JPH0250879B2 - - Google Patents

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JPH0250879B2
JPH0250879B2 JP12283382A JP12283382A JPH0250879B2 JP H0250879 B2 JPH0250879 B2 JP H0250879B2 JP 12283382 A JP12283382 A JP 12283382A JP 12283382 A JP12283382 A JP 12283382A JP H0250879 B2 JPH0250879 B2 JP H0250879B2
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powder
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layer
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Haruo Shimura
Takao Kawada
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Fujikura Rubber Works Ltd
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Fujikura Rubber Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は印刷用ブランケツトの製造方法、詳し
くは印刷用ブランケツトの特性のうち、特に重要
な圧縮応力を容易に制御しうる製造方法に関する
ものである。
高速オフセツト印刷などに用いる印刷用ブラン
ケツトにおいては、弾性体重合体の圧縮層を設け
ることが行なわれている。この圧縮層は第１に印
刷圧力時にブランケツトの圧縮面に生じる膨みを
均一に吸収し、ブランケツト表面の変形を減少さ
せ、鮮明な画像を得られるようにすること、第２
に印刷用紙が折り曲げられて送られてきたり、２
枚以上重なつて送られてきたとき、この圧縮層が
圧縮することにより版胴やブランケツト表面に加
わる力（印圧以外の力）を吸収し、緩和し、版
胴、ブランケツト表面層の寿命を著しく改善する
こと、第３に胴仕立をするとき、圧縮層を設ける
ことにより基準胴仕立よりも多少オーバー目に仕
立てても鮮明な画像が得られるなどの作用があ
り、現在広く用いられている。
このような印刷用ブランケツトの圧縮層は、前
記第１、第２、第３の作用を有効に達成するため
には、圧縮応力が、2.0〜8.0Kg／cm2（１mm／分圧
縮速度、0.15mm圧縮時の圧縮応力：以下同じ）の
範囲にあることが必須であると共に、印刷方式あ
るいは印刷用紙、ブランケツトを装着する胴の種
類などの相違により、2.0〜8.0Kg／cm2の範囲のブ
ランケツトが全て製造しうることが望まれる。
従来、このような圧縮層を製造する方法として
は、合成ゴム中に発泡剤を混入し、発泡させる方
法、多孔質フエルトにエラストマーを含浸させる
方法、弾性体中に微小中空球を混入する方法など
がある。しかしながら、発泡剤を用いる方法によ
れば、発泡の制御が困難であり、所望の圧縮応力
を得るのは難しく、また気泡が不均一で良好な性
能の圧縮層が得にくいという欠点があり、また多
孔質フエルトにエラストマーを含浸させる方法に
おいては、空〓が連通し、印刷時の印圧により空
〓内の気体が容易に押し出され良好な圧縮層を製
造しうるが、フエルトより成つているため剛性が
強く、低い圧縮応力（5.5Kg／cm2以下）のものを
製造することはできないという欠点がある。
一方、弾性体中には微小中空球を混入する方法
は圧縮応力の制御は比較的容易である反面、空〓
は基本的に密閉構造のセルから成つており、セル
中の気体は印圧がかかつた折、逃げることなく圧
縮するため歪に応じた圧力増加が急峻となり高度
の圧縮性（4.5Kg／cm2未満）を有するブランケツ
トを製造しえないという欠点がある。
本発明は、このような欠点のない印刷用ブラン
ケツトの製造方法、詳しくは2.0〜8.0Kg／cm2とい
う広範囲の圧縮応力、特に従来不可能であつた低
圧縮応力（4.0Kg／cm2以下）のブランケツトを製
造しえ、さらに所望の圧縮応力の、しかも良好な
特性を有するブランケツトが容易に製造しえる方
法を提供することを目的とする。
従つて、本発明は、オフセツト印刷用ブランケ
ツトの圧縮層の製造方法において、下記の工程を
含むことを特徴とする。
ａ 耐油性ポリマーのゴム配合物に平均粒径10〜
50μｍの、溶出液に溶解する粉体を、前記配合
物100重量部に対し30〜200重量部添加する工
程。
ｂ この粉体を添加したａ項の配合物を基布上に
100〜1000ｇ／m2の割合で積層し加硫する工程。
ｃ この積層体を両端部に10〜100Kg／ｍ巾の張
力をかけて、60〜100℃の温度範囲の溶出液に
浸漬する工程。
ｄ 前記ａ、ｂ、ｃ工程で形成された複数の圧縮
層を相互に張り合わせて、全体で圧縮性が2.0
〜4.0Kg／cm2となるようにする工程。
本発明による印刷用ブランケツトの製造方法に
よれば、異なる、あるいは同一の圧縮応力の複数
の圧縮層を重ね合わせ、印刷用ブランケツトの圧
縮層とするため圧縮応力の制御を行いやすくなる
ばかりでなく、低圧縮応力の層を高圧縮応力の層
で挾持するなどの方法により、充分耐久性のある
低圧縮応力の印刷用ブランケツトを製造できると
いう利点がある。
本発明をさらに詳しく説明する。
本発明によれば、まず、異なる、あるいは同一
の圧縮応力の圧縮層を複数用意する。
このような圧縮層としては、以下の工程を含む
方法により製造された多孔質層である。
ａ 耐油性ポリマーのゴム配合物に平均粒径10〜
50μｍの、溶出液に溶解する粉体を、前記配合
物100重量部に対し30〜200重量部添加する工
程。
ｂ この粉体を添加したａ項の配合物を基布上に
一回以上100〜1000ｇ／m2の割合で積層し加硫
する工程。
ｃ この積層体を両端部に10〜100Kgｍ／巾の張
力をかけて、60〜100℃の温度範囲の溶出液中
に３分間〜６時間浸漬する工程。
ｄ 前記ａ、ｂ、ｃ工程で形成された複数の圧縮
層を相互に張り合わせて、全体で圧縮性が2.0
〜4.0Kg／cm2となるようする工程。
前記の圧縮層の製造方法において、耐油性ポリ
マーとしては、例えば、ポリ塩化ビニル、クロロ
プレンゴム、ニトリルゴム、多硫化ゴム、ポリウ
レタン、フツ素系ゴム、アクリルゴム、ヒドリン
ゴム、等の１種以上であることができる。このよ
うな耐油性ポリマーは、この主要成分の他、加硫
剤、カーボンブラツクなどの補強剤、界面活性剤
などの１種以上を添加することができる。また、
このポリマーの配合物は溶液として用いることが
できるが、この場合、この溶剤としてはポリマー
の配合物を溶解するものであれば基本的にいかな
るものでもよい。例えばＮ，N′−ジメチルホル
ムアミド、ジエチルホルムアミド、ジメチルアセ
トアミド、ジメチルスルホキシド、トルエン、
MEK、MIBKなどの１種以上であることができ
る。
このポリマーの配合物に添加する粉体は前述の
ように、溶出液に溶出可能なものであればいかな
るものでもよい。例えば、炭酸ナトリウム、重炭
酸ソーダ、重炭酸カリウム、塩化ナトリウム、硝
酸ナトリウム、硝酸カルシウムなどの無機塩、砂
糖、澱粉等の水溶性有機物、フエノール、スルホ
サリチル酸などの有機酸ないしこれらの塩等の１
種以上であることができる。
この粉体の平均粒径は10〜50μｍである。50μ
ｍより大きいと、大きい空孔となり均一かつ凝集
力の大きい圧縮層にならない。一方、10μｍより
小さいと抽出時間が長く必要になり分散不良のた
め均一な圧縮層になりがたく、圧縮層を保持しが
たい。
粉体の添加量は前記ポリマー100重量部に対し、
30〜200重量部である。30重量部未満であると、
溶出が充分に行えず、不均一なものとなる。ま
た、200重量部を越えると、凝集力が低下して実
用的でない。
この粉体のポリマーの配合物への添加方法は基
本的に限定されるものではない。例えば、開放型
ミキシングロール、密閉型混合機（バンバリーミ
キサー、加圧ニーダ等）を用いることができ、ポ
リマーの配合物溶液である場合には撹拌混合機を
用いポリマーの配合物中に均一に分散させる。
このポリマーの配合物を基布上に積層するわけ
であるが、この基布は基本的にいかなるものでも
よい。例えば、綿布、レーヨン布、ポリエステル
布などであることができる。
このような基布上にポリマーの配合物を積層す
る方法は限定されるものではなく、カレンダリン
グにより貼り合わせてもよく、押し出しフイルム
を貼り合わせてもよい。また、溶液として用いる
場合はナイフコータ、ロールコータなどにより塗
布積層してもよい。
この積層の割合は、100〜1000ｇ／m2である。
100ｇ／m2より少ないと、実質上圧縮層としての
機能が発揮できいし、また1000ｇ／m2より多い
と、ほとんど一層構造と同じになり複数積層の意
味がない。
次に、このような積層体を加硫した後、溶出液
に浸漬する。
溶出液としては、水、メタノール、エタノール
などのモノオール類、グリセリン、エチレングリ
コールなどのポリオール類などの１種以上が用い
られる。
この際、溶出液の温度は60〜100℃であるのが
好ましい。60℃より低いと、粉体の溶出に時間が
かかり、結果としてゴムの特性が損なわれる恐れ
がある。一方、100℃を越えると、配合物の抽出
も併せて起こり、製品の耐久性に影響する。
また、浸漬時間は３分〜６時間であるのが好ま
しい。３分未満であると粉体が充分に溶出され
ず、一方、６時間を越えると、基布の特性に変化
をきたし、またゴム配合物の抽出もともなつてく
る。
さらに、溶出液の浸漬に際しては、この積層体
に対し張力をかけて行うのが好ましい。この張力
としては好ましくは、10〜100Kgｍ／巾であるの
がよい。10Kgｍ／巾未満であると、しぼり効果が
少なく、また100Kgｍ／巾を越えると、基布の強
度低下につながる。このしぼり効果は圧縮層の
ミクロセルを破壊して連通孔を多くする。粉体
と水が置換しやすく、迅速な溶出が可能になり、
圧縮層の特性を損なう危険がない、積層体に張
力を負荷する場合、ロール間に前記積層体を支持
せしめ、前記ロールを正逆に回転せしめて張力を
負荷する方法を採用すれば、積層体がロールに捲
回されるときにしぼられて、脱水が容易になるた
め、粉体の溶出が迅速に行われる、という作用が
ある。すなわち、添加した粉体を確実に除去でき
ることになり、圧縮層の制御が容易になる。
このように製造された圧縮層は連通孔を有する
ため低圧縮応力で、かつ充分な凝集力（200ｇ／
cm以上：ピーリング試験）を有しているので、本
発明の方法を実施して、低い圧縮応力のブランケ
ツトを製造する上で極めて有利である。この圧縮
層の場合基布は剥離してもよいし、剥離しなくと
もよい。
これらの圧縮層の重ね方も、本発明において限
定されるものではない。例えば、第１図に示すよ
うに高い圧縮応力の圧縮層１，１′により、低圧
縮応力の圧縮層２を挾持せしめることにより、充
分な耐久性（凝集力200ｇ／cm以上：ピーリング
試験）を有し、かつ低い圧縮応力（4.0Kg／cm2以
下）のものを製造することができる。
圧胴によつて加圧されるブランケツトに、この
加圧によつて剪断応力が働くことになるが、すく
なくとも凝集力が200ｇ／cm以上ないと、この剪
断応力に耐えられないからである。
このように製造された圧縮層多層体に補強剤お
よび表面ゴム層を積層し、印刷用ブランケツトと
する。
以下実施例を説明する。
実施例 常法通りに混練したニトリルゴムコンパウンド
をトルエンで溶解し、これに前記コンパウンドに
対し界面活性剤２部と平均粒径20μｍの食塩100
部を投入したもの、同時に前記コンパウンドに対
し、界面活性剤２部と平均粒径20μｍの食塩150
部を投入したものを用意し、それぞれ均一に分散
するよう良く混合撹拌を行つた。まず食塩100部
投入したものについて綿布上にナイフコーターを
用いて約250ｇ／m2の割合で塗布し、溶剤を乾燥
する。その上に食塩150部投入したものを同様に
して約200ｇ／m2の割合で塗布し溶剤を乾燥し、
加硫した後80℃の水に、張力20Kgｍ／巾をかけ
て、４時間浸漬し食塩を溶解除去した。
次に、前述と同様に食塩100部投入したものを
綿布上に約250ｇ／m2の割合で塗布し、溶剤を乾
燥後、加硫して前述と同様に食塩を溶解除去し
た。両者を接着剤を用いて積層し、さらに補強布
表面ゴム層を積層した印刷用ブランケツトとし
た。このブランケツトの圧縮応力は2.5Kg／cm2で
あつた。
【図面の簡単な説明】
第１図は本発明による製造方法により製造され
た圧縮層多層体の一例を示す斜視図である。 １……高圧縮力の圧縮層、２……低圧縮応力の
圧縮層。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 １ オフセツト印刷用ブランケツトの圧縮層の製
    造方法において、下記の工程を含むことを特徴と
    する印刷用ブランケツトの圧縮層の製造方法。 ａ 耐油性ポリマーのゴム配合物に平均粒径10〜
    50μｍの、溶出液に溶解する粉体を、前記配合
    物100重量部に対し30〜200重量部添加する工
    程。 ｂ この粉体を添加したａ項の配合物を基布上に
    100〜1000ｇ／m2の割合で積層し加硫する工程。 ｃ この積層体を両端部に10〜100Kg／ｍ巾の張
    力をかけて、60〜100℃の温度範囲の溶出液に
    浸漬する工程。 ｄ 前記ａ、ｂ、ｃ工程で形成された複数の圧縮
    層を相互に張り合わせて、全体で圧縮性が2.0
    〜4.0Kg／cm2となるようにする工程。
JP12283382A 1982-07-16 1982-07-16 印刷用ブランケツトの製造方法 Granted JPS5914997A (ja)

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NL8302545A NL187344B (nl) 1982-07-16 1983-07-15 Werkwijze voor het vervaardigen van een samendrukbare laag van een drukdoek.
CA000432572A CA1192099A (en) 1982-07-16 1983-07-15 Method of producing a compressible layer and a blanket for printing operation
GB8319180A GB2125315B (en) 1982-07-16 1983-07-15 Method of producing a compressible layer and of producing a blanket for use in printing
DE19833325595 DE3325595A1 (de) 1982-07-16 1983-07-15 Kompressible schicht fuer ein gummituch einer druckmaschine und verfahren zu ihrer herstellung
US06/515,310 US4422895A (en) 1982-07-16 1983-07-18 Method of producing a compressible layer and a blanket for printing operation

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JPS63262292A (ja) * 1987-04-20 1988-10-28 Fujikura Rubber Ltd 印刷用ブランケツトおよびその製造方法

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