JPH0251641B2 - - Google Patents

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JPH0251641B2
JPH0251641B2 JP61161776A JP16177686A JPH0251641B2 JP H0251641 B2 JPH0251641 B2 JP H0251641B2 JP 61161776 A JP61161776 A JP 61161776A JP 16177686 A JP16177686 A JP 16177686A JP H0251641 B2 JPH0251641 B2 JP H0251641B2
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NASHIONARU ERUFU AKITEENU PURODEYUKUSHION SOC
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NASHIONARU ERUFU AKITEENU PURODEYUKUSHION SOC
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Publication of JPH0251641B2 publication Critical patent/JPH0251641B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D11/00Solvent extraction
    • B01D11/02Solvent extraction of solids
    • B01D11/0203Solvent extraction of solids with a supercritical fluid

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Extraction Or Liquid Replacement (AREA)
  • Cyclones (AREA)
  • Gas Separation By Absorption (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、超臨界状態の液体と当該液体内に溶
解された溶解性物質とを含む流体から溶解性物質
を分離する装置に関する。
[従来の技術] 純粋流体または混合流体が臨界点Cを超える
と、液化および蒸発/沸騰の過程でみられる気相
(蒸気相)と液相との間の状態変化は存在しない
ことがまず注意される。この臨界点Cを超える
と、単相の超臨界流体を存在させるためにこの状
態変化が消滅するが、その中でも密度ρが広範囲
に変化するのが特徴である。第1図および第2図
には状態変化の種々の状態が、温度Tと圧力Pと
の関数として(第1図)および密度ρと圧力Pと
の関数として(第2図)表わされている。これを
参照すると、圧力P1が臨界点Pcと三重点Tにお
ける圧力Ptとの間にあるときに、温度を上昇する
と液相lから気相gへの変化があることが分かる
(第1図)。もし圧力P2が臨界圧Pc以上にあると
き温度を上昇しても相変化がなく、ここは超臨界
流体の領域となる(ここでは単に固相と云われる
ものも示してあるが、これは本発明には無関係で
ある)。
臨界温度Tc、臨界点以下の温度T1および超臨
界温度T2の夫々の温度に対する等温曲線は順次
に、圧力P1(臨界点以下)と圧力P2(超臨界)と
交差することが可能であることを第2図は示して
いる。ある一定の圧力で、例えば臨界圧以下の圧
力P1では、一定温度で気体gから液体lへ(ま
たはその逆に)変化するとき密度に急激な変化が
発生し、各組の(ρg1,ρl1)は状態変化とともに
温度水平部を伴なう不連続な変化を生じ、一方超
臨界圧力P2ではもはや変化、即ち密度の対応の
急激な変化は発生せず、密度ρは温度の関数とし
て連続的に大きな変化を示す。
超臨界流体による抽出−分離−分留工程は、こ
れらの流体が液体よりも優れた特性、特に低粘度
と良好な拡散率とを有していることに基づいてい
る。従つて臨界点以下の気体状態から超臨界流体
状態への変化があるときは上述のように密度に極
めて大きな変化があるばかりでなく第3の物質の
溶解度もまたかなり増大する。さらに液−液抽出
または液−固体抽出に比べ、最終工程の溶剤−抽
出分離は例えば第2の溶剤による再抽出や蒸留と
いうような面倒で高価な過程を必要とせず、単に
等温膨張、準等温膨張、等圧加熱またはこれら前
記二種の組合せにより容易に実行可能で、密度の
急激な低下により、溶解力の急変および抽出物の
脱混合が行なわれる。
超臨界流体のこれらの幾つかの特性は、分離、
抽出および分留の用途、特にクロマトグラフイに
既に当業者により利用されてきている(フランス
特許出願第82 09649号1982年6月3日付)。
特に例として第3a図から第5b図に示す3つ
の実施例をあげよう。これらの図で添字「a」は
流れ図を示し、添字「b」は対応サイクルをエン
タルピ線図で示している。第3a図から第5a図
と、エンタルピ線図第3b図から第5b図との対
応点また対応機器は、大文字で示されている。こ
れら同様な線図上で、分離過程はサイクル上で点
線で示されている。第3a図及び第3b図および
第4a図及び第4b図ではこの溶媒−抽出分離
は、膨張による冷却を防止する条件下での圧力低
下と加熱とにより行なわれるが、溶媒の再循環方
法が異なつている。第3a図では、凝縮された臨
界点以下の液体Cの圧力を上昇して超臨界流体状
態Dとするために、ポンプPが使用される。第4
a図では、臨界点以下の気体Bを超臨界状態Cに
するために圧縮機Kが使用され、次に熱交換器
Q′が流体を所定温度に低下させる。
第5a図では、溶媒−抽出分離は温度上昇で行
なわれ、溶媒の再循環は形成された状態で圧縮比
の小さい圧縮機Kにより行なわれる。
さらに明確にするために、以下に3つのケース
を個別に説明する。
第3a図及び第3b図 −A 超臨界状態。
−AB 分離状態:DET膨張器内の膨張と加熱+
Qとにより、B点で臨界点以下の気体状態とな
る。
−BC 凝縮過程:排熱−Q′により、気体は臨界
点以下の一定圧力下で凝縮されて液体となる。
−CD 再圧縮過程:ポンプPにより超臨界圧ま
で加圧される。
−DA 再加熱過程:加熱+Q″されてサイクルの
始点Aに戻る。
第4a図及び第4b図 −A 超臨界状態。
−AB 分離過程:DET膨張器内で膨張し、加熱
+Qされながら臨界点以下の気体状態となる。
−BC 再圧縮過程:圧縮機Kにより最初の超臨
界圧に戻る。
−CA 冷却過程:排熱−Q′によりサイクルの始
点に戻る。
第5a図及び第5b図 −A 超臨界状態。
−AB 分離過程:熱交換による加熱+Qと直接
加熱+Q″とによる。
−BC 冷却過程:再加熱される分離過程の流体
との熱交換−Qと排熱−Q′とによる。
−CA 再圧縮過程:圧縮機K内で僅かに再加熱
されながら行なわれる。
高圧を使用することによる技術的制約と高コス
トにも拘わらず、超臨界抽出は特に下記の利点を
有する。
− 上述のような古典的な抽出工程より実質的な
省エネルギが実現される。
− 工程内の温度は比較的低いので、熱感受性分
の劣化の心配はない。
− 種々の回収容器内の数段にわたる膨張によ
り、抽出物自身の分留が可能である。
− CO2のような非毒性の超臨界溶剤の使用は食
品、薬品、香料または化粧品工業およびさらに
一般的に、人体および環境有害物質の除去が必
要なすべての工業に対する物質の分離または抽
出に十分適用できる。
− 最もよく使われている溶媒(軽質炭化水素、
CO2、N2O、は特に)は比較的安価である。
前述のように単一過程で実行可能なこの溶媒−
抽出分離技術においては、溶媒の密度がかなり減
少されるのでその溶解力を急激に変化させ、これ
により抽出物は、密度の小さい臨界点以下の気体
または超臨界流体となつた溶媒から分離される。
しかし原理は極めて簡単ではあるが、その適用
には問題がある。実際には、膨張器内では溶媒は
準断熱膨張および非等温膨張を行なうので、これ
が一方では、密度の小さい臨界点以下の気体状態
または超臨界状態の膨張した溶媒で形成された相
からなるミストを形成させ、他方では、小さい密
度の相内での溶解度が小さい抽出物の大部分を含
有する溶媒の液滴からなる液相を形成させる。
この時点から以後は、前述の液滴を回収して溶
媒を蒸発させることが重要で、これを行なわない
と、密度の小さい相(臨界点以下の気体または超
臨界流体)による抽出物の同伴がかなり大きく、
捕集効率は普通の値になつてしまう。多くの従来
技術による超臨界抽出器では現在のところこのよ
うに良好な収率を収めるのには比較的効率が悪く
て結果は良好ではなく、従つて物質の抽出に、例
えば植物性アロマというような高溶解力溶剤を必
要とすることになる。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、超臨界状態の液体と当該液体
内に溶解された溶解性物質とを含む流体から溶解
性物質を効率よく分離する装置を提供することに
ある。
[課題を解決するための手段] 本発明によれば、前述の目的は、超臨界状態の
液体と当該液体内に溶解された溶解性物質とを含
む流体を当該流体が前記溶解性物質の液滴と前述
の液体のミストとが存在する気相状態に変化する
第1の圧力まで準断熱非等温的に膨張させるため
の第1の膨張手段と、流体導入管が第1の膨張手
段に接続されており、前述のミストと前述の液体
から生じた気体とが存在する気相状態の第1の流
体を取出すための第1の上部取出し口を上部に有
しており、遠心分離された液滴を取出すための第
1の下部取出し口を下部に有する第1のサイクロ
ンと、第1の上部取出し口に接続されており、前
述の取出された気相状態の第1の流体を第1の圧
力より低い第2の圧力まで準断熱非等温的に膨張
させるための第2の膨張手段と、流体導入管が第
2の膨張手段に接続されており、第1の流体の第
2の圧力までの膨張によつて生じた気相状態の第
2の流体を取り出すための第2の上部取出し口を
上部に有しており、遠心分離された前述の溶解性
物質の液滴を取出す第2の下部取出し口を下部に
有する第2のサイクロンとを備える超臨界状態の
液体と当該液体内に溶解された溶解性物質とを含
む流体から溶解性物質を分離する装置により達成
される。
[作 用] 本発明の超臨界状態の液体と当該液体内に溶解
された溶解性物質とを含む流体から溶解性物質を
分離する装置は、超臨界状態の液体と当該液体内
に溶解された溶解性物質とを含む流体を当該流体
が溶解性物質の液滴と前述の液体のミストとが存
在する気相状態に変化する第1の圧力まで準断熱
非等温的に膨張させるための第1の膨張手段を有
し、流体導入管が第1の膨張手段に接続されてお
り、前述のミストと前述の液体から生じた気体と
が存在する気相状態の第1の流体を取出すための
第1の上部取出し口を上部に有しており、遠心分
離された前述の液滴を取出すための第1の下部取
出し口を下部に有する第1のサイクロンを有し、
第1の上部取出し口に接続されており、前述の取
出された気相状態の第1の流体を第1の圧力より
低い第2の圧力まで準断熱非等温的に膨張させる
ための第2の膨張手段を有し、流体導入管が第2
の膨張手段に接続されており、第1の流体の第2
の圧力までの膨張によつて生じた気相状態の第2
の流体を取り出すための第2の上部取り出し口を
上部に有しており、遠心分離された溶解性物質の
液滴を取出す第2の下部取出し口を下部に有する
第2のサイクロンを有するが故に、第1のサイク
ロンの第1の取り出し口から流出する第1の流体
は、第2の膨張手段によつて第1のサイクロン内
の第1の圧力よりも低い第2の圧力まで膨張し、
その結果、第1の流体中の液体のミストの溶解性
物質に対する溶解力が低下し、第1の流体中の液
体のミスト中の溶解性物質が液滴として液体のミ
ストから分離され、この分離された溶解性物質の
液滴は第2のサイクロンによつて遠心分離回収さ
れ且つ、飛沫同伴により第2のサイクロンに運ば
れる溶解性物質の液滴が第2のサイクロンで回収
されるため、1つの減圧弁と1つのサイクロンと
を単純に組み合せた場合に較べて、溶解性物質の
分離効率を向上させ得る。
本発明の技術的目的、特徴および利点をより明
確にするために実施例を説明するが、これは適用
方法を制約するものでないことをよく理解すべき
である。
[実施例] さらに略図で示す以下の図に対しては、前述の
第1図から第5a図及び第5b図が参照される。
第6図では膨張手段としての入口弁は図示され
てなく、これは準断熱非等温膨張を確実に行なう
通常の弁であればどれでもよいが、特にニードル
弁はその作動が容易で加熱もし易いので有利であ
る。
前述の入口弁は、超臨界状態の液体と当該液体
内に溶解された溶解性物質とを含む流体を、当該
流体が前述の溶解された溶解性物質の液滴と前述
の液体のミストとが存在する気相状態になる圧力
まで準断熱非等温的に膨張させる。
この弁は、内径dを有する流体導入管としての
入口管1に直接接続される。
第6図は本発明に係る分離装置を構成する分離
器を示しており、このサイクロンは基本的には3
つの着脱可能部分、即ち液体としての溶媒を再循
環するために溶媒を抜出すためのヘツド2と、そ
れ自身が分離器である本体3と、回収容器4とか
らのなる。これら種々の部材は既知の通常方法
(主としてシールリングを用いたねじ込み)で組
立てられるが、図を簡単にするためにここでは図
示しない。
入口管1は本体3に貫入して軸方向円筒状の孔
6の接線方向5から入るが、孔6の下部は円錐部
分7で終端し、孔6の上部には円筒孔6内に嵌合
されたヘツド2の円筒状の突出部分8が突出す
る。このようにして形成された室9はサイクロン
として作動する。直径Dのこの円筒部分は、突出
部分8の底部から、孔6と円錐部分7との連結部
10まで長さLを有する。高さがHで連結部10
における直径がDであるこの円錐部分7の底部に
は、回収容器4内に配置された容器12に向う下
部取出し口としての軸方向の抜出し通路11が穿
孔されている。ヘツド2と、突出部分8を形成す
る下部延長部とには上部取出し口としての軸方向
の抜出し通路14が軸方向に穿設され、抜出し通
路14は室9の内部に向つて15内を伸長する。
本体3と回収容器4とは熱伝達流体を循環させる
ためのジヤケツト(夫々16,17)を設け、こ
の熱伝達流体は室9の円筒壁および円錘状壁と容
器12とに対し以下述べるように液滴回収に適し
た温度を与える。ヘツド2と本体3とはサイクロ
ンを構成する。
膨張弁(図示なし)の出口直後にて、溶解性物
質としての抽出物を含有する流体としての溶媒流
体は線速度Vで流入し、サイクロン室9内におい
て回転運動を生起する。このとき溶解された溶解
性物質の液滴は遠心力で分離して壁に沿つて流下
し、通路11を通過して容器12内に回収され
る。
液滴を分離したミストとしての膨張流体は、上
部中央通路15−14から循環通路(図示なし)
方向へ抜出される。
第6図の分離器の1変形として、容器12を省
略して、捕集物質を、止めコツク21が設けられ
たグクト20から直接抜出すことが可能である
(第6図の点線)。
膨張後第6図の装置内に入り込む質量流量をこ
こでQnとすると、ペン−ロビンソン(peng−
Robinson)の方程式などの状態方程式から密度
ρを計算して、これから容積流量Qv=Qn/ρが
求まる。
実験によるとρV2<2000Kg・m-1・sec-2のとき
好結果が得られるので、入口管1の内径dはV=
4Qv/πd2の値が2から30m/sec、好ましくは2ない し10m/secとなるようにdを決定することがで
きる。
サイクロン室9の直径Dに関しては、経験上か
らD=kdにおいて2.5k4のときに最良の結
果が得られる。
とくに次の例をあげることができる。
少量の抽出物を含有する(たとえば1質量%未
満)CO2の質量流量がQn=8Kg/hであつて後
述の装置内で60バールまで膨張されて35℃に保持
されるものとする。CO2の臨界圧は73バールで臨
界温度は31.3℃である。
60バールへの膨張は、装置の上流にある膨張器
(図示なし)内で得られ、超臨界流体は臨界ガス
へ移行する。
この場合、入口管1の内径dは2.5mm、サイク
ロン室の直径Dは10mm、この円筒部分の長さLは
20mmそして円錘部分の高さHは15mmである。この
装置はステンレス鋼で製作され、3つの主要部分
(第6図の2,3,4)の間にはポリテトラフツ
化エチレン(PTFE)パツキンを有し、通常の材
料力学計算により適切な厚さを選定すれば、この
パツキンは環境温度に近い温度(たとえば0から
80℃)で約200バールの圧力に耐えられる。
熱伝達流体はジヤケツト16,17から、遠心
分離された液滴の容器12方向への流動に好都合
な温度を確保するのに必要なエンタルピーを供給
する。従つて、熱伝達流体を装置から抜くことな
しに容器4を分解して容器12を抜取れるよう
に、第6図に略図で示した自動閉止弁18,19
を有する接続部を設けることが好ましい。
本発明の実施例として、第6図のような分離器
の幾つかを第7図のP1、P2……、Poのように順
次に直列に設置したものを使用することが可能で
ある。各分離器には夫々の膨張手段としての膨張
弁VD1,VD2、……VDoが設けられ、各分離器の
溶媒出口は次の分離器の膨張弁の入口に接続され
る。このような構成の各段において分離された成
分は容器(あるいは対応の通路)内に受けられ、
溶媒は膨張弁VDを介してより低い圧力で新たに
分離を行なうために次の段に送られる。これによ
り一段ずつ溶媒/抽出物の分離が行なわれる。
運転圧によつては、抽出物のストリツピングす
ることも可能である。
本発明の参考例によれば、第6図に示す分離器
を1つ以上用いて第7図と同様に直列に配置する
ことも可能である(第8図)。この場合、溶媒と
抽出物の流れを段階的に膨張させる代りに、大気
圧において回収を容易にするためにこれらの生成
物を、超臨界流体を使用する設備で通常用いられ
る1つ以上の膨張ポツト内に沈殿させる。
第8図では一連の膨張ポツトD1,D2……Do
示しており、これらの膨張ポツトの前に膨張弁
VD1,VD2……VDoが設けられている。各膨張ポ
ツトの溶媒出口は次の段の膨張弁の入口に接続さ
れている。このようにして一段ごとに順次膨張が
行なわれる。各ポツトの下部に回収された抽出物
は液状の溶媒内に溶解されているか、またはこの
溶媒の大量部分を含有しており、これらの抽出物
は第6図に示す分離器P1,P2,……Poの入口に
送られる。これらの分離器は膨張ポツトD1,D2
……Doから出る抽出物を分留させる。
上部出口は大気に接続(VA1,VA2,……
VAo)してもよいし、または溶媒をさらに回収
することが可能ならばVR1,VR2,……VRoを介
して回収系Rに接続される。もし第8図上で本発
明に従つて各膨張ポツトDに対し各1つの装置P
が設けられるならば、幾つかの装置を直列に設け
て第7図に示すように連続減圧の形にして、抽出
物を膨張ポツトD1,D2,……Doから処理可能で
あることが分かるであろう。
通常の形の多くの設備では抽出物の回収収率
は、極めて悪く、抽出物の回収のために膨張ポツ
トを大気圧に開放した間だけ僅かに再現し得るに
すぎないので、本発明の参考例は極めて興味があ
る。さらに上述の通常のタイプの設備の場合には
溶媒気体の損失もまた極めて大きい。一方第8図
のように第6図に示す分離器を用いることにより
(おそらく直列に使用して)、再現可能な高収率が
得られる。
適用例 6リツトル容量の抽出器オートクレーブと2つ
の膨張オートクレーブとからなる設備において、
赤ワインを装入し、溶媒流体としてCO2が用いら
れた。
抽出は、150バール、40℃、処理ワイン1リツ
トル当たりCO21リツトルの割合で行なわれた。
第1のオートクレーブ内への膨張により温度50
℃で圧力70バールに、また第2のオートクレーブ
内で圧力40バールに夫々減圧され、一方温度は50
℃に保持された。膨張ポツトの抽出物は抜出し後
大気圧へ膨張して回収された。
本発明の参考例による装置により(第8図)膨
張が直接大気圧へ行なわれた場合、第8図に示す
装置を通過後に回収された量は夫々30cm3および1
cm3であり、前述の回収量は第1のオートクレーブ
で±10%の再現性、第2のオートクレーブで±30
%の再現性であつた。
[発明の効果] 本発明の分離装置は、溶解性物質の分離効率を
向上させ得るという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は純粋流体またはそれらの混合物の状態
変化における圧力と温度との関係を示す線図、第
2図は純粋流体またはそれらの混合物の状態図で
あつて、温度をパラメータとして圧力と密度との
関係を示す線図、第3a図、第3b図、第4a
図、第4b図、第5a図及び第5b図は超臨界流
体による抽出−分離−分留工程の数種の例におけ
る工程の流れ図及び対応サイクルを示すエンタル
ピ線図、第6図は本発明装置に用いられる分離器
の軸方向断面図、第7図は本発明の実施例を示す
図、第8図は本発明の参考例を示す図である。 1……入口管、2……ヘツド、6……円筒状の
孔、7……円錐部分、8……突出部分、9……サ
イクロン室、11……抜出し通路、12……容
器、14……抜出し通路、16,17……ジヤケ
ツト、D1,D2,……Do……膨張ポツト、P1
P2,……Po……分離器、VD1,VD2,……VDo
…膨張弁。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 超臨界状態の液体と当該液体内に溶解された
    溶解性物質とを含む流体を当該流体が前記溶解性
    物質の液滴と前記液体のミストとが存在する気相
    状態に変化する第1の圧力まで準断熱非等温的に
    膨張させるための第1の膨張手段と、 流体導入管が前記第1の膨張手段に接続されて
    おり、前記ミストと前記液体から生じた気体とが
    存在する気相状態の第1の流体を取出すための第
    1の上部取出し口を上部に有しており、遠心分離
    された前記液滴を取出すための第1の下部取出し
    口を下部に有する第1のサイクロンと、 前記第1の上部取出し口に接続されており、前
    記取出された気相状態の第1の流体を前記第1の
    圧力より低い第2の圧力まで準断熱非等温的に膨
    張させるための第2の膨張手段と、 流体導入管が前記第2の膨張手段に接続されて
    おり、前記第1の流体の前記第2の圧力までの膨
    張によつて生じた気相状態の第2の流体を取り出
    すための第2の上部取出し口を上部に有してお
    り、遠心分離された前記溶解性物質の液滴を取出
    す第2の下部取出し口を下部に有する第2のサイ
    クロンとを備える、超臨界状態の液体と当該液体
    内に溶解された溶解性物質とを含む流体から溶解
    性物質を分離する装置。 2 前記第1の膨張手段及び前記第2の膨張手段
    の夫々が膨張器である特許請求の範囲第1項に記
    載の装置。 3 前記第1の膨張手段及び前記第2の膨張手段
    の夫々が弁である特許請求の範囲第1項に記載の
    装置。 4 前記弁がニードル弁であつて、当該ニードル
    弁に第1の加熱手段が設けられている特許請求の
    範囲第3項に記載の装置。 5 前記第1のサイクロンの本体は、まわりに前
    記第1のサイクロンの内部空間を加熱するための
    第2の加熱手段が備えられており、前記第2のサ
    イクロンの本体は、まわりに前記第2のサイクロ
    ンの内部空間を加熱するための第3の加熱手段が
    備えられている特許請求の範囲第1項から第4項
    のいずれか一項に記載の装置。 6 前記第1の下部取出し口が第1の集収容器に
    連結され、前記第2の下部取出し口が第2の集収
    容器に連結され、前記第1の集収容器の壁部は、
    前記第1の集収容器の内部を加熱するための第4
    の加熱手段が備えられ、前記第2の集収容器の壁
    部は、前記第2の集収容器の内部を加熱するため
    の第5の加熱手段が備えられている特許請求の範
    囲第1項から第5項のいずれか一項に記載の装
    置。 7 前記第2の加熱手段は前記第1のサイクロン
    の前記本体に着脱自在に取付けられ、前記第3の
    加熱手段は前記第2のサイクロンの前記本体に着
    脱自在に取り付けられ、前記第4の加熱手段は前
    記第1の集収容器に着脱自在に取り付けられ、前
    記第5の加熱手段は前記第2の集収容器に着脱自
    在に取り付けられている特許請求の範囲第6項に
    記載の装置。
JP61161776A 1985-07-09 1986-07-09 流体から溶解性物質を分離する装置 Granted JPS6265703A (ja)

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