JPH02504114A - 使い捨て皮下注射器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 使い捨て皮下注射器 本発明は請求項１の導入部に記載したピストンとピストンロッドで構成した液体 室を有する注射器バレルから成る注射器内に収縮、保持される針を有する使い捨 て皮下注射器に関する。

今日、使い捨て皮下注射器は伝染病の感染予防のために公立、私立の病院、各種 りＩＪ　ニック、歯科医院等で広く使用されている。薬物中毒者等の間では感染 の危険が極めて高いと考えられ、保健当局はこれらの人々が使い捨て皮下注射器 を使うことを強く勧めている。使い捨て皮下注射器の使用はまた多量の使用済使 い捨て皮下注射器の安全な処分について大きな問題を抱えている。なぜならば使 い捨て皮下注射器の針に他の人が触れても感染の危険のないように放棄および破 壊されなければならないからである。

従って、使い捨て皮下注射器は一度だけ使用されることのほかに使用後の針が注 射器内に収縮かつ保持されるように設計されなければならない。

使い捨て皮下注射器として米国特許第４．６５０，４６８号のものが知られてい る。それによれば、注射器が空になると針は注射器バレルに収縮、保持される。

この針は、使用時にはピストンから外されて注射器バとルの最先端に接続される ピストンヘッドに取りつけられる。ピストンが下降して注射器が空になるとユー ザーは針を注射器から出しながらピストンロッドを捻じって針と共にピストンヘ ッドを注射器バレルから外してピストンロッドとピストンヘッドをピストンロッ ドが自動的に注射器バレルへ係止される端部へ収縮させる。収縮ができないと針 は再び注射器の外へ出る。結果的に、目的を達成するが、この設計は少なくとも １５０部材からなる。つまり、この注射器の製造および組立費は相当に高くなる ので、特に−再使用の注射器として不利である。

本発明の目的は針の収縮が早く針が直ちに隠れて再度使用できない使い捨て皮下 注射器を提供することにある。

上記目的は請求項１の特徴部に記載の本発明により使い捨て皮下注射器を設計す ることにより得られる。ピストンが一旦底に達するとユーザーは注射器を空にす るときと同様方向へピストンロッド上に更に短い圧力を加えるだけで針を注射器 内へ戻してスナップする。これは、注射器が空になる瞬間になされるので注射器 を破損させないための特別の工夫をする必要がない。

請求項２の特徴部の発明により使い捨て皮下注射器を設計することにより、ピス トンは、例えば、注射器を再度使用しようとしても伸縮しないように底部に係止 される。このことは再使用に対して２重の保証であると同時に注射器の再使用を 試みても針は注射器バレル内に保持されるので感染の危険は無い。

請求項３の特徴部の発明による使い捨て皮下注射器によれば、ピストンロンド付 ピストンと突起付尖端部は他の独立したパーツを必要としないので射出成形ユニ ットとして設計されてよい。また、本発明による使い捨て皮下注射器は特定数の 独立パーツを有するのみである。

請求項４の特徴部の発明の使い捨て皮下注射器によれば、普通のコイルはねは低 価格で大量に使用できる標準材料であるからそのはね効果が簡単、確実、非常に 安価な方法で得られる。

請求項５．６、または７の特徴部の使い捨て皮下注射器によれば、ピストン内孔 が液体室およびそこにある空気から適当に遮断される態様のものが得られる。

以下に、図面を参照して本発明の詳細な説明する。図面において、 第１図は本発明の第１態様による使用前の使い捨て皮下注射器の断面を示し、 第２図は使用後の第１図の使い捨て皮下注射器の断面を示し、かつ 第３図は本発明の第２態様の使い捨て皮下注射器の針部のバレルに取りつけたば ね保持器４とから成り、バレル５とばね保持器４とは公知の方法、例えば、粘着 または超音波溶接により連結される。

ピストンロッド７付ピストン１４はユニットとして一体的に設計されたバレル５ 内に装着されている。ピストンバッキング８は該ピストン下の液体室をシールす るために周囲に延びる溝内で該ピストンに取りつけられている。細長い孔９は該 ピストンの中央に設置されている。該孔の機能は後述の通りである。

上記使い捨て皮下注射器の針１は第１図のごとくはね保持器４内に設置され、プ リセットばね２により囲周されている。

このばねは適宜の圧力により、例えば、３−４００ｇの力で該針を注射器バレル の底部６へ付勢する。針１とばね２とはばね保持器４により制御される。頭部３ は針１上に成形されており、例えば、図示されたように注射器ばね保持器４の端 部壁６内の孔よりも僅かに大きい。該端部壁は比較的薄くかつ可縮性の壁として 設計されている。ばね２のばね圧により頭部３は可縮性壁６内の開口部のリムに シールされる。

上記孔９の開口部のまわりで、上記ピストン１４は、例えば、図示されたような 突起付尖部１０として設計された突出部を有する。

上記ピストンロッド７とピストン１４とは第２図のように圧下されると該ピスト ンの端部の尖部は上記注射器バレルの底部６を前方へ押して弧を描き、該底部内 の孔の径を僅かに広げ、針はね２は針１と針頭部３とをピストン内の孔へ押し上 げる。これはユーザーに注射器が空になり、再使用できないことを知らせる僅か な閉鎖音を伴う。

上記注射器バレル内の薄い底部は同時に上記ピストンの突起１０を横切って移動 する。該突起は、例えば、該ピストンとピストンロッドが放出されないように該 突起の背後に周囲に延びる溝を有する。第２図から明らかなように、針１はこれ により該針バレル内に完全に隠れる。つまり、針１はばね２によりピストン内の 孔９内に押し上げられかつ該ピストンは係止される。

第１および２図の態様は使い捨て皮下注射器の作用態様を説明するために図示さ れた。

詳細、特に上記孔９および係止突起１０を有するピストン１４の態様、また上記 針１の可縮性壁６およびシール頭部３の態様は他の方法で設計できることは当業 者に自明である。

第３図はバッキング８′を特定方法で設計した態様を示す。

即ち、該バッキングは上記ピストン１４の先細り端部を囲周する薄膜１５を有し ていて上記孔９の開口部を完全に密閉している。更に、上記針上の頭部３°は第 １および２図のそれと僅かに異なる態様になっている。上記はね２の回りには円 筒状カラー１２が設けられ、その上リム１３は該針の頭部３′に比較的近い距離 のところに設けられている。他のいずれのパーツも第１および２図のものと同様 であるので同一参照番号を付した。

第３図の使い捨て皮下注射器の使用によりピストン１４が上記薄膜１５を破壊す るので針１はピストン内の孔９内へ移動し、該ピストンは第２図で説明したと同 様に係止される。

これにより、上記液体室と孔９との連結が断たれて注射器は空になる。

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. １．ピストン（１４）と対向の液体室は開口部を有する完全または部分的に可縮 性の壁（６）を有し、針（１）は尖部と対向の端部内に頭部（３，３′）を有し かつ上記頭部が上記開口部とシール接触するように上記可縮性壁方向へはね圧を 受け、かつ上記ピストンは可縮性壁（６）内の開口部と対向の開口部付孔（９） を有し、上記可縮性壁（６）は上記ピストンが充分に前方へ押されると上記可縮 性壁内の開口部を介してピストンロッド内の孔へ進入できる設計なっていること を特徴とするピストン（１４）およびピストンロッド（７）で形成された液体室 を有する注射器バレル（４，５）から成る注射器内に収縮かつ保持される針（１ ）を有する使い捨て皮下注射器。
2. ２．上記孔（９）の開口部の回りの上記ピストン（１４）は可縮性壁（６）に向 かう突出尖部で形成されかつ上記ピストンが前方へ押されると上記壁内の開口部 を拡張して上記壁と係止手段（１０）とが上記ピストン上で相互に係止すべく設 計されていることを特徴とする請求項１の使い捨て皮下注射器。
3. ３．上記突出部は上記壁内の拡張開口部をその移動方向へ通過できるべく形成さ れた突起付尖部（１０）として設計されていることを特徴とする請求項２の使い 捨て皮下注射器。
4. ４．上記はね圧は上記針（１）の回りに設置されかつ上記頭部（３）上に静止す るプリセットされたコイルばね手段により形成されることを特徴とする請求項１ の使い捨て皮下注射器。
5. ５．上記ピストン（１４）は液体室のシール用パッキング（８，８′）を有し、 上記パッキングは上記ピストンの孔（９）の開口部を覆うべく設計された手段（ １４）を有することを特徴とする請求項１−４のいずれかの使い捨て皮下注射器 。
6. ６．上記手段は上記パッキング（８，８′）と一体に設計された膜（１４）であ ることを特徴とする請求項５の使い捨て皮下注射器。
7. ７．上記針の頭部（３′）に対する反対圧部材（１２）は上記バレル（４，５） 内に設置されていることを特徴とする請求項６の使い捨て皮下注射器。