JPH0252022A - 冷蔵庫等の脱臭装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、冷蔵庫等の庫内の空気に含まれる悪臭成分を
除去するための冷蔵庫等の脱臭装置に関する。

（従来の技術） 従来より、この種の脱臭装置としては、例えば活性炭等
の吸着剤を用いて庫内空気に含まれた悪臭成分を吸着す
るようにしたもの、或いはオゾン発生器及び触媒を備え
、オゾン発生器から発生したオゾンを庫内空気と反応さ
せて庫内空気に含まれた悪臭成分を分解除去し、そして
残余の・オゾンを触媒により分解するようにしたものか
ある。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、上述のもののうち前者のものは、吸着剤
により悪臭成分を単に吸着するのみであるため、脱臭機
能の寿命が短い欠点があり、方後者のものは、オゾン発
生器が必要な上に、人体に６害なオゾンの残り分を分解
するための触媒をも必要とするため、全体として構造が
複雑であるという欠点がある。

従って本発明の目的は、脱臭機能の寿命が長く、しかも
購追が簡単で、加えて脱臭性能の向上を図り得る冷蔵庫
等の脱臭装置を提供するにある。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 本発明は、冷蔵庫等の庫内の空気が循環する循環路中に
吸着剤層と熱分解触媒層とを６して成る脱臭体と、通断
電制御されてこの脱臭体を間欠的に加熱するヒータとを
具備し、前記脱臭体の熱分解触媒層を、前記吸着剤層の
ヒータ側の表面に相互間に吸着剤層の表面が露出するよ
うに間欠的に配置された第１の熱分解触媒層と、この第
１の熱分解触媒層よりもヒータ側に位置されてその第１
の熱分解触媒層相互間の隙間に対応するように間欠的に
配置された第２の熱分解触媒層とにより構成したところ
に特徴を有する。

（作用） 上述のものの場合、ヒータが断電されている時には、循
環路を通る空気に含まれた悪臭成分が脱臭体の吸着剤層
にて吸着され、一方、ヒータが通電されて該ヒータによ
り脱臭体が加熱されると、吸着剤層に吸着されていた悪
臭成分が解放されると共にその悪臭成分が熱分解触媒層
と反応して分解除去される。従って、このものの場合、
ヒータの加熱により吸着剤の吸着機能が再生されるので
、ｌｉｔに吸着するのみのものとは違い、脱臭機能の寿
命が長い。又、脱臭体とヒータとにより構成されるもの
であるから、オゾン発生器を用いるものに比べて構造が
簡単である。

加えて、上記したものでは、脱臭体における熱分解触媒
層が吸着剤層よりもヒータ側に配置され、しかもその熱
分解触媒層を構成する第１及び第２の熱分解触媒層が、
ヒータからの輻射熱が吸着剤層へ直接届き難くなるよう
に配置されているので、熱分解触媒層が吸着剤層よりも
早く加熱され、吸着剤層から解放された悪臭成分を逃が
すことなくその熱分解触媒層により確実に分解除去でき
る。

しかもこのようにしながらも、吸着剤層におけるヒータ
側の表面は一部が露出しているとノ（に、該吸着剤層と
ヒータとの間に配置された熱分解触媒層には空気の流路
が確保されているから、吸着剤による悪臭成分の吸着効
率も高い。

（実施例） 以下本発明を冷蔵庫に適用した一実施例につき図面を）
照して説明する。

まず第１図において、１は冷蔵庫本体であり、２及び３
はその内部に形成された冷凍室及び冷蔵室、４及び５は
夫々扉である。６は冷凍室２背部の冷却器室７に配設さ
れた冷却器、８はこの冷却器６の上方に配設されたファ
ンである。そのファン８が駆動されると、冷却器６によ
り冷却された空気の一部が供給口９から冷凍室２内に供
給され、そして冷凍室２内の空気がリターンダクト１０
を介して冷却器室７側に戻されるというように循環され
、又、冷却器６により冷却された空気の一部は供給ダク
ト１１を介して冷蔵室３内に供給され、そして冷蔵室３
内の空気がリターンダクト１２を介して冷却器室７内に
戻されるというように循環される。而してこの場合、冷
却器室７．冷凍室２及びリターンダクト１０により冷凍
室２内の空気が循環する循環路を構成し、又、冷却器室
７．供給ダクト１１．冷蔵室３及びリターンダクト１２
により冷蔵室３内の空気が循環する循環路を構成してい
る。

１３は冷却器室７の下部において冷却器６の下方に配設
された除霜ヒータを４に用するヒータで、例えばガラス
管ヒータからなり、これの上部には第２図及び第３図に
も示すように下側が開放したカバー１４が設けられてい
る。このヒータ１３は、冷却器６の除霜時にのみ通電さ
れ、それ以外は断電されるというように通断電制御され
る。１５は脱臭体で、これは第２図及び第３図に示すよ
うに、前記カバー１４の下面に配置された例えば活性炭
等からなる吸着剤層１６と、この吸着剤層１６のヒータ
１３側である下側に配置された例えば白金やニッケル笠
からなる熱分解触媒層１７とからなる。又、この脱臭体
１５のうち熱分解触媒層１７は、吸着剤層１６における
ヒータ１３側（下側）の表面に相互間に吸着剤層１６の
表面１６ａが露出するように間欠的に配置された複数条
の第１の熱分解触媒層１８と、この第１の熱分解触媒層
１８よりもヒータ１３側に位置されて支持板１９上に間
欠的に配置された複数条の第２の熱分解触媒層２０とに
より構成され、その第２の熱分解触媒層２０が第１の熱
分解触媒層１８相互間の隙間２１に対応するように配置
されていて、これら第１及びＴｓ２の熱分解触媒層１８
及び２０間には空気が流通し得る空間２２が確保されて
いる。

さて、上記構成において、冷却運転時には、ファン８の
送風作用により、庫内の空気が冷却器室７、冷凍室２及
びリターンダクト１０を介して循環されるとＪＩ：に、
冷却器室７．ダクト１１．冷蔵室３及びリターンダクト
１２を介して循環される。

この折り、冷却器室７内を通る空気が脱臭体１５の熱分
解触媒層１７における空間２２及び隙間２１を通して吸
着剤層１６と接触し、その空気に含まれた悪臭成分がそ
の吸着剤層１６にて吸着される。

一方、除霜運転が開始されると、冷却器６及びファン８
の運転が停止される一方、ヒータ１３が通電されて発熱
し、このヒータ１３により冷却器６が加熱されることに
よって該冷却器６の除霜が行われる。又、ヒータ１３に
より脱臭体１５も同時に加熱される。この折り、脱臭体
１５は、吸着剤層１６及び熱分解触媒層１７のうちヒー
タ１３に近い熱分解触媒層１７が吸着剤層１６よりも先
に温度が上昇し、これに次いで吸着剤層１６の温度が上
昇する。吸着剤層１６が温度上昇することに伴いこれに
吸着されていた悪臭成分が該吸着剤層１６から解ｈｋさ
れ、その解放された悪臭成分が熱分解触媒層１７におけ
る第１及び第２の熱分解触媒層１８及び２０と反応して
ここで分解除去される。吸着剤層１６は、吸着された悪
臭成分が解放されることにより吸着機能が再生される。

そして、除霜運転が終了して冷却運転が１１開され、脱
臭体１５の温度が低下すると、上述と同様に庫内の空気
に含まれた悪臭成分がその脱臭体１５の吸着剤層１６に
て吸着されるようになる。

上記した実施例では、脱臭体１５の吸着剤層１６はヒー
タ１３の加熱により吸着機能、即ち脱臭機能が再生され
るので、吸む剤によって１１１４に吸着するのみのもの
とは違い、脱臭機能の寿命が長い。

ちなみに、吸着剤のみのものにおいて吸６機能を再生す
るためにその吸着剤を加熱して悪臭成分を解放させるよ
うにすれば良いと考えられるが、このようにすると、そ
の開放された悪臭成分を庫外へ排出させるためのダクト
等を必要とし、構造が１Ｍ雑化する。この点本実施例の
場合、ヒータ１３の加熱により悪臭成分が解放されると
共に、その悪臭成分が熱分解触媒層１７にて分解除去さ
れるので、そのような配慮をする必要はない。又、本発
明の脱臭装置は、脱臭体１５と、これを間欠的に加熱す
るヒータ１３とにより構成できるから、オゾン発生器を
用いるものに比べて構造が簡単である。しかも本実施例
によれば、ヒータ１３としては除霜ヒータを利用してい
るので、別途専用のヒータを設ける必要がないという利
点もある。

ところで、一般に、活性炭等の吸着剤は、第４図に示す
ように温度が低い時には悪臭成分を吸着する吸着性能が
高く、温度が高くなるにつれて吸着した悪臭成分を解放
して吸着性能が低下する特性があり、一方、白金等の熱
分解触媒は、第５図に示すように温度が低い時には悪臭
成分と反応せず、一定温度以上になると悪臭成分と反応
してこれを分解する分解性能が高くなる特性がある。こ
こで、本実施例における脱臭体１５を、吸着剤層１６を
熱分解触媒層１７よりもヒータ１３に近い側（下側）に
配置した構成とすると、ヒータ１３による加熱時に吸着
剤層１６の方が熱分解触媒層１７よりも先に温度が上昇
するため、悪臭成分が吸む剤層１６から解放されても熱
分解触媒層１７と反応せずに分解されないまま逃げてし
まい、悪臭成分の分解効率が低いという不具合が生ずる
。

この点本実施例によれば、熱分解触媒層１７を吸着剤層
１６よりもヒータ１′３に近い側に配置し、しかも熱分
解触媒層１７における第１及び第２の熱分解触媒層１８
及び２０によりヒータ１３の輻射熱が吸着剤層１６へ直
接届き難（しているので、ヒータ１３による加熱時に吸
着剤層１６よりもそれら第１及び第２の熱分解触媒層１
８及び２０の刀が先に温度が上昇するようになり、吸着
剤層１６から解放された悪臭成分を熱分解触媒１７と効
率良く反応させることができ、よって悪臭成分を効率良
く分解除去できる。又、このように構成することにより
、吸着剤及び熱分解触媒としては従来から供されている
一般のものを利用でき、特別な温度特性をＨしたものを
使用せずに済ませ得るという利点もある。更に、このよ
うにしながらも、吸着剤層１６の一部の表面１６ａは露
出し、しかもこの吸着剤層１６とヒータ１３との間に配
置した第１及び第２の熱分解触媒層１８及び２ｏには空
気が流通し得る空間２２及び隙間２１が確保されている
から、吸着剤層１６は悪臭成分を含んだ空気と充分に接
触し得、よって悪臭成分の吸む効率も充分に確保できる
。

尚、上記した実施例では脱臭体１５を加熱するヒータ１
３として除霜ヒータを利用したが、専用のヒータを設け
て、このヒータを除霜ヒータと同期して通断電制御する
ようにしても良い。又、第２の熱分解触媒層２０を配置
した支持板１つは、通風性をＨするもの、例えば網状の
もので構成しても良い。

［発明の効果］ 以上の記述にて明らかなように、本発明の冷蔵庫等の脱
臭装置は、吸着剤層と熱分解触媒層とを白゛して成る脱
臭体と、通断電制御されて脱臭体を間欠的に加熱するヒ
ータとにより構成したものであるから、脱臭機能の寿命
が長く、しかも構造が簡ｌｉｔである。加えて、脱臭体
における熱分解触媒層を、前記吸着剤層のヒータ側の表
面に配置された第１の熱分解触媒層と、この第１の熱分
Ｍｑ触媒層よりもヒータ側に位置されてその第１の熱分
解触媒層相互間の隙間に灯心するように間欠的に配置さ
れた第２の熱分解触媒層とにより構成したことにより、
ヒータによる加熱時に熱分解触媒層を吸着剤層よりも早
く温度上昇させ得て、吸着剤層から解放された悪臭成分
を効率良く分解でき、しかもそれら第１及び第２の熱分
解触媒層に空気の流路を確保できるので、吸着剤層と悪
臭成分を含んだ空気とを充分に接触させ得、吸着剤層に
よる悪臭成分の吸着効率も良く、よって脱臭性能の向上
を図り得るという優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１図は冷蔵庫に設置
した状態を表わす縦断側面図、第２図はザ部の拡大縦断
側面図、第３図は第２図中■−■線に沿う縦断正面図、
第４図は吸着剤の特性図、第５図は熱分解触媒の特性図
である。 図面中、１は冷蔵庫本体、６は冷却器、７は冷却器室（
循環路）、１３はヒータ、１５は脱臭体、１６は吸着剤
層、１７は熱分解触媒層、１８は第１の熱分角イ触媒層
、２０は第２の熱分解触媒層、２１は隙間を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、冷蔵庫等の庫内の空気が循環する循環路中に設けら
   れ吸着剤層と熱分解触媒層とを有して成る脱臭体と、通
   断電制御されて前記脱臭体を間欠的に加熱するヒータと
   を具備し、前記脱臭体の熱分解触媒層を、前記吸着剤層
   のヒータ側の表面に相互間に吸着剤層の表面が露出する
   ように間欠的に配置された第１の熱分解触媒層と、この
   第１の熱分解触媒層よりもヒータ側に位置されてその第
   １の熱分解触媒層相互間の隙間に対応するように間欠的
   に配置された第２の熱分解触媒層とにより構成したこと
   を特徴とする冷蔵庫等の脱臭装置。