JPH025151B2

JPH025151B2 -

Info

Publication number: JPH025151B2
Application number: JP58116570A
Authority: JP
Inventors: Myoshi Muto
Original assignee: MUTO SENKAKI SEISAKUSHO JUGEN
Current assignee: MUTO SENKAKI SEISAKUSHO JUGEN
Priority date: 1983-06-27
Filing date: 1983-06-27
Publication date: 1990-01-31
Also published as: JPS607979A

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は農産物の選別機に係り、殊に拡縮手段
により農産物の大小選別を行う選別ユニツトの構
造に関する。

（従来の技術）農産物を拡縮自在な保持体に保持させ、この保
持体を搬送路に沿つて搬送しながら、この保持体
を次第に拡開させることにより、農産物の大小選
別を行うものが知られている（実開昭53−108956
号公報）。このものは、保持体は複数の支持片４
の上端部を取付金具５により揺動自在に軸支する
ともに、これらの支持片４の下部を環体８の開口
部に嵌入させて、支持片４の外側に突設された弧
状突部７の弧面７ａを環体８の内周縁８ａに当接
させ、環体８を上下動させることにより、支持片
４を拡縮するようになつている。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら上記従来装置は、環体８の昇降運
動により支持片４を拡縮させるものであるため、
弧面７ａと内周縁８ａの摺接摩擦が大きく、この
ため支持片４がスムーズに拡縮しにくく、それだ
けこれに保持された農産物を傷めやすい問題があ
つた。

したがつて本発明は、農産物の保持体が、これ
に保持された農産物を傷めないように、スムーズ
に拡縮できる手段を備えた農産物の選別機を提供
することを目的とする。

（課題を解決するたの手段）このために本発明は、無端コンベヤ１０に選別
ユニツト１２を並設し、この選別ユニツト１２を
搬送しながら、これに保持された農産物の大小選
別を行うようにした農産物の選別機において、上
記選別ユニツト１２が上記無端コンベヤ１０に取
り付けられたベース材２０と、このベース材２０
に水平回転自在に配設されたドーナツ板状の回転
体２２と、この回転体２２の周縁部に当接して、
この回転体２２の水平回転を案内するガイデ体２
６と、この回転体２２の中心口に設けられた椀状
の農産物の保持体２１とから成り、この保持体２
１を拡縮自在な複数個の拡縮片２１ａにて形成
し、この拡縮片２１ａ側に設けられた被案内部２
５を、回転体２２に複数個ピツチをおいて形成さ
れた弧状の案内孔２４に案内させることにより、
これらの拡縮片２１ａを回転体２２の水平回転に
より放射方向ロに拡縮自在とし、またこの回転体
２２側に被ガイド部３１を設けるとともに、この
被ガイド部３１を案内することにより、この回転
体２２を水平回転させるガイド部３４を上記無端
コンベヤに沿つて上流側から下流側へ向つて次第
に位置を変化させて配設し、かつ回転体２２を拡
縮片２１ａが縮小する方向に水平回転するよう付
勢するばね材３５を設けている。

（作用）上記構成において、選別ユニツト１２側の被ガ
イド部３１が、コンベヤ１０に沿つて設けられた
ガイド部３４（３４１〜３４４）に案内されなが
ら上流側から下流側へ移動することにより、回転
体２２は水平回転し、これとともに拡縮片２１ａ
側の被案内部２５は回転体２２の弧状の案内孔２
４に案内されて摺動し、拡縮片２１ａは次第に外
方に開いて、農産物は小形のものから順に下方に
落下する。

（実施例）以下、図面を参照しながら本発明の実施例を説
明する。

第１図は農産物の選別機の側面図、第２図は平
面図であつて、この選別機Ａは、農産物の供給コ
ンベヤＢと、選別装置Ｃから成つている。供給コ
ンベヤＢは、ブラシローラ１，２を２本並設して
成つている。３はローラ１，２の前部に配設され
た農産物の受渡部材であり、ローラ１，２により
搬送された農産物はこの受渡部材３に投入された
農産物の保持体に投入される。

選別装置Ｃは、無端チエンから成る無端コンベ
ヤ１０に、複数個の選別ユニツト１２を並設して
構成されている。８，９はコンベヤ１０の回動を
案内するスプロケツトである。供給コンベヤＢ側
のスプロケツト８と同軸的に、回転体１１が設け
られており、この回転体１１は、コンベヤ１０の
回動方向と同方向イに回動する。この回転体１１
は、農産物を傷めないように、スポンジローラや
ゴムローラのような弾性材にて形成されている。

３１（３１１〜３１５）は選別された農産物の
回収部であつて、コンベヤ１０の上側走行部の下
方に配設されている。次に第３図と第４図を参照
しながら、選別ユニツト１２の詳細な構造を説明
する。

選別ユニツト１２は、上記コンベヤ１０に取り
付けられた矩形板状のベース材２０と、このベー
ス材２０上に配設されたドーナツ板状の回転体２
２と、この回転体２２の中央部に設けられた椀状
の農産物の保持体２１から成つている。保持体２
１は、複数個（本実施例では６個）の拡縮片２１
ａから成つており、その中央は選別孔１９となつ
ている。拡縮片２１ａの下端部には、外方に水平
に延出する延出部２１ｂが延設されている。この
延出部２１ｂはベース材２０上に放射状に設けら
れたガイド部材２３に摺動自在に装着されており
（第５図参照）、後に詳述するように、延出部２１
ｂがガイド部材２３に案内されて放射方向ロに摺
動することにより、拡縮片２１ａは拡縮する。

回転体２２には、弧状の案内孔２４がピツチを
おいて６個形成されており、この案内孔２４に、
上記延出部２１ｂにリブ状に突設された被案内部
材２５が嵌入している。２６はベース材２０上の
４隅に設けられたローラから成るガイド体であつ
て、回転体２２の周縁部に当接して水平回転を案
内する。

第４図において、３０は回転体２２から延出す
る突出部であり、その先端部にはローラから成る
被ガイド部３１が設けら設けられている。３５は
回転体２２の付勢用ばね材である。このばね材３
５は、回転体２２を時計方向、すなわち拡縮片２
１ａを縮小させる方向に付勢している。またコン
ベヤ１０に沿つて、ガイド部３４（３４１〜３４
５）が並設されており、被ガイド部３１はガイド
部３４１〜３４５に沿つて摺接走行する。ガイド
部３４１〜３４５は、上流側から下流に向つて、
次第に中央側へ変位しており、被ガイド部３１が
各ガイド部３４１〜３４５により次第に中央側へ
案内されることにより、回転体２２はばね材３５
のばね力に抗して第４図において反時計方向Ｑに
水平回転し、被案内部２５は案内部３４に案内さ
れて放射方向ロへ摺動し、各拡縮片２１ａは拡開
する。

第２図において、４０はガイド部３４の位置調
整具であつて、外管４１，内管４２，ネジ４３，
ハンドル４４から成り、ハンドル４４を操作する
ことにより、ガイド部３４を進退させることによ
り、拡縮片２１ａの拡開量を調整する。第３図に
おいて、１５は上記ベース材２０の下面に回転自
在に軸着されたアーム、１６はその先端部に設け
られた突部であり、このアーム１５は終端部のス
プロケツト９に沿つて設けられた案内板１７によ
り持ち上げられることにより、保持体２１にはま
り込んだ農産物を押し上げて、この農産物を前方
の回収部３１６（第１図参照）に回収する。

３７，３７はベース材２０の後部に立設された
すくい上げ部材であつて、選別ユニツト１２がス
プロケツト８を回動する際に、上記受渡部材３上
の農産物Ｐをすくい上げ、選別ユニツト１２が上
側移行部に移行した際に、この農産物Ｐを保持体
２１に投入する。

この選別機は上記のような構成より成り、次に
動作の説明を行う。

コンベヤ１０に搬送されて、選別ユニツト１２
がスプロケツト８を回動する際に、受渡部材３に
移送された農産物は、すくい上げ材３７にすくい
上げられ、選別ユニツト１２がコンベヤ１０の回
動部から上側走行部に移行することにより（すな
わちすくい上げ材３７が水平状態から直立状態へ
移行することにより）、農産物は保持体２１に投
入される。この際、保持体２１の選別孔１９の最
小開口径より小形の農産物は、スプロケツト８と
同軸的に設けられた回転体１１により落下を阻止
されることになり、回転体１１に沿つて回動しな
がら、その前部の回収部３１１に回収される。

次に選別ユニツト１２が上流から下流へ向つて
搬送されることにより、被ガイド部３１はガイド
部３４１〜３４４により中央側へ案内され、回転
体２２は水平回転して、拡縮片２１ａは次第に放
射方向ロに拡開し、これに保持された農産物は小
形のものから順に下方に落下して回収部３１１〜
３１６に回収される。

（発明の効果）以上説明したように本発明は、水平回転自在な
ドーナツ板状の回転体２２と、この回転体２２の
水平回転を案内するガイド体２６を設けるととも
に、この回転体２２に形成された弧状の案内孔２
４により、拡縮片２１ａ側の被案内部２５を案内
して、拡縮片２１ａを拡縮させるようにしている
ので、これに保持された農産物を傷めないよう
に、その拡縮をきわめてスムーズに行わせること
ができる。殊に拡縮片２１ａは放射方向ロに拡開
するので、これに保持された農産物の表面を擦つ
てこれを傷めることはない。またベース材２０に
回転体２２を設け、その中央口に保持体２１を設
けて選別ユニツト１２を構成しているので、選別
ユニツト１２をコンパクトに構成できる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の実施例を示すものであつて、第１
図は農産物の選別機の側面図、第２図は平面図、
第３図および第４図は選別ユニツトの断面図およ
び平面図、第５図は部分縦断面図である。１０……無端コンベヤ、１２……選別ユニツ
ト、２０……ベース材、２１……保持体、２１ａ
……拡縮片、２２……回転体、２４……円弧状の
案内孔、２５……被案内部、２６……ガイド体、
３１……被ガイド部、３４…（３４１〜３４４）
……ガイド部、３５……ばね材。

Claims

【特許請求の範囲】

１無端コンベヤに選別ユニツトを並設し、この
選別ユニツトを搬送しながら、これに保持された
農産物の大小選別を行うようにした農産物の選別
機において、上記選別ユニツトが上記無端コンベ
ヤに取り付けられたベース材と、このベース材に
水平回転自在に配設されたドーナツ板状の回転体
と、この回転体の周縁部に当接して、この回転体
の水平回転を案内するガイド体と、この回転体の
中心口に設けられた椀状の農産物の保持体とから
成り、この保持体を拡縮自在な複数個の拡縮片に
て形成し、この拡縮片側に設けられた被案内部
を、回転体に複数個ピツチをおいて形成された弧
状の案内孔に案内させることにより、これらの拡
縮片を回転体の水平回転により放射方向に拡縮自
在とし、またこの回転体側に被ガイド部を設ける
とともに、この被ガイド部を案内することによ
り、この回転体を水平回転させるガイド部を上記
無端コンベヤに沿つて上流側から下流側へ向つて
次第に位置を変化させて配設し、かつ回転体を拡
縮片が縮小する方向に水平回転するよう付勢する
ばね材を設けたことを特徴とする農産物の選別
機。