器パルスは
計器作動サイクルの与えられた数について累算さ
れ、ベルにより移動される流体の既知容積と共に
容積の計器表示を校正する。
Duntz,Jr.の米国特許第3877287号は事実上異
なる構造物を提案し、この場合ベル形容器に代え
て、モータが回転するにつれピストンをシリンダ
内で駆動するために親ねじにより回転自在に結合
されるモータによつて制御された割合でシリンダ
に駆動されるピストンを受けるシリンダが用いら
れる。その結果、ピストンは精密ボア・チユーブ
すなわちシリンダを通して一定の速度で駆動さ
れ、シリンダからの流体を試験すべき計器に駆動
する。Duntz,Jr.の米国特許第3877287号は流量
を測定する2つの方法を提案し、まずピストンと
親ねじを結ぶピストン・ロツドに1組の孔を作り
検光器を通る孔の運動を検出方法である。第2の
方法は駆動モータに結合される光学符号器を用い
て、ピストンの変位したがつてシリンダから実際
に移される流体の容積を表す出力パルスの組を与
える。
Smithの米国特許第3631709号、ピストンがプ
ログラム制御モータによつて親ねじを介し駆動さ
れるピストンおよびシリンダ装置を備える計器プ
ルーバを開示している。作動すると、モータは親
ねじを介してピストンをシリンダ内で駆動し、そ
れによつて既知容積の流体(水)が直列に置かれ
た1組の計器に通される。モータの制御プログラ
ムはピストンを異なる速度変化率で移動させ、そ
れによつて相当する流体流量がシリンダを通るピ
ストンの1回のストローブについて計器作られ
る。親ねじとピストンを結ぶ軸に磁石が結合さ
れ、ピストンがシリンダを通るにつれてリード・
スイツチを作動させてモータに結合される第1す
なわち主パルサから導かれるパルスのカウントを
開始させる。主パルサの出力1組のパルスであ
り、レジスタに加えられて、計器を通る実際の流
れを表示する。光学符号器も各計器に結合され
て、第2組のレジスタにパルス信号を与え、それ
によつて計器で測定された流量の測定値が累算さ
れ、表示される。標準すなわち実際の流れの容積
は、個々の計器からの出力と比較される第1すな
わち主パルサからの特定なカウント数として定め
られる。モータのプログラム制御は、流体のどん
な過渡現象も安定するように、計器を通る流量を
測定する前にモータおよびそのピストンを定常状
態の条件まで加速させる。
上述の通り、先行技術は計器を通る流体の基準
容積を表す第1符号器からのパルスの計数、およ
び試験中の計器により測定される流体の容積を表
す第2符号器からのパルスの計数を自動的に開
始、終了することによつて計器を試験する工程に
オートメーシヨンを取り入れることを扱つた。
しかし先行技術は計器プルーバ、すなわち基本
計器校正装置の基本精度改良の問題を扱わなかつ
た。技術開発におけるこの点で、計器プルーバの
特にベル形は、最適の条件下で±0.2%の精度し
か達成できない。したがつて、このようなプルー
バで校正されたり試験された流体は、それ自体よ
り大きな精度を達成し得ない。既存の計器プルー
バにおける究極精密の欠如に関する主な理由の1
つは、上記特許により開示されたようなベルまた
はシリンダ内で移動される容積を高い精度で測定
する正確な方法および装置がないことである。
本発明により、精度10-6までの計器プルーバの
試験室の容積を測定する方法ならびに装置を提供
することが試みられている。このような精度で容
積がいつたん求められると、この発明の原理によ
り、室を含む構造物が硬くて変形しないことを保
証する必要がある。過去において、ベル形包囲体
はこのような硬い構造物を提供しなかつたので、
それらが不測の衝撃を受けた場合、内部容積はベ
ル形計器プルーバの読みの精度に影響する程度ま
で変えられる。後で説明するが、この発明は、電
磁波を発生させかつハウジングを通して駆動すべ
きピストンの第1位置と第2位置で共振を作る周
波数を定めることによつて、計器プルーバの室内
の変位容積を測定する方法を採用している。容器
の容積を測定するこのような方法を採用するに
は、この発明の原理により、事実上完全な正円シ
リンダ構造を持つハウジングを使用しなければな
らないので、共振を作る周波数は鋭く測定され、
それによつて剛性シリンダ内の変位容積が測定さ
れる。さらに本発明を説明する過程で、プルーバ
の容積がいつたん大きな精度で測定されると、計
器記録の表示または試験中の計器を通る流体の容
積に影響する他のパラメータを同様な精度で測定
する必要があることが明白になる。この点で本発
明は、計器内および計器プルーバ内の流体の温度
と圧力を高い精度で測定し、修正係数を同様な精
度で求めそれによつて本発明の試験中の計器およ
び計器プルーバに存在するこれらパラメータの変
動を修正する方法ならびに装置を得ることを目的
とする。
このような方法は、室の温度および圧力の変動
を制限された環境調整室に計器プルーバが置かれ
る先行技術と著しく異なる。しかし変数を測定す
べき精度が計器プルーバの変位容積の測定につい
て本発明で達成される106に近づくとき、圧力お
よび温度のこれらのパラメータは計器プルーバ内
ならびに流量計内でその試験中に変化し、したが
つて所望の精度を保証するためには圧力と温度を
測定する新しい方法ならびに装置が必要になるこ
とに注目しなければならない。例えば、流体温度
の測定に1〓の誤差があれば、プルーバよつて示
される変位容積に0.2%の誤差を生じることがあ
る。この発明の計器プルーバ装置は試験中の計器
を通る容積の表示を0.004%の精度まで達成し得
るようにされる。このような精度で、流体の流れ
測定に及ぼす他の係数の影響を定める調査が行わ
れる。例えば、与えられた計器で試験が行われる
回数は測定された計器記録に影響を及ぼす。ま
た、流量および計器を通る流体の流れの容積の変
化は計器によつて表示される測定容積、ならびに
計器プルーバにより測定されるその基準容積に対
するその計器記録に影響を及ぼす。
この発明により、説明のために事実上完全な正
円シリンダの形をとる室と、前記室の中の第1位
置と第2位置との間を直線運動するようにされた
ピストンとを含む計器プルーバの容積を測定する
装置および方法が開示されている。容積測定装置
は、室内に置かれるアンテナと、室内に電磁波を
放出するアンテナに電磁エネルギを加えるために
結合される発電機とを備えている。室から反射さ
れる電磁エネルギを検出する検出器がアンテナに
結合され、またそれは電磁エネルギの最小レベル
を測定し得る陰極線管の形をした共振検出器に順
次結合される。さらに、カウンタの形をした周波
数検出器は発電機の出力に接続されて、計器プル
ーバの室内における共振定在波の発生に対応して
表示装置に観測される最小レベルが発生する発電
機出力の周波数を検出する。室内に共振定在波が
作られる周波数は、計器プルーバ室の容積を順次
決定する。室内の共振条件で、電磁界の電界成分
と磁界成分が説明のための正円シリンダのような
規則正しい幾何形状の室の寸法に対して一定の関
係を持つように選択されたモードの室内に電磁界
が作られる。
この発明により、説明のために事実上完全な正
円シリンダの形をとる室と、前記室の中の第1位
置から第2位置へ直線運動するようにされたピス
トンと、説明のため1組のパルスの形をした高解
像度信号を与えるようにピストンに結合された符
号器の形をした測定装置とを含む計器プルーバを
校正する装置および方法が開示されている。室は
試験中の流量計に結合される。計器プルーバの校
正中に、ピストンは第1位置に置かれ、電磁エネ
ルギは室とピストンによつて形成される容積と共
に発生され、電磁エネルギ界の周波数は第1ピス
トン位置で形成された容積内に共振定在波条件を
作るように変えられる。電磁界は、室内のその共
振条件で電界成分と磁界成分が室の寸法に関係す
るように選択された正規モードとなるよう作られ
る。次に、ピストンはその第1位置からその第2
位置に置かれる一方、高解像度の符号器の出力が
累算されたりカウントされる。第2ピストン位置
でも、電磁エネルギの周波数が変化されて、ハウ
ジング内の定在波共振条件を作るとともにこの共
振波位置が作られる第2周波数を作る。第1およ
び第2ピストン位置の定在波共振条件の確立に対
応する第1および第2周波数の測定に基づき、ハ
ウジングとピストンの第1および第2位置とによ
つて形成される容積が測定され、それによつて容
積の差すなわち変位容積が測定される。大きな精
度で測定された変位容積は、信号の増分単位、例
えば組の中の1個のパルスについて、ピストンに
より通された流体の増分容積を測定するために符
号器の出力と比較される。
さらに詳しく述べれば、第1および第2位置に
おけるシリンダの断面の直径がまず測定れ、これ
らの第1および第2直径に基づきこれらの位置の
容積が算出され、その差が求められる。次に、変
位容積は出力パルスのカウントされた数で割ら
れ、単位すなわち符号器のパルス出力当たりのピ
ストンにより通された増分容積を表す係数が得ら
れる。
この発明のもう1つの特徴において、ハウジン
グ内に定在波条件を作るように加えられた電磁エ
ネルギは、ハウジングの性質、形状および内面に
よる変動を減らすように選択された第1および第
2モードで作られる。説明上、第1および第2モ
ードは電磁エネルギを作るTM010モードならびに
TE111モードであることができる。
本発明の1つの好適な実施例を、付図に関して
以下に詳しく説明する。
いま図面の特に第1図および第2A図から、試
験すべき計器38に組み合わされた本発明の計器
プルーバ装置10が示されている。計器プルーバ
装置10は、ピストン14がサーボモータのよう
なプログラム可能な速度変化モータ20によつて
直線形で駆動されるシリンダ12を備えている。
シリンダ12は、その外部に順次固定されるつ
ば77に固定された1組の支柱76(1個だけ図
示されている)によつて直立位置に支持されてい
る。シリンダ12の上端は、1組の支柱88(1
個だけ図示されている)が上に出るヘツド86に
よつて閉じられる。支持板94が支柱88の上端
に固定され、サーモータ20が支持板94の上部
に取り付けられている。親ねじ18の上端は軸受
98によつて支持板94の中で回転するようにジ
ヤーナルされており、継手100によつてサーボ
モータ20の駆動軸に駆動接続されている。ハウ
ジング23の中に固定されている親ナツト22
は、親ねじ18にねじ結合される。親ねじ18
は、上端がハウジング23に固定されているスリ
ーブ17の内部を上下する。スリーブ17の下端
は、ヘツド86のブシユ96を通つて出るがブシ
ユ96の中ですべるように受けられている。ピス
トン軸16の上端は、スリーブ17の下端に固定
されている。
中間シリンダ・ヘツド91は、ピストン14が
含まれる下部からシリンダ12の内部の上部を分
離する。ピストン軸16はヘツド91のブシユ9
3を通つて出るがブシユ93の中ですべるように
受けられており、軸16の下端はピストン14に
接続される。
こうして、サーボモータ20が回転するにつれ
て、親ねじ18はナツト22の中で回転し、ハウ
ジング23、スリーブ17、および軸16をサー
ボモータの回転方向次第でいずれかの方向に垂直
に移動させる。
シリンダ12の底はヘツド60によつて閉じら
れ、したがつてシリンダ12はピストン14とヘ
ツド60との間で閉じられた可変容積室28を形
成する。ヘツド60にある開口62は、室28を
導管30、導管32、および計器38につなぐ。
第1の入口弁34がシリンダ12と計器38との
間に配置され、その間の流体、例えばガスの流れ
制御する。第2の出口弁36は導管30に接続さ
れ、弁36が開かれるとシリンダ12から流体を
出すようにする。
ピストン駆動軸16したがつてピストン14の
正確な位置は、駆動軸16と共に動くように軸1
6に結合される超精密、線形光学符号器26によ
り与えられる。さらに詳しく述べれば、説明上、
符号器26は沢山の数の目盛マーク102を持つ
直線目盛24の両側に配置される第1組と第2組
の光源および検光器を備えている。本発明の1つ
の説明のための実施例では、直線目盛24は可動
符号器26に対して固定位置に配置され、40000
個の目盛マーク102(インチ当たり2500個のマ
ーク)を備えており、もちろんこのような沢山の
数の目盛マークの一部だけが図面に示される。す
なわち、符号器26が直線目盛24の長さに沿つ
て直線に移動されるにつれて、第1光源および第
2光源によつて作られる光のビームは目盛マーク
102によつてさえぎられるので、第1組のパル
ス列Aと第2組のパルス列が相互に90゜位はず
れで作られる。光学符号器26からの出力Aおよ
びはピストン14の位置を正確に示し、同様に
流体の量が計器38に流される。後で説明する
が、シリンダ12の中の室28の容積は正確に測
定され、符号器26から得られる各出力パルスは
ピストン14が引つ込められ、すなわちサーボモ
ータ20によつて上に向けられるにつれてシリン
ダ12の中の室28に引き入れられる増加容積を
正確に表示する。ピストン14が上昇を開始さ
れ、すなわち室28の内部に真空が作られる前
に、出口弁36が閉じられかつ計器弁34が開か
れて、計器38を通る流体の流れは導管32、開
放弁34および1対の導管30と32を介してハ
ウジング28に入る。計器の試験中、計器38は
それを通る流体の流れを表すパルスの出力列をそ
の符号器40に供給する。計器の符号器40から
得られるパルス列は、線形符号器26から得られ
るパルス列に比較されて、計器表示に関する計器
精度の表示を、線形符号器26によつて測定れる
量に対する計器符号器40によつて測定される量
に相当する比で与える。
さらに、ピストン14のプログラム化された運
動は複数個の近接センサ50,52,54ならび
に1対のリミツト・スイツチ49および53を使
用する。後で説明するが、サーボモータ20はハ
ウジング28の中でピストン14を直線状に駆動
する。第1図および第2A図に示される通り、ピ
ストン14はその最上部の位置にあり、この場合
ハウジング23の受台92は上部リミツト・スイ
ツチ53に接触してこれを閉じ、それによつてピ
ストン14が上方に駆動されるときサーボモータ
20の作動を止めかつそれによつてピストン14
の運動を休止させる。サーボモータ20がピスト
ンを第1図の通り下方向に駆動するとき、受台9
2はそのとき下部リミツト・スイツチ49と組み
合わされて再度ピストンを休止させる。上部フエ
イルセイフ・スイツチ53および下部フエイルセ
イフ・スイツチ49は、故障のためサーボモータ
20がピストン14を両極端に駆動し続ける場
合、計器プルーバ10の構造損傷を防止するため
に用いられる。受台92がフエイルセイフ・スイ
ツチ40または53のいずれかと組も合わされる
場合、サーボモータ20は磁減されてピストンは
急停止される。また容積自己試験の操作モードで
は、後で説明するが、近接検出器52および54
が指定場所間のピストン14の運動を検出するの
に用いられる。一般に、サーボモータ20はピス
トン14を与えられた速度まで加速し、線形符号
器26の出力は近接検出器52の出力によつてゲ
ートされ、そのパルスを累算させ、計数させる。
線形符号器26から導かれるパルスの計数は、受
台92の通過を示す近接検出器54からの出力の
発生によつて、容積自己試験モードでゲート・オ
フされる。その後、サーボモータ20は停止する
まで減速される。計器試験モードでは対照的に、
ピストン14はサーボモータ20によつて上方に
駆動され、また受台92が近接検出器52を通過
するとき、使用可能信号が作られそれによつて計
器符号器40からの次の出力パルスの次の縁すな
わち前縁の発生により、線形符号器の出力パルス
の計数がそのとき開始される。計器試験モードで
は、線形符号器パルスの計数は、計器符号器パル
スの計数が計器を流れる流体の量に相当する所定
のカウントに達したとき終了する。
本発明の理解を容易にするため、その作動の簡
単な概要をこれから説明するが、計器プルーバ1
0の作動に関する一段と詳細な検討は後で記載さ
れる。最初のモードすなわち初期設定モードは、
近接検出器50が上述の通り受台92の存在を検
出するかどうかを決定することにより、ピストン
4がそのパーク位置にあるかどうかを決めるが、
サーボモータ20はピストン14をそのパーク位
置に駆動するように励磁されない場合である。受
台92が検出すべき位置にある場合またはピスト
ン14がそのパーク位置に戻される前に、第2の
すなわち出口弁36が開かれて室28から導管3
0に流体が出され、またそのとき入口計器弁34
が閉じられて流体がそこから駆動され計器38を
損傷させる恐れをなくす。計器38を試験すべき
旨の操作員の指令により、第1計器弁34が閉じ
られ、次に第2弁36が閉じられて流体の流れは
計器38、導管32、開放弁34および導管30
を通つて、ピストン14がサーボモータ20によ
つて上方向に駆動されるにつれ室28に入る。ピ
ストン14は一般に与えられた定常状態速度まで
加速され、流体容積試験測定の進行中その選択さ
れた速度に保たれるが、符号器26および40の
出力パルスはそれぞれ線形符号器26によつて測
定された正確な容積および計器38によつて測定
された容積を表すカウントを累算するレジスタを
含む演算装置により累算される。計器試験は、計
器符号器40からの次の出力パルスすなわちもつ
と正確に言えばその前縁の発生により、計器符号
器パルスおよび線形符号器パルスの計数や累算を
可能にする試験開始の近接検出器52をピストン
14が通過することによつて開始される。試験中
の計器38を通る所望量次第で、計器試験は多数
の計器符号器パルスの計数により終了する。特
に、流体の量に左右される所定の計数により、計
器符号器パルス38を累算するレジスタは、計器
符号器40から導かれる入力パルスのその計数を
終らせる線形符号器装置に加えられる出力を供給
する。計器符号器40および線形符号器26によ
つて測定された流体の量を表す記憶されたカウン
トが比較され、すなわち計器の記録を表す両者間
の比が得られる。
さらに、測定量がこれらの条件について調節さ
れるように温度と圧力の測定が行われる。特に1
対の温度測定測置42および44はそれぞれ、計
器38の入口と出口に配置されている。導管32
の中の流体によつて作られた圧力と周囲圧力との
差を測定する差圧変換器46が配置されている。
さらに、室28に組み合わされる導管30にかつ
ピストン14の上にそれぞれ温度測定装置48お
よび57が配置され、室28の中の流体の温度を
表示する。さらに、ピストン14の中に第2の差
圧変換器51が配置されて周囲圧力と室28の中
に作られた圧力との差圧力を表示する。温度測定
装置42および44からそれぞれ導かれる温度出
力TM3とTM4は、平均計器温度AMTを与え
るように平均されるが、温度測定装置87および
48の出力TP1とTP2はそれぞれ平均プルーバ
温度APTを表示するように平均される。後で詳
しく説明するが、これらの入力パラメータは、圧
力および温度の測定された条件次第で符号器26
ならびに40から導かれた測定された量を調節す
るのに用いられる。
第2A図に示される通り、室28の内部でマイ
クロ波を発生させるマイクロ波アンテナ70がヘ
ツド60に配置され、それによつて室28の容積
は正確に測定される。この測定は室28の容積の
ごくわずかな変化でも周期的に検出することがで
きるようにされている。
後で説明するが、マイクロ波範囲の電磁波を作
る方法は、室28の容積の少なくとも106分の1
までの精度を与える。さらに、温度センサ48お
よび57の精度を試験するために、導管30の内
部に超精密温度測定装置68も挿入されている。
温度変換器48および57は説明上、センソ−メ
トリクス社製のRTDモデル番号601222の形をと
ることができるが、超精密温度変換器68はヒユ
ーレツト・パツカード社製のモデル番号18115A
の形をとることができる。この変換器68はヒユ
ーレツト・パツカード2804A水晶温度計と共に使
用しなければならない。近接スイツチ50,52
および54は説明上、マイクロスイツチ社製の近
接スイツチFMSA5の形をとることができるが、
リミツト・スイツチ49および53はマイクロス
イツチ社製のそれぞれBA−2R−A2ならびに
ADA3721Rの形をとることができる。サーボモ
ータ20は説明上、コントロール・システムズ・
リサーチ社製のNC100直流サーボモータ/回転
速度計の形をとることができる。光学符号器26
および目盛24は、ハインテンヘイン社製のポス
−エコン−5線形符号器の形をとることができ
る。後で詳しく説明するが、計器38およびプル
ーバ10の内部の圧力と温度の測定は、プルーバ
10に入る容積がこれらの変数について調節され
る係数を計算するのに用いられる。特に、温度変
換器48および57は、プルーバ10の室28の
内部容積にわたる温度の空間平均測定値を得るた
めに室28の底部と最上部における温度を測定す
る、同様な形式で、温度変換器42および44は
計器38の出入口におけるガスの温度を表示し、
それによつて計器38を流れるガスの空間平均温
度が得られる。計器プルーバ10に選択的に組み
込まれた温度変換器は、安定度の高い、低温質量
の白金抵抗温度計であり、これらの変数の正確な
読みを与え、それによつて計器プルーバ10に入
る容積が正確に測定される。
第2A図および第2B図に示される通り、近接
装置50,52,54、ならびにリミツト・スイ
ツチ49,53は直立支柱88の1つにより順次
支持される直立部材90で支持されている。線形
目盛24の一端は部材94により支持され、ピス
トン14の運動方向に事実上平行に下方に出て、
その下端はシリンダ12の内部の上部により支持
されている。約40000個のマーク102の中のほ
んの一部が第2A図に示されている。第2A図の
最下部において、入口弁34および出口弁36は
それぞれ、空気式アクチユエータ66および64
によつて開位置から閉位置に作動される。
第2A図には、計器38を通り室28に入る流
体がピストン14のシリンダ12の内部における
直線運動につれてピストン14の縁の回じから洩
れないようにするため、ピストン14用の封止装
置78が示されている。このピストン封止装置7
8の詳細は、本出願と共に出願されかつ本譲受人
に譲渡された米国特許出願「ピストン封止」に開
示されている。
いま第2C図から、計器プルーバ10が置かれ
ているプルーバ室106と制御室105とを備え
ている構内104によつて構成される調節環境内
に配置された計器プルーバ10が示されており、
制御室105の中にはプリンタおよび計器プルー
バのいろいろな状態を示す1組のランプを含む表
示装置111と、操作員によつていろいろな指令
が入力されるキーボードを含むCRTターミナル
112と、電源、モータ制御器、増幅器などを含
むいろいろな熱発生装置とを備える制御コンソー
ルが配置されている。計器プルーバ10の回りの
周囲条件の制御は、熱発生表示装置111および
ターミナル112から離れているプルーバ室10
6の中に計器プルーバ10を置ことによつて保証
される。第2C図に示される通り、試験すべき計
器38もプルーバ室106の中に置かれ、導管3
2によつて計器プルーバ10に結合されている。
プルーバ室106の中の温度は、室の回りにプル
ーバ10の支柱76の上に配置される温度検出装
置R0,R1,R2,R3により測定される。気
圧変換器109および気圧計も周囲圧力を測定す
るためにプルーバ室106の中に配置されてい
る。電気接続は第2C図に示されるいろいろな温
度測定装置、および第1図と第2A図に示される
ような温度圧力測定装置に作られ、1対のトラフ
110を通つて制御室105の中に置かれる制御
コンソールに向けられる。このように、計器38
が試験されかつ計器プルーバ10が作動する周囲
条件は、計器38および計器プルーバ10によつ
て行われる測定の総合性を保証するように正確に
制御される。
いま第3図から、温度および圧力測定、線形符
号器ならびに計器符号器の出力信号、および弁3
4と36の適切な閉止の各処理を含むいろいろな
機能を実行する計算機システムの計算機構の機能
ブロツク図が示されている。さらに、測定された
パラメータを表示するCRTターミナル112、
および計器プルーバ装置10のいろいろな作動状
態を表示する表示装置111出力が供給される
が、操作員はCRTターミナル112のキーボー
ドにより、選択された計器試験機能を入力するこ
とができる。計算機システムには、本発明の譲受
人によつて製造されたマイクロコンピユータPPS
−8の形の中央処理装置(CPU)120が含ま
れ、それからのアドレス信号はCPU120から
アドレス母線128を介してプログラム可能な読
取り専用記憶装置(PROM)124およびラン
ダム・アクセス記憶装置(RAM)126に加え
られる。RAM126は本発明の譲受人によつて
製造された256×8RAMの形をとることができる
が、PROM124はインテル社製のPROM2708
形をとることができる。システム・クロツク12
2はCPU120にシステム・クロツク信号(例
えば200Hz)を供給し、説明上、本発明の譲受人
によつて製造されたクロツク発生回路(部品番号
10706)の形をとることができる。第3図に示さ
れる通り、クロツク122、CPU120、
PROM124、およびRAM126はおのおの命
令データ(I/D)母線140によつて相互接続
されているが、この母線140は説明上14本の母
線の形をとり、前述の素子を相互接続するほか、
信号調整インターフエース回路130,132,
134,136および138のおのおのにも接続
される。
回路130は、温度測定装置57および48か
らそれぞれ導かれたプルーバ温度信号TP1なら
びにTP2を表す信号を調整し、インターフエー
ス接続する。さらに、装置42および44から導
かれた計器温度信号TM3ならびにTM4も回路
130に加えられる。第2C図に示される通り、
第1図および第2A図で示された計器プルーバ装
置10が配置されているプルーバ室106の回り
にもう4個の室温測定装置R0,R1,R2,R
3が具備されており、この点において計器プルー
バ装置10の回りの周囲条件が計器プルーバ装置
の周囲温度をできるだけ安定状態に保つように十
分調整されることが分かる。計器プルーバ装置1
0の配置される同一周囲条件に達する時間を与え
るために、試験すべき計器38をこの環境内に保
つことが正常な方法である。第3図に示される通
り、温度信号は信号調整論理回路150に加えら
れ、さらにそこからインターフエース回路151
を介してI/D母線140に加えられる。
同様な形式で圧力信号は、信号調整論理回路1
62およびインターフエース回路164を含む調
整インターフエース回路132に加えられる。特
に、プルーバ10の差圧PP1を表わす差圧測定
装置51、計器圧力MP2を表す差圧測定装置4
6、およびプルーバ室106の周囲圧力すなわち
大気圧PBを表す気圧測定測置109の各出力が
回路132に加えられる。
計器符号器40および線形光学符号器26の出
力は信号調整インターフエース回路134に加え
られる。特に、計器符号器40の出力は、インタ
ーフエース回路171および173に順次加えら
れる出力を持つ信号調整論理回路170aに加え
られる。クロツク回路175は、インターフエー
ス回路173に信号を加える。本発明のもう1つ
の実施例では、近接検出器27は計器符号器40
の回転を検出するために使用され、近接検出器2
7の出力は信号調整論理回路170aに加えられ
る。これは、回転符号器パルスおよび計器試験近
接検出器として表される入力信号によつて第3図
に示されている。これらの入力の1つだけが回路
170aに一度に作られる。線形光学符号器26
の出力は、信号調整論理回路170bおよびイン
ターフエース179を介してI/D母線140に
加えられる。
プローバ10によつて流されかつ計器38によ
つて測定される流体の量と共に、温度、圧力のよ
うな測定されたパラメータを表示するために、出
力がI/D母線140から回路136を介して表
示装置111に加えられるが、表示装置111は
プラクテイカル・オートメーシヨン社製のハー
ド・コピー・データ・プリンタDMTP−3を備
えている。特に、回路136は信号調整論理回路
190aを介してハード・コピー・プリンタにパ
ラメータ出力信号を加えるインターフエース回路
192aを備えている。さらに、回路136は信
号調整論理回路190bを介してCRTデータ・
ターミナル112にパラメータ出力信号を加える
インターフエース回路192bを備えている。さ
らに、ターミナルのキーボードの入力としての操
作員入力指令信号は、論理回路190bおよびイ
ンターフエース回路192bを介してI/D母線
140に転送される。クロツク回路193は、
CRTデータ・ターミナル112と計算機システ
ムとの間信号が転送されるボー・レートを調節す
る。CRTデータ・ターミナル112は説明上、
ハゼルチン社製のCRT表示装置1500の形をとる
ことができる。このようなターミナルは、そのキ
ーボード上の文字数字キーにより指令を入力する
とともに、入力されている指令を表示することが
でき、操作員はパラメトリツク・データを呼出す
ことができる。
最後に、I/D線140および入口弁34と出
口弁36を相互接続するととに、サーボモータ2
0に制御信号を加える信号調整インターフエース
回路138が示されている。さらに、サーボモー
タはコントロール・システムズ・リサーチ社製の
直流サーボコントローラNC 101のようなモータ
制御器と組み合わされ、それによつてサーボモー
タ20の速度を表す帰還信号はサーボモータ20
の制御に順次行わせる論理回路194に加えられ
る。さらに、サーボモータ20の状態を表す信号
とともに、計器の流れを測るのに回転符号器40
または近接検出器27のいずれを使用すべきかを
示す試験モード・スイツチからの入力信号は、論
理回路198およびインターフエース回路200
を介してI/D母線140に入力される。
信号調整インターフエース回路130は、プル
ーバ温度TP1とTP2、および計器温度TM3と
TM4をそれぞれ表す各温度変換器57,48,
42ならびに44から導かれる2つのライン入力
を含むものとして第4A図に詳しく示されてお
り、マルチプレクサ149に接続されている。さ
らに、計器プルーバ装置10を収納しているプロ
ーバ室106の回りに配置される4個の温度変換
器R0,R1,R2,R3は、次の4つの入力を
通してマルチプレクサ149に加えられる。前述
の温度変換器は、検出された温度に比例する出力
電圧を作つてこれらの出力をマルチプレクサ14
9の相当する入力に加える働きをする増幅器モジ
ユールに接続される。このようにして各温度変換
器は、マルチプレクサ149へのその出力がマル
チプレクサ149に接続される各温度変換器用の
電圧振幅およびオフセツトについて事実上一様な
出力を保証するために調節されるように、自らの
増幅器モジユールと組み合わされる。第4A図に
示される各変換器用の増幅器モジユールの詳細
は、第4A図に全体として130で示される信号調
整論理回路の詳細な説明と共に第4I図について
以下に説明される。マルチプレクサ149は、そ
の8つの各入力で入力を時間多重するとともに、
温度信号出力がマルチプレクサ154を介してア
ナログ・デバイス社製の増幅器AD522の形で
説明される増幅器152に一度に1つ加えられる
ように規準化する働きをする。第2マルチプレク
サ154は、演算増幅器152を介して、バー・
ブラウン製のA/D変換器ADC80の形で説明
するアナログ/デイジタル(A/D)変換回路1
58に、8つの温度入力信号の1つを加えるよう
に常時セツトされる。校正モードでは、マルチプ
レクサ154はA/D変換器158に精密な校正
電圧を加えるように作動される。技術的に周知の
通り、アナログ信号の直流電圧はA/D変換器1
58によつて容易に受け入れられるレベルまで調
節されるが、A/D変換器158はこれらのアナ
ログ信号を、その12本の出力ラインを介して、本
発明の譲受人によつて製造された装置(部品番号
11696)の形で説明される並列入出力(PI/O)
装置160に加えられるデイジタル出力に順次変
換する。PI/O回路160により、入力指令は
I/D母線140を介して、ある特定の時間にど
の入力をサンプルすべきかを調節するためにマル
チプレクサ149に転送されるとともに、マルチ
プレクサ149の出力の1つまたは電圧校正入力
信号をA/D変換回路158に加えるようにマル
チプレクサ154を働かせる論理回路156に転
送される。作動の際、CPU120はI/D母線
140を介してPI/O回路160に呼出信号を
与えるが、DI/O回路160は読み出してデイ
ジタル・データに変換してI/D母線140に加
える情報を呼出すことによつてそれに応答する。
さらに、A/D変換回路158によつてアナログ
信号をデイジタル信号に変換する時間を合わせる
指令がPI/O回路160から導かれ、またA/
D変換回路の状態を表す信号がPI/O回路16
0を介してI/D母線140に加えられる。電圧
校正信号により演算増幅器152のゼロおよびス
パンは、A/D変換回路158に各入力信号の完
全な振幅が現れるように調節される。
調整インターフエース回路132は第4B図で
さらに詳しく示され、この場合プルーバ圧力すな
わちピストン圧力PP1および計器圧力MP2を
それぞれ表す変換器51と46の出力が演算増幅
器161aおよび161bを介してマルチプレク
サ163に加えられることが示されている。さら
に、プルーバ室106の気圧すなわち周囲圧力を
測定する圧力変換器109からの出力は、演算増
幅器161cを介してマルチプレクサ163に加
えられる。最初、CPU120は圧力変換器51,
46または109のどの出力をI/D母線140
ならびにPI/O回路168を介して読み出すべ
きかを選択するために、マルチプレクサ163に
指令を送る。それに応じて、PI/O回路168
は制御信号を4線母線169を介してマルチプレ
クサ163に加え、3つの圧力表示信号の1つま
たはA/D変換器166に加えるべき電圧校正入
力信号を選択するが、A/D変換器166は入力
アナログ信号を、I/D母線140を介して順次
送られるPI/O回路168に加えられる相当す
るデイジタル信号に変換する。次にCPU120
の指令により、PI/O回路168はライン15
9介してA/D回路166に指令し、選択された
アナログ圧力出力信号をI/D母線140を介し
て送られる相当するデイジタル信号に変換させ
る。入力アナログ・データのデイジタル・データ
への変換は、A/D変換を行うための不連続な時
間を必要とし、さらにA/D回路166の12出力
データ・ラインに現れるデイジタル・データが
PI/O回路168によつて読み取られる前に安
定するための不連続な時間を必要とする。A/D
回路166からの12データ・ライン出力で信号が
安定すると、A/D回路166によつて状態信号
が作られる。状態信号に応じて、PI/O回路1
68はA/D回路166の出力ラインに現れるデ
ータを読み、これらの信号を第3図に示される通
りI/D母線140を介してRAM126に加え
る。この過程が終つてから、システムはもう1つ
の変換器から得られるもう1つの圧力出力を選択
して、その出力を上述の通りRAM126に送る
デイジタル信号に変換することができる。
インターフエースおよび調整回路134は、第
4C図に一段と詳しく説明される。回転計器符号
器40は計器38と組み合わされて、相互に90゜
位相はずれの第1および第2信号Aとを信号調
整論理回路170aに供給する。特に、回路17
0aは、回転計器符号器40の機械振動によつて
生じることがある信号のジツタによる可能な問題
をなくすために入力信号Aをに処理する。信号
調整論理回路170aは、信号Aおよびの入力
パルスの各組に相当する合成パルス信号を作り、
これをあとで説明する方法で計器38に通される
流体の選択された量に左右される係数を入れられ
るプログラム可能カウンタ174aを含む間隔計
時機構174に加える。特にその係数はプログラ
ム可能カウンタ174aに入れられ、その係数か
らゼロまでカウント・ダウンすると、間隔計時機
構174によつて作られるパルスはCPU割込み
2のサブルーチンを開始するために加えられる出
力を持つ論理回路177に加えられ、それによつ
て計器38の試験は第9I図について後で詳しく
説明する通り終了する。論理回路170aは回転
計器符号器40からの入力信号Aに応動して、相
当する調整パルスを間隔計時機構176に加える
が、間隔計時機構176はプログラム可能なカウ
ンタ174a、カウンタ176a、および線形符
号器カウンタ182のタイミングすなわち計数を
開始させるために信号Aの前縁を認識する働きを
する。さらに詳しく説明すれば、CPU120は
計器プルーバ10を制御し、近接検出器52から
の出力信号の存在によつて示される通り、ピスト
ン14がそのパーク位置からその開始−試験位置
まで加速されたことを検出する。近接検出器52
の出力を検出すると、CPU120によつて実行
されるプログラムは周期的に、例えば約40μsごと
に、間隔計時機構176を呼び出して、それが回
転符号器変換器40の入力信号Aの前縁を表す入
力信号を信号調整論理回路170aから受信した
かどうかを調べる。論理回路170aの出力の第
1前縁が検出されると、ピストン14が近接検出
器52を通過してから、開始信号はPI/O回路
184に加えられるが、PI/O回路184は開
始カウント信号をカウンタ182に加えるととも
に、開始信号をI/D母線140を介してプログ
ラム可能カウンタ174aにも加える。このよう
に、各カウンタ174a,176a、および18
2は同時に計数を開始するように活性化される。
この説明のための例では、プログラム可能カウン
タ174aは回転符号器変換器40の出力信号に
応じてカウント・ダウンする。
本発明の重要な面において、計器試験の開始と
終了、すなわちプログラム可能カウンタ174a
とカウンタ182よる計数は、計器38の精度を
測定するという点で回転符号器40の出力に応動
して行われる。さらに詳しく述べれば、回転符号
器40は第4F図についてさらに詳しく説明する
通り流体計すなわちガス量計38に組み合わさ
れ、その回転自在に取り付けられたロツドの回転
により、それに組み合わされた回転計符号器40
はこの接線アームの回転および計器のダイアフラ
ムの循環に相当するパルス列を作る。第4F図に
示される通り、回転部材は継手アームによつて計
器ダイアフラムに接続され、その回転は符号器4
0の出力が周波数変調された方向にあるように非
線形である。したがつて回転計符号器40の正確
な測定を得るためには、計器の回転部材の回転に
おけるほぼ同じ点で計数が開始終了するように、
符号器40から得られるパルスをカウントするこ
とが望ましい。これは回転計符号器40に応じて
計数を開始することによつて達成される。特に計
器試験は、ピストンが開始−試験に置かれた近接
検出器52を通過すると、それから供給される出
力によつて、後で説明する通り、回転計符号器4
0の次の出力信号Aの前縁に相当する論理回路1
70aからの次の出力信号の前縁の検出が可能と
なる。間隔計時機構176は前縁に応じて、プロ
グラム可能カウンタ174aおよびカウンタ18
2の計数を同時に開始させる。プログラム可能カ
ウンタ174aが計器38を流れる所望量に左右
される選択された係数からカウント・ダウンされ
ると、間隔計時機構174はその出力を論理回路
177に供給して、カウンタ174aと182の
計数を順次終らせかつそれぞれのカウントを
RAM126の内部の相当する場所に転送する
CPU120の割込み2を使用可能にする。計数
の終了はソフトウエアによつて行われるが、ステ
ツプ数が追加されるので本システムのプログラミ
ングを過度に複雑化するとともに、上述のタイミ
ング操作の実行に必要な時間が追加される。さら
に、回転計器符号器40の出力に応じる計数の開
始は、試験中の計器38の一段と正確な試験およ
び校正を保証する。
上述のとおり、回転符号器40から導かれるパ
ルスの出力列は、プログラム可能カウンタ174
aに当初置かれたカウントをカウント・ダウンす
るように加えられる。重要なことは、プログラム
可能カウンタ174aに置かれたカウントが計器
38を通り室28に入る所望量によつて変化し得
ることである。カウントは計器38の構造寸法お
よび特性に基づくとともに、回転計器符号器40
が回転ごとに作るパルス数に関する符号器40の
特性に基づく。本発明の説明のための実施例で
は、計器40を通る1立方フイートの容積に相当
するプログラム可能カウンタ174aには40000
カウントが置かれる。計器38および符号器40
の特性が変化する容積について不変であるとすれ
ば、計器38に1/2フイートおよび1/4フイ
ートの流体をそれぞれ通したいと思う場合、プロ
グラム可能カウンタ174aには説明のためのカ
ウント20000および10000が記憶される。計器38
の特性に基づくカウントを回転計器符号器40か
ら導かれるパルスによつてカウント・ダウンされ
るプログラム可能カウンタ174aに入力するこ
とによつて、計器の一段と正確な試験が保証され
るが、それは計器試験の開始と終了が前述の通
り、計器およびその回転符号器40の回転サイク
ル中の同一点で行われるからである。
第4C図に示される通り、クロツクAはシステ
ム・クロツク122から導かれ、CPU120お
よびI/D母線140を介して間隔計時機構17
6に加えられる。選択された係数はダウン・カウ
ンタ176aに置かれ、毎秒1パルスの抜取りパ
ルスに相当する出力が間隔計時機構176から得
られる。本発明の説明のための実施例では、クロ
ツク122から導かれるシステム・クロツクは
200kHz程度であり、カウンタ176aに置かれ
る係数は所望の毎秒1パルスを論回路178に供
給しそこからモータ制御盤に供給するようなもの
である。後で説明するが、この抜取りパルスは圧
力と温度の測定値の抜取りを同期させるのに用い
られる。
さらに、線形符号器26の出力は、信号調整回
路170bに加えられる相互に90゜位相はずれの
1対の信号Aおよびである。回路170bが回
路170aに似ているのは、それが入力信号Aお
よびを持ち、これらの入力信号を整形調整し
て、他の方法では線形符号器26から擬似出力を
示すことがあるジツタを除去するからである。さ
らに回路170bはピストン14が入力信号Aお
よびにより移動する方向を検出することがで
き、ピストン14が所望の方向に移動しているこ
とを出力信号Aおよびが示さない場合は信号調
整回路170bから信号は出力されない。回路1
70bは、開始後線形符号器26の出力をカウン
トして累算するカウンタ182の線形符号器出力
に相当する調整されたパルスの列を供給する。カ
ウンタ182の累算出力はPI/O回路184に
加えられ、指令よりI/D母線140を介して計
算機システムの残り部分に転送される。
本発明の1つの実施では、回転符号器変換器4
0は計器38に組み合わされ、特に前述の通り複
数個の出力信号Aおよびを与えるためにガスが
そこを流れるにつれて自家製計器接線アームに回
転自在に組み合わされる光学符号器を備えてい
る。本発明の別な実施例では、間隔計時機構17
6および174に順次接続される信号調整論理回
路170cに出力信号を供給するため、後で説明
する機構によつて計器38の自家製計器接続アー
ムの機械的回転を検出する近接検出器が使用され
る。計器38の接線アームに組み合わされる機械
機構の配列により、近接検出器27は計器接線ア
ームの回転を検出するにつれて光学符号器26に
よつて作られる分解能より低い分解能の信号を作
る。近接検出器の特定な利点は、その機械的およ
び電気的構造が比較的簡潔なことである。近接検
出器27を用いるか回転符号器変換器40を用い
るかの選択は、第4K図に示されるようなスイツ
チ191を倒すことによつて操作員が行う。操作
員が近接検出器27の使用を決定すると、プログ
ラム可能カウンタ174aは1立方フイート、
1/2フイート、および1/4立方フイートの測
定された容積の流れに相当する8,4ならびに2
の数字で符号化される。操作員はスイツチ191
を適当な位置にまず倒して試験容積をCRTター
ミナル112のキーボードに入れることによつ
て、近接検出器27用または回転符号器40用の
適当な係数の入力を開始する。
第4F図には、2個の中の1個だけが1202
として示されているダイアフラムの使用によつて
流体の流れを測定する標準の計器38の斜視図が
示されている。第4F図に示される流量計は、
1951年3月31日付の米国特許第2544665号さらに
詳しく説明されている。図示の通り、フラグ・ロ
ツド1203はアーム1204を振動させるダイ
アフラム1202の曲げを検出する。第2ダイア
フラム(図示されていない)および組合されるフ
ラグ・ロツド(図示されていない)は、アーム1
206を交番サイクルで振動させる。前述の特許
に説明された通り、アーム1206と1204、
およびアーム1208と1210の組合せは接線
アーム1214を前記特許で説明されているよう
に回転させる。アーム1208と1210の交点
における金属ターゲツトは近接検出器27を通つ
て回転され、それによつて上述の通り処理される
出力が論理回路170cに供給される。
調整およびインターフエス回路136は第4D
図について一段と詳しく示され、測定流量および
行われた試験のエラーの百分率を含む計器プルー
バ装置により測定された所望のパラメータをプリ
ント・アウトするために、プリンタ111aと表
示装置111との間に通信が作られる。特にプリ
ンタ111aは第1論理回路190bおよび並列
データ制御器(PDC)192bを介してI/D
母線140に結合されるが、PDC192bは本
発明の譲受人によつて製造されたPDC10453の形
で説明することができ、またI/D母線140と
プリンタ111aとの間に2ウエイの制御された
呼出しを与える。すなわちPDC192bを通る
指令より、論理回路190bで信号が作られ、そ
れによつてプリンタ111aがストレーブされ、
プリンタ111aが印刷に利用できることを示す
肯定応答信号(ACKO)が論理回路190bお
よびPDC192bを介して転送される。プリン
タ111aが使用中ならば、適当な使用中信号が
I/D母線140に送り戻される。データを印刷
する指令が出されると、信号の制御部分はPDC
192bおよび論回路190bを介して送られ、
プリンタ111aが論理回路190bから導かれ
るデータ・チヤンネルに現われるデータを印刷す
るのを制御する。
さらに操作員は、論回路190aおよび直列デ
ータ制御回路(SDC)192aを介して計算機
システムにI/D母線140で相互接続される
CRTターミナル112のキーボードにより適当
な指令を記入することができる。SDC192a
は本発明の譲受人によつて製造されたSDCモデ
ル番号10930の形で説明することができる。SDC
192aは、ターミナルのキーボードで操作員が
入力した命令を含む、CRTターミナル112か
ら導かれた直列データを受けることができる。
SDC192aは論理回路190aから入力され
たこれらの直列信号をクロツク193によつてセ
ツトされる適当なボー・レートに変えて、1組の
デイジタル信号をI/D母線140を介して
CPU120に送る。さらに、CRTターミナル1
12に表示すべきデータはI/D母線140によ
つてSDC192aから送られ、また論理回路1
90aによつてターミナルCRTに表示されるよ
うに送られる。
第4E図に示される信号調整およびインターフ
エース回路138は、I/D母線140と第1す
なわち入口弁34と第2すなわち出口弁36との
間のインターフエースを構成するとともに、モー
タ制御器に出入する信号を供給する。速度および
方向に関するモータ制御信号は、I/D母線14
0を介して受信するように加えられ、PI/O回
路196を介して論理回路190aに送られ、そ
れによつてこれらのデイジタル信号はサーボモー
タ20の相当する作用を作るようにモータ制御器
に加えられる。同様に、実行プログラムの制御を
受ける適当な時間に、それぞれ相当するソレノイ
ド66および64を作動させることによつて弁3
4と弁36を開閉させる信号が作られる。これら
の弁制御信号はPI/O回路196および論理回
路194bを介して制御室105の中に置かれる
1対の空気弁に加えられ、それによつて50psiの
空気供給は指令によりこれらの弁をそれぞれ開閉
させる各弁ソレノイド66と64に選択自在に加
えられる。このように、弁ソレノイドによつて作
られる熱は温度調節されたプルーバ室106から
除去される。さらに各ソレノイド66および64
は、弁の開閉を決定する近接検出器を備えてい
る。ピストン14のおおよその位置を決める近接
検出器50,52、および54によつて作られる
出力信号は、論理回路194cおよびPI/O1
96を介してI/D母線140に加えられる。1
秒の抜取りクロツクは符号器盤(前述)から作ら
れ、論理回路194dを介してPI/O回路19
6に供給される。同様に、操作員は計器流体の流
れが第4図示される通り、近接検出器7から得ら
れるか、符号器26から得られるかを決定するス
イツチを作動することができる。この指令信号は
PI/O回路196を介してI/D母線140に
加えられる。サーボモータ20で適正な制御を得
るには、モータの速度、方向、および測定された
トルクに関するモータの状態が論理回路198b
およびPI/O回路200を介してI/D母線1
40に加えられる。
表示装置111は第2D図に示されるような前
面盤を備え、システムの条件をいろいろ表す1組
のライトおよびバツクライト式押ボタンを表示す
るようになつている。第2D図に示される通り、
表示盤には計器38を通る流体の流量および百分
率のプリントアウトを与えるプリンタ111aが
備えられている。さらに、複数個のライト111
b〜111eがある。ライト111bは、計器プ
ルーバ10の自己試験が後で説明する通り行われ
ていることを示すために励磁される。待機ライト
111eは、計器プルーバ10の電力が加えられ
ていることおよびプルーバ10をその待機モード
に置く初期設定工程が開始されていることを示
す。この待機モードの際、1組のキーボード応答
が操作員から要求され、CRTターミナル112
のキーボードによるデータ入力が終ると、計器プ
ルーバ10は試験進行中ライト111cの励磁に
よつて示される試験進行中モードに自動的に進
む。このモードにおいて計器38は実際に試験さ
れている。計器試験が終ると、試験終了指示ライ
ト111dが励磁される。この時点で、最終パー
セント精度が算出され、ハード・コピー・プリン
タ111aにプリントアウトされる。さらに、バ
ツクライト停止押ボタン・111gおよびバツク
ライト・リセツト押ボタン111fが備えられ
る。任意を操作段階で、再開始押ボタン111f
が押されると、計器プルーバ10は第9H図につ
いて後で詳しく説明する通り、電力が最初に加え
られる場合のように応答する。停止押ボタン11
1gは、プルーバ10に損傷を招くような緊急状
況が生じるときのみ押される。停止押ボタン11
1gを押すと、サーボモータ20は速やかに減速
されて停止し、プルーバ10は一次電力が除かれ
て再度加えられるまでその停止モードに固定され
る。電力が再び加えられると、計器プルーバ10
は待機モードに復帰する。プログラの実行の途中
で適当な信号が作られ、I/D母線140、
PI/O回路200、および論理駆動回路198
aを介して該当の指示ライト111b〜111e
を励磁するように加えられる。
第4A図〜第4E図の機能ブロツク図に示され
るような信号調整回路は、第4G図〜第4M図の
略図に一段と詳しく示されている。第4A図に全
体として示された信号調整回路130は、第4G
図、第4H図、および第4I図の略図に詳しく示
されている。
第4G図において、水銀接点を持つ複数個のリ
レーを備えたマルチプレクサ149が示されてい
るが、これはそれによつて呈示される抵抗を減少
し、プルーバ温度変換器57または48の1つ、
計器温度変換器44または42の1つ、あるいは
室温変換器R0〜R3の1つによつて測定される
温度に相当する電圧をマルチプレクサ149のそ
のリレーに提供する増幅器モジユールに接続され
たチヤンネルに結合される、選択されたチヤンネ
ルはマルチプレクサ149の励磁されたリレーに
よつて、第4G図に示される第2マルチプレクサ
154、および第4H図に示される増幅器152
を介してA/D変換器158に加えられる。第4
H図において、I/D母線140によりCPU1
20に結合されるPI/O回路160が示されて
いる。さらに、PI/O回路160から導かれる
1つの出力は、マルチプレクサ149の相当する
リレーを閉じる複数個のドライバ155の1つを
順次励磁する第4G図に示されるような1個の符
号解読器153に対するHEXに加えられる。
PI/O回路の出力はアンド・ゲート156a、
インバータ156b、および論理トランスレータ
156cから成る論理回路156を介してマルチ
プレクサ154にも加えられる。さらに第4H図
について、温度測定モジユールの選択された1つ
の出力がA/D変換回路158に加えられると、
変換信号はPI/O回路160から伸張回路15
3を介してA/D変換回路158に加えられる。
この変換信号に応じて、A/D変換器158は入
力されたアナログ温度信号を、PI/O回路16
0からI/D母線140に送られる相当するデイ
ジタル信号に変換し、変換終了の状態信号を導管
147によりPI/O160に送る。
いま第4I図から、相当するチヤンネルにより
マルチプレクサ149に加えられる電圧出力信号
を供給するために各温度測定装置に加えられ、増
幅される増幅器モジユールの略が示されている。
説明上、温度測定装置はセンソ−メトリクス社製
の抵抗温度装置601222から成るものとす
る。抵抗温度装置(RTD)は、RTDおよび抵抗
器R1,R2,R3から成る抵抗ブリツジ201
の1つのアームとして組み合わされる。ブリツジ
201の端子aおよびbに加えられる励振電圧、
ならびにその端子cおよびdから導かれる出力電
圧は、説明上アナログ・デバイス社製のモデル
2B31のような調整回路203に結合される。基
本的に述べれば、調整回路203は演算増幅器2
05を備え、これに加えられるブリツジ201の
出力はベツセル・フイルタ207に加えられる前
に増幅され、それによつて選択された周波数は演
算増幅器209によりさらに増幅される前に除去
されてマルチプレクサ149の相当するチヤンネ
ルに加えられる。きわめて安定した電圧源が回路
203を励磁させるが、説明上アナログ・デバイ
ス社製の電圧源AD584を使用する。第4I図
に示される通り、演算増幅器205の利得は回路
203の端子10と11との間に置かれるR4に
よつて制御されるが、出力オフセツトは回路20
3の端子29に結合されるポテンシオメータR5
をセツトすることによつて調節される。さらに、
ブリツジ201を励磁するために加えられる電圧
および電流はそれぞれ、ポテンシオメータR7お
よびR6を調節することによつて制御される。
第4B図に全体として示される信号調整回路1
64は、第4J図の略図によつてさらに詳しく示
されている。PI/O回路168は、I/D母線
140とCPU120との間でデータの伝送を与
えるように両者に結合されている。もう1つの入
力はA/D変換器166から、インバータ167
の相当する組を介してPI/O回路168に及ん
でいる。圧力変換器51,46およびPBはそれ
ぞれ、増幅器161a,161bならびに161
cを介してマルチプレクサ163に接続される。
第4J図に示される通り、マルチプレクサ163
は、圧力変換器の1つから導かれる選択された出
力をA/D変換器166に加えるために励磁され
る相当する複数個のリレーから成る。PI/O回
路168は母線169を介して論理回路165に
制御信号を加えることによつてマルチプレクサ1
63のどのリレーが励磁すべきかを決めるが、論
理回路165はマルチプレクサ163のリレーの
どれが励磁すべきかを実際に選択するとともに、
ハイ・ゴーイング信号を1組の論理トランスレー
タ165bからの相当する出力を介して相当する
1組のパワー・ドライバ165cに加える2進化
10進対10進変換および符号解読器165aを含
み、それによつてマルチプレクサ163の相当す
るレリーはA/D変換器166に相当する温度出
力を加えるように励磁される。次にPI/O16
8は、変換信号を導線159を介して、入力アナ
ログ信号を相当するデイジタル信に変えて状態信
号をPI/O回路168に送るA/D変換器16
6に加える。
第4K図において、第4C図の機能ブロツク図
で全体として示された調整回路134の略図が示
されている。PI/O回路184は、I/D母線
140によつてCPU120に結合され、また1
対のカウンタ182a,182bから成るカウン
タ182に結合されるものとして図示されてい
る。さらに、信号調整論理回路170bは、ナン
ド・ゲート180およびインバータを介してカウ
ンタ182aの入力に加えられる出力を持つ1組
のノア・ゲート169及びフリツプフロツプ16
9eから成るものとして図示されている。線形符
号器26の出力は、相当する論理トランスレータ
およびインバータを介して信号調整論理回路17
0bの前述のノア・ゲート169に加えられる。
回転計器符号器40は信号調整論理回路170b
に似た信号調整論理回路170aに加えられ、合
成信号を間隔計時機構174に、A信号に相当す
る調整信号を間隔計時機構176に供給する。第
4K図のI/C回路174および176もそれぞ
れ、プログラム可能カウンタ174aと176a
を備えていることが分かる。間隔計時機構174
の出力は、第4K図に示されるナンド・ゲートと
1対のノア・ゲートとから成る論理回路177を
介して、CPU120の割込み2の入力に加えら
れる。間隔計時機構176の出力は、サーボモー
タ20の制御盤に加えられる。
第4K図に示される通り、信号調整論理回路1
70aは、回転計器符号器40によつて作られた
出力信号Aおよびをそれぞれ受ける第1入力と
第2入力とを備えている。第11A図および第1
1B図にそれぞれ示される通り、信号は後で説
明するが、計器符号器40が移動している回転方
向を示すためにA信号より遅れる。この特定のシ
ステムが時計方向に回転するように計器符号器4
0が設計されており、もし計器符号器40にジツ
タまたは機械振動が加えられると、少なくとも暫
時、信号はA信号より進んで現われることが分
かる。第11C図は出力信号がA信号より90゜
進んでいる場合のように現われる出力信号を示
しているが、この条件はまちがつた信号条件を表
す望ましくないものである。信号調整論理回路1
70aは、いま説明するような条件を除去するよ
うに設計されている。Aおよび信号はおのお
の、レベル・シフタならびに変換回路を通つてノ
ア・ゲート181aと181bにそれぞれ加えら
れる。ノア・ゲート181aの出力はノア・ゲー
ト181bの入力に結合され、ノア・ゲート18
1bの出力はインバータを介してノア・ゲート1
81cの入力に結合される。第4K図に示される
通り、変換された入力、すなわちノア・ゲート1
81aの入力と180゜位相はずれの入力がノア・ゲ
ート181dに供給されるが、ノア・ゲート18
1dの出力はノア・ゲート181cの他の入力に
加えられる。信号調整論理回路170aの有効な
出力は、計器符号器40が時計方向すなわち所望
方向に回転されているとすれば、第11D図に示
される通りノア・ゲート181cの出力から導か
れ、かつ上述の通りカウントすべき間隔計時機構
174に加えられる。しかしたとえ、比較的短時
間態勢で信号がA信号より進んで現れても、直
流(すなわち論理の0の信号)出力信号はジツタ
またはある他のまちがつた信号の存在を示しなが
ら、ノア・ゲート181cから導かれる。同様な
形式で、信号調整論理回路170bは、第11A
図および第11B図によつてもそれぞれ示されて
いる線形符号器26から導かれたおよび信号
を受信する。同様な形式でAおよび信号は、同
様な1組のノア・ゲート169a,169b,1
69c、および169dに加えられる。ノア・ゲ
ート169cの出力は、第4K図に示される通り
相互接続された1対のノア・ゲートから成るラツ
チに加えられる。同様な形式で、線形符号器26
から導かれた信号がそのA信号より遅れている
場合は、第11C図に示されるような出力はラツ
チ169eを介して、カウンタ176aによつて
カウントすべき間隔計時機構176に加えられ
る。信号調整論理回路170bにはもう1組のノ
ア・ゲートも備えられ、ピストン14が逆方向に
駆動され、すなわちそのパーク位置に向つて下方
向にサーボモータ20によつて駆動されることを
示しながら、線形符号器26から導かれたA信号
より進んでいる信号の発生を示す間隔計時機構
176の入力22に加えられる出力信号を供給す
る。
第4L図において、第4D図で全体として示さ
れた信号調整論理回路136の略図が示されてい
る。データはI/D母線140およびCPU12
0への直結により、並列データ制御器(PDC)
192bとCPU120との間で転送される。
PDC回路19bの出力は、PDC192bの右側
に図示されている複数個のラインによつて論理回
路190bに結合される。論理回路190bは主
として、その各出力に接続される論理トランスレ
ータを備えている。論理回路190bにはナン
ド・ゲートがあり、プリンタ111aにリセツト
信号を供給する。第4L図に示される通り、スト
ローブ信号がプリンタ111aに加えられ、これ
はPDC192bに肯定応答信号(ACKO)を順
次加え、それによつてデータはその旨標示された
1組の信号の制御を受けてプリンタ111aによ
つて印刷すべく伝送される。さらに、PDC回路
192からプリンタ111aへのデータ伝送を停
止するために、使用中信号がプリンタ111aに
よつて作られる。また、SDC回路192aは、
I/D母線140およびCPU120への直結に
よりCPU120に結合されている。その出力は
SDC回路192aの右側から取られ、論理回路
190aを介して、左側に指定された制御で示さ
れる回路により供給されるあらかじめ選択された
信号の制御を受けてCRTターミナル112に出
入するデータを与えるように加えられる。簡単に
言うと、制御信号はCRTターミナル112の操
作モードを決める固定信号を与える。データ出力
信号に結合される論理回路190aは、ライン・
ドライバの形をした論理トランスレータおよびイ
ンバー回路を備えているが、データ入力ラインは
SDC回路192aに信号を加える前にその信号
を反転するように処理される。クロツク回路19
3は論理トランスレータを備える論理回路195
を介して、SDC回路192aのクロツク入力に
信号を加える。
第4E図に全体として示された信号調整回路1
38は、第4M図の略図にさらに詳しく示されて
いる。PI/O回路200は、I/Dデータ母線
140および上部と下部に示されている直結によ
つて、CPU120に結合される。PI/O回路2
00からいろいろに取られる出力は論理回路19
8aによつて、システム制御および表示装置11
1に示されるようなライトをいろいろに励磁する
ように結合される。論理回路198aは、PI/
O回路200の各出力用の論理トランスレータ
と、相当するライトを励磁する複数個のドライバ
とを備えている。さらに、リセツトおよび停止の
押ボタン・ライト111fと111gのスイツチ
機構からの信号は論理回路198aを介し、特に
インバータを介してPI/O回路200に加えら
れる出力を持つ第4M図の1組のナンド・ゲート
に加えられる。第2PI/O回路196は、I/D
データ母線140および直結によつてCPU12
0に結合される。その1組の出力は、論理回路1
94aを介してサーボモータ20の方向および速
度を含むいろいろな機能を制御するように加えら
れる。論理回路194aは、1組のノア・ゲート
および直列接続されたインバータならびに論理ト
ランスレータを介して、サーボモータ20の方向
と速度を制御する働きをする出力を持つ相当する
複数個のドライバに結合される7個の入力を受け
る。また、PI/O回路196の2つの出力は、
直列接続されたインバータおよび論理トランスレ
ータを含む論理回路194bを介して、ドライバ
に加えられ、その後弁34および36と組み合わ
される空気式ソレノイド66ならびに64を制御
するように加えられる。近線検出器50,52お
よび54からの入力を処理する論理回路194c
から、1組5個の入力が導かれる。論理回路19
4cは、インバータを介してPI/O回路196
の相当する入力に結合される抵抗器とダイオード
とから成る回路を備えている。論理回路194d
は第4C図に示される論理回路170aに結合さ
れるが、1組のノア・ゲートを備えており、入力
信号にはいろいろな圧力および温度信号の抜取り
を制御する1秒のクロツク信号が含まれる。
いま第5図からPROM124の中に記憶され
かつRAM126に入力されたデータを用いて
CPU120の制御より実行されるプログラムの
いろいろなステツプのハイ・レベル流れ図が示さ
れている。最初、電力はステツプ210で計算機
システムに加えられる。普通、第3図に示される
ような計算機システム用の電源は、パワー・メー
ト社製の電源EMA18/24BおよびEMA12/5D、
アナログ・デバイス社製の925、デーテル社製の
5/2、MPS5/3、MPD12/3、ならびにプ
ラクテイカル・オートメーシヨン社製のPB6−28
の形をとることができる。その後、ステツプ21
4は初期設定サブルーチン300を入力する前
に、RAM126の内部の記憶位置をゼロにした
り消去して、それにより計算機システムのいろい
ろな部分は第6A図および第6B図について後で
詳しく説明される通り初期設定される。プログラ
ムの過程中のいろいろな点で、プログラムの操作
を再開する復帰は入口点212を介してステツプ
214に対して作られる。第4B図に示される通
り、プルーバ装置10の部分を校正したり計器試
験を実行したいことを示すためにセツトされるス
イツチ139が示されている。スイツチ139が
その校正モードに置かれると、決定ステツプ21
6はステツプ400に移り、ここで第1A図およ
び第2Aに示されたような温度圧力測定装置、な
らびに第7図について後で詳しく説明される通り
これらの信号が加えられる相当するA/D変換器
から得られるようないろいろなアナログ入力を校
正するサブルーチンが実行される。システムがス
テツプ500に移ると、操作員は温度測定装置4
2,44,48、および57;圧力測定装置51
および46;ならびに線形符号器26の出力のよ
うないろいろな入力測定装置からデータを回復す
ることができる。さらに、操作員はいろいろな計
器の自己試験をも開始することができる。このサ
ブルーチンは第8A図〜第8N図について詳しく
説明される。適当なデータを収集してから、プロ
グラムはステツプすなわちルーチン900に移
り、ここで計器38の試験または1組の試験が計
器プルーバ装置10によつて行われ、その結果は
CRTまたはプリンタに表示されたり記録される。
ルーチン900は第9A図〜第9O図について詳
しく設明される。
いま第6A図および第6B図から、ステツプ3
02において指令がI/D母線140を介して、
第4E図に示される通り論理回路198aに待機
ライン111eを励磁させるように送られる。ス
テツプ304では、1立方フイート試験に相当す
る倍率がRAMから、第4C図に示される通り間
隔計時機構174の内部にあるプログラム可能カ
ウンタ174aに転送され、計器符号器カウンタ
179aの出力に適当な倍率を掛け、それによつ
て適当なパルス数、例えば40000をカウントする
と、論理回路177は流体の1立フイートが計器
38を通つたことを示すパルスを出力する。次に
ステツプ306において、CPU120と組み合
わされる割込みは、プログラムの後の任意な時点
で、操作員が例えばリセツト押ボタン111fま
たは停止押ボタン111gを押す場合に割込りを
実行させる。初期設定サブルーチン300のこの
点までは、押ボタン111fおよび111gと組
み合わされる割込みは使用されず、ステツプ30
6の実行後、これらの割込みは使用できるように
なる。次にステツプ308で、回転計器符号器4
0と組み合わされる第4C図の回路が初期設定さ
れる。特に論理回路170aが初期設定され、間
隔計時機構174および176は払われ、PI/
O回路184は選択されたモードに配置され、論
理回路177と178はリセツトされ、またプロ
グラム可能カウンタ174aと176aはそこに
入力されカウント・ダウンされる因子によつてプ
ログラムされる。ステツプ310では、指令が
PI/O回路196を介して論理回路194bに
送られ、第2出口弁36を開かせる。特に、弁3
6と組み合わされる近接検出器が呼び出され、も
し弁36が開かない場合は、プログラムは弁36
が開くまで待機する。さらにステツプ310で
は、サーボモータ20と組み合わされる制御回路
は、信号がサーボモータ20に加えられてそれを
静止条件に保ち、その間サーボモータ20のトル
クを検出する論理回路がリセツトされる点で、初
期設定される。上記論理回路はサーボモータ20
に流れる制御電流を検出するために結合されてい
る。ステツプ312において、論理回路192b
は「初期手順」出力能力によつてその静止I/O
モードに初期設定され、論理回路190bはは組
み合わされるプリンタ111aを払つて印刷開始
の準備を整える。ステツプ314において、
SDC192aはCRTターミナル112とCPU1
20との間でデータが伝送されることを保証する
ようにプログラムされ、また第4D図の論理回路
190aはCRT表示を払うとともにデータを受
けるように自ら破算および準備することをCRT
ターミナル112に同様に命令する。次にステツ
プ316において、第4B図に示されたA/D変
換器166に記憶されるデータはすべて払われ、
マルチプレクサ163はその第1チヤンネルにセ
ツトされ、それによつて変換器51の出力はマル
チプレクサ163によつてA/D変換器166に
加えられる。ステツプ318は調整インターフエ
ース回路130を払い、特に第4A図のA/D回
路158に記憶されたすべてのデータを払うとと
もに、マルチプレクサ149および154をその
第1チヤンネルにセツトし、それによつてプルー
バ温度変換器モジユールの出力電圧はマルチプレ
クサ149と154、および演算増幅器152を
介してA/D回路158に加えられる。ステツプ
320において、指令信号は第4E図に見られる
通りI/D母線140、およびPI/O回路19
6を介して第1弁すなわち計器弁34を開閉させ
るとともにソレノイド64を作動させて第2弁す
なわち出口弁36を閉じさせるように送られる。
弁34または36の1つを開あるいは閉にしたい
と思う場合、それと組み合わされる近接検出器が
門合せを受け、もし所望位置にあることが確定さ
れる場合は、それ以上の処置はとられない。しか
しもし弁が所望位置にないならば、論理回路19
4bは組み合わされる空気式ソレノイドを作動さ
せる出力を供給して、弁を所望通り開閉させる。
ステツプ322において、プログラムは第6B図
について説明されるサブルーチンに続き、それに
よつてピストン14はそのパーク位置、すなわち
第1図、第2A図、および第2B図に見られる通
り近接検出器50の位置に相当する最下部の位置
まで戻される。
第6B図において、ピストン14をその最下部
位置に戻すサブルーチン322が示されている。
ステツプ324において、制御信号はI/D母線
140、PI/O回路196を介して論理回路1
94bに第1弁すなわち計器弁32を閉じさせる
ように送られる。次に、ステツプ326は第1図
に見られるようなピストン14の最下部から最上
部までの任意な位置を決める。特にステツプ32
6によつてPI/O回路196は第1図および第
2図に見られる通り近接検出器50の出力がハイ
すなわち1であるかどうかを決めるために論理回
路194cに門い合わせ、もしそうなら、サブル
ーチンは最終ステツプ346に進み、ここで第4
E図のPI/O回路196に指令が送られて、サ
ーボモータ20用のモータ制御器がゼロ速度のた
めにセツトされるとともに、さらに符号器の出力
がその開始位置にあることを示すように第4C図
の通り間隔計時機構176をセツトし、すなわち
1秒の抜取りパルスを作り始めるようにカウンタ
176aをゼロにセツトするように、論理回路1
94aと198bを調整する。もしピストン14
がそのパーク位置にないならば、サブルーチンは
ステツプ328に進み、ここでピストン14が中
間位置に置かれるかどうか、すなわち受台92が
第1図と第2A図および第2B図にされる通り近
接検出器50と52との間に置かれるかどうかの
決定が行われる。もしピストン14がそのように
置かれれば、サブルーチンはステツプ330に移
り、それによつて制御信号がPI/O回路196
を介してサーボモータ20を反時計方向に駆動す
る論理回路194aをセツトし、さらにステツプ
332では、速度は選択された速度まで、すなわ
ち16の9速度まで加速するように制御される。し
かしピストン14がその最上部位置にあることを
ステツプ328が決めるならば、すなわちその受
台92が近接検出器52の上にあるならば、ステ
ツプ334は第4E図の論理回路194aをセツ
トして最低速度すなわち16の1の速度をセツトし
かつサーボモータ20を反時計方向に回転させ、
それからステツプ336に進み、ここで論理回路
194aはサーボモータ20をその12番目の最大
速度まで次の最高速度まで加速させる。ステツプ
338におけるその点で、論理回路194cはピ
ストン14が近接検出器52に置かれているかど
うかを決めるために呼び出され、もし置かれてい
なければステツプ336はピストン14が近接検
出器に置かれていることをステツプ338が決め
るまで、その次の速い速度までピストンを加速す
る。その点で論理回路194aは、ステツプ34
2でパーク近接検出器50がピストン14の存在
を検出し、そのときステツプ344が論理回路1
94aを制御してピストン14を停止位置まで減
速し、それからステツプ346に入り、ここでモ
ータ制御がゼロ速度にセツトされるまで、サーボ
モータ20を現存速度に保つ。
操作員が校正/実行スイツチをその校正位置に
セツトすると、プログラムは第7図に詳しく示さ
れるサブルーチン400に移る。まずステツプ4
02で、第4D図の論理回路190aに指令が送
られてCRTターミナル112が払われる。ステ
ツプ404はCRTのスクリーン上に適当なメツ
セージを表示して、計器プルーバ装置10が第7
図に示される通りそのように校正されるいろいろ
なパラメータを示す校正モードに入力されたこと
を表す。次にステツプ406は、操作員が適当な
入力を行うのを待ちながらCRTの左マージンに
表示されるカーソルを戻す。次に操作員がCRT
ターミナル112のキーボードで入力すると、ス
テツプ408はどのキーが押されたかを知るため
にキーボードに問い合わせる。例えばキーの組T
と0、Tと1、Tと2、Tと3、Tと4、Tと
5、Tと6、またはTと7の1つが押されたこと
が分かれば、サブルーチンはステツプ410に移
り、ここで相当するチヤンネルがマルチプレクサ
149によつて選択される。次にステツプ412
で、選択指令信号がPI/O回路160を介して
マルチプレクサ149に送られ、それによつて選
択されたチヤンネルはマルチプレクサ149と1
54、増幅器152を介してA/D変換器158
に接続される。次にステツプ414は変換信号を
A/D回路158に加え、それによつてステツプ
416で測定温度が表示される。この点で、操作
員はモジユールの演算増幅器のゼロおよびスパン
を調節することによつて正しい読みを与えるよう
に、選択された温度変換器を校正することができ
るが、この手順はCRTに正確な読みが表示され
るまで繰り返される。詳しくは説明されないが、
同様なキーPと1、Pと2、およびPとBも操作
員によつて働かされ、それによつて第4B図の演
算増幅器161a,161b,161cの利得は
正確な読みを与えるように同様に調節されること
が分る。同様な形式で、キーTと1、Tと2、T
と3、Tと4、Tと5、Tと6、Tと7が押さ
れ、それぞれの増幅器および回路は正確な読みを
与えるように調節される。ステツプ408によつ
て定められたキーVとPを押すと、ルーチンはス
テツプ450からステツプ452に移り、それに
よつて指令信号は第4B図のPI/O回路に送ら
れ、マルチプレクサ163はステツプ454のこ
れら入力をデイジタル値に変えるA/D変換回路
166に電圧校正入力信号Vを加えるようにされ
る。電圧校正入力信号はA/D変換器166のゼ
ロ値および全倍率値をセツトするように調節され
るが、これらの値はCRTターミナル112にス
テツプ456で適当に表示される。同様な形式
で、キーボードのキVとTが押されると、ルーチ
ンはステツプ442を介してステツプ444に進
み、ここで電圧校正入力信号VTは第4A図の
A/D変換回路158に加えられ、そのゼロ値お
よび全倍率値は同様に調節される。任意な他のキ
ーボードで押されると、ステツプ408はステツ
プ156からステツプ458に分かれ、ここでそ
の文字は再びステツプ408の開始点に戻るよう
に排除される。
ステツプすなわちルーチン500として第5図
に全体として示されたデータ入力および検索サブ
ルーチンは、第8A図〜第8N図について詳しく
説明されるが、ルーチン500の概観は第8A図
に示されている。まず、指令はI/D母線140
を介して第4E図の論理駆動回路198aに与え
られ、待機ライト111eを励磁する。次に、第
8C図に詳しく示されるステツプ504におい
て、自己試験が望まれるかどうかの決定が行わ
れ、もしそうならばそのサブルーチンが実行され
る。次にステツプ506において、室温を表示す
ることが望まれるかどうかが決定され、もしそう
ならば第8H図について詳しく説明される通り
CRTターミナル112に表示が作られる。ステ
ツプ508において、操作員が以前の計器精度試
験に関するデータの再現を望むかどうかを知るた
めにキーボードの調査が行われ、また任意なデー
タが要求される場合はそのデータがCRT表示装
置に表示される。サブルーチン508は第8I図
について詳しく説明される。ステツプ510にお
いて、適当なフラグが自動的にセツトされ、計器
試験中の後期に、圧力および温度パラメータが監
視され表示される。このような表示を実行するサ
ブルーチンは第8J図に詳しく説明されている。
ステツプ512において、所望の試験容積をセツ
トするサブルーチンおよびそれを間隔計時機構1
74のプログラム可能カウンタ174aに入力す
る方法は、第8K図に示されるサブルーチンと共
に詳しく説明される。次に、ステツプ514にお
いて第8L図のサブルーチンについて詳しく説明
される通り、操作員は選択試験流量をCRTター
ミナルのキーボードに入力する必要がある。ステ
ツプ516において、操作員はある試験の繰返し
回数をセツトし、例えば計器は流量について、ま
たは選択された容積と流量について3回試験する
ことができる。繰返し指令の入力は第8M図のサ
ブルーチンについて説明される。その後、ステツ
プ518は論理回路190aを介して破算指令を
送り、それによつてCRTターミナル112と組
み合わされるバツフアに記憶されたデータはすべ
て破算される。この点で、ステツプ520は、計
器38の容積が近接検出器27の出力によつて測
定されるか回転符号器40の出力によつて測定さ
れるかについて決定を行う。スイツチが論理の
「0」にセツトされると、符号器形の試験を行う
フラグがステツプ522でセツトされるが、スイ
ツチが論理の「1」位置にセツトされると、近接
検出器形の試験を行うフラグがステツプ524で
セツトされる。
第8B図に示されるようなルーチン500に続
くシステムは、次の通り計器試験の際に測定され
た計器の温度と圧力およびプルーバの温度と圧力
を得てこれらをCRTに表示する。次にステツプ
528は、もし命令されれば、計器38およびプ
ルーバ10の内部の圧力と温度を表すデータを
CRTに表示する。1立方フイート、1/2立方
フイート、又は1/4立方フイートの試験容積が
操作員の入力によつてCRTターミナル112に
いつたんセツトされると、入力値はステツプ53
0で解読され、選択された値はステツプ532で
CRTによつて、試験容積=X立方フイートのよ
うに表示される。その後、キーボードで入力され
る所望流量はステツプ534で符号解読され、選
択された流量はステツプ536で、流量=QX,
QX−−QXとしてCRTに表示される。同様な形
式でステツプ538において、流量すなわち流容
積に関する任意の特定な試験の繰返し数が符号解
読され、またステツプ539で、流量すなわち流
容積当たりの選択された繰返し数がCRTに流量
当たりの試験回数=Xとして表示される。この点
で、復帰改行命令がステツプ540で実行され、
それによつてCRT上にCRTターミナルによつて
置かれたカーソルが除去される。
サブルーチン504は、所望の自己試験が選択
される第8C図に詳しく示されている。まずステ
ツプ542において、CRTターミナルのCRTと
組み合わされデータ記憶バツフアが論理回路19
0aにより作られた指令によつて消去される。ス
テツプ544で、CRTは第8C図に示される通
り、行われるいろいろな自己試験の指示、例えば
容積V、漏洩L、またはNOを表示する。操作員
はキーボードの適当なキーを押すことによつて、
これらの自己試験の1つを選択する。ステツプ5
46において、第8C図に示される通りカーソル
が発光して、操作員に容積V、漏洩LまたはNO
の自己試験のどれかを選択する応答をするように
促す。ステツプ548において、サブルーチンは
ステツプ544で選択されたキー次第で所望の自
己試験に移る。移えば容積自己試験Vが選択され
た場合は、容積自己試験の順序がステツプ552
でCRTに出力され、容積自己試験は第8E図に
ついて詳しく説明される通りステツプ554で実
行される。もし漏洩試験が選択されると、サブル
ーチンはステツプ558に移り、選択された試験
を示す表示をCRT上に与えるとともに漏洩自己
試験を開始するが、これは第8D図のサブルーチ
ンについて詳しく説明される通りステツプ560
で実行される。次にサブルーチンは処理すべき別
の入力があるかどうかをステツプ556で決定
し、サブルーチンはステツプ546に戻る。もし
操作員がステツプ548によつて決定されたよう
なエスケープ・キーを押した場合は、サブルーチ
ンはステツプ562を介して、プログラムの始ま
る第5図に示されたような主図の入力点212に
出る。操作員がステツプ548によつて検出され
たNおよびOのキーを打つと、サブルーチンはス
テツプ566から出て、次のステツプ506に続
くために第8A図に示されるルーチンに戻る。他
の任意なキーが打たれると、サブルーチンはステ
ツプ568から出て、ステツプ570でその文字
を排除し、ステツプ548に戻つて別のキーを認
識する。
漏洩自己試験サブルーチン560は第8D図に
詳しく示されている。漏洩自己試験は、プルーバ
装置の封止の完全性を示す試験である。まずステ
ツプ572で、第4E図の論理回路198aが自
己試験ライト111bおよび試験進行中ライト1
11cを励磁する。次に、第6B図について前に
説明したピストンをそのパーク位置に戻すサブル
ーチン322が実行される。次に、指令信号がス
テツプ574において出され、PI/O回路16
8を介して圧力変換器51(圧力PP1)からの
第2チヤンネルで信号を受信するようにマルチプ
レクサ163をセツトする。次に、ステツプ57
6において論理回路194bは、第1の入口弁3
4と第2の出口弁36を閉じさせるためにソレノ
イドに作動信号を加えるように指令される。ステ
ツプ578において、PI/O回路196から指
令が出され、「1」に相当する比較的低速で時計
方向に親ねじ18を駆動するようにサーボモータ
20を向ける第4E図の論理回路194aを作動
させる。サーボモータ20は、プログラムに組み
込まれた禁止が論理回路194cに結合される瞬
時スイツチ(図示されていない)を押し、それに
よつてサーボモータ20の運転を2個の弁34と
36の閉で与えることによつて打破されるまで、
ステツプ578の命じる通り励磁されることがで
きない。常時、サーボモータ20は弁34と36
が閉じられるとき作動されず、したがつてピスト
ン封止の予想される損傷が防止される。次に、圧
力の指示はステツプ580でA/D変換器166
に入力され、圧力がA/D回路166に記憶され
たデータによつて示される一定量だけ増加した
か、すなわち真空の増加が水の3.5cm(1.38in)を
越えたかどうかを決めるためにステツプ582で
チエツクが行われる。真空が水の3.5cm(1.38in)
を越えて増加しなかつた場合は、サブルーチンは
逆サイクルして、ステツプ580を繰り返す。室
28の内側の真空が水の3.5cm(1.38in)を越えて
増加した場合は、サブルーチンはステツプ584
に移り、それによつてPI/O回路196を通つ
てサーボモータ20を停止させる指令が与えられ
る。ステツプ586において、20秒待機がRAM
126の中にあるレジスタにロードされ、室28
に漏洩が生じる時間を与えるようにカウント・ダ
ウンされる。次にステツプ588において、変換
信号が第4B図のA/D変換器166に加えら
れ、圧力変換器51によつていま検出されている
圧力を決定する。ステツプ590において、サブ
ルーチンは第4C図の論理回路178から作られ
かつRAM126の中にあるレジスタに置かれた
20秒のカウントをステツプ592で減分するよう
に第4E図の論理回路194dから加えられる、
1秒のクロツク信号を待つ。ステツプ592は、
RAM126にあるこのレジスタは0まで減分さ
れたかどうかを決定し、もし減分されなかつたな
らば、サブルーチンはステツプ588に戻り、そ
れによつて2秒間隔の各秒について、変換器51
から導かれるピストン圧力が得られ、CRT上に
表示され、したがつて操作員が20秒の試験中に室
28の内部に少しでも漏洩がないかを決めること
ができるようにプルーバ圧力が連続監視される。
カウントの減分は、レジスタがステツプ592よ
つて0になり、そのとき指令がステツプ594よ
り出され、論理回路194bよりソレノイドを作
動させて第2の出口弁36を開かせるまで続行す
る。この点で、ピストン14の位置は、論理回路
194cを呼び出すことにより近接検出器50お
よび52の状態をチエツクすることによつてステ
ツプ596で決定される。この時点で、試験は完
了し、試験完了および自己試験指示ライトを励磁
する指令が論理回路190aに出される。最後に
ステツプ322において、第8C図のステツプ5
56に戻る前に、ピストン14は第6B図のサブ
ルーチンによりそのパーク位置に戻される。
第8E図には、容積自己試験サブルーチン55
4がさらに詳しく示されている。まずステツプ6
00は、自己試験および試験進行中の指示ライト
111bと111cを励磁するように論理回路1
98aに指令を与える。容積自己試験は、線形符
号器40の精度を表すために入力される。第6B
図に示されるステツプ332はピストン14をそ
のパーク位置に戻し、その後指令信号がステツプ
602で論理回路194bから出され、第1の入
口弁34を開くようにソレノイドを作動させ、ま
た第2の出口弁を閉じるようにソレノイドを作動
させる。次に、速度バツフアすなわちRAM12
6の中のアドレス指定部分をその最大速度16で
ロードする指令がステツプ604で作られる。次
にステツプ606において、サーボモータ20は
第8F図について説明されるようなサブルーチン
によつてこのバツフアに記憶された速度まで加速
される。次にステツプ608において、第4c図
に示されたカウンタ182およびプログラム可能
カウンタ174aは禁止され、0にリセツトされ
る。ステツプ610はピストン14がその開始−
試験位置に引かれたかどうかを決める近接検出器
52の状態をチエツクし、もし引かれていなけれ
ば、ピストン14がこの位置になるまでチエツク
が繰り返される。ピストン14がその開始−試験
位置に達すると、プログラムはステツプ612に
移り、ここでプログラム可能カウンタ174aは
無能にされ、線形カウンタ182はピストン14
が近接検出器52から近接検出器54に引かれる
につれて線形符号器パルスをカウントするように
使用可能にされる。ステツプ614において、無
能化された近接検出器54の状態は、ピストン1
4がそこに置かれ、その時点でサブルーチンがス
テツプ616に移つて線形カウンタ182を無能
にするまで、周期的にチエツクされる。ステツプ
618において、線形符号カウンタ182からの
累積数すなわち累積カウントはPI/O回路18
4を介してRAM126の中の指定場所に送られ
る。ステツプ620において、適当な1組の指令
信号が論理回路194aに送られ、それによつて
サーボモータ20は第8G図に示されるサブルー
チンについて説明される通り停止条件まで減速さ
れる。次にステツプ622において、ピストン1
4が近接検出器50と52との間にないことを示
すフラグがセツトされる。ステツプ624におい
て、論理駆動回路198aは自己試験ライト11
1bおよび試験終了ライト111dを励磁する。
この点でステツプ626において、近接検出器5
2と54との間のピストン14の行程を表すカウ
ンタ182のカウントは、ターミナル112の
CRTによつて表示されるようにRAM126の中
のその場所から転送される。次にピストン14は
第6B図に示される通りステツプ332によつて
そのパーク位置に戻され、ステツプ628は第8
C図に示される通りステツプ556に戻る前に、
論理駆動回路198aに待機ライト111eを励
磁させる。
第8E図で全体として数字606によつて示さ
れるモータ加速のサブルーチンは第8F図にさら
に詳しく示されており、ここでステツプ630に
おいて第4C図のカウンタ182および174a
を無能にする指令がI/D母線140を介して送
られる。次に、サーボモータ20を時計方向に回
転させる指令がステツプ632によつて論理回路
194aに送られ、こうしてピストン14が持ち
上げられる。この点で、速度1すなわち最低速度
がステツプ634によつてRAM126の中の速
度比較バツフアにロードされる。ステツプ636
において、サーボモータ20の速度を小刻みに増
加する指令が論理回路194aに与えられ、
RAM126の速度比較バツフアに記憶される実
際の速度は速度バツフアに記憶される最終指令速
度と比較され、もしそれらが等しく、すなわちサ
ーボモータ20が所望速度まで加速されると、サ
ブルーチンはステツプ646に移る。もし等しく
なければ、ステツプ640は論理回路194cに
より近接検出器52の状態を抜取る前に約0.25秒
間待機し、もしこの位置になければステツプ64
4は新しい速度がRAM126の速度比較バツフ
アに置かれるステツプ636に戻る前に、所望速
度を1つだけ増加する。もしピストン14がステ
ツプ640により検出されたその中間位置に駆動
されると、サブルーチンはステツプ642に移
り、ピストン14が早まつてその中間位置に達し
たことを示すフラグがセツトされて、第8E図に
示される通りサブルーチンはステツプ604に戻
される。第8F図に見られる通り正常の作動で
は、ピストン14が所望速度まで加速され、次に
近接検出器52の出力が周期的に試験される。
ピストン14が近接検出器52の出力によつて
示される開始−試験位置に達したことがステツプ
646で決定されると、サブルーチンは第9E図
について説明される通りステツプ970に分か
れ、回転符号器40からの次のパルスAの立上り
縁の発生を評価、決定し、それによつて後で詳し
く説明する通り計器試験は回転計器符号器40お
よび線形符号器26から得られるパルス出力をそ
れぞれのカウンタ174aならびに182に加え
ることによつて開始される。
第8E図のステツプ620で示されたサーボモ
ータを減速するサブルーチンは、第8G図のサブ
ルーチンについてさらに詳しく説明される。まず
ステツプ648において、回転および線形符号器
の出力をそれぞれ受ける第4C図に見られるよう
なカウンタ174aと182がまず無能にされ、
次にリセツトされる。ステツプ650で、RAM
126の中のロード速度比較バツフアは速度1
6、すなわち得られる最高速度をロードされる。
次にステツプ652で、RAM126の速度バツ
フアに記憶された実際の速度は速度比較バツフア
にロードされた高速度16と比較され、もし等し
くなければ、速度比較バツフアにロードされた速
度は、実際の速度が速度比較バツフアにロードさ
れた速度に等しくなり、そのときサブルーチンが
ステツプ656に移つて速度比較バツフアに記憶
された速度が減分されるまで、減分される。ステ
ツプ658において、RAM126の速度バツフ
ア内に置かれた新しい速度までサーボモータ20
を減速する指令が論理回路194aに出される。
ステツプ660において、実際の速度は0と比較
され、すなわちサーボモータ20は停止され、も
し停止しなければ0.2秒の待機すなわち遅延がス
テツプ662で実行され、その後再びステツプ6
56および658によつてモータ速度が減速され
る。この工程はサーボモータ20が停止させられ
るまで、すなわち速度が0に等しくなつてそのと
きステツプ660がサブルーチンを第8E図のス
テツプ622に戻すまで続けられる。
第8H図には、操作員がCRTターミナル11
2のキーボードで表示すべきプルーバ室106内
の選択された温度を入力するサブルーチン506
と、CRT上にそれらを表示するステツプとが示
されている。プルーバ室106の内部温度を知る
と、室106の中の計器プルーバ10により行わ
れる制御のレベルを調べるのに役立つことが判明
している。第8H図に示されるサブルーチンによ
り、操作員はプルーバ室106の回りに置かれる
ものとして第2C図の中で示された温度測定装置
からの4個の室温出力R0,R1,R2およびR
3のどれでも表示することができる。これらの温
度は、操作員がターミナルのキーボードのNおよ
びOのキーを押すことによつてこの作用を終らせ
るまで、ターミナル112のCRT上に呼び出し、
かつ表示し続けることができる。まずステツプ6
64において、制御入力を介し、CRTターミナ
ル112と組み合わされるバツフアを消去する指
令が論理回路190aに送られる。その後、ステ
ツプ666により論理回路190aは、呼び出さ
れる可能な室温装置、すなわち室温装置R0,R
1,R2,またはR3の第8H図に示されるよう
な指示を表示する。操作員がこれらの温度のどれ
でも呼び出し、表示することを望まないならば、
NおよびOのキーが打たれる。ステツプ688で
は、操作員の応答が要求されていることを示すカ
ーソルが発光されるように復帰改行が出力され
る。ステツプ670では、論理回路190aによ
りどのキーが作動されるかの問合せが行われ、も
し室温装置R0に相当するキーRおよびOが作動
されると、サブルーチンはステツプ672aから
ステツプ674aに移り、それによつて制御信号
がI/D母線140、PI/O回路160から出
され、マルチプレクサ149にその第5入力を選
択させ、それによつて室温変換器R0を表す電圧
がマルチプレクサ149と154を介してA/D
変換器158に加えられる。ステツプ676aで
は、変換信号がPI/O回路160を介してA/
D変換回路158に加えられ、アナログ入力信号
を2進デイジタル・データに変える。次にステツ
プ678aは2進デイジタル・データを10進デー
タに変え、ステツプ680aはそのデータを技術
的に周知の方法で浮動小数点10進形に変える。ス
テツプ682aでは、デイジタル浮動小数点10進
データは下記の公式によりデイジタルF゜に変換さ
る: 〔(原始デイジタル数)(7.326007326×10-
3
)(9)〕/5+32=F゜ ステツプ684aにおいて、CRT表示上に華
氏の室温を表示する適当なデータが論理回路19
0aから作り出される。同様な形式で、ステツプ
670はR0,R1,R2,およびR3室温検出
器に相当するキーの各対の操作員の操作を検出し
て、第4A図のマルチプレクサ149に接続され
るこれらの検出器を呼び出すとともにCRT表示
上に選択したデータを処理、表示することができ
る。ステツプ694では、別の入力が所望されて
いるかどうかについて決定が行われ、工程はステ
ツプ670の初めに戻る。操作員がエスケープ・
キーを押すと、ルーチンはステツプ686に移
り、入力点212を介して第5図に見られるよう
なプログラムの初めり戻る。NおよびOのキーが
押されると、プログラムはステツプ688に進
み、第8A図に見られる次のサブルーチンすなわ
ちステツプ508に戻る。他のキーが押される
と、サブルーチンはステツプ690に出て、ステ
ツプ670の初めに戻る前にステツプ692で文
字を排除する。
前に行われた試験からデータを抜取る第8A図
に全体として示されたサブルーチン508は、第
8I図に一段と明確に示されるサブルーチン50
8によつて実行される。サブルーチンは計器試験
が実行されてから入力される。まずステツプ69
6において、CRTの特にバツフアおよび表示は、
前に記憶されたデータを消去される。次にステツ
プ698は論理回路190aを作動させることに
よつて、呼び出され表示されると思われる試験パ
ラメータ、すなわち線形符号器26からのカウン
ト数K、プルーバの温度TP、計器の温度TM、
計器の圧力PM、プルーバの圧力PP、および前
の試験からのエラーの百分率をCRTに表示する。
これらの値のどれも表示したくない場合は、操作
員はNOに相当するキーNおよびOを押すことが
でき、そのときプログラムは次々のステツプに進
む。ステツプ700において、相当するキーを押
すことによつてこれらのパラメータの1つすなわ
ちNOを選択することを操作員に示すカーソルが
発光される。ステツプ702において、線形符号
器のカウントがキーKを押すことによつて選択さ
れるならば、サブルーチンはステツプ704aか
らステツプ706aに分かれ、それによつて
RAM126の中の線形符号器レジスタのカウン
トに呼び出され、読み出されて、論理回路190
aに加えられ、CRT上に表示される。同様な形
式で、計器プルーバの温度に相当するキーが操作
員によつてキーボードで作動されると、工程はス
テツプ702からステツプ704bを介してステ
ツプ706bに進み、ここでプルーバ温度バツフ
アの内容、すなわちRAM126の中の指定場所
はRAM126からCRT上に表示されるように転
送される。同様な形式で、計器温度TM、プルー
バ温度TP、プルーバ圧力PP、または計器圧力
PMはおのおの、RAM126の中の相当する場
所から同様に呼び出され、CRT上に表示される。
プルーバ装置10によつて通された標準容積と計
器38によつて実測された容積との差のエラーの
百分率も、標準容積について計算され、かつ同様
にCRT上に表示される。また、プルーバ装置1
0によつて通される標準容積と計器38によつて
実測された容積との差のエラーの百分率は標準容
積に関して計算され、同様にCRT上に表示され
る。第2のキーすなわち別のキーが押されると、
ステツプ716はサブルーチンをステツプ700
の初めに戻す。エスケープ・キーが押されると、
サブルーチンはステツプ708を通して入力点2
12から出て、第5図に示されるプログラムの初
めに移る。他の任意なキーが押されると、ルーチ
ンはステツプ712に進み、ステツプ702の初
めに戻る前に、ステツプ714で誤つた文字を排
除する。操作員がCRT上に見たいと思う任意な
かつすべてのパラメータを観測してから、Nおよ
びOのキーを押すと、プログラムは次のステツプ
すなわちサブルーチンに戻る。
第8A図に全体として示されたルーチン510
は、試験の途中で自動的に測定され監視されるパ
ラメータを呼び出して表示することができ、第8
J図にさらに詳しく示されている。まずステツプ
718において、CRTと組み合わされるバツフ
アが消去され、その後ステツプ720,722,
724および726はRAM126の中の適当な
場所にフラグをセツトして、プルーバと計器の温
度および計器をプルーバの圧力を呼び出す。すな
わち、フラグはこれらのパラメータをCRT上に
自動表示できるようにセツトされ、その後ルーチ
ン510は第8A図のステツプ512に戻る。
計器38に所望の容積を通すようにセツトする
第8A図に全体として示されたステツプ512
は、第8K図のサブルーチンに関してさらに詳し
く説明される。まずCRTターミナル112がス
テツプ742で消去され、その後ステツプ746
において、CRT上に可能な容積、例えば試験す
べき計器38を通る操作員によつて選択される1
立方フイート、0.5立方フイートおよび0.25立方
フイートを表示する。ステツプ748では、容積
選択を操作員に促すカーソルが発光される。ステ
ツプ750で感知されたように選択可能な各容積
に相当するキーが操作員によつて操作されると、
サブルーチン512は相当する容積を入力するよ
うに移動する。例えば1立方フイートに相当する
値を入力したいと思う適当なキーが押されると、
サブルーチンはステツプ752aからステツプ7
54aに移り、ここで1立方フイートに相当する
倍率がRAM126の既知位置にセツトされる。
倍率はこのRAM位置から回転符号器カウンタ1
74aに引続き転送される。所望の試験容積のど
れでもが選択されてから、サブルーチンは第8A
図に示される次のステツプ514に戻る。エスケ
ープ・キーが選択されると、サブルーチンはステ
ツプ756に移り、入力点212を介して主プロ
グラムに戻る。まちがつたキーが偶然に押される
と、サブルーチンはステツプ758に移り、ステ
ツプ750の初めに戻る前にステツプ760でそ
の入力された文字を排除する。
次のプログラムはステツプすなわちサブルーチ
ン514であり、ここで計器38を通る流体の所
望流量がセツトされる。上述の通り選択された流
量は、サーボモータ20が第1図に示される通り
ピストン14を回転して持ち上げるように制御さ
れる速度を順次定める。いま第8L図から、ステ
ツプ762はまずCRTターミナル112と組み
合わされるバツフアを消去し、ステツプ764で
は、QO〜QFの可能な流量がCRT上に表示され
るが、QOは最小流量例えば毎分20立方フイート
に相当し、QFは最大流量例えば毎分400立方フイ
ートに相当するものと思われる。ステツプ766
はカーソルを点滅させて、操作員に彼の流量の選
択を促す。ステツプ768では、どのキーを操作
員が押したかを知るためにキーボードから問合せ
が行われ、もし例えば流量Q0が押されると、サ
ブルーチンはステツプ770aからステツプ77
2aに出て、ここで特定の量Q0用のフラグが
RAM126の中の指定場所にセツトされる。次
にステツプ774aにより、選択された流量Q0
がCRT上に表示され、次にシステムは「別の
物?」の応答によつて戻り、カーソルを発光させ
て使用者の応答が要求されていることを示す。別
の流量も試験しなければならない場合、ステツプ
784はルーチンをステツプ766の初めに戻
し、それによつて第2の多分別の流量が1組の試
験内で試験することができる。操作員がエスケー
プ・キーを押すと、ルーチンはステツプ776お
よび入力点212を通つて第5図に示される主プ
ログラムに移る。CRTターミナル112のキー
ボードのまちがつたキーが押されると、ルーチン
はステツプ780に移り、ステツプ768の初め
に戻る前にステツプ782で不正文字を排除す
る。計器38を試験するためにそれ以上の流量が
選択されてはならない場合、操作員はNおよびO
のキーを押し、それによつてルーチンはステツプ
778から第8A図に示される次のステツプ51
6に戻る。
選択された各流量のためにセツトすべき繰返し
試験の回数をセツトするステツプすなわちルーチ
ン516は、第8M図に詳しく示される方法で操
作員のキーボードにより入力される。まず、
CRTターミナル112と組み合わされるバツフ
アおよびCRTの表示スクリーンはステツプ78
6で消去され、その後試験すなわち流量の再試験
の可能な回数、すなわち1、2または3がCRT
上に表示される。ステツプ790はCRT上のカ
ーソルを発光させ、操作員に彼の流量選択を行う
ように促す。ステツプ792はどのターミナル・
キーが押されているかを検出し、もし例えば流量
当たり1回だけの試験が行われることを示すキー
が押されると、サブルーチンはステツプ794a
からステツプ793aに進み、ここで出力「1」
がCRT上に表示され、その後第8A図に示され
る主プログラムの次のステツプ518に戻る。2
回の試験が行われる場合、サブルーチンはステツ
プ794bからステツプ793bに出て、ここで
第1の繰返し用の流量フラグをコピーする指令が
作られ、ステツプ796bでRAM126の指定
区域における第2の繰返し用のフラグがセツトさ
れる。ステツプ796bではCRT上に2が表示
される。試験された試験を3回繰り返す場合は、
サブルーチンは同様な1組のステツプ794c,
793cおよび796cを実行する。キーボード
で不正文字が押されたら、ルーチンはステツプ7
95に移り、ステツプ797で不正文字を排除
し、その後ステツプ792の初めに戻る。操作員
がエスケープ・キーを押すと、ルーチンはステツ
プ798から入力点212に出て、それにより第
5図の主プログラムへの復帰が行われる。
第8A図で全体として示されたサブルーチン5
28は、第8N図のサブルーチンによつてさらに
詳しく示される通り、計器試験が行われるにつれ
て温度および圧力データを表示する。まず、
CRTカーソルは原位置に移され、CPU120は
前のサブルーチン510で自動的にTMフラグが
セツトされたRAM126の中で場所をアドレス
指定する。TMフラグがセツトされているので、
計器温度バツフアの内容、すなわちRAM126
の中のアドレス可能場所は、ステツプ802で示
される通りCRT上に表示するため論理回路19
0aを介して転送される。表示後、サブルーチン
は、試験中にプルーバ温度TPを監視する指示が
あつたことを示すTP出力フラグがセツトされた
RAM126の場所を調べるステツプ806に移
り、プルーバ温度バツフアの出力はCRT上に表
示されるように転送される。このような表示後、
サブルーチンはステツプ810に移り、このステ
ツプ810は前にセツトされた計器圧力PMフラ
グを呼び出すとともに、圧力バツフアの内容、す
なわちCRT上に表示すべきRAM126内の既知
の場所を出力する。表示後、ステツプ814は前
にセツトされたPP出力バツフア・フラグを呼び
出し、プルーバ圧力バツフアの内容はCRT上に
表示されるように転送される。このような情報の
表示後、サブルーチンは第8B図に示されるよう
な次のステツプ530に戻る。このときの出力値
はRAMバツフアに現在記憶されている値に相当
する。試験がまだ実行されていない場合は、
RAM126にまず0が記憶され、出力されて、
TM−0.0〓と表示される。このステツプは、試
験が始まるときシステムが0を適当な数字に置き
換えるように表示を構成する。
計器プルーバ装置10による計器38の試験実
施、およびその結果のプリンタとCRTへの出力
は、第9A図〜第9N図について詳しく説明する
通り、数字900によつて第5図に全体として示
されるルーチンにより実行される。第9A図に
は、ピストン14をそのパーク位置、すなわち第
1図と第2A図に示されるシリンダ12に関して
その最下部の正常位置に戻すため、第6B図につ
いて前に示された通りステツプ322で始まる計
器38の試験を行うのに必要ないろいろなステツ
プすなわちサブルーチンのハイ・レベル図が示さ
れている。次に、第9B図についてさらに詳しく
説明されるルーチン902は試験の形式を決定
し、すなわち計器38により測定される容積は近
接検出器27により、または第4C図に示される
回転光学符号器40、および計器38を通るべき
容積によつて決定される。特にステツプ902は
適当な容積係数をプログラム可能カウンタ174
aにロードするとともに、適当な除数をRAM1
26のバツフアEORPに記憶する。次に、ステツ
プ904は流量当たり1回の試験が行われるべき
条件、すなわちその試験で実行すべき流量を決定
する。特にシステムはそれぞれの試験に用いられ
る適当な流量を定めるために流量フラグがRAM
126の中に記憶される場所をアドレス指定す
る。流量がそのように置かれると、ルーチンはス
テツプすなわちルーチン906aに移り、どの流
量を実行すべきかを決め、その流量を得るととも
に、第9C図および第9D図に詳しく示されるサ
ブルーチンを実行する。各流量について2回の試
験を行うことがステツプ908で決定されると、
ルーチンは相当する流量フラグ用のRAM126
内の区域アドレス指定するとともに、ステツプ9
06bでプログラムされた流量の試験を実行す
る。流量当たり3回の試験が要求される場合は、
まずステツプ912で3つの相当する流量が入力
されたかどうかが決定され、入力されたら、ステ
ツプ906cはRAM126内の指定場所から流
量フラグを呼び出しこれらの流量で計器38の試
験を実行する。その後、第5図のステツプ216
に戻る前に、待機指示ライトを励磁する指令が論
理駆動回路198aに送られる。
測定すべき試験形式および容積の決定は第9A
図にサブルーチン902で全体として示され、第
9B図にさらに詳しく説明されるが、第9B図に
おいて、第4C図のプログラム可能カウンタ17
4aおよびカウンタ182がまずステツプ982
で無能にされ、リセツトされる。この点で、ステ
ツプ919において、符号器/近接検出器スイツ
チの状態は計器38を通る流体容積が近接検出器
27の出力により決められるべきか回転符号器4
0の出力により決められるべきかを決定するよう
に定められる。回転符号器の出力が選ばれる場合
は、サブルーチンはRAM126の指定場所内の
1立方フイート・フラグの存在や状態を試験する
ステツプ920に移り、もし存在すれば、光学回
転符号器40の出力からの出力パルスの1立方フ
イートに相当する係数がRAM EORPに、すなわ
ちRAM126の指定場所にステツプ922によ
つて記憶され、また係数はプログラム可能カウン
タ174aにロードされる。この点で、サブルー
チンは第9A図に示されるプログラムの次のステ
ツプ904に戻る。もし1立方フイート・フラグ
がない場合は、ステツプ924は1/2立方ビツト
すなわちフラグの状態をチエツクし、もしステツ
プ924によつて定められた通り存在するなら
ば、第4C図のプログラム可能カウンタ174a
はステツプ926によつて同等カウントをロード
され、相当する係数がRAM126のEORPバツ
フア位置に記憶され、その後第9A図のステツプ
904に戻る。1立方フイートまたは1/2立方フ
イートのフラグがない場合は、ステツプ928は
操作員によつてそのシステムのRAM126に前
に入力された1/4立方フイート・フラグの存在を
さがし、ステツプ930はプログラム可能カウン
タ174aに1/4立方フイートに相当するカウン
トをロードし、また相当する係数はRAM126
のEORPバツフア位置に記憶される。
1立方フイート、1/2立方フイート、または1/4
立方フイートに相当するフラグがない場合は、ス
テツプ932は計器38の試験するために1立方
フイート試験を実行しなければならないことを自
動的に決定する。
他方では、近接検出器27の出力が計器38を
通る流体の流れを測定するのに用いられることを
ステツプ919が決定すると、サブルーチンはス
テツプ934に移り、ここでRAM126内の1
立方フイート・フラグの状態がチエツクされ、も
しフラグがセツトされていれば、第4C図のプロ
グラム可能カウンタ174aはステツプ936に
よつて、容積の1立方フイートに相当する2進数
をセツトされ、常時8に等しい係数がRAM12
6のEORPバツフア位置にセツトされ、その後主
プログラムに戻る。1立方フイート・フラグがセ
ツトされない場合は、サブルーチンはステツプ9
38に移り、ここで1/2立方フイート・フラグの
状態がチエツクされ、もし存在すれば、1/2立方
フイートに相当する係数の常時4がステツプ94
0においてプログラム可能カウンタ174aに、
またRAM126のEORPバツフア位置にも記憶
され、その後主プログラムに戻る。1/2立方フイ
ート・フラグがセツトされない場合は、サブルー
チンはステツプ942に移り、ここで1/4立方フ
イート・フラグの状態がチエツクされ、もし存在
すれば、1/4立方フイートに相当する係数の常時
2がステツプ944によつてプログラム可能カウ
ンタ174aおよびRAM126のEORPバツフ
ア位置に入力され、その後主プログラムに戻る。
1立方フイート、1/2立方フイート、または1/4立
方フイートのどのフラグをセツトされない場合
は、サブルーチンはステツプ946において、計
器38を通る流体の1立方フイートの試験を行う
ように計器プルーバ装置10を自動的にセツトす
る。
第9A図に示される次のルーチン904および
後続のルーチンは、どれだけの流量が導かれるべ
きか、また各流量を何回試験すべきかを決める1
組のステツプである。
いま第9C図から、ステツプ948は論理駆動
回路198aを作動させて、その試験進行中ライ
ト111cを励磁し、その後ステツプ950に移
つて、導かれるRAM126に記憶された流量が
Q0〜Q7の中のどの1つであるかを決め、もし
そうならばルーチンはステツプ952aに移り、
ここでQ0の流量で試験が行われるべきかどうか
が決定され、もしそうならばステツプ954aに
おいて速度0がRAM126の速度バツフア位置
にロードされ、その後ステツプ956aにおいて
計器プルーバ装置10はその選択された流量で計
器38の試験を実行するとともに、第9E図およ
び第9F図について詳しく説明される通りプリン
タにその結果を出力する。しかし試験がQ1の流
量で行われる場合は、同様な1組のステツプ95
4bおよび956bが行われ、それによつて速度
1がこれらの各ステツプでロードされ、実行され
る。同様な組のステツプ952c〜952h、9
54c〜954h、および956c〜956hが
行われ、それによつて相当する流量が速度バツフ
アに入力され、実行される。ステツプ950にお
ける決定がノーであつた場合は、ルーチンは直ち
に第9D図に示されるステツプ958に進み、こ
こでRAM126の指定区域にフラグが置かれて
いるかどうかを調べることによつて決定が行わ
れ、すなわちQ8〜QFの流量が選択されたかど
うかが決定され、もしイエスならばサブルーチン
はステツプ960aに続き、もしノーならばサブ
ルーチンは第9A図に見られる次のステツプ90
8に戻る。ステツプ960aは、計器が流量Q8
に相当する流量で試験されるかどうかを決め、も
しイエスならばステツプ962aは速度8を
RAM126の速度バツフアにロードするととも
に、その点でステツプ964aによつてその特定
のサーボモータ速度と流量で計器プルーバ装置1
0による計器38の試験を実行する。同様な形式
で、ステツプ960b〜960h、962b〜9
62h、および964b〜964hが行われ、そ
れによつていろいろな流量および相当するモータ
速度での試験が行われ、その後実行すべき流量当
りの試験回数を決めるステツプ908または91
2である次のステツプに戻る。
第9C図および第9D図において、特定の計器
を試験すべき流量が選択されてから、実際の試験
はステツプ956および964によつて行われ
る。計器プルーバ装置10によつて行われる実際
の計器試験は、第9E図および第9F図に示され
るサブルーチンで実行される。まず、ステツプ9
66は第4E図の論理駆動回路198aに指令を
与えて試験進行中ライト111cを励磁する。次
に、第6B図に示されるステツプ332は、ピス
トン14をそのパーク位置、すなわち第1図およ
び第2A図に示されるような最下部の位置に戻
す。ステツプ968は、入口弁34を開かせて出
口弁36を閉じる指令を論理回路194bに与え
る。上述の通り、それぞれの速度はRAM126
の速度バツフアに記憶され、サーボモータ20は
論理回路194aの制御を受けて第8F図に示さ
れたサブルーチン606による速度まで駆動され
る。重要なのは、ピストン14がそのパーク位置
から近接検出器52の出力により示される開始−
試験位置まで加速されること、およびピストン速
度が安定したことをルーチン606が検出する点
である。次にステツプ970において、回転符号
器40および線形光学符号器26から導かれる出
力は、それぞれ信号論理調整回路170aならび
に170bによつて、それぞれのカウンタ174
aおよび182に入力されないようにされ、また
試験容積に基づいて元来選択された時間の除数す
なわち係数はプログラム可能カウンタ174aに
入力される。ステツプ972では、ピストンがス
テツプ600により定められた開始−試験位置に
達してから、回転符号器40の出力は周期的に、
例えば40μsごとに呼び出されて、間隔計時機構1
76の入力に供給されるそれからの次のパルスの
立上り縁の発生を検出する。これが発生しない場
合は、サブルーチンはステツプ974で近接スイ
ツチ54の状態をチエツクし、もしピストン14
がその位置、すなわちシリンダ12の中のその最
上部位置にあれば、故障の指示があり、サブルー
チンは出力点975を介して第9G図について説
明される割込みサブルーチンに出る。さもなけれ
ば、回転符号変換器40の出力の前縁の発生によ
り、ルーチンはステツプ976に移り、ここで回
転変換器40のA出力は信号論理調整回路170
aによつて間隔計時機構174に加えられ、特に
そのプログラム可能カウンタ174aに加えられ
る。さらにステツプ976は、カウンタ182に
線形符号器から導かれるパルスのカウントを開始
させ、またプログラム可能カウンタ174aに回
転符号器40からのパルスをカウントさせる。ま
た、ステツプ976はこの時点で、カウンタ17
6aに第4C図で示されたシステム・クロツクを
クロツクA(例えば200Hz)としてカウントさせる
が、クロツクAは論理回路178を介して1秒の
抜取り信号を出力する適当な係数によつてシステ
ム・クロツクを割つたものであり、それによつて
温度および圧力のいろいろな値が抜き取られる。
さらに、他の方法では無能にされる論理回路17
7を使用可能にする出が間隔計時機構174から
導かれ、それによつて試験割込みの終了が作られ
て特にプログラム可能カウンタ174aによる入
力カウントのカウント・ダウンにより1の論理信
号すなわちハイ信号を加え、CPU120の割込
み2の入力に、第9I図について後で詳しく説明
される割込みサブルーチンを開始させる信号を加
える。次にステツプ528において、計器83お
よび室28でいま測定中の圧力と温度に関するデ
ータは第8N図について前に説明した通り出力さ
れる。次にステツプ980において、間隔計時機
構176の中にあるカウンタ176aの状態が試
験され、もしパルスが累積されなければ、サブル
ーチンはステツプ980の初めに戻つて、カウン
タ176aからの第1パルス出力の発生を待つ。
カウンタ176aの出力でパルスが検出される
と、サブルーチンはステツプ982に移り、ここ
でカウンタ176aは0にリセツトされる。すな
わちカウンタ176aは、論理回路178からの
第2パルス出力当たり1の発生により0にリセツ
トされる。次にステツプ984において、圧力変
換器46の出力から得られる計器圧力MP2、圧
力変換器から得られるプルーバ室圧力PB、圧力
変換器51から得られるプルーバ圧力PP1、温
度変換器42および44からそれぞれ得られる計
器温度T3とT4、ならびに温度変換器57と4
8から得られるプルーバ温度TP1とTP2は、
RAM126の中の指定場所内に置かれ、後で説
明する通りそれらにより行われる計算に利用され
る。次に第9K図についてさらに詳しく説明され
るステツプ986において、圧力および温度デー
タは浮動小数点10進形式に変えられ、第9L図に
ついてさらに詳しく説明されるステツプ988で
はデータが累積され、平均される。後で詳しく述
べるが、計器40および室28の内部の圧力と温
度の値は、容積計の試験が始める時点からそれが
終るまで、周期的に、例えば毎秒累算され、それ
によつて取られた各試料は加算されて、温度と圧
力のパラメータを時間平均するために試料数によ
つて割られる。すなわち、温度と圧力のパラメー
タは、流量計の試験中絶えず取られたり監視され
るべきものと考えられる。これらのパラメータの
最終試料は、プログラム可能カウンタ174aが
カウント・ダウンした後でも取られる。次にステ
ツプ990において、INT2レジスタに問い合
わせることによつて試験が終つているかどうかが
決定され、もし終つていれば、ルーチンは第9F
図に示される別のスステツプに移り、もし終つて
いなければ、サブルーチンはステツプ528の初
めに戻つて、RAM126の圧力および温度バツ
フアにある現在値を出力するとともに計器の試験
を継続する。試験フラグの終了の発生と記憶によ
り、圧力と温度を測定するための抜取りパルス間
隔のどこでも計器試験を終らせることができる。
すなわち、第9I図について説明される通り、試
験フラグの終了は、その発生により試験が終つた
ことを示すRAM126の指定部分にある計器符
号レジスタ174aをカウント・ダウンしてセツ
トされる。しかし第4C図の論理回路178から
得られる1秒の抜取りパルスは、温度および圧力
データの最終部分を得るように依然として発生す
る。すなわち、第9E図に見られるサブルーチ
ン、特にステツプ990は、試験を終らせるとと
もに圧力および温度データの最終項目を収集さ
せ、その後計器プルーバ装置10は運転停止され
る。計器符号カウンタ174aのタイミングのず
れを検出する論理回路177の使用は、試験信号
すなわちフラグの迅速かつ有効な終了を作らせ
る。ソフトウエアが使用された場合、プログラム
可能カウンタ174aがカウント・ダウンしたか
どうかを決めるためにそのカウンタの状態を反復
呼び出す必要があり、すなわちPROM124内
にプログラムを記憶させるのがきわめて複雑にな
り、また試験終了のタイミングの精度が低下す
る。
上記から、計器試験が計器回転符号器40の出
力に応じて開始、終了されることが分かる。上述
の通り、符号器40を計器38のダイアフラムに
組み合わせる機構は、ある意味で周波数変調され
た信号を作り、すなわち回転符号器40の回転サ
イクルのほぼ同じ点でその出力のカウントを所望
どおり開始させ、終了させる。この目的で、ピス
トン14はそのパーク位置から事実上一定速度ま
で加速され、その後ステツプ646で定められた
開始−試験位置を通り、その点で試験は計器符号
器40からの次のAパルスの立上り縁の発生を周
期的に、例えば40μsごとに評価する。回転計器符
号器40からのその次のパルスAは、試験中の計
器38を通る試験容積を表すカウントをロードさ
れるプログラム可能カウンタ174aのカウン
ト・ダウン動作を開始させると同時に、プルーバ
10に入る試験容積を正確に表す線形符号器26
の出力をカウントするカウンタ182のカウント
動作を開始させる。カウンタ174aのカウン
ト・ダウンにより、第9I図に示される通りカウ
ンタ174aと182を無能にするCPU割込み
2を作る信号が論理回路177に加えられ、こう
して各カウンタのカウント動作が終る。すなわ
ち、線形符号器26から得られるパルスを表すカ
ウンタ182内に記憶されるカウントは、回転計
器符号器40の出力に応じてそのカウント動作を
開始、終了するように作動され、それによつてカ
ウンタ182に記憶されるカウントが試験計器3
8によつて作られる流体測定値を表すプログラム
可能カウンタ174a内に記憶されるカウントに
正確に相当することが保証される。
いま第9F図から、ステツプ992において前
述の圧力の最終値は試験終了のフラグがセツトさ
れてから得られ、累算および平均される前に浮動
小数点10進に変換される。圧力および温度の最終
値は第4D図の論理回路190aを介して、第8
N図について上述したサブルーチンによる方法で
CRTターミナル112に表示されるように出力
される。次にステツプ994において、カウンタ
182に累積されたカウントは浮動小数点10進形
に変換され、ステツプ620においてサーボモー
タ20は第8G図について上述したサブルーチン
620により停止するまで減速される。その後、
ステツプ996はPI/O回路196および論理
回路194bを介して指令信号を供給し、第2の
出口弁36と組み合わされるソレノイドを作動さ
せてこれを開かせ、また第1の入口弁34と組み
合わされるソレノイドを作動させて入口弁を閉じ
る。次にステツプ998において、いま最後に収
集されたいろいろなパラメータは、線形光学符号
器26と計器回転光学符号器40との出力によつ
て示された容積を、第9M図について詳しく説明
されるような方法で計算するのに用いられる。ス
テツプ1000では、試験完了指示ライト111
dを励磁する指令が論理駆動回路198aに送ら
れ、その後ステツプ1002において、ステツプ
998で計算された出力結果は第9N図について
さらに詳しく説明される通りハード・コピー・プ
リンタに転送され、ピストン14は第6図で詳し
く示された通りステツプ322によつてその最下
部の正常位置、すなわちパーク位置に戻される。
この点で、プログラムは繰返しまたは異なる流量
試験が行われるべきかどうかを決める第9C図の
ステツプ952aの初めに戻る。
第9G図において割込みサブルーチン975が
示され、主として停止押ボタン111gが操作に
よつて押されるとき、または第9E図のステツプ
974で回転符号器カウントの欠如と、近接スイ
ツチ54の位置に相当する上部位置のピストンの
存在との組合せによる故障があつたとき入力され
る。停止押ボタン111gを押すと、サーボモー
タ20は停止するように速やかに減速され、シス
テムは一次電力が除去されて次に再び加えられる
まで、その停止モードに固定される。電力が再び
加えられると、計器プルーバ装置10はその待機
モードに戻る。いずれかの条件により、プログラ
ムは第9G図の点975から入力し、ステツプ1
004において論理駆動回路198aは停止押ボ
タン111gの後ろにあるライトを作動させる。
ステツプ1006では、論理回路198bから得
られた現在のモータ速度がRAM126の速度比
較バツフアに記憶される。次に、サーボモータ2
0は第8G図に示される減速サブルーチンによつ
て減速される。その後、ステツプ1008は論理
回路194bに指令を送り、組み合わされるソレ
ノイドに第2の出口弁36を開かせ、また組み合
わされるソレノイドに第1の入口弁34を閉じさ
せる。この点で、サブルーチンは電力が除去され
て次に再び加えられるまで待機ステツプ1010
に進む。
第9H図に示される通り、割込み1のサブルー
チンは操作員がシステム制御および状態モジユー
ル111のリセツト押ボタン111fを押すとき
入力され、それによつて実行中のプログラムが中
断されてステツプ1012に出て、ここで論理駆
動回路198aはリセツト押ボタン111fの後
ろにあるライトを励磁するように制御される。次
にステツプ1014において、サーボモータ20
の現在速度は論理回路198bにより読み取ら
れ、現在比較バツフア、すなわちRAM126の
アドレス可能場所に記憶される。その点で、論理
回路194aの制御を受けるサーボモータ20は
第8G図に示されるサブルーチン620によつて
停止条件まで減速され、点212を介して特に第
5図のステツプ214までプログラムが戻され
る。
第9E図のステツプ976および990につい
て前に言及した第3の割込みサブルーチンは、間
隔計時機構174がその論理回路177を介して
CPU120の割込み2の入力にパルスを出力す
るとき、計器試験の終りに自動的に実行されるも
のとして第9I図に示されているが、このパルス
は計器38を経て計器プルーバ装置10を通る試
験容積の1立方フイート、1/2立方フイート、ま
たは1/4立方フイートに相当する係数の1つの入
力がカウント・ダウンされてから発生する。まず
システムの状態がRAM126内の適当な場所に
ステツプ1018で記憶され、さらにステツプ1
020では、第4C図のカウンタ174aと18
2が無能にされ、線形カウンタ182の記憶され
たカウントはRAM126内の適当な場所に記憶
され、その後各カウンタ174aと182がリセ
ツトされる。ステツプ1024において、カウン
タ174aによる前述の係数すなわちパラメータ
の1つのカウント・ダウンが生じると、1すなわ
ちフラツクがRAM126の試験終了レジススタ
内に置かれる。すなわち、試験終了は圧力および
温度の測定値を得るのに用いられる1秒の抜取り
パルス間の途中に生じることがある。したがつ
て、圧力および温度の測定値の最終組を得るため
に待つ必要があり、これは前述の係数のカウン
ト・ダウンの発生と同時に試験終了のフラグをセ
ツトすることによつて行われる。計器プルーバ装
置10はステツプ990が生じるまで第9E図に
示される通りデータを累算する働きを続けるが、
ステツプ990が生じるとRAM126の試験終
了レジスタは試験終了フラグがセツトされている
かどうかを見るために呼び出され、もしセツトさ
れていれば試験は停止される。もし依然として作
動しているならば、ステツプ1028でシステム
の状態が再び呼び出され、計器プルーバ装置の作
動は第9E図に示される計器試験のサブルーチン
内の割込みの点に続く。
圧力および温度の値を入力する第9E図に全体
として示されるルーチン984は、第9J図に示
されるサブルーチンに詳しく示され、ここで最初
のステツプ1032により、差圧測定装置46か
ら得られた差圧の表示はA/D変換器166によ
つて2進データに変換され、RAM126内の指
定場所に記憶される。同様に、ピストン圧力変換
器51により測定された差圧はA/D変換器16
6によつて2進データに変換され、ステツプ10
34においてRAM126の指定場所に記憶され
る。同様に、計器プルーバ装置10を収納するプ
ルーバ室106に置かれる変換器109によつて
測定された気圧は、A/D変換器166によつて
2進データに変換され、ステツプ1036によつ
てRAM126内の指定場所に記憶される。同様
にステツプ1038,1040,1042では、
温度測定装置57,48,42および44からの
温度入力TP1,TP2,TM3、ならびにTM4
はA/D変換器により2進データに変換され、
RAM126内の指定場所に記憶され、その後第
9E図のステツプ986に戻る。
第9E図に全体として示されるステツプ986
は第9K図のサブルーチンに詳しく示され、ここ
でステツプ1046においてプルーバ温度TP1
とTP2、および計器温度TM3とTM4に相当
する各温度は2進電圧から浮動小数点10進形式の
Tに変換され、次にRAM126内の指定場所に
記憶される。次にステツプ1048において、同
様な形式で、圧力MP1,MP2および気圧PBを
表す2進電圧はそれぞれの指定場所から取られ、
浮動小数点10進形式のpsi(ポンド/平方インチ)
に変換され、RAM126の指定場所に記憶さ
れ、その後第9E図のステツプ988に戻る。
試験データを累算しかつ平均する第9E図のサ
ブルーチンすなわちステツプ988は、第9L図
に示されるサブルーチンについてさらに詳しく示
されている。ステツプ1050において、第1お
よび第2プルーバ温度TP1とTP2のデイジタル
値は相加されて、平均プルーバ温度(ATP)を
与える。この値は順次ATPの累算された前の値
に加算され、すなわち計器試験の実行中にATP
の1組N個の試料が累算される。ステツプ105
2において、計器温度TM3とTM4は相加され
て、平均計器温度(ATM)を与え、この新しい
値は計器試験の実行中に取られるATMのN個の
連続試料を表す量を与える。ステツプ1054に
おいて、周囲圧力すなわち気圧PBの値は、平均
計器圧力(APM)を得るように、計器38内に
作られた圧力と周囲圧力との間から取られた差圧
MP2と気圧PBとの和に加算される。
平均プルーバ圧力(APP)は、計器試験の間
に取られるAPPのN個の連続試料を表す量を得
るように、APPの前に累算された値に加算され
る。ステツプ1058において、ステツプ105
0,1052,1054および1056から前に
取られた各値の試料数Nは決められ、それによつ
て連続ステツプにおいてこれら各パラメータの平
均値は累算された量を係数Nで割ることによつて
得られる。
第9F図に示されるステツプ988は、いま第
9M図についてさらに詳しく説明される。上述の
通り、平均プルーバ温度(ATP)、平均計器温度
(ATM)、平均計器圧力(AMP)、および平均プ
ルーバ圧力(APP)の累算値は計器試験の途中
で取られるN個の試料を表し、ステツプ1060
ではこれらの平均値が各温度および圧力について
得られる。次にステツプ1062において、計器
プルーバ装置10を通つた標準容積に対して計器
38を通る流体の計器符号器40の出力のパーセ
ント誤差が示された式にしたがつて計算される。
計器圧力PM、プルーバ圧力PP、プルーバ温度
TP、および計器温度TMの値は、ステツプ10
60から定められる平均値であるが、プルーバ容
積カウントKは線形符号器26によつて作られか
つカウンタ182の中で累算された累算カウント
の表示として得られ、これらのカウントは選択さ
れた標準容積、例えば1立方フイート、1/2立方
フイート、または1/4立方フイートを表す。第9
M図に示される通り、PM/PPおよびTP/TM
の比はそれぞれ圧力ならびに温度修正係数を与え
る。上述の通り、試験中の計器プルーバ10と流
体計38の内部流体間に流体温度差および流体圧
力差が存在する。ステツプ1062によつて定め
られた上記の比は適当な修正係数を与え、それに
よつて温度差が補償され、計器プルーバ10によ
つて得られる校正された表示すなわち読みに対し
て流体容積の計器読みの正確なパーセント誤差が
表示される。係数K*は、計器38によつて測定
された流体の流れを表すプログラム可能カウンタ
174aに記憶されたカウントを表す。ステツプ
1062に示される通り、係数K*は例えば1立
方フイートに対して40000のカウントを計器40
を通る容積の値に変換するため定数Cを掛けられ
る。プログラム可能カウンタ174aに入力され
た係数K*が40000である説明のための実施例で
は、定数Cは1/40000として選ばれる。さらに、線 形符号器26から得られ、カウンタ182によつ
てカウントされたカウントの数は、後で詳しく説
明される通り計器プルーバ12の室18の容積を
正確に測定するとともにこの正確な測定容積を線
形符号器26により出力されたパルスの組に相関
させることによつて導かれる校正係数を掛けられ
る。本発明の説明のための実施例において、室2
8の1立方フイートの選択された容積の場合、線
形符号器26から38790個の出力パルスが導かれ
ることが定められた。すなわち校正係数はこのカ
ウントの逆数すなわち1/38790として選択される。
同様な形式で、計器38に異なる容積が通されか
つプログラム可能カウンタ174aが異なる流れ
に相当するカウントでプログラムされた場合は、
室28の選択された領域内に形成された容積に相
当する異なる校正係数を決める必要がある。実際
に、38790のカウントは経験上、正確に1立方フ
イートに相当する室28の長さに沿つてピストン
14を移動しかつ線形符号器26から出力された
パルス数を計算したり他の方法で求めることによ
つて得られる。同様な測定および符号化は経験
上、ピストン14がシリンダ12に沿う開始−試
験位置からシリンダ内の1/2立方フイートおよび
1/4立方フイートの容積に相当する位置まで移動
されるにつれて、線形符号器26の出力に相当す
る1/2立方フイートならびに1/4立方フイートの流
れに関するカウントを決定するために取られる。
すなわち、実際のカウントにしたがつて1/2立方
フイートおよび1/4立方フイート用の相当する校
正係数は、室28の円筒壁によつて形成される容
積に正確に対応する。このように、計器38の読
みと室28に通される実際の容積との間のパーセ
ント誤差の計算は、室28の円筒壁の相当する領
域の正確な容積によつて決定された校正係数の使
用によつて大きな精度で得られる。ステツプ10
62が実行されてから、プログラムは第9F図に
示される次のステツプ1000に戻る。
第9M図のステツプすなわちサブルーチン10
60に全体として示される平均温度および圧力の
計算は第9O図に示されるサブルーチンによつて
詳しく説明され、ステツプ1050で前に示され
た通り、温度の各測定は1回弐試験の途中でプル
ーバ温度ATPの累算された個別測定を表す合計
を得るように前の測定に加算される。第9O図に
示されるステツプ1064に示される通り、
ATPのこの累算値は試料数AVCTR=N+2に
よつて割られ、そして459.67に加算されて、プル
ーバの最終平均温度ETPを〓で与える。同様に
ステツプ1066では、温度TM3とTM4の値
は計器試験の途中で相互に引続き加算されて、試
験中における計器の平均温度ATMの累算値を与
え、またATPは459.67まで順次加算される1秒
の抜取りクロツクの試料数すなわちカウント数に
よつて割られ、最終平均温度FTMを〓の形で与
える。同様にステツプ1068において、試験中
に累算された計器の平均圧力APMの累算値は試
験中に取られた試料の数AVCTRによつて割ら
れ、計器の最終FPMを絶対psiの形で与える。ス
テツプ1070において、計器試験の途中で累算
された平均プルーバ圧力APPの累算値は、試料
の数AVCTRによつて割られ、プルーバの最終圧
力FPPの表示を絶対psiの形で与え、その後第9
M図に示される次のステツプ1062に戻る。
計器38を通る容積を測定する計器プルーバ1
0の精度は、計器容積試験の際に流体の圧力と温
度の測定値の変動によつて左右され、制限され
る。計器容積試験の実行中に生じる流体の圧力お
よび温度の変動は、計器プルーバの容積の測定な
らびに校正中に生じる変動より大きい。すなわち
一般的に、ピストン14が第1位置から第2位置
へ移動されるにつれて計器38を通して送られる
流体の実際の容積は下記の式によつて概算され
る: V(V1−V2)〔1+(/T1)−(/P1)〕+
V2〔(ΔT/T1)−(ΔP−P1)〕 ただしV1、P1、およびT1はそれぞれ、計器容
積試験実行の初めにおけるプルーバ10の室28
内に存在する最初の容積、流体圧力および流体温
度であり、ΔPおよびΔTは試験中に生じぬ圧力
と温度の対応する変化であり、およびは流
体計38におけるT1とP1からの平均偏差である。
前述の通り、第4C図に示される論理回路178
は、温度変換器42,44,48、および57、
ならびに圧力変換器46および51の出力を抜き
取る1秒のクロツク信号を供給し、それによつて
容積計の試験実行中にこれらの変数の試料を与え
る。前述の通り、第9E図のステツプ984で得
られた計器温度TM3とTM4、ならびにプルー
バ温度TP1とTP2の周期的試料は第9L図のス
テツプ1050,1052,1054、および1
056で相加され、第9O図のステツプ106
4,1066,1068および1070について
説明される通り試験実行中に抜き取られて加算さ
れることにより時間平均される空間平均の計器温
度およびプルーバ温度が得られる。このように、
圧力と温度の両方の連続変化は、流体計およびプ
ルーバ10で測定される。空間および時間的にそ
のように平均化することによつて、他の方法では
容積変化の校正に誤差を招く温度と圧力の変動が
回避される。3.81cm(1.5in)のH2Oの圧力降下に
よる断熱膨張に起因する計器プルーバに入る流体
の温度温化は0.5〓という大きな場合があり、こ
れは実に0.1%もの計算誤差を生じる。すなわち、
システムを通じ流体の圧力と温度を正確に監視
し、かつ計器プルーバ10に入る「真」容積を得
るために所要の修正を施すことが必要である。容
積で0.05%の精度を得るには、室28と計器入口
との間でパラメータδTおよびδPをそれぞれ±0.1
〓ならびに±0.127cmH2Oより良好な精度まで監
視する必要がある。第1図について前に述べた温
度変換器および圧力変換器は、温度ならびに圧力
測定について所望の精度を達成するとともに容積
の測定において所望の精度を与える、かかる能力
を備えている。
計器38により行われた試験の結果をハード・
コピー・プリンタに出力するように第9F図に示
されたステツプ1002は、第9N図にさらに詳
しく示されている。最初のステツプ1072で、
プリンタはその作動を初期設定するように論理回
路190bによつてストローブされ、その後ステ
ツプ1062で前に計算されたパーセント誤差が
プリンタでプリント・アウトされる。次ステツプ
1074において、改行指令がプリンタに加えら
れてプリンタの用紙を1行だけ進め、その後ステ
ツプ1076で試験が行われた流量が表示され
る。ステツプ1078において、改行指令信号が
プリンタに加えられて、第9F図のステツプ32
2に戻る前に用紙を10行送る。
本発明の1つの重要な面は、シリンダ12の室
28の容積を正確に測定する方法、およびその測
定値を用いて線形符号器26の出力を正確に校正
し、線形符号器26のパルス出力当たりの容積を
表示する方法にある。第2A図に示される通り、
線形符号器には多数の密接した標識102を持つ
目盛24があり、それによつて光学符号器26は
これを通る、かかる各標識の通過に相当する出力
パルス列を与える。かかる出力信号を正確に測定
された室28の容積に正確に相関させることによ
つて、線形符号器26は相当する高い精度で符号
化することができ、それによつて試験中の計器3
8の計器記録すなわち誤差の校正表示が改善され
る。
このような校正手順において、室28の容積を
高い精度で測定することがまず必要である。空洞
内に高周波、電磁界を作ることを含む容積測定法
が使用される。かかる測定方法の原理をこれから
説明する。導電壁に完全に囲まれた規則正しい形
の室28の内側寸法は、室28の内部に作られた
電磁界用の共振条件が生じる周波数を測定するこ
とによつて正確に求められる。与えられた形状で
は、室28内の電磁界はいろいろな空間構成をと
ることができる。個別の周波数で、室28内に取
り囲まれた電磁エネルギはその波周期と比べて長
い時間間隔にわたり蓄えられかつ共振され、これ
らの共振解は室28の正規モードとして指定され
る。蓄えられたエネルギと共振周波数のサイクル
ごとに消費されるエネルギとの比は、共振のQと
定義されている。Qは、電磁界により誘起される
電流に対する壁のオーム抵抗による消費損の尺度
である。与えられた正規モードでは、共振周波数
は室28の寸法および容積を満たす媒体内の光の
伝搬速度によつて独自に求められる。したがつ
て、容積を規定する直線寸法(球の場合は1つ、
正円筒の場合は2つ、など)に相当する多数の正
規モードの共振周波数を同時に測定することによ
つて、室28の容積は周波数測定の精度に比較す
る精度まで測定することができる。
室の形状が与えられると、正規モードの無限な
組が存在し、その共振周波数は室28の直線寸法
のオーダの自由空間波長に相当する下限値を持つ
が上限値はない。その直線寸法の1つの機械変位
に起因する容積変化は順次、下位モードの共振周
波数をほぼ同じ小量だけ変える。
簡単に述べれば、第10図に示される通り、室
28の内部に電磁界を作り、そこから第10図の
回路により測定すべき蓄積された電磁エネルギの
比較的小部分を抽出するために、アンテナ70の
形をした装置が備えられる。後で詳しく説明する
が、共振を室28の内部に生じる周波数fの測定
が行われる。室28の構造の選択は、任意な形の
室が使用される場には重要であり、共振周波数f
とかかる室の寸法との間の機械関係は厳密な、す
なわち分析的な解を持たないことがある。すなわ
ち室28は、消費損および結合の影響が無視でき
ることを保証するとともに、規則正しい形の室2
8の全体として囲まれた表面に対して電界Eが放
射状で磁界Hが接線状である制限条件を受ける共
振周波数と室寸法との間の関係を定める既知のマ
ツクスウエルの式を与えるような、規則正しい形
を選択される。このような条件の下で、室28の
界は比較的簡単な形で求められ、認知できる動揺
が予測される。
すなわち本発明の好適な実施例では、室28は
シリンダ12の内面、ヘツド60、およびピスト
ン14の外面によつて形成される正円筒となるよ
うに選択される。このような構造の室28によつ
てピストンは上述の通り既知の流体容積を作るよ
うに駆動されることが認められる。正円筒として
作られている室28の内部に作られた電磁界の正
規モードは、次の2種類に大別される:すなわち
室28の円筒(Z)軸に沿つて電界が0である
TEモードおよびその円筒軸に沿つて磁界が0で
あるTMモードである。それらは下記によつて円
筒座標r、θ、およびzに関してTEモード用に
定められる3個の整数l、mおよびnによりさら
に規定される: l=θに関するErの全周期変化の数; m=rに関するE〓の半周期変化の数; n=zに関するErの半周期変化の数。
整数l、m、nが磁界の成分HrおよびH〓につ
いて対応して定められるTMモード用の同様な1
組の指標が存在する。
正規モードの共振周波数に関するサブルーチン
は下記の一般式によるベツセル関数の根および幾
何寸法によつて表される: f=(C/D)〔(xln/π)2+(n/2)2(D/L
)〕1/2(1) ただしDは直径、Lは長さ、Cは空洞容積を満
たす媒体中の光速、およびXlnはそれぞれ下記に
よつて与えられる: TEモードではXln=J′l(x)=0のm乗根、 TMモードではXln=Jl(x)=0のm乗根。
いろいろな低位TEおよびTMモードに相当す
るこれらのベツセル根の数値は下記の表から取ら
れる: TEモード TMモード TE xln TM xln 11 1.84118 01 2.40483 21 3.05424 11 3.83171 01 3.83171 21 5.13562 31 4.21009 02 5.52008 41 5.31755 31 6.38016 12 5.33144 12 7.01559 第(1)式の量(fD)2対(D/L)2のプロツトは、
インターセプト(cxln/π)2およびスロープ
(cn/2)2と共に直線である。このようなモー
ド・チヤートは、nの値が最大2までの正円筒室
28の下位モードについて第13図に示されてい
る。第13図は、幾何パラメータ(D/L)2の関
数としての相対共振周波数値および直線寸法Lの
変化に伴う共振周波数の変動を示すグラフであ
る。またそれは任意の固定D/L比に関する与え
られた周波数範囲で現れると思われる共振の数を
予測するとともに、2つの異なるモードが周波数
退比するLの値を予測するのにも役立つ。
第13図のモード・チヤートは電磁界励振のモ
ード、選択されたモードの予想共振周波数、およ
び室28の直径Dと長さLに関する寸法を決定す
るのに用いられる。第10図に示されるような室
の説明のための実施例では、直径Dは30.5cm
(12″)に等しくセツトされ、長さLの範囲は25.4
cm(10″)から76.2cm(30″)までとする。したが
つて、(D/L)2の対応する値は1.44〜0.16の範囲
となる。もし観測の周波数範囲が500MHz〜
1000MHzであるならば、(fD)2は2.32×1020およ
び9.29×1020(サイクル/秒)2cm2の間で変わる。
500〜1000MHzの範囲内のこの構造で長さLの変
化にわたつて現れると思われる共振モードの数
は、ちようど、第13図のモード・チヤートに示
される長方形に含まれる線の数によつて与えられ
る。見られる通り、L=25.4cm(10″)で、500〜
1000MHz内に生じるモード数は3個に過ぎない。
すなわちこれらは、約755MHzで生じるTM010
ード、830MHzで生じるTE111モード、および
960MHzで生じるTM011モードである。他方では、
L=76.2cm(30″)では、簡単のため第13図に
示されていない8個のモード、すなわちTE111′、
TE112′、TM010′、TM011′、TM012′、TE211′、
TE212′およびTE113がある。任意な中間位置で
は、モード数およびそれらの共振周波数fは、所
望の(D/L)2の値に相当する垂直線といろいろ
なモードを表す線との交点によつて求められる。
任意な2つの異なるモードの共振周波数の測定は
DおよびLの両方を独自に定めるので、測定の冗
長チエツクとして、または理想のケースおよび現
れるかもしれない任意な高位修正からの幾何偏差
に起因する動揺の影響を評価する手段として他の
モードを使用することがある。
量的な意味で、電磁界の電界および磁界成分は
相互に垂直であり、かつ規則正しい幾何形状の室
28の寸法DおよびL、特に第10図に示される
ような室28の直径および長さに対して、共振周
波数である一定の関係を有することが分かる。後
で説明するが、共振周波数と寸法DおよびLとの
関係は、それぞれのモードで、数式によつて関係
づけられる。正円筒形状の室28は、その容積を
定める2つの未知寸法、すなわちその直径Dと長
さLを持つ。こうして、未知の値DとLを同時に
求められる2つの数式を得る必要があり、したが
つて前述の通り2つの異なるモードの室28内の
電磁界を作りかつ両モードの共振周波数を求め、
それによつてDとLの値すなわち室28の容積を
算出できるようにしなければならない。後で説明
するが、対応して高いQを持つ共振周波数を求め
るために励振のモードが選択され、それによつて
DおよびLの測定に誤差を招く動揺の影響を最小
にすることができる。
TE010モードの線は第13図に示す通りゼロの
スロープを有し、したがつて室の寸法Lに無関係
で、直径のみの関数である。したがつてこの特性
は、測定実験中にこのモードを識別するのに用い
られる。励振モードTE010は寸法Dの自主測定を
得るのに用いられる。さらに、任意の与えられた
モードで寸法Lの関数としての共振周波数の変化
率は、最後の指数nによつてのみ求められること
が分かる。したがつてTE111′、TM011′、および
TE211のようなモードの周波数はLの変化に伴つ
て同じ量だけ変わるが、TE112′、TM012′および
TE212モードはすべて2倍の割合で共に変わる。
したがつて、これらモードの同調特性は、いつた
ん空洞の絶対直径が求められると、長さLの相対
変化をきわめて高精度まで求めるのに使用され
る。
与えられた正規モードで励振される共振時にお
ける室28のQは、2つの面で重要である。ま
ず、それは共振周波数レスポンスの鋭さを定め、
したがつて共振周波数を実測し得る究極の精度を
制限する。さらに重要なのは、Qが第(1)式により
与えられる理想の結果からの共振周波数の予想偏
差の大きさの尺度であるということである。一般
に、与えられたモードのQが高くなるほど、理論
式で空洞の幾何寸法を求める精度が良くなる。こ
うして室28を励振するモードは最高のQを得る
ように、したがつて室28の寸法すなわち容積を
一段と正確に求められるように選択される。
完全導電壁からなる容積では、室の無負荷時の
すなわち固有のQ0は無限大であり、共振の正規
モードに対する周波数解は正確である。固有抵抗
が限定される壁では、室28内の電界と磁界は、
下記の式で与えられる表皮深さδとして定められ
る距離まで壁に入り込む: δ=〔λρ/120π2μ〕1/2cm (2) ただしμは壁材料の導磁率、λは自由空間波長
(cm)、ρは壁の直流固有抵抗(Ω−cm)である。
有限の表皮深さは電磁界によつて見られる室の皮
相寸法を実際の幾何寸法より若干大きくするの
で、壁のオーム損に起因する消失の影響は正規モ
ードの共振周波数を動揺させ、それらを低い値に
移す。この動揺は表皮深さと自由空間波長の比す
なわち(δ/λ)の値で表されるが、この(δ/
λ)は壁材料の直流固有抵抗と導磁率の既知の値
を用いることによつて第(2)式から算出される。空
洞が銅製の場合(μ=1、ρ=1.72×10-6Ω−
cm)、表皮深さは3.8×10-51/2cmに等しい。1000M
Hz(λ=30cm)で、比(δ/λ)はほぼ7×10-6
に等しい。有限導電率に起因する共振周波数に対
するこの修正は、本出願にとつては明らかに無視
し得る。300シリーズのステンレス鋼(μ=1、
ρ=72×10-6Ω−cm)では、1000MHzにおける比
(δ/λ)は4.5×10-5であり、これは絶対容積精
度0.01%の所望全精度にとつては無視できなくな
る。好適な実施例では、室28の壁はクロムめつ
きされ、(μ=1、ρ=13×10-6Ω−cm)、(δ/
λ)の相当する値は1000MHzで2×10-5に等し
い。したがつて理論的計算に基づく、正円筒形状
の室28における正規モードの共振周波数に対す
る修正は無視できるものとし、かつ第(1)式は全容
積の測定精度を0.01%より良好にしなければなら
ない。
しかし実際には、与えられた材料の理論的表皮
深さの値は、壁の不完全性、材料の不純性、およ
び残留表面汚染などのいろいろな理由により決し
て達成されない。したがつて、好適な励振モード
を選択される室28のQを測定することによつて
有効表皮深さを実測する必要があり、またもし必
要ならば、この方法による容積測定に適当な修正
を施さなければならない。
室28のQ2の式は、蓄えられたエネルギと電
磁波振動のサイクルごとに壁に生じる消失損との
比の値を求めることによつて得られるが、これは
次のように書くことができる: Q0=2∫〓H2dν/δ∫SH2ds (3) ただしHは正規モードの磁界ベクトル、δは表
皮の深さである。正円筒空洞の室28の幾何形状
および正規モードに関するQは下記の式で表され
る: TEモードの場合: Q0δ/λ=〔1−(l/xln2〕〔x2ln+P2R23/2
/2π〔x2ln+P2R3+(1−R)(PRk/xln2〕(4) TMモードの場合: Q0δ/λ=〔x2ln+P2R2-1/2/2π(1+R)(n
>0)(5) =xln/π(2+R)(n=0) ただしR=(D/L)、P=nπ/2、他の記号
はすべて前に定められた通りである。
与えられたモードおよび空洞形状に関する上の
式の右辺の値を求め、それを実測したQで割るこ
とによつて、有効なδ/λが求められる。求めら
れた結果と第(2)式からの計算値との直接比較によ
り、室28の容積測定で予想される動揺の大きさ
が量的に求められる。
室28は第10図に示される通り外部測定回路
に結合され、それによつてマイク波電力は室28
に入れられてそこに電磁界を作るとともそこから
反射される電力を抽出する。室28は、アンテナ
70の形をした唯一の結合装置を必要とする反射
形空洞である。後で詳しく説明するが、共振特
性、特に与えられた正規モードの共振周波数は入
射マイクロ波周波数の関数としてアンテナ70か
ら反射される電力を測定することによつて求めら
れる。反射形の室28の使用によつて、理想的な
空洞レスポンスからの動揺が最小に押えられ、入
射電力からの妨害なしに反射電力の抜取りを許す
方向性結合器1106の使用が実現される。第1
0図に示される通り、掃引発生器1100の出力
はアンテナ70を励振するように加えられる一
方、反射電力は結合器1106によつて鉱石検波
器1110に転送される。
アンテナ70の形をした結合装置の存在は、室
28の中の蓄えられる共振電磁エネルギ、すなわ
ち測定用に抽出される電力量、の消失損を増すこ
とになる。これは通常、空洞の無負荷時のQすな
わちQpと区別するように等価結合のQすなわち
Qcとして定義される。さらに、アンテナ70を
介して第10図の回路の残りと空洞との相互作用
は、本発明の適当な式の値を求める「空洞結合」
装置の正確な説明を得るために考慮されなければ
ならない。
反射形の室28、すなわち電力が単一のアンテ
ナ70によつて導かれかつ抽出される室について
は、反射電力と共振付近の入射電力との比は下記
の式によつて与えられる: Pr/Pp)=1/4(1/Qp−1/Qc2+(νp−ν)2
/νp 2/1/4(1/Qp−1/Qc2+(νp−ν)2
νp 2 (6) ただしνは周波数、νpは共振周波数、Qpは空洞
共振の無負荷時のQ、Qcは結合装置による電力
損に比例する結合のQである。
共振周波数νpで、反射電力と入射電力との比は
与えられた正規モードの反射係数と定義され、す
なわち (Pr/Pp)〓νp=β=(Qc−Qp2/(Qc+Qp2 (7) β=0の場合、空洞は100%結合と考えられ、
Qp=Qcとなる。この条件は、負荷インピーダン
スが発生器インピーダンスに整合される低周波等
価回路の場合に相当する。
第(6)式と第(7)式を組み合わせ、Qcを消去する
と、正規モードの無負荷時のQpは下記による測
定可能なパラメータに関して与えられる、 Qp=νp〔(Pr/Pp)−β/1− (Pr/Pp)〕1/2/(ν−νp)(1+β1/2) (8) したがつて空洞共振のレスポンス曲線上のある任
意な電力レベル(Pr/Pp)でβおよび周波数幅を
測定することによつて、量Qpが求められる。「半
電力」点が定められ、すなわち P1/2=(1+β)/2 (9) であると、2つの半電力点に相当する周波数差は
共振レスポンスの「半幅」として知られ、下記に
よつて与えられる Δν=2(ν1/2−νp) ただしν1/2は半電力点に相当する周波数である。
この場合、第(8)式はさらに次のように簡単な形と
なる、 Qp=(2νp/Δν)(1+β1/2} (10) したがつてQpの値は、結合度により(νp/Δν)
と(2νp/Δν)との間で変化する。室のレスポン
ス曲線の表示は、定められたパラメータと共に、
第14図に示されている。最小の反射電力に相当
するレスポンスνpの中心周波数は、正規モードの
共振周波数である。
第10図の周波数測定回路は共振周波数の変
化、すなわち室28と第10図の回路素子との間
の相互作用に起因する周波数プリングを作ること
が分かる。掃引発生器1100の周波数が約2の
フアクタだけ変化される第10図の回路におい
て、方向性結合器1106は掃引発生器1100
の出力を受けてその比較的小部分をアンテナ70
に加える。特に、方向性結合器1106の補助す
なわち出力端子に加えられる電力は掃引発生器1
100の出力の約80%である。室28は方向性結
合器1106の主入力端子に、鉱石検波器111
0はその第3端子に接続されて、室28から反射
されるマイクロ波電力が測定される。方向性結合
器1106の使用により、掃引発生器1100と
アンテナ70によつて与えられた負荷との間に
100%の減衰すなわち「パデイング」が生じ
る。
その結果、掃引発生器1100は室のレスポン
スを動揺させる相互作用が生じないことを保証す
るために、アンテナ70、すなわち結合装置から
それぞれ隔離される。アンテナ70と発生器11
00との間の結合器1106によつて与えられた
隔離の結果として、周波数プリングの量は室28
のQ、結合係数β、および鉱石検波器1110と
空洞結合装置との間のVSWRによつて定め
られる。
掃引発生器1100が空洞28から完全に減結
合されているものとすれば、空洞のQが5000、結
合係数βが0.5、残留VSWRが2であると、周波
数プリングは1.3×10-5すなわち0.0013%のオーダ
となる。この偏差は室容積の所望の完全測定を
0.01%より良好な精度まで達成するに要するより
も良好な大きさのオーダである。
さらに、第10図に示される空洞28およびそ
れに組み合わされる共振周波数測定装置の分析の
結果、空洞28の円筒形状の丸さ欠如または小さ
な局部表面の不規則性と変形による、室28の幾
何形状のひずみに起因する動揺は下記の用心を守
ることによつて補償されることが判明した。ま
ず、室28の機械的ゆとりが、その円筒形状の直
径Dを丸さの12ミルはずれの制限内に保つような
ものであれば、室28の直径Dすなわち容積は
10-5以内のオーダの精度で測定され、したがつて
かかる変形は容積を測定する本方法では無視する
ことができる。同様に、室28の内壁にある小さ
な内向きまたは外向きのくぼみに起因する任意な
正規モード用の室共振周波数の変移は孔の寸法が
室28の中に作られる電磁界の遮断波長より十分
小さく、かつ孔が電磁界を他の構造物に結合しな
ければ無視できると思われる。これらの条件の下
では、周波数プリングは孔の直径の三乗と室28
の容積との比にほぼ比例する。すなわち実際問題
として、室28の壁にある内向きまたは外向きの
くぼみに関する周波数プリングは無視できる。例
えば直径約30.5cm(12″)、長さ50.8cm(20″)の室
28の中にある直径2.54cm(1″)の孔は、共振周
波数を1/105しか変化させない。
ピストン14の内部にある変換器51および5
7を受ける開口と共に入口62の効果を考える
と、これらの開口すなわち孔は共振周波数の測定
でこれらの誤差源を事実上除去するために、容積
測定および校正の際に金属栓でふさがれる。
室28の変位容積の測定で±0.01%の精度要求
を満足するために、第10図に示される共振周波
数測定回路は室28の中に作られる正規モードの
共振周波数を1/105の精度まで測定し得なけれ
ばならない。第10図に示される回路は、掃引発
生器1100とアンテナ70との間のインピーダ
ンス不整合、マイクロ波電力の変化と変動、外部
雑音、および成分ドリフトに対する感度などによ
るひずみのような、共振周波数fの測定に影響す
る系統誤差を減らすように設計されている。第1
0図に示される通り、マイクロ波電源はテクスキ
ヤン社製の発生器VS80Aの形を説明上とること
ができる掃引発生器1100の形をとる。掃引発
生器1100は説明上、固定周波数(CW)で作
動され、すなわち0.05Hzと30KHzとの間でセツト
されたレートで50KHzと300MHzとの間の範囲を
自動掃引するように作動される。さらに、掃引発
生器1100の出力は、上記範囲にわたる周波数
の変化を操作員の制御器で掃引するように、その
バーニヤつまみ1100aによつて制御される。
掃引発生器1100の出力は同軸ケーブルによつ
て、変成器として働く方向性結合器1102に加
えられ、それによつて結合器1102に加えられ
たエネルギの一部は、本発明の説明のための実施
例においてフルーケ・コーポレーシヨン製のカウ
ンタ1920Aの形をとることができる周波数カウン
タ1108に転送される。後で説明するが、カウ
ンタ1108は、室28の内部に定在波が作られ
る周波数を表示する。順次、結合器1102の出
力は同様な同軸ケーブルによつて第2結合器11
04に加えられ、さらに方向性結合器1106を
介してマイクロ波アンテナ70に加えられる。第
10図に示されかつ第2A図にさらに詳しく示さ
れる通り、マイクロ波アンテナ70は簡単な金属
ループ70aであり、絶縁物70bによつて室2
8のヘツド60から絶縁されている。
技術的に周知の通り、定在波の発生により室2
8からアンテナ70を通つて反射されるエネルギ
は、他の周波数で反射されるエネルギに比べて大
幅に減少する。これは共振条件として知られ、関
連周波数は共振周波数として知られている。すな
わち掃引発生器1100の出力の周波数が変化す
るにつれて、室28の構造寸法次第で室28の中
に定在波を生じる共振周波数が選択される。定在
波を作る周波数は、後に説明するが、直径Dと長
さLに関室の寸法、したがつて室28の容積を定
める。共振周波数における電力降下を検出するた
めに、結合器1106はアンテナ70を通つて反
射されたマイクロ波電力を直流信号に変える鉱石
検波器1110に接続される。順次、ヒユーレツ
ト・パツカード製の鉱石検波器423A(NEG)の
形を説明上とり得る鉱石検波器1110は、その
直流出力をオシロスコープ1112のY入力に加
える。オシロスコープ1112は説明上、テクス
トロニツク製オシロスコープT922Rの形をとる
ことができる。オシロスコープ1112のX入力
は掃引発生器1100によつて供給されるので、
発生器1100が掃引モードにセツトされると、
室28の反射電力レスポンスは入力信号周波数の
関数であり、オシロスコープ1112に表示され
る。拡大表示1112aに見られる通り、アンテ
ナ70を通つて反射された電力は、第14図に示
されるように共振周波数で最小値1113まで降
下する。最小値を生じる周波数はカウンタ110
8に表示される。第2結合器1104は、演算増
幅器1115によつて増幅されかつ掃引発生器1
100に加えられて発生器1100の出力により
レベル制御を与える対応する直流信号を供給する
鉱石検波器1114にマイクロ波電力を加え、そ
れによつて掃引発生器1100が定在波を生じる
周波数を通して掃引すると発生器1100に事実
上一様な電力ドレンが置かれる。
第10図の回路は、共振周波数の測定を得るた
めに下記の形で作動される。まず、掃引発生器1
112はオシロスコープ1100のスクリーン上
に正規モード共振のすべてを本質的に同時に表示
させる広い掃引にセツトされるが、任意な特定モ
ード用の共振レスポンスは掃引幅と掃引中心周波
数の適当な選択によつて別個に表示することがで
きる。モードの明確な識別は、室28の中にある
ピストン位置のそれぞれのセツテイング用共振周
波数を測定することにより、また第(1)式を用い、
すなわち別法によりピストン位置を移動させて、
ピストン位置の関数としてのそれらの共振周波数
の変化率を第13図に示されるものと比較するこ
とによつて得られる。
任意の与えられたモードの共振周波数fは、ま
ずオシロスコープ上にレスポンス曲線を表示し、
次に掃引発生器1100をそのCWモードに切り
替えて、オシロスコープ1112に表示される電
圧が最小になるまで精密周波数つまみ1100a
を手動で同調させることによつて測定される。こ
の最小値になつたときの周波数カウンタ1108
の表示は、空洞の正規モードの共振周波数であ
る。便宜上、オシロスコープ1112の第2ビー
ムは、システムを掃引モードにセツトしかつ第2
ビームがちようど共振レスポンス曲線の底に触れ
るように第2ビームの垂直位置を手動で変えるこ
とによつて、この最小値の位置をより良好に定め
るのに用いられる。発生器1100がそのCWモ
ードで作動するように切り替えられると、室28
の共振周波数fはそのとき、2つのビームが一致
するときの条件に相当する発生器1100の周波
数セツテイングである。好適な実施例において、
2つのビームが全く一致している間に周波数カウ
ンタの出力を同時に読むことによつて、発生器1
100の周波数ドリフトによる影響が除去される
ので、掃引発生器1100の固有の安定度よりも
はるかに高い精度まで測定が可能である。さら
に、測定は室のレスポンス曲線で最小値を作るこ
とにのみ依存するので、検波器1100のレスポ
ンスの非直線性および入射マイクロ波電力の時間
的変動には無関係である。与えられたモードでの
繰返し測定によつて、室28の共振周波数が±
3KHzすなわち約5/106より良好な精度まで測定
し得ることが示される。
いま、室28の一部の容積を正確に測定する方
法の第1実施例をさらに詳しく説明する。一般
に、本発明の方法は2つの異なる励振モードで室
28の共振周波数を測定することを意味する。一
例として、正円筒の室28を考え、TM010および
TE111モードの共振周波数を測定する。両モード
は非退化モードであり、それらの共振周波数は
1/107の、すなわち標方法によるよりも良好な
精度まで測定することができる。TM010モード
(平行板モード)は室28の平均直径Dのみに依
存し、空洞の高さLには無関係であるが、TE111
モードはDとLの両方に左右される。したがつて
2つの周波数の測定から、室28の容積が求めら
れる。TM010モードの場合: λ1=共振波長=πD/X01すなわちD=λ1X01/π(11
) ただしD=直径、X01はJp(X)=0の第1ベツ
セル根。
TE111モードの場合: ただしD=直径、L=空洞の長さすなわち高
さ、X11はJ1′(X)=0の第1根。
2つの結果を組み合わせると、 K=X01/πλ1、L=1/2〔1/λ2 2
−1/λ1 2(X′11/X012-1/2 共振周波数に関して、この結果は次の通り表さ
れる: D=X01 c/πf1、L=c/2f2〔1−(f1/f2X′11/X0
1
)〕2-1/2 (14) ただしX11=1.8412、X01=2.4048、cw空洞を満
たす媒体(本出願では空気)における光速。
室の全容積については、 容積=πD2/4L =λ1 2λ2X01 2/8π〔1−λ2 2/λ1 2(X′11/X01
-1/2 =c3X01 2/8πf1 2f2〔1−f1 2/f2 2(X′11/X012
-1/2(15) 見られる通り、容積は第1位までλ3または1/f3
に比例する。したがつて dv/v〜3(dλ/λ)または3(df/f) (16) よつて、周波数は例えばカウンタ1108によつ
て1/107まで正確に測定され、すなわちvの理
論的精度は3/107程度である。
ピストン14の正変位に起因する正円筒12の
容積の変化を連続測定する方法が用いられる。ピ
ストンの運動の前後における室28の両容積、お
よび容積の変化率は簡単な方法で測定することが
できる。ピストン14が位置Xから位置Yまで移
動する第10図に示される配列では、TM010モー
ドの共振周波数は一定であり(または円筒の直径
の非一様性により少し変化する)、TE111モード
の共振周波数は変位ΔLに比例する量だけ変移す
る。位置Xで、共振周波数f1およびf2が測定さ
れ、第1容積V1を表すために第(2)式に挿入され
る。その後、ピストン14は第2位置Yに移さ
れ、モードTM010およびTE111用の第2組の共振
周波数f1′、f2′がそれぞれ取られ、第2容積V2
第(15)式によつて算出される。最後に、変位容
積ΔVは位置Yで求めた第2容積の値V2から位置
Xで求めた第1容積V1を引くことによつて算出
される。さらに、TM010の共振周波数を連続監視
することによつて、L1とL2との間の室28の直
径の変化(機械加工の不完全さに起因)がLの関
数として測定される。同様に、容積の変化率は
TE111モードの共振周波数を連続監視することに
よつて測定される。
上記の関係の変動要因としては、空気の誘電特
性、結合導管30および32の存在、他のガス入
口62、表面の不規則性、室28の壁材料の有限
導電度、およびモード交差による縮退などが含ま
れる。第1次までは、不規則性がλ(30cm以上)
に比べて小さいかぎり、変動は容積の変化に比例
する。したがつてこの方法は変形度を平均化し、
室28の真の容積に比例する測定を与える。
結合導管30および32ならびにガス入口62
はマイクロ波の遮断波長より十分小さく作られ、
共振周波数の変動を多くて1/105に押えなけれ
ばならず、第1位まで修正することができる。
同様に、室28の壁材料の有限導電度による変
動は、壁が銅、銀、金、またはアルミニウムのよ
うな高導電金属で作られたり、めつきされている
場合、この同程度の大きさにならなければなら
ず、仕上げに正当な注意が払われる。一例とし
て、銅の理論的表皮深さは300MHzで3.8×10-4cm
である。容積の変動は、表皮の深さと共振空洞の
直線寸法との比の位であり、これは半径50cmの正
円筒では約7.6×10-6である。実際の表皮深さは
室のQに正比例する空洞内の消失損から推測され
るが、一般に約1%の精度まで実測される。した
がつて、不確実性を1/107の2〜3倍より良い
程度まで減少する第1次修正が施される。
空洞内の真空と空気との間の共振周波数の変化
は次の式によつて与えられる。
(f真空/f空気)=(ε)1/2 (17) ただしεはSTPでの乾空気について εSTP-1=536.5×10-6の値を持つマイクロ波周
波数での空気の比誘導率である。よつて、真空か
ら空気への周波数変化は2.7×10-4程度である。
乾空気のεは圧力および温度の関数としてマイク
ロ波周波数で正確に知られるので、この変移は最
低1/106の精度まで修正される。式 〔(ε−1)t,P/(ε−1)20c

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 室の形状が正円シリンダであり、測定すべき
    寸法が室の直径および軸方向の長さである室を含
    む計器プルーバの容積を正確に測定する方法であ
    つて、 (a) 前記室の直径及び軸方向の長さと一義的な関
    係にある電界及び磁界成分をもつ電磁界の少な
    くとも1つの共振モードを選択する段階と、 (b) 前記選択された共振モードの前記室内に電磁
    エネルギ界の第1及び第2の別個の正規モード
    を発生させる段階と、 (c) 前記規則正しい形状の室から反射されたエネ
    ルギを抽出する段階と、 (d) 前記室内に前記第1及び第2の正規モードの
    ための共振条件を作る電磁エネルギの第1及び
    第2の周波数を検出する段階と、 (e) 検出された第1及び第2の周波数の数値に基
    づき正円シリンダ室の長さと直径したがつて容
    積を測定する容積測定方法。 2 特許請求の範囲第1項記載の容積測定方法に
    おいて、電磁エネルギ界を作る正規モードが選択
    されて室の性質、形状、および表面による変動を
    最小にする容積測定方法。 3 特許請求の範囲第1項記載の容積測定方法に
    おいて、選択されたモードがTE111モード及び
    TE112モードである容積測定方法。 4 特許請求の範囲第1項記載の容積測定方法に
    おいて、選択されたモードがTE112モード及び
    TM010モードである容積測定方法。 5 特許請求の範囲第1項記載の容積測定方法に
    おいて、選択されたモードがTM010モード及び
    TE111モードである容積測定方法。 6 特許請求の範囲第1項の測定方法であつて、
    前記計器プルーバは、前記室内を直線運動して流
    体を試験中の流量計と前記室との間に指向するピ
    ストンを含み、また前記測定方法は、 (f) 前記ピストンを前記室を通つて動かしピスト
    ン運動の程度を表わす表示を与える段階と、 (g) 前記室の容積の正確な決定に基づいてピスト
    ン運動の前記表示を校正する段階を含む容積測
    定方法。 7 特許請求の範囲第6項記載の測定方法であつ
    て、他の方法では室の性質、形状、および表面に
    よつて作られる変動を減少させる第1ならびに第
    2の正規モードを選択する段階を含む容積測定方
    法。 8 特許請求の範囲第7項記載の測定方法におい
    て、モードがTE111モードおよびTE112モードと
    なるように選択される容積測定方法。 9 特許請求の範囲第7項記載の測定方法におい
    て、モードがTM010モードおよびTE112モードと
    なるように選択される容積測定方法。 10 特許請求の範囲第7項記載の測定方法にお
    いて、前記モードがTM010モードおよびTE111
    ードに選択される容積測定方法。 11 特許請求の範囲第6項の測定方法であつ
    て、前記計器プルーバは前記ピストンの相対運動
    に応動してピストン運動の程度を表わす信号を供
    給する測定装置を含み、信号の各増分単位はピス
    トンの増分運動すなわち試験中の流量計に指向さ
    れる流体の容積に相当し、前記測定方法はさら
    に、 (h) 前記ピストンを室内の第1位置に置く段階
    と、 (i) 前記ピストンを室内の第1位置に配置した状
    態で、前記第1及び第2のモードにそれぞれ対
    応する第1および第2電磁界を発生する段階で
    あつて、前記第1および第2電磁界の前記電界
    成分と磁界成分が室の直径ならびに長さに関係
    しており、 (j) 前記ピストンを第1位置に対して移動された
    第2位置まで移動する一方、測定装置から得ら
    れた信号を累算する段階と、 (k) 室内に第3および第4電磁界を発生する段階
    で前記第3及び第4電磁界は室内のその共振条
    件で選択された第3及び第4の別個の正規モー
    ドに対応し、第3および第4電磁界の電界成分
    と磁界成分が室の直径ならびに長さに関係した
    段階と、 (l) 前記第3および第4電磁界が室内に共振条件
    を確立する第3ならびに第4共振周波数を測定
    する段階と、 (m) 前記第1および第2共振周波数に基づき、
    室の直径と長さすなわち室と第1位置のピスト
    ンとによつて形成される第1容積を測定し、か
    つ前記第3および第4周波数に基づき、室の直
    径と長さすなわち室と第2位置のピストンとに
    よつて形成される第2容積を測定する段階と、 (n) 前記第2および第1容積の差として変位ピ
    ストン容積を測定し、測定装置からの累算され
    たピストン移動信号を変位容積と相関させて、
    測定装置信号の増分単位によつて表される流体
    の増分値を表示する段階からなる容積測定方
    法。 12 特許請求の範囲第11項記載の測定方法に
    おいて、前記測定装置が1組のパルスの形をした
    出力を与え、各パルスはピストンの増分運動を表
    し、段階(j)において出力パルスがピストンの第1
    位置から第2位置への運動中カウントされる容積
    測定方法。 13 特許請求の範囲第12項記載の測定方法に
    おいて、相関のステツプがさらに前記測定装置に
    より1個のパルスを作るようにピストンが移動さ
    れる増分長さとして長さ校正係数を求める段階を
    含む方法。 14 特許請求の範囲第13項記載の測定方法に
    おいて、前記相関のステツプが第1、第2、第3
    および第4周波数の測定値にそれぞれ基づき第1
    ならびに第2ピストン位置で室の第1および第2
    直径を測定する工程と、与えられた容積でかつ測
    定された第1および第2の直径で、試験中の流量
    計と室との間に与えられた容積の流体を指向させ
    るに要するピストン変位を測定する工程と、長さ
    校正係数およびピストン変位に基づき試験中の計
    器と室との間で与えられた容積を変位させるため
    に前記測定装置により作られるべきパルスの数を
    測定する工程と、を含むことを特徴とする前記方
    法。 15 特許請求の範囲第11項記載の方法におい
    て、室内に電磁エネルギを発生させるモードが選
    択され、他の方法では室の性質、形状、および表
    面により作られる変動が減少される容積測定方
    法。 16 特許請求の範囲第11項記載の測定方法に
    おいて、前記ピストンが室の異なる部分に置かれ
    るように各連続組の段階によつて第1位置を変え
    ながら、段階が繰り返される容積測定方法。
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