JPH02504551A - サイトメガロウイルスの糖タンパク質aと反応性のモノクローナル抗体 - Google Patents

サイトメガロウイルスの糖タンパク質aと反応性のモノクローナル抗体

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JPH02504551A
JPH02504551A JP63506489A JP50648988A JPH02504551A JP H02504551 A JPH02504551 A JP H02504551A JP 63506489 A JP63506489 A JP 63506489A JP 50648988 A JP50648988 A JP 50648988A JP H02504551 A JPH02504551 A JP H02504551A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 サイトメガロウィルスの糖タンパク質Aと反応性のモノクローナル抗体 発明の背景 ヒトサイトメガロウィルス(HCMV)感染症は一般に通常の人にとっては無症 候性であって自己限定的である。しかしながら、この感染症は尿路に感染すると 深刻な感染症を引き起こし、重篤な神経学的障害および/または欠損に至る症例 が多い。しかも、HCMVは免疫抑制患者および免疫欠損疾患を有する患者が最 もかかり易い疾患の1つであり、最も一般的な死亡原因の1つである。
HCMVはヘルペスウィルスの1員であって核酸とタンパク質の外側を糖タンパ ク質と糖脂質とで構成された膜エンベロープが包囲している。我々の研究室およ び他の研究室で抗原性が明らかに特性化されたエンベロープ糖タンパク質の内規 つかは、高分子量の複合体(コンプレックス)内に、ジスルフィド結合で会合( アソシエート)していた。発明の名称“ヒトサイトメガロウィルスの免疫原性グ リコペプチド”の下での米国特許出願第933,789(1986年11月24 日出願)では、抗原的に関連した分子j193. OOOダルトンおよび50. 000−52.000ダルトンのグリコペプチドが単離および特性化された。こ れらの糖タンパク質は分子量≧450゜000ダルトンおよび130.000− 180,000ダルトンの1組の糖タンパク質複合体を還元して得られた。また 、これらの個々の糖タンパク質、並びに抗原的に関連する糖タンパク質複合体は 、上記特許出願で明らかにされた2つの原型(プロトタイプ)ネズミモノクロー ナル抗体(+++cAb)41 C2および9B7によって免疫的に沈降された 。また、mcAb9 B 7は補体の存在下、インビトロでHCMVに対して中 和活性を示した。HCMV感染症から回復した患者の血清にもこれらHCMV糖 タンパク質類を免疫沈降させる抗体が存在しており、これら糖タンパク質に反応 性を有する抗体がインビボでウィルスの中和に関与していることが示唆された。
従って、HCMV感染症の診断および治療に臨床上有用な、HCMV特異的mc Abが必要とされる。さらに、臨床標本中のHCMVの直接的な検出、並びに組 織培養中のウィルスの迅速な同定のいずれにも有用なll1cAbが必要とされ ている。そのような抗体はウィルス抗原の捕獲および濃縮、または既知の様々な イムノア、セイ法によるウィルスの免疫学的検出のいずれにも有用である。最近 、器官移植または骨髄移植に先立って高度免疫グロブリンを免疫抑制患者に投与 すると、移植後の致命的なI(CMV感染症が減少、または阻止され得るという ことを示唆する症例がある。しかしながら、健康な免疫抑制患者または既にHC MVによる疾患に罹病している患者の双方におけるHCMV感染を予防、軽減お よび治癒するための、進歩した治療法が常に必要とされている。
発明の詳細な説明 本発明は、全T ovneHCM Vピリオンおよび/またはT O*ne株H CMVのエンベロープ糖タンパク質の界面活性割注抽出物でマウスを免疫するこ とにより生成される、13種の関連した(近縁)ネズミmcAbを提供するもの である。次いで免疫マウスの肺臓細胞をネズミ骨髄腫細胞系統と融合して抗体産 生性のネズミB−細胞ハイブリドーマを得る。これらのネズミハイブリドーマに よって産生される抗体は分子量130,000.93.000.および50,0 00−52.000ダルトンの糖タンパク質を免疫沈降させる。これらの糖タン パク質は1またはそれ以上のウィルスエンベロープの高分子量筒タンパク質複合 体と会合している。これらの糖タンパク質複合体はグレッチら[D、R,Gre tch、J、Virol、、62.875(1988)コによってgcIファミ リーと称された。例えば、特許出願第933、789で開示された130kDの 糖タンパク質複合体を本明細書中ではヒトサイトメガロウィルス糖タンパク質A (HCMVGCA)と称する。
様々なacAbによって認識される抗原部位相互の関係を研究するするために競 合的酵素−結合イムノン−ペントアッセイ(ELISA)を行った。驚Xべきこ とに、第2抗体が同時に存在する場合、抗体とウィルスとの結合が阻害されるか 増大されるという観察結果を得た。mcAbはHCMVGCAの3ドメインの別 々の抗原部位を認識する少なくとも7群に帰属された。
補体存在下でのこれらmcAbOT ovne株HCMVに対する中和活性をプ ラーク還元法で試験した。これら5cAbのあるもの(即ち9B7)は高度に中 和した(2μ9/x(lで50%プラーク還元)が、他のmcAb(即ち41C 2)は補体存在下で中和しないようであった。
ELISAy、yセイにおける中和活性mcAbの結合は第2の非中和性抗体の 存在下で2ないし4倍に増大した。しかも、中和性及び非中和性抗体を組み合わ せた中和活性は、中和性抗体単独の場合と比較して20倍という予想外の増大で あった。2個の非中和性抗体の組み合わせによっても、時には有意な中和活性が 得られ、そのような混合物も本発明の範囲に包含される。
従って、本発明は、 a、HCMVピリオンまたはHCMVGCAから導かれた、分子量約130,0 00,93.000または50,000−53.000f ル) 7 tDff 4 製HCM Vエンベロープ糖ペプチドを含有する組成物でマウスを免疫し、 b4 該マウスの肺臓細胞とネズミ骨髄腫細胞系統と融合させてノ1イブリドー マを生成させ、 C0分子量約130.000.93.000または50.000−53.000 ダルトンのHCMVGCA糖タンパク質とは反応するが単純ヘルペス、アデノウ ィルス、または水FM 帯状ヘルペスウィルスとは反応しないmcAbを産生す るハイブリドーマを選択し、クローニング的に増幅することからなる方法で産生 される、HCMV特異的ネズミmcAbの生産を目的とするものである。
本発明のs+cAbは、それらの特異性、結合親和性、および補体存在下での、 単独、または上記ステップ(c)のハイブリドーマから得られる本発明の他のネ ズミmcAbと組み合わせての、HCMV中和能力により特性化された。
本発明はまた、)ICMVに感染した生理学的物質から得た試料中のHCMVを 検出する効果的な方法を提供するものである。この方法は、 a、該生理学的物質と、HCMVGPAの第1エピトープと結合する第1モノク ローナル抗体とを反応させて該HCMVGPAと該第1モノクローナル抗体との 複合体を形成させ、b、該複合体と、HCMVGPAの第2エピトープに対する 第2モノクローナル抗体であって、第1モノクローナル抗体と第1エピトープと の結合を促進し、検出可能なラベルを有するか該ラベルとの結合部位を有してい る第2モノクローナル抗体とを反応させて3重複合体を形成し、 C0該ラベルの存在を検出するか、または該結合部位と検出可能なラベルとを反 応させた後、検出に付すことからなる。該ラベルの濃度から該生理学的物質中に 存在するHCMVGPAの濃度を測定することができる。
好ましくは、検出可能なラベルは放射性同位元素または第2抗体と化学的に結合 した酵素である。該ラベルのための結合部位はピオチンやデフェロ牛サミン等の 遊離酵素または放射性同位元素と結合し得る分子によって提供されることが好ま しい。これらの分子は当業者既知の方法でmcAbに化学的に結合することがで きる。例えば、米国特許出願第4,680.338参照。酵素は結合部位と強力 に結合する基質と結合していることが好ましく、例えば、アビジン−酵素抱合体 はビオチンと結合する。ステップ(a)および(b)は、第1および第2Ilc Abの添加を同時に、または添加順序を逆にして行ってもよい。
従って、本発明は、HCMVに感染した生理学的物質から得た試料中のHCMV を検出する方法であって、a、該生理学的物質と、HCMVGPAの第1エピト ープに対する第1モノクローナル抗体であって、検出可能なラベルまたは該ラベ ルのための結合部位を含有する第1モノクローナル抗体とを反応させてHCMV GPAと該第1モノクローナル抗体との複合体を形成させ、 b、該複合体と、HCMVGPAの第2エピトープと結合する第2モノクローナ ル抗体であって、第1モノクローナル抗体と第1エピトープとの結合を促進する 第2モノクローナル抗体とを反応させて3重複合体を形成し、 C9該ラベルの存在を検出するか、または該結合部位と検出可能なラベルとを結 合させた後、該検出に付すことからなる方法を提供するものである。該ラベルの 濃度から該生理学的物質中に存在するHCMVGPAの濃度を測定することがで きる。
高力価のHCMVGCAに対するモノクローナル抗体を含有する組成物の、イン ビトロでのHCMV感染中和能力はある種の原型HCMVワクチンの効力の検定 の基礎を与えると共に、例えばウィルス遺伝子の発現産物に及ぼす突然変異効果 に関連させる等、HCMV感染機構の基礎的な検査に有用である。
本発明はまた、1またはそれ以上の本発明の抗体を含有する医薬単位投与製剤を HCMVにさらされた患者に投与することにより血漿のHCMV G P Aに 対する免疫原性を惹起することを目的とするものである。本発明の抗体は感染し たおよび/または罹病した患者における疾患の臨床的な進行を遅延させることに よって生存予測性を延長する予防薬として、あるいはウィルスのビルレンス(溶 菌)を消滅し得る治療剤として、治療上の可能性を有すると考えられる。
本発明の抗体は化学的抗ウィルス剤に添加することもできる。
従って、本発明はまた、本質的に、 (a)HCMVGPAの第1エピトープと結合する第1モノクローナル抗体であ って、補体の存在下インビトロでHCMVg染性を中和する該第1モノクローナ ル抗体(例えば9B7)と、(b)HCMVGPAの第2エピトープと結合し、 補体の存在下にHCMV感染性を中和しない第2モノクローナル抗体との混合物 であって、その中和活性が第1モノクローナル抗体の中和活性よりも大きい混合 物で構成される組成物を提供するものである。
予想外に、これらのHCMVGCAに特異的な第1および第2mCAb類の治療 上有用な作用を実質上、または完全に遮断する、HCMVGCAに特異的なモノ クローナル抗体も単離し、特性化された。
従って、本発明の)(CMVGCA中和組成物はこれらの妨害性+ncAbを含 有しないように調製すること、即ち、組成物はHCMVGPAの第3のエピトー プと結合する、補体の存在下または非存在下でHCMV感染性を中和しない、そ して第1モノクローナル抗体と第2モノクローナル抗体との結合を阻害する、モ ノクローナル抗体を含有しないように調製することが極めて好ましい。そのよう なmcAbの具体例を以下に挙げる。
単離したmcAbは、生物活性の検定またはインビボに単位投与製剤として投与 する前に、水性■液等の薬学的に許容し得る液体担体で希釈することが好ましい [レミングトン(Re+*ington)、  P haraaceutica l 5ciences、 A、0so1編、 Mack Pub、Co、、   Easton、  PA(16版、1980)、1488〜1496頁参照]。
得られた溶液を例えば滅菌ろ過により滅菌する。通常、マルトース、グリセリン またはチメロサール等のIgG製品を用いた保存剤を薬学上許容し得る量、加え るとよい。
得られた溶液を、静脈注入または注射によって非経口的に投与することが好まし い。mcAbの投与量は免疫抑制患者またはHCMV感染患者の体型および身体 条件によって左右される。そのような因子は必然的に経験的なものであり、医師 が既知のHCMV病期基準によって決定することができる。ある臨床状況では、 感染した標的細胞からウィルス粒子が放出された際の感染性を中和するためにI ICAb組成物を複数回投与する必要があるかもしれない。
図面の簡単な説明 第1図は、還元されていない(UR)、または還元された(R)HCMVGCA プロティンとOCA特異的モノクローナル抗体(icAb)および回復期の血清 との反応により形成された免疫沈降像を示す図である。
第2図はGCA特異的mcAbによって認識されるHCMV糖タンパク質のウェ スタンプロットを示す図である。
第3図(パネルA)はGCA特異的mcAbによって認識されるエピトープを図 示したものである。阻害をオーバーラツプした実線で、増加および増加の方向を 矢印で示した。ドメインI、■および■は右および左に示されている。パネルB はHCMVGCAペプチドバックボーン上のエピトープの可能な配置を模式的に 示したものである。
第4図はT Omne株HCMVと抗体の組み合わせを用いて行ったプラーク還 元アッセイの結果を示すグラフである。
発明の詳細な説明 材料および方法 既述のごとく、HCMVTovne株とAD169株をsH−グルコサミンと一 緒にヒト皮膚線維芽細胞培養上で培養し、収穫し、スクロースグラディエンドで 精製した[カリら(K ari)、  J 、 V 1rol、  60.34 5〜352(1986)コ。精製ウィルスをTris−NaCQバッフy−(5 0111M Tris−HCl2.150+aM NaCff5pH7,4)に 再懸濁し、Tris−NaC42バッフy−(50+nM Tris−HCg、   10mM NaCl2.2bMフェニルメチルスルホニルフルオリド、pH 7゜5)中1%Non1det P−40(NP−40,Sigma CheI ll、、 Co、。
S t、 Louis、 MO)で抽出した。[カリら(Kari)、  J、 Virol、  60+345〜352(1986)]。感染しなかった皮膚線 維芽細胞を同様の方法で抽出し、負の対照として用いた。HCMVTosneN P−40粗抽出物の還元およびアルキル化はカリ[K ari、  J 、 V  1rol。
60.345〜352(1986)]の記載に従って行った。ウィルスの、また は対照線維芽細胞物質の界面活性剤抽出物をE xtractiGelDカラム に通し水で溶離して界面活性剤を除去した。
B、HCMVに対するネズミモノクローナル抗体の生成HCMVタンパク質に対 する園cAbを分泌するマウスハイブリドーマを既述のごとく調製した[カリら (Kari)、  JJirol、−影ρ。
345〜352(1986)]。本特許出願に記載の抗体にはADI69株また はToene株の精製HCMVピリオンのいずれかを用いる3種の融合実験が関 連している。Ba1b/Cマウスを2.5または10力月間免疫した。融合剤と してポリエチレングリコールを用い、免疫マウスの肺臓細胞とSP−2−Ag1 4骨髄腫細胞(アメリカ組織培養コレクジコン)とを融合させた。
得られたハイブリドーマ細胞をエンザイムーリンクト・イムノアブソーベントア ッセイ(ELISA)によりHCMVに対する特異抗体の産生に関してスクリー ニングした(下記、セクションG参照)。
ELISAアッセイに用いた抗原は精製HCMVTowne株またはAD169 株の全ピリオンまたはHCMV TovneN P −4,0抽出物または非感 染皮膚線維芽細胞からのNP−40抽出物のいずれかである。IgG用に、高速 ヒドロキシアパタイトクロマトグラフィー(HPLC)を用い、増殖したクロー ンから腹水を精製した。[ジニアレツーサリナスら(Juarez−5alin as)、  Biotechniques、  ’l、  l 64(1984 )]。カラムから分取した画分の力価を、ELISAアッセイによってHCMV −比活性に関して測定した。画分のタンパク質含有量は精製マウスIgGを標準 とし、B 1oradプロテインアツセイ(B 1orad)によって測定した 。各操作において最高の力価を示す画分のみを以後の実験に用いた。ハイブリド ーマ41C2および9B7は一貫して、腹水lxQにつきモノクローナル抗体5 −1019を産生じた。
各抗体を産生ずるハイブリドーマを2回サブクローニングしてmcAbのクロー ナリティー(クローン性)を確立した。さらに、各抗体はユニークなアイソタイ プを有しており(41C2−IgG1 ;9B71gG−2b)、各々は等電点 電気泳動において別個の抗体と認めモノクローナル抗体は、免疫沈降前に還元や アルキル化に付されていない、−H−グルコサミン−標識HCMV Tovne N P −40抽出タンパク質を免疫沈降させた。タンパク質をドデシル硫酸ナ トリウム(SDS)に溶解し、SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動で分離し た。ゲルのトリチウム標識糖タンパク質バンドをフルオログラフィーで同定した [カリら(Kari)、  J、Virol、  60. 345〜352(1 986)コ。
D、ウェスタンプロット ウェスタンプロットアッセイのために、精製HCMV Towne株全ウィルス をSDSで可溶化し、5−15%グラディエンドポリアクリルアミドゲル電気泳 動で分離した。次いで、ゲル上のタンパク質をB 1orad トフランスプロ ット装置を用いてニトロセルロース上に電気的にプロットした。トリス緩衝化食 塩水(TBS、20mM Tris、500mM NaC1!、PH7,5)中 3%ゼラチンでブロックした。
腹水中のmcAbを78391%ゼラチンで11500に希釈し、室温で1夜、 ペーパーに結合させた。ペーパーをPBS−0,05%Tveen20(ポリソ ルベート20)で洗藻し、TBS中1%セラチンで1/2000倍希釈したアル カリホスファターゼ標識ヤギ抗−マウスI gG(K P L)を加え、室温で 1時間インキュベートした。ペーパーを再度洗浄し、Q、1MTrisバッファ ー(KPM、)中の基質5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリルホスフェート /ニトロブルーテトラゾリウムを加えた。抗原−抗体複合体と基質との反応の結 果、不溶性のパープル色の生成物が生成した。ペーパーを水に浸して反応を停止 した。
E、  2抗体同時結合アッセイ 96ウエルのマイクロタイター1mmulon Ifプレート中、1ウエル当た り0.05M炭酸バッファー(pH9,5)中縁タンパク質200ngを4℃で 18時間インキニベートすることにより、HCMV抗原で96ウエルのマイクロ タイター1mmulon Ifプレートをコート(被覆)した。次いで、ウェル をりん酸緩衝化食塩水と0.05%T 5een20(PBST)で3回、蒸留 水で1回洗浄し、風乾した。これらのプレートを使用まで乾燥剤と一緒に保存し た。用いた抗原には精製HCMVTowne株全ピリオン、HCMVTowne 株で8−12日間感染させた皮膚線維芽細胞から抽出したタンパク質であって、 還元されていないもの、および還元されたもの(A欄、ウィルスの調製参照)、 または非感染皮膚線維芽細胞からのNP−40抽出タンパク質(A欄、ウィルス の調製参照)が含まれる。
腹水中のmcAbをHPLCで精製し、ビオチンN−ヒドロキシスクシンイミド エステルを用いてビオチニル化した。抗原で被覆したウェルに、ビオチニル化抗 体25μg(固定量)とPBST25μg。
または種々の量(50μ9〜10py)の第2非標識mcAbを含有する25μ gを同時に加えて室温で90分間インキュベートした。ウェルをPBSTで3回 洗浄し、PBSTで1/2000倍に希釈したペルオキシダーゼ標識ストレプト アビジン(KPL)を50μQ/ウエルで加え、得られた混合物を室温で90分 間インキュベートした。
PBSTで3回洗浄した後、基質O−フェニレンジアミン(OPD)およびクエ ン酸バッファー中H* O−を加え、15分後に2.5N H2SO4を加えて 反応を停止した。490nmにおける生成物の光学密度(○、D、)をD yn atechプレートリーダーで読み取った。10倍希釈でビオチニル化抗体の力 価を測定した後、第2抗体の非存在下で0、D、が〉0.5、かつく1.5を与 える量を決定した。
非標識第2抗体をHCMV全ウィルス抗原に対して力価測定し、活性であること が分かった。ペルオキシダーゼ標識ヤギ抗マウス1gcと基質OPDを加えるこ とにより結合量を定量した。アッセイは2回行い、以下の式を用いてデータを整 理した。
ELISAアッセイでT owne株ウィルスに陽性であった(上記セクション B)HPLC精製モノクローナル抗体の、プラーク還元アッセイ(カリら前掲) における同ウィルスに対する中和活性を試験した。
T ovne株ウィルス約1.000−2.0OOPFUを、タンパク質含量1 00μ9−0.0011で2%モルモット補体(Pel −F reezB i ologicals、  Rogers、  A K )と−緒に全量をダルベ ツコの改良イ−グ培地(D M E M)中、0.05μgとして、−個の抗体 に加えた。
2個の抗体を用いる場合には、被検試料に第2抗体10μ2を加えた。ウィルス の中和は下記式を用いてプラーク還元率(%)として表した。
24ウエルプレートまたはシェルバイアル中の単層ヒト皮膚線維芽細胞にHCM V感染症と思われる患者から得た臨床試料(尿または唾液)を接種した。未接種 線維芽細胞を同様に処理して負の対照(ネガティブコントロール)とした。接種 の5日後に線維芽細胞単層から組織培養の培養液を吸引除去した。りん酸緩衝化 食塩水(PBS)200μQを各ウェルに加え、完全に吸引除去した。各ウェル に5分間、可溶化PBS−1%NP−40(100μg)を加えた。次いで、各 ウェルの底をピペットでかき落とし、繰り返しピペット処理して細胞を完全に再 懸濁した。この溶解した細胞の懸濁液を下記セクシ1ンHにおける“患者試料” として用いた。
H1組織培養上清中のHCMV検出のためのELISA検出96ウエルのマイク ロタイタープレートのマイクロタイターウェルを捕獲(カブチャー)抗体として のHCMV GCA特異的1cAb41C2(Ivl−110119)でブL/ :I−)した。各−jレ−)1:it患者試料用のウェルの外に、ブランクウェ ル、非感染線維芽細胞用対照ウェル、HCMV正対照正対ルウエルれた。捕獲抗 体でコートした後、マイクロタイターウェルをバッフy −(PBS−0,05 %T 5een)で1回洗浄した。試料溶液を各組織培養ウェル内でPBS−1 %NP−40に可溶化した後、個々のマイクロタイターウェルに分配した。各臨 床試料の測定には、ブランク、負の皮膚線維芽細胞および正の対照試料が含まれ ていた。次いで、GCA上で41C2が認識するエピトープと異なるエピトープ を認識する、0CA−特異的ビオチニル化mcAb 9B7(IVI−1101 17)5μ12を、検出抗体として各ウェルに加えた。次いで、マイクロタイタ ープレートをプラスチックバッグの上に置き37℃で1時間インキニベートした 。次いで、ウェルを洗浄バッファー(PBS−0,05%Tveen)で4回洗 浄し、ストレプトアビジン−ペルオキシダーゼ100μgを加え、プレートをプ ラスチックバッグ中、37℃で30分間インキニベートした。次いで、ウェルを 洗浄バッファーで4回、さらに蒸留水で1回洗浄した。オルトフェニレンジアミ ン(OPD)基質100μgを加え、室温で15分間反応させた。次いで、5N H*5O425μQで反応を停止した。10分後、マイクロタイタープレートを 、490n劇でD ynitechプレートリーダーによって測定するか肉眼で 比色定置した。この方法により、総タンパク質濃度10ngでHCMVを検出す ることができることが分かった。
精製sH−グルコサミン標識HCMVTovne株ピリオンを1%NP−40で 抽出した。非還元物質、またはジチオスレイトールで還元しショートアセトアミ ドでアルキル化した物質を13のネ7:ミmcAbで免疫沈降させた。免疫沈降 後、全試料をβ−メルカプトエタノールでさらに還元し5DS−PAGEで分離 した。フルオログラフィーにより、全ての+acAbが、抽出物が事前に還元さ れているか否かにかかわらず、分子量130,000.93.000および50 ゜000−52.000の抗原的に近縁の糖タンパク質を免疫沈降させることが 分かった(代表的な結果は第1図、5p2=対照mcAb)。
このようにして免疫沈降される個々のタンパク質の数および相対量は免疫沈降前 の還元によって影響されなかった。50−52,000の間で免疫沈降する糖タ ンパク質種の分子量の僅かな変動は、同じ糖タンパク質上の異なるエピトープを 認識するa+cAbによる免疫沈降後の電荷および/またはコンホメーシヨンの 僅かな相違を反映しているのかもしれない。mcAbはまた、ウェスタンプロッ トでHCMV GCAの52. OOOダルトン糖タンパク質を認識したが、こ の方法でより高分子量の種を矛盾なく同定することはできなかつた(代表的な結 果を第2図に示す)。
2.緋 我々は免疫原的に関連した(a)分子145,000ダルトン以上(b)分子量 130.0000−180.000ダルトンの、2種の高分子量糖タンパク質を 、HCMVピリオンのエンベロープから、陰イオン交換HPLCで単離してHC MV GCAと命名した。ジスルフィド結合の還元により、分子量130,00 0.93.000および50.000−52,000の各糖タンパク質が同定さ れた。第1図に示すように、ジスルフィド結合した複合体と同様、3種の糖タン パク質は全て原型mcAb、41C2および9B7により免疫沈降し、これらの 抗体が特有の種類(ユニークなりラス)のHCMVエンベロープ糖タンパク質お よび糖タンパク質複合体を認識することが示された。ヒ)HCMV陽性の回復血 清もこれらmcAbが認識したと同一の糖タンパク質を免疫沈降させた。
これら2種のmcAbで免疫沈降される95.“000ダルトンのポリペプチド をコードする遺伝子がHCMVゲノムのユニークロングくUL)セグメント内に 同定された。パルスチェイス(追跡)実験、代謝阻害物質およびエンドグリフジ ダーゼを用い、このHCMV糖タンパク質群の合成およびプロセシングを研究し たところ、分子量93゜000および50,000−52.000ダルトンの抗 原的に関連した糖タンパク質が、感染細胞には見い出されるが成熟ピリオンには 見い出されない分子量138,000ダルトンの前駆体糖タンパク質から導かれ た、完全にグリコジル化された糖タンパク質であることが示された。さらにこの 138kD糖タンパク質は糖タンパク質Aの遺伝子によってコードされている9 5,000ダルトンのポリペプチドからも導かれる。このように、HCMVGC A複合体を含有するHPLC精製糖タンパク質を用いた、原型mcAb41c2 および9B7によって認識される免疫沈降像で130,000,93゜000お よび50,000−52,000ダルトンの3種の成熟へ−型糖タンパク質、並 びに分子t138,000ダルトンの糖タンパク質人中間体が主に同定された。
モノクローナル抗体41C2,9B7および11B4、および追加のmcAbは HCMVピリオンの界面活性剤抽出物から、同じ3種の糖タンパク質な免疫沈降 させることが示された。前駆体糖タンパク質の存在は、ピリオン製品が、これら の研究用のHCMVを大量に得るために用いた方法で生じた細胞関連のウィルス 性糖タンパク質中間体で汚染されていることを表している。我々は、HCMVが OCAを構成する糖タンパク質と同様の分子量の他の糖タンパク質を含有してい ることを示したが、本明細書に記載のacAbで認識される3種の抗原的に関連 した糖タンパク質はOCAに特有であり、従って、13個のモノクローナル全部 が同一の糖タンパク質複合体、OCAを認識すると結論することができる。
B、精製T owne株HCMVの表面で発現されたHCMV糖タンパク質への 2個のモノクローナル抗体の同時結合第1および第2図に示されているように、 免疫沈降およびウェスタンプロットデータに基づき、13個のネズミgac A  bは抗原的に関連した130,000.93.000および50,000−5 2.000ダルトンのエンベロープ糖タンパク質に特異的であると同定された。
全mcAbをヒドロキシアパタイトHPLCで精製し、YM−10フイルターを 付けたマルチ−マイクロ限外ろ過システム(Amicon)で所望のタンパク質 含量に濃縮した。エンベロープ糖タン、fり質は96ウエルのマイクロタイター ポリスチレンプレートに吸着された全ピリオン上に、抗原として存在していた。
種々の抗体によって認識される抗原部位の関係を研究する目的で競合的エンザイ ムーリンクト・イムノアブソーペントアッセイ(ELISA)を行った。最初、 第2の非標識抗体の存在下での、標識抗体のウィルスへの結合の相対的な阻害ま たは増大を測定するために、固定量のビオチニル化した、非標識mcAbを同時 に加えた。2個の中和(9B7.18F9)および2個の非中和(41C2,3 4G7)ビオチニル化抗体を用いる競合的結合につき、13個のacAb全てを 試験した。下記の表1に総括して示したように、acAb類は、自己と同じまた は別のグループに属する他のmcAbの結合を阻害または増大する作用に基づき 、明確な5群に分けることができる。
表1 12.5ng 5ng 25ng 25ng12C11G□ ND  −814 8−95−93I39E11  Gt、  Yes  −90−3−91−94 126B11  G、、  No  −96+34−73−6814IC2G、          No       −99+39     +306      +15330C7G、         ND      −91+17      +209     +10538B11  G、  ND  −98+ 12 +143 +9743C8G、         ND      −9 7+30     +2og     +119II 9B7  G、  Ye s  −13−69−81−971118F9  G、、  Yes  +78  −88−80−97II 34G7  Gt−No  +30 −93−81 −981[111B4  GffibNo  −as  −731i8−86N D=測定せず 値は、各実験について、2回の試行で得た実験値の平均で表されている。
観察結果は以下の通りである。
1、モノクローナル抗体12C11,39E11および26B 11はビオチニ ル化41C2,9B7、および18F9の結合を阻害したがビオチニル化34G 7(IVI−10142)の結合には殆んど、または全く影響を及ぼさなかった 。
2、モノクローナル抗体41C2,30C7,38B11および43C8はビオ チニル化41C2の結合を阻害し他の3種のビオチニル化mcAb(34G 7 .9B7および18F9)の結合を増大した。
3、モノクローナル抗体9B7.18F9および34G7はビオチニル化34G 7.9B7および18F9の結合を阻害したが、これらの同じmcAbは、ビオ チニル化41C2の結合を増大することも、または影響を及ぼすこともなかった 。
4、モノクローナル抗体11B4および23B11は全4個のビオチニル化a+ cAbの結合を阻害した。
5、モノクローナル抗体19D6はビオチニル化41C2の結合を阻害し、ビオ チニル化9B7.34G7および18F9の結合には殆んど、または全く影響を 及ぼさなかった。
mcAbの結合に対する阻害および増大のパターンとそれらの中和活性との間に はなんらの相関性がなかった。しかも、他のmcAbとの関係における、任意の 特定mcAbの結合に対する阻害または増大は、該初期実験に用いた特定のタン パク質濃度での各抗体の結合親和性に依存しているらしいことから、これらのデ ータに基づいて明確なエピトープマツプを構築することは不可能であった。
従うて、これらmcAbの内7個によって認識される抗原部位の地形的分析を、 種々の量の非標識mcAbを、同一または異なるビオチニル化mcAbに加えて 結合の阻害および/または増大を決定することにより、極めて詳しく行った。あ らゆる組合わせの標識されていない、ビオチニル化された、mcAb類、26B 11,39E11.34G7.11B4.18F9.17B8.41C2および 9B7の全ウィルスへの同時結合を検討した。結果を表2にまとめて示す。
表−1 41C2−o%   −93%  −89%   +73%  +89%  + 195%    −53%26B11   −93%  −95% −92%  +93% −44% −54%  −70%E       −86,’    −97−95+49  −90. −89   −64グループ■ 34G7    +96% +98% +55% −80% −85% −75 %  −78%1 8  F  9       4130%   +77%   +105%   −77%  −93%  −90%    −70%B      +48  421  +2%−86−95%−86−66グループ■ B     −52’  −24−33−68−55−57%  −54非関連 試Ab B−13−5% −9−13−7−14−18表2にまとめたデータから、増加 量の非標識mcAbの添加は、11B4を除いて、同じビオチニル化抗体の結合 を80%以上阻害することが明らかとなった。1IB4は同種のビオチニル化抗 体の結合を最高54%阻害した。ウェスタンプロットで分子量が24,000ダ ルトンである、非近縁のグリコジル化されていないHCMVタンパク質を認識す るが、いがなる3H−グルコサミン標識物質をも免疫沈降しないacAbl 7  B 8の増加量の添加は、どのビオチニル化0CA−特異抗体の結合にも影響 を及ぼさながった。このように、様々なGCA−特異的mcAbの組み合わせに 認められた阻害および/または増大は、免疫グロブリン分子相互の非特異的な相 互作用というよりも、むしろOCA糖タンパク質上で発現された抗原部位に対す る直接的な競合に関連している。
7個のmcAbの可能な一対の組み合わせの全てについて得られた阻害/増大曲 線に基づいて、抗体を主な3群に大別することができた(表2)。グループlは 抗体41c2.26Bl lよび39E 11からなり、このグループの各mc Abは、グループ内の他のmcAbとその特異抗原部位への結合を互いに阻害し 得ることに基づいて構成されている。同様に、グループ■は34G7.18F9 および9B7からなり、このグループの全抗体は相互に阻害作用を示す。グルー プ■は特有のmcAbllB4単一で構成され、この抗体は他のグループIおよ びグループ■のGCA−特異的抗体全ての結合を阻害し、それ自身、他のあらゆ るmcAbの存在下で阻害される。
この3つの主要グループの各mcAbは同様の阻害パターンを示すが、非近縁グ ループのmcAbの結合の増加における能力には有意な相違が観察された。グル ープIの抗体41C2はグループHの抗体34G7.18F9および9B7の結 合を増大した。また、グループ■の抗体はビオチニル化41C2の結合を増大し た。この相互増大作用はグループ■のa+cAb34 G 7とグループ■の抗 体41C2,26B11および39E11との間にも観察された。グループ■の 26B11と39E11の両者はグループHの18F9および9B7の結合を阻 害した。しかし、18F9は26B11および39E11の結合を増大したが、 9B7は26B11の結合を促進し、39E11の結合は促進しなかった。
ビオチニル化mcAbの結合阻害は競合的な非標識mcAbの濃度に依存してお り、さらに高濃度の非標識抗体でも維持される、最高値に達することが多い。2 個の抗体間の増大は至適濃度の非標識抗体の存在下で起こり、促進性抗体の濃度 がそれ以上に増加しても促進されず、ビオチニル化抗体の結合の増大または阻害 が減少する場合も界面活性剤抽出物中のウィルス性糖タンパク質への2個の抗体 の同性接金 これらのmcAbによって認識される抗原性糖タンパク質は、通常、ウィルス中 でジスルフィド結合した糖タンパク質複合体として存在しているので、還元した 、または還元されていない界面活性剤抽出物を用い、特異的なmcAbと、それ らのエピトープとの結合における立体配座(フンホメーシ1ン)の役割を決定す るための競合的結合アッセイを行った。グループIの抗体41c2および39E 11と、グループ■の抗体9B7および34G7を用いて試験した。これら対の 抗体は、なおも同じグループ内の他の抗体と、全ウィルスから抽出されたOCA との結合、または界面活性剤抽出物の還元およびアルキル化で得られた個々の糖 タンパク質との結合を相互に阻害し、ジスルフィド結合の再結合を阻害した。
次いで、還元した、または還元していないHCMVピリオンの界面活性剤抽出物 を用いてmcAb41 C2(グループ■)と9B7(グループ■)、および抗 体41C2(グループI)と34G7(グループ■)との競合結合を再検討した 。認識される抗原が非還元抽出物の形である場合、41C2とそのエピトープと の結合に及ぼす9B7および34G7の促進作用は、全ウィルスの場合と比較し て減少していた。還元された物質を試験すると、9B7および34G7はもはや 41C2の結合を増大しなかった。逆に、41C2は全ウィルスの場合と同程度 に987と非還元抽出物との結合を増大し続けたが、この増大は還元によってジ スルフィド結合が破壊されると劇的に減少した。非還元および還元ウィルス抽出 物中のOCAへの34G7の結合に対する41C2の促進効果は全ウィルスの場 合と比較して著しく減少していた。
抗体18F9(グループ■)は39E11および26B 11と全ウィルス上の GCAとの結合を促進したが、39E11および26B11は18F9の結合を 逆に阻害した。これら抗体の反応性を還元されていない抽出物を用いて再検査す ると、18F9が39E11および26B11の結合を阻害するとは認められな かったが、39Ellおよび26B11はなおも18F9の結合を阻害した。還 元した物質を用いると、26B11以外は相互に阻害し合った。実際には、26 B11は18F9の結合に影響しなかった。抗体11B4(グループm)はHC MV GCAが全ウィルス、または還元された、または還元されていないウィル ス抽出物のいずれに認識されても、依然として他の全mcAbの結合を阻害した 。
このように、ある種の1cAbの、他のmcAbと非還元HCMV界面活性剤抽 出物との結合に対する増大作用は、同じmcAbと固有のウィルスとの結合に対 する増大作用に比べて減少している場合が多い。
しかも、大多数の場合、ジスルフィド結合の還元によりこれらl1lcAbの増 大作用が減少し、それはOCA糖タンパク質複合体の立体配座構造が結合増大に 有意な役割を果たしていることを示唆するものである。
D、モノクローナル抗体の同時中和活性mcAb相互の協同的結合の生物学的な 重要性はそれらのHCMVT owme株に対する中和活性で例示された。個々 のmcAbの中和活性はまず、IgGタンパク質濃度0.001−100μ9/ ウエルで、補体の存在下または非存在下に測定された。プラークの還元が50% 以上である場合にはT owme株HCMVに対する特異的中和活性と一致する とみなした。これらの結果を下記の表3にまとめて示す。
表3 補体の存在下での個々の+ncAbの中和活性グループ meAb   中和活 性   50%以上のプラーク還元を達成するタンパク濃度 I    41C2非中和 26B11     ±       6.5μ9/ウエル]1    34G 7              50μ9/ウエルオ18F9      +          5μg/ウェル*:50μ9/ウェル以上の場合、中和活性は 高濃度の1gGの非特異的作用を反映しているかもしれない。
グループ1のmcAb41c2はいずれのタンパク濃度でも中和活性を示さなか ったが、26B11および39E11はそれぞれ、6゜5μg/ウェルおよび0 .5μg/ウェルのタンパク濃度でHCMVを中和した。グループ■のmcAb の中では、34G7は非中和性であり:9B7および18F90両者はそれぞれ 、補体の存在下、0゜55μ9/ウエルおよび5μ9/ウエルの濃度でHCMV を中和した。
グループ■の節cAbllB4はTo智neHCMVを中和しなかった。
これらのモノクローナル抗体の多数が同時2抗体結合検定において、ある程度の 相互作用を示したので、これらの相互作用が他の検定で検出され得るか否かを調 べることは興味深がった。これらの試験のために、イン・ビトロのプラーク減少 検定を使用した。これらのモノクローナル抗体の多数は、同時2−抗体結合検定 において他の抗体の結合をも増大した。したがって、これらの抗体がプラーク減 少検定において、中和に対する相乗効果を示すが否がを調べることは興味深かっ た。抗体を別個に使用した場合、0.5〜1.1μ9/ウエルの抗体濃度の抗体 9B7で50%より大きいプラーク減少の中和活性が示され、抗体41C2およ び34G7は10μ9/ウエルまたはそれ以下の抗体濃度でHCMV Town e株を中和しなかった(第4AおよびB図)。相互作用的に増大する抗体ペア、 即ち9B7と41C2および41C2と3407を合することによって、両抗体 ベアについて、強い中和効果が観察された(第4AおよびB図)。
与えられた濃度で達成されたプラーク減少百分率が非常に上昇したことは、別個 に試験した各抗体より得られたプラーク減少百分率を合計することによっては説 明し得なかった。更に、全ての抗体は異なったサブクラスであったので、組み合 わせて使用した時にHCMVを中和する抗体の活性は、抗体のサブクラスに依存 するようではなかった。しかしながら、全ての場合において、補体が必要であっ た。
更に、他のGCA−特異抗体の中和活性を阻害する11B4(ドメイン■)の活 性を調べた。同時2−抗体結合検定によって調べると、11B4はその他の全て の0CA−特異抗体の結合を阻害し得、更に、非中和性であった(第4C図)。
次に、9B7の中和活性に対する11B4の効果を調べた。補体の存在下、9B 7は1μ9/ウエルまたはそれ以上で有意な中和活性を示した(第4B図)。し がしながら、11B4が同じウェル中に1μg/ウェルまたはそれ以上の濃度で 存在する時、9B7がlOμV/ウェルの濃度で存在しても、HCMVを中和す る9B7の活性は非常に低下された(第4c図)。
E、ELISAによる上清中ウィルスの直接検出に対する、細胞変性効果(CP E)による組織培養中HCMVの検出の結果線維芽細胞培養における細胞変性効 果(CPE)の発現について、4週間の観察期間、合計30人の患者の試料を同 時に調べ、5日後、二重抗体酵素−結合免疫吸着検定を使用しELISAによっ て培養中の組織培養細胞単層リゼート中のウィルス性タンパクを検出した。
30試料中21試料がELISAによってHCMVについて陰性であり、30試 料中20試料がCPHについて陰性であった。30試料中9試料がELISAに よって陽性であり、30試料中10試料がCPEを生じた。即ち、30試料中2 個の疑陰性と1個の疑陽性のELISA試験があったが、El、ISAとCPH の結果には優れた一致があった。CPHによって検出された組織培養中のHCM Vの存在は、前記ELISA検定におけるHCMVの検出のために使用されたの と同じHCMV−特異的mcAb抗体を使用し、間接免疫蛍光検定によって確認 した。
ディスカッジョン 本発明者らは先に、ジスルフィド結合によって結合された少なくとも3種類の抗 原性関連糖タンパクで構成されたHCMVの主要な免疫原性エンベロープ糖タン パク複合体を単離し、特性化した。これらの糖タンパクは、130,000,9 3,000および50,000−52.000ダルトンの分子量を有していた。
本発明者らは、この糖タンパク複合体およびその成分糖タンパクに反応的なmc Abを産生する13種類のネズミB−細胞ハイブリドーマを製造した。
個々のGCA−特異的mcAbは、GCA−mcAbのその他の同時結合を幾分 阻害するかまたは増大することが示され、これは糖タンパク複合体の3次構造に おいてきわめて接近して表される3個の別個のドメイン中の少なくとも7個の別 個の抗原性部位を示唆した。とりわけ興味深いことに、これらのmcAbのある 種のものは補体の存在下で糖タンパク複合体の中和部位と反応的であることが示 され、その他は単独で検定した時、中和しない。しかしながら、中和性および非 中和性抗体のベアが同時結合すると、全ての中和活性を著しく増大した。幾つか の場合、2種類の非中和性抗体を組み合わせても有意な中和活性を示した。
本特許出願に記載された全ての結果に基づ(と、7個の完全に特性化されたmc AbはHCMV GCA上の3個の別個のドメイン内の抗原性部位を認識したら しい。1個のドメイン内のエピトープを認識するこれらのモノクローナルは物理 的に非常に接近しているらしい。この結論は、それらが結合部位に対して相互に 競合し得るが、別個のドメイン中にある場合は、別のドメイン中のエピトープに 対するモノクローナルの結合を増大する活性に基づき、より隔たった部位を認識 すると思われるということに基づくものである。(第3図、パネルA)別個のド メイン中のエピトープ間の物理的関係および各ドメイン内のエピトープ間の物理 的関係は、−次アミノ酸配列よりフンホメーション的構造に依存するらしい。な ぜなら、ジスルフィド結合の還元は多くの場合、結合の増大を廃棄するからであ る。mcAb間の結合の競合的阻害および/または増大のパターン、および補体 の存在下、単独でまたはその他のmcAbと組み合わせて、HCMVを中和する その活性に基づくと、これらのモノクローナルによって認識されるエピトープは 、1またはそれ以上のジスルフィドブリッジによって結合されたペプチドバック ボーン中の陰窩の一部分として互いに関連していると思われる(第3B図)。ド メインI中のエピトープ41C2と26B11およびドメイン■中の3407の 物理的接近は、ジスルフィド結合の還元によって変更され、これらのエピトープ を認識するモノクローナルの結合の相互作用的増大も還元によって排除される。
これと対照的に、ドメイン■のエピトープ39E11およびドメイン■の9B7 と18F9は、還元によって変更されないペプチドバックボーンの直線構造上で 非常に接近している結果、結合を相互に阻害する。
この仮定モデルは、中和に応答し得るGCA上のエピトープは陰窩の基部に位置 していることを示唆する。なぜなら、モノクローナルはこれらのエピトープを認 識するが同一ドメイン内のその他のエピトープを認識せず、補体の存在下でHC MVを中和するからである。そのエピトープに対する中和性抗体の結合の増大は その生物学的活性を増大し得るようでもある。更に、2個の非中和性抗体の同時 結合によって起こる、いわゆる“非中和性”エピトープのコンホメーションにお ける変化は、これらの同じエピトープに関連し、有意なウィルス中和を生じるか もしれない。
抗体(11B4)は、ドメイン■に配置された。この抗体は、試験したその他の 全ての抗体の結合を阻害する活性を有し、また、その逆の作用を受けた。OCA を非イオン性洗浄剤で抽出した時、他の抗体の結合を阻害する11B4の活性は 保持されたが、ジスルフィド結合の還元後、この活性は低下されるようであった 。11B4によって認識されるエピトープの変性に対する感受性は、ウェスタン ・プロット・システムにおける11B4の反応性の欠如(二も反映されていた。
モノクローナル抗体11B4はIgG*bサブクラスであった。このサブクラス は補体と結合することができる。しかしながら、た。11B4は、中和性抗体3 9E 11.18F9および9B7の結合を阻害した非中和性抗体であることに 注目するのは興味深い。
モノクローナル抗体11B4は、プラーク減少検定において9B7の中和活性も 阻害した。本発明者らは最近、他の全てのHCMVGCA−特異抗体の結合を阻 害するその他のモノクローナル抗体(23B11)をも製造した。
これは、このタイプの抗体の生成が珍しくなく、イン・ビボでの感染からの保護 の低下と相互関係があるかもしれないことを示唆している。事実、この様な抗体 は感染を増大するかもしれない。11B4によって認識されたエピトープがイン ・ビボで非保護的抗体の産生を誘導するか否かは知られていないが、11B4が 非中和性であり、中和抗体の結合を阻害し、イン・ビトロで中和を妨害するとい う事実はその可能性に導く。
従って、本発明の種々の態様の有用性は、HCMVの主要な免疫原性エンベロー プ糖タンパク上の抗原性部位の局所解剖学的分析によって支持される。13mc Abのパネルは、その組み合わせ物がウィルスに対して相乗効果的に結合し、単 独で使用したいずれのmcAbの生物学的活性よりも生物学的活性を高めること が示されている。
これは、各mcAb単独について必要な量では感受性が不足している、または商 業的生産において実用的な量以上に必要であるがもじれないことを仮定した上で 、診断および治療を目的としてHCMV−特異的ネズミmcAbの臨床的有用性 を調べる場合、とりわけ重要である。
非競合的構成で別個のmcAbを使用することができるので、これらの種々のm cAbは、ウィルス診断試験の開発において重要な役割を果たす可能性がある。
例えば、ウィルスを捕捉し、濃縮するために各HCMVタンパクの独特のエピト ープを認識する、あるmcAbを使用することができ、ウィルス性抗原の免疫学 的検出のために同一タンパクの別の非競合的エピトープを認識する第2のl1c Abを使用することもできる。更に、ウィルス性抗原の免疫学的検出の感受性を 高めるために、その特定の抗原部位に対する他の抗体の結合を相互作用的に増大 する2種のmcAbを使用することができる。この方法の有用性は、HCMV抗 原の代わりに捕捉されるマトリックスとしてニトロセルロース膜およびプラスチ ックプレートを使用した、基本型の診断試験を使用して証明された。本出願に記 載のHCMV−特異的mcAbを使用すると、これらの基本型はHCMVをナノ グラム量で検出することができる。
HCMVに対するモノクローナル抗体は、免疫抑制された患者における生命に危 険を及ぼすかもしれない日和見的なHCMV感染症の治療にも有用となり得る。
これらの患者には、器官移植患者、骨髄移植患者、先天性または後天性免疫欠乏 疾患に罹患している患者、免疫抑制剤を使用中の患者、先天性HCMV感染症に 罹患している患者がある。免疫治療におけるmcAbの使用は、高い危険率の患 者の予防的処置および重篤なHCMV感染症に罹患している患者における特殊な 治療の両者において指示することができる。器官または骨髄移植に先立ち、免疫 抑制された患者に高免疫性HCMVグロブリンを投与すると、移植後の時期にお ける生命に危険を及ぼすHCMV感染症を弱めるかまたは予防し得るかもしれな いということを示唆する最近の証明がある。HCMV−特異的mcAbは低コス トで大量に製造することができ、従って、嵩度免疫グロブリンに非常に好都合で ある。現実に感染症に罹患している患者へのHCMV高度免疫グロブリンの治療 的投与も有用となり得るが、この場合、成功は現在まででは限られている。
本発明者らの研究で開発されたモノクローナル抗体は、イン・ビトロで7’ ( nne株HCM Vに対し、高特異的中和活性を有することがわかった。また、 同−糖タンパクの別個のエピトープに対して誘導された2またはそれ以上のモノ クローナル抗体を使用する相乗的中和活性は、個々のmcAbの使用で必要とさ れる量に比較して比較的低い量のmcAb混合物で、高い治療活性を与えること ができる。また、相乗的中和活性はmcAbを増大させた広範な相対濃度で観察 される。これは、患者に所望の治療効果を示すであろう薬学的単位投与量の選択 を非常に容易にする。
ある種の非中和性0CA−特異的mcAb(即ち、11B4)は、HCMVを中 和するmcAbを含む、今まで試験したその他の全ての1lcAbの結合を阻害 するらしい。従って、HCMV高度免疫グロブリンは、中和抗体と競合し、その 生物学的活性を変更し、それによってHCMV感染を促進する可能性のあるある 種のHCMV−特異抗体を含むかもしれない。また、これらのデータは、免疫治 療のために使用されるネズミまたはヒト80閘V−特異的mcAbが、他のHC MV抗体の結合を増大し、活性を中和するその活性に基づいて選のHCMV−特 異抗体の結合および/または活性の中和を阻害するかもしれないmcAbを排除 することが重要である。
本明細書に記載のHCMVモノクローナル抗体はネズミモノクローナルである。
これらはヒトにアレルギ一応答を生じさせることがある。しかしながら、重篤な HCMV感染症に罹患しているほとんどの患者は、HCM V−特異的ll1c Abで1または2回の治療するだけでよいことが多い。従って、1cAbに対す る有意なアレルギ一応答の危険は低減される。他のネズミmcAbを使用する臨 床試験では、過敏症反応は大きな問題を呈示しなかった。更に、FDAは、癌治 療のためにネズミ0KT3 mcAb(ORTHOCLONE、0rth。
Pharmaceutical Co、)の使用を既に認可し、ネズミモノクロ ーナルは許容し得る治療形態となるであろうことを示している。以下は、ヒトの 治療のためのネズミ対ヒト1lcAbの使用についての理論的根拠である: 1、前記の様に、ネズミモノクローナルは現在FDAによって許可され、有効な 治療法であると考えられている。ヒトー抗マウス反応の結果のアレルギー反応は 大きな問題となると考えられない。
2、本発明のネズミmcAbは十分特性化され、適切な免疫原性応答を示す。従 って、本発明は、臨床試験で使用し得る組成物を提供する。
3、ヒト1cAbを製造するための別法には、EBVハイブリドーマ、ヒト−ヒ トハイブリドーマおよびヒト−マウス免疫グロブリン遺伝学的キメラがある。全 ての場合において、これらの方法は以下の理由で現在の時点では商業的に実施可 能であるとは考えられない:(a)安定なヒトハイブリドーマの頻度が非常に低 い、(b)ヒト融合系を利用することができない、(C)ネズミの系の産生レベ ルに比較して、ヒトの系におけるヒ)+acAb産生レベルが非常に低い(即ち 、ヒトハイブリドーマは1−10119/l(l産生され、ネズミハイブリドー マは119/ *Q以上産生される)。
本発明は、HCMVに罹患している患者の予防的および治療的治療のためのネズ ミ抗−HCMV GPCmcAbの混合物を提供する。
ヒトハイブリドーマが安定でなく、ヒトmcAbの治療的量を得るために必要な 産生レベルが得られないので、ヒトモノクローナルを使用することは実用的でも 得策でもない。移植前および後の両者において免疫予防法を行うことは、移植患 者に対する慣例になってきた。
HCMVグロブリン/血漿による現在の治療法は作用の特異性がなく、血液製剤 の危険性の全てを有し、さらに、この治療法は非常に費用がかかる。従って、ネ ズミモノクローナルはその抗原特異性のために、より有効である。これらは血液 製剤ではないので、これらは副作用の可能性がより低く、製造するために上記よ りずっと経費がかからない。
mcAb9B7.41C2および34G7を産生ずるハイブリドーマの試料は、 以下の第1表に示した様に、ドラフト・パテント・アンド・トレードマーク・オ フィス・デポジット・ポリシー・フォー・バイオロジカル・マテリアルズ、BN A PICJ、3λ、90(1986)に従い、イン・ビトロ・インターナショ ナル、リンチクム、メリーランド、米国に寄託されている。
第1表−受託の情報 広径   IVI受託コード   営粍旦9B7  1VI−10117198 6年9月10日41C21VT−101191986年9月10日34G7   IVI−101421987年8月7日11B4  IVI−10181198 8年7月31日FIG、  2 ェじ!トーアx6ω (I)、αn、tmz    $厘、かイン   IIIIII”50 1o5    ’0.5 0・’0.050o’0.005vvi+士   (月92 国際調査報告 1mfia*tMl 116m&l1M 1+a PC” ; ’+s a a  、’ C&ε銭=+@L1161+・II@l^軸+C1i□lll1−・  PC7”:S  Eaz:二644国際調査報告

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.HCMVに感染した生理学的物質の試料中のHCMVを検出する方法であっ て、 (a)該生理学的物質と、HCMV GPAの第1エピトープと結合する第1モ ノクローナル抗体とを反応させて該HCMV GPAと該第1モノクローナル抗 体との複合体を形成させ、(b)HCMV GPAの第2エピトープに対する第 2モノクローナル抗体であって、第1モノクローナル抗体と第1エピトープとの 結合を促進し、かつ検出可能なラベルを有するか該ラベルとの結合部位を有して いる第2モノクローナル抗体と上記複合体を反応させて3重複合体を得、 (c)該検出可能なラベルの存在を検出するか、または該結合部位と該検出可能 なラベルとを反応させてから該ラベルを検出し、該ラベルの濃度から該生理学的 物質中に存在するHCMV GPAの濃度を測定する検出方法。
  2. 2.該生理学的物質が溶解したヒト線維芽細胞を含有するものである請求項1記 載の方法。
  3. 3.第1モノクローナル抗体がインピトロで補体の存在下、HCMVの感染性を 中和するものである請求項1記載の方法。
  4. 4.第1モノクローナル抗体が9B7である請求項3記載の方法。
  5. 5.第2モノクローナル抗体がインピトロで補体の存在下、HCMVの感染性を 中和しないものである請求項3記載の方法。
  6. 6.第2モノクローナル抗体が41C2である請求項5記載の方法。
  7. 7.本質的に、 (a)HCMV GPAの第1エピトープと結合する第1モノクローナル抗体で あって、補体の存在下インピトロでHCMVの感染性を中和する第1モノクロー ナル抗体;および(b)HCMVGPAの第2エピトープと結合し、補体の存在 下にHCMVの感染性を中和しない第2モノクローナル抗体、の混合物からなる 組成物であって、該混合物の中和活性が第1モノクローナル抗体の中和活性より も大きい組成物。
  8. 8.第1モノクローナル抗体が9B7である請求項7記載の組成物。
  9. 9.第2モノクローナル抗体が41C2である請求項8記載の組成物。
  10. 10.HCMV GPAの第3のエピトープと結合し、補体の存在下または非存 在下でHCMV感染性を中和しない、そして第1抗体と第2抗体との結合を阻害 するモノクローナル抗体を含有しない請求項7記載の組成物。
  11. 11.ヒト患者血漿のHCMVに対する免疫原性を高める方法であって、HCM Vにさらされた患者に、有効量の請求項7に記載の組成物と薬学的に許容し得る 担体とを含有する医薬製剤を投与することからなる方法。
  12. 12.HCMVの感染性が実質上、減少されている請求項11記載の方法。
  13. 13.製剤が非経口投与剤形である請求項11記載の方法。
  14. 14.製剤が静脈注入または注射により投与されるものである請求項12記載の 方法。
  15. 15.該患者に該製剤を複数回投与する請求項11記載の方法。
  16. 16.HCMVをインピトロで中和する方法であって、一定量のHCMVを薬学 的に許容し得る担体内の、HCMVの感染性を中和するのに有効な一定量の請求 項7記載の組成物で処理することからなる方法。
  17. 17.HCMVに感染した生理学的物質の試料中のHCMVを検出する方法であ って、 (a)HCMV GPAの第1エピトープに対する第1モノクローナル抗体であ って、検出可能なラベルまたは該ラベルのための結合部位を含有する第1モノク ローナル抗体と該生理学的物質を反応させてHCMV GPAと該第1モノクロ ーナル抗体との複合体を形成させ、 (b)HCMV GPAの第2エピトープと結合する第2モノクローナル抗体で あって、第1モノクローナル抗体と第1エピトープとの結合を促進する第2モノ クローナル抗体と該複合体を反応させて3重複合体を形成し、 (c)該ラベルの存在を検出するか、または該結合部位と検出可能なラベルとを 反応させてから該検出に付し、該ラベルの濃度から該生理学的物質中に存在する HCMV GPAの濃度を測定する検出方法。
  18. 18.該生理学的物質が溶解したヒト線維芽細胞を含有するものである請求項1 7記載の方法。
  19. 19.第1モノクローナル抗体がインピトロで補体の存在下、HCMVの感染性 を中和するものである請求項17記載の方法。
  20. 20.第1モノクローナル抗体が9B7である請求項17記載の方法。
  21. 21.第2モノクローナル抗体がインピトロで補体の存在下、HCMVの感染性 を中和しないものである請求項17記載の方法。
  22. 22.第2モノクローナル抗体が41C2である請求項17記載の方法。
  23. 23.HCMVに感染した生理学的物質の試料中のHCMVを検出する方法であ って、 (a)該生理学的物質と、(i)HCMV GPAの第1エピトープに対する第 1モノクローナル抗体であって、検出可能なラベルまたは該ラベルのための結合 部位を含有する第1モノクローナル抗体と、(ii)HCMV GPAの第2エ ピトープと結合する第2モノクローナル抗体であって、第1モノクローナル抗体 と第1エピトープとの結合を促進する第2モノクローナル抗体、とを同時に反応 させて3重複合体を形成し、 (b)核ラベルの存在を検出するか、または該結合部位と検出可能なラベルとを 反応させてから該検出に付し、該ラベルの濃度から該生理学的物質中に存在する HCMV GPAの濃度を測定する検出方法。
  24. 24.該生理学的物質が溶解したヒト線維芽細胞を含有するものである請求項2 3記載の方法。
  25. 25.第1モノクローナル抗体がインピトロで補体の存在下、HCMVの感染性 を中和するものである請求項23記載の方法。
  26. 26.第1モノクローナル抗体が9B7である請求項23記載の方法。
  27. 27.第2モノクローナル抗体がインピトロで補体の存在下、HCMVの感染性 を中和しないものである請求項23記載の方法。
  28. 28.第2モノクローナル抗体が41C2である請求項23記載の方法。
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