JPH0250B2 - - Google Patents

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JPH0250B2
JPH0250B2 JP56135401A JP13540181A JPH0250B2 JP H0250 B2 JPH0250 B2 JP H0250B2 JP 56135401 A JP56135401 A JP 56135401A JP 13540181 A JP13540181 A JP 13540181A JP H0250 B2 JPH0250 B2 JP H0250B2
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JP
Japan
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carpet
antibacterial
adhesive
antibacterial agent
pile
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP56135401A
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English (en)
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JPS5838516A (ja
Inventor
Bushichiro Naito
Masao Kawakami
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP13540181A priority Critical patent/JPS5838516A/ja
Publication of JPS5838516A publication Critical patent/JPS5838516A/ja
Publication of JPH0250B2 publication Critical patent/JPH0250B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Manufacturing Of Multi-Layer Textile Fabrics (AREA)
  • Automatic Embroidering For Embroidered Or Tufted Products (AREA)
  • Carpets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は細菌や真菌の成長や増殖を防止する
(以下、抗菌性を有するという)機能をもつたカ
ーペツトに関する。更に詳しくは、タフテツドカ
ーペツト、ニードルパンチカーペツト、ウイルト
ンカーペツトなどのように、パイル部、基布部、
接着部から構成されるカーペツトで、持続的に抗
菌性を有するカーペツトに関するものである。 近年、カーペツトの普及にともない家庭、公共
の建物などでのカーペツト敷設占有率が増大して
いる。 一般に、カーペツトはゴミなどの落下、汚れ物
質の落下する床上に敷設されるものであること、
足で歩踏され使用されるものであること、又度々
クリーニングするものではないことなどから衛生
上の面で、関心のおかれている分野であつた。殊
にエアコンデシヨニングの普及により年間を通じ
て細菌に対する快適温度を持続するような環境下
では、カーペツト敷設をベースとして細菌、真菌
などの感染、増殖のチヤンスが著るしく増大し、
カーペツトにおける衛生上の問題は近年益々重要
度を増してきた。 すなわち、カーペツトを媒体とした病気の予
防、病気の再感染の予防、悪臭発生の防止などの
為にカーペツトに抗菌加工が必要であることが認
識されてきたのである。 このような情況から、抗菌性を有するカーペツ
トが提案されるようになり、カーペツトの繊維部
分に細菌や真菌が接触した際に、これらの成長や
増殖を防止する機能をもつた薬剤(以下抗菌剤と
いう)を含浸又は塗布して抗菌性のある製品とす
ることが知られている。 ところで、従来の抗菌性カーペツトはパイル糸
そのものに抗菌剤を含浸又は塗布したものであ
り、それなりの抗菌効果が得られているものの必
ずしも満足すべき効果が得られず、この抗菌性は
長期間にわたる使用においては効果の劣るもので
あつた。 さらに抗菌剤を付与している部位がパイル部で
あるが為に人体に直接触するので皮膚障害などの
人体への障害を誘発する危険性があつた。 本発明者らはかゝる現状に鑑み、抗菌効果に優
れ、しかも、持続的に抗菌性を有するカーペツト
を提供すべく、抗菌効果の発現機構について鋭意
研究を重ねた結果、驚くべきことには抗菌剤がカ
ーペツトから徐々に滲み出すことが抗菌効果にき
わめて大きな影響があることを見出し更に研究を
重ね、遂に本発明に到達したものである。 すなわち、本発明の要旨はパイル固定用接着剤
層を有するカーペツトにおいて、該接着剤中に抗
菌剤を含有せしめてなるカーペツトにある。 本発明によるカーペツトは通常の布帛とは異り
複合体であるカーペツトの構造を利用し裏接着剤
中に抗菌剤を含有せしめることにより持続的に抗
菌性を有するカーペツトとするものである。 接着剤中に抗菌剤を含有せしめたカーペツト
は、例えばブドウ状球菌を感染させるとこの球菌
はそれ以上増殖しないで、ある一定の時間がたつ
と死滅する。 本発明のカーペツトの特徴は接着剤層に抗菌剤
を含有せしめることによつて徐々に抗菌剤が滲み
出して行く結果、初期及び長期間使用においても
抗菌効果を有するものである。また従来のカーペ
ツトがパイル糸そのものに抗菌剤を含浸又は塗布
した抗菌性カーペツトであるのに対し本発明のカ
ーペツトは抗菌剤が表面に露出していないので人
体への安全性が極めて高い。又、カーペツトの外
観を構成するパイル糸そのものに抗菌剤を含浸又
は塗布することはカーペツトの表面を変色させた
り手触り足触りなどの風合を損ねたりすることが
あるが本発明によるカーペツトは抗菌剤がパイル
糸に直接付着していないのでこれらの懸念が全く
ないものである。 このように、本発明のカーペツトは接着剤中に
抗菌剤を含有せしめてなることにより、従来の問
題点が解消されたカーペツトであり、持続的(長
期間にわたり)抗菌性を有し、かつ人体への安全
性、外観、風合など顕著な効果を有するものであ
る。 本発明のカーペツトは特に多数の人に利用され
るカーペツトすなわち、ホテル、宿舎、老人ホー
ム、病院などにおいて使用されるカーペツトに特
に有用である。 以下、本発明の構成、実施態様及びその作用効
果について詳しく説明する。 本発明においてカーペツトのパイル繊維として
はアクリル繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊
維、ポリプロピレン繊維などの合成繊維、レーヨ
ン、キユプラなどの再生繊維、綿、羊毛などの天
然繊維である。また、基布の素材としてはパイル
繊維同様合成繊維、天然繊維、再生繊維の何れで
もよいが、全面に空隙のある構造が望ましく、織
目をもつた織物、不織布がこれに該当する。 タフトカーペツトに一般的に用いられているポ
リプロピレンのフイルムを細断したテープ糸を用
いた織物、紡績糸とテープ状の交織々物、紡績糸
織物、例えば合成繊維布、混紡布、綿布、ジユー
ト布などが本発明カーペツトの基布として好まし
い。 本発明でいう接着剤としてはカーペツトに使用
されるゴム系、ビニル系など何でもよいがタフト
カーペツトに多用されているスチレンブタジエン
系ラテツクスは良好な効果を発揮する。 これらのラテツクスはコンパウンドとして使用
するが、炭酸カルシウム、クレイなどのフイラー
成分を全く含まないラテツクスは固化後に抗菌剤
の滲出を妨げるので好ましくない。発明者らの実
験によれば接着基材成分に対しフイラー成分を少
なくとも2〜10重量%含む接着剤が好ましい。接
着剤の付着量は一般によく使われる範囲が好まし
く、カーペツトの実用機能からみて充分な接着効
果を発揮する量を用いるべきである。 本発明でいう抗菌剤としてはベンザルコニウム
クロライド系、クロールヘキシジンなどが用いら
れるが衣料などの繊維用抗菌剤として使われてい
るものは何れも用いることができる。 本発明カーペツトにおける抗菌剤の添加量は、
従来のパイル繊維自体に用いる場合の適正付着量
に対し境界は定かでないが2倍以上が好ましい。
例えばクロールヘキシジン(純分20%)を用いる
場合、従来のパイル繊維自体に用いる適正付着量
がパイル繊維重量の0.5%(見かけ)であるとき、
本発明によるカーペツトではその境界は定かでな
いがパイル繊維重量に対し1.0重量%以上の添加
が好ましい。すなわち、1平方メートル当りパイ
ル繊維重量が1Kg、接着剤固形成分1Kgのカーペ
ツトの場合、接着剤固形成分に対し該抗菌剤を
1.0重量%以上添加することが好ましく又、パイ
ル繊維重量が0.5Kg、接着剤固形成分が1Kgの場
合接着剤固形成分に対し該抗菌剤を0.5重量%以
上添加することが好ましい。 このように添加量の目安はパイル繊維重量によ
つて定めるべきではあるがパイル繊維の形態、密
度又パイル高さによつて適宜変化させるべきであ
り本発明者らの実験によれば、パイル高さが高く
なれば抗菌剤の添加量をやや多目にした方が好ま
しい結果を得ている。 本発明において抗菌剤の接着剤への添加方法は
なるべく均一に分散させることが好ましく、例え
ばスチレンブタジエン系ラテツクスコンパウンド
の場合、主な成分として生ラテツクス、フイラ
ー、希釈水とから成るが、この希釈水に予め計算
された量の抗菌剤を添加し、完全に混合分散させ
た後、生ラテツクスを希釈しながら撹拌して混合
分散させる方法をとることが好ましい。 抗菌剤を添加した接着剤は一般によく使われる
方法でカーペツト生機に塗布して固化する。例え
ばスチレンブタジエン系ラテツクスコンパウンド
の場合、通常のリツクローラー法で塗布し通常の
120〜160℃程度の温度で乾燥する。 以下、実施例によつて本発明を説明する。実施
例中に記載の「部」又は「%」は何れも重量部、
重量%を示す。 実施例 1 一次基布としてポリプロピレンテープ糸よりな
る基布を用い、タフト法によつてアクリル繊維
100%のパイル糸で1平方メートル当り1Kgのカ
ツトパイル及びナイロン繊維100%のパイル糸で
同じく1Kgのループパイルのカーペツトの生機を
夫々作り、このカーペツト生機のパイルを固定す
る為の裏接着加工を行うに当り、下記に示すラテ
ツクスコンパウンドの接着剤成分を配合した。 カルボキシル化SBR(純分50%) 200部 ノニオン活性剤 0.45部 消泡剤 0.09部 ピロリン酸カルシウム 1部 炭酸カルシウム 250部 増粘剤 2部 この接着剤成分の固形分は約350部であり、こ
れを希釈する為の水180部にベンザルコニウムク
ロライド系の抗菌剤を添加しよく撹拌して均一に
分散させた上この接着剤成分を希釈しよく撹拌混
合し接着剤とした。 ベンザルコニウムクロライド系の抗菌剤の添加
量は接着剤の固形分に対し夫々、0%、1%、2
%、4%、8%とした。 この接着剤を固形分で1平方メートル当り1Kg
になるように前記カーペツト生機の裏面に塗布
し、さらにジユート布を貼布し140℃で6分間加
熱し水分を蒸発させカーペツトとした。 尚、比較として接着剤に抗菌剤を全く添加して
いないカーペツトのパイル部に実施例1と同様の
抗菌剤をスプレー法によつてパイル重量に対し、
2%付着させた(比較例)。 これらのカーペツトについて抗菌効力試験を行
つた。この試験方法はブドウ状球菌及び大腸菌の
2種について夫々の菌を接種した肉汁寒天平板培
地上に直径20ミリメートルの円形の試料カーペツ
トを密着し37℃、24時間培養した。 抗菌剤による当該菌の発育抑制効果を試料周辺
に生じた発育阻止帯(ハロー)の巾を測定しその
平均値で表した(単位はミリメートル)。 次にその効力の径時持続性をみる為に実施例1
に次いで事務所ビル1階廊下にこれらのカーペツ
トを敷設し6ケ月間実用に供した後同様な抗菌効
力試験を行つた。尚、6ケ月間の実用中の通過人
員は139272人であつた。 上記の結果を第1表に示す。 第1表の結果からカーペツトの接着剤に抗菌剤
を添加したカーペツトの抗菌性が確認され、抗菌
力の耐久性及び径時持続性があることが確認され
た。これに対し比較として行つたパイル部に抗菌
剤をスプレー法によつて塗布したカーペツトは初
期の抗菌性は示すが6ケ月使用後においては殆ん
ど又は全く抗菌性を示さなかつた。尚、初期同志
では前者添加量は後者付着量の2倍程度で同時の
抗菌効果があることが判つた。 なお、実施例1で得た本発明のカーペツトは人
体への皮膚障害テストでは全く問題はなく、有害
物質を含有する家庭用品の規制に関する法令(昭
和48年公布厚生省令第40号、昭和53年公布厚生省
令第64号)に定める有害物質〔ヘキサクロルエ
ポキシオクタヒドロエンドエキソジメタノナフタ
リントリス(2,3−ジブロムプロピル)ホス
フエイトトリス(1−アジリジニル)ホスフイ
ンオキシド〕も検出されず人体への安全性が極め
て高いことが確認された。また抗菌剤を使用して
いないカーペツトと比較してもカーペツト表面の
風合の変化及び色違いはなく、耐光テストに変退
色はみられなかつた。 一方、比較例は人体への皮膚障害テストで若干
の問題があり、抗菌剤のスプレー前後でカーペツ
ト表面の風合変化や若干の変色がみられ、耐光性
テストでは相当の変退色がみられた。 実施例 2 実施例1で用いたと同様なカーペツト生機及び
接着剤成分を用い、抗菌剤としてクロールヘキシ
ジン(純分20%)を実施例1と同様に希釈水を利
用して添加混合し、以下実施例1と同様な方法で
カーペツトとした。 添加量は接着剤の固形分に対し夫々見かけで、
0%、0.2%、0.4%、0.8%、1.6%とした。これ
らの夫々のカーペツトについて実施例1と同様な
方法で抗菌力試験を行なつた。 その結果は第2表に示すように接着剤に抗菌剤
を添加したカーペツトの抗菌性が確認された。ま
た、このカーペツトは実施例1と同様に人体への
安全性が高いものであり、カーペツトの風合変化
や変退色のないものであつた。
【表】
【表】
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 パイル固定用接着剤層を有するカーペツトに
    おいて、接着剤中に細菌や真菌が接触した際にこ
    れらの成長や増殖を防止する機能をもつた薬剤を
    含有せしめてなるカーペツト。
JP13540181A 1981-08-31 1981-08-31 カ−ペツト Granted JPS5838516A (ja)

Priority Applications (1)

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JP13540181A JPS5838516A (ja) 1981-08-31 1981-08-31 カ−ペツト

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JP13540181A JPS5838516A (ja) 1981-08-31 1981-08-31 カ−ペツト

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ID=15150853

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JPS5878613A (ja) * 1981-11-04 1983-05-12 帝三製薬株式会社 カ−ペツト
JPS60103211U (ja) * 1983-12-19 1985-07-13 古河電気工業株式会社 アンダ−カ−ペツトの配線構造
JPS63196274U (ja) * 1987-06-08 1988-12-16
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